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2021年09月22日 23:03
J1鹿島は22日、ホームで首位の川崎に1―2で逆転負けを喫した。後半16分にMFファンアラーノのヘディング弾で先制したものの、1―1と同点にされた後半アディショナルタイムの94分にミドル弾を許し、悔しい敗戦となった。 これで直近5試合の公式戦で1勝4敗。相馬直樹監督は「力あるチームに怖がらず、自分たちから仕掛ける姿勢を出してくれた選手には感謝したい。これを勝ちに変えてあげられなかったのは僕の力不足」と語っていたが、特に対川崎戦では2016年から12試合連続の白星なしと苦手意識が生まれつつある。 鹿島の先制点をアシストしたDF安西幸輝(26)は、長い間、川崎に勝てない理由を問われると「比較されるのは悔しいですけど(川崎は)90分を通して全力で戦える。焦らずにゲームを動かせているし、僕らもできるけど、90分持つかどうか。その差かなと思います」と冷静に分析していた。
2024年04月26日 17:20
「課題解決力を身につける必要がある」
4月20日のJ1第9節・ヴィッセル神戸戦(0−1)で今季初先発を飾った34歳は、冷静に課題を見つめている。
27日に湘南ベルマーレはJ1第10節で北海道コンサドーレ札幌と敵地で対戦する。
湘南と札幌は現在、互いに1勝3分5敗の勝点6。得失点差で前者が18位、後者が20位だ。下位で苦しむ両者にとって、次節はいわゆる“6ポイントマッチ”となる。
降格圏脱出、そして上位進出のための湘南のキーマンは阿部浩之だろう。
阿部は前節の神戸戦で4−4−2の2トップの一角としてスタメン入りを果たすと、中盤と絡みながらボールを前進させ、数多くのシュートチャンスを創出するなど、さすがのアイデアを発揮。守備でも相手のアンカーへのパスコースを切りつつプレスをかけ、前に出るのか、引いてブロックを敷くのか、チームの意思統一を図るような、いぶし銀のパフォーマンスだった。
阿部は今季のここまでの9試合を、次のように振り返る。
「どの試合も自分たちの良い時間帯がある。それをどれだけ長く続けて、相手が嫌な攻撃、守備をできるか。また、悪い流れの時にどれだけできるか。ここまでは、自分たちらしいサッカーができていない時に我慢しきれず、上回られています。今は前から行くべきじゃない、我慢しようという判断を、ピッチの選手が中心となってやりたいです」
【PHOTO】ひたすらチームの勝利を願い、懸命の応援を続けた湘南ベルマーレサポーター
今季の湘南のテーマは“我慢”だ。開幕前のキャンプから新システムの4−4−2を導入したのも、プレスに行く・行かないの判断をしやすくするためだと、以前、山口智監督が語っていた。
“我慢”というのは、自陣にベタ引きして守りを固めることだけを指すのではない。たとえば、FWが前から守備に行きたい状況でも、後ろの準備が整っていなければ、声をかけてプレスを制限する。
行きたいけど行かない、という意味での“我慢”。遮二無二プレスをかけ、ガス欠気味になり、後半に勢いを落としていた昨季以前の戦いを見つめ直し、走る必要のない時にはスタミナを温存するスタイルに変えた。その結果、90分間を走り切れるサッカーを実現できる、というのが指揮官の考えのようだ。
阿部は、チームの練度は日々磨かれているとしつつも、まだ課題があると明かす。
「4−4−2での戦い方も、試合を重ねるたびに良くなっている。シュートを打てる局面まで行く回数やボール保持の時間、エリア内にかける人数が増えてきました。内容の面で言えば、自信を持っていい部分もあります。
