2024年06月15日 19:00
スペイン1部バレンシアCFとキットサプライヤーのPumaは13日、2024-25シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。Valencia CF 2024-25 Puma Home バレンシア 2024-25 Puma ホーム ユニフォーム 2024-25新ホームユニフォームは、クラブにとって伝説的な「2004年」をテーマとしたデザイン。ボディをホワイト、袖と襟をブラックというスタイルは、クラブのレジェンドたちが着たユニフォームを彷彿とさせる。 新ユニフォームのデザインは、「全力を尽くす精神、大胆さ、情熱」といったキーワードをコンセプトに、選手とファンの両方にとっての“誇りの源”を想定したものだという。エンブレムなどに用いたゴールドは“2004年の成功”を強調している。 クラブの言う「2004年」とは、2003-04シーズンのラ・リーガとUEFAカップの優勝による2冠達成と、2004-05シーズンの開幕を告げるUEFAスーパーカップの優勝を意味している。 今回の新ユニフォームのデザインは、2冠を成し遂げた2003-04シーズンモデルをモチーフとしたものだ。ちなみに当時は日本企業のTOYOTA(トヨタ自動車)が、ユニフォームの胸スポンサーを務めていた。 クラブでは新ユニフォームを「2004年のトリプレーテ(3冠)に敬意を表したもの」と説明している。だがスーパーカップでは2004-05シーズンモデルを着用していたので、厳密には“2冠のユニフォーム”を再現したものと解釈すべきだろう。 バレンシアも!adidas、NIKE、PUMAの「ビッグ3全てと契約した」5つの超有名チーム 懐かしの2003-04シーズンモデルを甦らせた新ユニフォームは、クラブ公式オンラインストアで販売を開始している。
2024年06月25日 13:53
鼻骨を骨折したフランス代表FWキリアン・エンバペの復帰タイミングについて、同国代表のディディエ・デシャン監督がコメントした。
エンバペは、UEFA EURO 2024グループステージ第1節のオーストリア代表戦に先発出場したものの、試合終盤に顔面を強打した際に鼻骨を骨折。90分に途中交代を強いられた。
第2節のオランダ代表戦ではベンチ入りを果たしたエンバペだったが、出場機会は訪れず。25日には第3節のポーランド代表戦を控えているが、フェイスガードをつけたエンバペがピッチに帰ってくるかどうか注目が集まっている。
イギリスメディア『BBC』は24日、ポーランド代表戦の前日会見に臨んだデシャン監督のコメントを紹介。エンバペの復帰時期について質問を受けた同指揮官は「一昨日、昨日よりも今日の方が調子が良さそうだ」と語った。
「オランダ戦と同様、彼は明日もプレーしたがっているよ。フェイスガードでプレーが制限されたりすることはないが、視界が少し狭くなるのは事実だ。最近の技術によってフェイスガードがかなり薄くなっているとはいえ、着用しながらのプレーに慣れる必要はあるからね」
フランス代表は、仮にポーランド代表戦の結果によりグループDの3位になっても、3位チームの中で上位4チームに入ることが決まったために決勝トーナメント進出が決まった。一方、ポーランド代表は2連敗ですでにグループステージ敗退が決まっている。鼻骨を骨折したエンバペを無理に起用する状況ではないが、果たしてデシャン監督はどのような決断を下すのだろうか。
2024年06月25日 13:41
J2の横浜FCは6月25日、元日本代表FW三浦知良がJFLのアトレチコ鈴鹿クラブへ期限付き移籍すると発表した。
現在57歳のカズは、2023年2月に横浜FCからポルトガル2部のオリベイレンセに期限付き移籍し、2シーズンにわたりプレー。通算で9試合に出場していた。鈴鹿には22年にも在籍しており、約1年半ぶりの復帰となる。
【画像】“11”のトレーニングウェアで練習するカズ
今回の移籍にあたり、カズは横浜FCの公式サイトで次のようにコメント。
「横浜FCファン・サポーターの皆さんこんにちは。三浦知良です。この度、JFL所属のアトレチコ鈴鹿クラブに期限付き移籍することを決めました。昨シーズンはポルトガルでプレーし、悔しい思いもありながらも毎日刺激のある日々を送ることができました。新天地でも走り続け、ゴールを決めたいです。横浜FCのこれからの幸運とJ1復帰を願っています。Boa Sorte」
なお、期限付き移籍期間は2025年1月31日までとなる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月25日 13:37
