2021年08月01日 12:59
<東京五輪ゴルフ競技(男子) 最終日◇1日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)◇7447ヤード・パー71>
東京五輪男子ゴルフは最終ラウンドが進行中。日本代表の松山英樹は前半7番パー3でこの日初バーディを奪い、首位と3打差のトータル14アンダー・2位タイにつけている。
スタートから6連続パーで迎えた7番パー3。ティショットをピン手前約4メートルにつけると、これを読み切って初バーディを奪った。首位との差を3打差として前半上がり3ホールに向かう。
トータル17アンダー・単独首位に米国代表のザンダー・シャウフェレ。3打差2位タイに松山、ポール・ケーシー(イングランド)、ローリー・サバティーニ(スロバキア)、セップ・ストレイカ(オーストリア)が続いている。
2024年04月26日 15:56
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、142位発進だった石川遼(カシオ)は6バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの70と伸ばせず通算3オーバーでホールアウトし、予選落ちが確実となった。「スコア直結のミスが多かった。スイングのブレが、許容範囲に収まっていなかった」と振り返った。
第1R終了時点でカットラインを4打下回っており、バーディーを先行させたい展開。前半11番でドライバーショットを右林に入れ、4オン2パットのダブルボギーを喫してつまずいた。12番で5メートルのパーパットをねじ込み耐え、13番パー3では2メートル半のチャンスをものにする場面もあったが、総じてアイアンショットの精度を欠いた2日間だった。
「序盤からアイアンの距離感が合わせられなかった。左につかまり気味でオーバーというのが多かった」と反省点を挙げ、「今週はショートアイアンで全くチャンスを作れなかった。ピッチングで打ったショットが何回かグリーンを外れたくらい、かなり悪かった。アイアンがしっかり幅に収まってくるようにしないと」と課題を口にした。
2024年04月26日 15:10
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、130位発進だった幡地(はたぢ)隆寛が5連続を含む8バーディー、1ボギーの63をマークし通算5アンダーとし、大きく順位を上げ、決勝R進出を決めた。
3番パー5はグリーン回りのバンカーから第3打を2メートルにつけ、4番パー3はチップインバーディー。「めちゃくちゃ難しいアプローチだったけど、気持ちよく打てて、上手くラインに乗ってくれて入った。あれが、そこから3つ(バーディーが)くる起爆剤だったのかな」。5番から7番も、チャンスを決めきった。
この日午前6時半から、第1ラウンドの残りを後半8番からスタートした。起床時間は3時50分。頑張って早めに床についたが、10時、11時と時計の針が進むばかり。結局深夜1時まで眠れなかった。昨年8月のSansan・KBCオーガスタ第2Rのスタートに遅刻して失格になったことが「トラウマになっている」と明かした。
「6時間以上寝られないってなったときは、プレッシャーで寝られなくなってしまった。たまに一睡もできずに試合を迎えることもある」と苦笑い。あの日を機に、ツアーに持ち歩く目覚まし時計の数を増やした。「4時間我慢すれば帰れる。そういう気持ちで臨むようにしている」。寝不足の体に、好スコアが何よりの良薬となった。
日本ツアーは未勝利ながら、3月には豪州とアジア共催のニュージーランドオープンで逆転優勝を飾ったプロ10年目の30歳が、上位を狙える位置で週末を迎える。「とりあえず賞金を稼ぎたい。まずは明日、今日と同じとまでは言わないけど、しっかりミスを修正して良いゴルフができるようにしっかり練習したい」。良質な睡眠をとって体を休め、週末のさらなる浮上に備える。
2024年04月26日 14:16
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(26日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー1勝の木戸愛(めぐみ、フリー)が1イーグル、6バーディー、ボギーなしの8アンダー、64で単独首位でホールアウトした。64ストロークは、19年の鈴木愛、イ・ミニョン(韓国)の65を1打更新する大会コースレコードとなった。
10番から出ると、前半に4バーディー。さらに2つ伸ばして迎えた9番パー5で残り205ヤードから3ユーティリティーでピン2メートルにつけ、イーグル締めした。「ショットもパッティングもいいリズムでできた。100点満点です」と声を弾ませた。
このオフから、国内最多ツアー94勝の尾崎将司に弟子入り。先日は師匠のジャンボから「積極的に。チャレンジャーなんだから」と言われたそうで、「しっかり振ることを大事にして」飛距離の伸びも実感しているという。
今季は最終予選会6位の資格で、前半戦の出場権を持つ。「浜野GCは好きなコース。(残り2日へ)今日やれた積極的なプレーを、残り2日間もやり抜きたい」と12年ぶりVに向け、言葉に力を込めた。
2024年04月26日 11:47
◆米女子プロゴルフツアー JMイーグルLA選手権 第1日(25日、米カリフォルニア州・ウィルシャーCC=6258ヤード、パー71)