ただ、やっぱり良くない時間はあるし、そこでの戦い方に課題があります。自分たちが良い形じゃないなら、無理に前から行かなくていいし、極端な話、相手のフォワードにサイズがないなら、クロスを上げさせても良いと思う。
前から行くスタイルは継続するけど、現実的に、プレスをかけ続けられるわけではない。行く・行かないのメリハリがつけば失点も減るはずだし、攻撃をしながら守備のためのパワーを溜める、またその逆もできれば良いですよね」
経験豊富なアタッカーが考える課題を修正し、札幌戦で今季2勝目を挙げられるか。4月27日の13時にキックオフする一戦は、熾烈を極めるゲームとなりそうだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月26日 17:07
まさに死闘だった。
4月25日に行なわれたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝で、インドネシアは韓国と対戦。常に先行する展開も追いつかれ、2−2で突入したPK戦を11−10で制し、ベスト4に進出した。
どちらに勝利が転がってもおかしくない接戦で凱歌をあげた。インドネシアメディア『CNN Indonesia』は、「U-23アジアカップでインドネシアが韓国を破った際にVARが役に立った3つの瞬間」と題した記事で、試合を振り返る。
「インドネシア代表チームとVARの関係は、まるでジェットコースターのようだった。実際にVARの判定が、インドネシアが準決勝に進むための“助っ人”となった。韓国に対して有利となるVAR の瞬間が、1つだけではなく、少なくとも3つはあった」
【動画】韓国FWがセレッソ戦士を踏みつけて一発レッド
記事では、恩恵を受けた3つの瞬間を以下のように挙げた。
「1つ目は、韓国が8分にイ・ガンヒが決めたゴールだった。このクイックゴールは、VARレビューに基づいて、韓国の選手がオフサイドポジションにいたため、主審ショーン・エバンスによって認められなかった」
「2つ目は、途中出場のイ・ヨンジュンがジャスティン・ハブナーへのファウルでレッドカードを受けた時だった。U-23アジアカップで韓国の得点王となったストライカー、イ・ヨンジュンは当初イエローカードを受けたが、VARが介入し、エバンス主審がオンフィールドレビューで確認した後、レッドカードに変更した」
「3つ目は、ジャスティン・ハブナーのPKが主審によってやり直しと判断された時だった。ジャスティンはPKを失敗も、韓国のゴールキーパー、ペク・ジョンボムの違反があったため、やり直しが決定。VARのレビューに基づいて、キックが行なわれる前にペク・ジョンボムの両足がゴールラインから離れていたため、ジャスティンのPKはやり直された。PK戦でインドネシアの5人目のキッカーを務めたジャスティンも、無事に任務を終えることができた」
現代サッカーに導入されたテクノロジーの助けはあったかもしれないが、それでも優勝候補を相手に最後まであきらめず、死力を尽くしたインドネシアの戦いぶりは印象的だった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 17:06
U-23韓国代表は現地4月25日、カタールで行なわれているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でインドネシアと対戦。退場者を出したなか、2−2で持ち込まれたPK戦で敗れ、五輪への連続出場が「9回」で途絶えた。
対戦したインドネシアを率いるのは元韓国代表のMFで、同国の代表監督も務めた経験があるシン・テヨン監督だ。
【PHOTO】U-23日韓戦の会場を華やかに彩った韓国女子サポーターを特集!
