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2024年04月26日 09:00
アマチュアが大叩きしてしまうときに多いのは、大トラブルからスムーズに脱出できずに何打もかかってしまうケース。大ピンチの状況を1発で切り抜けるテクニックを身につけよう! 1番手上げてしっかり振り抜く オーバー覚悟で必ず上まで脱出! 大叩きする代表的な状況のひとつが、谷底にボールを落としてしまったとき。そこからの脱出に失敗しがちなのは、ピン位置が見えない、上の状況も把握しにくいため出す方向や距離感がつかみにくいからです。さらに、大きく打ち上げなくてはいけない難しさもあります。谷底に落としてしまったら、無理にグリーンを狙わずフェアウェイに脱出することを最優先しましょう。 欲張ってミスしてもう1度下から打つのが、大叩きの典型例です。ボールのところまで下りてライを確認したら、面倒でも1度上まで登って、どの方向に何ヤード打つかをきちんと決めましょう。谷底からの脱出では、悪いライから打ち上げる状況が多いので、ゆるむミスが一番のNG。 打ち上げのぶんイメージよりも1番手上げつつ、球の高さを出せるように上体を右に傾けて構えてください。これでロフトを増やし飛びすぎない構えを作っておき、ゆるめずに振り抜くのがナイスアウトのコツです。 「飛ばない構え」でゆるめず振り抜く 大振りはゆるみの原因。球が上がる構えなら飛びすぎる心配は少ないので、コンパクトなトップからインパクトの先までゆるめずにシャープに振り抜くのが脱出の秘けつ 1番手上げて右に傾いた構え SWよりもAWなど、打ち上げのぶん番手を上げたい。上体を右に傾けて高さの出せる構えを作ろう1番手上げてしっかり振り抜く ヘッドアップに注意して少しインサイド・アウト インサイド・アウトの軌道を意識すると球が上がりやすくなる。ただし、ヘッドアップはダフリの原因になるのでインパクトまで顔を上げない Check! 必ず一度上がって打つ方向と距離を確認 ボールのライを確認したあと、必ず1度傾斜の上まで戻って、ボール位置と狙う方向、距離を視認してから打つことが大事 奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決める 手前のラフが深いならFWやUTでしっかり打つ(写真右)。突き抜けが怖いならミドルアイアンで飛びすぎないように打つ(写真左) 林の中から脱出する場合は、番手選択が非常に重要です。まずは、枝に当てずに打ち出せる高さの判断。打ち出し角とボールと枝までの距離をよく見て、絶対に枝に当たらない番手を選ぶことが最優先です。次に打つ距離。林を出るまでに距離が必要だったり、手前が深いラフでそこを越す必要がある。 なおかつ、反対側のフェアウェイの先まで行っても安全なら、FWやUTで強い球を打つ。突き抜けた先にまた深い林やハザードなどのリスクがある場合奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決めるは、手前のラフでも仕方がないので、7番や8番アイアンで飛びすぎないように打つ。手前と奥のどちらにもリスクがある場合は、PWなどで確実に出せる方向を見つけて、安全第一でプレーしましょう。 打ち方は全部同じ番手を変えて打ち分ける 「打ち出し角」でできることは決まる ウエッジ、アイアン、ウッドの選択肢から、打ち出し角を考慮して、枝に絶対当てない番手を持つことが最優先 ボール真ん中で真っすぐ立つ ボール位置は真ん中が安全。高さを抑えるために右に置くくらいなら、番手アップが◎ 体重移動をせず、左右均等な振り幅で、落としどころを意識してアプローチのようにコンパクトにスイングしよう 不安定な足元でも当てられる構えを作ろう ボールがフェアウェイバンカーの縁に止まった状況もトラブルです。バンカーの左縁ならほぼ問題ありませんが、先や手前は普段どおりの構えがとれない場合があるし、右縁に止まったボールはスタンスがバンカー内になってしまいます。この3つの状況は、トラブルショットだと思い、脱出を最優先させてください。 グリーンに乗せたいと欲張ると、大ダフリをしてしまい次打に長い距離を残すことにもなりがちです。3つの状況とも、ボールをミートしやすい構えを作り、そこから飛ばそうとせずに「手打ち」でいいのでしっかりヒットすることが肝心。ミドルからショートアイアンで100ヤード前後をしっかり打ち、次の3打目勝負に賭けましょう。 手前線 右足を引いて立って手首をやわらかく使う 体全体が左足の上にあるような構え。右足が邪魔になるので、右足を引いて左足1本で立とう。体重移動はせず、手首を使ってスイングする 体重移動はダフリの原因(×写真)。