2023年03月26日 17:59
◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 最終日(26日、宮崎・UMKCC=6565ヤード、パー72) 1打差2位からスタートした宮崎市出身の山内日菜子(ライク)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーとして、地元で涙の初優勝を飾った。プロ8年目の26歳が家族や友人、知人が見守る中、知り尽くしたコースで堂々とプレーし、念願を果たした。1打差2位は比嘉真美子(TOYO TIRE)、2打差3位は川崎春花(村田製作所)ら5人の接戦だった。 地元で感動の初優勝の裏には「あわや」のピンチがあった。11番パー4のグリーン上。山内は同組競技者のラインと重なっていたため、ボールマーカーをパターヘッド分、ずらした。その後、山内がボールマーカーを戻さずにプレーに入ろうとした時、ギャラリーから「マーク!」という声が上がり、事なきを得た。もし、そのままパットをしていた場合、2罰打で11番はパーがダブルボギーに。勝負に「たられば」はないが、最終結果で山内は通算8アンダーとなり、通算9アンダーの比嘉に1打及ばず、1打差2位タイになっていた計算になる。 日本女子プロゴルフ協会によると、ギャラリーの「マーク!」という声は技術的なアドバイスに当たらないため、問題はないという。
2024年04月26日 08:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。女子ゴルフの国内ツアー・フジサンケイレディスの前夜祭に参加したことを報告しました。 「本気だすなよぉ~」臼井プロの大胆なドレス姿にファン歓喜
臼井プロは「前夜祭 42hdフジサンケイレディスクラシック in川奈ホテルゴルフコース」とコメントし、写真を投稿。
コースでのキリっとしたウエア姿ではなく、前夜祭では華麗なシャンパンゴールドのドレスを着用してきた臼井プロ。長い髪を下ろし、おなかがチラリとのぞく大胆な着こなしを披露し、カメラの前でポーズをするその姿はまるでモデルのようです。
この投稿に、日本人女子で始めての韓国(KLGPA)でプロゴルファーを行った幡野夏生プロが「かっこいい」と反応。またファンからは「おいおい。本気だすなよぉ~」「女子ゴルフ界のハンコックみたい」「今後は姫と呼ばせて頂きます」といった声も見られました。
いかがでしたか? ぜひ臼井プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※usuireika54/Instagram
2024年04月26日 07:00
2020-21年の賞金女王・稲見萌寧が昨年、復活優勝を成し遂げた要因のひとつに新コーチ・柳橋章徳の存在があった。
その柳橋が“ゴルフスイングの本質に迫る”チームを結成!
体やクラブの使い方の原理原則を追求し、個人の潜在的な能力の限界を突破(ブレイクスルー)するメソッドを毎月紹介しよう。 「姿勢よくしなさい」と いわれて育った弊害がある 背すじは伸ばさず、お腹を締める!
――前回は、形をマネるだけでは上達できない、という話でした。その最後に、「いい姿勢」に対する先入観が上達を妨げていると山縣さんがおっしゃっていました。今回はそのあたりについてお聞きしたいと思います。
山縣: わかりました。前回、「行進」するようなカッコいい歩き方がいい歩き方なわけではないという話をしましたが、ゴルフスイングもそれと同じなんです。
柳橋:アマチュアゴルファーって、ゴルフのアドレスでも胸を張って背中を反らして構える人が多いんですよ。背中を反らせて背筋に力が入った状態では、いいスイングはできません。じつはゴルフスイングではあまり背筋を意識して使わないんです。
――本当ですか?
山縣:使わないわけではないんですが、お腹も背中も一体にして、背中に意識が偏ってほしくない。そして動的に使うのではなく、固定するために使うという感じです。感覚的にはインナーマッスルのような使い方ですね。でも背中が反った構えの人は、背筋の比率が強すぎて前後のバランスが崩れているんです。
安岡: ゴルフのアドレスって、背中は反らさずにみぞおちあたりから前傾する感覚のほうがいいんです。背中が反った「いい姿勢」だと、そういう自然な前傾ができません。
柳橋:ローリー・マキロイなど、欧米の選手にはそういう背中が強い姿勢に見える人もいるんですが、それは前側の筋肉が強すぎるので、それとバランスをとろうとした結果、背中で引っぱっているレアケース。日本人だと元ハンマー投げ選手の室伏広治さんくらいで、一般人にそんな筋力の人はいないので、マネしちゃダメなんです。
――どうして背中を反らして構えてしまうんですか?