ブラジル代表は25日に行われたコスタリカとのコパ・アメリカ初戦を0-0のスコアレスドローで引き分けた。
怪我で今大会を欠場することになったネイマールは、友人であるNBAのスター選手ジミー・バトラーらとともにスタンドで試合を観戦した。
そのネイマールは試合が行われたロサンゼルスのSoFiスタジアムに車で向かう際、露天商からブラジル代表のユニフォームを購入していた。 Neymar stopped at a traffic light & bought a Brazil jerseys from vendors 🤣🇧🇷
When they noticed it was him 😭
pic.twitter.com/XvmlKJtPjv
— Ginga Bonito 🇧🇷 (@GingaBonitoHub) June 25, 2024
サイズは?を聞かれたネイマールはLと返答。車までユニフォームを持ってきた露天商は、相手が世界的スターだと気付くと思わず驚いていた。
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ネイマールは、「もう一着!速くしてね」と頼んでいたが、写真攻めにあっていたようだ。
2024年06月25日 13:32
元日本代表MFの前園真聖氏が、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組「なりゆき街道旅」で、中田英寿氏との出会いについて語った。
2024年06月25日 13:28
日本代表の切り札、三苫薫を擁するブライトンは近年、目覚ましい躍進を遂げた注目クラブの一つだ。
創設は1901年。実に120年以上の歴史を誇る計算だが、フットボールリーグ時代におけるトップディビジョンの在籍期間は79-80から82-83シーズンまでのわずか4季。また、97年から2011年までは正式なホームスタジアムすら持たずに戦っていた。
転機は2009年。資産家のトニー・ブルームが財政難にあえぐクラブ(当時3部)を買い取って、新オーナーとなる。少年時代から“シーガルズ”(クラブの愛称)のサポーターを自認するブルームは、人一倍の情熱と冷静さをもって再建に着手。まず、2年後の11年7月に肝心の根城(現アメックス・スタジアム)を手にすると、16-17シーズンにEFLチャンピオンシップ(2部)で勝ち点を積み上げ、宿願だったプレミアリーグ初昇格を果たす。トップディビジョンへの返り咲きは、実に35年ぶりのことだった。
プレミアリーグ初参戦の17-18シーズンから2季連続で残留。もっとも、指揮官クリス・ヒュートンの手掛ける“堅守速攻”は頭打ちで、さらに上を目指すには何かを変える必要があった。そこで新監督に抜擢されたのがグレアム・ポッターである。19年夏のことだ。その哲学は前任者のそれとは対照的であり、ポゼッションプレーを基盤とするアタッキング・フットボールの信奉者だった。つまり、この監督人事はチームの“大転換”を意味したわけだ。
見事、オーナーの決断が吉と出る。就任1年目は15位、2年目も16位止まりだったが、3年目の21-22シーズンに大きく跳ねる。アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドを相手に勝利を収めるなど強豪クラブとも堂々と渡り合い、最終的には9位でフィニッシュ。周囲の想像をはるかに超えるサプライズとなった。
しかも――である。この目覚ましい躍進には“続き”があった。翌22-23シーズンも開幕から4勝1分け1敗と好スタートを切ると、その手腕を評価された指揮官がチェルシーに引き抜かれてしまう。突如、躍進の立役者を失うことになったが、それもステップアップの呼ぶ水でしかなかった。ポッターの跡目を継いだ気鋭の指揮官がチームをさらなる高みへ引き上げたからだ。その人こそ、イタリアの鬼才ロベルト・デ・ゼルビである。
チームの設計は極めて革新的。キャプテンのルイス・ダンクを含む2人のセンターバックと2人のピボットが自陣の深い位置で執拗にパスをつなぎ、敵が食いついてきたところで一気にラインブレイクを狙うスリリングな戦術は斬新の一語。当代随一の名将とも言うべきマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラもその戦いぶりを絶賛したほどだ。事実、マンCを含む強豪クラブの多くが恐れを知らない“デ・ゼルビ・ボール”に苦しめられることになった。