左足体重のまま手首を使ってスイングし、ボールの先にヘッドが届くようにフォローを低く出そう 右縁 クラブを短く持ってスタンスを狭めて立つ ボール位置が高いので、クラブを短く持つことが大事。スタンスを狭く、重心を高くして構え、スイングは手首を使ってコンパクトに振る 首の付け根に支点をイメージしてコンパクトにスイング。大きな体重移動はダフリの元凶(×写真)なのでNG 先縁 右足体重で立って高めの球で脱出 フォローは意識せずヘッドをボールにぶつけるように振るイメージ。ロフトがつくぶん高めの球が出るので番手を上げてもOK ボール位置が右にならざるを得ないので、右足体重で構え、そのままスイング。首の付け根がボールの真上にある状態を維持して振ろう 枝と土手の間を通そうとするから大きなミスをする ショットが曲がってカート道の脇などにボールが止まっている場合は大ピンチ。打ち上げの度合いは大きくなくても、木が邪魔で高さが出せないケースが多いので、高さと距離のコントロールが難しい場面です。土手を越え、かつ枝に当てない高さでフェアウェイまで出すのは難易度が高いので、枝が邪魔な場合は土手にワンクッションさせて転がし上げるイメージが安全です。 ウエッジではなく7番や8番くらいのアイアンで強い球を打ち、土手でボールの勢いを殺しながらフェアウェイまで出します。ファーストバウンドが土手に当たらないと飛びすぎて突き抜けてしまうので、必ず土手に当てる勇気をもって長めのクラブで打つことが重要です。 ミドルアイアンで土手にぶつけるほうが安全に出せる 左足体重のままアプローチ感覚でしっかりヒット ランニングアプローチのように、ボールを少し右に置き、体重移動をせずにコンパクトにスイング。低く強い球をイメージして、ファーストバウンドを必ず土手の中腹に当てよう 大トラブルはピンやグリーンを狙わない作戦も必要 大トラブルでは、ミスを1方向に限定することが肝心。とくに手前と奥のどちらもミスが許されない状況では、距離が短かくてもピンやグリーンを狙わず、次打を安全に打てる場所に出す割り切ったジャッジが大叩きを防ぐコツ いかがでしたか? ピンチから逆転に繋がる打球テクニックを参考にしてください! レッスン=安岡幸紀 ●やすおか・ゆきのり/ 1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。東京都の赤坂でアマチュアレッスンを行なっている。CHEERS GOLF代表。 構成=鈴木康介 写真=田中宏幸 協力=サザンヤードカントリークラブ
2024年05月05日 18:31
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
3打差2位で出た2022年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は3バーディー、5ボギーの74で回り、通算5アンダーで4位に終わった。「いい流れでバーディーが来ていたけど、後半はなかなか…。上がりが悔しい」。勝負所でスコアを落とし、唇をかんだ。
9番のバーディーで9アンダーとし、昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)を捉えると、10番で単独首位に立った。しかし、15番パー5の第3打を「風のジャッジとフライヤー」の影響でグリーン奥に外してボギー。17番パー3で再びスコアを落とした。「15番はもったいなかったし、17番の3パットが悔しい」と振り返った。
6月24日の世界ランクを基にした五輪ランキングで決まるパリ五輪代表争いは佳境に入っていく。「もうすぐなので、しっかりと修正して、また来週から頑張りたい。ショットがこの大会で安定してきたので、残りの試合で優勝を目指したい」と気持ちを前に向けた。
2024年05月05日 18:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
10位から出た原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算3アンダーで7位に順位を上げて大会を終えた。今季初のトップ10フィニッシュとなった。
最終18番パー5は230ヤードの第2打を3ウッドでグリーン奥のラフへ。20ヤードの第3打を1メートル半に寄せてバーディーで締めた。厳しいピン位置に加え、強い風が吹いた最終日のラウンド。「集中力を保つのが大変な一日だった」と汗をぬぐいつつ、「16、17、18番と、しっかり難しいアプローチとパットを決められたので、とりあえずは良かったのかな」と振り返った。
クラブ調整に取り組む中での今季ベストフィニッシュにも「周りが伸びなかったからそういう結果だったけど、私自身のゴルフは何も変わっていない」と自己評価は厳しい。「そこをしっかり見つめ直して、いいショットが打てるように、自分の理想に近づくようにプレーして、ビッグスコアを出せるように頑張りたい」と口にした。