山縣:僕は、これは日本人が幼いころから刷り込まれてきた「姿勢よくしなさい」という教えの表れだと思っています。小学校から「起立・礼・着席」とか、「気をつけ!」とかやるでしょう。前屈みで座っていると、先生に「背すじを伸ばして!」って怒られる。だから無意識にアレが「いい姿勢」だと思っているんです。 胸骨からしてアドレスを作る
ゴルフのアドレスは胸を張って背骨を反らすのではなく、胸骨から前傾するのが正しい。感覚的には少し背中を丸めながらみぞおちあたりから前傾を作るイメージ。そのためには腹筋を意識することがとても重要だ。
いかがでしたか? いい姿勢ではなく、お腹を締めることを意識してみましょう!
安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。現在はCHEERS GOLFの代表を務め、柳橋らとともにゴルフの原理原則の研究を行なっている。
山縣竜治
●やまがた・りゅうじ/1982年生まれ、山口県出身。國學院大学の野球部で選手とコーチ業を兼任。運動学やチーム指導などを幅広く学び、トレーニング部門も自身の体を実験体に専門的に経験。現在はゴルフの解剖に力を入れ「太子堂やまがた整骨院」で総院長を勤める。
柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。最先端のスイングや理論を研究し、23年6月より稲見萌寧とコーチ契約を結び、1年3カ月ぶりの復活優勝に貢献したツアープロコーチ。YouTubeチャンネル「BREAKTHROUGH GOLF」でも上達に役立つ斬新な情報を発信中。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田中宏幸
協力=GOLFOLIC中延店
2024年04月26日 06:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
濃霧で開始時間が2時間50分遅れた影響で、日没サスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(23)=フリー=は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66でホールアウトし、凱旋試合で首位と1打差の暫定6位と好スタートした。65をマークした池村寛世(28)=ディライトワークス=ら5人が5アンダーで暫定首位。
早々に訪れたピンチを、中島は見せ場に変えた。前半11番で第1打を左林に曲げ、180ヤード残った第3打。7アイアンでピン奥2メートル半へ運んだ。5番では7メートルをねじ込みガッツポーズ。「両方ともパーセーブできた。4バーディーより、その2つのパーの方が価値がある」。いつものバリトンボイスを響かせた。
岡崎錬キャディー(25)と「目の前の一打にコミット」を合言葉に戦っている。欧州ツアーで優勝した3月のヒーロー・インディアンオープン中に、メンタルコーチのニール・スミス氏から届いた金言だった。「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」。今週も肝に銘じている。
周囲の期待を実感しながら、今年初の母国でのプレーに臨んだ。「予選落ちするわけにはいかない。大事な試合」。責務を感じながら、3週のオフを使い仕上げてきた。「オリンピックに出たい。全試合上位を目指して頑張りたい」。凱旋優勝を日本のファンに届ける。(高木 恵)
2024年04月26日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。
2024年04月26日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・第1日」(25日、太平洋C御殿場C=パー70)
欧州ツアーと日本ツアーの共催で迎えた初日、濃霧のためスタートが2時間50分遅れ、日没サスペンデッドとなって72人が競技を終えられなかった。昨季国内ツアー賞金王の資格で今季から欧州ツアーに本格参戦し、3月のヒーロー・インド・オープンを制した中島啓太(23)=フリー=が凱旋。今季国内初ラウンドは4バーディー、ボギーなしの66で回り、首位と1打差の暫定6位と好発進した。プレーを完了した中では吉田泰基、池村寛世、清水大成、ヤニク・パウル(ドイツ)が65で首位に並び、長野泰雅は11ホールを終えて5アンダーとした。