韓国のスポーツメディア『Sportal Korea』は、そうした経緯を踏まえ、「インドネシアファンの嘲笑」と題した記事を掲載。SNS上でインドネシアのファンから次のような声が上がっていると報じた。
「君たちが捨てた監督に粉砕された気分はどうだ?」
「勝っても負けても、インドネシアのファンは監督に卵を投げない」
「インドネシアは弱くない」
「ありがとう」
同メディアは「その批判に何も言えない」と綴っている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 16:55
インテルが主力選手との契約延長に向けた動きを強めているようだ。
2024年04月26日 16:04
4月27日、湘南ベルマーレはJ1第10節で北海道コンサドーレ札幌と敵地で対戦する。
湘南は24日にルヴァンカップ1stラウンド2回戦でブラウブリッツ秋田と対戦(1−2)。中2日で行なわれる札幌戦へ向けて、湘南には帰らず、東北に滞在して次節に備えている。
チームは現在18位と降格圏に沈んでいる。浮上を期すなかで、この“ミニキャンプ”が下位脱出のきっかけとなるか。山口智監督は次のように語る。
「キャンプと言えるほど長く練習できるわけではないけど、状況が状況なので、みんなで一緒に過ごせているのはポジティブです。時間をともにするなかで、僕と選手、また選手同士でのコミュニケーションが増えているのは良いですね。選手も悔しさを感じながら、よくやってくれている。湘南に帰るより移動も楽なので、そのあたりのアドバンテージも含めて、札幌戦で反骨心を見せたいです」
【PHOTO】ひたすらチームの勝利を願い、懸命の応援を続けた湘南ベルマーレサポーター
秋田戦からのリカバリーと、札幌戦への準備を考えれば、確かに長時間のトレーニングは難しい。ただ、選手とスタッフが一体となって準備できる時間はチームに良い影響をもたらすはずだ。指揮官は満足な練習時間が取れない分、ミーティングを重要視している。
「相手の情報はもちろん、反骨心を持たなければいけない、というところと、反省点へ向き合わなければいけない、というところを伝えました。逃げたい状況ではあると思いますが、今起きていることは自分たちの責任。その反省をどう結果に反映できるかが大事です。選手も覚悟を持った顔になっていますし、チームとして立ち向かう準備はできています」
札幌は、湘南と勝点6で並び、得失点差で最下位。J1残留、そして上位進出を狙う両者にとって、27日のゲームはターニングポイントとなり得る。
山口監督は「順位は下の方かもしれないけど、信念を曲げず、攻撃に対してのこだわりと、独特な守備がある」と札幌を警戒。現在、直近の公式戦3試合は無敗(1勝2分)と調子を上げているチームに対して、秋田戦での敗戦の悔しさ、そして“ミニキャンプ”での成果をぶつけられるか。
指揮官の選ぶメンバーと采配に注目したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月26日 16:02
ニューカッスルに所属するブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスの契約に設定されている契約解除条項には有効な期間が存在しているようだ。
現在26歳のギマランイスは2020年1月に母国のアトレチコ・パラナエンセからリヨンに完全移籍。すぐにチームの主力に定着し、公式戦通算71試合に出場。また、2020年11月にブラジルA代表でデビューを飾り、これまで20試合に出場しているほか、2021年夏には東京オリンピックにも参戦し、全6試合に出場して母国の金メダル獲得に貢献した。
2021年10月にサウジアラビア政府系ファンドに買収され、世界屈指の資金力を手にしたニューカッスルへと2022年1月に完全移籍すると、今シーズンはここまで公式戦45試合出場で4ゴール8アシストを記録するなど、中心選手としてチームを牽引している。
そんなギマランイスは昨年10月に2028年6月30日までとなる新契約を締結したものの、ニューカッスルはプレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に遵守する必要があることから、資金捻出のために売却される可能性も浮上しており、イギリス紙『テレグラフ』ではマンチェスター・シティやアーセナル、パリ・サンジェルマン(PSG)などから関心が寄せられていることも報じられている。
なお、ギマランイスの契約には1億ポンド(約195億円)の契約解除金が設定されていることも伝えられているものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、これが有効となるのは5月の最終週から6月の最終週の初めまでと期間が設定されているという。
