2024年04月17日 18:30
元チェルシーのグレン・ジョンソンはマンチェスター・ユナイテッドに所属するDFラファエル・ヴァランの獲得を古巣に薦めている。 同氏は今夏の退団が濃厚なベテランDFチアゴ・シウバの代わりとして、経験豊富なヴァランを獲ることがチームに大きな影響を及ぼすと考えているようであり、同選手が今夏にフリーで獲得できるという点も大きいと語る。 「あのような優秀な選手はそうそう現れないし、フリーで移籍してくることも少ない。彼が3、4年前のヴァランではないことは分かっているが、それでも素晴らしい選手だ。彼は怪我の問題を抱えているが、それは移籍金を上回るものだ。もしフリーで彼を買い、試合の50%しかプレイしないのであっても、それはまだ良い取引だ」(『Betfred』より) 同氏はレアル・マドリードやフランス代表で数々のタイトルを獲得してきたヴァランの経験が若い選手のさらなる成長に役に立つと考えているようだ。 2021年にユナイテッドにやってきたヴァランは昨シーズンこそ、リサンドロ・マルティネスと共に堅守を築き、カラバオカップ優勝に貢献したが、今季はパフォーマンスが安定しない。負傷による離脱も数回しており、時には序列を大きく落とすこともあった。 若い選手が多いことから、経験豊富なベテランの補強はしばしば言われているが、今シーズンのパフォーマンスや怪我のことを考えるとヴァラン獲得は現実的ではないか。
2024年04月30日 21:40
J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、2-1で3試合ぶりの白星を奪取した。前半24分にMF安居海渡が先制弾を突き刺し、後半25分にはFWチアゴ・サンタナがペナルティーキックで決勝点を挙げた。試合終盤に失点を許すも、強敵相手に逃げ切った。
この日先発した浦和MFサミュエル・グスタフソンは中盤の底でボールを配球しながら、攻守の切り替えに応じて立ち位置を調整して全体のバランスを取っていた。この日は堅守速攻を得意とする名古屋に序盤で押し込まれるシーンもあった。
背番号11は「序盤は(名古屋が)我々を押していましたね。相手が上回っていました。ただし20、25分くらいから我々のローテーションと我々の戦術がハマってきて、今度は相手側に困難を与え始めました。チャンスを作り始めて、相手は疲れ始め、強度が落ちてきていました。序盤と前半の最後のほうとは全く違う展開になってきましたね。どのように対人戦に構えるかという良い要素を我々が見せられたと思います」と総括した。
名古屋戦では元日本代表MF中島翔哉が左ウイングで先発。繊細なボールタッチで相手をいなし、軽やかなステップとドリブル、精度の高いパスでチームの攻撃をけん引した。中島のボールを受ける位置を見ながらグスタフソンがスペースを生めるように献身的なサポートをするなど息の合った連係を見せるシーンも散見された。
「以前もそうですし、どんどん一緒にプレーしてお互い関係性を深めています。彼は素晴らしいクリエイティブなサッカー選手なので、そんな選手とプレーするのは楽しいですね。いいコンビネーションが生まれたりと。もちろんそれもバランスを取らないといけません。常に形はキープしなきゃいけないですね。ボールを失ったときのことも考えなくてはいけない。ただし本当に(相手が)対人できたので、相手はピッタリときたので。ただし自分的にはああいう場面でシャープに決められたと思いますし、アシストもできたと思います。もうちょっとそこら辺は向上していきたいですね」と中島との連係に手応えを得ていた。
前節のガンバ大阪戦で今季初となる2連敗を喫してしまったが、強敵名古屋の勝利はチームにとって上位進出のきっかけとなりそうだ。
グスタフソンは「ガンバ戦も悪くはなかったと思います。ただしちょっと違う形の失点をしてしまった。もちろん向こうも違う形でディフェンスしてくるので、最終的にはやはり結果が色々と左右してくる。毎週我々は成長するのみです。そしてここ最近のホームゲームは良かったので。アビスパ、鳥栖、ガンバ戦も悪くなかったし、きょうも良かった。継続して、チームが良くなっていければと思います」と見据えていた。
スウェーデンのアシストマシーン!浦和獲得のグスタフソンの真価
チームは来月3日午後4時に川崎フロンターレとアウェーで対戦する。
