2021年09月22日 18:35
小祝さくらは2020-21シーズン、5勝を含むトップ10が17回(住友生命Vitalityレディス 東海クラシック終了時点、出場42試合)と抜群の安定感で、稲見萌寧と賞金女王争いを繰り広げている。そんな小祝が、ドライバーを安定させるための3つのポイントを22日(水)発売のゴルフ雑誌829号でレッスンしている。
まず最初に挙げたのが、“耳たぶ素振り”。「ドライバーを安定させるためには、切り返した後、手元を右肩付近から下ろす必要がありますが、その感覚を養えるのが“耳たぶ素振り”です。右手で右の耳たぶを持ち、シャドースイングをします。右ヒジを体から離さないように下ろし、インパクトで手元が顔の下にくるように振りましょう」と話す。顔より前に手元が出るとカット軌道になるので、右ワキを締めて左腰を回すことが重要だ。
次に挙げたのが、安定感を高める“股関節の土台作り”。耳たぶ素振りで手元を右肩付近から下ろす前提として、骨盤が正しく前傾していること、すなわち股関節が入った状態が重要だという。「股関節が入ると自然に腹筋に力が入り、お尻やモモ裏にハリが出て、体幹が安定したスイングになります」と小祝はいう。
この状態を習得するための方法として、コーチの辻村明志氏は「両足を広げて座り、背筋を伸ばして反り腰を作る。これで腹筋に力が入るので、お尻にハリが出る感覚が養えると思います」とアドバイスをくれた。
ドライバーを安定させる3つ目のポイントは、“右股関節に乗るテークバック”だ。「体の回転でテークバックすると、始動30センチくらいヘッドは真っすぐ引けて、右股関節に乗れるんです」という。ここで右股関節に乗れば、深いトップができ、切り返し後に上体が開きにくくなるので、手元が右肩付近から下り、安定したスイングになるというのだ。
これについて、辻村氏は「他の人にヘッド付近を持ってもらい、右腰を斜め上に切り上げるようにテークバックをするといいですよ。右お尻にハリを感じながら、ゆっくりと一番深いところまで右腰を引いてください。手だけで上げてはいけません!」。
この3つのポイントを意識して練習すれば、トップから切り返した後、手元が右肩付近から下り、ダウンスイングでも体の近くを通る。すると、インパクト付近のヘッドの軌道が限りなくストレートになり、ドライバーが安定するのだ。
2024年04月26日 16:43
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(26日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
第1ラウンドが終了し、ツアー1勝の蛭田みな美(ユアサ商事)が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの63で単独首位を決めた。自己ベストを2打更新し、大会コース記録も塗り替えた。木戸愛(めぐみ、フリー)が1打差2位で追いかける。
22日の全米女子オープン予選を首位で突破した尾関彩美悠(あみゆ、JFEスチール)、初優勝を目指す天本ハルカ(フリー)が66で回り、3位につけている。河本結(リコー)ら4人が67で5位。
ツアー史上初の初優勝から3週連続Vを目指す竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)は69で25位からのスタートとなった。連覇を狙う穴井詩(らら、ゴルフ5)は35位。
2024年04月26日 16:06
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(26日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー1勝の蛭田みな美(ユアサ商事)が1イーグル、7バーディー、ボギーなしの9アンダー、63で単独首位でホールアウトした。約1時間前にプレーを終えた木戸愛(フリー)の64の大会コース記録を塗り替えるともに、自己ベストも2打更新した。
2つ伸ばして迎えた9番パー5で7ウッドの第2打を2メートルに運んでイーグルを奪うと、後半も5バーディー。「下からのラインに多くついてくれた。これまで(の最少が)7アンダーだったので、うれしい」と喜んだ。
