2024年03月28日 12:30
サンフレッチェ広島が強さを見せている。 開幕から4試合を終えた明治安田生命J1リーグで、無敗をキープしているのは、上からFC町田ゼルビア・広島・セレッソ大阪の3チーム。このうち、昇格1年目ながら堂々の首位に立つ町田が、最もセンセーショナルだ。 だが、戦術の完成度という意味では、広島が群を抜いているだろう。過去2シーズンのリーグ戦をどちらも3位でフィニッシュし、今季ここまでリーグ最少の1失点と安定感が際立つ。 なぜ広島は強いのか。ボール保持者に猛然と襲いかかる“スキッベ流ハイプレス”の仕組みと“ハイプレス型”の弱点をカバーする方策から、その理由を紐解いた。開幕後4試合の基本システム まずは、今季開幕後のリーグ戦4試合の基本システムおよびメンバーを見ていこう。 守護神は日本代表に返り咲いた大迫敬介で、3バックは右から持ち味の攻撃参加も光る塩谷司、鋭い出足でピンチの芽を摘む荒木隼人、対人戦の強さが圧巻の佐々木翔という不動のラインナップ。各人の能力が非常に高く、リーグ最強のユニットと言っても過言ではない。 ダブルボランチは、正確なキックでチャンスメイクする満田誠と豊富な運動量を武器に日本代表復帰を果たした川村拓夢のコンビ。野津田岳人と松本泰志に加えて、山粼大地と東俊希も試合途中からボランチで起用されている。 ウィングバックは右が第3節のサガン鳥栖戦でヘディング弾を沈めた中野就斗、左はボランチでも機能する東がファーストチョイス。右サイドは越道草太、左サイドは志知孝明が2番手となっている。 攻守両面で貢献するシャドーは右が大橋祐紀、左は加藤陸次樹が開幕から4試合連続スタメン。ボランチと兼務する満田、攻撃のアクセントとなるエゼキエウ、水戸ホーリーホックへの期限付き移籍から復帰した小原基樹がポジションを争う。 1トップは1番手がピエロス・ソティリウ、2番手はドウグラス・ヴィエイラという形だが、ヴィエイラは右膝の治療のため3月14日にブラジルへ一時帰国。シャドーと兼務する大橋がソティリウをバックアップする。“スキッベ流ハイプレス”の仕組み 就任3年目を迎えたミヒャエル・スキッベ監督の下、今季ここまでのリーグ戦で2位につけるサンフレッチェ広島。開幕から4試合で無敗(2勝2分)と好調の要因は、“スキッベ流ハイプレス”にある。 1トップおよび2シャドーがボール保持者にプレッシャーをかけてパスコースを制限し、その動きに連動してダブルボランチと両ウィングバック(以下WB)が取りどころを定めて、複数人で囲んでボールを奪う。獲物を狩るライオンを想起させる獰猛なプレスは、実に効果的だ。 ハイプレスを武器とするチームであれば、複数人で囲む奪い方はスタンダードだと言えるだろう。だが、スキッベ監督率いる広島が異なるのは、「3バックでハイプレスを絶えず仕掛ける」「ハイプレス時の配置が流動的かつ陣形がいびつである」という点だ。 一般的に<3-4-2-1>で守備ブロックを形成する場合、両WBが最終ラインに吸収され、両シャドーが中盤に落ちる<5-4-1>で守る形が基本となる。前線には1トップのみ残る形となり、前から複数人で連動して奪うハイプレスは人数が不足するため、合理的とは言えない。 前線で人数をかけてボールを奪い切り、迫力あるショートカウンターを発動する。ハイプレスの圧力に耐えかねたボール保持者が蹴ったロングボールを回収し、攻撃を優位に進める。これらハイプレスの強み・メリットを最大限生かすには、より前線に選手を配置できる4バックの方が攻守両面で安定するだろう。 だが、広島を見れば、工夫次第では<3-4-2-1>でもハイプレスが可能であることが分かる。スキッベ監督はハイプレス時の配置を流動的にしたうえで、敢えて陣形をいびつにすることにより、独自のスタイルを構築している。 ハイプレスのスイッチを入れるソティリウおよび大橋と加藤は、相手のビルドアップに応じて柔軟に立ち位置を変える。そして、ダブルボランチ(満田&川村)と両WB(中野&東)は、時に自らの持ち場を離れて臆せずにボールを奪いにいく。