2024年04月18日 14:29
「楽天−オリックス」(18日、楽天モバイルパーク) 楽天は18日、平良竜哉内野手と津留崎大成投手が1軍に合流。代わって伊藤茉央投手が2軍となった。 平良はキャンプ序盤に1軍でアピール。今江監督の選ぶ金武キャンプでのMVPに選出された。ただ、そこから状態を少しずつ落とし開幕は2軍で迎えていた。指揮官は「スタメンで出るのは、もしかしたらあるかもしれないけど、試合の流れで彼なんかは足も使える。まずはそこからかな」と起用方針について明かした。 津留崎は昨年10月に右肘関節クリーニング手術を受けた影響で、キャンプから2軍で過ごしてきた。シーズン開幕後はイースタンで9試合に登板し、防御率2・89と安定した投球を続けてきた。 また、前夜にピンチの場面で登板し、押し出し四球を与えるなど乱調だった伊藤茉は2軍に合流。再調整となる見通しだ。
2024年05月01日 06:00
ヤクルト4―3巨人(セ・リーグ=30日)――ヤクルトが5カードぶりの勝ち越し。
サンタナが七回に逆転2点打を放つなど3打点と活躍した。巨人は西舘勇陽(中大)が踏ん張れず、3カードぶりの負け越し。
◇
七回、場内に巨人・西舘の名前がコールされた。4月26日のDeNA戦で、1点リードの八回にプロ初失点を含む3点を奪われて逆転され、敗戦投手となっていた。その日以来のマウンドが、再び1点リードの終盤に訪れた。
先頭の代打・西川には5球のうち4球で直球を投じ、右前打を許した。一死二塁となり、青木には初球から3球連続でストライクが入らず四球。二死後、村上には1ストライクから4球続けてボールで四球を与えた。そして満塁で迎えたサンタナに、右前への逆転2点適時打を浴びた。
苦しんだのは変化球の制球だった。ファウルを含めてストライクを取れたのは直球とカットボール、スライダーのみ。カーブとフォークボールは全てボールになり、本塁の手前でバウンドする球もあった。初球のカットを強振したサンタナは、球種を絞りやすかったのかもしれない。
前日の試合前、投球練習で阿部監督が捕手役を務めた。投げていたのは変化球。指揮官から、フォークやこれまで投げていない変化球の握りを教わったという。「今はカットボールばかりになっている。縦変化があれば配球も楽になってくるので、早く実戦で投げられたら」と西舘。課題は明白だ。
開幕戦から10戦連続で無失点と奮闘してきたルーキーについて、阿部監督は試合後、5月1日の試合も展開によっては登板させる考えを明かした。ドラフト1位右腕に求めるものは、「『次はやってやるぞ』という負けん気だけじゃないですか」という。最初の試練を乗り越えたい。(福井浩介)
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
やっと出た。待ちに待ったチャンスでの快音だ。3−1で迎えた七回1死満塁。阪神・ノイジーが益田の初球147キロを左前に運び、今季得点圏で19打席目での初タイムリーだ。
「甘いボールは積極的にいこうと思っていたんだ。しっかり打ち返すことができて良かったよ。(適時打が)1カ月出なかったことが悲しいけどね…」。自虐的に笑うほど、上機嫌だった。
1点を追う二回は1死から四球で出塁。坂本の適時打で同点のホームを踏むと、四回と六回はいずれも無死一塁から左前打、中前打で好機を拡大した。七回の適時打を挟み、九回は先頭で右前打。23年5月16日・中日戦以来となる来日最多タイの4安打固め打ちに自然と声も弾む。
「今日はいい感覚で打つことができたよ。結果にも残ったから、明日につなげていきたいね」
ここ5試合は19打数10安打、3打点と絶好調。打率も・303に急上昇だ。あと6打席で規定打席にも到達する。
かねて高め直球に対応するため「バットを立ててこい。寝かすな」と注文を付けていた岡田監督も驚きを隠さない。「ノイジーはどしたんやろ。ちょっとバットが立ってきたよな。寝かしてないもんな。打つ前に浮かしとるもんな」と助っ人の変化に目を細めた。
今季は開幕スタメンを前川に譲ったが、徐々に状態を上げてきたノイジー。来日2年目に本領発揮のムードが漂う。
2024年05月01日 05:01
「ウエスタン、阪神2−2オリックス」(30日、鳴尾浜球場)
先発した阪神ドラフト6位・津田(大経大)がプロ入り後、最長となる6回を投げ、明確な収穫と課題を得た。
