2022年05月26日 10:32
158kmに打者はのけ反ったが、捕手のノラは真ん中で捕球した■ブルワーズ 2ー1 パドレス(日本時間26日・サンディエゴ) パドレスのダルビッシュ有投手は25日(日本時間26日)、本拠地のブルワーズ戦に先発。7回途中2失点で今季2敗目(4勝)を喫したが、6回までは1安打無失点と圧倒的な投球を見せた。3回には左打者がのけ反っているのに真ん中に決まる98マイル(約158キロ)のツーシームで見逃し三振を奪い、ファンは「エグい軌道やな」「曲がりすぎてもはやファンもドン引き」と驚きの声を上げた。 3回先頭のオマー・ナルバエスに対して投げた1球に、誰もが驚いた。カウント2-2からの98マイルは左打者の内角からストライクゾーンに入るフロント・ドアの軌道。ナルバエスはのけ反ったが、捕手のノラは真ん中付近で捕球した。19インチ(約48.3センチ)動いたツーシームに翻弄されたナルバエスは腕を振って悔しさを表している。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏が投球動画を投稿すると、ファンは続々と反応。「反則」「えぇぇぇぇ エグいて」「え? 何これ」「左に曲がってから右に曲がるやつ」「凄いフロントドア」「見たことないような軌道描いてる」「狂気的すぎる」とコメントを寄せた。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 09:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
中日の岡林勇希が25日の巨人戦で適時二塁打を放った。
岡林は22年に最多安打を獲得し、22年と23年にはベストナインを獲得した若きヒットメーカーだが、今季は故障によりファームスタート。昇格してからも試合前まで打率.111と苦しんでいた。この日は『1番・右翼』で先発出場し、0−0の5回一死二塁の第3打席、菅野智之が2ボール2ストライクから投じた5球目のストレートをライトフェンス直撃の二塁打を放った。
25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日』で解説を務めた山本昌氏は、「素晴らしいバッティング。インコース真っ直ぐ振りまけなかった。ひたちなかで山粼伊織選手に対して岡林選手が振り遅れていたので、調子が上がらないなと感じだったんですけど、菅野投手のインコースのストレートをあれだけ叩けるというのはキッカケを作れるのではないですかね」と今後に期待を寄せた。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月26日 08:48
○ ロッキーズ 10−9 パドレス ●
<現地時間4月25日 クアーズ・フィールド>
サンディエゴ・パドレスが5点リードをひっくり返され逆転負け。松井裕樹投手(28)は4番手として登板し、2失点を喫した。
序盤は3回までに両チーム4点ずつを取り合う展開となったが、パドレスは4回表、ザンダー・ボガーツの適時二塁打とジェーク・クロネンワースの犠飛で2点を勝ち越し。7回表にはジュリクソン・プロファーが2号2ランを放つなど、最大5点のリードを奪った。
7回裏、一死走者無しから松井裕樹がリリーフ登板。僅か6球で3番マクマーンを三振、4番ディアスを遊ゴロに仕留め、回跨ぎで8回裏も続投。先頭打者を遊ゴロに打ち取ったものの、そこから二塁打と四球を許し、走者を溜めたところで5番手ワンディ・ペラルタへ交代。しかし、ペラルタが誤算となった。本塁打含む3安打、1四球で同点に追いつかれ、さらに逆転の走者を三塁に置いて降板。6番手ステファン・コレックがディアスに適時二塁打を浴び、この回一挙6失点で決勝点を献上した。
パドレスは痛恨の逆転負けを喫し、同地区最下位ロッキーズとの4連戦を2勝2敗。地区首位ドジャースとの差が2.5ゲームに広がった一方で、同率3位のダイヤモンドバックス、ジャイアンツとの差は1ゲームとなっている。次カードから本拠地へ戻り、東地区2位のフィリーズと3連戦を行う。
この試合の松井裕樹は1回0/3を投げて1安打、1四球、1奪三振、2失点という内容。今季ここまで14試合に登板し、防御率2.77をマークしている。
2024年04月26日 08:43
5回に169キロのライナーが顔面付近に…マウンドでロバーツ監督に「死ぬところだったと」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回4安打無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。試合中には顔面付近にライナーが飛びヒヤリとしながら好捕する場面も。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「彼は『もう少しで死ぬところだった』と、言っていた。(その発言は)とても面白いと思ったよ」といたずらっぽく笑った。