これ以降は、ニューカッスルに移籍金額を決める権利が発生する模様で、1億ポンド以上が要求されることが予想されている。このため、関心を寄せているクラブはギマランイスを確実に獲得するためには迅速に行動する必要があると見られているが、果たして同選手は今夏にニューカッスルを離れることはあるのだろうか。
2024年04月26日 16:00
現在プレミアリーグ5位につけるトッテナム。アストン・ヴィラと最後のCLの1枠を争っていること、さらに優勝争いをしているマンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプールとシーズン終盤にすべて対戦することで、今季の行方を握るチームとなっている。
しかし、スパーズ自身は優勝争いに加わることができなかった。序盤はアンジェ・ポステコグルーの超攻撃的なサッカーを火を吹き、一時は首位に立つなど勢いを見せていたが、ケガ人が重なったこともあって徐々に失速。4位争いのライバルであるアストン・ヴィラを4-0で破ったかと思えば、先日はニューカッスルにいいところなく0-4で敗れるなど不安定さが目に付く。
元トッテナムのDFであるパスカル・シンボンダ氏は、来季スパーズがなんらかのタイトルを獲り、リーグの優勝争いに絡むためにいくつかのポジションに補強が必要だと語っている。英『football.london』が伝えた。
「来季、トッテナムはトロフィーを獲得しなければならないと思う。それが特別なものを築きはじめる方法だ。FAカップであろうとカラバオカップであろうと、タイトルに挑戦することができる。我々とトップ3との差は実際にはそれほど大きくないと思う」
「この夏、チームを強化することは非常に重要だ。厚みを加える必要がある。まず第一に、後ろの質をもう少し高める必要があると思う。おそらく1人か2人のセンターバックだ。そしてミッドフィールダーを追加する。クロード・マケレレのような選手は攻撃のことを考えず、バック4を守ることだけを考えてくれる」
「そうなれば、あとは前線だ。昨夏にハリー・ケインが去ったときに失ってしまった、シーズンに20〜25ゴールを決める選手を連れてくる必要がある。オリー・ワトキンズは非常に優れていて、力強い。彼はゴールがどこにあるか知っている」
ジオバニ・ロ・チェルソ、ピエール・エミール・ホイビュルク、セルヒオ・レギロンなど放出候補といわれる選手が何人かおり、同メディアによればすべて売却に成功すれば1億ポンドほどの資金を捻出できるという。シンボンダ氏はセンターバック、守備的MF、ストライカーの3ポジションを補強ポイントとして挙げたが、来季スパーズは3強に迫るほどのスカッドを手にすることができるだろうか。
2024年04月26日 15:58
ラツィオの鎌田大地は以前からブンデスリーガ復帰のうわさが後を絶たない。
2024年04月26日 15:51
バルセロナがオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングの売却を検討しているようだ。25日、スペイン紙『アス』が伝えている。
2019年夏にアヤックスから加入して以降、現在に至るまで中盤の主軸としてバルセロナを牽引し続けているF・デ・ヨング。昨シーズンは公式戦43試合に出場し、ラ・リーガとスーペルコッパ・デ・エスパーニャ制覇に大きく貢献。在籍5年目の今シーズンは度重なる負傷に悩まされれているものの、ここまで30試合の出場で2ゴールをマークし、質の高いパフォーマンスを見せている。
しかし、ピッチ内での活躍とは裏腹に、昨今の移籍市場では度々退団の噂が浮上。過去2回の夏の移籍市場では、アヤックス時代に指導を受けたエリック・テン・ハフ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドや、中盤補強を目論むバイエルンから具体的な関心が寄せられた。しかし、選手本人は一貫してバルセロナへの残留を希望。2022年夏にはマンチェスター・ユナイテッドとバルセロナがクラブ間合意間近と報じられながらも、移籍は実現しなかった。
そんなF・デ・ヨングにまたもやバルセロナ退団の可能性が浮上しているようだ。この度『アス』が報じたところによると、クラブ側は同選手の給与の高さや今シーズンの度重なる負傷を問題視しているとのこと。現行契約は2026年6月末まで残されているが、移籍金の回収が見込める今夏のタイミングで売却に踏み切る可能性もあるという。また、獲得が見込める移籍金額を考慮した結果、同選手を売却の最有力候補と位置付けているようだ。