堂々の凱旋ラウンドだった。欧州ツアー覇者として臨む中島の今季国内初戦。「すごく緊張した」と苦笑いする表情とは裏腹に、圧巻のボギーフリーで66。海を渡ってわずか4カ月で、その強さに磨きがかかっていた。
「4バーディーよりも価値がある」。二つのビッグセーブに拳を握った。インから出て11番では第1打を左の林に打ち込み、いきなりピンチが訪れた。2打目は出すだけだったが、3打目を2メートルにつけてセーブ。後半の5番はシャンクしたが、7メートルのパーパットを沈めた。スコアを落としたくない緊張感は確かにあったが、ある“魔法の言葉”が心を強くした。
『目の前の一打にコミットする』。この日、毎ホール口にしていた。欧州制覇したインドでの大会期間中、ナショナルチームでメンタルコーチを務めるニール・スミス氏に助言を求めた際に、もらった言葉だ。「口にしたら結果は一瞬どうでもよくなる。そのボールをただ、成功させることだけを考えるんです」と、集中力が最大限に高まる意味を強調した。
体も強くなった。昨季終盤に比べて、キャリーは10ヤード増加し、平均300ヤードを越えるようになった。明らかに太くなった太ももはオフのトレーニングのたまもの。年末年始に、ハワイでプロ野球巨人の菅野智之投手と自主トレを敢行した際、球界トップクラスのストイックさを間近にして「意識が違う。(練習に対して)妥協は一切ない」と刺激を受けた。
勝てばパリ五輪出場権争いで、競争が激しい世界ランキング国内2番手も確固たるものにできる。欧州2勝目の先にあるものも見据えて「週末も良い位置でプレーしたい」と力を込めた。
2024年04月25日 18:34
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧による視界不良のため2時間50分遅れの午前9時10分にスタートし、日没サスペンデッドとなった。
清水大成、吉田泰基、池村寛世らが65でプレーを終え、暫定トップに立っている。
昨季日本ツアー賞金王で、今季欧州1勝の中島啓太が4バーディー、ボギーなしの4アンダー66をマークし、暫定6位の好発進。蟬川泰果は69で回り、57位。
アマチュアの中野麟太朗が12ホールを終えて2アンダーで32位。金谷拓実は15ホールを終えて1アンダーで57位。石川遼は14ホールを終えて3オーバーで140位。
2024年04月25日 18:22
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のフジサンケイレディスでツアー史上4人目となる初Vから2週連続優勝を達成した竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)はプロアマ戦後、「(3週連続Vを)やりたい気持ちはあるけど、プレー中はそこは意識せずに回れたら。まずは自分のプレーを初日からできれば」と平常心を強調した。
竹田はこの大会で、ツアー史上3人目、初Vからは前人未到の3週連続Vに挑む。前週までの2週連続制覇で「すごく反響をいただいたので、うれしかった」と喜んだ。お祝いで23日には、すしを食べたそうで「疲れは火曜日(23日)くらいまでちょっとあったけど、今はもう大丈夫」とうなずいた。
前週は兄がキャディーを務め、自分でラインやクラブを判断してプレーしたが、今週は清水重憲キャディーとタッグを組む。「いっぱい(攻め方を)聞こうかなと思います」と楽しみにした。
第1ラウンド(26日)は、今季1勝でツアー通算10勝の小祝さくら、22日に全米女子オープン日本予選を首位通過した尾関彩美悠(あみゆ)と同組で午前10時50分にスタートする。
2024年04月25日 18:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のメジャー、シェブロン選手権(米テキサス州)を30位で終えた岩井明愛(あきえ、ホンダ)は「コンディションは悪くないです。
2024年04月25日 17:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧で開始時間が2時間50分遅れた。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(フリー)は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66で第1ラウンドをホールアウトした。凱旋試合での好スタートを「すごく緊張した。たくさんの方が初日から来てくれて楽しく回れた。週末に向けていい位置で回れるように頑張りたい」と振り返った。
