2024年03月29日 13:45
開幕まで残すところ約2カ月半となったEURO2024。今夏ドイツで開かれる欧州サッカーの祭典は、ようやく出場する全24チームが出揃い、本格的に準備が始まっている。 その注目の大会で優勝候補の本命と見られているのがイングランド代表だ。前回のEURO2020では、決勝でPK戦の末にイタリア代表の前に涙を飲んだが、そのイタリア代表も同居した今回の予選では無敗で首位通過を決め、本大会ではセルビア代表、デンマーク代表、スロベニア代表と同じC組に入る。『William Hill』や『Ladbrokes』など英国系のブックメーカーが歴代最強とも予想するイングランド代表はこぞって優勝オッズで1位に置いており、イングランド代表は初優勝を目指してドイツに乗り込む。 そんなフットボールの母国、そして今大会の優勝候補であるイングランド代表のEURO2024メンバーを予想しよう。 [写真]=Getty Images ■GKは守護神以外の2名が… 前回の2021年大会はコロナ禍の影響もあって大会メンバーの登録枠は23名から26名に拡大されたが、今回は通常の23名に戻る予定だ。そのため、GK枠は3名となる。当確はエヴァートンのGKジョーダン・ピックフォードだ。FIFAワールドカップロシア2018から国際主要大会で3大会連続の守護神を任されており、今月の国際親善試合も2試合ともフル出場。よっぽどのことがない限り、今夏もゴールマウスを任されるだろう。 本来ならばアーセナルのGKアーロン・ラムズデールが正GK争いに絡むはずだったが、同選手は所属クラブでスペイン代表GKダビド・ラヤにポジションを奪われて控えに甘んじている状況だ。それでも、今月の代表メンバーには選ばれており、控えGKとして23名入りが濃厚だ。残る1枠は、12月に肩を脱臼して離脱を強いられているニューカッスルのGKニック・ポープが、今シーズン中に復帰して滑り込むと見られている。 GK(3名)=ジョーダン・ピックフォード、アーロン・ラムズデール、ニック・ポープ ■DFは実績を優先? センターバックはマンチェスター・シティのDFジョン・ストーンズに加え、調子を落としている時期も呼ばれ続けていたマンチェスター・ユナイテッドのDFハリー・マグワイアが選ばれるはずだ。そこにクリスタル・パレスのDFマルク・グエイやミランのDFフィカヨ・トモリ、エヴァートンのDFジャラッド・ブランスウェイトといった成長著しい選手の中から1名が加わる可能性が高い。 サイドバックはマンチェスター・シティの右SBカイル・ウォーカーが当確で、中盤の底でもプレー可能なリヴァプールの右SBトレント・アレクサンダー・アーノルドも選びたい。左サイドはチェルシーの左SBベン・チルウェルに加え、両サイドバックを任される33歳のDFキーラン・トリッピアーもメンバー入りの可能性が高い。さらに最終ラインならどこでも可能なリヴァプールのDFジョー・ゴメスも、短期決戦のトーナメントでは貴重な戦力になりそうだ。 DF(8名)=ジョン・ストーンズ、ハリー・マグワイア、マルク・グエイ、カイル・ウォーカー、トレント・アレクサンダー・アーノルド、ベン・チルウェル、キーラン・トリッピアー、ジョー・ゴメス ■MFはメイヌーの台頭に注目 中盤は絶対的プレーヤーと“新人”の混合となるかもしれない。まずは世界最高プレーヤーの1人であるレアル・マドリード所属のMFジュード・ベリンガムだ。トップ下などで彼の能力を最大限に活かすことが、イングランド代表が成功する上でのカギとなることに間違いはない。 当然、アーセナルで圧倒的な存在感を発揮しているMFデクラン・ライスも当確だ。一方で33歳のMFジョーダン・ヘンダーソンは落選か。昨夏サウジアラビアへ移籍しながら、今年1月に欧州へ戻ってきたベテランは、アヤックスでも試合に出場している。当然、彼の経験値は貴重だが、他にも選択肢がある。それが今月の代表戦で華々しいデビューを飾ったMFコビー・メイヌーだ。 今季マンチェスター・ユナイテッドで大ブレイクを果たした18歳は、今月23日のブラジル代表戦(●0−1)で途中出場から代表デビューを飾ると、3日後のベルギー代表戦(2−2)では初スタメンを飾る。