初回いきなり安打を許すなど、三回まで走者を出して味方の失策が絡み2失点。だが、四回以降は気持ちを切り替え、立て直した。「走者なしの時に8割、いる時に10割。走者が出てからが勝負という意識」の投球で着々と抑えていく。スコアボードにゼロを並べ、5安打2失点自責0。「今まで変化球中心に打たれてたので、真っすぐを軸に思っていた通りに投げたのがよかった」
次戦に向け「7回まで投げられるようにスタミナをつけて、変化球の精度と真っすぐの球速を落とさない」とさらなるレベルアップを誓った。期待の右腕がチャンスをたぐり寄せていく。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
4月を3連勝の首位で終えた阪神・岡田監督が打線の上昇に手応えをにじませた。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
勝利を手にした相棒に真っすぐ歩みよった。2試合連続マルチ安打で今季最多の3打点と攻守に奮闘した阪神・坂本。女房役が頼れる右腕・村上と力を合わせ、今季10度目となる逆転勝利に導いた。
初回、いきなり痛烈な一発を食らった。秋山に先制の先頭打者初球本塁打を被弾。ただ、バッテリーに焦りはない。「早めに仕掛けてくるかもなというのは、(村上)頌樹と話していた。やっぱりそうだなという中で、粘って投げてくれたのがこういう展開につながったと思う」。お祭り騒ぎの敵地の雰囲気とは裏腹に、2人は冷静だった。
まずは、自らのバットで流れを引き戻す。1点を追う二回だ。「何とか早く追いついて」と、2死二塁の好機で打席を迎えると、床田の直球を中前にはじき返した。今季48打席目で初打点となる同点の適時打。すぐさま試合を振り出しに戻した。
さらに、同点の四回には無死満塁で第2打席へ。「もちろん最初はヒットとか外野に飛ばそうと思っていましたが、そこ(追い込まれて)からは1点でも、最低限」とバットに当てることに集中。結果は二ゴロ併殺打に倒れるも、その間に三塁走者の大山が生還して勝ち越しに成功した。
貴重な追加点も坂本が生み出す。1点リードの六回1死一、三塁では右翼ファウルゾーンへ打ち上げた打球が犠飛となって1点を追加。4点リードの七回には2死二、三塁から左前適時打も放ち、3打点で援護した。
昨季は自己最多の84試合に出場。ただ、梅野がケガで離脱した影響が大きかった。「梅野さんがケガしたから出るっていうのは、面白くないんで。そうじゃないところを、しっかりやりたい」。代役ではない。今オフは1人で自主トレに励み、心身共に成長を遂げた。
村上との二人三脚で組み立てた一戦。先制されても仲間が必ず援護してくれる。逆転の虎が5月も快進撃を続ける。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
阪神・村上頌樹投手(25)が先頭打者アーチを浴びながら尻上がりに状態を上げて7安打6奪三振1失点、今季チーム初の9回完投勝利を挙げた。阪神はこれで3、4月は15勝9敗3分け、昨季を上回る今季最多の貯金6で終えた。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は村上をリードした坂本を「完投勝利に導いた巧みなリード」と称賛した。
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坂本がバットでいい働きを見せたが、それ以上に価値があったのは村上を完投勝利に導いた巧みなリードだった。
初回、村上は秋山に先頭打者アーチを浴び、さらに野間の中前打、中野の失策で無死一、二塁のピンチを招いた。いずれもストレートを打たれ、バタバタしかけた村上を落ち着かせたのが、配球面の切り替えだった。
まだエンジンがかかりきらない村上に対して、ストレートは無理に内角に要求せず、投げやすい外角低め、しかも投げやすいカウントで要求。いつもより変化球の比重を高めたリードに徹した。
経験の少ない捕手というのは、えてして、こういう苦しい局面では内角への球を要求して打者を抑えにかかろうとしがちだが、逆にボール球が増えたり、甘く入ったりして傷口を広げたりするもの。だが、坂本は村上の状態が上がってくるまで無理をせず、内角にストレートを要求したのも五回、秋山を右飛に打ち取った球が初めてだった。村上がいい感覚を取り戻すのを焦らずに待ち続けた。