第1ラウンドが行われ、西郷真央(島津製作所)が2バーディー、2ボギーの71で回り、首位と7打差で日本勢最上位の37位スタートとなった。
2024年04月26日 11:19
◆米女子プロゴルフツアー JMイーグルLA選手権 第1日(25日、米カリフォルニア州・ウィルシャーCC=6258ヤード、パー71)
第1ラウンドが終了し、西郷真央(島津製作所)が2バーディー、2ボギーの71で回り、首位と7打差で日本勢最上位の37位スタートとなった。吉田優利(エプソン)は72で60位につけている。
2年前に同コースで米ツアー6勝目を挙げた畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は73で82位。古江彩佳(富士通)と渋野日向子(サントリー)は74の99位。稲見萌寧(Rakuten)は76をたたき、128位と出遅れた。
グレース・キム(オーストラリア)が64をマークし、単独首位に立っている。出場5試合連続優勝中のネリー・コルダ(米国)は出場していない。
2024年04月26日 09:38
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(26日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
前日日没サスペンデッドとなった第1ラウンドが終了。清水大成、吉田泰基、池村寛世、ヤニク・パウル(ドイツ)、コ・ジェオンウェオン(フランス)が5アンダー65で首位となった。
川村昌弘が最終18番パー5をイーグルで締めて66で回り、中島啓太らとともに首位と1打差の6位。
米ツアー1勝で出場選手中世界ランクトップの21位のマチュー・パボン(フランス)、金谷拓実、大西魁斗、アマチュアの中野麟太朗は68で37位。蟬川泰果は69で56位。石川遼は73で142位スタートと出遅れた。
2024年04月26日 09:26
【世界ゴルフ新潮流】
【もっと読む】国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース
「『欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』は今年をもって終了します」との衝撃発言がゴルフ界を騒然とさせている。
事の起こりは今月9日に都内ホテルで行われた同大会記者会見で特別協賛のISPS(国際スポーツ振興協会)半田晴久会長が発した言葉だ。
同25日に太平洋クラブ御殿場コースで開幕した今大会の賞金総額は225万ドル(約3億4650万円)、優勝賞金38万2500ドル(約5890万円)。これは日本ツアー最高額で、しかも男子ツアーでは国内唯一の国際大会だ。それが突然の「打ち切り」とは、いったい何があったのか。
「大会が直前に迫っているにもかかわらず、共催のJGTO(日本ゴルフツアー機構)の諸星裕新会長(円内)からも、執行部からも一言の挨拶も、電話一本、挨拶の文書もありません」
強い口調で半田会長の説明が始まった。
「私は日本の男子ツアー復興とゴルフの発展を願い、あらゆる努力を払って開催にこぎつけました。親交のある欧州ツアー(DPワールドツアー)のキース・ペリーCEOと何度も協議やディベートを重ねてきました。契約期間中に円安にも見舞われ、今年は諸経費などが2.5倍に跳ね上がり総額で10億円ほどかかる見込みです。しかし、そうして汗をかいたことで大会の世界ランキングポイントは、日本オープンの2.5倍と世界にも認められ、欧州ツアーは返礼も兼ねて、日本ツアーの賞金ランク3位までに翌年の欧州ツアーのシード権を与えてくれたことはうれしい限りです。昨年の久常涼、今年の星野陸也、中島啓太選手の相次ぐ優勝は、欧州ツアーへの意識が変わったからと聞いております。しかし、新体制のJGTOからは、感謝の気持ちどころか『日本のゴルフ界のためにも、何とか契約更新をお願いします』の要請すらありません」
さらに半田会長はこう続ける。
「正直、今のJGTOから行動力も情熱も全く感じられません。私一人が空回り。むなしくなると同時に、モチベーションが下がる一方です。私がビジネスや社会生活に必要だと考える『常識』『良識』『礼儀』に欠けるプロゴルフの団体にホトホト呆れはてました。それが大会を終わりにする理由です」
JGTOは、青木功前会長時代の2018年「ISPS ハンダマッチプレー選手権」の記者会見でも、青木会長は副業である全米オープンのテレビ解説を優先して欠席し、半田会長の怒りを買って、当時最高賞金額の大会を終わらせた過去がある。
人気低迷の国内男子ツアーの試合数を増やすどころか、最高賞金額の2試合を消滅させる組織に存在意義はあるのだろうか。
(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)
◇ ◇ ◇
国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。
日程は虫食い状態。録画放送がはびこり、コースは低レベル。この現状を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。
2024年04月26日 09:26
崖っぷちなんてもんじゃない。
2024年04月26日 09:00
アマチュアが大叩きしてしまうときに多いのは、大トラブルからスムーズに脱出できずに何打もかかってしまうケース。大ピンチの状況を1発で切り抜けるテクニックを身につけよう! 1番手上げてしっかり振り抜く オーバー覚悟で必ず上まで脱出!
