2024年03月29日 11:55
3月28日、ラ・リーガは3月の月間ベストプレーを発表。久保建英がプレアシストをしたレアル・ソシエダの連係弾が受賞している。 選出されたのは、3月15日に行なわれたラ・リーガ第29節のカディス戦(2−0)で生まれたゴ―ルだ。 スコアレスで迎えた28分、相手の守備陣形が整う前に久保がコーナーキックを素早く蹴り込むと、ミケル・オジャルサバルがヒールで流し、ミケル・メリーノが右足でネットを揺らしてみせた。 【動画】まさかの久保をスルー!ラ・リーガ3月の月間最優秀プレー ただ、この鮮烈な一撃をラ・リーガが「オジャルサバルとメリーノのプレー」として表彰したため、スペイン紙『Mundo Deportivo』は、こう皮肉っている。 「受賞したプレーはクボ、オジャルサバル、メリーノによるプレーだが、リーガは日本人を忘れている」 久保の素晴らしいアイデアから生まれた一撃だったのだが...。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月28日 21:40
チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督が27日に行われたプレミアリーグ第35節アストン・ヴィラ戦での判定に不満を抱いているようだ。28日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
直近の公式戦で2連敗中のチェルシーは、4位のアストン・ヴィラと対戦。前半で2失点を喫したものの、後半にイングランド代表MFコナー・ギャラガーのスパーゴールなどで同点に追いついた。そして、後半アディショナルタイム(AT)にCKの流れからフランス代表DFアクセル・ディサシのヘディング弾で劇的な逆転に成功したと思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、オン・フィールド・レビュー(OFR)でその前のプレーがファウルと判定され、“ノーゴール”に。チェルシーはその後得点を奪えないまま試合は終了し、3試合ぶりの勝利とはならなかった。
試合後の会見でポチェッティーノ監督は不満を爆発。「試合を見ていた人はがっかりしただろう。(プレミアリーグの)審判は馬鹿げている。(FAカップ準決勝の)マンチェスター・シティ戦ではハンドがあって、PKの可能性があったのに主審は確認をしなかった」と、イングランドサッカー界のレフェリングに苦言を呈した。
さらに、「(VARが)イングランドサッカーにダメージを与えたのは痛ましい。ヴィラの選手たちもファンもなぜゴールが取り消されたのか理解できなかったと思う。あれがファウルならば、ほとんどのプレーが反則になり、11人で試合を終えることはできなくなるだろう」とコメント。皮肉を交えながら痛烈に批判した。
しかし、チームのパフォーマンスに対しては満足していると主張。4試合ぶりの白星を目指すチェルシーは5月2日、第26節延期分のトッテナム戦をホームで迎える。
【動画】劇的弾が判定により取り消されたチェルシーvsアストン・ヴィラ
2024年04月28日 21:30
今季限りでユルゲン・クロップ監督の退任を発表しているリヴァプールは、次期指揮官にフェイエノールトのアルネ・スロットを迎えることになるだろうと言われている。クラブとスロット監督が口頭で合意したとの報が英国をかけめぐった。
しかし、気になるのは契約の成否よりも、果たしてこの人物で大丈夫なのかという点だ。スロット監督にはオランダ国内での指導経験しかなく、欧州4大リーグでチームを指揮したことはない。また、昨季にエールディヴィジを制覇したものの今季はPSVに大きく水をあけられている。
同じくエールディヴィジでの成績が評価されてプレミアのビッグクラブ行きを果たした監督といえばマンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグだが、英『THE Sun』は両者の成績を比較し、同リーグでのスロットの戦績はテン・ハーグよりも悪いことを指摘している。
テン・ハーグはユトレヒトやアヤックスで367試合を戦い、232勝67分68敗、勝率は63.2%。一方スロットはAZやフェイエノールトで204試合を戦い、126勝45分33敗、勝率は61.8%となっている。テン・ハーグは現在ユナイテッドで苦労しているが、そのテン・ハーグよりも勝率が低いのだ。