ライスの隣で躍動してマン・オブ・ザ・マッチに選ばれると、ガレス・サウスゲート代表監督もご満悦の様子だった。 「コビーの能力は誰の目にも明らか。プレッシャーの下でボールを受け、敵をかわし、狭いエリアでボールをコントロールする。これまで我々にはいなかったタイプの選手だ。彼の年齢(18歳)が信じられない」 その他にも中盤にはコナー・ギャラガー、ジェームズ・マディソン、エベレチ・エゼ、カーティス・ジョーンズといったタレントも控えている。 MF(5名)=ジュード・ベリンガム、デクラン・ライス、コビー・メイヌー、コナー・ギャラガー、ジェームズ・マディソン ■ケインの控えは? 前線は、キャプテンを務めるバイエルンのFWハリー・ケインを軸に据えた構成になるだろう。彼の控え争いはアストン・ヴィラのFWオリー・ワトキンスとブレントフォードのFWイヴァン・トニーだが、今月の代表戦でのパフォーマンスを鑑みると、ベルギー戦で代表初ゴールをマークしたトニーが一歩リードか。 サイドアタッカー枠としてはアーセナルのブカヨ・サカとマンチェスター・シティのフィル・フォーデンは当確。彼らの控えにはジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)、ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)に加えて、今季マンチェスター・シティからチェルシーに移籍して結果を出している21歳のMFコール・パルマーや、今月A代表デビューを飾ったばかりのニューカッスルのFWアンソニー・ゴードンなどがいる。 英紙『デイリーメール』はEURO2024の代表メンバー候補について、1〜40位まで優先順位をランク付けしており、1位はハリー・ケイン、2位はジュード・ベリンガム、3位はデクラン・ライスとなっている。それを参考にするとグリーリッシュ(16位)、トニー(18位)、ラッシュフォード(19位)などがメンバー入りしそうだ。 FW(7名)=ハリー・ケイン、ブカヨ・サカ、フィル・フォーデン、イヴァン・トニー、ジャック・グリーリッシュ、マーカス・ラッシュフォード、ジャロッド・ボーウェン 果たして強力メンバーを揃えるイングランドは初の欧州制覇を成し遂げられるのか?今から今夏のEURO2024が楽しみだ。 (記事/Footmedia) 【ハイライト動画】イングランドの3月の2試合はこちらから!
2024年04月29日 13:27
セレッソ大阪に所属するFW木下慎之輔が、ガイナーレ鳥取に育成型期限付き移籍することが決定した。29日、両クラブが発表している。なお、移籍期間は2024年4月29日から2025年1月31日までとなり、同選手は契約により期間中にC大阪と対戦するすべての公式戦に出場できない。
2004年5月9日生まれで現在19歳の木下は、セレッソ大阪U−18から2023年にトップチームに昇格した。2022年にはU−18日本代表に選出された経歴を持っている。しかし、2022年に前十字じん帯断裂の大ケガを負い、昨年9月には右大腿二頭筋腱損傷のため手術を受けたことでここまで出場機会はなかった。
育成型期限付き移籍が決定した木下はC大阪のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「この度、ガイナーレ鳥取に期限付き移籍することになりました。去年から今年にかけて怪我ばかりで、チームに貢献できなかったことを申し訳なく思っています。鳥取で成長して、大きくなった姿を見てもらえるよう頑張って来ます。セレッソ大阪の活躍をこれからも応援しています!」
そして、30日のトレーニングから合流することを明らかにしている鳥取は木下のプレーの特徴について「裏抜け、ドリブルを得意とする得点力のあるFW」と紹介。同選手は同クラブの公式サイトでは以下のようにコメントしている。
「この度、セレッソ大阪から加入する事になりました、木下慎之輔です。シーズン半ばでの加入になりますが、一日でも早くチームに馴染み、J2昇格の力になれるよう頑張りますので、宜しくお願いします!」
2024年04月29日 13:13
[J1第10節]柏 1−1 鳥栖/4月28日/三共フロンテア柏スタジアム