「捕手冥利(みょうり)に尽きる」という言葉がある。崩れそうな投手を立ち直らせ、勝ちに導いた時に最も感じるものだが、この夜の坂本もそんな思いを味わったことだろう。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
阪神が3連勝。逆転勝ちは今季10度目で、12球団最多となった。貯金は今季最多の「6」。先発した村上は今季初完投で2勝目。打線はノイジーが4安打1打点と活躍した。岡田監督との一問一答は以下。
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−村上は初回の1点でしのいだ。
「おお、なあ。(大竹に続き今季)2回目やな、初球ホームラン」
−最後まで投げ切ってくれた。
「いや、球数も少なかったし、もう七回でこれ120(球)までに収まるなって言うとったから。最後までいかせようと思って」
−連戦の中で先発が完投した。
「連戦言うても昨日空いたからな。あの2人(ゲラ、岩崎)は休ますことできたかも分からん」
ノイジーが状態を上げてきた。
「ここ何試合かは右の方にもうまいこと打ちよるしな。『あっち向いてホイ』(の当たりも)あったけど、あれは『あっち向いてホイ』ちゃうよな、今日なんか。しっかり向こうにな、打ってるよな」
−併殺崩れや犠飛で点を取ったことが大きい。
「そや。大事なところで三振せえへんやんか。前に転がしたらなあ、ほんとゲッツー崩れでええんよ、1点でええんよ。だから結局7(番)、8(番)、9(番)とかな、あのへんで1点とか取れるだけでいいわけやからな」
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
頼れる右腕が逆転での3連勝を呼び込んだ。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
頼れる右腕が逆転での3連勝を呼び込んだ。阪神・村上頌樹投手(25)が先頭打者アーチを浴びながら尻上がりに状態を上げて7安打6奪三振1失点、今季チーム初の9回完投勝利を挙げた。これで3、4月は15勝9敗3分け、昨季を上回る今季最多の貯金6で終えた。2位・巨人とは2・5ゲーム差。昨季の覇者に首位独走の気配が漂い始めた。
27個目のアウトを奪うと、白い歯をこぼしながら勝利のハイタッチに加わった。強烈な先制パンチを食らいながらも、村上が尻上がりに調子を上げて、23年4月22日・中日戦以来となる自身プロ2度目、今季チーム初の9回完投星。「長いイニング投げたいと思ってたので、9回投げ切れたのは良かったかなと思います」と先発投手の責務を全うして、今季2勝目をつかんだ。
野球人生で「多分ないと思います」という先頭打者初球被弾で、先制点を献上。それでも下を向くことなく、「ここからまた振り出しと思ってたので、何も影響はなかったです」と気持ちをきっちり切り替えた。「初回に点を取られたので、テンポ良くっていうのを意識して、投球間隔を短くするようにっていうのを意識してやってました」。三回にこの日初めての三者凡退を決めて、本領を発揮した。
七回1死一塁では上本の打球が直撃するも、「グラブなので影響はなかったです」と落ち着いて処理して、併殺を完成させた。80キロのスローカーブも有効活用。直球と60キロ差以上の緩急をつけて、カープ打線をほんろうした。
今季使用するグラブには、球種バレを防ぐために背面のレース(革ひも)を1本から3本に増やす工夫を施して、“信条”も刻み込んだ。『下を向いている暇があるのか』−。昨季同様、バレーボールが題材の漫画「ハイキュー!!」から拝借し、去年とは別のセリフをチョイスした。
「自分は平凡というか、何も突出した物がない。球がめちゃくちゃ速いわけでもないですし、すごい変化球を持ってるわけでもない。でも、それで何か諦める理由にはならないですし、理想は高く。上を向いてやらないとなということで、いい言葉だなと思って」。“ブレーク2年目の進化”を目指す中で胸に響いた。パワーワードにも背中を押されて、9回1失点、112球の熱投。防御率1・06となってリーグ2位に名を連ねた。
マツダでは昨季まで2戦2敗。相性は良くなかっただけに、「マツダで勝てたのは良かったです。去年勝てなかったので」と鬼門とならず胸をなで下ろした。逆転勝ちでチームは今季最多の貯金6。ゴールデンウイーク中の夜空に鯉を自由に泳がせることなく、4月を最高の形で締めくくった。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