アヤックスとフェイエノールトだけの戦績に絞ると、テン・ハーグの勝率は73.5%、スロットは64.4%となり、さらに差が開く。
クロップがそうだったように、新監督にはある程度の時間を与えるだろうと推測されるが、果たしてスロットはリヴァプールで結果を残すことができるか、経験のなさはやや気がかりだ。
2024年04月28日 21:00
adidasの主力スパイクの一つである「プレデター」。
1994年の誕生から30周年を記念し、初代プレデターを世に知らしめたデザインエレメントをすべて再現した『プレデター 94』が登場した。adidas Predator 94
記念モデルとなる『プレデター 94』は、最新のテクノロジーと素材を加えて作り上げられた限定コレクション。
初代プレデターのDNAとも言えるフィン構造など、クラシックなシルエットはそのままに、最新の軽量テクノロジーを搭載している。
優れた安定性と敏捷性をキープする CONTROLFRAME 2.0 アウトソールに、アッパーはフュージョンスキンレザーで作り上げ、スイートスポットは超軽量ラバーで進化。
フローティングシュータン構造と足をしっかり固定するシューレースが優れたフィット感をもたらし、正確なシュートを足もとから支える逸品だ。
1,994足のみリリースの限定コレクションとなる『プレデター 94』。
U-23日本代表、U23アジアカップ着用スパイクまとめ!5大メーカー“競演” 最多は「プレデター」
adidas公式ではアプリ限定の抽選販売となっており、締め切りは5月2日(木)16:30の予定。手に入れたい方はお早めに。
2024年04月28日 21:00
4月28日に開催されるプレミアリーグ第35節で、5位の宿敵トッテナムと敵地で対戦する首位のアーセナルが、スターティングメンバーを発表。
2024年04月28日 21:00
熱心な海外サッカー・ウォッチャーであり、複数のクラブでメンタルアドバイザーを務める精神科医の木村好珠先生が、プレミアで三つ巴の覇権争いを演じるリバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルのそれぞれのキャプテンのリーダーシップを診断する。重圧がのしかかるここからの戦いで最も頼りになるキャプテンは誰か? マンチェスター・シティのカイル・ウォーカーを診断する。
―――◆―――◆―――
Kyle WALKER
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ/DF)
【木村先生のリーダーシップ診断/5段階評価】
●求心力/4
●影響力/3
●責任感/4
●精神力/5
●統率力/3
リバプールのファン・ダイクと比べれば見劣りする部分が少なくなく、決して完璧なリーダーではありませんが、マンチェスター・シティというチームにはすごくハマっているキャプテンです。
メンタルは、「思考」と「感情」に分けて考えることができると思っていて、どちらか片方が強すぎても物事はうまく進みません。シティにはディアスやデ・ブライネ、ロドリなどリーダータイプが複数存在しています。彼らはエモーショナルなところよりも、頭で考えて行動するいわゆる理性派。つまり思考優位型の選手です。そこで重要になってくるのが、ウォーカーのような感情で動くタイプのリーダーです。
どういう時に最高のパフォーマンスを発揮できるか――。そんな質問を、メンタルアドバイザーを担当させていただいているクラブの選手に訊いたことがあるのですが、自分が心地よくプレーできている時とか、楽しくやれている時と答える人が少なくありません。考えすぎてナイーブになり、ネガティブな思考に陥った時、「サッカーって結局楽しむものじゃない?」と引き戻してくれる存在、それがウォーカーだと思います。
とくにシティは、ミリ単位の緻密なサッカーを追求するスタイルなので、考えすぎて迷い込んだら、とことん深みにハマりかねない。実際、フィットできずに去っていった選手は一人や二人ではありません。例えばいま、加入1年目のドクが前半戦ほど輝けていないのは、求められるタスクが増え、それを消化しきれず、頭で考えすぎてペースが乱れているからではないかと分析しています。
そんなドクを救えるのは、ロドリやデ・ブライネではなくきっとウォーカーでしょう。デ・ブライネに相談したら、もっと深みにハマってしまう恐れがあります。
そもそも監督のペップが論理的に指導するリーダーなので、バランスという観点から見ても、ロッカールームの雰囲気を和ませ、チームの精神的な調和をうまく取れるモチベータータイプに主将を任せるのは理に適っています。
