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2024年04月24日 06:00
女子プロレス「スターダム」の闇の黒虎ことスターライト・キッドが、意味深発言だ。 27日の横浜BUNTAI大会では、極悪ユニット「大江戸隊」に属するキッド&琉悪夏、葉月&コグマ、AZM&天咲光由の3組が挑戦者として、ゴッデス王者・鈴季すず&星来芽依と4WAY王座戦で激突する。現在米団体「スパーク女子」のリングでスパーク女子世界王座を保持し、2冠王を狙うキッドは「ハイスピードを持っていた時も2冠王になるチャンスはあったけど、なれなかった。今回こそ2冠チャンピオンになりたい」と宣言した。 2022年3月に渡辺桃とのコンビで同王座を戴冠。だが、1か月半後のV2戦で陥落し、悔しい思いを味わった。約2年ぶりの返り咲きを熱望する黒虎は「あの時FWC(葉月&コグマ)からゴッデスを取って、FWCに取られた。たった1か月しかベルトを巻いてられなかったのは、悔しかったよ。今回FWCもいるしね。その借りも返さないといけない。それに大江戸隊でベルト総取りまで目指してるから」と力強く語った。 最近の女子プロレス界では、元スターダムのエグゼクティブプロデューサー・ロッシー小川氏(66)による新団体「マリーゴールド」の旗揚げが話題を集めている。新団体の所属選手として発表された高橋奈七永との対戦を望んでいた黒虎の耳にも、その話題は入っている様子。取材の最後には突然何かを思い出したように「あ、このベルト取ったらさ…」と目の色を変えると「今、話題のいい花の匂いのするところに乗り込んでいっちゃうのも面白いよね? パッション!」と意味深な言葉を口にし、鼻歌。黒虎が女子プロレス界の話題をかっさらうつもりだ。
2024年05月06日 17:40
日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」が6日に日本武道館で行われ、棚橋弘至(47=新日本)、高木三四郎(54=DDT)、丸藤正道(44=ノア)組が新日本の極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」によって拷問の館に引きずり込まれた。
昨年6月以来4回目の開催となったATのオープニングマッチでは、新日本の社長・棚橋、サイバーファイトの社長・高木、同副社長の丸藤による重役トリオが実現。新日マットを荒らしまわるH.O.TのEVIL&成田蓮&高橋裕二郎と激突した。
開始ゴング前にいきなり高木がドラマティック・ドリーム号でH.O.Tを蹴散らし先制に成功。さらにEVILを孤立させると、高木三四郎のスタナーから棚橋がハイフライフローを狙う。
ところがここでH.O.TのSHOと金丸義信が乱入。コーナー上で金丸のウイスキーミストを浴びた棚橋は、リングに落下するとSHOのトーチャーツールと成田の改造プッシュアップバーのサンドイッチ攻撃を浴びてしまう。最後はEVIL(変型大外刈り)で無念の3カウントを奪われた。
まさかの敗戦に棚橋は「悔しい…またやりましょう。これはこのままでは終われないです」と高木と丸藤に再共闘を要請。「社長トリオでオープニングマッチを飾れなかったのは悔しいけども、今回ATを開催できたことはとてもうれしいことだから。今後の展開を社長目線でやりましょう」と連盟の発展を誓っていた。
一方でEVILは「お前らやっぱりプロレス界の3大恥さらしだってことを証明してやったまでだよ。棚橋よ、お前が偽物だってことはよ、今日全員分かったんじゃねえか? よく、覚えとけ」と棚橋にイチャモン。自称最高権力者と社長の因縁は続くのか――。
2024年05月06日 17:38
◆日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」(6日、日本武道館)
日本プロレスリング連盟(UJPW)は6日、日本武道館で発足記念大会「ALL TOGETHER」を開催した。
「ALL TOGETHER」は、プロレス業界団体によるUJPWの設立を記念した大会。今大会には新日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、大日本プロレス、DRAGONGATE、スターダムが参戦する。能登半島の復興を支援するチャリティー大会として行われ、興行収益の一部を石川県へ寄付する。
第2試合でノアの拳王が新日本のデビュー2年目となる“ヤングライオン”藤田晃生と対戦。拳王は、藤田の蹴り技、ジャーマンスープレックスで追い込まれたが右ハイキックでダウンを奪うと、最後は9分44秒、P.F.Sで勝利した。
試合後に握手を求めた拳王に藤田は張り手で返した。バックステージで藤田は「もう1回やりたい。このままで終わらさねぇぞ!拳王!強くなるから楽しみにしておけ!」と絶叫した。