大手スポーツ専門チャンネル『ESPN』やドイツメディア『スカイスポーツ』によると、バイエルンが依然としてF・デ・ヨングの動向を注視しており、今夏の移籍市場でオファー提示に踏み切る可能性があるという。
なお、慢性的な財政難に陥ってるバルセロナは、F・デ・ヨング以外にもウルグアイ代表DFロナルド・アラウホや、ブラジル代表FWハフィーニャへのオファーに耳を傾ける可能性があると『アス』は指摘している。
2024年04月26日 15:12
アヤックスが、元チェルシー指揮官のグレアム・ポッター氏の招へいに関心を示しているようだ。25日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。
アヤックスでは今シーズンからモーリス・スタイン前監督が指揮を執っていたが、エールディヴィジ開幕から成績が低迷していたことで昨年10月に同監督が解任。その後、ヨン・ファント・シップ氏が暫定指揮官を務めており、リーグ戦31試合終了時点で13勝10分け8敗で暫定5位につけている。
しかし、ヨン・ファント・シップ氏の契約は今季終了までとなっていることから、アヤックスは今夏から指揮を執る正式な指揮官を探しており、その候補として2023年4月にチェルシーを解任されて以降、フリーとなっているポッター氏が挙げられているという。
報道によると、クラブ再建を目指しているアヤックスは冷静かつ知的であり、革新的な戦術を思考するポッター氏の招へいを画策しているようだが、現時点ではまだ状況は進んだ段階ではないことも伝えられている。
現在48歳のポッター氏は、スウェーデン4部のエステルスンドで監督キャリアをスタートさせた。就任から5年で1部リーグ昇格を果たすと、2017年にはカップ戦を制覇。2017−18シーズンのヨーロッパリーグではベスト32に進出する快挙を成し遂げた。その功績が認められ、2018−19シーズンはスウォンジー(イングランド2部)を指揮した。
2019年夏にブライトンの監督に就任すると、徐々に戦術を整えて2021−22シーズンを9位で終えると、2022−23シーズンは開幕から4勝1分1敗の好スタートを切ったが、2023年9月にチェルシーへの移籍を決断。しかし、シーズン途中からの就任だったこともあり、うまくチームをまとめ上げることができず、成績が低迷していたことから2023年4月に解任となった。
なお、エリック・テン・ハフ監督の去就が不透明となっているマンチェスター・ユナイテッドを初め、多くのクラブから関心が寄せられていることが報じられているポッター氏は、次の就任先は慎重に決めたい方針であると見られているが、果たしてアヤックスを率いることはあるのだろうか。
2024年04月26日 15:06
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準々決勝で、日本は開催国のカタールと対戦した。
開始2分にMF山田楓喜(東京V)が先制点を挙げたが、24分に追いつかれる。前半の終了間際には、FW細谷真大(柏)への危険なプレーで相手GKが一発レッド。日本が数的優位となる。
後半開始早々に勝ち越され、その後は守りを固める相手を崩せずにいた。それでも67分にMF山本理仁(シント=トロインデン)の右CKからDF木村誠二(鳥栖)が同点ゴールを奪ったが、以降もカタールの守備網に手を焼く。
アウェーの環境で重苦しい雰囲気が漂うなか、大岩剛監督が攻撃の切り札に指名したのが、MF荒木遼太郎(FC東京)だった。
「狭いエリアでのボールスキルやイマジネーション、シュートも期待していますし、セットプレーも含めてですけど、そこは期待していました」(大岩監督)
後半アディショナルタイムは9分の表示。指揮官、羽田憲司コーチ、浜野征哉GKコーチが議論した末に荒木が呼ばれると、90+6分にピッチへ送り込まれた。
与えられたポジションは右サイドハーフ。FC東京や前所属の鹿島でも、トップ下やインサイドハーフを主戦場としており、慣れ親しんだポジションでの起用ではなかった。大岩ジャパンでも、2年前のドバイカップでは左サイドハーフでプレーしたが、今年3月の活動では試されていない。
ぶっつけ本番のスクランブル起用だったが、荒木にはイメージがあった。
「練習でもしていないですし、試合に出る前に言われたんです。ただ、あそこまで押し込んでいる状況であれば、ポジションは関係ないと思ったのでスムーズにできた」
普通のサイドハーフとはやや役割を変え、右SBの関根大輝(柏)を押し出すような可変システムでインサイドにポジションを取る。もちろん相手がひとり少ない状況だからこそ成り立ったのかもしれないが、類まれなサッカーセンスと適応能力があるからこその芸当。あとはプレーしながらアジャストさせた。