この日、初回2死でオリックス時代のチームメート、メネセスから最初の三振を奪うと、3回、4回は二塁打を許し、ピンチを作る場面もあったが、後続を断った。90球を投げストライクは72球。「速球を両隅に投げていたので、効果的だった。制球は素晴らしかった。ストライク先行で、0-1のカウントが多かった。三振もたくさん奪っていたし、長いイニング投げてくれた」と指揮官は大絶賛だった。
これで2試合連続のクオリティスタート(6回以上で自責3位内)。ロバーツ監督は「結果はご覧の通りだ」「彼がチームに加わってから、一番の先発だったと思う。この2登板、素晴らしい投球を見せている」と続けた。
5回先頭ではロサリオの放った打球速度104.8マイル(約168.7キロ)のライナーが顔面付近に飛んだ。山本は顔を避けながら、グラブを差し出しキャッチ。ヒヤリとした場面だったが、心配し駆け寄ったロバーツ監督へジョークを飛ばした。「登板中に冗談を言えるのはいいことだと思う。いいリセットができたんじゃないかな」と成長を実感していた。
オリックス時代には3度のゴールデングラブ賞に輝いた実績の持ち主。「とても驚いた。反応力が求められるプレーだ。彼は素晴らしい守備力の持ち主だ。キャッチできたことは、大変よかったと思う」と称賛をやめなかった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月26日 08:06
敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板、3試合ぶりの白星を掴んだ
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板し、6回4安打無失点の好投でメジャー2勝目を挙げた。
2024年04月26日 08:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
巨人、中日の両チームの二塁手が守備で魅せた。
東京ドームを本拠地にする巨人の二塁・吉川尚輝は初回先頭の岡林勇希のセカンドゴロを逆シングルでキャッチし一塁へジャンピングスロー。25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日』で解説を務めた山本昌氏は、「素晴らしい守備ですね。守備範囲も広いんですけど、足の速い岡林選手に対してステップしたら間に合わないので、そのまま振り向きざまに投げましたけど、素晴らしいボールを投げている」と絶賛。
吉川は3回にも村松開人の打球をジャンピングキャッチ。これには山本昌氏もドンピシャじゃないと取れない。ジャンプのタイミング、ポジショニング全てがあってないと取れないですから素晴らしいプレーですね」と舌を巻いた。
中日の二塁・田中幹也も負けていない。初回坂本勇人が放った打球はマウンドに当たり打球はセカンドベース方向に飛んだが、この打球を素早く処理し一塁へジャンピングスローでアウトにした。さらに2回には丸佳浩の正面に飛んだ痛烈な当たりを逆シングルで捕球し一塁へ送球しアウトに。
山本昌氏は「珍しい取り方をしたというか、打球に対してグラブだけで取りに行った。メジャーリーグのサードがよくやるような逆シングルで入る判断にしたんでしょうね。なかなかセカンドでああいう判断するのは珍しいんですけどね」と評価した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月26日 08:00
「ヤクルト9−8広島」(25日、神宮球場)
激しい乱打戦をサヨナラ負けという形で落とした。試合終了後、三塁と左翼スタンドに陣取ったカープファンからの前向きな言葉を浴びながら、クラブハウスへと引き揚げる広島・新井貴浩監督は「よく追いついたと思うし、よく(一時は)ひっくり返したと思う。打線の反発力を感じた試合だったよね」と強調。最大4点ビハインドから一時は2点リードを奪った戦いぶりを評価した。
打線が奮闘を見せただけに悔やまれるのが、勝ちパターンの誤算だった。8−7で迎えた八回はセットアッパーの島内が代打・川端に同点の適時打を献上。8−8の九回にマウンドに上がった栗林が1死からサンタナにサヨナラ弾を浴びて力尽きた。
守護神は今季10戦目にして初失点で初黒星。登板前まで自責点もなく、今季2安打目が痛恨の被弾となった。高めに浮いた直球を強振され、「空振りを取りにいってしまった。違う選択肢を自分が持てれば、最悪の結果にはならなかったと思う。そこはしっかり反省しなきゃいけない」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。
新井監督は「それはもう、いつもいつもゼロで帰ってこられるわけないんだから、それはもうしょうがないです」と開幕からフル回転してきた栗林をかばった。終盤で試合をひっくり返される手痛い黒星であることは間違いないが、プラス面に目を向けて、チームは戦いを進めていく。
2024年04月26日 08:00
開幕スタメンを勝ち取るも2軍で再調整中のオリックス・廣岡大志内野手