ピッチ外で何度か規律を破り、ペナルティーを科された経験もあるウォーカーの責任感が「4」というのは高くないか、そんな指摘もあるでしょう。ただ、チームの勝利のために手を抜かずにずっと走り続け、つねに全力を尽くすピッチ上の責任感に限れば「5」と評価できるので、そのあたりのバランスを取りました。
精神力に関しては、偽サイドバックの役割やインナーラップがそこまで得意ではなく、序列を落とした時期があったところから、もう一度レギュラーに返り咲いたその「這い上がる力」を高く評価しました。不貞腐れるタイプでは決してなく、むしろ、新しいことにチャレンジできる勇敢さや向上心をしっかり持っています。
以前、交代枠を使い切った後に退場したGKの代役を引き受け、見事に務め上げてみせましたが、与えられた仕事を全力で、しかも楽しみながらやり切れるところも含め、どんな困難な状況でも前向きに捉えてそれをエネルギーにできるウォーカーのリバウンドメンタリティーは、ファン・ダイク以上かもしれません。
診断者●木村好珠
【診断者プロフィール】
大学時代に『ミス日本』で準ミスに輝き、現在は『このみこころとからだクリニック』院長。精神科医、産業医、健康スポーツ医、タレントとしても活躍。大のサッカー好きで、マンチェスター・Cのファン。北海道コンサドーレ札幌やレアル・マドリー・ファウンデーションのアカデミー、愛媛FCなどでメンタルアドバイザーも務める。22年には『メンタル弱いままたのしく生きていく』を出版。X(@konomikimura)では精神科医およびサッカーファンの一人として呟き中。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年4月18日号の記事を加筆・修正
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
2024年04月28日 20:54
熱心な海外サッカー・ウォッチャーであり、複数のクラブでメンタルアドバイザーを務める精神科医の木村好珠先生が、プレミアで三つ巴の覇権争いを演じるリバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルのそれぞれのキャプテンのリーダーシップを診断する。重圧がのしかかるここからの戦いで最も頼りになるキャプテンは誰か? アーセナルのマーティン・ウーデゴーを診断する。
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マーティン・ウーデゴー(アーセナル/MF)
【木村先生のリーダーシップ診断/5段階評価】
●求心力/4
●影響力/4
●責任感/5
●精神力/4
●統率力/4
分類するなら、いわゆる「縁の下の力持ち」タイプ。15歳でノルウェー代表にデビューして、当時は神童のように持てはやされましたが、16歳で渡ったレアル・マドリーではなかなか芽が出ず、その後はレンタル生活が続き、大きな挫折を味わいました。それを乗り越えてきた経験が、いまのウーデゴーを形作っているのでしょう。だからこそ人の痛みがわかるし、仲間にも寄り添える。
デビュー戦を控えていた入団間もない冨安選手に、「ただ楽しめばいい」と声を掛けて緊張をほぐしたのがウーデゴーだったというエピソードは、「リーダー・ウーデゴー」の一面をよく表わしていると思います。
マドリー時代を振り返ったインタビューで、「ドレッシングルームに溶け込むのが難しかった」と言っていましたが、あの頃はきっとサッカーを楽しめていなかったのではないでしょうか。だけど今は、自分自身を存分に表現できている。サッカーにおいてコミュニケーションがいかに大切かを彼はアーセナルで学び、そういう実体験があったからこそ冨安選手にも真っ先に声を掛けたのでしょう。周りもしっかり見える天才肌は貴重ですし、こういう振る舞いがリーダーとしての求心力にも繋がるはずです。
そして特筆に値するのが責任感の強さ。これは、試合を通して足を止めずにボールを追い続けるあの献身的なプレッシングに、すべてが凝縮されていると思います。本当によく走りますからね。
ただ、不安もあります。これはウーデゴーだけの問題ではなくて、アーセナルのチーム事情に起因する話ですが、マンチェスター・シティやリバプールに比べると、修羅場を潜り抜けてきた中堅・ベテランが少ない一方で、スキルはあるけど経験の浅い若手が多い。若手感が強いこのチームをまとめるのは、かなり大変だと思います。つまり、キャプテンとして求められる仕事が、ファン・ダイクやウォーカーよりも確実に増える。監督にしても、アルテタはペップやクロップに比べれば未熟ですからね。