最初は良いタイミングでボールを引き出せなかったが、延長前半以降は流動的なポジショニングで右サイドから内側に入ってチャンスに関与。カタールが守備に比重を置いたため、スペースはほとんどなかったが、狭いエリアでパスを受けて変化をつけていく。
そして、この試合で最大の見せ場が訪れる。2−2で迎えた101分だ。
右サイドでリスタートすると、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロインデン)から鋭い縦パスが送られる。ボールを受けた荒木はワンタッチで前を向き、FW細谷真大(柏)に鮮やかなスルーパスを通す。時間もスペースも限られたなかで相手の動きを無力化し、エースの決勝弾を見事にお膳立てした。
【動画】荒木の絶妙スルーパスから生まれた細谷の決勝弾
「チマたちが何本か縦パスとかを入れてくれていたので、自分がピッチに立ってからも何本か来ると思っていた。ワンチャンスをモノにできるかどうかで、このゲームが変わると思っていたので、狙い通りでした」(荒木)
終了間際にはFW内野航太郎(筑波大)にもゴールが生まれ、4−2で勝利を収めた日本。そのなかで、決定的な仕事を果たし、見事にゲームチェンジャーの役割を遂行した荒木。しかし、このカタール戦では、今まで味わったことのない重圧を感じていたという。
「歴代の先輩たちが何十年と出場を続けて、オリンピックに出ている。その重圧はあったし、それで得点も入らないというので、より感じることが大きかった」
どちらかと言えば、常に冷静で場に左右されるタイプではない。しかし、負けたら敗退の準々決勝は、今までとは違った。2018年にU-17ワールドカップの出場を目ざして、U-16アジア選手権(現・U-17アジアカップ)を戦った経験はあるが、それとは別物だった。
「こんな気持ちになったのは初めて」
今大会に入ってから、日の丸を背負う重みや責任を、これまで以上に強く感じるようになっていた。韓国とのグループステージ最終戦で、MF川粼颯太(京都)が悪質なタックルを受けた際には、「舐められると思った」という想いで、真っ先に駆け寄って珍しく感情を露に。試合前日のトレーニングでパリ五輪への想いを尋ねられると、「自分の感情もそうですけど、出場は日本の使命」と言い切った。
迎えた今回のカタール戦。ある意味、極限状態にあったが、重圧を跳ね除けて結果に結びつけた。
普段はメディアの前で口数が多い方ではなく、代表への想いを語ることも少ない。しかし、心のうちに秘めている覚悟は本物だ。
「韓国戦で負けた後の勝利なので、本当に意味がある」としつつ、「ひとつ山を超えたなと思うけど、まだみんなも気を緩めていない」と語気を強めた背番号13。パリ五輪出場まで、あと1勝。先輩たちが繋いできた伝統と誇りを絶やすわけにはいかない。準決勝も日本のために闘い続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月26日 15:00
イタリアのプレミアムウォッチブランド「D1ミラノ(D1 MILANO)」日本総輸入代理店のビヨンクールは、イタリア・ミラノを本拠地とする名門インテルと特別にコラボレーションした腕時計を限定で販売する。
2024年04月26日 14:54
プレミアリーグ第29節延期分が25日に行われ、マンチェスター・シティはブライトンと対戦し、4−0の大勝を収めた。
敵地『アメックス・スタジアム』に乗り込んだマンチェスター・シティは序盤からボール保持率を高め、ブライトンを圧倒。17分にケヴィン・デ・ブライネのヘディングシュートで先制すると、26分と34分にはフィル・フォーデンが追加点をマーク。62分にはフリアン・アルバレスがダメ押しの1点を奪い、4−0で試合を締め括った。これでリーグ戦4連勝。1試合消化の多い暫定首位アーセナルとの勝ち点差は僅かに「1」となっている。
そんなマンチェスター・シティは、0−1で敗れた昨年12月のプレミアリーグ第15節アストン・ヴィラ戦以降、なんとここまで公式戦30試合で無敗を維持。データサイト『Opta』によると、イングランドのトップリーグに所属するチームが全公式戦を通じて30試合以上無敗という記録を打ち立てたのは、今回のマンチェスター・シティが史上3チーム目とのこと。過去にはノッティンガム・フォレストとマンチェスター・ユナイテッドしか成し遂げていないという。