しぶとい打撃を見せ、意地の一打も放った。阪神・佐藤輝が27日・ヤクルト戦(甲子園)以来、2試合ぶりとなるスタメン復帰を果たし、役割をしっかりとこなした。
2−1の六回。無死一、二塁から粘って二ゴロを放つ、つなぎの打撃をして、続く坂本の犠飛をお膳立てした。七回1死満塁では、一塁に痛烈なゴロを打って打点をマークした。九回無死一塁では左前に運び、ようやくHランプを点灯させた。これが自身12打席ぶりの安打となった。「何とか、つながったので良かったです」と声を弾ませた。
スタメンから外れた28日・ヤクルト戦後、岡田監督は「はい上がるって、ゲームで打つことですよ。簡単ですよ。ボールを振らないで、ストライクを打ってくれたらいい」と語った。この日の佐藤輝は必死に、そして確実に、相手が投じたボールを捉えようと試みたのだろう。
一丸になったチームの中で自身も白星に貢献した。「みんなで頑張って(明日も)取りにいきます」と必勝を力強く誓った。
2024年05月01日 05:01
「巨人3−4ヤクルト」(30日、東京ドーム)
熱を帯びていく左翼応援団の期待を、ヤクルトのサンタナは最後まで裏切らなかった。積極的に初球から打ち、逆転に導く殊勲の一打に表情も緩む。「野手のいないところに打てばチームに貢献できる」。まさに狙った一打だ。
圧倒的な存在感で、猛打の打線をけん引する。4番・村上の後ろにどっしりと座り、四回にはフェンス最上部を直撃する先制適時二塁打を記録。「パワーが足りなかった」と苦笑いを浮かべるも、1点を追う七回2死満塁では逆転の適時打を放った。2安打3打点で勝利に貢献。最強の5番打者は、打率・348で首位打者にも君臨する。
来日して4年目を迎えるが慢心はない。本拠地主催では時間の許す限り早出特打で室内練習場に向かい、28日の阪神戦では守備のミスを猛省。高津監督も目尻を下げるほどだ。苦しんだ4月を連勝で締め、逆襲の切り札となる。
2024年05月01日 05:01
「西武1−2日本ハム」(30日、ベルーナドーム)
日本ハムはまた接戦での強さを発揮した。
2024年05月01日 05:01
「東都大学野球、国学院大5−3亜大」(30日、神宮球場)
1回戦3試合が行われ、国学院大が伊東光亮内野手(4年・大阪桐蔭)の逆転満塁弾で亜大を下し、今季初勝利を挙げた。日大は中大に先勝し、エースの市川祐投手(3年・関東一)が完投でリーグ戦通算10勝目をマーク。3季連続優勝を狙う青学大は駒大を破り開幕5連勝を飾った。
勝利の女神が訪れた。国学院大は3点を追う七回に1点を返し、なおも2死満塁。伊東は相手エース・斉藤が1ボールから3球続けたカーブを捉え、右翼へ逆転満塁弾を放った。「カーブはないと思っていましたが、反応で打ちました。最高ですね」。開幕4連敗中だった中、試合前には同大学卒業生である女優の平祐奈が始球式に登場。「ここからですよ!!」と力強いエールを送られていた中で劇的な勝利を収め、鳥山監督は「彼女が大きなエネルギー、陽の空気を与えてくれました」と感謝した。
2024年05月01日 05:01
「巨人3−4ヤクルト」(30日、東京ドーム)
巨人・丸の今季1号も空砲になった。同点に追いつかれた直後の五回、星の直球を右翼スタンドに運んだ。打った瞬間、本塁打を確信する完璧な一発。初回にも右前打でチャンスメークするなど、3試合連続の1番での起用に結果で応えた。
試合中には「最高の形となって良かったです」と振り返ったが、チームは1点リードを守り切ることができなかった。
2024年05月01日 05:01
日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が30日、都内で行われた日本野球機構(NPB)との事務折衝後、国内FA権取得年数を1年短縮する議論を進めていることを認めた。実現すれば高校出身選手が7年、それ以外の選手は6年に達すれば権利を取得できる。
ただ、現在の規定では145日で1年とカウントされている出場選手登録日数を増やすなど条件を厳しくする案が出ている。一部主力とそれ以外の選手との間に差が生まれる可能性は否定できず、森会長は「全選手(のFA取得年数)が短くなるようにならないと意味がない」と難色を示した。