インスタートの11番で早々にピンチが訪れた。第一打を左林に曲げ、2打目は出すだけ。180ヤード残った第3打を7アイアンでピン奥2メートル半に運びパーでしのいだ。5番では7メートルのパーパットをねじ込みガッツポーズ。「11番と、後半の5番ホールですごいピンチだったけど、両方ともパーセーブできた。4バーディーというよりは、そこの2つのパーの方が価値があるかなと思う」と語った。
岡崎錬キャディーとの合言葉は「目の前の一打にコミット」。毎ホールのように言い合った。欧州ツアーで優勝したヒーロー・インディアンオープンがきっかけだった。2位以下に大差をつけてトップを走る展開に、気持ちと体がうまく連動せずに「フワフワした」。メンタルパフォーマンスコーチのニール・スミス氏に相談したところ「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」と返ってきた。今週も肝に銘じながら、一打に向き合っている。
欧州覇者として戻ってきた日本での今年初めてのプレーは、周囲の期待を集めている。「やっぱり予選落ちするわけにはいかない。『週末に見に行くからね』っていう方もたくさんいたので」。責務を感じながら、3週のオフの間も準備を続けてきた。「かなり緊張もして疲れた感じはあるので、しっかり休んで、頭をすっきりさせて明日を迎えたい」。優勝争いを、日本のファンに届ける。
2024年04月25日 14:31
男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は24日、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との内乱後のゴルフ界の再結束に貢献できると考えており、求められれば米国ツアー(US PGA Tour)の方針委員会に復帰する用意があると述べた。
マキロイは昨年11月、コース外の政治問題よりも競技に集中したいとして、突然委員会を辞任した。
しかし今週に入って報じられたところによると、ウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)がマキロイを後任とする条件で辞任を申し出たことを受け、過去4度のメジャー制覇を誇るマキロイは復帰する構えだという。
今週米ルイジアナ州ニューオーリンズ(New Orleans)で行われるチューリヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ(Zurich Classic of New Orleans 2024)開幕を前に、この報道についての質問を受けたマキロイは、「現時点ではまだ、ノー」と、劇的な復帰の予定を認めなかった。
しかしながら、シンプソン側の申し出を受けて後任についての話し合いをしたことを認め、米ツアーとLIVゴルフの合併交渉を加速させることができると感じたと明かした。
「力になれると思う。そのプロセスに貢献できると思う」と述べたマキロイだが、「それは周りが参加してほしいと思っている場合に限る」と続けた。
「ウェブとの間で、彼が委員会を降りる可能性について話したとき、『他の人が望んでいることなら、喜んでその席に座る』と言った。それが僕らの交わした会話だ」
「結局、委員会に復帰するかどうかは自分次第ではない。従わなければならない手続きがある」
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2024年04月25日 14:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー通算5勝で前年覇者の穴井詩(らら、ゴルフ5)が、開幕を前日に控えたプロアマ戦で最終調整し、自身初の大会連覇へ意気込みを語った。
「連覇をしたことがないので、してみたいというのが目標です」。最近の調子については「ドライバーは良いが、パターが今ひとつ」と首をかしげた。前週のフジサンケイクラシックで今季初めて予選落ちを喫し「パター、入ってないですね」と復調とグリーンの攻略がカギになりそうだ。