2024年04月30日 21:26
ビジャレアルのMFアレックス・バエナに関する去就の噂は、加速度的に増しているようだ。29日、スペイン紙『アス』が報じている。
28日のラ・リーガ第33節ラージョ・バジェカーノ戦は、イエローサブマリンの若きテクニシャンが“傑物”であることを印象付けた試合となった。FWアレクサンダー・セルロートの2ゴールを演出したスルーパスは、どちらも針の穴に糸を通すようなものだった他、相手選手の逆をつくアイデアや連続股抜き、ゴールバーを強襲したミドルシュートなど抜きん出たパフォーマンスを発揮。3アシストという結果も残し、これでラ・リーガのアシストランクトップとなる『12』にまで伸ばした。いよいよ、アレックス・バエナが別次元の領域に足を踏み入れ始めている。
このカンテラーノが、今夏の移籍市場における注目株のひとりであることは、もはや想像に難しくないだろう。『アス』は、かねてより関心が明らかになっていたバルセロナとアトレティコ・マドリードに加え、ウナイ・エメリ監督のアストン・ヴィラも密かに動き出していると指摘。バエナにとっては、自身をトップチームデビューさせたかつての“恩師”であるとした上で、「この状況は、バスク人監督からのオファーと関心を受け、多くの憶測と噂を経てビジャレアルを去ったパウ・トーレスのケースに酷似している」と見解を綴った。
そんなバエナだが、同試合後の『カデナ・セール』とのインタビューにて「バルサでプレーすることは選手として最大の夢の一つだ。バルサは世界最高のクラブなのだから、それを望まない人はいないはず」と告白。ただ一方で、「ビジャレアルは自分の人生のクラブであり、全ての始まりのクラブ。この先何年もいられることを願っているよ」と強調。2028年夏までの現行契約に盛り込まれた契約解除金の6000万ユーロ(約101億円)にも触れ、「もし僕を獲得したいのであれば、6000万ユーロを支払う必要がある」と、仮に退団するとしても最愛のクラブにお金を残すことを宣言している。
また、ビジャレアル側も金額の譲歩には応じない方針とのこと。果たして、イエローサブマリンの“傑物”はどのような夏を過ごすことになるのだろうか。バエナの去就から目が離せない。
2024年04月30日 21:23
インテルに所属しているチリ代表FWアレクシス・サンチェスは、今季限りでクラブを離れることとなりそうだ。複数のメディアが報じている。
現在35歳のA・サンチェスは若くしてヨーロッパに渡り、ウディネーゼ、バルセロナ、アーセナルなどで活躍。特にアーセナルでは、在籍した3シーズン半で公式戦通算166試合に出場して80ゴール43アシストを記録するなど、“エース”として活躍した。マンチェスター・ユナイテッドを経て2019年夏にインテルへレンタル移籍で加入すると、翌シーズンには完全移籍へ移行。一昨年夏にはマルセイユへ完全移籍したものの、昨年夏に再びインテルと1年契約を結び、今季より再びイタリアでプレーしていた。
インテルでは必ずしも不動の主軸と呼べるような立ち位置を確立しているわけではないが、攻撃陣のバックアッパーとしてチームに貢献。今季を含めた4シーズンで、公式戦139試合に出場して24ゴール27アシストをマーク。クラブ通算20回目のスクデットが決まった今季は、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスとフランス代表FWマルクス・テュラムが前線でコンビを形成しているため、A・サンチェスの出場機会は途中出場がメインとなっているが、ここまで公式戦39試合のピッチに立って9ゴール5アシストを記録している。
貴重な“ジョーカー”として役割を全うしているA・サンチェスだが、今季限りでクラブに2度目の別れを告げる可能性が高いようだ。前記の通り、両者の現行契約は今季限りで満了を迎えるものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、クラブ側に契約を更新する意思はないという。
このような状況のなか、A・サンチェスの動向を注視しているのがアルゼンチンの名門であるリーベル・プレートのようだ。A・サンチェスは2006年夏に母国のコブレロアからウディネーゼへ完全移籍し、17歳にして欧州上陸を果たしたものの、加入直後の2シーズンはレンタル移籍による“武者修行”に出た。1年目は母国のコロコロ、そして2年目はリーベル・プレートでプレー。リーベル・プレートでは公式戦31試合のピッチに立ち、4ゴール3アシストを記録するなど、若くして主力に君臨していた。