4月28日に開催されたJ1第10節で、柏はホームで鳥栖と対戦。14分にマルセロ・ヒアンの先制点を許したが、40分に島村拓弥のJ1初弾で同点に追いつく。試合はそのまま1−1でタイムアップを迎えた。
9節の横浜戦は延期されている柏は、ここまで9試合を消化。3勝5分1敗の戦績で11位。中位に甘んじている要因の1つは、“追加点”を奪えていないことか。無得点に終わった4節・名古屋戦を除く8試合すべてで1点止まりとなっている。
井原正巳監督は鳥栖戦を終え、「攻撃面は決して悪くないが、いかに2点目を奪うか。課題となっていたところがもろに出た結果になった」と振り返る。「チャンスは多く作れていたなかで、どうやって点を取るのか。日々の練習で意識してやっていくしかない」と課題の修正に目を向ける。
公式記録によると、シュート数は鳥栖の3本に対して、柏は15本。チャンスが多くあったのは事実だ。敵守備陣の好守はあったものの、得点に至らない、もどかしさがあった。
ルヴァンカップの群馬戦は3−1で勝利。複数得点できたが、リーグ戦では思うようにゴールをこじ開けられずにいる。
この状況を、ベテランFWの武藤雄樹はどう見ているのか。鳥栖戦では73分に途中出場し、2本のシュートを放った背番号9は、次のように述べる。
【PHOTO】最高の雰囲気でスタジアムを盛り上げた柏レイソルサポーター!
「難しいですね、本当に難しいです。点が取れてないわけではないし、1点取ったから引いてるかと言われたらそうではないので。むしろしっかり攻めていて、チャンスがあるなかで入らないっていうのは、何がって言われるとすごく難しいです。
でも、やり続けるしかないと思う。崩しのイメージを共有するのも重要かなと。たとえば、うちはカウンターで得点することが多いと思いますけど、だからと言ってカウンターで4点、5点取るのはなかなか難しいと思う。
そうなってくると、攻め込んで、コンビネーションで崩してっていう、ゴールのパターンを増やせば増やすほど、複数得点になっていくと思うし、そういうシーンも出てきつつあると思うので、そこの精度を上げるためにやり続けるしかないと思います」
今はまだ産みの苦しみなのだろう。武藤が言うように“やり続ける”ことで、現状を打破できるか。
取材・文●平龍生(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 12:34
マンチェスター・シティに所属するスペイン代表MFロドリの無敗記録が継続している。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、マンチェスター・シティはノッティンガム・フォレストと対戦。32分にCKからヨシュコ・グヴァルディオールのヘディング弾で先制すると、71分には復帰したアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0で勝利。暫定首位アーセナルとの勝ち点差を「1」のまま維持することに成功した。
この試合に先発出場したロドリはフル出場で勝利に貢献。この結果、イギリスメディア『Squawka』によると、同選手がマンチェスター・シティで出場した試合は70試合連続で無敗が継続することに。なお、最後に敗れたのは2023年2月6日のトッテナム戦(●0−1)で448日前となっている。
これまでの最多無敗記録はかつてチェルシーに所属していた元ポルトガル代表DFリカルド・カルヴァーリョ氏が2006年11月から2008年2月までにかけて記録した58試合となっており、ロドリは今年3月4日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦(○3−1)でこの記録を塗り替えていたが、大幅に記録更新を続けている。
プレミアリーグ初の4連覇と、FAカップ2連覇を目指して終盤戦を戦っているマンチェスター・シティは、残すはリーグ戦4試合とFAカップ決勝のみとなっているが、果たしてロドリは無敗記録を継続して今季を終えることになるのだろうか。
2024年04月29日 12:30
ボルシア・ドルトムントのDFマッツ・フンメルスが復調しつつある。
2024年04月29日 12:30