プロ野球は開幕から1か月が過ぎ、12球団の戦い方も徐々に見えてきた。好調をキープする選手もいるなか、チャンスをものにできなかった選手も存在する。近鉄、オリックス、ヤクルトでプレーした野球評論家の坂口智隆氏は、現役時代に共にプレーしたオリックス・廣岡大志内野手に注目し、「綺麗に終わってほしくない」と、檄を飛ばした。
今シーズンの廣岡はOP戦で結果を残し、3月29日のソフトバンクとの開幕戦では「9番・中堅」で先発出場。チャンスをものにしたいところだったが、2試合に出場し4打数無安打と結果を残すことはできず、ファームで再調整となった。オリックスに移籍した昨季は日本シリーズに初出場。今年はレギュラー獲りが期待されていた。
ヤクルト時代には自主トレを一緒に行い、今でも親交のある坂口氏は「OP戦の段階では課題だった確実性が改善されてきた」と、成長を実感していたという。今年でプロ9年目を迎えた“未完の大器”に「もう、若手の部類には入らない。そろそろ結果、数字を残すことが求められる」とエールを送る。
ヤクルト、巨人、オリックスと3球団を渡り歩いた廣岡。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところだ。「練習を続けられる根性もあり体も強い。プロとして一番大事な部分は備えている。あとは変えすぎないこと。色々なことを取り入れるのはいいが、一個、自分のなかで軸を持ってほしい」。若手時代から廣岡を知るだけに、能力を発揮できないもどかしさを感じている。
弟分への熱い檄を飛ばす様子は、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」で現在、公開中。現役時代に数多く対戦してきたソフトバンクの東浜らについても言及している。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 07:51
◆ 大谷翔平は10試合ぶり無安打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間25日のナショナルズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。
2024年04月26日 07:43
連続試合出塁も22でストップ
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数無安打2三振だった。10試合ぶりの無安打で打率.358。連続試合出塁も21でストップした。
先発ゴアとは初対戦。初回1死の第1打席、3回の第2打席は空振り三振に倒れた。5回1死一、三塁の第3打席では二ゴロ併殺。8回の第4打席も詰まらされ、三塁への力のないフライに倒れた。
試合前の時点で、沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督が持つ、球団の日本生まれの選手最多本塁打にリーチがかかっていたが、この日はお預けとなった。打率.358、OPS1.089とし、チームメートのムーキー・ベッツ内野手に首位を譲った。
チームは先発の山本由伸投手が6回無失点の好投で今季2勝目。8回1死二塁でフレディ・フリーマン内野手の適時打を追加し、今季最長に並ぶ4連勝を収めた。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 07:42
● ナショナルズ 1−2 ドジャース ○
<現地時間4月25日 ナショナルズ・パーク>
ロサンゼルス・ドジャースが逃げ切り勝利で4連勝。先発登板した山本由伸投手(25)が6回無失点の好投で今季2勝目を挙げた。
今季6戦目の山本は初回、元オリックスのメネセスから三振を奪うなど三者凡退。リードを得た2回裏以降は走者を出しながらも得点は許さない投球を見せた。
5回裏には、先頭打者ロサリオの放った顔付近への強烈なピッチャー返しに素早く反応し好捕。後続を連続三振に仕留め、初回以来の三者凡退とした。
6回裏、二死からメネセスにこの試合2本目の安打を許すと、続くガルシアJr.は当たり損ないの内野安打。一、二塁のピンチを背負ったが、最後は5番ルイーズを遊ゴロに打ち取り無失点。6回97球を投げて4安打、1四球、7奪三振、無失点という投球で勝利投手の権利を持ってリリーフ陣へバトンを託した。
ドジャースは2回表にテオスカー・ヘルナンデスの6号ソロで先制。中盤は4イニング続けて併殺打を記録するなど攻めあぐねたが、8回表にフレディ・フリーマンの適時二塁打で待望の追加点を挙げた。山本の後を受けたリリーフ3投手がリードを守り切り、山本に今季2勝目。ナショナルズをスイープし、4連勝。地区2位パドレスとの差を2.5ゲームに広げた。
次カードは敵地でブルージェイズと3連戦。日本時間4月28日の2戦目には菊池雄星との対戦が予定されている。
2024年04月26日 07:42
敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板、3試合ぶりの白星を掴んだ
