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2024年04月29日 05:05
◆ 大谷翔平は3試合ぶりノーヒット ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間28日のブルージェイズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。4打数無安打に終わった。 ブルージェイズ先発は昨季12勝の右腕ガウスマン。初回の第1打席は、フルカウントから真ん中低めのスプリットを捉えて中堅フェンス際へ飛ばすも、中堅手バーショの好守に阻まれ、中飛となった。 3点ビハインドの4回表、先頭打者として迎えた第2打席は、内角のフォーシームに初球打ちを試みるも、詰まった打球の二直に打ち取られた。 6回表の第3打席は、カウント2-2から内角低めゾーンいっぱいへのフォーシームに見逃し三振を喫した。 2点を追う8回表には無死二、三塁の好機で2番手右腕ガルシアと対戦。カウント0-1から内角高めボールゾーンのフォーシームに手を出し、二飛で凡退。後続も倒れ、チームは同点機を逸した。 この試合の大谷は4打数無安打、1三振という内容。今季成績は打率.336、OPS1.038へ低下した。
2024年05月14日 08:55
西武は13日、7月13日、14日の2日間、本拠地球場「ベルーナドーム」で、ランタンの打ち上げやよさこい、盆踊りなど、夏ならではのイベントを楽しめる「ライオンズ夏祭り2024 Supported by SUNTORY」を今年も開催すると発表した。
今年で3度目の開催となるライオンズ夏祭りは、多数のランタンを一斉に放つランタン打ち上げが目玉イベントだ。各日のフィナーレとして、青、赤、オレンジ、ピンクの4色のLEDランタンに自身の願い事を書いてドーム内で一斉に飛ばす。カラフルなLEDランタンがドーム内を彩る幻想的な風景を楽しむことができる。
また、昨年に引き続き一般社団法人日本盆踊り協会の協力のもと実施する「ライオンズよさこい」、来場したファンも参加可能な「ライオンズ盆踊り」など、夏を満喫できる催しを用意。そのほか、埼玉西武ライオンズ 公式パフォーマンスチーム bluelegendsやライオンズダンスアカデミー生、全国100カ所以上でダンス教室を展開しているONE PLAY.(ワンプレイ)などによるダンスパフォーマンス、地元の和太鼓チームによる組太鼓など、さまざまなステージも予定している。
さらに、ドーム内には射的やスーパーボールすくいなどの縁日が出店。野球にまつわるアトラクションなども含め、昨年より5ブース多い約15の縁日ブースがグラウンドに軒を連ねる。そのほか、世界の珍しいカブトムシやクワガタなどの昆虫とふれあえるコーナーや、大型屋外遊具のテイキョウキッズフィールドなど、子供が楽しめるイベントも多数ある。また、夏祭り限定の飲食屋台の営業に始まり、普段は一部の方しか入れないアメリカン・エキスプレス プレミアム ラウンジやライオンズ オーナーズレストランは誰でも食事を楽しむことができ、「獅子まんま」の愛称でライオンズファンに好評の場内飲食売店も約30店舗ほど営業予定だ。加えて、期間中に楽天モバイルパーク宮城で行われる楽天戦のパブリックビューイングも実施する。
両日とも、ベルーナドームへの入場、および一部のスタンド席の利用は無料。ドーム内で行われるイベントを一日中ゆったりと観覧いただけるバックネット裏の各席や、グループ席などは一日指定席として、野球観戦時と比べてお求めやすい価格で提供。さらに、一日指定席をご購入いただいた方は、LEDランタンを割引価格にて購入ができる。一日指定席・LEDランタンは、5月18日(土)から順次 Web・窓口で販売。
2024年05月14日 08:48
ロッテは13日、公式ファンクラブ「TEAM26」有料会員限定の来場特典「保冷ポーチ」のデザインが決定したと発表した。
保冷ポーチのデザインは、5月8日に発表された2024シーズンのBLACK SUMMERユニホームのデザインを採用しており、500mlのペットボトルが2本分入る、これからの季節に大活躍のポーチとなっている。TEAM26会員ページの「お気に入り選手登録」が、2024年3月5日時点で登録数上位9選手を対象に製作。7月30日から8月1日の西武戦3日間、8月6日から8月8日ソフトバンク戦の3日間の計6日間で、TEAM26有料会員に各日先着6,000名にプレゼント。プレゼントは中身が分からない仕様になっており、全9選手ランダムで配布。
<お気に入り選手登録のランキング及び、対象選手>
1位:佐々木朗希投手
2位:荻野貴司外野手
3位:藤原恭大外野手
4位:和田康士朗外野手
5位:安田尚憲内野手
6位:小島和哉投手
7位:石川慎吾外野手
8位:種市篤暉投手
9位:グレゴリー・ポランコ外野手
全9選手
2024年05月14日 08:44
中日は13日、ドラゴンズ公式アプリ「ドラプリ」は20万ダウンロードを突破したと発表した。日々利用しているファンに感謝の気持ちを込めて「20万ダウンロード記念キャンペーン」を開催する。アプリをダウンロードしてキャンペーンに応募すると、抽選で中田翔選手や細川成也選手の直筆サイン色紙をプレゼント。
◆「20万ダウンロード記念キャンペーン」概要
<プレゼント>
アプリをダウンロードしてキャンペーンに応募すると、抽選で50名様にドラゴンズ選手の直筆サイン色紙をプレゼント!