そう考えると、リーダーシップ診断の5項目で言えば、とくに影響力や精神力、統率力は、他の2チームのキャプテンより求められるわけで、現在25歳のウーデゴーがどこまで応えられるかは、計りかねる部分です。
言動を見る限り、とても真面目でつねにチームにコミットしていて、自分にしっかり矢印を向けられるタイプ。それ自体はすごく素晴らしいことです。ただ、良くも悪くも責任感が強すぎる。アドラー心理学における「課題の分離」という考え方――自分の課題と他者の課題を切り離して考える思考法――があって、「これは自分のせいだ」、「これは他者にしかできないことだ」としっかり分離できるかどうかは、悩みやストレスを抱え込まないためにとても重要なのですが、真面目なウーデゴーは他者の課題も背負いかねないので、そこは少し心配です。
ウーデゴーが、リーダーの資質を高いレベルで兼ね備えているのは間違いありません。ただ、過酷な覇権レースのなかで若いメンバーを引き付けて、導けるのか。そして彼自身も精神的に持ち堪えられるのか。そこは正直、未知数です。今回は「4」と診断した項目も、実際のところは「5」かもしれません。そのあたりを見定める意味でも、ここからの戦いは本当に見どころがありますし、ウーデゴーにとっては踏ん張りどころだと思います。
診断者●木村好珠
【診断者プロフィール】
大学時代に『ミス日本』で準ミスに輝き、現在は『このみこころとからだクリニック』院長。精神科医、産業医、健康スポーツ医、タレントとしても活躍。大のサッカー好きで、マンチェスター・Cのファン。北海道コンサドーレ札幌やレアル・マドリー・ファウンデーションのアカデミー、愛媛FCなどでメンタルアドバイザーも務める。22年には『メンタル弱いままたのしく生きていく』を出版。X(@konomikimura)では精神科医およびサッカーファンの一人として呟き中。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年4月18日号の記事を加筆・修正
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
2024年04月28日 20:51
熱心な海外サッカー・ウォッチャーであり、複数のクラブでメンタルアドバイザーを務める精神科医の木村好珠先生が、プレミアで三つ巴の覇権争いを演じるリバプール、マンチェスター・シティ、アーセナルのそれぞれのキャプテンのリーダーシップを診断する。重圧がのしかかるここからの戦いで最も頼りになるキャプテンは誰か? リバプールのフィルジル・ファン・ダイクを診断する。
―――◆―――◆―――
フィルジル・ファン・ダイク(リバプール/DF)
【木村先生のリーダーシップ診断/5段階評価】
●求心力/5
●影響力/5
●責任感/5
●精神力/5
●統率力/5
欠点がまるで見当たらない、まさにパーフェクトなキャプテン。経験という点も含めて、理想のリーダー像だと思います。プレーヤーとしても世界トップのディフェンダーなので背中でもしっかり示せますし、非の打ちどころがありません。
これだけ完璧でありながら、弱みをさらけ出せるところもリーダーとして優れている要素です。過去のインタビューやSNSを見ると、「苦しい」、「辛い」といった言葉を実は何度も口にしています。監督もそうですが、上に立つ立場の人は弱みを見せてはいけないとか、自分がつねに引っ張らなければいけないとか、そういう思考になりがちです。
でも、例えば怪我で長期離脱を余儀なくされて苦しい時に「苦しい」と言えるのは大事なことで、チーム全体にも好影響を与えます。自分も弱い部分を見せていいんだ、意見を言っていいんだ、そんなマインドが生まれるからです。このいわば心理的安全性を保てるリーダーは多くありません。
精神的にまだ成熟していない若手に対しても、ポジティブな影響が期待できるでしょう。それこそファン・ダイクと最終ラインでペアを組むCBのコナテは、その恩恵を受けている可能性が高いです。
もうひとつ特長を挙げるなら、監督をしっかり立てられるところ。強烈なリーダーシップを発揮するキャプテンは、時として監督と衝突してしまうケースもあるのですが、そういう話はまったく聞こえてきません。人間的魅力に溢れるクロップだから、というのもあるとは思いますが、ボスとの調和もしっかり取れるタイプなのでしょう。