今季はアクサレディス宮崎で4位、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで3位と好成績がある一方、ここ2戦続けて予選落ちを喫していた。「ドライバーのフェースに傷がついていて、先週終わってからヘッドを交換した」。新しいヘッドで安定性が増したという。以前のものは、昨年ツアー初制覇したCATレディースでも使用していたため「優勝したヘッドだから、なかなか替えられなかった。情があって…」と苦笑い。今週勝てば、新ヘッドのドライバーが大事な一本となるため「(2勝目へ)頑張ります!」と意気込んでいた。
2024年04月26日 15:56
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、142位発進だった石川遼(カシオ)は6バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの70と伸ばせず通算3オーバーでホールアウトし、予選落ちが確実となった。「スコア直結のミスが多かった。スイングのブレが、許容範囲に収まっていなかった」と振り返った。
第1R終了時点でカットラインを4打下回っており、バーディーを先行させたい展開。前半11番でドライバーショットを右林に入れ、4オン2パットのダブルボギーを喫してつまずいた。12番で5メートルのパーパットをねじ込み耐え、13番パー3では2メートル半のチャンスをものにする場面もあったが、総じてアイアンショットの精度を欠いた2日間だった。
「序盤からアイアンの距離感が合わせられなかった。左につかまり気味でオーバーというのが多かった」と反省点を挙げ、「今週はショートアイアンで全くチャンスを作れなかった。ピッチングで打ったショットが何回かグリーンを外れたくらい、かなり悪かった。アイアンがしっかり幅に収まってくるようにしないと」と課題を口にした。
2024年04月26日 15:10
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、130位発進だった幡地(はたぢ)隆寛が5連続を含む8バーディー、1ボギーの63をマークし通算5アンダーとし、大きく順位を上げ、決勝R進出を決めた。
2024年04月26日 14:16
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(26日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー1勝の木戸愛(めぐみ、フリー)が1イーグル、6バーディー、ボギーなしの8アンダー、64で単独首位でホールアウトした。64ストロークは、19年の鈴木愛、イ・ミニョン(韓国)の65を1打更新する大会コースレコードとなった。
10番から出ると、前半に4バーディー。さらに2つ伸ばして迎えた9番パー5で残り205ヤードから3ユーティリティーでピン2メートルにつけ、イーグル締めした。「ショットもパッティングもいいリズムでできた。100点満点です」と声を弾ませた。
このオフから、国内最多ツアー94勝の尾崎将司に弟子入り。先日は師匠のジャンボから「積極的に。チャレンジャーなんだから」と言われたそうで、「しっかり振ることを大事にして」飛距離の伸びも実感しているという。
今季は最終予選会6位の資格で、前半戦の出場権を持つ。「浜野GCは好きなコース。(残り2日へ)今日やれた積極的なプレーを、残り2日間もやり抜きたい」と12年ぶりVに向け、言葉に力を込めた。
2024年04月26日 11:47
◆米女子プロゴルフツアー JMイーグルLA選手権 第1日(25日、米カリフォルニア州・ウィルシャーCC=6258ヤード、パー71)
第1ラウンドが行われ、西郷真央(島津製作所)が2バーディー、2ボギーの71で回り、首位と7打差で日本勢最上位の37位スタートとなった。中継局のWOWOWの取材に応じ、「前半は思ったようなプレーができたが、後半はショットのミスでスコアを落としてしまい、もったいなかった」と振り返った。
5番でバーディー先行とし、7番でも伸ばした。だが9番でスコアを落とすと、耐える展開となった。「前半の最後にティーショットのミスで、流れが止まってしまった。その中でも最低限のスコアでは回れた」とコメント。ポアナ芝に対しては「ショットはすごく対応できていた」と納得した表情を見せた。
第2ラウンドはトップスタートとなる。風やグリーンがこの日よりいい状態でプレーできることが予想される。「朝イチで(コース)コンディションと自分の感覚が一致できるように、早めにコースにアジャストできるようにしたい」と上位浮上へ意気込んだ。
2024年04月26日 11:19
◆米女子プロゴルフツアー JMイーグルLA選手権 第1日(25日、米カリフォルニア州・ウィルシャーCC=6258ヤード、パー71)