結局、A・サンチェスがリーベル・プレートでプレーしたのはこの1年間のみだったが、アルゼンチンメディア『TyCスポーツ』によると、クラブはA・サンチェスの“復帰”に関心を示しているという。A・サンチェスは欧州でプレーを続ける選択肢も持ちつつ、南米復帰も視野に入れているとのこと。現在も主力として活躍しているチリ代表の活動を考慮し、より母国に近い環境でのプレーも選択肢から排除していないようだ。
仮にリーベル・プレートへ加入する場合、A・サンチェスにとっては2008年夏以来、時間にして16年ぶりの古巣復帰となる。なお、インテルとの契約が切れるタイミングのため、移籍金が発生しないフリートランスファーでの加入となる。
果たして、A・サンチェスは今季限りで“ネラッズーロ”のユニフォームを脱ぎ、新天地を求めることとなるのだろうか。今後の動向に注目だ。
2024年04月30日 21:17
日本代表を率いる森保一監督は30日、約1カ月にわたるヨーロッパ視察から帰国。
2024年04月30日 20:23
青森山田高の3年生だった松木玖生(FC東京)は、こんな言葉を残していた。
「3年後の五輪は狙っています」。東京五輪が終わって約1週間。「まずはチームで結果を残すことが第一優先」としつつ、インターハイが行なわれた福井の地で、はっきりと自身のビジョンを口にしていた。
東京五輪の試合はほとんどテレビで観戦。なんとなく見るのではなく、同じポジションに自分が入った場合を想定しながら、真剣な眼差しで見入った。今思えば、この頃からパリに向けた“松木玖生”の物語はスタートしていたのだろう。
時は経て2024年4月。松木はカタールの地にやってきた。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに大岩ジャパンのメンバーとして参戦し、副キャプテンという大役を担いながら、中盤の要としてチームのために走り続けている。
グループステージ初戦の中国戦(1−0)では、鮮やかなボレーで開始早々に先制点を決めた。準々決勝のカタール戦(4−2)と準決勝のイラク戦(2−0)でも先発出場。カタール戦では戦術的な理由と警告を1枚もらっていた影響で前半のみの出場だったが、勝てば五輪行きが決まるイラク戦は80分までピッチに立った。
そのイラク戦では、繋ぎの部分でいくつかミスがあり、相手をファールで止めるシーンもあったが、試合を通じて安定したプレーを披露。この日はインサイドハーフで荒木遼太郎(FC東京)とコンビを組んだため、攻撃に比重を置く“10番”の役割ではなく、“8番”のポジションで攻守の繋ぎ役を全う。中盤でタフに戦い、球際の勝負で相手を凌駕した。
豊富な運動量を武器にボックス・トゥ・ボックスで動き回り、強烈なミドルシュートも放った。相手を脅かす一撃は、一度や二度ではなかった。
そして、イラクに勝利。まずは最初の関門を突破し、パリ五輪出場への最低限の通過点をクリアした。奇しくも試合翌日の4月30日は、21歳の誕生日でもあった。
松木は「ホッとした。今日は勝った喜びを噛み締めたい」と語り、「最高の誕生日を迎えることができました。ここまで来られたのは自分の力だけではない。スタッフ全員、チームメイトも含めて、最高のプレゼントを送ってもらったので、次は自分が期待に応えていきたい」と、ウズベキスタンとの決勝に向けて気を引き締め直した。
【PHOTO】U-23日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。藤田が圧巻の2アシスト、安定感抜群の高井も高評価
3年前にパリ五輪出場という目標を掲げた松木。プロではルーキーイヤーからFC東京でポジションを掴み、31試合で2ゴールを奪った。翌年も主軸としてプレーし、今季はキャプテンに就任。代表では、高3の10月に飛び級でU-23アジアカップ予選に出場し、翌年3月には大岩ジャパンの立ち上げ遠征となるドバイカップのメンバーにも選ばれた。
U-20日本代表でもキャプテンとして活躍し、昨季は3月にU-20アジアカップ、5月にはU-20ワールドカップに出場した。