<対象選手>
岡林勇希選手、田中幹也選手、中田翔選手、大島洋平選手、中島宏之選手、小笠原慎之介投手、柳裕也投手、涌井秀章投手、細川成也選手、松山晋也投手
<キャンペーン期間>
2024年5月13日(月)10:00〜5月20日(月)23:59
<対象者>
アプリをダウンロード済みのファンクラブ会員またはドラゴンズID(無料)の方
<当選発表>
当選発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます(6月下旬頃までに発送予定)
2024年05月14日 08:35
“超逸材”の彼女にファン注目
パイレーツのポール・スキーンズ投手が11日(日本時間12日)にメジャーデビュー。
2024年05月14日 08:10
8日に抹消…西武アギラーは先発出場した全試合で4番を任されていた
西武の新外国人ヘスス・アギラー内野手は、右足首痛で8日に出場選手登録を抹消された。しかし、それまでに先発した29試合は全て4番で出場している。ブルワーズ時代の2018年にメジャーのオールスターとホームランダービーに出場したスラッガーは、一塁守備の評価も高い。日本野球をどうとらえているのだろうか。
日本では伝統的にチームの最強打者が4番を務めることが多い。アギラーは「それは知らなかったよ」と苦笑する。「何番を打つにせよ、チームに関わる全ての人のために、ベストを尽くすことは変わらない」とした上で、「メジャーではベストヒッターは2番を打つことが多いね。自分もタンパベイ(レイズ)時代に2番を打ったことがある」と振り返る。
「1、2番は打席が数多く回ってくる。メジャーの年間162試合をトータルで考えると、巨体の自分にとっては少々体力的に酷。5、6番を打つことに慣れているし、居心地がいいよ」とジョークまじりに語る。
一方で、190センチ、125キロと大柄ながら、一塁守備は軽快で器用だ。ゴロを捕球すると、ベースカバーに入る投手へ実にソフトなトスを送る。その様子に、周囲から「アギラーのトスには愛がある」との声が挙がっている。本人は「優しくトスしているつもりはなかったけれど、そう言われているのなら、これからは気にしていこうかな」と茶目っ気たっぷりに笑う。
阿部真宏内野守備走塁コーチは「例えば、その日の相手チームで足が速く、セーフティバントに気を付けた方がいい選手は誰か、などをよく話しています」と言う。
チームメートに、アドバイスを求めることがあるかどうかを問うと、アギラーは同僚たちを「家族」と呼びつつ、「言葉の壁があるし、試合前に選手の集中の邪魔をしたくはないから、話しかけるのを控えている」と明かした。
周囲に細かい気遣いを見せ、優しい人柄をにじませながら、少しずつ実直に、日本野球に慣れようとしている。(倉林知子 / Tomoko Kurabayashi)
2024年05月14日 08:02
ここまで打率.262、2本塁打、OPS.648
ジャイアンツは13日(日本時間14日)、イ・ジョンフ外野手が左肩の脱臼で10日間の負傷者リスト(IL)に入ったと発表した。12日(同13日)の試合で守備の際に肩を負傷しており、ボブ・メルビン監督は試合後に「左肩の靭帯を損傷した」と話していた。
12日(同13日)の試合では、初回2死満塁でキャンデラリオが放った後方の飛球を追いかけ、フェンス際でジャンプ。着地と同時に左肩をフェンスに強く打ち付けた。そのまま倒れ込み悶絶。チームスタッフに左腕を支えられながら、ベンチに下がった。
元中日のイ・ジョンボム氏を父に持つ25歳はKBOリーグ7年で1181安打、通算打率.340を放った屈指のヒットメーカー。今季は6年1億1300万ドル(約176億円)でジャイアンツに入団し、メジャーに挑戦。今季はここまで打率.262(145打数38安打)、2本塁打、OPS.648をマークしていた。
イ・ジョンフに代わってジャクソン・リーツ捕手が3Aから昇格した。13日(同14日)からは同地区のライバル・ドジャースを本拠地に迎えての3連戦だったが、無念の離脱となった。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 08:00