昨年は第2日に66をマークして首位に立つと、通算10アンダーで逃げ切りV。コース相性について「好きなんだけど、振られてる感じですね(笑い)。グリーンも硬くて速い。そういうところは好きだけど、ラフに外すと難しい。例年(グリーンが)止まらず、風も強い」と分析した。
今年は18番がパー3(昨年はパー5)で行われ、「17番(パー5)を絶対に(バーディーを)取らないといけない」と強調した。昨年とは「印象、フィーリングが変わりますね」とし、2連覇に向け「(ショットを)つける位置が大事。グリーンが難しいので、きっちりプラン通りにいけたら」と見据えた。
2024年04月25日 11:44
女子プロゴルフでツアー通算18勝を挙げ、1998年に賞金女王に輝いた服部道子が「株式会社交換できるくん」の社外取締役に就任した。
2024年04月25日 09:00
ドライバーに苦手意識を持つゴルファーは多いのではないでしょうか。
飛距離が出るぶん、ミスが出やすいのもドライバーの特徴として挙げられます。
この記事では、ほかのクラブと同じスイングをするのではなく、ドライバーならではの特性に注目して振る方法を解説します。 ドライバーは特殊なクラブとしてアイアンやFWとは違うスイングをする ドライバーの特性「クラブが長い」「ティーアップして打つ」「ヘッドが大きい」特性を活かす 「特徴を活かして扱えば苦手意識をなくせる」
アマチュアのなかにはドライバーが苦手でOBなどを多発し、スコアを崩しているという人も珍しくありません。実際、飛距離が出るぶんミスの幅も大きく、独特の難しさがあります。
じつはドライバーは、ゴルフクラブのなかで圧倒的にヘッドが大きく長さも長い特殊な存在。重心距離が長くフェースが開きやすいし、シャフトのしなりも大きくなりスピードが出ます。そのうえ、いつもティーアップして打つという点も特殊です。そんなドライバーを、アイアンやウエッジと同じ感覚でスイングしたら、うまく打てない人も多くいます。
そういう人は、ドライバーだけを「別物」と考えて、専用のアドレスやスイングをオススメします。ドライバーの個性を活かした振り方のコツを身につければ、苦手意識は取り除けます! 「クラブが長い」からシャフトがしなりスピードも出やすい
基本的に各番手間の長さの差は半インチほどだが、ドライバーだけは3Wよりも平均2インチ後長い。シャフトのしなりを感じやすく、ヘッドスピードも上がりやすいクラブだ。 7番アイアンよりこんなに長い! 「ヘッドが大きい」ので重心距離が長くなりフェースが開きやすい
ほとんどのドライバーがヘッド体積460ccで、一般的な3Wの3倍近い大きさ。アイアンと比べると上の写真のような圧倒的なサイズ差がある。そのため重心距離が長く、フェースが開きやすい。 油断するとフェースが開く 「ティーアップして打つ」とアッパーで打ててダフる心配がない
ほぼティーショット専用のクラブであり、ヘッドが大きいこともあって、打つときは高くティーアップする。芝の上から打たなければならないFWやアイアンとは違ってダフリにくく、アッパー軌道でも打てる。
いかがでしたか。ドライバーの特性を活かしたスイングを意識してみてください。
レッスン=長谷川泰之
●はせがわ・やすゆき/1978年生まれ、新潟県出身。脱サラして研修生となり、PGAティーチングプロA級を取得。2019年にはPGAティーチングプロアワード優秀賞を受賞。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
2024年04月25日 08:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは午前6時20分にスタートを予定していたが、濃霧による視界不良のためスタート時間が遅れている。午前8時現在で、開始時間は未定となっている。
2024年04月25日 08:00
地面の上のボールを 長いクラブで打つのが苦手。 失敗すると大きなミスになってしまいそう……と、不安をもつアマチュアは多い。
残り180 ヤード以上の長い距離を FW・UT で自信をもってグリーンを狙えるヒントを ロングショットも得意なツアープロがレッスン! レベルターンのスイングになりミート率がよくなる
ロフト角が立っていて難しい3Wは、ついボールを高く上げようとして、インパクトで右肩が下がってしまう。打ちこなすには、この悪いクセを直すことが先決です。
まずはターゲットへの目線を低くして、低いライナーを打ってみてください。