監督を立てるナンバー2の仕事もできるし、選手を統率するナンバー1の仕事もできるのがファン・ダイクの特別な資質で、こういうリーダーは少なく、とても貴重です。
ここから佳境を迎えるプレミアリーグでも、ファン・ダイクは持ち前のキャプテンシーを存分に発揮するでしょう。しかも今シーズンは、恩師であるクロップの最後のシーズンです。カタール・ワールドカップのアルゼンチンが、メッシを優勝させたい一心で団結した時と同じような雰囲気を、いまのリバプールには感じます。とくにクロップとの付き合いが長いファン・ダイクは、特別な思いを抱いているはず。
限界説が囁かれはじめていた昨シーズンから一転、全盛期のパフォーマンスを取り戻せているのは、きっと偶然ではないでしょう。責任感の強い彼のことですから、誰よりもトレーニングに打ち込み、リーダーの責務を果たしているのだと思います。
診断者●木村好珠
【診断者プロフィール】
大学時代に『ミス日本』で準ミスに輝き、現在は『このみこころとからだクリニック』院長。精神科医、産業医、健康スポーツ医、タレントとしても活躍。大のサッカー好きで、マンチェスター・Cのファン。北海道コンサドーレ札幌やレアル・マドリー・ファウンデーションのアカデミー、愛媛FCなどでメンタルアドバイザーも務める。22年には『メンタル弱いままたのしく生きていく』を出版。X(@konomikimura)では精神科医およびサッカーファンの一人として呟き中。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年4月18日号の記事を加筆・修正
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
2024年04月28日 20:30
アントニオ・コンテのナポリ監督就任が近づいているようだ。
2024年04月28日 20:24
国内リーグとヨーロッパカップ戦はまったく違う大会だ。
国内リーグでの調子がそのままヨーロッパでの戦いの物差しになるわけではないし、その逆もまたしかり。ドイツのブンデスリーガでいえば、リーグでバイエルンが昇格組のハイデンハイムに2−0とリードしながら2−3で逆転負けを喫したかと思ったら、その数日後に行われたプレミアリーグ首位のアーセナルとのチャンピオンズリーグ(CL)の試合では、終盤まで優勢的な試合運びで、アウェーで上々といえる2−2の引き分けに持ち込んだ。
あるいはブンデスリーガで首位を独走し、見事クラブ史上120年で初となるリーグ優勝を果たしたレバークーゼンが、ヨーロッパリーグ(EL)で最終的に勝利したとはいえ、アゼルバイジャンのカラバクに大苦戦したり、プレミアリーグの雄リバープールが、ホームでのアタランタ戦で0−3と完敗したり。いろんなことが起こるのだ。
CL、EL、そしてヨーロッパカンファレンスリーグ(UCL)と、欧州には3つのカップ戦がある。CLが世界最高峰のリーグとして全世界から最大限の評価を受けているのはだれもが認めるところだが、ELやUCLもそれぞれに刺激的で、いろんな経験ができる大会なのは間違いない。
【PHOTO】まさにスタジアムの華! ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
スイスリーグのセルベッテFCでプレーする常本佳吾は、欧州カップ戦でプレーする価値について次のように語ってくれた。
「やっぱりヨーロッパリーグでいろんな国のチームと対戦して、いいチームと対戦できるのはすごく自分の財産になった。来年もそこでやりたいから、リーグ戦にかける思いも強いです。そこでヨーロッパリーグ、もちろんチャンピオンズリーグを目ざしてやっていきたいですね」
CL出場を厳命とされるクラブにとってはELやUCLに物足りなさを感じたり、どこか100%の力で向き合いきれない雰囲気がでてきたりする。
一方で、欧州カップ戦に出場すること自体がクラブにとっても、選手にとっても、指揮官にとっても、ファンにとっても極めて貴重な機会というクラブもたくさんある。そこにかける思いが違う。だから勝った時の喜びが大きな力をもたらすし、逆に負けたときの悔しさや失望が後を引いてしまうこともある。
常本が興味深いことを話してくれた。
「正直、セルベッテ(の調子)がちょっと悪くなったのも欧州カップ戦が終わった、負けてからなんです。自分たちが夢見てたじゃないけど、ヨーロッパで勝ち星をつけられて自信になった部分も大きかったので、それがちょっとなくなったことも影響してるのかなっていうのは個人的に感じます」
