2024年04月27日 17:44
「阪神5−4ヤクルト」(27日、甲子園球場) 3&4月の月間勝ち越しを決めた阪神・岡田彰布監督は4失策の守乱で連勝が止まった前夜、試合後に野手を集めて緊急ミーティングを行ったことを明かした。 「最後は1点差になりましたけど、きょうの1勝は大きいですね」と胸を張った指揮官。「昨日は終わってすぐ野手集めて言ってたんで。それに応えてくれたですね」とベンチ裏の動きを激白した。 「いや、昨日打ち取られ方が悪いからさ、今日もおんなじようなピッチャーでなあ、だからお前、それで言うたんよ。明日までに切り替えて、ちょっと考えろ言うて」と指揮官は説明し、「だから、まあね、そら内容は言われへんけどね、今日のピッチャーね、昨日もね、打ち取られ方とかな、そんなんはもう試合見とったら分かるやんか。それをやらんようにっていう、一番典型的なんは近本のホームランやったな、やっぱりな、おーん」と狙い球の絞り方などについて言及した。 この日は抜擢した小幡が反撃のタイムリー含む2安打をマーク。「もうそろそろ代えようと思っていた」という起用がズバリとはまった。二回にしぶとく中前にタイムリーを放って1点差に迫ると、五回は小幡の安打からチャンスメーク。近本の逆転弾が生まれた。 前日の試合で木浪が3失策を犯すなど精彩を欠いたプレーを見せた。小幡は途中出場でも結果を残しており「ちょうど良い機会だなという感じで使いましたね。あの打順で塁に出るとね。ピッチャーも送ってるんで。いい流れになってますよね」と目を細めていた。
2024年05月09日 10:34
「去年監督が大事なゲームになればなるほどグッドくらいでいい、ベストじゃなくてグッドくらいがいいんだと」。
ロッテの澤田圭佑は、去年吉井理人監督から言われた“BEST”より“GOOD”くらいの方がいいというのを実践している。
「今まで大事な試合を120%、200%くらいの感じで投げていたんですよ。どういう感じと思ってもわからなくて、去年は全試合200%くらいで投げていましたね。今年は1年間あるのでオープン戦から振り切ったパフォーマンスではなくて、自分のその日の最低のレベルをどれだけ上げられるかを意識して投げています」。
そう言われてみると、今年の澤田の投球は力一杯投げていた昨季とは違う印象を受ける時もある。
「そうやと思います。これでどんどん試合数を重ねていって、体も噛み合って順位も上になってくると200%でいくんですけど、今は最低レベルの75%とか最低限のレベルをどれだけ良くできるかを意識しています」。
シーズン通して投げ抜くため、そしてリーグ優勝を争うシーズン最終盤を見据えて、今はGOODの状態の中でどれだけ良いパフォーマンスを発揮できるかを考えて投げている。
その中で今年は2月の対外試合から6試合・6イニングを投げ、3被安打、3奪三振、1与四球、無失点(※楽天モンキーズとの練習試合、二軍の春季教育リーグは含まない)とほぼ完璧に抑え込み開幕を迎え、開幕後も初登板となった3月31日の日本ハム戦から4月27日の楽天戦にかけて8試合連続無失点。現在11試合に登板して、1勝0敗3ホールド、防御率1.80と抜群の安定感を誇っているのは立派だ。
◆ ナックルカーブは?