ボランチとWBが、本来シャドーがいる場所にスライドすることもあるほどだ。 ハイプレスの際は、各選手が持ち場を離れることを厭わず、迷いなくボール保持者にアタックする。敢えて陣形をいびつにすることで、相手が予測できない形で猛烈なプレッシャーをかけることができ、それゆえボール奪取の成功率も上がるのだ。 もちろん、各選手が持ち場を離れることにより、ハイプレスを回避された際のリスクも非常に大きい。高い位置でボールを奪い切れず、相手チームが紫の密集地帯をくぐり抜ければ、その裏には広大なスペースが存在する。高いディフェンスラインの裏を突かれ、あっさりと失点してしまうのが、“ハイプレス型”の宿命でもある。 しかし、独自のスタイルを構築したドイツ人指揮官は、明確な対抗策を周到に用意している。次のセクションで詳しく述べていきたい。“ハイプレス型”の弱点をカバーする方策 前項で述べた通り、“ハイプレス型”のチームは高いディフェンスラインの裏を突かれるリスクと隣り合わせだ。その弱点をカバーするのが、機動力にあふれた選手たちだ。 まずは、攻守の軸として君臨する満田誠だ。 ユース出身の満田は、流通経済大より2022シーズンに加入し、ルーキーイヤーからリーグ戦29試合出場・9得点をマーク。加入後はシャドーまたはウィングバックが主戦場だったが、今季はボランチ起用がメインとなっている。 背番号11は、正確なフィードとクロス、プレースキックでチャンスメイクを担う。広島は各選手の前への意識が非常に高く、前線のスペースに長めのボールを供給して、相手守備陣を後ろ向きにして揺さぶる形を得意とする。 その中でも満田はキック精度がとりわけ高く、攻撃の起点として不可欠な存在である。 攻撃だけではなく、守備での貢献も素晴らしい。豊富な運動量でピッチの至る所に顔を出す満田の良さがいかんなく発揮されたのが、第3節・サガン鳥栖戦でのワンシーンだ。 前半15分1秒から、鳥栖はゴールキーパー(以下GK)とセンターバックを中心としたビルドアップを開始。対する広島は、1トップおよび2シャドーがボール保持者にプレッシャーをかけてパスコースを制限し、両WBも高い位置をとって牽制する。 怯まずつなぐ鳥栖は前線のマルセロ・ヒアンへ楔(くさび)のパスを送るが、リベロの荒木隼人がこれをカット。クリアボールがGKの朴一圭に渡ると、朴はすぐさま右サイドバックの原田亘にスローし、原田は前方のスペースにボールを送り込む。 広島はハイプレスのため前線に人数をかけており、自軍の左サイドには広大なスペースが生まれていた。一気にピンチとなる場面だったが、ボランチの満田が全速力でカバーし、サイドに流れたヴィニシウス・アラウージョと並走。タックルを一度はかわされるも、再度食らいつきファウルで止めて、ペナルティーエリア内への侵入を防いだ。 ともすればゴールに直結する可能性のあったシーンだったが、ハイプレス回避時のリスクを満田の機動力が救った形となった。 コンビを組む川村拓夢(8番)も運動量と機動力、推進力がストロングポイント。スキッベ監督はダイナモタイプを中盤の底に2名置くことで、“ハイプレス型”の弱点をカバーしている。 鳥栖戦では、楔のパスをカットした荒木の鋭い出足も光った。この場面に限らず、荒木はどんどん前に出て、相手フォワードに起点を作らせない働きぶりが素晴らしい。対人戦と空中戦に強く、守備範囲が広い背番号4は“ハイプレス型”にうってつけだ。 リベロが積極的に前へ出ることで、ハイプレス回避時に生じる広大なスペースを埋めることができ、自軍ペナルティーエリアよりも遥かに遠い位置で攻撃の芽を摘めるメリットがある。 もちろん、リベロがボールを奪い切れずかわされると一気にピンチとなる。だが、対人戦にめっぽう強い塩谷司&佐々木翔が両脇に、最後の砦には日本代表GKの大迫敬介が控えており、そう簡単には崩れない。開幕からの4試合でリーグ最少の1失点という事実が、鉄壁ぶりを物語る。“異例の補強”がもたらすモノとは? 9年ぶりのリーグ優勝を狙うサンフレッチェ広島にとって、文字通り試金石となったのが、第4節・ヴィッセル神戸戦だ。 