日本代表MF守田英正が所属するポルトガルのスポルティングCP。その女子チームは27日に敵地で行われたマリティモ戦に7-0で圧勝した。
そうしたなか、スポルティングの女子選手がTikTokに投稿したロッカールームの映像が話題になっている。
ファティマ・ピントが投稿した映像には、ゴキブリの姿や汚れたシャワー室が映っており、彼女は「私たちは何年もこういうロッカールームを使ってきた。1,2度ではなく複数ある。お湯もドアもスペースもないことが多い。このような状況にあるのは良くない」などと訴えていた。
世界で最も稼いでいる女子サッカー選手10人とその金額
するとマリティモは「築40年以上のロッカールームが理想的な環境、あるいはクラブが望んでいる環境を備えていないという事実について心から謝罪する」と謝意を表明。そのうえで、「試合前にロッカールームの検査が行われ、目に見える劣化はあったものの、清潔さという点では対戦相手を受け入れることができる状態にあった」、「この話が(相手チームに対する)差別行為だとみなされることは許さない。自チームと相手チームの両方に最良の条件を提供している。劣化と清潔さは常に存在するため、混同しないでくれ」とも主張している。
2024年04月29日 12:27
チェルシーに所属するブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが、鼠径部の負傷によって今シーズンの残り試合を欠場する可能性があるようだ。28日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
現在39歳のT・シウヴァは、フルミネンセのユースチームを経て、同じくブラジルのRSフチボウでプロデビュー。その後はジュベントゥージなどでプレーし、2006年にフルミネンセへと復帰すると、クラブのコパ・ド・ブラジル(国内カップ戦)制覇やコパ・リベルタドーレス決勝進出に大きく貢献した。2009年1月にはミランに完全移籍で加入し、以降はパリ・サンジェルマン(PSG)を挟んで、2020年8月からチェルシーに所属。2020−2021シーズンには自身初のチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げ、高い強度が求められるイングランドの地で今もなお出場機会を確保し続けている。
今シーズンここまで公式戦34試合出場4ゴールの成績を残しているT・シウヴァだが、27日に行われたプレミアリーグ第35節アストン・ヴィラ戦では終了間際に負傷交代を余儀なくされた。チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は試合後に、「明日以降、彼の状態を見極める必要がある。鼠径部の痛みで、クリスタル・パレス戦(61分に負傷)と同じようなものだ」とコメント。2月にカラバオカップ決勝を含む3試合を欠場した要因である鼠径部の負傷が再発したことを示唆した。
今夏でチェルシーとの現行契約が満了を迎えるT・シウヴァは、古巣であるフルミネンセへの今季終了後の復帰が濃厚視されており、同紙はアストン・ヴィラ戦がチェルシーでのラストマッチとなる可能性を指摘。同選手のチェルシーでのキャリアは負傷という形で終焉を迎えてしまうのだろうか。
2024年04月29日 12:10
清水エスパルスは29日、反町康治氏がゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長に就任することが決定したと発表した。
反町氏は1964年3月8日生まれの60歳。清水東高校から慶応義塾大学を経て、1987年に全日空へ加入。横浜フリューゲルスの社員選手としてJリーグ開幕を迎えたことで知られる。
1997年にベルマーレ平塚で現役を引退し、スペインのバルセロナへコーチング留学などを行ったのち、2001年にアルビレックス新潟の監督に就任。J1初昇格へ導くと、その後指揮を執った湘南ベルマーレや松本山雅FCでもJ1昇格を成し遂げ「昇格請負人」として名を馳せた。
2020年3月から日本サッカー協会(JFA)の理事および技術委員長を務めていたが、この春に退任。今後の動向が注目されていた。