大叩きする代表的な状況のひとつが、谷底にボールを落としてしまったとき。そこからの脱出に失敗しがちなのは、ピン位置が見えない、上の状況も把握しにくいため出す方向や距離感がつかみにくいからです。さらに、大きく打ち上げなくてはいけない難しさもあります。谷底に落としてしまったら、無理にグリーンを狙わずフェアウェイに脱出することを最優先しましょう。
欲張ってミスしてもう1度下から打つのが、大叩きの典型例です。ボールのところまで下りてライを確認したら、面倒でも1度上まで登って、どの方向に何ヤード打つかをきちんと決めましょう。谷底からの脱出では、悪いライから打ち上げる状況が多いので、ゆるむミスが一番のNG。
打ち上げのぶんイメージよりも1番手上げつつ、球の高さを出せるように上体を右に傾けて構えてください。これでロフトを増やし飛びすぎない構えを作っておき、ゆるめずに振り抜くのがナイスアウトのコツです。 「飛ばない構え」でゆるめず振り抜く
大振りはゆるみの原因。球が上がる構えなら飛びすぎる心配は少ないので、コンパクトなトップからインパクトの先までゆるめずにシャープに振り抜くのが脱出の秘けつ 1番手上げて右に傾いた構え
SWよりもAWなど、打ち上げのぶん番手を上げたい。上体を右に傾けて高さの出せる構えを作ろう1番手上げてしっかり振り抜く ヘッドアップに注意して少しインサイド・アウト
インサイド・アウトの軌道を意識すると球が上がりやすくなる。ただし、ヘッドアップはダフリの原因になるのでインパクトまで顔を上げない Check! 必ず一度上がって打つ方向と距離を確認
ボールのライを確認したあと、必ず1度傾斜の上まで戻って、ボール位置と狙う方向、距離を視認してから打つことが大事 奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決める 手前のラフが深いならFWやUTでしっかり打つ(写真右)。突き抜けが怖いならミドルアイアンで飛びすぎないように打つ(写真左)
林の中から脱出する場合は、番手選択が非常に重要です。まずは、枝に当てずに打ち出せる高さの判断。打ち出し角とボールと枝までの距離をよく見て、絶対に枝に当たらない番手を選ぶことが最優先です。次に打つ距離。林を出るまでに距離が必要だったり、手前が深いラフでそこを越す必要がある。
なおかつ、反対側のフェアウェイの先まで行っても安全なら、FWやUTで強い球を打つ。突き抜けた先にまた深い林やハザードなどのリスクがある場合奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決めるは、手前のラフでも仕方がないので、7番や8番アイアンで飛びすぎないように打つ。手前と奥のどちらにもリスクがある場合は、PWなどで確実に出せる方向を見つけて、安全第一でプレーしましょう。 打ち方は全部同じ番手を変えて打ち分ける 「打ち出し角」でできることは決まる
ウエッジ、アイアン、ウッドの選択肢から、打ち出し角を考慮して、枝に絶対当てない番手を持つことが最優先 ボール真ん中で真っすぐ立つ
ボール位置は真ん中が安全。高さを抑えるために右に置くくらいなら、番手アップが◎
体重移動をせず、左右均等な振り幅で、落としどころを意識してアプローチのようにコンパクトにスイングしよう 不安定な足元でも当てられる構えを作ろう
ボールがフェアウェイバンカーの縁に止まった状況もトラブルです。バンカーの左縁ならほぼ問題ありませんが、先や手前は普段どおりの構えがとれない場合があるし、右縁に止まったボールはスタンスがバンカー内になってしまいます。この3つの状況は、トラブルショットだと思い、脱出を最優先させてください。
グリーンに乗せたいと欲張ると、大ダフリをしてしまい次打に長い距離を残すことにもなりがちです。3つの状況とも、ボールをミートしやすい構えを作り、そこから飛ばそうとせずに「手打ち」でいいのでしっかりヒットすることが肝心。ミドルからショートアイアンで100ヤード前後をしっかり打ち、次の3打目勝負に賭けましょう。 手前線 右足を引いて立って手首をやわらかく使う
体全体が左足の上にあるような構え。右足が邪魔になるので、右足を引いて左足1本で立とう。体重移動はせず、手首を使ってスイングする