見事な戦いぶりは数字にも表れている。チーム総得点は4位で、1試合平均のボール保持率(60.5%)はマンC、リヴァプールに次ぐ3位。1試合平均のシュート数(16.1)に至ってはリーグ最多だった。わずか1年でクラブ記録を塗り替える6位に食い込み、クラブ史上初となるUEFAヨーロッパ・リーグの出場権を手にした。
冒険的なフットボールは実に魅力的なものだったが、それも優秀な人材がそろったからこそ。だが、資金力にモノを言わせて実力者をかき集めたわけではない。その多くは加入時点で名の知られていない“無印良品”である。誰あろう、三笘がそうだ。イングランド人にとって未知の存在だったからこそ、鋭い単騎突破でツワモノたちを手玉に取る日本人の躍動は衝撃的だった。オーナーの掲げる強化指針とは、経験豊かなベテランと将来性豊かなヤングガンズとの融合にある。とりわけカギを握るのが安価で手に入る“スター候補生”の発掘だ。このリクルーティング・システムがいかに優秀か。ブライントで一気に覚醒し、強豪クラブに引き抜かれた選手たちの顔ぶれを見てもわかる。
アーセナルで活躍するベルギー代表のFWレアンドロ・トロサール、リヴァプールで10番を背負うアルゼンチン代表のMFアレクシス・マック・アリスター、チェルシーに在籍するスペイン代表のDFマルク・ククレジャとエクアドル代表のMFモイセス・カイセド、トッテナムの中盤を支えるマリ代表のMFイヴ・ビスマ……。いずれもシーガルズの一員となってからメキメキと頭角を現し、その名を売った成功者たちだ。彼らの台頭なくして、ブライトンの躍進もなかった。
ともあれ、近未来のスターに出会いたければ、ブライトンを見ればいい。シーガルズの動力源はやはり野心あふれる若い力だ。アタック陣にはブラジル代表のジョアン・ペドロ、パラグアイ代表のフリオ・エンシソ、アルゼンチン代表のファクンド・ブオナノッテら南米からやって来た20歳前後の興味深い人材がひしめく。欧州ではアイルランド代表のFWエバン・ファーガソンやスコットランド代表のMFビリー・ギルモアらが虎視眈々とブレイクの機会をうかがっているのだ。
昨シーズン限りでデ・ゼルビが退任し、クラブは新たなサイクルに突入する。その先導者が31歳のファビアン・ヒュルツェラーだ。プレミアリーグ史上最年少の指揮官となる。昨シーズンは2部でくすぶるドイツのザンクト・パウリをブンデスリーガ昇格へと導いた。一見、大胆に映る決断も、したたかな計算に基づくものだ。
「彼はチームの理想に合致するプレースタイルを標ぼうする人物」とはオーナーの弁。新監督自身はデゼルビの手掛けてきたアタッキング・フットボールに共鳴しており、継続路線は必至だろう。ポッターやデ・ゼルビの時代とは一味違った『シーガルズ3.0』――。今夏開催される『ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ジャパンツアー2024』、そのプロローグ(序章)を見逃す手は、ない。
文=北條聡
ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ジャパンツアー2024
対戦カード:鹿島アントラーズ vs ブライトン
試合会場:国立競技場
開催日時:2024年7月24日(水)19時試合開始
放送予定:Amazonプライム・ビデオ
対戦カード:東京ヴェルディ vs ブライトン
試合会場:国立競技場
開催日時:2024年7月28日(日)18時30分試合開始
放送予定:Amazonプライム・ビデオ
2024年06月25日 13:15
ブラジル代表は25日に行われたコスタリカとのコパ・アメリカ初戦を0-0のスコアレスドローで引き分けた。
4-2-3-1システムだったブラジルのスタメンはこちら。
GK:アリソン(リヴァプール)
DF
ダニーロ(ユヴェントス)
エデル・ミリトン(レアル・マドリー)
マルキーニョス(PSG)
ギリェルミ・アラナ(アトレチコ・ミネイロ)
MF
ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)
ジョアン・ゴメス(ウォルヴァーハンプトン)
ラフィーニャ(バルセロナ)
ルーカス・パケタ(ウェストハム)
ロドリゴ(レアル・マドリー)
FW
ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)
右にラフィーニャ、左にロドリゴ、トップ下にパケタという形。
ブラジルはポゼッション73.6%、シュート19本と押し込んだものの、最後までゴールを奪えず(枠内シュートは3本)。