神戸は強度の高い連動したプレスと対角へのロングボールを効果的に活用するスタイルで、昨季のJ1を制覇。連覇を目指す今季も強みは健在で、積極的な補強により戦力アップに成功した。 注目の一戦は、神戸がロングボールを大迫勇也に集め、セカンドボールを両チームが奪い合う展開に。お互いが相手のディフェンスラインの裏を狙い続けるハイテンポなゲームは、スコアレスドローながら見ごたえ抜群だった。 アウェイでの戦いで勝点1を持ち帰った広島が見せたのは、守備陣の強固さだ。 リベロの荒木隼人は、ロングボールのターゲットである大迫勇也と迫力満点のエアバトルを繰り広げ、相手のキーマンを見事に抑え込む。大迫がサイドに流れた際も、右ストッパーの塩谷司がしっかりとカバー。打開力に優れた武藤嘉紀は、左ストッパーの佐々木翔が試合を通して入念にケアし、ゴールを許さなかった。 試合後にスキッベ監督は、「(前略)ウチの3バックは本当に相手の脅威となるオフェンスをしっかり抑えたと思います」と守備陣を称賛。武藤の決定機を好セーブで防いだ守護神の大迫敬介も、「味方もコースを限定していたので、難しいシーンではありましたけど、みんなで協力して防ぐことができたと思います」と振り返った。 不動の3バックの充実ぶりは頼もしい限りだが、バックアップを担う山粼大地が3月5日のトレーニング中に負傷し、全治9〜10ヶ月の大ケガを負うアクシデントが起きてしまう。 この事態が影響したか、フロントは驚きの補強を実現させる。アルビレックス新潟で主力としてプレーしていた新井直人の獲得(完全移籍)を3月21日に発表したのだ。 新井自身も「本当に、このタイミングでの移籍というのが今までのサッカー界であまりなかったというのも当然聞いていますし、そこはわかった上で決断いたしました」と加入会見で語った通り、シーズン開幕から約1ヶ月後に主力級の選手が同一カテゴリー間で移籍するのは異例だろう。 もちろん、背番号13の加入がチームにもたらすモノは非常に大きい。新天地では両ウィングバックでの起用が予想されるが、3バックのストッパー起用も大いにあり得る。「複数のポジションで質の高いプレーをできることが最大の長所」と本人も会見でコメントしており、指揮官の様々な起用に応えるに違いない。 今季の広島は、リーグ戦・天皇杯・ルヴァンカップに加えて、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)と4つのコンペティションを戦う。第2節・FC東京戦では、「スタートで出たメンバーのパフォーマンスに非常に満足していた」ことから交代枠を使わなかったスキッベ監督も、連戦となれば積極的に交代カードを切るはず。選手起用の選択肢を増やす意味でも、新井は重宝されそうだ。 一方で、前線はドウグラス・ヴィエイラが右膝の治療のため、3月14日にブラジルへ一時帰国。中盤は今夏に満田誠または川村拓夢が海外クラブへ移籍する可能性も十分あり、仮に移籍となればダメージは大きい。 アジアカップ後の2024年Jリーグ「要チェック」の5人 スキッベ体制3年目を迎え、ハイプレスを軸とした戦術の完成度はリーグNo.1だ。新スタジアム元年をタイトルで彩るには、「ケガ人や移籍による戦力低下をいかに避けるか」がカギを握るだろう。 指揮官の采配に加えて、新井の獲得で“本気度”を示したフロントの動きにも注目したい。
2024年04月27日 17:45
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準々決勝でインドネシアにまさかの黒星を喫し、10大会連続のオリンピック出場を逃したU-23韓国代表が4月27日に母国に帰国。ファン・ソンホン監督が取材に対応した。『Xports News』などの韓国メディアが一斉に伝えている。
そのインドネシア戦で抗議によって退席処分となり、試合後の会見に登壇しなかったため、敗戦後は初めて取材に応じた指揮官はまずこう謝罪した。