4月の取材で「スライダーも監督が大きい方が空振りが取れるから、大きいスライダーとナックルカーブを投げていった方がいいとPayPayドームの時に言ってくれて、そこからスライダーも大きくしてナックルカーブも場面を見て使っている感じです」と話していたナックルカーブ、縦気味に落ちるスライダーについては現在どういう状態なのだろうかーー。
ナックルカーブは4月16日の取材で「まだ全然完成していない」と話していたが、5月6日の取材でも「今はまだ練習中」と、シーズン最終盤の大事な時期に自信を持って投げるためさらに精度を高めていく。縦に落ちるスライダーも実戦で投げており、5月3日の楽天戦では平良竜哉を1ストライクから132キロの縦に落ちるスライダーで左飛に打ち取った。
プロである以上、チームの勝利のため、個人成績を残すため、今がもちろん大事だが、澤田圭佑はその先、リーグ優勝を争う大事な時期に最高の投球をするための準備を着々と進めている。
取材・文=岩下雄太
2024年05月09日 10:14
ジョン・ヘイマン記者、大谷は「球界で最高の選手だ」
ドジャースに移籍した大谷翔平投手は、MVPに輝くことはできるのか。米メディアのライブチャット動画に出演した米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、“大谷ではない”別の選手を候補に挙げている。
スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の野球アカウント「B/Rウォークオフ」に出演した同記者は、大谷を「球界で最高の選手だ」と称えながら、「彼は現時点でMVPだろうか? 私の考えでは、おそらくムーキー・ベッツだろう。私は(この発言で)一部の人たちを怒らせてしまうだろう」と、同僚のベッツを候補に挙げた。
同記者は「ベッツは遊撃でプレーしており、そしてリーグでオオタニに次いで攻撃面で2番目に素晴らしい選手だ」と説明した。
大谷は2021年、2023年に続く3度目のMVPを狙うシーズンだが、今季は右肘のリハビリもあって野手での出場に専念する予定だ。しかし、MVPは守備での貢献も評価されてきた歴史があり、大谷のメインポジションである指名打者で1年間出場し、これまでMVPを獲得した選手は1人もいない。
「B/Rウォークオフ」のX(旧ツイッター)のアカウントでも「ヘイマン記者がナショナルリーグMVP候補を発表(大谷ではない)」と投稿。大谷の名前が登場するのは当然というニュアンスながらも、他の選手を選んでいる点を強調している形だ。指名打者としての出場がメインの大谷が、守備の評価など関係ないほどの圧倒的成績を残せば、受賞の可能性も見えてくる。またも、“史上初”を打ち立てることはできるだろうか。(Full-Count編集部)
2024年05月09日 10:06
阪神の井上広大外野手(22)が10日のDeNA戦(横浜)から1軍に昇格することが9日、わかった。
井上は2軍で25試合に出場し、90打数31安打で打率・344。4本塁打、17打点と長打率も・533の好成績を残している。8日のウエスタン・広島戦(由宇)では2試合連続の3安打を記録。和田2軍監督も「追い込まれてからコンタクトできていた。簡単に終わらずにヒットにできてるんでね、粘り強くね。今、非常に状態はいいんじゃないかな」と絶賛していた。
チームは7日の広島戦(甲子園)で今季4度目の完封負け。8日の同戦も1得点に終わった。野手の入れ替えとなれば、今季初。貧打解消へ、プロ5年目の大砲に期待がかかる。
2024年05月09日 10:05
中日は9日、7月6日の広島戦で開催する「ブルーサマーフェスティバル 2024」のゲストとして、僕が見たかった青空さんの出演が決定したと発表した。
2024年05月09日 10:00
● 中日 1 − 4 巨人 ○
<9回戦・バンテリンドーム>
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された8日の中日−巨人戦で解説を務めた山本昌氏が、巨人・萩尾匡也について言及した。
『2番・中堅』で先発出場した萩尾は1−0の3回無死一塁の第2打席、中日先発・小笠原慎之介が1ボールから投じたストレートを打ちにいくも二飛に倒れ、一塁走者の丸佳浩を進めることができなかった。
山本昌氏は「右方向に頭があったんでしょうけど、真っ直ぐに差し込まれましたね。こういう時に何か格好をつけないと、だんだんと打率も下がってきましたし、スタメンが徐々に外れたりというのがあるかもしれませんのでね。今が踏ん張りどころですよね。せっかく今シーズンはよくスタメンで出場しているのでね」と指摘。
