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2024年05月22日 12:35
スライディングの影響で…ユニホームがまたも破れる ■ドジャース ー Dバックス(日本時間22日・ロサンゼルス) ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で、4回に盗塁をマーク。しかしユニホームにはまたも穴が開き、ネット上のファンも心配げ。「またユニに穴」「ほんまユニホームどうにかして」と注目している。 4回にこの日チーム初安打となる二塁打で出塁した大谷は、スミスの打席で三盗。さらに捕手から送球が外野へと逸れ、ホームに生還した。大谷はこれで今季12個目の盗塁で、盗塁成功率はいまだ100%。通算98盗塁で、日本人歴代3位の青木宣親に並んだ。 ベンチに戻って笑顔を見せた大谷だが、左ひざには大きな穴が開いていた。今季はユニホームに新素材が採用された影響か、スライディングをすると穴が開いてしまう場面が目立っている。 ネット上のファンからは「膝のところまた穴が開いてしまった」「本当に問題ですね」「大谷さん膝にデカイ穴」と心配する声があがっていた。MLB機構は3日(同4日)に2025年にユニホームを修正すると発表している。
2024年06月16日 06:46
5回2死一塁の第3打席、甘く入った速球を豪快に中越えに運んだ
■ブレーブス ー レイズ(日本時間16日・アトランタ)
ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が15日(日本時間16日)、本拠地で行われたレイズ戦で2試合連続となる20号2ランを放った。ナ・リーグでは20号1番乗りとなり、2位タイにつけるドジャースの大谷翔平投手に3本差をつけた。
「3番・指名打者」で先発出場。2-1の5回2死一塁で迎えた第3打席に放った豪快な打球は中堅フェンスを越えた。打球速度105.8マイル(約170.3キロ)、飛距離423フィート(約128.9メートル)、角度31度。この一発が勢いづけ、1イニング3発で5得点を奪った。
オズナは試合前時点で本塁打&打点の“2冠”を走っていたが、また数字を伸ばした。(Full-Count編集部)
2024年06月16日 06:30
スミスコーチが語る儀式の裏側「毎日、異なるセレブレーションが思いつくんだ」
■ドジャース 4ー3 ロイヤルズ(日本時間15日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、本拠地・ロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、8試合ぶりのマルチ安打をマークした。4打数2安打で打率.309に上昇。好打を呼んでいるのがトレーニングコーチを務めるトラヴィス・スミス氏とのセレブレーション・パフォーマンスだ。
試合前のダグアウト内。大谷とスミスコーチはドラゴンボールZでお馴染みのフュージョン・ポーズを決めたり、お揃いの水筒を持って乾杯をしたり。ある時は山本由伸投手を交えてパフォーマンスをすることも。スミスコーチのアイデアだという。
「毎日、異なるセレブレーションが思いつくんだ。(水筒の乾杯ポーズは元ドジャースの)ジョク・ピーダーソンが世界一の記念に水筒をくれて、『自分も同じのを持っているんだぞ』と彼に見せたんだ。でも、今は変えないといけないね。うまくいかなかったから」。スミスコーチとの“乾杯ポーズ”から大谷は2試合連発したが、前日13日(同14日)は5試合ぶり無安打でチームも敗戦。ゲン担ぎの意味もあるようだ。
大谷は本塁打を放った際に、両腕を前に出してチームメートへ小さくフリフリするポーズを見せている。これはフリーマンが打った際のセレブレーションを引用しているのだという。「僕は選手たちと色々なセレブレーションをやっている。異なるセレブレーションをね。ショウヘイは手を振るんだけど、大きく振るんじゃなくて、少し小さめにやっていたね」と語る。