「遅い時間まで応援してくださった皆さん、選手たちに申し訳ない。このような結果に対する責任は完全に私にあると思う。責任を痛感する。選手たちは今後も成長しなければならず、難しい中で最善を尽くしてくれたと思う。非難よりも励ましをたくさんしてほしい」
敗退の要因について問われると、「言い訳かもしれないが、年代別代表の運営構造とシステムを絶対的に変えなければならないと思う。2年で感じた点は、これから(他国との)格差はさらに狭くなると思う。現場の声を聞いてみんなで一緒に努力して、方法を講じなければならないと思う」と発言。変えるべき点として具体的に、こう主張している。
「長期的なトレーニングが必ずなければならない。今のシステムはそれに合わないと思う。 (詳細は)後で別の機会があれば言う」
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格下のインドネシアに敗れた点を追求されると、「センターバックに問題があった。やむを得ず3バックにして、グループリーグを通過した。その後も3バックがいいと思って下した判断であり決定だ」と話し、こう続けている。
「だからといって守備だけするというわけではなく、プレッシャーに行こうとしたが、その点がスムーズではなかった。私の判断ミスだ。後半にプレースタイルを変えて別の方向にアプローチしようとしたが、退場や様々な予期せぬことのために円滑にできなかったようだ」
指揮官は、自身の采配ミスを認めると共に改革の必要性を訴えた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 17:44
Jリーグは4月27日、J2第12節の4試合を各地で開催した。
2位の長崎は群馬と対戦。6分にマテウス・ジェズスのゴールで先制すると、9分にもM・ジェズスの得点でリードを広げる。28分に失点したが、その後はゴールを割らせず2−1で逃げ切り、5連勝を飾った。この結果、28日に試合がある清水を上回り、暫定首位に浮上した。
藤枝は水戸と相まみえた。14分に先制されたが、52分に大曽根広汰、63分にはアンデルソンのゴールで逆転。その後、83分に同点弾を決められたが、87分にアンデルソンの得点で再度勝ち越し、3−2で勝利した。連敗を2で止め、6試合ぶりに勝点3を手にした。
千葉は仙台に2−0で快勝。愛媛は2−1で甲府を下した。
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J2リーグ第12節の結果と予定は以下のとおり。
▼4月27日開催分
仙台 0−2 千葉
水戸 2−3 藤枝
群馬 1−2 長崎
愛媛 2−1 甲府
▼4月28日開催分
岡山 13:00 清水
熊本 13:00 大分
秋田 14:00 横浜FC
栃木 14:00 いわき
徳島 14:00 山形
鹿児島 14:00 山口
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 17:34
英メディア『90min』が4月26日、「第26週のヨーロッパ最強チーム」と称した最新パワーランキングを公開した。
『90min』はまず、同じ地域に拠点を置くライバルとぶつかる、ローカルダービーがここ数日間で多く実施されたと説明。導入として次のように伝えた。
「欧州フットボールのシーズンは終盤に差し掛かり、多くのリーグタイトルの行方が定まってきている。それはそれで楽しいのだが、その多くがローカルダービーで決まる事実が、さらに楽しさを増している。
プレミアリーグのロンドンダービーでは、アーセナルがチェルシーを5−0で粉砕。インテルはミラノダービーで宿敵のミランを下してスクデットを獲得した。レアル・マドリーはジュード・ベリンガムの活躍で、バルセロナとのエル・クラシコを3−2で制した」
そのうえで、以下のようなトップ10を発表した。大一番で3年ぶり20度目のセリエA制覇を決めたインテルが1位に輝いたほか、それぞれ日本代表の南野拓実、守田英正、冨安健洋が所属するモナコ、スポルティング、アーセナルの3クラブがランクインした。