北中米のチームが主要大会でブラジル相手に無失点を達成するのは、2001年のコパ・アメリカでのホンジュラス以来だとか。
『Globo』は、「マルキーニョスの得点はオフサイドで取り消し。ブラジルはスペースを見つけられず。コスタリカ守備陣は8人がペナルティエリア内で守りを固めていた。ブラジルはボールを保持したものの、決定機にはつながらず。コスタリカは出来るだけ多くの選手をペナルティエリア付近に配置して守るという明確な戦略があった」と伝えていた。
なお、怪我で欠場のネイマールはスタンドから試合を観戦。
後半26分にヴィニシウスに代えて、17歳のエンドリッキが投入された際には「(下げるのは)ヴィニなの?」と交代策に納得がいっていない様子だったそう。
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ブラジルは第2節でパラグアイと対戦する。
2024年06月25日 13:14
スタッド・ランスは24日、『株式会社ヤスダグループ(以下:ヤスダグループ)』がメインスポンサーに就任したことを発表した。契約期間は2027年夏までの3年間となる。
今回の発表によると、スタッド・ランスがヤスダグループと3年間のパートナーシップ契約を締結したとのことだ。2024−25シーズンから、メインスポンサーとしてユニフォームの前面に会社名が記載される他、「ヤスダグループは、ユニフォームにおける存在感や多くの付加的な知名度に加え、地域におけるスタッド・ランスの存在感と知名度を強化するために、そのノウハウとネットワークを提供していく」と明らかにしている。
スタッド・ランスのジェネラルマネージャーを務めるマチュー・ラクール氏は、ヤスダグループとのパートナーシップ契約締結に伴い、クラブ公式サイトにて「この戦略的パートナーシップは、フランス、ヨーロッパという枠組みを超えてクラブの魅力と評価が高まっていることを示すもの。ヤスダグループの協力のもと、国際的な知名度の向上や、両国の文化的・スポーツ的な結びつきを強化することができると確信している」とコメントを残している。
また、ヤスダグループの安田慶祐CEOも「私たちは、スタッド・ランスのメインパートナーになれることを大変光栄に思っています。特にチームに所属する日本人選手の存在に感謝し、将来的にスタッド・ランスと日本の関係をさらに強化するべく、さまざまな取り組みを展開していきます」とコメントとした。
なお、日本代表FW中村敬斗とFW伊東純也を擁するスタッド・ランスは今夏、ジュビロ磐田、清水エスパルス、FC町田ゼルビア、ヴィッセル神戸と対戦する日本ツアーを控えている。
2024年06月25日 13:10
FC大阪は25日、ブラジル人DFジョアン・モウラの加入をクラブ公式サイト上で発表した。
2024年06月25日 12:45
アメリカで開催されているコパ・アメリカ。25日にはブラジル代表の初戦となるコスタリカ戦が行われた。
昨季からMLSのLAギャラクシーでプレーする元日本代表DF吉田麻也は、『Amazon Prime』でこの試合を現地解説。槙野智章とのこんなやりとりもあった。
槙野
「麻也さん、素朴な疑問なんですけど、アメリカでのサッカー人気と野球人気を比べると、野球人気はすごいんですか?」
吉田
「いや…バスケ、アメフトですね。うん。野球は日本だと大谷選手がすごく毎日のように報道されてますけど…まあ野球も人気は人気なんですけど、やっぱバスケ、アメフトはさらにすごいし、アイスホッケーとかもものすごいんですよ」
槙野
「大谷選手の報道は多いですか?」
吉田
「多いですね。多いですけど、日本みたいにプライベートなことまでは取り上げられないかなと思います。プレーの結果のほうが多いですね」
アメリカでは、サッカーや野球以上にバスケ(NBA)、アメフト(NFL)、アイスホッケー(NHL)が人気だと感じているようだ。
大谷翔平は世界1位じゃない!1年あたりの世界最高給アスリート王
また、LAドジャースでプレーする大谷についての報道にも日米で違いがあるとのこと。
2024年06月25日 12:41
「東京五輪に出て、海外へ行って、プレミアリーグに行って、いい時期にワールドカップもあって、自分はすごく運がいいなと感じています。ただ、次(2026年北中米W杯まで)の3年半はより難しくなる。代表は移動や連戦もあるので、メンタルのところだったり、チームがうまくいかない中で打開する力が求められてくる。クラブ以上に負荷が高くなると思いますし、過酷な環境の中でクラブと両立させられるタフさが必要になる。それを身に着けたいですね」