9日に放送された『ショウアップナイタースペシャル いつでもみんなのプロ野球』に江本孟紀氏が出演し、阪神の村上頌樹について言及した。
江本氏は、3年目の昨季MVPを獲得する活躍でリーグ優勝に大きく貢献した村上頌樹について「今年2年目はどうかなとちょっと心配だった。今のピッチングの内容を見たら、1戦目は良くなかった。それからすぐに持ち直して、安定感がある」とここまでの投球を評価。
村上は昨季22試合に登板して、10勝6敗、防御率1.75で最優秀防御率のタイトルを獲得し、新人王とリーグMVPに輝いたが、今季もここまで6試合・41回を投げ、2勝2敗、防御率は驚異の0.88だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月14日 08:00
広島・林晃汰内野手(23)が13日、訪れたチャンスをつかみ取ることに闘志を燃やした。
2024年05月14日 07:50
デコピンの“表情”にファンが注目
ドジャース・大谷翔平投手の愛犬「デコピン」の“表情”が話題となっている。大谷といる時と、真美子夫人といる時の態度の違いにファンは「デコピン表情豊かでいいな」などと注目している。
大谷はこれまで何度も自身のインスタグラムにデコピンの写真を投稿。チャーター機に乗っていたり、ワインボトルをくわえたり。米メディアにはデコピンを抱っこする大谷の写真も掲載され、デコピンも“凛々しい”顔で写っていた。
ところが試合観戦中の真美子夫人といるときは完全にリラックスモード。目をトロンとさせていたり、真美子夫人の腕のなかに身を委ねたりと可愛らしい“表情”を見せていた。
大谷、真美子夫人のそれぞれといるときの様子が違って見えるデコピンに対し、SNS上には「オオタニさんといると悪ガキ感」「(真美子夫人の横だと)ペットらしい感じ」「真美子さんの横にいてくれてよかった」「デコまみは本当に幸せ者」「真美子夫人の前だとでっぷりした表情」といったコメントが寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 07:40
球団カメラマンが投稿、大谷翔平とトレーナーが向き合って謎の仕草
ドジャース・大谷翔平投手が上を向き、口を開けて……。球団公式カメラマンのジョン・スーフー氏が11日(日本時間12日)のパドレス戦後に自身のインスタグラムに投稿した大谷の写真が、ファンの間で「何かの食べ方かな?」などと、さまざまな“憶測”を呼んでいる。
スーフー氏は試合中の躍動する選手や戦況を見守る大谷のウィル・アイアトン通訳など、46枚の写真を配信。その14枚目で登場したのがベンチでの大谷だった。
ヘルメットをかぶり、肘当てをつけたまま、大谷は球団のアスレチックトレーナーの中島陽介氏と向かい合い、お互いに上を向いて口を開け、親指と人差し指で何かをつまんで食べているような仕草をしていた。
謎の様子にファンも興味津々。SNS上には「勝利のポーズだ」「何かの食べ方かな」「ひまわりの種を食べている?」「カニの食べ方?」「これは寿司食うポーズです」「お薬飲むポーズかな」などと想像を膨らませていた。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 07:30
MLB公式インスタグラムが4歳当時の大谷翔平と母・加代子さんの2ショットを公開
MLB公式X(旧ツイッター)は12日(日本時間13日)、「Mother’s Day(母の日)」に際し、選手たちと母の2ショット写真を投稿。当時4歳のドジャース・大谷翔平投手と母・加代子さんの2ショットに「大谷翔平のお母さんと妻の真美子さん……そっくりすぎないか……」と驚きの声が上がっている。
3月20日、21日に行われた韓国・高尺スカイドームでの開幕シリーズでは、真美子夫人の隣に母・加代子さんが座り、にこやかな笑顔で談笑する姿も見られた。当時からその光景に「雰囲気が似てると思う」などと反応するファンの声もあった。