エンゼルスでは「クオリティコントロールコーチ」のティム・バス氏が盛り上げ役を務めるなど、メジャーでは日々のモチベーションの維持も重視している。「毎日がハッピーだ。こんな好きな仕事をさせてもらっているんだから。それを表現したいと思っている」とスミスコーチ。明るく楽しいルーティンは、大谷に欠かせないもののように見える。(小谷真弥 / Masaya Kotani)
2024年06月16日 06:05
○ カブス 5−1 カージナルス ●
<現地時間6月15日 リグリー・フィールド>
日本人コンビの活躍により、シカゴ・カブスが連敗ストップ。先発した今永昇太投手(30)は7回1失点の投球で勝利投手。鈴木誠也外野手(29)は「4番・右翼手」でフル出場し、2安打含む3出塁で援護した。
初回三者凡退の好スタートを切った今永は、2回表の先頭打者に安打を許しながらも無失点。3回表には、2つの三振を奪って三者凡退とした。しかし4回表、一死三塁とピンチを迎え、4番アレナドを右中間への平凡なフライに打ち取ると、落下点に入った中堅手ピート・クロー・アームストロングと右翼手の鈴木が交錯。クロー・アームストロングが捕球し中飛としたものの、送球もたつく間に三塁走者が生還。1点の先制を許した。
直後の4回裏、カブスはコディ・ベリンジャーと鈴木の連打で一死一、三塁の好機を作り、6番ニコ・ホーナーの適時内野安打で同点。この安打の間に一塁走者の鈴木は三塁へ進塁し、続く7番ダンズビー・スワンソンの捕ゴロの間に本塁へ生還。すぐさま逆転に成功した。
援護を貰って以降、今永は無失点投球を披露。7回表には一死一、二塁のピンチを招くも、7番カールソンを左飛に打ち取り、最後は8番ドノバンから空振り三振を奪って大きくガッツポーズ。勝利投手の権利を持って降板した。
カブスは7回裏、イアン・ハップの7号3ランでリードを拡大。2番手タイソン・ミラーが8回表から2イニングを投げ切り、連敗を2でストップ。同地区対決3連戦を1勝1敗の五分とした。
この試合の今永は7回103球を投げて4安打、無四球、6奪三振、1失点という投球で今季7勝目をマーク。再び規定投球回に到達し、ナショナル・リーグ3位の防御率1.89を記録している。
また、鈴木は3打数2安打、1四球という内容。3試合ぶりにマルチ安打を記録し、今季成績は打率.267、OPS.797となっている。
2024年06月16日 06:02
■ドジャース ー ロイヤルズ(日本時間16日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は15日(日本時間16日、試合開始10時10分)、本拠地のロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場する。
2024年06月16日 06:00
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)
得点力不足の阪神は打線を組み替えた。近本光司外野手(29)を13試合ぶりに1番に戻し、佐藤輝明内野手(25)を今季2度目の4番に据えたが2点を取るのがやっと。連敗で4位に転落し、貯金も再び底をついた。以下、岡田彰布監督の一問一答要旨。
◇ ◇
−最後までチャンスを作ったが。
「今日は初回はあれや、立ち上がり悪かったな、ビーズリーはな。コントロールがな、はっきりしとったもんな」
−ヒット以外で走者が進まず流れ悪い。
「流れ悪いって、そら(走者が)得点圏いったらタイムリー出んとあかんやろ。そういうことやろ」
−打順を開幕オーダーに近い形に戻した。
「昨日は(相手先発が)左やしな。今日は右やし」
−佐藤輝は少しずつ調子が戻ってきているのか。
「知らん、ないんちゃう、分からへん。この打率でなんで評価するんよ、そんなん。ええとか悪いとかの問題ちゃうやろ、この打率見とったら」
(自ら)
「大山はあれやけどな、(打率)2割を(降格の)基準にしとったんやけどな」
2024年06月16日 06:00
「楽天3−4広島」(15日、楽天モバイルパーク)
勢いが止まらない!広島が2017年以来7年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。先発・玉村昇悟投手(23)は七回途中3失点で、うれしい今季初勝利を挙げた。チームは3連勝で4カード連続の勝ち越し。貯金は今季最多を更新する「8」となり、4位に転落した阪神に代わって2位に浮上した巨人には3・5ゲーム差をつけている。16日の一戦も勝って、最高の形でパ・リーグとの戦いを締めくくる。