特にU-20日本代表での体験は唯一無二で、自身初の世界大会では多くの学びがあった。1勝1敗で迎えたグループステージ最終戦は、イスラエルに1−2で逆転負け。数的優位に立ちながらも残り15分で2失点。土壇場でノックアウトステージ進出がほぼ潰えた結果に対して、松木は次のように話していた。
「やっぱり勝負に対する気持ちや、最後に足が伸びてくるところは、日本と海外の差。まだ終わっていないですけど、しっかり個人個人が自チームに帰った時に見つめ直して、レベルアップしていけるようにしていきたい」
最終的にチームは他グループの結果を受け、グループステージ敗退で帰国の途についた。しかし、真剣勝負の場で得た経験は今に生きている。厳しい戦いを味わってきたからこそ、今大会は心に余裕を持ってプレーができていたからだ。
「今大会、自分はすごく気持ちの面で楽にいけている。それはU-20のアジアカップやワールドカップを経験したからこそで、自分にとってのプラスアルファの部分」
紆余曲折がありながら、定めたチェックポイントを通過した。しかし、今大会はまだ終わっていない。アジア・ナンバーワンの称号を掴む戦いが残っている。松木は3年前の言葉を踏まえ、決勝に向けて想いを紡いだ。
「ずっと選ばれたいと思っていたし、やっぱり自分は本当にこの年代で優勝をしたい。その想いがありながら、自分が考える過程では最高のところまで来ているので、あとは目に見える結果にこだわっていくだけ」
泣いても笑っても、あと1試合。全ての力を出し切り、松木は結果を求めて最後の戦い、ウズベキスタンとの決勝戦に挑む。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月30日 20:00
29日イングランド実質2部チャンピオンシップのレスター・シティはプレストンに3-0で勝利し、13-14シーズン以来、8度目の優勝を決めた。前節終了時点でレスター・シティはプレミアリーグ自動昇格となる2位以上を確定させており、来季のプレミアリーグの昇格が決まっていた。
この日勝利すれば優勝が決まるプレストン戦で、37分にジェイミー・バーディが先制ゴールを決めると、52分にも同選手が追加点を決めた。その後67分にケイシー・マカティアもゴールネットを揺らし3-0で快勝した。
試合後、レスター・シティのエンツォ・マレスカ監督は取材に応じ、以下のようにコメントした。
「素晴らしい気分。激しく、厳しいシーズンだった。チャンピオンシップは多くの試合があり、厳しいものだ。しかし、私たちはそれをやり遂げた。素晴らしいパフォーマンスだった。ミルウォール戦とプリマス戦で勝ち点を落としたときでも嬉しかった。あとはチャンスを掴むだけだった。今夜の試合では、我々はこの優勝に完全に値した」(英『Leicestershire Live』より)
マレスカ監督はチャンピオンシップでの優勝に喜びを爆発させ、優勝に値したとチームを賞賛した。昨年まで、マンチェスター・シティのアシスタントコーチを務めていた同監督。来季はプレミアリーグを舞台に師弟対決も実現する。新たに生まれる楽しみな対決となりそうだ。
2024年04月30日 20:00
細貝萌、原口元気の古巣でもあるドイツ2部ヘルタ・ベルリンとキットサプライヤーのNikeは28日、デザインに懐かしさを覚えるスペシャルユニフォームを発表した。男女チームがそれぞれ1試合限定で着用する。Hertha Berlin 2023-24 Nike Special Edition
ヘルタ・ベルリン 2023-24 Nike スペシャルエディション ユニフォーム
日本の色名でいう“藍色”に近いブルーとホワイトのボーダー柄に、一目で懐かしさを覚える人もいることだろう。今回のデザインは、1990年代末期に登場した二つのユニフォームに着想を得ている。
ヘルタは1963年に創設されたブンデスリーガ1部のオリジナルメンバーだが、その後は降格(一時期は3部にまで転落している)と昇格を繰り返すエレベータークラブとなる。
そんなヘルタが4度目の1部昇格となったのが1997-98シーズン。この昇格シーズンは11位とまずまずの成績で終えるが、翌98-99シーズンは3位でフィニッシュと大躍進し、初のUEFAチャンピオンズリーグ出場を決めている。この2シーズンのユニフォームで今回のような“藍色ボーダー”を採用していた。