今回は、MLB公式が「Thank you, Mom. #MothersDay」とのメッセージを添え、選手たちと母の2ショット写真を公開。大谷の写真には、「’99 5 14」と日付が入っており、25年前のものだった。
投稿のリプライ欄には「真美子さんそっくり!」「雰囲気そっくりだよあ」「翔平のお母さんに似てるよね、真美子さん。笑」「真美子さんに似てる?」など母、加代子さんと、大谷の妻・真美子さんが似ていると指摘する声が相次いだ。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 07:11
球団発表…3Aで防御率14.09と苦戦
メッツは13日(日本時間14日)、藤浪晋太郎投手が右肩の張りで15日間の負傷者リスト(IL)に入ったと発表した。
2024年05月14日 06:45
敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間14日・サンフランシスコ)
ドジャース・大谷翔平投手は13日(日本時間14日、10:45分開始)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場する。前日12日(同13日)の敵地・パドレス戦は腰の張りで欠場していたが、2試合ぶり復帰となった。また、山本由伸投手が先発登板する。
大谷は11日(同12日)の敵地・パドレス戦前に腰に張りを感じたという。同日は「2番・指名打者」で出場していたが、無安打で迎えた9回の第5打席で代打を送られ途中交代。翌12日(同13日)は欠場していた。
デーブ・ロバーツ監督が13日(同14日)のジャイアンツ戦での復帰を示唆していた。この日、無事にラインナップに名を連ねた。
また、山本は前回登板のマーリンズ戦で自己最長8回を投げ5安打2失点。自身4連勝、本拠地初勝利を挙げた。ここまで4勝1敗、防御率2.79。対するジャイアンツは剛腕ジョーダン・ヒックス投手が先発登板する。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 06:45
オリックスのアンダーソン・エスピノーザ、ヤクルトのミゲル・ヤフーレと新助っ人2人が揃って開幕3連勝を記録し、注目を集めている。
だが、過去には、開幕直後に活躍し、「これは期待できそうだ」とファンを喜ばせたにもかかわらず、その後は尻すぼみだったり、突然帰国してしまった助っ人も少なくない。
NPB史上初の開幕戦の来日初打席で満塁弾をかっ飛ばしたケビン・ミッチェル(ダイエー)や“神のお告げ”で電撃引退したマイク・グリーンウェル(阪神)が有名だが、ほかにも「ああ、そんな選手もいたなあ」とちょっぴり懐かしくなる助っ人たちを振り返ってみよう。
◆ “メッセンジャー2世”にはなれず
開幕から2連勝を記録しながら、以後、1勝もできずに終わったのが、2017年にDeNA入りした201センチの右腕、フィル・クラインだ。
メジャー通算40試合で2勝3敗も、前年3Aで5勝1敗、防御率1.52と好投したことが買われ、巨人にFA移籍した山口俊の穴を埋める先発要員として、推定年俸1億5000万円で入団が決まる。
春季キャンプ中の2月18日の練習試合、中日戦で5回から来日初登板したクラインは、長身からの角度のあるスリークォーターから150キロを超える速球と切れのある変化球を武器に3者連続三振で即戦力をアピール。
アレックス・ラミレス監督も「(198センチの)ランディ・メッセンジャー(阪神)に似ている。二桁は必ず勝つ。(この時期に)そう思ったのは初めて。体が大きくて(球は)新幹線が来る感じ。自分が打者でも苦戦する」とベタ褒めだった。
そして、シーズン開幕後、4月1日のヤクルト戦で先発したクラインは5回を4安打1失点に抑え、来日初勝利。さらに同16日のヤクルト戦でも4回に自ら逆転2点タイムリーを放ち、投打にわたる活躍で開幕2連勝。休暇で来日していたリンリー夫人の美貌も話題を呼んだ。