体重移動はダフリの原因(×写真)。左足体重のまま手首を使ってスイングし、ボールの先にヘッドが届くようにフォローを低く出そう 右縁 クラブを短く持ってスタンスを狭めて立つ
ボール位置が高いので、クラブを短く持つことが大事。スタンスを狭く、重心を高くして構え、スイングは手首を使ってコンパクトに振る
首の付け根に支点をイメージしてコンパクトにスイング。大きな体重移動はダフリの元凶(×写真)なのでNG 先縁 右足体重で立って高めの球で脱出 フォローは意識せずヘッドをボールにぶつけるように振るイメージ。ロフトがつくぶん高めの球が出るので番手を上げてもOK
ボール位置が右にならざるを得ないので、右足体重で構え、そのままスイング。首の付け根がボールの真上にある状態を維持して振ろう 枝と土手の間を通そうとするから大きなミスをする
ショットが曲がってカート道の脇などにボールが止まっている場合は大ピンチ。打ち上げの度合いは大きくなくても、木が邪魔で高さが出せないケースが多いので、高さと距離のコントロールが難しい場面です。土手を越え、かつ枝に当てない高さでフェアウェイまで出すのは難易度が高いので、枝が邪魔な場合は土手にワンクッションさせて転がし上げるイメージが安全です。
ウエッジではなく7番や8番くらいのアイアンで強い球を打ち、土手でボールの勢いを殺しながらフェアウェイまで出します。ファーストバウンドが土手に当たらないと飛びすぎて突き抜けてしまうので、必ず土手に当てる勇気をもって長めのクラブで打つことが重要です。 ミドルアイアンで土手にぶつけるほうが安全に出せる 左足体重のままアプローチ感覚でしっかりヒット
ランニングアプローチのように、ボールを少し右に置き、体重移動をせずにコンパクトにスイング。低く強い球をイメージして、ファーストバウンドを必ず土手の中腹に当てよう 大トラブルはピンやグリーンを狙わない作戦も必要
大トラブルでは、ミスを1方向に限定することが肝心。とくに手前と奥のどちらもミスが許されない状況では、距離が短かくてもピンやグリーンを狙わず、次打を安全に打てる場所に出す割り切ったジャッジが大叩きを防ぐコツ
いかがでしたか? ピンチから逆転に繋がる打球テクニックを参考にしてください!
レッスン=安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/ 1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。東京都の赤坂でアマチュアレッスンを行なっている。CHEERS GOLF代表。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=サザンヤードカントリークラブ
2024年04月26日 08:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。女子ゴルフの国内ツアー・フジサンケイレディスの前夜祭に参加したことを報告しました。 「本気だすなよぉ~」臼井プロの大胆なドレス姿にファン歓喜
臼井プロは「前夜祭 42hdフジサンケイレディスクラシック in川奈ホテルゴルフコース」とコメントし、写真を投稿。
コースでのキリっとしたウエア姿ではなく、前夜祭では華麗なシャンパンゴールドのドレスを着用してきた臼井プロ。長い髪を下ろし、おなかがチラリとのぞく大胆な着こなしを披露し、カメラの前でポーズをするその姿はまるでモデルのようです。
この投稿に、日本人女子で始めての韓国(KLGPA)でプロゴルファーを行った幡野夏生プロが「かっこいい」と反応。またファンからは「おいおい。本気だすなよぉ~」「女子ゴルフ界のハンコックみたい」「今後は姫と呼ばせて頂きます」といった声も見られました。
いかがでしたか? ぜひ臼井プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※usuireika54/Instagram
2024年04月26日 07:00
2020-21年の賞金女王・稲見萌寧が昨年、復活優勝を成し遂げた要因のひとつに新コーチ・柳橋章徳の存在があった。
その柳橋が“ゴルフスイングの本質に迫る”チームを結成!