97-98、98-99の2シーズンでの活躍によりヘルタは首都ベルリンのクラブとして認知され、ファンクラブの会員数やシーズンチケットの売り上げが急速に増加したという。
今回の特別ユニフォームはアイコニックな色とボーダーで、そんな時代の空気感をも演出。おそらくはどちらか特定のシーズンを再現したというわけではなく、この両シーズンをイメージしたものと思われる。
久々に登場した円形のエンブレムや、シャツ前面右下のエンブレムタブなども、90年代末期の2つのユニフォームを再現。ちなみのその時代のユニフォームは、現在でもファンの間で非常に人気が高い。
今季「特別ユニフォームを着て、ホームで負けた」欧州の6チーム
このユニフォームは、今季ホーム最終戦となる5月11日の第33節カイザースラウテルン戦で選手が着用する。女子チームも5月24日の試合で着用予定だ。
なお、一般向けには発表当日の4月28日にクラブ公式オンラインストアで発売となったが、すぐに完売している。
2024年04月30日 19:30
現在マンチェスター・ユナイテッドは6位で勝ち点は54、残り試合4試合全勝したとしても現在4位のアストン・ヴィラの勝ち点が67のためトップ4入りは不可能だ。
2024年04月30日 19:20
英『Manchester Evening News』によると、プレミアリーグの優勝を争うマンチェスター・シティの守護神GKエデルソン・モラエスに重傷の可能性があるようだ。
28日に開催されたプレミアリーグ第35節ノッティンガム・フォレスト戦に先発出場したエデルソンだが、前半16分にDFウィリー・ボリーと接触して負傷。左肩を痛め、ピッチ上に倒れ込んでいた。
前半の45分間こそ出場していたものの、後半開始からGKシュテファン・オルテガと交代していた。試合後、ジョゼップ・グアルディオラ監督は、エデルソンの状態について、「状態は良くないようだ。明日、ドクターに診てもらう」とコメント。エデルソンは試合後に左腕に固定具をつけて会場を後にする姿も確認されており、長期離脱は避けられないようだ。
守護神は途中交代してしまったマンCだが、この試合はDFヨシュコ・グヴァルディオルとFWアーリング・ハーランドの得点もあり、2-0で完封勝利。消化試合が1試合少ない中、暫定で首位に立つアーセナルと勝ち点1差の2位につけている。
2024年04月30日 19:13
サッカー界の“嫌われ者”は誰なのか?
先日、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー(24歳)の試合後の振る舞いが物議を醸した。ブラジル代表経験を持つウインガーは、4月21日に行われたFAカップ準決勝の試合後に相手選手への敬意を欠くジェスチャーをしてメディアやSNSで叩かれることになった。
「俺だってこんなことはしない!」
イングランド2部のコベントリーと対戦したユナイテッドは、格下を相手に3点のリードを奪いながら追いつかれてしまい、あわや番狂わせの餌食に。何とかPK戦を制してファイナル進出を決めたのだが、試合後に批判を浴びた。PK戦の決着がついた瞬間、FWアントニーが相手チームの方を振り返りながら耳に手を当てて「聞こえない」といったジェスチャーをして、120分の死闘を演じたコベントリーの選手たちを馬鹿にしたのだ。
FA杯準決勝のPK戦終了後、コベントリーの選手たちを揶揄したアントニー(左から4人目)
チームメイトのDFハリー・マグワイアが相手チームの健闘を称えて握手を求めに行くなかで、敬意を欠いたアントニーの行動は大いにバッシングを浴びた。無論、アントニーにも言い分はある。試合後にエリック・テン・ハフ監督が「彼は挑発されたんだ」と説明したように、後日アントニー本人も「僕らのファンに対する相手選手の態度が良くなかったので、僕はクラブを守ろうと挑発に乗ってしまった」とSNSで明かした。どんな事情があったにしろ、準決勝まで勝ち上がってきた2部のチームに対して取るべき行動ではなかった。なぜなら、あんなことは“一番の嫌われ者”でさえしないからだ。
試合後、アントニーの態度について『BBC』がSNSでファンに意見を求めると、ある選手がファンに混ざって自分の意見をポストした。「念のために言っておくが、俺だってこんなことはしない!」と。これを書き込んだ選手というのが、プレミアリーグ随一の“嫌われ者”として知られるブレントフォードのFWニール・モペイ(27歳)なのだ。