最終日同組だったアマチュアの李暁松(リ・ヒョソン、韓国)がツアー最年少となる15歳176日で優勝を飾った。「しっかり(クラブを)振ってくるし、これだけ端に振ってあるピンでもラインを狙ってくる。難しいアプローチもしっかりパーセーブしてきていた」。18ホールをともにして感じた、強さとうまさについて触れた。
2024年05月05日 18:01
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
4打差3位から出た佐久間朱莉(大東建託)は2バーディー、1ボギーの71と伸ばすも、通算7アンダーで1打届かず2位に終わった。取材対応中には悔し涙がこぼれた。「また勝てなかった。15番で(ボードを)見て、ここから2ついけたら面白いだろうなと思っていた。グリーン奥に外した17(番のボギー)がもったいないが、自分の思ったショット、パターのストロークはできた」と悔しさを見せながらも、納得の表情で話した。
1番パー5でティーショットを左林に打ち込み、いきなり5メートルのパーパットが残るピンチに。下りのパットだったが、ねじ込み切り抜けた。その後もチャンスにつかない展開が続き11番までは全てパー。12番で10メートルのバーディーパットを沈めて、笑みを浮かべた。13番パー3では奥のラフからの第2打が止まらず、グリーンを出てしまった。10ヤードのアプローチはラインに乗ってカップに吸い込まれ、右拳を突き上げた。16番では第2打を50センチにつけて、首位と並ぶ8アンダーに。だが、17番で3メートルのパーパットを外し、2位に後退。最終18番もバーディーパットが入らず、敗戦が決まった。
今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでも1打差2位。前週のパナソニックオープンでも、首位で最終日を迎えながら7位と、優勝まであと一歩届かない試合が続いている。初Vへの思いは強く、納得いくプレーができた1日にも、「勝てなかったら意味がない」と自らに厳しい言葉をかけた。悔し涙を糧に、次週のRKB×三井松島レディス(10日開幕、福岡CC和白C)へ前を向いた。
2024年05月05日 17:39
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
46位から出た勝みなみ(明治安田)は6バーディー、5ボギーの71で回り、通算3オーバーで21位だった。
2024年05月05日 16:48
女子ゴルフの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパス杯(読売新聞社など後援)は5日、茨城県の茨城GC東(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位と7打差の10位から出たアマチュアのリ・ヒョソン(韓国)が1イーグル、5バーディー、2ボギーで回り、通算8アンダーで優勝を飾った。
リは15歳176日で、日本ツアーの最年少優勝記録を更新。7打差逆転優勝は国内メジャーで最大となった。
1打差の2位は佐久間朱莉。山下美夢有は5アンダーで4位だった。
2024年05月05日 16:35
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(5日、茨城GC東C=パー72)
今季国内メジャー初戦を制したのは日韓の女王ではなく、15歳の韓国の超新星だった。10位から出たアマチュアのリ・ヒョソンが1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで、大逆転優勝を果たした。
前半のボギーなしの2バーディーで優勝争いに姿を現した。後半はボギー、バーディーが入り乱れる展開だったが、17番をバーディーとすると、18番パー5は2オンに成功し、約3〜4メートルのイーグルチャンスに。重圧の大きいファーストパットを見事沈め、ホールアウト時点で首位に立った。プレーオフを待ち練習グリーンで調整を続けていたが、後続の佐久間、山下、李叡源(韓国)は追いつけず、日本の大きなメジャータイトルをつかんだ。
2019年の古江彩佳以来史上8人目のアマチュアでのツアー優勝となったが、記録ずくめのVだった。2008年11月11日生まれで、15歳176日での日本の女子ツアー優勝は、勝みなみの15歳293日を更新する史上最年少記録。また公式競技(メジャー)での7打差の逆転優勝も、最も大きい逆転劇となった。
2024年05月05日 16:33
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