体やクラブの使い方の原理原則を追求し、個人の潜在的な能力の限界を突破(ブレイクスルー)するメソッドを毎月紹介しよう。 「姿勢よくしなさい」と いわれて育った弊害がある 背すじは伸ばさず、お腹を締める!
――前回は、形をマネるだけでは上達できない、という話でした。その最後に、「いい姿勢」に対する先入観が上達を妨げていると山縣さんがおっしゃっていました。今回はそのあたりについてお聞きしたいと思います。
山縣: わかりました。前回、「行進」するようなカッコいい歩き方がいい歩き方なわけではないという話をしましたが、ゴルフスイングもそれと同じなんです。
柳橋:アマチュアゴルファーって、ゴルフのアドレスでも胸を張って背中を反らして構える人が多いんですよ。背中を反らせて背筋に力が入った状態では、いいスイングはできません。じつはゴルフスイングではあまり背筋を意識して使わないんです。
――本当ですか?
山縣:使わないわけではないんですが、お腹も背中も一体にして、背中に意識が偏ってほしくない。そして動的に使うのではなく、固定するために使うという感じです。感覚的にはインナーマッスルのような使い方ですね。でも背中が反った構えの人は、背筋の比率が強すぎて前後のバランスが崩れているんです。
安岡: ゴルフのアドレスって、背中は反らさずにみぞおちあたりから前傾する感覚のほうがいいんです。背中が反った「いい姿勢」だと、そういう自然な前傾ができません。
柳橋:ローリー・マキロイなど、欧米の選手にはそういう背中が強い姿勢に見える人もいるんですが、それは前側の筋肉が強すぎるので、それとバランスをとろうとした結果、背中で引っぱっているレアケース。日本人だと元ハンマー投げ選手の室伏広治さんくらいで、一般人にそんな筋力の人はいないので、マネしちゃダメなんです。
――どうして背中を反らして構えてしまうんですか?
山縣:僕は、これは日本人が幼いころから刷り込まれてきた「姿勢よくしなさい」という教えの表れだと思っています。小学校から「起立・礼・着席」とか、「気をつけ!」とかやるでしょう。前屈みで座っていると、先生に「背すじを伸ばして!」って怒られる。だから無意識にアレが「いい姿勢」だと思っているんです。 胸骨からしてアドレスを作る
ゴルフのアドレスは胸を張って背骨を反らすのではなく、胸骨から前傾するのが正しい。感覚的には少し背中を丸めながらみぞおちあたりから前傾を作るイメージ。そのためには腹筋を意識することがとても重要だ。
いかがでしたか? いい姿勢ではなく、お腹を締めることを意識してみましょう!