拳王は、試合後に張り手を浴びせた藤田へ「面倒くせぇんだよ!」と切り捨てたが「何かひとつ光るモノ持ってるじゃねぇか」と評価した。続けて「ノアの若手たち聞いておけ!藤田みたいにかみついてこいよ。そうしないとプロレスまったく面白くならねぇだろ?藤田を見習え!今日は、俺があれぐらい食らいつく若者がいるってことをノアに持ち帰ってやるよ」とノアの若手に喝を入れた。
そして新日本へ「あぐらをかいて見ているんじゃねぇぞ。いつかお前らを追い越してやる」と宣戦布告していた。
2024年05月06日 17:25
◆日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER」(6日、日本武道館)
日本プロレスリング連盟(UJPW)は6日、日本武道館で発足記念大会「ALL TOGETHER」を開催した。
「ALL TOGETHER」は、プロレス業界団体によるUJPWの設立を記念した大会。今大会には新日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、大日本プロレス、DRAGONGATE、スターダムが参戦する。能登半島の復興を支援するチャリティ大会として行われ興行収益の一部を石川県へ寄付する。
第1試合で新日本の棚橋弘至社長、サイバーファイトの高木三四郎社長、同社の丸藤正道副社長がトリオを結成し、「H.O.T」のEVIL、成田蓮、高橋裕二郎と対戦した。
試合は、「H.O.T」の金丸義信、SHOが乱入し棚橋が孤立。最後は8分50秒、EVILがEVILで棚橋を沈め、「H.O.T」が勝利した。
バックステージで棚橋は「悔しい…」とかみしめ「またやりましょう。俺はこのままじゃ終われないですね」と高木、丸藤に呼びかけた。
これに丸藤は「こっちもセコンドつけましょう」と応じ「金丸だけは許さんぞ」と繰り返し、棚橋は「社長トリオでオープニングマッチを飾れなかったのは悔しいけど、ALL TOGETHERを開催できたことはうれしいことだから今後とも展開は社長目線でやりましょう」と団体間の連携強化を呼びかけていた。
2024年05月06日 16:47
「ボクシング・スーパーバンタム級8回戦」(6日、東京ドーム)
ボクシングでは34年ぶりの東京ドーム興行が開催され、記念すべき最初の勝利をTJ・ドヘニー(アイルランド)が飾った。
2024年05月06日 15:26
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
“怪物”対“悪童”の注目の一戦に、東京ドーム周辺はすでに熱が高まっている。井上尚弥−ルイス・ネリの世界戦を開始前に、開場前から多くのファンが詰めかけた。
ゴールデンウイーク最後とあって尚弥ファンが全国各地から集まった。「中学生時代から井上尚弥が好きになった」という20代男性は、兵庫県伊丹市出身。4月からの新社会人で、「初任給が入ったんで」とこの日連れてきた友人のチケット代も肩代わりして、初めて井上尚弥の試合を見に来たという。
この日は二人でそれぞれ約8000円のTシャツを購入。試合には「KOを期待している。ボディーで決めて欲しい。あまり早めに倒されてもという感じなので、中盤あたりで倒して欲しい。理想は5〜7ラウンドあたりです」と期待を寄せた。
長崎県在住の夫婦は「この日のためだけに来ました」と遠征に気合。Tシャツ、タオルなど約4万円近い多数のグッズを購入し、「ノックアウトしか期待していない。早いラウンドでね」と話した。
2024年05月06日 15:05
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
34年ぶりに東京ドームでボクシング興行が行われ、メーンイベントで王者・井上尚弥(31)=大橋=が、WBC同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=を迎え撃つが、当日になりオープンスコアリング(公開採点)が諸般の事情で実施されなくなったことが発表された。
前日に4回、8回終了後の中間採点の公表を採用することが決まっていた。
ネリは前日の計量でグローブを持参したグラント製から、尚弥と同じウイニング製に異例の変更を行うなど、謎の神経戦を仕掛けてきている。
2024年05月06日 12:03
プロレスリング・ノアの丸藤正道が6日、自身の「X」を更新し、新日本プロレスのIWGP世界王者ジョン・モクスリーへ「発言」の真意を問いかけた。
モクスリーは4日の新日本・福岡国際センター大会で成田蓮を破り2度目の防衛に成功した。試合後のバックステージで「どんな不利な状況でも俺はやれる。俺のことは誰も止められない」と胸を張り「NOAHのヤツらも気をつけておけよ。相手が2人でも、1人でも、ナイフを持ったヤツでも、そいつから王座を獲ってやる」とプロレスリング・ノアへ戦線を布告した。