以下は清水のGM就任が決まった反町氏のコメント。
「清水エスパルスを愛するファン、サポーターの皆さん、そして清水エスパルスに多大なサポートをしていただいているステークホルダーの皆さん、この度、清水エスパルスGM、サッカー事業本部長に就任しました反町康治です。どうぞよろしくお願いします。今回このような素晴らしいご縁をいただいたことに感謝すると同時に自らのミッションをしっかり果たしていきたいと思っています。
私のミッションはまずトップチームのJ1リーグ昇格への道筋を作ることです。そしてそれと並行して継続的にレベルの高いチーム作りを編成を含め行っていくことだと認識しています。そのためにここまで培ってきた経験を生かし努力していきます。さらにアカデミーを含めたこの地域の底上げをする必要性も強く感じています。サッカーのまち清水に育ててもらった感謝を胸に育成にも尽力し、サッカー王国静岡の復活の為に貢献していきます。
サッカーはエモーショナルなスポーツです。嬉しい時、辛い時もありますが、決して一喜一憂しすぎることなく着実に前進し、清水エスパルスの力強い未来を皆さんと共に、『ONE FAMILY』になって築いていきたいと思っています。今まで以上の清水エスパルスへの応援、サポートをよろしくお願いします」
清水エスパルス、「歴代最強の日本人選手」はこの5人!
昨季はプレーオフ決勝で東京ヴェルディに屈し、1年でのJ1復帰を逃した清水。シーズン終了後にクラブの取締役も務めていた大熊清ゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長が退任し、このオフは内藤直樹強化部長を中心にチーム編成を行っていた。
2024年04月29日 12:00
元マンチェスター・ユナイテッドのファン・マタは現キャプテンのブルーノ・フェルナンデスのことを称賛し、同選手を中心にチーム作りをしていくべきだと語った。
2024年04月29日 12:00
今季からデンマークのブレンビーでプレーする鈴木唯人。22歳のアタッカーは最近目覚ましい活躍を見せており、現地での評価が急上昇している。
『Tipsbladet』によれば、彼の代理人である秋山祐輔氏はこう話しているそう。
「彼がブレンビーに行く前からすでに他クラブからの関心があった。いま彼はとてもよくやっている。特にこの数か月は。すでに何件か照会があったが、見定める。
もし、ブレンビーが優勝すれば、チャンピオンズリーグに出場する。それは唯人にとって素晴らしい経験になるだろう。だから、どうなるかを言うのは難しい。彼は出来る限り高いレベルでプレーしたがっているが、ブレンビーでとても満足しているので、それは大事ではない。
最初にブレンビーから連絡があったのは(2023年)5月だった。電話があり、唯人に興味があると伝えられた。唯人はブレンビーのことはあまり知らなかったが、私はクラブとチームのポテンシャルについて伝えた。何度か話し合い、彼はすぐに行きたいと決断した。
私はエージェントとして15年以上の経験があるが、デンマークへの移籍にかかわったのは今回が初めてだった。ただ、ブレンビーがいいクラブであることは知っていたし、ブレンビーを選択した際、将来的な欧州サッカー(欧州コンペティション)の可能性があることが重要だった。今季はそうではないが、来季はそうなればいい。唯人にとってとても重要な経験になるだろう。
残念ながら、日本でデンマークのサッカーを見ることはできないので、人々が彼の試合を見るのは難しいが、ニュースや記事でチェックしている。ブレンビーでよくやっていることは知られているし、U-22代表のスター選手のひとりなのでよく知られている。
もちろん、全く新しい文化や言語での挑戦だったが、彼にとってはいい経験になった。彼はストラスブールでも成功したがっていたが、そうはならなかった。
彼のことは長年知っているが、素晴らしい性格をしている。とてもオープンな人間だ。それが欧州サッカーで成功する大きな要因になった。すでに唯人は(ブレンビーの本拠地)コペンハーゲンで多くの友達ができた。すでにヨーロッパ人みたいだ(笑)」
鈴木にはマンチェスター・シティやリヴァプールもスカウトを派遣しているが、来季CLに出場する場合はブレンビーに残留する可能性があるようだ。