第1ラウンドが終了し、西郷真央(島津製作所)が2バーディー、2ボギーの71で回り、首位と7打差で日本勢最上位の37位スタートとなった。吉田優利(エプソン)は72で60位につけている。
2年前に同コースで米ツアー6勝目を挙げた畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は73で82位。古江彩佳(富士通)と渋野日向子(サントリー)は74の99位。稲見萌寧(Rakuten)は76をたたき、128位と出遅れた。
グレース・キム(オーストラリア)が64をマークし、単独首位に立っている。出場5試合連続優勝中のネリー・コルダ(米国)は出場していない。
2024年04月26日 09:38
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(26日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
前日日没サスペンデッドとなった第1ラウンドが終了。
2024年04月26日 09:26
【世界ゴルフ新潮流】
【もっと読む】国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース
「『欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』は今年をもって終了します」との衝撃発言がゴルフ界を騒然とさせている。
事の起こりは今月9日に都内ホテルで行われた同大会記者会見で特別協賛のISPS(国際スポーツ振興協会)半田晴久会長が発した言葉だ。
同25日に太平洋クラブ御殿場コースで開幕した今大会の賞金総額は225万ドル(約3億4650万円)、優勝賞金38万2500ドル(約5890万円)。これは日本ツアー最高額で、しかも男子ツアーでは国内唯一の国際大会だ。それが突然の「打ち切り」とは、いったい何があったのか。
「大会が直前に迫っているにもかかわらず、共催のJGTO(日本ゴルフツアー機構)の諸星裕新会長(円内)からも、執行部からも一言の挨拶も、電話一本、挨拶の文書もありません」
強い口調で半田会長の説明が始まった。
「私は日本の男子ツアー復興とゴルフの発展を願い、あらゆる努力を払って開催にこぎつけました。親交のある欧州ツアー(DPワールドツアー)のキース・ペリーCEOと何度も協議やディベートを重ねてきました。契約期間中に円安にも見舞われ、今年は諸経費などが2.5倍に跳ね上がり総額で10億円ほどかかる見込みです。しかし、そうして汗をかいたことで大会の世界ランキングポイントは、日本オープンの2.5倍と世界にも認められ、欧州ツアーは返礼も兼ねて、日本ツアーの賞金ランク3位までに翌年の欧州ツアーのシード権を与えてくれたことはうれしい限りです。昨年の久常涼、今年の星野陸也、中島啓太選手の相次ぐ優勝は、欧州ツアーへの意識が変わったからと聞いております。しかし、新体制のJGTOからは、感謝の気持ちどころか『日本のゴルフ界のためにも、何とか契約更新をお願いします』の要請すらありません」
さらに半田会長はこう続ける。
「正直、今のJGTOから行動力も情熱も全く感じられません。私一人が空回り。むなしくなると同時に、モチベーションが下がる一方です。私がビジネスや社会生活に必要だと考える『常識』『良識』『礼儀』に欠けるプロゴルフの団体にホトホト呆れはてました。それが大会を終わりにする理由です」
JGTOは、青木功前会長時代の2018年「ISPS ハンダマッチプレー選手権」の記者会見でも、青木会長は副業である全米オープンのテレビ解説を優先して欠席し、半田会長の怒りを買って、当時最高賞金額の大会を終わらせた過去がある。
人気低迷の国内男子ツアーの試合数を増やすどころか、最高賞金額の2試合を消滅させる組織に存在意義はあるのだろうか。
(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)
◇ ◇ ◇
国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。
日程は虫食い状態。録画放送がはびこり、コースは低レベル。この現状を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。
2024年04月26日 09:26
崖っぷちなんてもんじゃない。
【もっと読む】渋野日向子「特典」が今年で期限切れ…来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?