安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。現在はCHEERS GOLFの代表を務め、柳橋らとともにゴルフの原理原則の研究を行なっている。
山縣竜治
●やまがた・りゅうじ/1982年生まれ、山口県出身。國學院大学の野球部で選手とコーチ業を兼任。運動学やチーム指導などを幅広く学び、トレーニング部門も自身の体を実験体に専門的に経験。現在はゴルフの解剖に力を入れ「太子堂やまがた整骨院」で総院長を勤める。
柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。最先端のスイングや理論を研究し、23年6月より稲見萌寧とコーチ契約を結び、1年3カ月ぶりの復活優勝に貢献したツアープロコーチ。YouTubeチャンネル「BREAKTHROUGH GOLF」でも上達に役立つ斬新な情報を発信中。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田中宏幸
協力=GOLFOLIC中延店
2024年04月26日 06:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
濃霧で開始時間が2時間50分遅れた影響で、日没サスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。
2024年04月26日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。不動産会社プレサンスコーポレーションと姉妹でスポンサー契約を締結したことを発表しました。 「とても心強く、嬉しく思います」安田姉妹が新しい契約を締結
プレサンスコーポレーションは不動産の企画、開発、分譲、管理までの総合的なサービスを近畿や東海エリアを中心に展開しています。今回の契約では姉であり、キャディーの安田美祐もプレサンスコーポレーションとのスポンサー契約を締結。姉妹でサポートを受けることになりました。
安田プロは今シーズンから同社のロゴが入ったキャディーバッグを使用するとのこと。今回の契約について安田プロは「姉と一緒に姉妹揃ってサポートしていただきます。地元である関西の企業にサポートして頂けることをとても心強く、嬉しく思います」とコメント。兵庫県神戸市出身の安田プロにとって、関西を中心に展開する企業からの支援は力強い存在のようです。
最後に安田プロは「ツアー優勝を目指して、プレサンスコーポレーション様と共に2024年シーズンを戦っていきますので、応援よろしくお願いします!」とコメントして、文章を締めました。プラチナ世代の一人であり、毎年優勝戦線に食い込んでいる安田プロ。今年度のツアーでは悲願の初優勝となるのか、注目です。
いかがでしたか? ぜひ安田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※oo_______yuka/Instagram
2024年04月26日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・第1日」(25日、太平洋C御殿場C=パー70)
欧州ツアーと日本ツアーの共催で迎えた初日、濃霧のためスタートが2時間50分遅れ、日没サスペンデッドとなって72人が競技を終えられなかった。昨季国内ツアー賞金王の資格で今季から欧州ツアーに本格参戦し、3月のヒーロー・インド・オープンを制した中島啓太(23)=フリー=が凱旋。今季国内初ラウンドは4バーディー、ボギーなしの66で回り、首位と1打差の暫定6位と好発進した。プレーを完了した中では吉田泰基、池村寛世、清水大成、ヤニク・パウル(ドイツ)が65で首位に並び、長野泰雅は11ホールを終えて5アンダーとした。
堂々の凱旋ラウンドだった。欧州ツアー覇者として臨む中島の今季国内初戦。「すごく緊張した」と苦笑いする表情とは裏腹に、圧巻のボギーフリーで66。海を渡ってわずか4カ月で、その強さに磨きがかかっていた。
「4バーディーよりも価値がある」。二つのビッグセーブに拳を握った。インから出て11番では第1打を左の林に打ち込み、いきなりピンチが訪れた。2打目は出すだけだったが、3打目を2メートルにつけてセーブ。後半の5番はシャンクしたが、7メートルのパーパットを沈めた。スコアを落としたくない緊張感は確かにあったが、ある“魔法の言葉”が心を強くした。
『目の前の一打にコミットする』。この日、毎ホール口にしていた。欧州制覇したインドでの大会期間中、ナショナルチームでメンタルコーチを務めるニール・スミス氏に助言を求めた際に、もらった言葉だ。「口にしたら結果は一瞬どうでもよくなる。そのボールをただ、成功させることだけを考えるんです」と、集中力が最大限に高まる意味を強調した。
体も強くなった。昨季終盤に比べて、キャリーは10ヤード増加し、平均300ヤードを越えるようになった。明らかに太くなった太ももはオフのトレーニングのたまもの。年末年始に、ハワイでプロ野球巨人の菅野智之投手と自主トレを敢行した際、球界トップクラスのストイックさを間近にして「意識が違う。(練習に対して)妥協は一切ない」と刺激を受けた。
勝てばパリ五輪出場権争いで、競争が激しい世界ランキング国内2番手も確固たるものにできる。欧州2勝目の先にあるものも見据えて「週末も良い位置でプレーしたい」と力を込めた。
2024年04月25日 18:34
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧による視界不良のため2時間50分遅れの午前9時10分にスタートし、日没サスペンデッドとなった。
清水大成、吉田泰基、池村寛世らが65でプレーを終え、暫定トップに立っている。
昨季日本ツアー賞金王で、今季欧州1勝の中島啓太が4バーディー、ボギーなしの4アンダー66をマークし、暫定6位の好発進。蟬川泰果は69で回り、57位。
アマチュアの中野麟太朗が12ホールを終えて2アンダーで32位。金谷拓実は15ホールを終えて1アンダーで57位。石川遼は14ホールを終えて3オーバーで140位。