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板し、6回4安打無失点、7三振1四球の好投でメジャー2勝目を挙げた。2試合連続のクオリティスタート(QS=6回以上かつ自責点3以下)で2勝1敗、防御率3.54、WHIP1.07。28イニングを投げて37三振6四球となった。
前回登板から中5日。初回は好調のエイブラムスを一直、ウィンカーを左飛、オリックスで同僚のメネセスを見逃し三振で3者凡退の立ち上がり。2回2死からギャロに四球、3回1死からヤングに二塁打を許したがゼロを並べた。6回も2死からメネセス、ガルシアに連打を許したが、ルイーズを遊ゴロに打ち取った。
5回にはヒヤリとする場面もあった。先頭のロサリオが放った打球速度104.8マイル(約168.7キロ)のライナーが山本の顔面付近へ。あわや大惨事の出来事に球場は騒然となったが、グラブを差し出してスーパーキャッチ。転倒しながらもグラブからボールを離さず、敵地ながらも大きな拍手が沸き起こった。
打線は2回、先頭のテオスカー・ヘルナンデス外野手が6号ソロを放って先制。8回1死二塁からフレディ・フリーマン内野手の適時打で追加点を奪った。8回にはダニエル・ハドソン投手が1点を失ったが、9回を守護神のエバン・フィリップス投手が無失点で締め、2-1で今季最長に並ぶ4連勝を収めた。
6日(同7日)の敵地・カブス戦で初勝利を挙げたが、その後は白星から遠ざかっていた。12日(同13日)の本拠地・パドレス戦では5回3失点で勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣が打たれて消滅。19日(同20日)の本拠地・メッツ戦では6回4失点(自責1)も勝敗つかず。3試合ぶりの2勝目となった。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 07:40
大谷翔平の新相棒、アイアトン通訳がニューバランスのシューズに“新調”
ドジャース・大谷翔平投手の“新相棒”ことウィル・アイアトン通訳の足元にファンが注目している。
2024年04月26日 07:20
今季成績は打率.410、25本塁打、OPS1.391…4勝0敗、防御率3.89、奪三振率11.21
“大谷翔平2世”として注目を浴びているフロリダ大の二刀流左腕、ジャック・カグリオーン内野手が、また衝撃のパワーを披露した。23日(日本時間24日)のステッソン大戦に「2番・一塁」で先発し、2本塁打の大暴れ。これで直近11試合で11本塁打となり、「アンビリーバボー!」「彼は大学野球史上最高の選手」と日米ファンも唖然としている。
1本目のアーチは、6点差で迎えた2回1死から生まれた。外角の速球を逆らわずに振り切ると、打球はぐんぐん伸びて左翼席に飛び込む今季24号となった。さらに4回の第3打席でも同じように外角球を強振すると、本人は確信したように歩き出し、左翼スタンド後方まで届く完璧な2打席連発となった。
2本目の一発を見た現地実況は「この男は人間じゃない!」と絶叫。また、フロリダ大野球部公式X(旧ツイッター)が、この本塁打動画を投稿すると、「その気になればいつでもホームランを打てるなんて、さぞかし気分がいいことだろう」「あいつは打席に立つたびにホームランを打つのか? なんという男」「彼は大学野球史上最高の選手だ」「化け物かよ」とファンも続々とコメントした。他にも「シカゴに来るのが待ちきれない」「マーリンズ、この選手を指名すべきだ。そして9月にメジャーに昇格させよう!」と、ドラフト指名を待ち望む声もあった。
21歳のカグリオーンは身長195センチ、体重113キロの体格を誇り、打者としては昨季、バットの反発係数が2011年に定められて以降の全米体育協会(NCAA)シーズン記録を更新する33本塁打を放った。今季はリーグ記録に並ぶ9試合連続アーチを放つなど、161打数で打率.410、25本塁打、OPS1.391をマークした。
投手としても才能を発揮し、8試合に先発して4勝0敗、防御率3.89、奪三振率11.21を記録している、投打二刀流の活躍で、大谷をもじった「ジャックタニ」という愛称もつけられている。
今年のMLBドラフト1巡目有力候補とされ、MLB公式が24日(日本時間25日)に公開したドラフト候補トップ150では全体3位に入った。今後も活躍を続け、上位指名を勝ち取るのか。今後も注目が集まる。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 07:10
◆ 一球が悔やまれる形に…
中日が巨人に痛恨の逆転負け。カード負け越しで貯金もついに1まで減ってしまった。打線は巨人先発の菅野智之から、5回には岡林勇希のタイムリーツーベース、6回には細川成也のソロで2点を先制。しかしここまで巨人打線を封じていた柳裕也が、ランナーを貯めた場面で坂本勇人に被弾。これが決勝の3ランとなってしまい、痛い星を落とした。