今季エバートンから古巣ブレントフォードにローン中のモペイは、これまで幾度となく相手選手と揉めてきた。今年1月のトッテナム戦では、先制点を決めた後に相手MFジェイムズ・マディソンのトレードマークとなっている“ダーツを投げる”ゴールセレブレーションを真似してスパーズの選手から反感を買った。2月のマンチェスター・シティ戦では、試合中にDFカイル・ウォーカーと一触即発の事態に陥った。家族を馬鹿にされたと激怒したウォーカーに対し、モペイは挑発を認めつつも、家族については一切触れていないと否定した。
境界線を守りつつ挑発を続ける
これまで何度もいざこざを起こしてきたモペイは、英紙『The Sun』が選ぶ「うざい奴ランキング」でウルグアイ代表FWルイス・スアレスなど抑えて2位に選ばれたことがある。だから彼は“嫌われ者”なのだが、超えてはいけない境界線はちゃんと心得ている。「個人的な攻撃はしないし、一度も限度を超えたことはないはず」と、モペイは英紙『The Times』のインタビューで説明している。「ギリギリまでいくけど、相手選手のプライベートや家族について触れたことはない。皆さんは試合中の姿だけで選手の人間性を判断するが、それが真の姿とは限らないんだ。僕はどう思われようが気にしないがね」
そしてモペイは、ちゃんと計算して踏み込んでいる。「みんなサッカー選手のことを『つまらない』と言うよね。それなのに僕が何かすると『アイツは最も嫌われている選手』と言われてしまうんだ。僕にとってフットボールは遊びであり、エンターテインメントなんだ。僕は楽しんでいるだけさ。そしてピッチ上では、勝つために何でもする。自分の発言で相手が苛立ってミスをしてくれるかもしれない。この戦法はなかなか効き目があるんだ。相手の感情を揺さぶることができれば最高さ」
当然、リスクはある。スパーズ戦でゴールセレブレーションを真似た時は、結局2-3の逆転負けを喫してしまい、試合後にマディソンから「彼(モペイ)は全然ゴールを決めてこなかったから自分のゴールセレブレーションがないのさ!」と揶揄された。それでもモペイは、しっぺ返しを承知で相手に食って掛かる。その性格は親譲りだという。フランス生まれのモペイだが、母親はアルゼンチン出身で「母は良い意味で感情豊かで、何か発言することを臆さない」そうだ。
だからモペイは、これからも「超えてはならない一線」だけは超えることなく、チームを勝利に導くために相手選手を挑発し続けることだろう。
Photos: Getty Images
2024年04月30日 19:12
ミランに所属するDFシモン・ケアーのシーズン終了後の退団は決定的なようだ。29日、デンマークメディア『Bold.dk』が報じている。
「シモンはロッソネロを去ることになるだろう。両者が選択を共有している。議論の余地はない」と、シモン・ケアーの代理人を務めるミケル・ベック氏が語った。現在35歳の“おとぎの国の守り人”は、母国のミッティランでプロキャリアを始めた後、ヴォルフスブルクやリール、セビージャやミランなど6カ国9クラブに在籍。また、2009年にデビューを果たしたデンマーク代表では主将として牽引するとともに、同国代表歴代最多出場数の保持者でもある。
2020年1月に加入したミランでは、ここまでクラブ公式戦通算120試合に出場。また、2020−21シーズンには8年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献し、翌2021−22シーズンには11年ぶりのスクデット戴冠をも経験した。ここ2シーズンは負傷に悩まされ続けた中、現行契約が満了を迎える今夏にミランでの冒険を終えることを決断したことを明かした同選手の代理人は「彼が4年以上もプレーすることを愛してやまなかったクラブとの別れとしては、自然なタイミング」とし、以下のように述べている。
「シモンは何年も前から、いつかミランでプレーしたいと言っていたよ。実際に、キャリアで最も多くの試合に出場したクラブはここだ」
「彼はミランをイタリアサッカー界のトップに戻すことを望み、それを実現させた。2022年にスクデットを獲得し、昨年にはチャンピオンズリーグ準決勝に進出したようにね」
なお、新天地については「彼はキャプテンとしてEUROを戦い、それから来年のことを決めることになる」と、まずはデンマーク代表として出場するEURO2024に集中するようだ。