前週の「シェブロン選手権」で今季初めての予選通過を果たし、CMEポイントをゲットした渋野日向子(25)。とはいえ、順位は50位タイで獲得ポイントは8.775。依然としてランキング(PR)129位と下位に低迷している。
渋野は昨年、PR80位までに入れず(83位)シード落ちした。今季出場優先資格のカテゴリーは11(前年ポイント81位から100位までのメンバー)。現在の出場優先順位は119番目でリシャッフル(出場優先資格の見直し)の対象者で、25日開幕のJMイーグルLA選手権を含めて3試合後に1回目の見直しが行われる。
渋野は米女子ツアーに本格参戦した2022年もリシャッフルを経験しているが、当時はシェブロン4位、ロッテ選手権2位などの好成績によりPR23位で難なくクリア。シーズン当初は出場優先順位(以下優先順位)149番目だったのが、PR80位以内に入ったことで出場資格のカテゴリーは11から8となり、優先順位は99番目に上がった。
リシャッフルといえば、昨年ツアールーキーだった西村優菜(23)の踏ん張りは見事だった。シェブロン終了時のPRは101位。リシャッフル直前のJMイーグル17位で45ポイントを上乗せし、77位でクリアした。
2回目のリシャッフルも最後の全英女子21位で、PRは圏外の85位から76位に入った。そればかりか、9月のウォルマートNWアーカンソー選手権で優勝を争い3位。2週間後のビュイックLPGA上海8位などでPR上位60人しか出場できない優勝賞金200万ドル(3億円超)の最終戦の切符とシード権まで手にした。
渋野は前週、久しぶりに4日間プレーし、「この先が少し楽しみ」と言ったが、昨年の西村のように驚異的な粘りを見せてPR上位80人に入れるか。ここまでの今季のゴルフを見ると、3試合とも予選を通るかわからない。最後の「みずほ・アメリカズオープン」(5月16日開幕)のポイント次第という重圧は避けたい。今大会の7位以内、いや、ベスト5入りで「安心」を得たいところだ。
◇ ◇ ◇
2019年の全英女子で優勝したことによるメジャー出場の「特典」は今年で期限切れとなる。これについて詳しく報じている関連記事【もっと読む】…も要チェックだ。
2024年04月26日 09:00
アマチュアが大叩きしてしまうときに多いのは、大トラブルからスムーズに脱出できずに何打もかかってしまうケース。大ピンチの状況を1発で切り抜けるテクニックを身につけよう! 1番手上げてしっかり振り抜く オーバー覚悟で必ず上まで脱出!
大叩きする代表的な状況のひとつが、谷底にボールを落としてしまったとき。そこからの脱出に失敗しがちなのは、ピン位置が見えない、上の状況も把握しにくいため出す方向や距離感がつかみにくいからです。さらに、大きく打ち上げなくてはいけない難しさもあります。谷底に落としてしまったら、無理にグリーンを狙わずフェアウェイに脱出することを最優先しましょう。
欲張ってミスしてもう1度下から打つのが、大叩きの典型例です。ボールのところまで下りてライを確認したら、面倒でも1度上まで登って、どの方向に何ヤード打つかをきちんと決めましょう。谷底からの脱出では、悪いライから打ち上げる状況が多いので、ゆるむミスが一番のNG。
打ち上げのぶんイメージよりも1番手上げつつ、球の高さを出せるように上体を右に傾けて構えてください。これでロフトを増やし飛びすぎない構えを作っておき、ゆるめずに振り抜くのがナイスアウトのコツです。 「飛ばない構え」でゆるめず振り抜く
大振りはゆるみの原因。球が上がる構えなら飛びすぎる心配は少ないので、コンパクトなトップからインパクトの先までゆるめずにシャープに振り抜くのが脱出の秘けつ 1番手上げて右に傾いた構え
SWよりもAWなど、打ち上げのぶん番手を上げたい。上体を右に傾けて高さの出せる構えを作ろう1番手上げてしっかり振り抜く ヘッドアップに注意して少しインサイド・アウト