最初はゴロになってもいいので、コンパクトに振り、フォローで低い目線を再現する。
すると右肩が下がらなくなり、当たりが徐々によくなる。これができたら通常の目線に戻す、という手順がオススメです。 最初はゴロでもOK! 目線を低くして低いライナーを打つ 構えるときに低い球をイメージしターゲットへの目線を低くする 目線を斜め下に向けて構える 右肩の位置が高くなり、肩のラインが水平に。左右の体重配分はほぼ均等になる 目線を高くすると右肩が下がり右足体重の構えになってしまう すくい打ちのミスに注意 ボールを高く上げようとすると、右肩が下がり、すくい打ちのミスを招いてしまう 低いライナー性のボールが打てれば合格! 「球は上げない、上がらなくていい、と思って打つのが極意。この練習が3W攻略の第一歩です」(市原) フォローで低い目線を再現する 目線を上げずにコンパクトに振れば、体がレベルに回転し、前傾角度が崩れない
市原弘大
●いちはら・こうだい/1982年生まれ、東京都出身。171㎝、78㎏。18年の日本ゴルフツアー選手権で初優勝、同年のダンロップフェニックスも制し、賞金ランキング4位に。23年シーズンは、三井住友VISA太平洋マスターズ3位。フリー。 ダフリのミスが多い人はボールを左に置きロフトをつけて飛ばす! ミスしたあとにボールを右に置くのはダフる原因の負のスパイラル 「トップしそうと思ってもソールが滑り、振り抜きがよくなるのでクラブがボールを拾ってくれます」(大岩)
ダフリのミスが出ると、次はダフりたくないのでボールを右に置きがち。するとインパクトが詰まったり体重が右足に残ったりして、さらにダフってしまう。ダフらなかったとしても、ロフトが立ちすぎてうまく当たりません。
そこで僕は、ボールを右ではなく「左」に置きます。左足カカトのやや内側が目安。そしてFW特有の幅広のソールを滑らせながらボールをとらえる。こうしてロフトを殺さずにしっかり活かすと大きく飛ばせますよ。 いつもより左に置くのがコツ! ボール位置とロフト角の関係を理解しよう ボールを右に置くほどロフトが立ちすぎてしまう。左に置いたほうがダフりにくく、ロフトなりに大きく飛ばせる ソールが滑らない ボールを右に置くとクラブの入射角が鋭角になりすぎて、ソールを活用できない ソールを滑らせてインパクト! 左への体重移動とともに幅広のソールを滑らせ、体の正面でボールをとらえることが大事
大岩龍一
●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182㎝、92㎏。21年に初シードを獲得。翌年は4度のベスト10入りを記録し、賞金ランキング28位に躍進。23年シーズンは、ハナ銀行インビテーショナル8位。フリー。 「やさしい払い打ち」がいい! 球がゆっくり飛ぶイメージがナイスショットの秘けつ ユーティリティはアイアンよりもウッドのイメージがいい
僕はUTは、アイアンよりもFWに近いイメージで打っています。ボール位置はアイアンよりも少し左寄り。スタンスの真ん中から左足の先くらいまでの間の地面をなぞるようにヘッドを低く長く動かし“やさしいインパクト”でヒットします。
インパクトが強くなりすぎないようにボールを払い打つ。打球がゆっくり飛ぶ姿を想像し、目標から弾道を逆算して、球が戻ってくるイメージに合わせてバックスイングを始動するのがポイントです。 ボールが目標から戻ってくるイメージでバックスイングを始動
弾道を逆算し、ターゲットからボールが戻ってくるイメージに合わせてバックスイングを始動する ボール位置は真ん中よりも左寄り 左右均等にバランスよく立ち、ボール位置は真ん中よりも左寄り。ハンドファーストにしすぎない 最下点からボールの先までサラッと払うように打つ スイングの最下点であるスタンスの真ん中からボールの先まで、ソールを滑らせてインパクトするイメージ 上から打ち込んだり強くヒットすると、弾道が不安定になるので注意
いかがでしたか? やさしい払い打ちをぜひ試してみてください。
中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177㎝、75kg。日体大3年時に「パナソニックオープン」でアマ優勝。21-22年は2年連続でアマチュア世界ランク1位となり、22年9月にプロ転向。23年はルーキーイヤーながら3勝をあげて賞金王に輝く。フリー。
構成=小山俊正、鈴木康介
写真=田中宏幸、相田克己