2024年04月30日 19:00
昨季より続いてきた怪我による長期離脱を乗り越え、ローマにFWタミー・エイブラハムが戻ってきた。
2024年04月30日 19:00
日本対イラク戦の前半28分、藤田譲瑠チマのパスから相手のマークを振り切り、先制点を決めた細谷真大(写真・長田洋平/アフロスポーツ)
4月30日(日本時間)におこなわれた、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジア杯準決勝で、日本はイラクを2-0で破り、決勝に進むとともに8大会連続の五輪出場を決めた。
試合開始から有利に試合を運ぶ日本は、キャプテン藤田譲瑠(じょえる)チマが、長短織りまぜたみごとなパスで試合をコントロール。その藤田が、前半28分と同42分にアシストを記録し、折り返す。後半はやや大味な試合となったため、お互いにチャンスがあったが、日本が要所を締めて、そのまま逃げ切った。
8大会連続で五輪出場を決めた日本は、パリ五輪では1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す(同五輪では銅メダルを獲得)。“最強ジャパン”を作るため、日本サッカー協会は、2023年から24歳以上の特別枠オーバーエイジ(OA)の人選を進めてきた。
1996年のアトランタ大会から始まったOAを、日本は有効に使ってきたが、出場する代表は23歳以下と若いため、守備でリーダーシップを取れる選手を中心に選ぶ傾向にあった。実際、2021年に延期された東京大会では、OA3枠すべてを吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航(わたる)と、守備的な選手でそろえた。
その傾向は、今回も同じかもしれない。まずあげられるのが、冨安健洋と板倉滉のA代表レギュラーコンビだ。W杯などで世界の名だたるFWらと互角な勝負を演じてきたし、長くコンビを組んでいることも五輪代表には好影響を与えるだろう。また、DFは町田浩樹も絡んでくることが予想される。五輪は、W杯の23人と比べ登録が18人と少ないため、ユーティリティさが求められる。町田は身長190cmながらサイドバックもできるため、18人枠には打ってつけの選手となる。
もうひとりは、A代表のキャプテンを務める遠藤航が有力。今季、リバプールで見せた圧巻のプレーは説明不要のことで、必ずや五輪代表に好影響を与える。彼ら3人が入ることで、サッカーではたいへん重要なセンターラインの強化が可能になる。
また、本来であれば攻撃的な選手、たとえば三笘薫らの名前があがってもおかしくなさそうだが、今回、協会ではほとんど議論にあがっていないそうだ。なぜなら、今回の五輪代表は攻撃陣がタレントぞろいなのである。しかも、そのほとんどを今予選に呼べなかったのだ。
真っ先に名があがるのが久保建英だろう。「えっ?」と思う方もいるかもしれないが、彼はまだ22歳で、OAではない。彼は東京五輪の3位決定戦で、メキシコに破れた際に号泣。「次こそメダルを」の思いも強く、その点は、大岩剛監督も久保の意思を確認しているという。
また「10番を背負える選手が多いことも特長」と、ベテランのサッカーライターは語る。
「オランダのスパルタでともにプレーする斉藤光毅と三戸舜介、デンマークのブレンビーに所属し、直近の6戦で6発の鈴木唯人と、攻撃センスが光る人材が多い。彼らが同時に出場となれば、どんな相乗効果が得られるのか、大きな期待となります。またアタッカーではドイツ・ボルシアの福田師王、ドイツ・バイエルンからポルトガルのポルティモネンセにレンタル中で、ボランチとして活躍する福井太智(たいち)も、ぜひメンバーに加えたい選手です。
今予選ではメンバーがそろわず、8大会連続出場が危ぶまれました。でも、選ばれた23人はたくましく戦い、出場権を獲得しました。彼らにも『自分たちが予選を勝ち抜いた』という自負がありますから、みすみすポジションを明け渡す気持ちはないはず。そうしたチーム内の戦いが続けば、1968年以来のメダル、さらに金への期待は高まってきます」
出場危機から一転、メダル候補に。逸材たちがそろった日本五輪代表が、パリの地で輝くことを期待したい。
2024年04月30日 19:00