この発言を報じる記事を「X」に貼り付けた丸藤は「チャンピオンを狙うって事か?」と発言の真意を問いかけ「チャンピオンじゃないとモクスリーは興味ないのかな?」と現在、無冠の自身の挑戦をもほのめかした。
丸藤のメッセージにモクスリーは応じるのか。あるいはスルーするのか。モクスリーは5・11米オンタリオで海野翔太と3度目の防衛戦を行うが動向が注目だ。
2024年05月06日 11:30
プロレスリング・ノアは6日までに5・22後楽園ホールでの「STAR NAVIGATION 2024〜ONE NIGHT DREAM2」で佐々木憂流迦(うるか)が佐藤光留と初の一騎打ちが決定したことを発表した。
2024年05月06日 06:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」の青野未来(33)が、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で対戦する石川奈青(29)に格の違いを見せつける。
都内で5日に行われた旗揚げ戦の対戦カード発表会で、元アクトレスガールズの青野は、元アイスリボンの石川と一騎打ちを行うことが発表された。石川とはアクトレス時代に何度も対戦。2021年8月にはタッグを組み、アイスリボンのインターナショナルタッグ王座に挑戦したこともある。
会見では石川から「アクトレスガールズがプロレス団体でなくなる最後の試合も、青野未来と同じリングに立っていました。それなのに急にプロレスラーとして戻って来て。マリーゴールドのポスターも中心にいた。私はその間もプロレスに真剣に向き合ってきたのに…。絶対に負けません」と宣戦布告された。
イベント後、取材に応じた青野は「私がプロレスラーじゃなくなった間も『私(石川)は真剣にプロレスに向き合ってた』って言われたのは、ちょっとカチンときました」と珍しく怒りをあらわにした。アクトレスは15年に女子プロ団体として旗揚げしたが、22年2月、スポーツエンターテインメント団体に体制を移行。17年6月にデビューし、新体制後もエースとしてけん引してきた青野にとって、石川の言葉は自身の闘志に火をつけたという。
「団体の意向としてはプロレスの要素を取り入れたエンターテインメントだったけど、私自身はプロレスの練習もしてたし、団体を背負って戦ってたので」と反論し「でももう、これは言葉で言うよりもリングで伝えるしかないので、私が圧倒的に石川奈青から勝って証明したいと思います」と力強く語った。
アクトレス時代は仲間や後輩が次々と退団し、業界盟主のスターダムで輝く姿を遠くから見てきた青野だが、団体のシングル王座を戴冠するなど先頭を走り、引っ張ってきた自負がある。
「アクトレスを出た先輩や後輩が輝いている姿はうれしい気持ちももちろんあったんですけど、私は自分がそこに行けないから悔しいっていうよりは、アクトレスが追いついてないことが悔しかった。でも今度は私が輝く番。私が今までやってきたアクトレスガールズでの7年間を全部背負って戦います」
新境地での第1戦で存在感を発揮する。
2024年05月06日 06:00
レスリングの2021年東京五輪フリー125キロ級金メダリストでWWEと契約を結んでいたゲイブル・スティーブソン(23)が、同団体を解雇された。複数の米メディアが伝えた。
米紙「ニューヨーク・ポスト」や複数のプロレスメディアによると、4月の祭典「レッスルマニア」後に恒例となっている人員整理の対象になり、3日に解雇された。今回も10人以上がWWEに契約を打ち切られたが、その中の一人が金メダリストだったという。
スティーブソンは東京五輪後の21年9月にNIL契約を結んだ。当初はミネソタ大学に通いながらプロレスのトレーニングを続ける予定とされ、同年10月には「WWEドラフト」でロウ所属となった。だが、ゲスト枠で登場することはあっても試合出場はなく、カレッジレスリングに復帰。当然のようにレスリングの活動に没頭し、デビューの機会はめぐってこなかった。
本格的なデビュー戦は23年7月のNXT「グレート・アメリカン・バッシュ」。元US王者バロン・コービンとのシングル戦に臨んだ。ところがベテランのコービンにあしらわれた末に、両者リングアウトで消化不良の結末。あまりの塩試合に、観衆から大ブーイングが起きたほどだった。
今回の解雇により、WWEで放送されたスティーブソンの試合はこの1戦のみで終わった。多くの米メディアは、スティーブソンが解雇された理由に「プロレスファンからの支持を得られなかった」ことを挙げている。プロレスとレスリングの二刀流とは聞こえがいいものの、ファンには「どっちつかず」と映っていたようだ。