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なお、秋山氏は、南野拓実や上田綺世の代理人でもある。
2024年04月29日 11:49
28日に行われた23-24イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)対トリノ(Torino FC)戦で、同リーグ史上初めて全員女性の審判団が試合を裁いた。
試合を担当したのはマリア・ソーレ・フェリエリ・カプーティ(Maria Sole Ferrieri Caputi)主審と副審のティツィアナ・トラシャッティ(Tiziana Trasciatti)氏、フランチェスカ・ディ・モンテ(Francesca Di Monte)氏の3人。
3人は忙しい90分を送り、49分にはヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)にファウルを犯したトリノのアドリアン・タメズ(Adrien Tameze)に対し、フェリエリ・カプーティ主審がピッチ脇のモニターで確認した末に退場を宣告すると、さらにマルクス・テュラム(Marcus Thuram)を倒したトリノのマッテオ・ロバート(Matteo Lovato)のプレーにPKの判定を下した。
2022年にデビューし、これがセリエA10戦目となるフェリエリ・カプーティ主審は冷静に試合をコントロールした。3人はすでに2022年のセリエBの試合と、2023年1月に行われたイタリア杯(Italian Cup 2022-23)のナポリ(SSC Napoli)対クレモネーゼ(US Cremonese)戦で一緒に試合を担当していた。
試合は前節に優勝を決めたインテルがハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで2-0の勝利を収めた。
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2024年04月29日 11:41
ブレンビーに所属するU−23日本代表MF鈴木唯人が、今シーズンのリーグ戦8ゴール目を挙げた。
デンマーク・スーペルリーガ上位ラウンド第5節が28日に行われ、ブレンビーはアウェイでノアシェランと対戦した。シーズンが佳境を迎えているデンマーク・スーペルリーガは、上位6チームによる上位ラウンドの戦いが開催中。レギュラーシーズンを2位で終えたブレンビーは、勝ち点がそのまま持ち越される形で行われる上位ラウンドに突入してから2勝2分を記録し、前節の勝利によって現在は単独首位に立っている。
AFC U23アジアカップ カタール2024を戦うU−23日本代表には合流せず、ブレンビーに残ってプレーを続ける鈴木は、上位ラウンド4試合で2ゴール4アシストをマーク。チーム総得点「7」のうち6ゴールに関与する活躍を見せており、好調を維持しながら今節も2シャドーの一角として先発出場を果たした。
試合は、前半アディショナルタイムに鈴木がスコアを動かす。味方のロングボールを受けたフィリップ・ブンガードがドリブルで右サイドに運びながらスルーパスを供給。猛烈な勢いで長い距離をスプリントしてきた鈴木が裏へと抜け出すと、角度の小さい位置から右足でファーサイドに流し込み、チームに貴重な先制点をもたらした。
しかし、リードしてハーフタイムを迎えたブレンビーだったが後半は苦しい時間が続く。78分に同点ゴールを被弾すると、45分間で放ったシュートは2本のみと攻撃陣も停滞。それでも試合はそのまま1−1で終了し、アウェイで大きな1ポイントを手に入れ、2位コペンハーゲンとの勝ち点差を「4」に広げた。
【スコア】
ノアシェラン 1−1 ブレンビー
【得点者】
0−1 45+2分 鈴木唯人(ブレンビー)
1−1 78分 オリヴェル・アントマン(ノアシェラン)
2024年04月29日 11:30
日本人選手もプレーするスコットランド1部リーグ。
2024年04月29日 11:25
4月28日、サガン鳥栖はJ1第10節で柏レイソルと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