J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、名古屋は1-2で7試合ぶりに黒星を喫した。前半24分、後半25分に失点して相手に先行を許した。それでも後半47分にMF和泉竜司が得点をしたが、反撃はここまで。今季2度目の3連勝を逃した。
この日3バックの中央で先発した名古屋DF三國ケネディエブスは持ち前の空中戦、対人の強さで攻撃をはね返したが、浦和の縦に素早いカウンターに苦戦するシーンもあった。3月9日のアルビレックス新潟戦以来の敗戦に「誰も負けて悔しくない人はいないと思います。開幕3連敗してからずっと負けてなかったことを考えると、久しぶりの負けになりますし、非常に悔しいです」と肩を落とした。
時間が経過するにつれて浦和の攻撃が激しくなり、押し込まれるシーンもあった。「きつくなってくる中で僕のリーダーシップの物足りなさというのが出ちゃった場面だと思います。きつい時間帯でも僕がしっかり声を出してラインのアップダウンをもっとこまめにやれたら良かったかなと思います」と冷静に分析した。
一方で攻撃面では後半47分のセットプレーで三國が強烈なヘディングシュートを放ち、相手GK西川周作が弾いたボールを和泉がゴールに叩き込んだ。「ボールの軌道は見えてなかったんですけど、『入った!』と思って後ろ振り返ったらGKに弾かれて…。うまく(和泉)竜司君が詰めてくれたので良かったです。もっと早い時間帯でセットプレーから得点圏をできればチームも楽になると思うので、しっかり点を決められるようにやっていきたいと思います」と燃えていた。
開幕戦では鹿島アントラーズに0-3で大敗し、ディフェンスラインが崩壊してしまった。この試合に出場した三國は自身の良さである思い切りのいい守備を披露することはできなかった。そして続くFC町田ゼルビア、新潟と開幕3連敗を喫した。ただ試合を重ねるごとに三國の守備は安定感を見せ始め、3連敗後は6試合無敗とチームの立て直しに一役買った。
「開幕戦があの出来だったので、あれ以上酷いプレーはないと思いますし、「これ以上下はないな」と思っていた。切り替えて、前だけを向いて、ミスを恐れずにやり切ろうと、割り切ってやるようになってからはプレーが本当に良くなったかなと思います。試合数を重ねることによって自分ができるプレーとできないプレーっていうのがはっきりした中で自信を持ってプレーするようになって、ミスを恐れないでプレーするようになってからは、自分の良さがかなり出せているかなと思います」と成長を口にした。
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次戦に向けて三國は「自分たちで流れを崩して失点してしまうところは今後避けたい。センターバックの僕が中心になってもっと声を掛けてやっていきたいです」と今回の敗戦を糧にさらなる成長を誓った。名古屋は来月3日午後7時に昨季リーグ王者ヴィッセル神戸とホーム・豊田スタジアムで対戦する。
2024年04月30日 18:30
28日に行われたボーンマス戦を0-3で落としてしまったブライトン。昨季はプレミアリーグで6位に入り、今季はヨーロッパリーグ決勝トーナメントを戦うなど指揮官ロベルト・デ・ゼルビの下で充実の日々を過ごしていたのだが、ここ最近は結果が出ない。
昨夏にMFモイセス・カイセド、アレクシス・マクアリスターがそれぞれチェルシーとリヴァプールに引き抜かれ、最終ラインの重要戦力だったDFリーヴァイ・コルウィルも所属元のチェルシーへ戻るなど、主力が抜けてしまった影響があるのは確かだ。
そこに加えて崩しのキーマンであるFW三笘薫も怪我で離脱していて、デ・ゼルビもチーム構築が難しくなっているのだろう。
何よりの問題は、とにかくアウェイゲームに弱い。今回0-3で敗れたボーンマス戦もアウェイゲームで、リーグ戦では直近12試合のアウェイゲームで白星が1つしかないのだ。それも降格が決まったシェフィールド・ユナイテッド相手に奪った白星1つだけで、他は4分7敗とかなり苦しい状況だ。
順位は12位まで後退していて、早々に上位争いから漏れてしまった。三笘にもバルセロナなどビッグクラブ移籍の噂もあり、指揮官デ・ゼルビの引き抜き話も継続中だ。昨季の奮闘は見事だったが、今夏にもブライトンは1つの正念場を迎えることになりそうだ。