坂本の打席に対し、25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した大矢明彦氏は「ストライク、ストライクといっちゃったんですね。1球目はアウトコースにカーブかスライダーだったんですけども、2球目のインサイド、ストライク行く必要はないんですよね」と指摘。さらに「ボール気味でもいいってキャッチャーは指示出してほしかったですよね。1発打たれたら3点だっていう気持ちがあれば、ピッチャーにボールを要求するということが、僕はキャッチャーとしてできたんじゃないかと思うけどね。いいピッチングだっただけに、その配慮がちょっと欲しかったなと思いました」とキャッチャーの加藤匠馬に苦言。
続けて「2点勝ってる試合でランナー2人。そして2人目のランナーはフォアボールで出したんです。それを考えるとキャッチャーは気持ち的にいっぱいいっぱいなんですよ。なのでピッチャーの気持ちにキャッチャーが酔っちゃいけない場面なんです」と捕手目線で冷静さを欠いたと分析した。
もう一人の解説者・達川光男氏は「加藤も今まで、ものすごく柳とのコンビは良かったんですよ」としながらも「岡本の時のボールがずっと残ってたね」と2回の岡本和真をインコース低めで見逃し三振に切って取った場面の成功体験が、このケースでは凶と出てしまったのではと推測した。
5回までは完璧に近い内容で巨人打線を翻弄していたバッテリーだっただけに、あの一球が悔やまれるところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月26日 07:10
高木大成氏は逆指名で幼少期からのファンだった西武に入団した
慶大時代に東京六大学リーグで3度ベストナインに輝くなど、強肩強打でプロ注目の存在だった高木大成氏は1995年に西武を逆指名。ドラフト1位で入団を果たした。西武で10年間プレーし「レオのプリンス」「レオの貴公子」の愛称で親しまれたが、プロ初の春季キャンプでは「違いを見せつけられた」と、いきなり“現実”を突きつけられた。
両親が福岡県出身で西武の前身、西鉄ライオンズが本拠地としていた影響でライオンズファン。自身は東京・八王子市出身で、西武ライオンズの本拠地が近いこともあって、幼少期から西武球場に足を運んでいた。慶大時代には西武を含む複数の球団が獲得へ興味を示していたが、「打者ではなく捕手として評価してくださり、私自身もファンだった」のが西武を選んだ理由だった。
だが、当時の西武の捕手には伊東勤が君臨していた。1980〜1990年代の西武黄金期を支え、リーグ優勝14回、日本一8回に貢献。2017年に野球殿堂入りを果たす名捕手だった。高木氏の1年目、伊東は34歳を迎えるベテランだったが、まだまだ“健在”だった。
「いきなり春のキャンプで違いを見せつけられました。勝てるのは若さだけかと思っていたけど、伊東さんの方が動けるし、投げる球の質、精度は高い。体も大きくて、強い。全てにおいて学生から上がりたての私よりも1ランクどころか3ランクくらい上でした」
伊東の技術には驚きの連続だった。「なんでこんな速い球、切れのある変化球を気持よく捕れるんだろう」。技術を見て盗もうと必死になったが、見えてくるのはレベルの高さばかり。学生時代とは違ってシーズン中はほぼ毎日試合がある。「パフォーマンスを低下させない体力、技術も凄かったです」。2年目の5月に東尾監督から一塁転向を打診され「そういう道しかないのかなと」
高木氏にとって忘れられない記憶がある。この年に16勝を挙げるなどエースとして活躍した西口文也(現西武2軍監督)とバッテリーを組んだ時のことだ。決め球で要求したスライダーを捕球できずに振り逃げでの出塁を許したという。空振りさせた投手のナイスボールを後逸するのは捕手としては屈辱でもあった。
「空振り三振を取りに行く時のスライダーが、カウントを取りに行く時と変化、球威ともに全然違ったんです。力強く縦に落ちた。私は全然、そんなスライダーを知らなかった。キャンプでも見せなかった。西口さんが三振を取りに行く時にしか投げない、本気のスライダーだったんです。教えてよって感じでした(笑)」
捕手として毎日が修行であり、経験だったが、持ち前の打撃センスで1年目は80試合(捕手で59試合)に出場。打率.278、4本塁打24打点を残した。迎えた2年目、1997年5月の福岡遠征中、東尾修監督の部屋に突然呼び出された。
「2軍に落とされるのかな」。不安がよぎる中、伝えられたのは一塁手への転向だった。高校、大学と捕手として活躍し、こだわりはあったが、その場で「やります」と伝えた。
「選手である以上はレギュラーを取りたい気持ちがあった。伊東さんには敵わないし、毎日キャッチャーで出る体力もないと自分でも感じていました。悩みましたが、そういう道しかないのかなと」
その日の試合前から同僚の鈴木健に借りたファーストミットで一塁手の練習を始めた。同年、130試合に出場しキャリアハイの打率.295を残すなど、7本塁打64打点と活躍。ゴールデングラブ賞も受賞した。「ファーストミットはそのまま健さんが譲ってくれました。『いいよ、あげるよ』って(笑)」。レオのプリンスは一塁手としてプロでの活路を見出した。(湯浅大 / Dai Yuasa)