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10位 モナコ(フランス)
9位 アタランタ(イタリア)
8位 スポルティング(ポルトガル)
7位 アーセナル(イングランド)
6位 マンチェスター・シティ(イングランド)
5位 バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
4位 パリ・サンジェルマン(フランス)
3位 レバークーゼン(ドイツ)
2位 レアル・マドリー(スペイン)
1位 インテル(イタリア)
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 17:25
Jリーグは4月27日、J1第10節の5試合を各地で開催した。
2024年04月27日 17:23
4月27日に開催されたJ2第12節で、V・ファーレン長崎はザスパ群馬と敵地で対戦した。
開始6分にマテウス・ジェズスのゴールで先制した長崎は、その3分後にもマテウス・ジェズスの得点でリードを広げる。28分に北川柊斗に1点を返されたが、2−1で逃げ切った。
しっかりと勝点3を掴んだが、試合後のフラッシュインタビューで下平隆宏監督は失点を悔やんだ。
「我々が勝ち続けなければいけないというなかで、先制点と追加点を取れたが、自分たちのミスから失点してゲームを難しくしてしまった。そこは大いに反省すべきだと思う」
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今節の勝利で5連勝&10戦無敗とし、暫定で首位に浮上した。ただ、下平監督は「今日の試合を見てもらえれば分かるように...」と前置きし、こう続けた。
「盤石な内容ではないし、我々はすごく力があってここにいるわけではない。一戦一戦、力の限り出し切って勝ち続けていくしかない。そこだけを集中してやっていきたい」
昇格を見据える指揮官に、慢心の二文字はないようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 17:10
ジュビロ磐田は4月27日、J1第10節でFC町田ゼルビアとホームで対戦。2−0で勝利した。
3試合ぶりに勝点3を手にした試合で、2得点に絡んだのがジャーメイン良だ。
0−0で迎えた46分、ジャーメインはペナルティエリア手前で鋭いターンで前を向くと、松本昌也に狙いすました縦パスを入れる。松本のシュートは相手GKに弾かれたが、こぼれ球に反応した松原后が仕留めた。
さらに、70分には相手のハンドで得たPKでキッカーを務め、冷静にネットを揺らす。このゴールで、早くも今シーズン10点目。自身初のシーズン二桁得点を達成した。
試合後のフラッシュインタビューに応じたジャーメインは、昨年のJ2第30節では1−2で敗れた相手から勝利を得た一戦を、こう振り返った。
「相手のやってくることは分かっていましたし、去年、屈辱的な敗戦があったので、今日はチーム一丸となって戦えたと思います」
【動画】磐田ジャーメインが町田戦で2得点に絡む!
前半は劣勢を強いられたが、後半は盛り返した。29歳のFWが修正点を明かす。
「とにかく競り合いと球際で、一人ひとりがしっかりと戦うというところ。本当にそこに尽きると思います」
先制点の場面では、自身と松本の息の合ったプレーができたという。
「背中を確認してフリーだったので、しっかり前を向いて、良いタイミングで昌也君がダイアゴナルで入ってきてくれたので、良いタイミングでパスを出せたと思います」
また自身のPKについては、「今シーズン、蹴ることが多くて、自信を持って蹴れている。PKを取ってくれたリカ(リカルド・グラッサ)に感謝したいです」と話す。
そして、「ホームで勝つのが大きいですし、何より去年の悔しさが一番あったので、サポーターを含めて、しっかりとやり返せたと思います」と喜んだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 17:03