このゲームのサプライズは、手塚康平のロングスローだ。
4分、右サイドで敵陣深くに飛び出したボランチの河原創のクロスは相手DFにブロックされ、ボールがタッチラインを割る。すると、ボールを手にした手塚がロングスローをゴール前に放り込む。得点にはつながらなかったものの、これでコーナーキックを得た。
鳥栖には藤田直之や丸橋祐介らロングスローの使い手がいるが、手塚が投げられる印象はなく、鳥栖サポーターからも驚きの声があがっていた。
試合後、手塚はロングスローについて次のようにコメントした。
「自分もロングスローを投げられるとは思っていませんでしたが、最近、スローインの練習の中で意外と距離が出て、投げられそうだなと。結果、オプションのひとつになっています」
【厳選ショット】マルセロ・ヒアンのゴールで先制するも、島村拓弥のJ1初ゴールが決まりドロー決着|J1第10節 柏 1−1 鳥栖
鳥栖は今季、FWのマルセロ・ヒアン(188センチ)や、右SBが主戦場の長澤シヴァタファリ(186センチ)ら、長身選手を数名獲得。セットプレーの強化が期待されている。実際、柏戦でも河原のFKからM・ヒアンが得点したが、チームとしてロングスローの練度を上げられれば、新たな得点パターンになりそうだ。
一方、柏戦ではセットプレー以外のチャンスメイクに苦戦。ボール保持を基軸とするチームスタイルに反して、相手にゲームを支配され、押し込まれる時間が長引いた。パスセンスと戦術眼に優れ、チームのポゼッションを支える手塚も課題を感じているようだ。
「特に後半、ビルドアップでさらに苦戦した印象ですが、ポジショニングのところなどは、映像で振り返らなければ分からない。課題はしっかりとみんなで共有して、改善に努めたいと思います」
ビルドアップは元来、鳥栖の魅力のひとつだ。今季の序盤戦までに浮かび上がった課題を見つめ直し、新たな武器となりつつあるセットプレーやロングスローをさらに磨けば、上位進出への道も見えてくるだろう。
現在18位と苦しむ鳥栖。ひとまず降格圏を脱出するために、鍵を握るのはビルドアップやセットプレーの両面で手塚かもしれない。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 11:10
まだ4月ではあるのだが、2024年は荒木遼太郎にとって特別なシーズンとして記憶されるだろう。そういう予感を通り越した確信は、おそらく多くの人が共有できるはずだ。FC東京へと期限付き移籍になった今季、荒木はクラモフスキー監督の信頼を掴み取り、試合出場を重ね、ゴールをも積み重ねてきた。鹿島で決して短くない雌伏の時間を過ごした22歳の若武者は、すっかり青赤軍団の主軸選手になっている。
「今が旬」のこの男を、大岩剛監督がパリ五輪を目指すU-23日本代表へ呼び戻したのは必然だった。チーム結成当初のメンバーリストに「荒木」の名前を入れていた大岩監督の、この異才への評価は決して低くない。鹿島で沈む中でメンバーから外れている時期も、荒木についての言及があったほどだ。他の選手がマネできないプレーをする。この特別な選手を指揮官はラストピースとして決戦へ向かうチームにハメ込んだ。比較的ソリッドな、選手にとっては「窮屈」とも感じるゲームモデルを持つ大岩監督のチームにあって、奔放さを持つ荒木の存在はイレギュラーだ。ただ、3月に行われた国際親善試合の時点で、しっかりハマってはいた。
「味方のプレーを見て、どういう時がやりやすそうで、どういう時がやりにくそうかは、すぐ自分の頭の中にいれるようにしている。その人の持ち味を出すように自分もプレーしているし、苦手そうなところは自分が補いながらやればいいかなと思いながらやっている」
周りに誰がいるかでプレー選択を変えつつ、利き足のような分かりやすい要素だけでなく、間合いのような感覚的な部分も頭に入ってるかのようにプレーするので、不思議なフィット感が最初からあった。
勝負どころの切り札として投入された準々決勝・カタール戦では、「自分でもこういう感覚になったのは初めて」というほどのプレッシャーを感じ、投入当初は“らしくない”プレーを頻発したが、ボールと親しむ内に本来のプレーを取り戻して存在感を増すと、延長前半の決勝点をアシスト。大岩監督も絶賛したスルーパスでFW細谷真大の決勝点を演出してみせた。