夏日の強い日差しの中、全競技が終了した。アマチュアで唯一決勝ラウンドに進んだ15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が、大観衆の前で歴史的快挙を成し遂げた。7打差10位で出て1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで大逆転優勝を飾った。日本女子ツアー史上8人目のアマチュア優勝となった。
李は15歳176日。2014年のKKT杯バンテリン杯の勝みなみの15歳293日の国内女子ツアー最年少記録を更新。国内男子も2007年マンシングウェアKSBカップの石川遼の15歳245日で、いずれも更新して国内男女ツアー最年少記録となった。また、最終日7打差逆転も日本女子ツアーのメジャー史上最多記録更新となった。
佐久間朱莉(しゅり)が1打差の2位。昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)が6アンダーの3位。22年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう)、18年大会覇者の申ジエ(韓国)が5アンダーの4位だった。
22、23年の韓国女子アマチュアを制した15歳の李は、アマチュアの韓国代表チームの紺と赤のウェアに身を包んでプレー。昨年のこの大会では予選落ちを喫したが、1年間で急激な成長を見せて日韓の昨年の女王2人を撃破。圧巻は首位と2打差で迎えた520ヤードの最終18番パー5。第2打をピン左下5メートルへ。イーグルパットをねじ込むと、大歓声の中で右拳を揺らした。
大会初のアマチュア優勝で国内メジャー史上最年少V。李は「まだ優勝したかどうか実感がわいていません。とても大好きな日本で優勝できたことを本当に光栄に思っています。(7打差大逆転に)トップ10(10位以内)でフィニッシュをと思っていて、途中でリーダーボードを見て、緊張しないで1日最後までプレーしようと思って頑張ったら最後にイーグルが取れました」と話した。
また、表彰式の優勝スピーチで李は落ち着いた表情で韓国語で感謝の思いを語った。「このような大会で優勝できたことを本当にありがたいと思っていますし、うれしいです。そして日本ツアーに将来的に参戦できたらいいなと思っています。昨年よりも少し成長した姿で、日本の皆様とお会いできたことをうれしく思っています。来年もまたより成長した姿でお会いできたらと思います」。最後に日本語で「ありがとうございました」と話し、あどけない笑顔を見せた。
2024年05月05日 16:24
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
アマチュアで唯一決勝ラウンドに進んだ15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が、大観衆の前で猛チャージを演じた。
2024年05月05日 15:31
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
2打差の3位からスタートした米沢蓮(ティ・エム・プラテック)が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算13アンダーで逆転優勝した。19歳で東北福祉大2年生だった2019年5月のアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップでは浅地洋佑に1打差2位で惜敗し、アマチュア優勝を逃した。それから5年。最終18番で劇的なバーディーを決め、同じ最終組で回った東北福祉大の2学年先輩の片岡尚之(CS technologies)を1打振り切り、念願のツアー初優勝を果たした。
「上がり3ホールは、あまり覚えていません。最後のパットを決めてプレッシャーから解放されました」とホッとした表情で話した。
米沢は岩手県出身選手としては日本男子ツアー初優勝となった。優勝インタビューで、情報番組「ゴゴスマ」の総合司会を務める石井亮次アナウンサーに岩手県出身の米大リーグ、ドジャースで大活躍する大谷翔平について聞かれると「大谷選手は本当に素晴らしい選手です」と答えた。
首位から出た愛知県出身の小木曽喬(フロンティアの介護)は72とスコアを落とし、4打差の3位。地元での優勝を逃した。
2010年大会の最終日で世界主要ツアー最小の58をマークして大逆転優勝をした石川遼(カシオ)は通算イーブンパーの34位だった。
2024年05月05日 15:13
ゴルフ・中日クラウンズ最終日(5日・愛知名古屋GC和合=6557ヤード、パー70)――3位で出た米沢蓮が6バーディー、1ボギーの65で回り、通算13アンダーでツアー初優勝。
優勝賞金2200万円を獲得した。1打差の2位に片岡尚之。首位で出た小木曽喬はスコアを二つ落とし、8アンダーで3位だった。