スティーブソンの解雇についてWWE、本人ともに公式コメントを出していない。一方でCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHは4日(日本時間5日)のPLE「バックラッシュ」後の会見で、今回のタイミングで解雇されたドリュー・グラッグについて聞かれ、こう答えている。
「我々は常に才能ある選手をリリースしている。NFL(米プロフットボールリーグ)は、年間400〜500人の選手を解雇する。それが我々の仕事の一部だ。人材を引き入れ続けることはできないので、この仕事の不運な部分は才能が放出されることだ」
スティーブソンの才能は、プロレスには適していなかったと判断されたのかもしれない。
2024年05月06日 05:00
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
四大世界戦の前日計量が5日、都内で行われ、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)=大橋=ら出場8選手は全員、パスした。井上に挑戦するルイス・ネリ(29)=メキシコ=はリミットを500グラムも下回る、軽量級では異例の数字でパス。2018年の山中慎介戦で犯した体重超過の過ちは繰り返さなかった。尚弥の弟でWBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)=大橋=は前日の西田凌佑(27)=六島=のIBF王座戴冠を受け、結果を残すことを誓った。
WBAバンタム級を争う王者・井上拓真と挑戦者の石田は、ともに53・4キロでクリア。同級は4日に西田凌佑(六島)がIBF王座を奪取したばかり。試合を見たという拓真は「距離も良かったですし、気持ちも強いなと思いましたし、本当にいい選手だなと思いました」と称賛した。
WBCは中谷潤人(M・T)が保持、WBO王者モロニーには同門の武居が挑戦するため、4団体の王座を日本人が独占する可能性がある。日本人同士による王座統一戦への機運が高まりそうで、拓真は「すごいいい感じに盛り上がってきているので、しっかりといい結果を残したい」と存在感を見せつける構えを示した。
世界戦での兄弟そろい踏みは2019年以来。「最高のバトンを渡すだけですね。何もさせずにしっかりKOで勝ちたい」とVを誓った。
また、石田は同じ関西勢である西田の戴冠を歓迎。「チャンピオンだけを見て、バチバチと行きたい。結果で見せたい。ベルトは(大阪に)持って帰ります」と王座交代を宣言した。
2024年05月06日 05:00
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
四大世界戦の前日計量が5日、都内で行われ、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)=大橋=ら出場8選手は全員、パスした。
2024年05月06日 05:00
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
四大世界戦の前日計量が5日、都内で行われ、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)=大橋=ら出場8選手は全員、パスした。井上に挑戦するルイス・ネリ(29)=メキシコ=はリミットを500グラムも下回る、軽量級では異例の数字でパス。2018年の山中慎介戦で犯した体重超過の過ちは繰り返さなかった。尚弥の弟でWBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)=大橋=は前日の西田凌佑(27)=六島=のIBF王座戴冠を受け、結果を残すことを誓った。
世界戦初挑戦の武居由樹(大橋)は、100グラムアンダーの53・4キロでクリアした。王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)とは、にらみ合って火花を散らし、互いの力量を確かめるように、手を上下に大きく揺らしながら握手。「計量が終わって一安心。ここからは気を引き締めて明日に向かいたい」と話した。9戦連続KOでのベルト奪取へ向けて「(相手は)いい目をしていた。こちらも負けていられない。早いラウンドで倒すのが目標」とV宣言した。
2024年05月06日 05:00
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