ゲームセットが告げられると、玉村は仲間とハイタッチを交わしながら白い歯をこぼした。七回を投げ切れなかった反省を抱きつつ、今季4度目の先発でつかんだ待望の白星がうれしかった。「勝ててホッとしています」。直近2試合はいずれも自責点0で負け投手。かみ合わない流れに終止符を打ち、プロ初登板となった仙台の地で勝利を手にした。
味方が先制した直後の二回は無死一、二塁のピンチを招くも強打者・浅村を中飛。1死から渡辺佳を投ゴロ併殺に仕留めた。「先に点をやりたくなかった。何とか低めに集めて丁寧にいきたいなと思っていた」。交流戦首位に立つ好調な楽天打線に対し、細心の注意を払いながらアウトを積み上げていった。
140キロ台の直球と100キロ台のカーブ、スライダーで投球を組み立てて「意外と使えた」と振り返るチェンジアップが効果的になった。
七回無失点なら交流戦の規定投球回に到達し、同期間での防御率が0・00となっていた。だが3連打などで3点を失い、イニング途中で降板。「できれば七回投げ切りたかった。次への経験として生かしていきたい」。大瀬良に続く交流戦防御率0・00は達成できなかったが、及第点の内容で役目を果たした。
大瀬良が投げた翌日に自身が先発するのは今季4試合目。この日も朝、先輩からラインで連絡をもらった。前日に相手打線と対戦した右腕からの助言は、何より貴重なものになる。「毎回、大地さんが(相手)打線をしずめるというか、抑えてくれる。それも参考にしながら(自分が投球)できているのはすごくいいかなと思う」。先輩からの“引き継ぎ”も最大限に活用して好投につなげた。
新井監督も「今日もしっかりゲームをつくってくれて、ナイスピッチング」と褒め上げた。チームは7年ぶりの交流戦勝ち越しが決定。22年までは開催3季連続最下位、4季連続負け越しを味わったが、昨年は勝率5割で終え、今年は貯金をつくった。苦手意識のあったパ・リーグとの戦いはもはや過去の話だ。
「自分たちのチームは戦えると思っているので。今日で勝ち越し?それはもちろんいいこと」とうなずき「(交流戦)首位で勢いのあるチームに勝ち越せたというのは自信にしていいと思う。また明日ラスト、気を引き締めて戦いたい」と指揮官。生まれた好循環は手放さない。チーム全員で連勝街道を突き進む。
2024年06月16日 06:00
「楽天3−4広島」(15日、楽天モバイルパーク)
広島が3連勝で貯金を今季最多の8とした。4カード連続の勝ち越しで7年ぶりの交流戦勝ち越しも決めた。以下、新井貴浩監督(47)と一問一答。
◇ ◇
−七回のピンチで2番手にハーンを投入。
「今日は投手コーチと事前に『ハーンを回の途中で、ああいう場面で行きましょう』と話していた。タマ(玉村)も4点差あった。4点差あるのに(走者を出しただけで)すぐ代えたら彼の成長にもならない。頑張れという形だったんですけど、ハーンもそういう場面が来たら使おうと」
−継投の選択肢が増える。
「先発投手はもちろん、ブルペンもすごく頑張ってくれている。投手陣が高いレベルで競争してくれている中に、またハーンが加わったことによって、さらに厚みが増した。またいろんなバリエーションができるかなと思います」
−14日の一戦で決勝点のお膳立てをした二俣が今日は適時打。
「難しい球だったけどね。ストライクからボールになる球。昨日もそうだったけど、打席の中で必死になって食らいついている姿は見ていても伝わるし、本当、今日も素晴らしかったと思います。打席の中での気持ちが伝わる」
2024年06月16日 06:00
巨人2―0日本ハム(交流戦=15日)――巨人が投手戦を制して3カードぶりの勝ち越し。
2024年06月16日 05:48
今永は7回6奪三振4安打1失点、鈴木は3打数2安打で打率.267
カブスの今永昇太投手は15日(日本時間16日)、本拠地・カージナルス戦で7回4安打1失点と好投し、今季7勝目(1敗)を挙げた。防御率1.89。鈴木誠也外野手は「4番・右翼」で先発出場し、3打数2安打2得点で打率.267。チームは5-1で勝利した。