2024年05月05日 14:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
最終組の前半が終了した。
3打差2位で出た2022年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう)が3バーディー、1ボギーでスコアを1つ伸ばして通算9アンダーとし、首位を捉えて折り返した。
単独トップから出た昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)は9番パー5でボギー。バーディーを奪った山下に並ばれた。
初優勝を狙う佐久間朱莉(しゅり)は10番まで全ホールでパーを重ね、6アンダーで暫定3位から追走中。
アマチュアで唯一決勝ラウンドに進んだ15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)とペ・ソンウ(韓国)は5アンダーで暫定4位に順位を上げている。
申ジエ(韓国)が12番を終えて4アンダー、金沢志奈は10番を終えて3アンダー、原英莉花、河本結、菅沼菜々が2アンダーの暫定8位でプレー中。
2024年05月05日 13:52
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
28位からスタートした石川遼(カシオ)は、バーディーなし、1ボギーの71で回り、通算イーブンパーで今大会を終えた。
2024年05月05日 11:30
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季米女子ツアーでネリー・コルダ(25)=米国=が、ツアー最多に並ぶ出場5戦連続優勝中と歴史的快進撃を演じて、女子ゴルフ界の注目を一身に集めている。身長178センチでトップモデルのような容姿を持ち、異次元の強さを見せて、米女子ツアーの人気も再燃気配だ。2021年東京五輪金メダリストでもある世界ランク1位の衝撃的な強さの秘密を今大会に出場する、パリ五輪日本代表候補4人に聞いた。最終回は山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=。
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日本ツアー通算11勝(国内メジャー3勝)の山下は、世界ランク1位の無敵の女王と真夏のパリでの対決を夢見ている。2022年から5大メジャーにスポット参戦してきたが、コルダと同組でのラウンドはまだないという。今季、米ツアー歴代最多に並ぶ出場5連勝を飾っているプレーの印象については「(身長が)大きいし、めっちゃ飛ぶし、パターもめっちゃ入っているなと思います。米国での反響? すごいと思いますね」と語った。
山下は22年、23年とも抜群の安定感で5勝を挙げて日本ツアーの年間女王に輝いた。昨季はフェアウェーキープ率79・0841%、平均パット数1・7256、パーセーブ率90・0585%でいずれも日本ツアー1位だった。世界ランクは日本勢4番手の28位につけている。トップの畑岡奈紗は18位、2番手の古江彩佳は23位、笹生優花は25位。6月24日の世界ランクをもとにした五輪ランクでパリ五輪日本代表2枠が決まるが、同週までの試合で好成績をおさめれば十分、代表権をつかむチャンスが残る。
日本ツアーを主戦場にする山下にとっては、世界ランクへの加算ポイントの高い今大会と5大メジャーの成績が肝要となる。コルダが5連勝を飾った4月の5大メジャー、シェブロン選手権は17位だった。5月30日開幕の全米女子オープン(ランカスターCC)、6月20日開幕の全米女子プロ選手権(サハリーCC)の出場権も既に手にしている。
コルダは、パリ五輪でゴルフ競技では男女通じて初となる連覇がかかる。「(五輪で)一緒に戦いたいっていうのもあるので、まずは私が頑張らないといけない」と山下。日本の女王は代表争いのサバイバルレースを勝ち抜き、今夏のパリで世界一の選手とメダルを争う。
◆女子ゴルフのパリ五輪への道 6月24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。大会は8月7日から4日間、フランス「ル・ゴルフナショナル」で72ホールストロークプレーの個人戦で争う。21年東京五輪は畑岡奈紗と稲見萌寧が出場し、稲見が日本ゴルフ界初の表彰台となる銀メダル、畑岡は9位だった。
◆ネリー・コルダ 1998年7月28日、米フロリダ州生まれ。25歳。16年にプロ転向し、18年のスウィンギングスカート台湾選手権で米ツアー初優勝。21年全米女子プロ選手権などメジャー2勝を含む通算13勝。21年東京五輪は姉とともに米国代表で出場して金メダル。22年に鎖骨下静脈の血栓の手術をし、4か月間戦線離脱した。178センチ。家族は両親と姉。