インサイド・アウトの軌道を意識すると球が上がりやすくなる。ただし、ヘッドアップはダフリの原因になるのでインパクトまで顔を上げない Check! 必ず一度上がって打つ方向と距離を確認
ボールのライを確認したあと、必ず1度傾斜の上まで戻って、ボール位置と狙う方向、距離を視認してから打つことが大事 奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決める 手前のラフが深いならFWやUTでしっかり打つ(写真右)。突き抜けが怖いならミドルアイアンで飛びすぎないように打つ(写真左)
林の中から脱出する場合は、番手選択が非常に重要です。まずは、枝に当てずに打ち出せる高さの判断。打ち出し角とボールと枝までの距離をよく見て、絶対に枝に当たらない番手を選ぶことが最優先です。次に打つ距離。林を出るまでに距離が必要だったり、手前が深いラフでそこを越す必要がある。
なおかつ、反対側のフェアウェイの先まで行っても安全なら、FWやUTで強い球を打つ。突き抜けた先にまた深い林やハザードなどのリスクがある場合奥でも仕方ないか手前でもOKかで番手を決めるは、手前のラフでも仕方がないので、7番や8番アイアンで飛びすぎないように打つ。手前と奥のどちらにもリスクがある場合は、PWなどで確実に出せる方向を見つけて、安全第一でプレーしましょう。 打ち方は全部同じ番手を変えて打ち分ける 「打ち出し角」でできることは決まる
ウエッジ、アイアン、ウッドの選択肢から、打ち出し角を考慮して、枝に絶対当てない番手を持つことが最優先 ボール真ん中で真っすぐ立つ
ボール位置は真ん中が安全。高さを抑えるために右に置くくらいなら、番手アップが◎
体重移動をせず、左右均等な振り幅で、落としどころを意識してアプローチのようにコンパクトにスイングしよう 不安定な足元でも当てられる構えを作ろう
ボールがフェアウェイバンカーの縁に止まった状況もトラブルです。バンカーの左縁ならほぼ問題ありませんが、先や手前は普段どおりの構えがとれない場合があるし、右縁に止まったボールはスタンスがバンカー内になってしまいます。この3つの状況は、トラブルショットだと思い、脱出を最優先させてください。
グリーンに乗せたいと欲張ると、大ダフリをしてしまい次打に長い距離を残すことにもなりがちです。3つの状況とも、ボールをミートしやすい構えを作り、そこから飛ばそうとせずに「手打ち」でいいのでしっかりヒットすることが肝心。ミドルからショートアイアンで100ヤード前後をしっかり打ち、次の3打目勝負に賭けましょう。 手前線 右足を引いて立って手首をやわらかく使う
体全体が左足の上にあるような構え。右足が邪魔になるので、右足を引いて左足1本で立とう。体重移動はせず、手首を使ってスイングする
体重移動はダフリの原因(×写真)。左足体重のまま手首を使ってスイングし、ボールの先にヘッドが届くようにフォローを低く出そう 右縁 クラブを短く持ってスタンスを狭めて立つ
ボール位置が高いので、クラブを短く持つことが大事。スタンスを狭く、重心を高くして構え、スイングは手首を使ってコンパクトに振る
首の付け根に支点をイメージしてコンパクトにスイング。大きな体重移動はダフリの元凶(×写真)なのでNG 先縁 右足体重で立って高めの球で脱出 フォローは意識せずヘッドをボールにぶつけるように振るイメージ。ロフトがつくぶん高めの球が出るので番手を上げてもOK
ボール位置が右にならざるを得ないので、右足体重で構え、そのままスイング。首の付け根がボールの真上にある状態を維持して振ろう 枝と土手の間を通そうとするから大きなミスをする
ショットが曲がってカート道の脇などにボールが止まっている場合は大ピンチ。打ち上げの度合いは大きくなくても、木が邪魔で高さが出せないケースが多いので、高さと距離のコントロールが難しい場面です。土手を越え、かつ枝に当てない高さでフェアウェイまで出すのは難易度が高いので、枝が邪魔な場合は土手にワンクッションさせて転がし上げるイメージが安全です。