好調を支えているのが攻撃陣で、プレミアリーグではブライトン戦を含めた直近4試合全てで4ゴール以上を記録している。『Opta』によると、プレミアリーグで4試合連続4ゴール以上を挙げたのは、2000年4月のマンチェスター・ユナイテッド、2022年5月のマンチェスター・シティ、そして今年3月のアーセナルに次いで史上4例目だという。
また、ブライトン戦で2度ネットを揺らしたフォーデンは、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で出場したトップリーグでの通算ゴール数が「50」の大台に到達。同じ条件で50ゴール以上を挙げているのは、バルセロナ時代のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、現マンチェスター・シティ所属のノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの2人だけとなっているようだ。
前人未到のプレミアリーグ4連覇への期待も膨らむマンチェスター・シティ。今週末の第35節では、ノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームに臨む。
2024年04月26日 14:13
レノファ山口FCは26日、2025シーズンよりDF峰田祐哉(大阪体育大学)の新加入が内定したことを発表した。
また、山口は峰田が「2024年JFA・Jリーグ特別指定選手」として、公益財団法人日本サッカー協会より承認されたことも発表。これにより、同選手は所属チーム登録のまま、Jリーグ等の試合に出場可能となった。なお、今季の背番号は「49」に決定した。
2002年12月1日生まれで現在21歳の峰田は、身長186センチメートルのDF。神奈川県出身で東海大相模高校から大阪体育大学に進学している。来季加入が内定した同選手は山口のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「レノファ山口FCに関わる皆さま、初めまして。この度、2025年シーズンよりレノファ山口FCに加入することになりました。大阪体育大学の峰田祐哉です」
「まずは、これまでの自分の人生に関わってくれた全ての方々の力もあって、ようやくここまで来ることができました。ありがとうございます。小さい頃からの夢であった、プロサッカー選手になることができて非常に嬉しく思います」
「しかし、やっとスタートラインに立てただけなので、ここで満足することなく、日々精進し、もっともっと成長できるよう努力します。これからも、自分を支えてくれる全ての方々への感謝を胸に、観ている人の心を動かす、熱くなるようなプレーをしていきたいと思います。改めまして、レノファ山口FCに関わる皆様、よろしくお願いします!」
2024年04月26日 13:28
ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー1部)に所属する日本代表DF町田浩樹にプレミアリーグ移籍の可能性が浮上しているようだ。24日、イギリスメディア『Sport Witness』が伝えている。
1997年8月25日生まれで現在26歳の町田は、鹿島アントラーズのユース出身で、2016年にトップチーム昇格を果たした。その後は6シーズンに渡ってプレーし、2022年1月からは自身初の海外挑戦としてユニオンSGにレンタル移籍加入すると、2023年7月から完全移籍となった。また、2023年9月には日本代表デビューも果たし、通算9試合に出場している。
今シーズンここまで公式戦40試合に出場するなど、ユニオンSGで主力として活躍している町田は、今冬の移籍市場でトッテナムから関心が寄せられていることが報じられていた。最終的に移籍は実現しなかったものの、今夏にもプレミアリーグに移籍する可能性が浮上しているようだ。
ベルギー人ジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏によると、今夏の移籍市場に向けてクリスタル・パレスとノッティンガム・フォレストが町田に関心を示しているという。また、2026年6月30日まで契約を残しているユニオンSGとしては1000〜1500万ユーロ(約17〜25億円)の移籍金を求めていることも伝えられており、今後の動向には注目が集まっている。
なお、現在プレミアリーグではDF冨安健洋(アーセナル)、MF三笘薫(ブライトン)、MF遠藤航(リヴァプール)、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)がプレーしており、仮に移籍することになれば町田は同リーグで現在プレーする5人目の日本人選手となる。