2024年05月05日 10:33
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
28位からスタートした石川遼(カシオ)が前半の9ホールを終了した。9ホールすべてパーで、石川のハーフターン時点で順位変動はなかった。
石川は、2010年大会の最終日で世界主要ツアー最小の58をマークして大逆転優勝。今大会の第3日も1イーグル、4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの派手なゴルフでパープレーだったが、この日の前半までは、すべてパーの渋いプレーを見せている。
最終組は午前10時10分にスタート。地元の愛知県で念願の初優勝を目指す小木曽喬(フロンティアの介護)が通算10アンダーで首位。1打差の2位に片岡尚之(CS technologies)、2打差の3位に米澤蓮(ティ・エム・プラテック)と生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が続く。
2024年05月05日 09:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
大会最終日が「母の日」と重なることが多いシーズン最初のメジャー。2008年にメジャー昇格後、数々のドラマが生まれてきた。その名場面を振り返る。最終回は、東京・稲城市の東京よみうりCCで行われた2008年大会の福嶋晃子。
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福嶋晃子(当時34)=NEC=がプレーオフ5ホールの死闘を制し、メジャー昇格大会の初代女王に輝いた。首位スタートから73とスコアを落とし、71で回った申ジエ(当時20)=韓国=に通算4アンダーで並ばれた。名物ホールの18番パー3を使ったプレーオフは、5ホール目に申がボギーパットを外して決着。福嶋は11年ぶりのメジャーVで日本女子プロ、ツアー選手権に続く3冠を達成した。
死闘の末、会場を感動で包み込んだ。申の1メートルのボギーパットが外れた瞬間、福嶋はあふれる涙を抑えようとしなかった。1時間6分にも及んだプレーオフ5ホールの激闘。東京よみうりCCの名物ホール、18番グリーンを囲む大ギャラリーの拍手に包まれながら「こんなにうれしい優勝は久しぶりです」と声を震わせ、また涙した。圧倒的な飛距離と米ツアーで磨いた絶妙な寄せで11年ぶりにメジャータイトルを奪還した。「きょうは一晩中、泣いていると思います」朝からの雨がやみ、雲間からのぞく太陽が勝者を照らした。
1打リードの首位で迎えた17番で、第1打を左の林に曲げボギー。プレーオフに突入した。舞台は過去3日間、通算4オーバーだった最難関の18番。すべて1オンした申に対し、3度もグリーンを外した。しかし、3ホール目でピン左3メートル、4ホール目でも左奥から4メートルを沈めた。「どこからでもパーを取ってやると思ってた。ラインは見えてました」魂のパーセーブが、最終的に申のミスを誘った。中国賞金女王の張娜も含めた“日中韓女王対決”も制した。
メジャー2勝を挙げた97年は、福嶋を中心に女子ツアーが回っていた。99年の米ツアー参戦後も、現在の宮里藍や上田桃子の場合と同様、日本から多くの報道陣が取材に押しかけた。だから06年、07年と日本で2勝ずつしても心からは喜べなかった。「いつもの優勝とは違うんです」。頂点を味わった選手にしか分からないプライドだった。
グリーン脇では、母・しず江さん(当時59)も涙していた。「もう一度、輝きたいという気持ちは大きかったと思います」。今年1月、自宅に12人のプロや研修生を集めて行った1か月半の“合宿”で、全員の食事をまかなった。そんな母に「優勝」というプレゼントを「母の日」に初めて贈ることができた。
大迫たつ子、森口祐子、涂阿玉、塩谷育代、肥後かおり、不動裕理に続きツアー史上7人目のメジャー3冠だ。前人未到の4冠へ、残るは日本女子オープンだけとなった。「毎年変わるコースとの相性はあるけど、今年も頑張りたいです」。ツアー史上最長の11年ぶりのメジャータイトルだった。
◆福嶋 晃子(ふくしま・あきこ)1973年6月29日、神奈川県出身。50歳。私立白鵬女子高卒。10歳からゴルフを始める。アマチュア時代には1988年の関東ジュニアゴルフ選手権を手始めに28個のタイトルを獲得。1992年にプロ転向後、94年のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで初優勝。その後96年、97年と2年連続で賞金女王に輝く。優勝回数は国内24勝、海外2勝。163センチ。O型。