だが、登板7試合で25与四死球という制球の悪さから、5月27日の阪神戦で6失点するなど、3連敗して6月3日に2軍落ち。さらに右肘痛を訴え、8月7日、治療のため帰国したが、チームが日本シリーズに進出しても復帰することなく、自由契約に。“メッセンジャー2世”にはなれなかった。
油絵が趣味の助っ人として人気者になったのが、2009年にロッテ入りした内野手のゲイリー・バーナム・ジュニアだ。
メジャー経験はないが、前年台湾のLa Newでプレーし、70試合で打率.323、10本塁打、56打点を記録。シーズン当初からロッテのボビー・バレンタイン監督にメールを送り、「日本でプレーしたい」と売り込んだ熱意が実り、秋季キャンプでの入団テストを経て、年俸1300万円で契約をかち取った。
1月末の来日時には採用のお礼を兼ねて、鉛筆で約15時間かけて描いた同監督の肖像画を持参。父親が農業を営む傍ら、画家として活動し、個展も開いていたという“血筋”から、肖像画も趣味の域を超えた出来栄えだった。この野球以外の才能もファンサービスに用いられ、「バーナム画伯の似顔絵講座」なるイベントも開催された。
そして、シーズンが開幕すると、左打ちのバーナム・ジュニアは相手が右投手のときに2番、7番、8番でスタメン出場。4月29日のオリックス戦で金子千尋から1号3ランを放つなど、4月終了時に打率.421をマークし、お買い得ぶりをアピールした。
だが、5月はわずか4安打と急降下し、6月には2軍落ちも経験。1軍復帰後の7月17日のソフトバンク戦で1ヵ月半ぶりの決勝号3号2ランを放ち、チームの連敗を「7」で止めたものの、開幕直後の好調を取り戻せないまま、打率.218、4本塁打、22打点でシーズン終了。34歳という年齢もあって、1年で戦力外になった。
だが、打率はともかく、四死球の多さから、出塁率.348をマーク。億単位の年俸を貰いながら、期待を裏切った助っ人もいることを考えると、1軍最低年俸(当時は1430万円)にも満たない条件で、よくやったと言えるかもしれない。
◆ 阪神の助っ人“ワースト記録”を更新
オープン戦で満塁本塁打を打ち、開幕直後も長打を連発したにもかかわらず、最終的に球団の助っ人のワースト記録を更新してしまったのが、2013年に推定年俸7000万円で阪神入りした両打ちの内野手、ブルックス・コンラッドだ。
前年限りで退団したクレイグ・ブラゼルの後釜と期待されたコンラッドは、2月23日のオープン戦、日本ハム戦でライト・大谷翔平の頭上を越えるチーム1号のアーチを放ち、「(スイッチは)右打席のほうが飛距離が出るけど、左でもあそこまで飛ばせる力がある」と和田豊監督を喜ばせた。さらに3月15日のDeNA戦でも満塁本塁打を放つなど、オープン戦で3本塁打、12打点を記録した。
そして、ヤクルトとの開幕3連戦でも、コンラッドは二塁打3本を含む11打数4安打を記録したが、その後、球団の1年目の外国人選手では、1972年のレオン・マックファーデンを更新する58打席連続無打点を記録し、4月22日に早くも2軍落ち。交流戦が始まった5月19日に1軍復帰も、7打数1安打5三振とまったく結果を出せず、5月30日に再び登録抹消されると、そのまま出場わずか24試合、打率.175、0本塁打の69打席連続無打点で退団となった。
文=久保田龍雄(くぼた・たつお)
2024年05月14日 06:30
たった1球で勝利投手になる者もいれば、長いイニングを好投しながら、不運にも勝利を逃した投手もいる。ほぼ手中にしたはずの白星がスルリと逃げて行った悲運の投手たちを紹介する。
8点リードを貰い、勝利投手を確信してマウンドを降りたのに、まさかの大逆転負けに泣いたのが、日本ハム時代の高梨裕稔(現ヤクルト)だ。
2018年4月18日の西武戦、先発・高梨は“山賊打線”を7回まで3安打7奪三振の無失点。味方打線も5‐0の8回表に決定的に思える3点追加し、誰もが「勝負あった」と信じて疑わなかった。
ところが、高梨からバトンを引き継いだリリーフ陣がピリッとしない。2番手・上原健太はいきなり連続安打を浴び、一死を取っただけで降板。3番手・田中豊樹も四球で満塁とピンチを広げたあと、連続押し出し四球で2点を失った。