ELグループリーグでスラビア・プラハ、ローマに次ぐ3位で終えたセルベッテは、UCLの決勝トーナメント・プレーオフを勝ち抜いてラウンド16に回ったが、そこでチェコのプルゼニにPK戦の末に敗退。常本が言うように、セルベッテはそれ以来、5試合連続で勝ち星なしとなった(1分け後4連敗)。
もちろんUCL敗退だけが理由ではないが、いずれにしても異なるコンペティションを過密日程の中で戦い抜いていくというのは、やはりどのクラブにとっても簡単なことではない。とはいえ気持ちを切らしてしまったり、うまくメンタルコントロールができないままだと、臨まれるクオリティをピッチにもたらすことはできない。そのままリーグでの順位を上げることができず、翌シーズンのヨーロッパコンペティション参加の資格を失うことにもなってしまう。
常本もそのために自分にできることを求め続けている。
「やっぱりステップアップってところは常に意識してますし、そのためにも、自分ができるアシストと1対1の自分の長所のところは絶対に負けないように伸ばしつつ、それが結果としてチームの優勝だったり、カップ戦優勝だったりってところに繋がれば、さらに選手としても評価されます。そこはこれから目ざしていきたいです」
欧州ではどこもリーグ終盤に向けて緊張感が高まる時期だ。順調なクラブ、荒波にいるクラブ。どこも様々な状況と戦っている。シーズン最後にどんなドラマが生まれるのか。うまくいかないときには《気持ちを切り替えろ》とよくいわれるが、新しい具体的な目標にチーム全体の気持ちが向くように整理できるかがカギになるのだろう。
セルベッテは33節のグラスホッパー戦を1−0で勝利し、連敗を4で止めることができた。ここからは上位チーム同士で対戦するプレーオフ期間に入る。ここから再び上昇気流に乗っていきたい。
取材・文●中野吉之伴
2024年04月28日 20:17
アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズが27日に行われたラ・リーガ第33節アトレティコ・マドリード戦で人種差別を受けたと主張しているようだ。27日、スペインメディア『アス』が伝えている。
4位と5位の直接対決となったこの試合。ビルバオはニコが1得点を挙げたものの最終的に1−3で敗戦となった。『アス』によれば、ニコは試合後のインタビューで「コーナーキックの際に猿の鳴き真似が聞こえた」と明かし、アトレティコサポーターから人種差別を受けたと主張したとのこと。
当該事象は40分に起こり、その5分後に同点ゴールを決めたニコはスタンドに向かって腕を指さしながら肌の色をアピールするような仕草を見せた。この行為についてニコは「ちょっと怒っていた。肌の色のことを侮辱するのは普通のことではないよ」とコメント。さらに、「(アトレティコサポーターの)全員ではない。どこにでも愚かな人はいる。少しずつ変わっていくことを願っているよ。僕たちは常に戦っている。これが現実なんだ」とアトレティコサポーター全員から差別を受けたわけではないと強調しながら、人種差別撲滅への願いを語った。
試合後、ラ・リーガも公式SNSで以下のような声明を発表。人種差別を容認しない断固とした姿勢を示した。
「スポーツにおいては、人種差別または憎悪に満ちた行為が許される余地はない。我々はあらゆる人種差別的行為を断固として非難し、このような容認できない行為を私たちのスポーツから根絶するために引き続き努力していく」
報道によれば、既にラ・リーガはニコに対し差別行為をした人物を特定しており、検察当局に報告する予定だという。
【動画】上位対決となったアトレティコvsビルバオの一戦
2024年04月28日 20:09
元日本代表MFの松井大輔氏が4月27日、テレビ東京系列で放送されたサッカー専門番組「サタデーナイトJ」に出演。ジュビロ磐田のFWジャーメイン良を称賛した。
磐田は、同日に行なわれたJ1第10節でFC町田ゼルビアとホームで対戦。2−0で勝利した。
同番組がこの試合を特集するなかで、松井氏は磐田の先制点の場面に注目。「ファンタスティックな連動」と称賛した。
46分、松原后から縦パスを受けたジャーメインは、ターンをすると、松本昌也にスルーパスを供給。松本のシュートは相手GKにセーブされたが、こぼれ球に反応した松原が左足で決めた。
【動画】鮮やかな連係からジュビロ松原后がゴール!