今永は4回にアレナドの中犠飛で先取点を献上したが、その後は力投。1点リードの7回1死一、二塁ではカールソンを左飛、ドノバンをスライダーで空振り三振に仕留めた。7回103球を投げ、6奪三振1死球、4安打1失点だった。
鈴木は2回先頭の中前打で3試合ぶり安打をマーク。1点を追う4回無死一塁では左前打を放ち、逆転劇を演出した。マルチ安打は3試合ぶりだ。(Full-Count編集部)
2024年06月16日 05:01
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)
16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に先発する阪神の才木浩人投手(25)が15日、球場の狭さを警戒した。同球場では初登板。「ペイペイが思ったよりも狭そうなんで。しっかり内角へ投げ切るとか、そういうところだけを徹底していければ」。テラス席もあり、不用意な一発は避けたい。
昨年6月18日には甲子園で対決し、5回2安打無失点。7奪三振の一方で4四球と球数は多くなった。今季は昨季よりも格段に成長している。前回登板の9日・西武戦(甲子園)では八回1死まで無安打投球を見せ、8回1安打無失点で7勝目。強力なホークス打線も抑え、リーグトップの8勝目といきたい。
16日は父の日。父の昭義さんは福岡まで駆けつけ、観戦予定だ。「楽しんでもらえたら」と話していたが、快投を届けることが最大の親孝行。「頑張ります」。短い言葉に強い思いを込めた。この日はキャッチボールなどで調整。交流戦は昨季から38イニング連続無失点と無双が続く。サンデー才木が交流戦最後の登板を白星で締めくくる。
2024年06月16日 05:01
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)
大歓声の中で伸びていく打球をぼうぜんと見つめた。阪神のジェレミー・ビーズリー投手が今季初被弾を含む来日初の1試合2被弾。「初回に3点を与えてしまうと、攻撃陣は苦しい状況になってくる」。先発として敗戦の責任を痛感する今季初黒星となった。
初回からスライダーを引っかける場面が目立ち、梅野が横っ跳びで捕球するほどマウンドの対応に苦戦。制球の乱れが失点につながってしまう。
初回2死二、三塁。近藤に対してカウント2ボール1ストライクからの4球目だった。外角に構えた梅野のミットが真ん中へ動く。直球を捉えられ、左中間ホームランテラスへ運ばれた。今季5試合目、27イニング目での初被弾。得点力不足に苦しむ打線にとって重い3点となった。
五回無死も2−1から笹川に高めの直球を右翼スタンドへ運ばれた。1死一塁からは今宮の右前打に森下の失策が絡んで失点。ここで岡田監督がベンチを出た。
今季最短の4回1/3で、来日ワーストの6失点KO。「制球力の感覚が全球種よくなかった。こういう良いチームと対戦する時ほど、制球面は大切だけど今回はよくなかった」と悔やんだ。
自身の連勝は3でストップ。この試合まで0・69だった防御率は1・78まで跳ね上がった。「もう1度コンディショニングしていきたい」。これまでの安定感を取り戻し、交流戦明けの登板に臨む。
2024年06月16日 05:01
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)
岡田阪神は打線組み替えも実らず完敗し、2カード連続負け越しが決まった。
2024年06月16日 05:01
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクに完敗で4位転落となった中、打線組み替えで今季2度目の4番に入った阪神・佐藤輝明内野手(25)が、六回に1軍復帰後初の長打となる右線二塁打を放った。17イニングぶりの得点につながる一打となったものの、初回、八回の好機では凡退。もっともっと状態を上げて、チームを勝利に導きたい。
久しぶりに佐藤輝らしい打球が飛んでいった。たかが一本、されど一本。「長打だったので、それは良かったです」。今季2度目の4番起用に燃えた。7日に再昇格して以降、初の長打。降格の引き金になった5月14日の中日戦(豊橋)以来、32日ぶりの二塁打を記録した。