「あそこの場面で仕事するときは神経を通してますし、パスもつける足だったり、相手から届かない位置だったりを計算してやっている。あそこはミスしてはいけない場所で、神経使いながらやっています」
間で受けて、前を向いて、パスやシュートに繋いでいく。自然にやっているように見えるプレーだが、荒木なりのこだわりや独特の感覚がある。
「もらう前のところからイメージは作っていますし、味方の位置も相手の位置もわかった上でプレー選択しているので、感覚も少しありつつ、その中で相手を見て判断しています」
荒木は試合になると「自分はあまりボールを見ずに相手を見ています」とも言う。相手選手の間(あいだ)でボールを受けられるのも、そうした観察のなせる技なのだろう。特異な技能だが、別に超能力というわけではない。見事なアシストの次はゴールを。そんな期待も高まるが、荒木は「まずはチームが勝つためのことを最優先にやりたい」と強調する。FC東京でもそうだったように、その優先順位を間違えるつもりはない。
また、準々決勝終了後には「緊張よりプレッシャーがある」とも言っていた。「試合中にベンチに座っていても感じました」と言う独特の感覚について、言語化はしづらそうだったが、こう形容する。
「歴代の先輩たちが何十年と続けてきたモノだし、オリンピックには(7大会連続で)出ている。その重圧を少し感じていましたし、その中で得点も入らないという状況で、さらに感じるものは大きかった」
ちょっと前までは代表について素っ気ない発言もしていた荒木だが、いまの心境は明確に違うようだ。「(代表を背負うのは)そういうことなんだなって思いました」。そんな言葉も残している。
途中出場で流れを変える切り札にもなれるが、大一番での先発もあり得るだろう。29日、準決勝・イラク戦。堅固な守備を誇る相手を、今季開花した異能のファンタジスタ、荒木遼太郎の“合理的ひらめき”がこじ開ける。
取材・文=川端暁彦
AFC U23アジアカップ2024 試合日程
準決勝 vsU-23イラク代表
4月29日(月) 26時30分キックオフ
DAZN、テレビ朝日系列で生中継
2024年04月29日 11:09
23-24イタリア・セリエAは28日、第34節の試合が行われ、前節に優勝を決めたインテル(Inter Milan)は2-0でトリノ(Torino FC)に勝利し、地元ミラノ(Milan)市内で盛大な優勝パレードを行った。
前節ACミラン(AC Milan)とのダービーを制し、5試合を残して20回目のリーグ優勝を決めたインテルは、今節もハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで10人のトリノに快勝した。
試合後にはオープントップのバスに乗って大聖堂のある市内の名所ドゥオモ広場(Piazza Duomo)へ移動。前節に優勝の瞬間を生で見届けられなかった大勢のサポーターたちが通りに列をなしてチームを見届け、広場でも発煙筒や花火で選手たちをたたえた。
3年前にミランから移籍してきたチャルハノールは、古巣のファンからは忌み嫌われる存在になっているが、今季は彼らに見せつけるかのように公式戦15ゴールを奪い、優勝の立役者になった。試合後には「きょうは素晴らしい日だし、あちら(ACミラン)の話はあまりしたくない。きょうは楽しみたいんだ」と話した。
ASローマ(AS Roma)は2-2でナポリ(SSC Napoli)と引き分け、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場へ大きな意味を持つ可能性のある勝ち点1を獲得した。
昨シーズン末に膝の靱帯(じんたい)を痛め、今季をほぼすべて棒に振ったタミー・アブラハム(Tammy Abraham)が88分に1年ぶりの得点となる同点ゴールを奪取。同日引き分けた4位ボローニャ(Bologna FC)と勝ち点4差、1試合消化の少ない6位アタランタ(Atalanta)と同2差の5位を守った。
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