ウエッジではなく7番や8番くらいのアイアンで強い球を打ち、土手でボールの勢いを殺しながらフェアウェイまで出します。ファーストバウンドが土手に当たらないと飛びすぎて突き抜けてしまうので、必ず土手に当てる勇気をもって長めのクラブで打つことが重要です。 ミドルアイアンで土手にぶつけるほうが安全に出せる 左足体重のままアプローチ感覚でしっかりヒット
ランニングアプローチのように、ボールを少し右に置き、体重移動をせずにコンパクトにスイング。低く強い球をイメージして、ファーストバウンドを必ず土手の中腹に当てよう 大トラブルはピンやグリーンを狙わない作戦も必要
大トラブルでは、ミスを1方向に限定することが肝心。とくに手前と奥のどちらもミスが許されない状況では、距離が短かくてもピンやグリーンを狙わず、次打を安全に打てる場所に出す割り切ったジャッジが大叩きを防ぐコツ
いかがでしたか? ピンチから逆転に繋がる打球テクニックを参考にしてください!
レッスン=安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/ 1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。東京都の赤坂でアマチュアレッスンを行なっている。CHEERS GOLF代表。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=サザンヤードカントリークラブ
2024年04月26日 08:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。
2024年04月26日 07:00
2020-21年の賞金女王・稲見萌寧が昨年、復活優勝を成し遂げた要因のひとつに新コーチ・柳橋章徳の存在があった。
その柳橋が“ゴルフスイングの本質に迫る”チームを結成!
体やクラブの使い方の原理原則を追求し、個人の潜在的な能力の限界を突破(ブレイクスルー)するメソッドを毎月紹介しよう。 「姿勢よくしなさい」と いわれて育った弊害がある 背すじは伸ばさず、お腹を締める!
――前回は、形をマネるだけでは上達できない、という話でした。その最後に、「いい姿勢」に対する先入観が上達を妨げていると山縣さんがおっしゃっていました。今回はそのあたりについてお聞きしたいと思います。
山縣: わかりました。前回、「行進」するようなカッコいい歩き方がいい歩き方なわけではないという話をしましたが、ゴルフスイングもそれと同じなんです。
柳橋:アマチュアゴルファーって、ゴルフのアドレスでも胸を張って背中を反らして構える人が多いんですよ。背中を反らせて背筋に力が入った状態では、いいスイングはできません。じつはゴルフスイングではあまり背筋を意識して使わないんです。
――本当ですか?
山縣:使わないわけではないんですが、お腹も背中も一体にして、背中に意識が偏ってほしくない。そして動的に使うのではなく、固定するために使うという感じです。感覚的にはインナーマッスルのような使い方ですね。でも背中が反った構えの人は、背筋の比率が強すぎて前後のバランスが崩れているんです。
安岡: ゴルフのアドレスって、背中は反らさずにみぞおちあたりから前傾する感覚のほうがいいんです。背中が反った「いい姿勢」だと、そういう自然な前傾ができません。
柳橋:ローリー・マキロイなど、欧米の選手にはそういう背中が強い姿勢に見える人もいるんですが、それは前側の筋肉が強すぎるので、それとバランスをとろうとした結果、背中で引っぱっているレアケース。日本人だと元ハンマー投げ選手の室伏広治さんくらいで、一般人にそんな筋力の人はいないので、マネしちゃダメなんです。
――どうして背中を反らして構えてしまうんですか?