2024明治安田J1リーグ第10節が27日に行われ、セレッソ大阪と横浜F・マリノスが対戦した。
前節初黒星を喫した首位の座から陥落したC大阪が、AFCチャンピオンズリーグ準決勝の死闘から中2日の横浜FMを『ヨドコウ桜スタジアム』を迎えての一戦。試合の均衡が破れたのは17分、横浜FMが先制に成功する。敵陣ペナルティエリア内でパスを受けた植中朝日は舩木翔にボールを奪われたものの、舩木がボールの出しどころを探している隙を突いて植中がボールを奪回。こぼれ球を拾ったエウベルが柔らかい浮き球をゴール前へ送り、水沼宏太が頭で合わせて押し込んだ。
25分ごろ、C大阪のゴール裏で急病人が発生し、試合は一時中断。両チームのドクターが対応にあたり、当該サポーターは担架で搬出された。
C大阪は45分、キム・ジンヒョンのロングボールに抜け出したレオ・セアラが相手GKポープ・ウィリアムに倒されてPKを獲得する。レオ・セアラ自らキッカーを務めたものの、ゴール左下を狙ったシュートは枠を外れてしまう。
それでも前半アディショナルタイム6分、C大阪が試合を振り出しに戻す。敵陣深い位置で相手MF山根陸を囲んでボールを奪い、田中駿汰がグラウンダーでゴール前に折り返す。ボックス中央で収めたレオ・セアラは、落ち着いてゴールへと流し込み、リーグ戦5試合連続ゴールを記録した。
同点で折り返すと、59分に横浜FMが勝ち越しに成功する。左コーナーキックから水沼が送ったインスイングのクロスは味方に繋がらなかったものの、ゴール前の相手DF鳥海晃司はクリアに失敗。投入直後の榊原彗悟がこぼれ球を押し込み、J1初得点を記録した。
68分、C大阪が再び追いつく。ペナルティエリア手前、右寄りの位置でフリーキックを獲得し、キッカーのルーカス・フェルナンデスがピンポイントのボールをゴール前へ送る。レオ・セアラが合わせると、ヘディングシュートは相手GKに触られたものの、ボールの勢いが勝ってゴールに吸い込まれた。
終盤はC大阪の押し込む時間が続いたものの、逆転の1点は奪うことができない。後半アディショナルタイム3分には毎熊晟矢が鋭いボレーシュートを放ったものの、相手GKポープ・ウィリアムの高セーブに阻まれた。
試合は2−2のまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。次節は5月3日に行われ、C大阪はホームで北海道コンサドーレ札幌と、横浜FMはホームでジュビロ磐田と対戦する。
【スコア】
セレッソ大阪 2−2 横浜F・マリノス
【得点者】
0−1 17分 水沼宏太(横浜FM)
1−1 45+6分 レオ・セアラ(C大阪)
1−2 59分 榊原彗悟(横浜FM)
2−2 69分 レオ・セアラ(C大阪)
【ゴール動画】C大阪のエース、レオ・セアラが2得点! 5戦連発で今季8点目
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これぞ桜のエース🌸
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先程のPK失敗を払拭するゴール!
レオセアラの5試合連続ゴールで
セレッソ大阪が前半のうちに追いついた!
🏆明治安田J1第10節
🆚C大阪×横浜FM
📺 #DAZN ライブ配信中#C大阪横浜FM pic.twitter.com/ixmn7bynKW— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 27, 2024
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桜のエースが止まらない🌸
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FKの一瞬の動き出しから
フリーになったレオセアラがゴール!
今日2ゴール目でまたも
同点に追いつく!