それでも、続く5回の第3打席は中日のレフト・福永裕基が目測を誤る二塁打で出塁し、8回の第4打席は藤嶋健人からセンター前に安打を放ちマルチ安打を達成した。山本氏は8回の安打に「今のヒットは良かったですね」と振り返った。
(提供:東海ラジオ ガッツナイター)
2024年05月09日 09:23
ブレーブス・オスナ、大谷に追いつく11号→抜き去る12号
■ブレーブス ー Rソックス(日本時間9日・アトランタ)
ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が8日(日本時間9日)、本拠地レッドソックス戦で2打席連発となる12号ソロを放った。11本塁打のドジャース・大谷翔平投手を一気に抜き去り、メジャー単独トップに躍り出た。
「5番・指名打者」で出場したオズナは、初回に2死一、二塁から右翼席へ11号3ランを放つと、3回2死走者なしの第3打席では中堅を越える12号ソロを叩き込んだ。打球速度107.1マイル(約172.4キロ)、飛距離413フィート(約125.9メートル)、角度33度の一発だった。
大谷はこの日、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場し、4打数無安打2三振。3試合連発から一転、今季初の2試合連続ノーヒットに終わっている。
33歳のオズナは、今季絶好調。試合前の時点で打率.306、MLBトップの34打点を記録。12号を放った際には、地元放送局「バリースポーツ・サウス」の実況、ブランドン・ゴウディン氏も「オオタニを抜いた! そして12本塁打でメジャートップだ」と伝えた。(Full-Count編集部)
2024年05月09日 09:13
審判に見せる行動に米ファン「この男を好きにならないわけがない」
カブスの今永昇太投手が7日(日本時間8日)、本拠地パドレス戦に先発。勝ち負けはつかなったが、7回0/3を投げて2失点の好投。開幕からの快投ぶりだけでなく、試合中に見せる丁寧な仕草に米からは「彼を尊敬する」「素晴らしい行為だ」と称賛の声があがっている。
マウンドの今永は、球審からボールを受け取るたびに、帽子のつばを触って丁寧にお辞儀。メジャーリーグではあまり見られない光景は、米ファンの目には新鮮に映ったようだ。
SNS上にこのシーンの動画が公開されると「この男を好きにならないわけがない。素晴らしい男だ!」「これは本当にすごい」「史上最も礼儀正しい投手」「ナイスガイだね」と英語で多くの声が寄せられていた。
ドジャースの大谷翔平投手も、試合の第1打席では相手ベンチに向かってヘルメットのつばを触り、お辞儀するのがルーティン。今永は開幕からここまで5連勝、防御率は1.08でメジャートップとなっている。投げるたびに高まる注目度、そして“日本流”の振る舞いに米ファンも注目している。(Full-Count編集部)
2024年05月09日 09:09
米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平(Shohei Ohtani)選手の元通訳の水原一平(Ippei Mizuhara)容疑者(39)が、ギャンブルでつくった借金返済のため大谷選手の銀行口座から1700万ドル(約26億4500万円)近くを不正送金した罪を認めることに合意したと、米司法省が8日に発表した。
2024年05月09日 09:00
● 中日 1 − 4 巨人 ○
<9回戦・バンテリンドーム>
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された8日の中日−巨人戦で解説を務めた山本昌氏が、巨人・堀田賢慎の交代場面について言及した。
今季2度目の先発となった堀田は5回まで無失点に抑え、1−0の6回は先頭の福永裕基にレフト前に運ばれるも、続く細川成也を三併打。中田翔に3ボール1ストライクから投じた5球目のスライダーをレフト前に弾き返されたところで、阿部慎之助監督が投手交代を告げ、堀田はここで降板となった。2番手で登板した船迫大雅は石川昂弥を空振り三振に抑えた。
山本氏は6回裏終了後、「堀田投手が阿部監督、杉内ピッチングコーチ、監督コーチの起用に応えたなと思いますね」と評価。「細川選手のところ動きたかったと思うんですけど、あそこ踏ん張ってダブルプレーを取れたというところでね。最後の場面はヒットで良かったなと思います」と持論。