6点ビハインドの六回1死一塁。このままズルズルいくわけにはいかなかった。1ストライクから東浜の内角直球を捉えて、右翼線へ強烈な一打。二塁上ではうっぷんを晴らすように、パンパンパンッと力強く3度手をたたいた。
4月14日の中日戦(バンテリン)以来、62日ぶりの4番。「特に気にせずに、はい。打つっていうことだけを集中していきました」。結果的にこのチャンスメークが17イニングぶりの得点に結びついた。
ただ、2打席目までは屈辱を味わっていた。初回2死二塁では高々と舞い上がった右飛。四回1死では空振り三振と8打席連続無安打。ついに打率は2割を切って、・199まで低迷した。3打席目の二塁打で2割以上に戻したが、岡田監督も「1回沈んだけどな。(打率)2割を。持ちこたえたな」と苦笑いを浮かべるしかなかった。
4番で起用されたように佐藤輝が求められるのは好機での一打。八回無死一、二塁では左飛に倒れた。ベンチへ帰る時にはバットを芝生へたたきつけ、悔しさをあらわに。昇格後は24打数4安打で打率・167。まだ打点を挙げられていない。
4番としての自身今季初安打にも当然表情はさえない。「一本ずつ結果を出すことで状態も上がっていく?その通りです」。改めて自分を見つめ直し、目の前の試合にベストを尽くすことが復調への近道になる。
チームは連敗。打線が敗因の大部分を占めていることは明確だ。「先制点を取って、いい流れにしたいと思います」。16日の相手先発は新人時代の21年3月5日のオープン戦で“プロ1号”を打った石川。昇格後初アーチをみんなが待っている。
2024年06月16日 05:01
「西武0−4DeNA」(15日、ベルーナドーム)
女房役の山本を思わずハグした。DeNAのエース東克樹投手が今季初完封。その笑顔には誇りがにじんでいた。大黒柱の力投でチームは今季初の6連勝。勝率5割に復帰し、阪神を抜いて3位に浮上した。
状態は決して満足のいくものではなかった。「ブルペンから正直かなり状態が悪くて、どうしようかなと思った」。何とかしのぎながら迎えた六回攻撃中のキャッチボールで、左腕はひらめくような感覚をつかんだ。「アームアングルが上がってきていたので、意識的にサイドくらいに下げました」。その結果、直球には力が宿り、チェンジアップやスライダーのキレが見違えるように回復。驚異の修正力で、西武打線を寄せ付けなかった。
八回終了時点で106球。三浦監督に「行かせてください」と直訴し、自らの力でスコアボードに9個の「0」を並べてみせた。自身としては開幕から無傷の5連勝。開幕投手によるこの数字は球団新記録だ。
現役時代は不動のエースとしてけん引した指揮官も、左腕に敬意を示した。「年間で調子のいいというのは数試合しかない。それでも修正しながら抑えていかないといけない。その引き出しの多さ。東の中での『当たり前』が、よりレベルの高い『当たり前』になっている」と評していた。
2024年06月16日 05:01
「楽天3−4広島」(15日、楽天モバイルパーク)
今季最多の観衆の前で反撃も、一歩及ばず敗戦。楽天は交流戦初の連敗&カード負け越しで、借金生活に逆戻り。球団史上初の交流戦優勝は16日に持ち越しとなった。今江敏晃監督は「粘りは見せたけど序盤で0−4っていうのは重たくなりました」と振り返った。
序盤で主導権を握られた。先発のドラフト1位・古謝(桐蔭横浜大)が二回に2点を先制される。打線は二、三回と続けてチャンスを作ったが、一本が出なかった。「(序盤に)1点でも返しておけばって話ですけど、返せないところが今の状況と相手の強さ」。六回には左腕が追加点を奪われ、難しい展開になった。
このカードで2勝すれば、自力での交流戦優勝だったが痛恨の連敗。指揮官は「プレッシャーに感じて力を出せていないので、あまり意識してほしくない」と選手へ自然体を求めた。この日、七回に2点適時三塁打を放った太田は「今までと同じように戦いたい」と話した。
優勝の行方はソフトバンクの結果も含め、16日に全てが決まる。指揮官は総力戦で臨む考えも示し「最後いい形で締めくくれるように頑張りたい」と力を込めた。