🏆明治安田J1第10節
🆚C大阪×横浜FM
📺 #DAZN ライブ配信中#C大阪横浜FM pic.twitter.com/Hrmt34gNau— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 27, 2024
2024年04月27日 17:00
ロンドン五輪の代表候補だったFW指宿洋史が、オーストラリアの地で眩い輝きを放っている。
2024年04月27日 16:40
カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)で、4強が出揃った。
準々決勝で開催国カタールとの120分の死闘を制した日本、PK戦の末に韓国を破ったインドネシア、サウジアラビアを2−0で下したウズベキスタン、ベトナムに1−0で競り勝ったイラクの4チームだ。準決勝で日本はイラクと対戦し、もう1つのカードはウズベキスタンとインドネシアが相まみえる。
これを受けて、AFC(アジアサッカー連盟)の公式サイトはベスト4に勝ち進んだ4チームをそれぞれ分析。大岩ジャパンについては以下のように紹介している。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
「2016年の優勝国である日本は、グループステージで韓国に敗れた。準々決勝では開催国カタールと120分間の激しい打ち合いとなったため、準決勝に進むまで、厳しい道のりを歩まなければならなかった。それでもイラクを退けるだけの経験とずる賢さを持ち合わせていると感じる」
なお、準決勝に駒を進めた4チームのうち、パリ五輪の出場権を獲得できるのは3チーム。3位決定戦で敗れれば、大陸間プレーオフでアフリカのギニアとパリ行きの切符を懸けて戦う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 16:35
4月27日に開催されたJ1リーグ第10節で、首位の町田は磐田と敵地で対戦。後半開始早々の46分に失点し、70分にPKで追加点を奪われ、0−2で敗れた。
試合後のフラッシュインタビューで、黒田剛監督は「前半に関しては、すごく良い入りができたと思うし、集中力を持って、守備から攻撃という形で、しっかりと表現できた」と振り返る。
前半をスコアレスで終え、後半に勝負。だが、2つのゴールを奪われた。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
「問題だったのは、後半の開始1分での失点。ちょっとやっぱり、ふわっと入ってしまった。セカンド(ボール)を拾われたり、またはセンターを侵入されたり。ハーフタイムでかなりそこのところの注意は促していたんですけど、そこの入り方が、すべてだった」
後半のスタートでビハインドを負ってしまったことを悔やんだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 16:34
10大会連続のオリンピック出場を逃したU-23韓国代表への批判が収まらない。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準々決勝で、日本を抑えてB組を首位通過した韓国は、A組を2位で突破したインドネシアと対戦。2−2で突入したPK戦の末に敗れた。
韓国の大手通信社『聯合ニュース』は、「お粗末な守備と規律のないプレーの代償で、オリンピック予選で敗退」と題した記事を掲載。次のように断罪した。
「守備の努力の乏しさと規律の欠如のせいで犠牲を払ったことが証明された。自分たち自身に責任がある」
【動画】韓国FWがインドネシアのセレッソ戦士を踏みつけて一発レッド
記事は「ファン・ソンホン監督率いる韓国は、韓国生まれのシン・テヨン監督率いる弱小と専門家がみなしているチームとの対戦で、最も適切でないタイミングで大会最悪の試合を行なった」とばっさり。指揮官についても厳しい指摘をしている。
「この敗退はファン・ソンホンの指導キャリアに汚点を残す。オリンピック予選からの敗退は、高く評価されている氏のリーダーシップに大きな打撃を与えた可能性が高い」
まさかの敗退の余波は、しばらく続くかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月27日 16:08
2024明治安田J1リーグが27日に行われ、ヴィッセル神戸と京都サンガF.C.が対戦した。
2024年04月27日 16:05
かつて皇帝と呼ばれた元ブラジル代表FWアドリアーノ。人間離れした破壊的左足を武器に活躍した彼は42歳になった。
『Record』などによれば、そのアドリアーノが略奪愛疑惑を否定する動画メッセージを出したという。
「また自分とベロとグラシアーニ・バルボーサについての論争が起きている。自分は3人での性的関係なんか知らない。ベロをリスペクトしているし、グラシアーニと付き合ったことは一度もない」
50歳の有名歌手ベロと40歳の有名ダンサー兼モデルであるグラシアーニはブラジルで有名なカップだったというが、このほど破局(ベロはInstagramのフォロワー数434万人、グラシアーニは1118万人)。ベロが2人で暮らしていた自宅を出て行ったとされている。