さらに4番手、マイケル・トンキンも、外崎修汰に左越え二塁打、栗山巧に中前2点タイムリーを許したあと、二ゴロの間にもう1点。1点差に追い上げられてしまう。
宮西尚生を投入し、何とかスリーアウトまで漕ぎつけた日本ハムだったが、こうなれば、断然西武ペース。9回にこの日まで4セーブを挙げていた6番手・石川直也が連打と四球で無死満塁のピンチを招くと、森友哉が前進守備の右中間を破る逆転サヨナラ2点二塁打。8点リードを守り切れず、まさかの大逆転負けを喫した。
高梨は「最後まで投げなければいけなかった」と7回まで121球を要し、完投できなかったことを反省。栗山英樹監督も「本当に申し訳ないことをした。オレの責任なんで。ごめんなさい」と平謝りだった。
◆ 1イニング10失点という“悪夢”
せっかくの好投が、中継ぎ陣の大乱調でフイになったのが、楽天・戸村健次だ。
2015年9月28日のオリックス戦、先発・戸村は7回まで三塁を踏ませず、散発4安打無失点。味方打線も初回にいきなり先頭から4連打で2点を先制すると、5回に福田将儀の左越えタイムリー二塁打、8回にも二死から3連打で1点を加え、4‐0。試合を決めたかに思われた。
ところが、その裏、好投の戸村に代えて、“勝利の方程式”の一角を担うライナー・クルーズをリリーフに送ったことが裏目に出る。
先頭の岩崎恭平にいきなり四球を与えると、一死から糸井嘉男、T‐岡田にも連続四球で満塁としたあと、小谷野栄一に左中間を破られ、2点を失った。
制球に苦しむクルーズは、中島裕之にも四球を献上。ここで、見るに見かねた大久保博元監督がリリーフエース・福山博之を投入したが、その福山も一死満塁から2者連続押し出しで、あっという間に4‐4の同点。4番手・武藤好貴も伊藤光に左前2点決勝タイムリーを浴びたあと、2安打と犠飛で4‐8とリードを広げられた。
そして、5番手・西宮悠介もT‐岡田にとどめの右越え2点タイムリー二塁打を打たれ、1イニング10失点という悪夢に……。
まさかの大逆転負けでシーズン80敗目を喫した大久保監督は「クルーズは前半戦で無理させたことで、疲れが出ている。使っている以上は僕が悪い」と反省の言葉を口にしたが、勝ちパターンからの大暗転劇にファンの怒りもMAXに。ネット上でも「最低最悪の試合。監督は戸村さんと野手陣に謝罪してください」「戸村に恨みでもあるのか」などの声が相次いだ。
◆ “勝ち運”に恵まれずプロで未勝利
プロ初勝利まであと1人の5回二死まで無失点に抑えながら、非情の交代劇を味わったのが、西武・白鳥浩徳だ。
東北高時代の1984年夏、背番号1を着けて甲子園に出場したが、実質エースは背番号10の2年生・佐々木主浩。甲子園では1度も投げることなく終わった。
社会人の住友金属鹿島に入社後、25歳を過ぎてから球速が増し、93年の都市対抗で自己最高の145キロをマークしてから、“遅咲き右腕”として注目を集めるようになった。
そして、27歳にして西武から5位指名を受けたが、ドラフト直前に指名挨拶の電話を貰ったときは「最初は嘘だと思った」ほど。
だが、西武は91年のドラフトでも27歳の新谷博を2位指名しており、森祇晶監督も「年齢で野球をやるんじゃない。新谷を見てみろよ」と即戦力として期待した。
翌94年6月14日のロッテ戦でプロ初先発。実はロッテの先発が伊良部秀輝だったことから、「今日は捨て試合」(森監督)と抜擢されたもので、当初は3回までのショートスターターの予定だった。
ところが、簡単に点を取れないと思われた伊良部から2点を先取したばかりでなく、白鳥も味方の好守やヒット性の当たりが野手の正面をつくなど、幸運が続き、5回二死まで得点を許さない。
だが、この回に二死満塁のピンチを招くと、「リードを守る以外に勝機はない。相手は伊良部だからな」と、杉山賢人に交代を告げられた。
「これまで失点がなかったから、まあ、自分の仕事をしたなと思います」と納得してマウンドを降りた白鳥だったが、皮肉なことに、その後、継投失敗で2‐3と逆転負け。その後も勝ち運に恵まれず、プロ未勝利のまま、97年限りで退団した。
文=久保田龍雄(くぼた・たつお)