四大世界戦の前日計量が5日、都内で行われ、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31)=大橋=ら出場8選手は全員、パスした。井上に挑戦するルイス・ネリ(29)=メキシコ=はリミットを500グラムも下回る、軽量級では異例の数字でパス。2018年の山中慎介戦で犯した体重超過の過ちは繰り返さなかった。尚弥の弟でWBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)=大橋=は前日の西田凌佑(27)=六島=のIBF王座戴冠を受け、結果を残すことを誓った。
尚弥はリミットを100グラム下回る55・2キロでクリアすると、続けてクリアしたネリとフェースオフで約20秒間、関係者が引き離すまでごく近い距離でにらみ合い、火花を散らした。計量後の取材では、緊迫のにらみ合いについて「明日やるだけなんで。ここから駆け引きも始まっているので」と説明。間近で見た大橋秀行会長は「怖い顔をしていました。気合が入っていますよね。殺気が出てるし、最高の状態です」と証言した。
尚弥はコンディションについて「いつもながらバッチリ」と仕上がりに手応え十分。スーパーバンタム級も今回が3戦目となり「調整面では、何となくつかんではきていますけどね。フルトン戦もタパレス戦も、リングの上では支障は全くなかったんで。今回もパーフェクトにいくと思います」とすっかりこの階級になじんでいる。
ネリがリミットを500グラム下回ったことには、「余裕なんじゃないですか。ちゃんと準備して管理すれば」と驚きはない。試合が成立したことには「成立はするでしょ」と苦笑し、「ネリもたぶん過去最高のファイトマネーをもらうだろうし、そこはしっかりやってくるだろうというのがあったから心配はなかった」と想定内だとした。
当日のグローブはウイニング製で黒と白の2色。コスチュームに採用するとしていたホワイトタイガー柄で、パンテラ(クロヒョウ)の異名を取るネリ狩りに準備は万全だ。意気込みを聞かれた尚弥は「意気込みなんか今聞いてどうするんですか?そりゃもうやるしかないじゃないですか」と、余裕たっぷりに王者の笑顔を見せていた。
2024年05月06日 05:00
「ボクシング・四大世界タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)
34年ぶりとなるボクシングの東京ドーム興行が目前に迫った。4団体統一スーパーバンタム級世界王者の井上尚弥を擁し、所属する4選手で国内初の4大世界戦をプロモートする大橋ジムの大橋秀行会長(59)に、今回のドーム興行にかける思いを聞いた。
◇ ◇
1990年2月11日、大橋秀行は東京ドームにいた。この日、マイク・タイソン(米国)がジェームス・ダグラス(同)の挑戦を受けた統一世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、その4日前の2月7日、隣の後楽園ホールでWBC世界ストロー級(現ミニマム級)王者となった大橋も観戦に訪れていた。
それまで日本人は世界戦で21連敗を喫しており、大橋は一般紙でも一面で報じる日本ボクシング界の救世主になっていた。大橋がドームに姿を見せると「ウワーッ」というどよめきが起きたほど反響は大きく、「すごい社会現象になった感じ」だったと振り返る。タイソンの再度の来日もあり、ボクシングに世間の注目が集まっていた。
ただ、88年3月以来2度目の東京ドームだったタイソンは動きが重く、ダグラスのスピーディーな攻撃に苦戦。8回にダウンを奪うも、疑惑のロングカウントもありKOを逃した。10回に連打を浴びてダウンすると、そのままカウントアウト。デビューからの連勝は37でストップし、鉄人の衝撃的な敗戦に世界が驚いた。
大橋が王座を奪取した日の後楽園ホールは「立ち見が出て、すごい人だった。あり得ない熱気だった」と述懐するが、東京ドームで行われたタイソンの試合は「全然違っていた。すごく覚えていますね」と強烈な印象だった。
「ヘビー級はすごいものだと。タイソンってたぶん負けないんじゃないかと思われていたから、結末もすごく驚きましたね。倒れて、マウスピースくわえながらテンカウントを聞いちゃったのは、すごくビックリしましたね。でも、それがやはりヘビー級と軽量級の差なのかと思って」。
大橋は報道陣を前に「防衛を重ねて、いつか東京ドームで自分がやりますって力強く言い切った」と東京ドームでの試合を夢みるようになったが、同年10月25日にリカルド・ロペスに敗れて王座陥落。92年10月14日にはWBA王座を奪取したものの、93年2月10日に王座を明け渡し、94年2月7日に引退を表明した。
「願いがかなわず、ドームでやることはできなかったんだけど。もう全然とんでもない話、本当に夢の世界で」というのが選手・大橋秀行にとっての東京ドームだった。
あれから34年、大橋はプロモーターとして東京ドーム興行を実現させることになる。