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アドリアーノを含めた3人で関係があったが、アドリアーノとグラシアーニはベロに秘密にして交際を続けていたという噂があるようだが、本人はそれを否定したようだ。
2024年04月27日 16:02
2024明治安田J1リーグが27日に行われ、ジュビロ磐田とFC町田ゼルビアが対戦した。
前節首位の座を奪還した町田が、14位・磐田の本拠地『ヤマハスタジアム』に乗り込んでの昇格組対決。町田がより多くのシュートを放つなか、前半最大の決定機は32分。ペナルティエリア手前から望月ヘンリー海輝がゴール右下を狙ったものの、シュートは惜しくもポストに阻まれた。
試合はスコアレスで折り返すと、後半開始早々に磐田が先制する。ジャーメイン良のスルーパスに抜け出した松本昌也のシュートは相手GK谷晃生に防がれたものの、こぼれ球を松原后が押し込んだ。
70分、磐田がリードを広げる。リカルド・グラッサのヘディングシュートが相手のハンドを誘い、VARでPK獲得。キッカーを務めたジャーメイン良が成功させ、得点ランキングトップのエースは今季のリーグ戦得点数を「10」に伸ばした。
2点を追いかける展開となった町田は85分にバスケス・バイロンが倒されてPK獲得かと思われたが、直前のオフサイドで磐田ボールに。その後も町田の猛攻が続いたものの、磐田の決死の守備に阻まれる。結局、町田は最後までゴールが遠く、J1昇格後初の無得点試合となった。
磐田は昨シーズンのJ2リーグで1分1敗と勝てなかった町田に完封勝利でリベンジ成功。磐田は3試合ぶり白星で今季4勝目、町田は2試合ぶり黒星で今季3敗目となった。次節は5月3日に行われ、磐田は敵地で横浜F・マリノスと、町田はホームで柏レイソルと対戦する。
【スコア】
ジュビロ磐田 2−0 FC町田ゼルビア
【得点者】
1−0 46分 松原后(磐田)
2−0 70分 ジャーメイン良(磐田)
【ゴール動画】磐田、松原后が先制弾!
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キャプテンの一撃🔥🔥
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ジャーメインがバイタルで上手く前を向き
スルーパスに反応した
松本がシュート
そのこぼれ球を松原が蹴り込んだ💪
少ないチャンスをモノにした
ホームの磐田が先制!
🏆明治安田J1第10節
🆚磐田×町田
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2024年04月27日 15:58
2024明治安田J1リーグ第10節が27日に行われ、アルビレックス新潟とFC東京が対戦した。
前節6試合ぶりの白星を挙げた新潟が、勝ち点「12」で並ぶFC東京を『デンカビッグスワンスタジアム』に迎えての一戦。試合の均衡が破れたのは39分、FC東京が先制に成功する。白井康介が右サイドから低く速いクロスを送り、ニアに飛び込んだ仲川輝人が合わせて押し込んだ。
1点リードで折り返したFC東京は、49分にリードを広げる。白井がペナルティエリアの手前で仲川のパスを受け、アウトサイドにかけて右足を振り抜く。シュートは相手GK小島亨介の手から逃れるようにゴールへ吸い込まれた。
62分、FC東京が大きな3点目を獲得する。高宇洋のフライングスルーパスに小泉慶が抜け出し、ペナルティエリア右から浮き球で折り返す。ゴール前のディエゴ・オリヴェイラが頭で合わせて押し込んだ。
新潟は90分に1点を返す。右サイドから藤原奏哉が送ったクロスにゴール前へ飛び込んだ早川史哉が頭で合わせた。早川はJ1リーグ初得点、リーグ戦での得点はJ2時代の2021年以来となった。
試合はこのまま終了し、新潟は3試合ぶりの黒星、FC東京は3試合ぶりの白星となった。次節は5月3日に行われ、新潟はホームでサンフレッチェ広島と、FC東京はホームで京都サンガF.C.と対戦する。
【スコア】
アルビレックス新潟 1−3 FC東京
【得点者】
0−1 39分 仲川輝人(FC東京)
0−2 49分 白井康介(FC東京)
0−3 62分 ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)
1−3 90分 早川史哉(新潟)
【ゴール動画】FC東京・白井康介、見事なアウトサイドシュートで1G1Aの活躍!
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スーパーコントロールショット😍
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仲川からの優しい落としを
白井がエリア手前から
アウトサイドで狙い澄ましたシュート!
白井は今日1G1Aと大活躍👏👏
🏆明治安田J1第10節
🆚新潟×FC東京
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