松原のパスとシュートを称えた松井氏は、ジャーメインが相手の両ボランチと2人のCBの間にできる“四角形”内で披露したプレーも高く評価した。
「四角形の間でボールをもらう選手は重宝される。しっかりとライン間でボールをもらう。もらった時に前を向けるのが一番良い。シュートを打てる角度でもある」
そして、ここまで10ゴールを挙げてJ1得点ランクでトップに立つ29歳FWへの賛辞を続けた。
「ユース年代の人もお手本にしてほしい」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月28日 20:00
今節の注目カードであるトッテナム対アーセナルのノースロンドンダービー。
2024年04月28日 20:00
今季のプレミアリーグで古豪アストン・ヴィラが好調だ。
暫定順位ではあるが、第35節終了時点でチャンピオンズリーグ出場圏内の4位につけている。上位チームは消化試合数にばらつきがあるが、ヴィラは既に5位以内が確定しているため、仮にCLを逃したとしてもヨーロッパリーグ出場は確実となっている。
そんな古豪ヴィラだが、タイトルとしては評価が難しいUEFAインタートトカップを除けば、最後の優勝は1990年代まで遡る。その優勝シーズンのユニフォームの一つが、派手なストライプ柄の1993-95アウェイモデル。この復刻版がクラブ公式ストアで手に入る。 Aston Villa 1993-95 Away Retro Jersey
アストン・ヴィラ 1993-95 復刻版 アウェイ レトロユニフォーム
グリーン、ブラック、そして少しオレンジに近いようなレッドの3色でストライプを構成するデザイン。ヴィラ史上最も個性的なカラーリングのユニフォームだ。
胸スポンサーは1993-94シーズンから、それまでヴィラを10年間支え続けた日本企業「mita copiers」(三田工業 ※現在の京セラドキュメントソリューションズ)に代わり、ドイツの乳製品メーカー「Müller」と契約している。
オリジナルのキットサプライヤーは日本のAsics。プレミアリーグの創設2シーズン目だった1993-94シーズンにパートナーシップを開始したが、翌1994-95シーズンで終了となった。
1993-95シーズンのチームには、トリニダード・トバゴの英雄ドワイト・ヨークの姿も。当時はさほど目立つ選手でもなかったが、90年代後半の活躍によりマンチェスター・ユナイテッドへ引き抜かれる。
少々奇抜なストライプは、ヴィラのユニフォームとしては非伝統的なデザイン。この斬新さを支持するファンと、ついていけないファンに二分したとも言われている。それでもこうして復刻版が作られるということは、ある種のカルト的な人気があるのだろう。
もちろん、タイトル獲得シーズンのユニフォームという点でも人気が高い。
このアウェイを着たプレミアリーグは、1993-94シーズンは10位、1994-95シーズンは18位。だが、93-94シーズンは4度目のEFLカップを獲得している。当時の名称はコカ・コーラ・カップで、現在はカラバオ・カップと呼ばれている大会だ。
古くからのファンはこの派手なユニフォームに、いつも栄光の歴史を重ね合わせている。
実は日本の「アシックス」と契約していた欧州の6チーム
ヴィラには数少ない、タイトルを知る派手なデザイン。思い切って一度復活させてみるのも面白そうだ。
1993-95アウェイ復刻版ユニフォームは、クラブ公式オンラインストアで販売中。
2024年04月28日 19:27