2002年のカタールW杯を経て、第2次森保ジャパンが始動した2023年3月。三笘薫は日本の主軸として新チームをけん引していく強い覚悟を口にした。その時点ではまだプレミアリーグ参戦1年目だったが、世界を震撼させるほどの突出した存在感を見せ、一世を風靡していた。本人も自らの立ち位置を自覚していたはず。その後も順調に右肩上がりの成長曲線を辿っていくと思われていた。だが、そこからの1年3カ月は予期せぬケガの連鎖に苦しみ、長期間ピッチを離れることになった。23-24シーズンはプレミア19試合出場3ゴールにとどまり、代表も1年間で4試合に出場しただけ。長い足踏み状態には本人も悔しさと焦燥感を覚えたはずだ。
それでも、27歳の稀代のドリブラーの本領発揮はここからが本番。三笘には多少の困難に直面しても乗り越えられるだけのインテリジェンスと粘り強さがある。彼はその能力をこれまでのサッカーキャリアの中でじっくりと養ってきたのである。
康嗣と小井戸正亮、2人の恩師が語る三笘薫
日本屈指のアタッカーにとって、最初の飛躍の場となったのが、川崎フロンターレのアカデミー。特に1つ上に板倉滉、三好康児、1つ下に田中碧といったタレントがひしめく中、常に「世界基準」や「自分のストロング」と向き合い続けてきたのだ。U-12時代に指導した康嗣監督は「いつでも・どこでも・誰とでも・自分の力を出せるのがいい選手」と常日頃から口を酸っぱくして言い続け、意識向上を促していたという。
「自分が指導した川崎ジュニアの中で、薫のポテンシャルは頭抜けていました。でも彼は成長が遅くて、小6の時点で150センチくらいしかなく、中学まではかなり小さかった。フィジカルコンタクトの部分では苦労したと思いますが、『間合いゼロ』『敵とぶつかって痛いと思わなかったら守備じゃない』『パスばっかりじゃダメ』と本当にいろんなことを要求し、視座を引き上げていきました」
周囲のアプローチが奏功し、選手として順調な成長を見せていったが、ユース年代でメンタル的な課題にぶつかった。当時の三笘にはやや人見知りな一面があり、自分に自信が持てない部分も散見されたという。クラブ側からはトップ昇格を打診されたが、本人は固辞。「じっくり時間をかけて心身両面を鍛え上げた方が自分にとってはいい」と慎重なスタンスを貫き、筑波大学進学を決断した。恩師である小井戸正亮監督は大学4年間の三笘をこう語る。
「本人は『フィジカル的に通用しない』と考えて大学に来たようですが、『同時に勉強もしっかりやったうえで、サッカーに取り組みたい』という意思を示していました。同期の推薦入学の選手は山川哲史(現ヴィッセル神戸)ら5〜6人がいましたが、みんな総じて学習意欲が高く、それに触発されたところはあったと思います。『人生の選択肢を広げておこう』と教員免許取得にも乗り出し、単位は取り終えましたね。卒業論文は『サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究』。ドリブルを仕掛ける選手の視線の位置や角度などが人によってどう違うかを分析するため、20人の選手の頭に小型カメラをつけ、データを蓄積。自分なりに突き詰めたと思います。その研究と並行して三笘は自らの1対1の練習を徹底的に繰り返し、スキルを習得しようとしていた。研究と実践の両方があって、世界をキリキリ舞いする高度なドリブル技術が身に着いたんだと思います」
こういった地道な積み重ねが2020年に加わった川崎Fで一気に出る。プロ入り当初は「自分は体力面や守備に不安があるので、早くそこを克服してコンスタンに試合に出られるようになりたい」と謙虚な口ぶりを見せていたが、新型コロナによる中断明けから急激にブレイク。主にスーパーサブとして勝負を決定づける大仕事を繰り返し、川崎FのJ1・天皇杯の2冠達成の原動力になったのだ。
続く2021年も「三笘のドリブルは手が付けられない」「誰も止められない」などと特別視され、どこから見てもJリーグ最高峰プレーヤー以外の何物でもなかった。ご存じの通り、同年夏に彼はブライトンに完全移籍し、そこからベルギー1部のユニオン・サン・ジロワーズにレンタルされたが、「半年しかプレーしていない三笘がMVPでいいのではないか」という声も関係者から聞かれたほどだった。
ケガを乗り越え、日本で“新生ブライトン”初陣へ