その理由について「3ボール1ストライクから四球にしていたらまた結果が違ったと思いますので、勝負してヒット打たれて僕は本当に良かったと思います。(ヒットでの出塁と四球での出塁は)僕はちょっと違うと感じたので、そのような話をしましたけどね。四球で逃げて終わったのと、攻めてヒットを打たれたところでリリーフ投手も前向きに投げられたのかなと思いますからね」と説明した。
(提供:東海ラジオ ガッツナイター)
2024年05月09日 08:33
◆ 鈴木誠也がマイナー復帰戦で2安打
右脇腹痛により負傷者リストに入っているシカゴ・カブスの鈴木誠也外野手(29)が現地時間8日、球団傘下3Aアイオワ・カブスの公式戦で実戦復帰。「2番・右翼手」で先発出場し、2安打を放った。
鈴木は初回の第1打席、無死一塁から内角のフォーシームを上手く捌いて右前安打を放つと、右翼手が三塁へ送球する間に二塁へ到達。さらにこの送球がスタンドに入り、鈴木は三塁へ進塁した。
2回裏の第2打席では、甘く入ったチェンジアップを捉え、中前安打。次打者マービスの中前安打で一気に三塁を陥れた。
4回裏の第3打席は四球で出塁。次打者マービスへの2球目で二塁への盗塁に成功した。この後5回表まで守備に就き、5回裏に打順が回ってきたところで代打が送られ、ベンチへ下がった。
この試合の鈴木は2打数2安打、1四球、1盗塁。3打席全てで出塁し、積極走塁を披露。現地時間10日から始まるパイレーツ3連戦での復帰に向け、復調をアピールした。
今季3年目の鈴木は、開幕から15試合に出場し、打率.305、3本塁打、13打点、OPS.893をマーク。日本人選手第1号本塁打を放つなど好調なスタートを切っていたが、現地時間4月15日に負傷者リスト入り。約3週間ぶりの実戦復帰を果たした。
2024年05月09日 08:20
オリックス・山崎颯一郎「勝ちパターンで投げることができる状態を」
輝く舞台を知るからこそ、少しでも早く戻る準備を整える。2軍調整中のオリックス・山崎颯一郎投手が復調気配を漂わせている。「状態は上がってきていますし、真っすぐのデータの数値を見ても、昨年とほぼ同じくらいに戻って来ています」。4月14日に出場選手登録を抹消。そこから約20日が過ぎた大阪・舞洲の球団施設で、近況を語った。
4月10日の楽天戦(京セラドーム)、4-4の延長10回から登板。不運な当たりも含め4安打を浴び、勝ち越しを許して負け投手となった。その直後、開幕から4試合に登板しただけで戦列を離れることになった。
プロ8年目の今季、キャンプから抑え気味の調整を続けていた。開幕には間に合わせたが「ずっと自分が思うような球は、正直に言って投げることはできていなかったのですが、何とか間に合わせたんです」と万全の状態ではなかったという。
「出力も勝手に上がるんで」と、マウンド上で湧き出るアドレナリンにも期待したが「勝ち試合で投げられるような状態というか技術まではいっていなかったんです。(中嶋)監督とも話して、勝ちパターンで投げることができる状態を作っています」と打ち明ける。復活への鍵は「自分の気持ちの問題」
ウエスタン・リーグで登板する中で、投球フォームは固まりつつある。4月30日の阪神戦では球速155キロをマーク。「やっと、バッターをどう抑えようかという気持ちになれました。それまではいろいろ試しているからいつもと違うところがあっても仕方がないのですが、固まらないから迷いがあって、自分と戦っているようでした」と振り返る。
出口は見えている。「データに見えない何かがあるのは、僕もわかっているんです。最後の(指の)かかりとか(ボールの)押し込みとかがあるんです。あとはもう『自分の気持ちの問題』になってくると思います」。
復調のバロメーターは、ストレート。「バッターが真っすぐだとわかっていても差し込まれるくらいのボールを求めています。狙っている真っすぐで空振りが取れたり、前に飛ばなくなったりしてきたら自信になりますね」と、自己最速を更新する160キロ超を目指す。
3連覇に貢献した昨季は53試合に登板し、胴上げ投手にもなった。「去年、上(1軍)であれだけ投げていただけに、(今は)充実感がないですね。やっぱ、上で投げたいですね」。迷いなく腕を振ることが、復活の近道だとわかっている。(北野正樹 / Masaki Kitano)
2024年05月09日 08:10
大谷翔平の“ゴミ拾い”に「運を拾ってる!」
■ドジャース 8ー2 マーリンズ(日本時間8日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手の“聖人”ぶりがファンの間で話題となっている。
2024年05月09日 08:03
銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪状を認めたと発表
米連邦検察は8日(日本時間9日)、大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者が、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪状を認めたと発表。合意書の中では、大谷から約900万円をだまし取った手口についても記載されている。
水原容疑者は大谷の口座を使い、転売目的で野球カードを購入。これまでの報道で、2024年1月〜3月の間に、オークションサイト「eBay」などで水原容疑者が大谷の口座を使って32万5000ドル以上(約5050万円)を使ったことが判明していた。
さらに今回、新たな手口も判明。2023年9月に水原容疑者は、大谷に歯の治療費として6万ドル(約930万円)の小切手を切らせ、その分は自身の口座に預け、治療費の分は大谷のデビットカードを使用して支払いを行ったとしている。
その他にも、銀行から金銭を取り出すために、24回も大谷になりすまして銀行に電話していたことも判明している、水原容疑者が認めた銀行詐欺の罪状は、最高刑では連邦刑務所で禁固30年となり、そして虚偽の納税申告に対して罪状を認めたことについては、最大で3年の禁固刑になるとしている。
マーティン・エストラーダ連邦検事は、「(水原容疑者による)騙す行為と窃盗は巨大なものだ。彼は信頼される立場を利用し、Mr.オオタニに付け込んだ。我々のオフィスはコミュニティを通じて被害者が守られるために尽力しており、悪事を働いた人物に裁きが下るように努める」とコメントしている。(Full-Count編集部)
2024年05月09日 08:00
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された8日の中日−巨人戦で解説を務めた山本昌氏が、巨人の勝ち試合の9回について言及した。
守護神・大勢が4日に一軍登録抹消され、抑え投手が不在となったが、西舘勇陽、バルドナードと力強いストレートを投げる投手がいる。
山本氏は大勢不在の間、抑え投手について「打順によって併用でいいのかなという感じがしますけどね」と自身の見解を述べ、「左が並んでいるならバルドナード投手が8回に行って、9回が西舘投手。逆の場合だったら、9回に左が並んでいるならバルドナード投手がいってもいいし」と続けた。
山本氏は「今日(8日)の西舘投手の真っ直ぐは凄かったですよ。ちょっと2試合くらい失敗して負けがつきましたけど、今日の真っ直ぐは勢いがありましたね。キャッチャーミットに入り際がすごい強かった。これだったら抑えでもいけるなという気がしましたから」と西舘のストレートを絶賛した。
(提供:東海ラジオ ガッツナイター)
2024年05月09日 08:00
「阪神1−3広島」(8日、甲子園球場)
ベンチで勝ち越しの瞬間を見届けると、広島・大瀬良大地投手は両手を広げて喜んだ。報われたのは106球の力投。苦しんだからこそ、1勝の価値を改めて思い知る。昨年10月の右肘手術後初勝利。「すごくうれしい。七回まで投げられて良かった」と充実の笑顔がにじむ。7回4安打1失点。ようやくエースの頭上に白星が点灯した。
1点リードの三回。中野に同点適時打を許すも、以降は本塁を踏ませなかった。四回以降はカーブの割合を増やし、それが奏功。五回からは無安打投球で「(カーブが)打者の頭にないような球種になったかな。違う自分が出せたかなと思う」と納得顔で振り返った。
六回2死で佐藤輝を空振り三振に斬って、プロ通算1000奪三振を達成。「ベンチで『あと1個、頑張れ』と言われていた。狙って取ったわけではない」と右腕。その言葉通り、三振へのこだわりはない。むしろ、こだわることをルーキーイヤーに断念した。
1年目の春先、各チームと2巡目の対戦で攻略された。「全然歯が立たなくなって。三振にこだわっていたら生きていけないなと。とにかく、どんな形でも目の前のアウト1個がほしかった」。打ち取り方に固執するのはやめた。そうじゃないと生き残れなかった。勝負の形を必死に模索したからこそ、今がある。
チームは勝率5割に復帰。「僕自身、この勝ちをきっかけに乗っていきたいし、チームもこんなもんじゃないと思っている」。大瀬良の逆襲が、甲子園で幕を開けた。
◆通算1000奪三振 広島の大瀬良投手が8日の阪神戦(甲子園)の六回に佐藤輝から空振り三振を奪って達成。プロ野球157人目。初奪三振は14年4月2日のヤクルト戦で古野から。