U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマが4月28日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝・イラク戦の前日会見に出席した。 大岩ジャパンは中国との初戦に1−0、続くUAE戦は2−0で快勝、第3節の韓国戦には0―1で敗れ、B組2位で決勝トーナメント進出。準々決勝では延長戦の末に4−2で開催国カタールを下し、ベスト4進出を果たした。 イラクとの準決勝に勝利すれば3位以上が確定し、パリ五輪の出場権を獲得できる。重要な一戦に向けて藤田は、「イラク戦も(カタール戦と)同様にすごく厳しい戦いになると思うんですけど、自分たちができるサッカーに集中して、100パーセントで戦うだけだと思っています。やることは変えずに自分たちのできることを徹底します」と語った。【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
パリへの切符を掴めれば、8大会連続の五輪出場となるが、キャプテンは「そんなにパリ行きのことは考えたくない」とコメント。そのうえで、「目の前の試合に集中したり、その試合で自分ができることに集中する。チームが勝つために自分の100パーセントを出せるように、ということは考えながらプレーしたい」と闘志を燃やした。 イラクとの準決勝は日本時間29日の26時30分キックオフ予定だ。取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月28日 19:05
4月27日に開催されたプレミアリーグ第35節で、韓国代表のファン・ヒチャンを擁する12位のウォルバーハンプトンと、橋岡大樹が所属する18位のルートンが激突。ホームの前者が2−1で勝ち切り、公式戦8試合ぶりの白星を挙げた。
日韓の両雄は揃って先発。ファン・ヒチャンが個人技を見せつけて先制点を奪ったのに対し、失点に絡んだ橋岡は最初の交代でベンチに下がり、消化不良に終わった。
この事実を受け、韓国メディア『sportal korea』は「待望の韓日対決...ファン・ヒチャンはMOM、橋岡はワースト。鋭く交錯する喜怒哀楽」と題した記事を掲載。「ファン・ヒチャンが日本代表DF橋岡大樹を圧倒した」と母国代表戦士の活躍を大々的に伝えている。
「この日の試合は、ファン・ヒチャンと橋岡による韓日戦でも注目を集めた。結果は、チームとしても個人としてもファン・ヒチャンの圧勝だった。右ウイングとして先発した彼は、チームの勝利に決定的な貢献をするゴールを決めた。一方、右ウイングバックに起用された橋岡は、攻守両面で常に最悪のパフォーマンスを見せ、敗戦に導いた」
【動画】ファン・ヒチャンのシュートが橋岡の股を抜け…明暗が分かれたゴールシーン
同メディアはそのうえで、「橋岡の酷いパフォーマンスは、様々な記録や評価によって確認できる」と説明。24歳のサムライ戦士の低調ぶりをデータで“証明”した。
「サッカーの統計に特化したメディア『Footmob』によれば、この日は66分間プレーし、パス成功率88%(34本中30本)、クロス成功率33%(3本中1本)、地上戦勝率45%(11回中5回)。橋岡の採点は両チーム中最低(途中出場の選手を除く)の6.3点だった。
一方、90分間フル出場し、先制点を含む3本のシュート(3本中2本が枠内)と1本のキーパスを決めたファン・ヒチャンには7.4点という相反する評価を与えた。また、公式のマン・オブ・ザ・マッチにも選出され、喜びを増した」
日韓対決は明暗がくっきりと分かれたなか、韓国側は優越感たっぷりの様子だ。ちなみに一夜明けた28日には、同じプレミアリーグ第35節で、それぞれ冨安健洋とソン・フンミンが活躍する、アーセナルとトッテナムのノースロンドン・ダービーが開催される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部