山縣:僕は、これは日本人が幼いころから刷り込まれてきた「姿勢よくしなさい」という教えの表れだと思っています。小学校から「起立・礼・着席」とか、「気をつけ!」とかやるでしょう。前屈みで座っていると、先生に「背すじを伸ばして!」って怒られる。だから無意識にアレが「いい姿勢」だと思っているんです。 胸骨からしてアドレスを作る
ゴルフのアドレスは胸を張って背骨を反らすのではなく、胸骨から前傾するのが正しい。感覚的には少し背中を丸めながらみぞおちあたりから前傾を作るイメージ。そのためには腹筋を意識することがとても重要だ。
いかがでしたか? いい姿勢ではなく、お腹を締めることを意識してみましょう!
安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。現在はCHEERS GOLFの代表を務め、柳橋らとともにゴルフの原理原則の研究を行なっている。
山縣竜治
●やまがた・りゅうじ/1982年生まれ、山口県出身。國學院大学の野球部で選手とコーチ業を兼任。運動学やチーム指導などを幅広く学び、トレーニング部門も自身の体を実験体に専門的に経験。現在はゴルフの解剖に力を入れ「太子堂やまがた整骨院」で総院長を勤める。
柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。最先端のスイングや理論を研究し、23年6月より稲見萌寧とコーチ契約を結び、1年3カ月ぶりの復活優勝に貢献したツアープロコーチ。YouTubeチャンネル「BREAKTHROUGH GOLF」でも上達に役立つ斬新な情報を発信中。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田中宏幸
協力=GOLFOLIC中延店
2024年04月26日 06:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
濃霧で開始時間が2時間50分遅れた影響で、日没サスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(23)=フリー=は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66でホールアウトし、凱旋試合で首位と1打差の暫定6位と好スタートした。65をマークした池村寛世(28)=ディライトワークス=ら5人が5アンダーで暫定首位。
早々に訪れたピンチを、中島は見せ場に変えた。前半11番で第1打を左林に曲げ、180ヤード残った第3打。7アイアンでピン奥2メートル半へ運んだ。5番では7メートルをねじ込みガッツポーズ。「両方ともパーセーブできた。4バーディーより、その2つのパーの方が価値がある」。いつものバリトンボイスを響かせた。
岡崎錬キャディー(25)と「目の前の一打にコミット」を合言葉に戦っている。欧州ツアーで優勝した3月のヒーロー・インディアンオープン中に、メンタルコーチのニール・スミス氏から届いた金言だった。「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」。今週も肝に銘じている。
周囲の期待を実感しながら、今年初の母国でのプレーに臨んだ。「予選落ちするわけにはいかない。大事な試合」。責務を感じながら、3週のオフを使い仕上げてきた。「オリンピックに出たい。全試合上位を目指して頑張りたい」。凱旋優勝を日本のファンに届ける。(高木 恵)
2024年04月26日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。不動産会社プレサンスコーポレーションと姉妹でスポンサー契約を締結したことを発表しました。 「とても心強く、嬉しく思います」安田姉妹が新しい契約を締結
プレサンスコーポレーションは不動産の企画、開発、分譲、管理までの総合的なサービスを近畿や東海エリアを中心に展開しています。今回の契約では姉であり、キャディーの安田美祐もプレサンスコーポレーションとのスポンサー契約を締結。姉妹でサポートを受けることになりました。
安田プロは今シーズンから同社のロゴが入ったキャディーバッグを使用するとのこと。今回の契約について安田プロは「姉と一緒に姉妹揃ってサポートしていただきます。地元である関西の企業にサポートして頂けることをとても心強く、嬉しく思います」とコメント。兵庫県神戸市出身の安田プロにとって、関西を中心に展開する企業からの支援は力強い存在のようです。
最後に安田プロは「ツアー優勝を目指して、プレサンスコーポレーション様と共に2024年シーズンを戦っていきますので、応援よろしくお願いします!」とコメントして、文章を締めました。プラチナ世代の一人であり、毎年優勝戦線に食い込んでいる安田プロ。今年度のツアーでは悲願の初優勝となるのか、注目です。
いかがでしたか? ぜひ安田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※oo_______yuka/Instagram