そんな圧巻パフォーマンスを見せつけても、本人は「まだまだ」「もっとやれる」と決して満足することはなかった。高い領域を渇望する姿勢は川崎ジュニア時代から全く変わらない。三笘薫という選手はまさに「向上心の塊」なのである。24歳での海外移籍は、一般的に見れば遅い部類だったが、一切、関係なかった。21-22シーズンにユニオンで27試合出場7ゴールという数字を残すと、森保一監督から満を持してA代表に招集される。初キャップは2022年11月のオマーン戦。後半からピッチに送り出されたが、卓越した局面打開力で試合の流れをガラリと変え、伊東純也の決勝弾をアシスト。日本を窮地から救う大仕事を果たしてみせたのだ。
さらに、翌2022年3月のオーストラリアとの最終決戦では、スコアレスの状況で終盤出てきた三笘が自ら2発を叩き出し、日本にカタールW杯切符をもたらした。この頃から森保監督も「戦術・三笘」という言葉を公の場で使い始めたが、まさに三笘が出てくるだけで試合の流れが一変するようになった。それだけ彼の個人能力が頭抜けていたということ。同年夏にレンタル元のブライトンに復帰してからは、瞬く間に左ウイングの定位置を奪取。プレミアで見る者を釘付けにし、11月5日のウルヴァーハンプトン戦でプレミア初ゴールをゲット。カタールW杯に弾みをつけた。
そして、長年、夢に描き続けていた初めてのW杯の大舞台で、彼はジョーカーとして全4試合に出場。スペイン戦では田中碧の逆転弾につながる奇跡的な折り返しを披露。これが「三笘の1ミリ」と命名されるなど、献身的かつアグレッシブなパフォーマンスが高く評価された。それでも、クロアチア戦でのPK失敗後には人目をはばからずに号泣。「チームを勝たせる存在にならないといけない。4年間もう1回、そこを目指そうと思います」と毅然と発言。その挑戦は今もなお続いている。
冒頭の通り、23-24シーズンはケガに泣かされたが、今夏開幕する新シーズンは頭からフル稼働してもらう必要がある。ブライトンも三笘が加入したタイミングで指揮官となったロベルト・デ・ゼルビ監督が昨季限りで退任し、31歳のファビアン・ヒュルツェラー監督が就任。新体制で再出発することになる。三笘とわずか4歳違いの若き指揮官がどんなチーム作りを進めていくのか。そこは未知数の部分が大だが、まずは7月末の日本ツアーが大いに注目される。彼らは7月24日に鹿島アントラーズ、28日に東京ヴェルディと2試合を消化する予定で、三笘にとってもケガからの復帰シリーズとなる。ここで力強いドリブル突破を見せてくれれば、日本中のファンが安堵するはず。未来への希望を持てるようなパフォーマンスを強く期待したいところだ。
そのうえで、8月に24-25シーズンが開幕。9月からは2026年W杯最終予選も始まる。前回は途中参戦だった三笘にしてみれば、クラブと代表を毎月のように行き来しながら、エースとしての働きを見せるというのは、非常に高いハードルになる。それでも、カタールW杯で誓った通り、彼は日本を勝たせ、ブライトンでも勝たせる存在にならなければいけない。
「大学時代の彼は無双していたわけではありません。でも目指すべき場所に辿り着くべく、ブレることなく自分のやるべきことをやり続けたのは確かです。今の環境で何をすべきかを考え、取り組んでいく『自己解決能力』は本当に際立っていた。そこが最大の強みだと思います」。恩師・小井戸監督も太鼓判を押すように、彼には傑出した賢さと解決力を駆使して、困難をくぐり抜けることが肝要だ。
ここから先は、よりパワーアップした三笘薫の一挙手一投足が見られるはず--。多くの人々が熱望するような理想的な軌跡を彼には着実に歩み続けてほしいものである。
取材・文=元川悦子
ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ジャパンツアー2024
対戦カード:鹿島アントラーズ vs ブライトン
試合会場:国立競技場
開催日時:2024年7月24日(水)19時試合開始
放送予定:Amazonプライム・ビデオ
対戦カード:東京ヴェルディ vs ブライトン
試合会場:国立競技場
開催日時:2024年7月28日(日)18時30分試合開始
放送予定:Amazonプライム・ビデオ
2024年06月25日 12:25
40歳まで現役としてプレーした元日本代表長谷部誠。今後は10年所属したフランクフルトで指導者としての道を歩み始める。
その長谷部は、Instagramに日本サッカー協会から贈られた特別な日本代表ユニフォームを投稿。
背中には「HASEBE」というネームと「114」という背番号が入っており、胸には出場したワールドカップ3大会が印字されている。
114は長谷部が日本代表で出場した試合数。これは歴代7位となるキャップ数だ(1位は遠藤保仁の152試合)。長谷部は「ありがとうございます!」「Thanks」と感謝を綴っていた。
日本代表で「奇妙な背番号」をつけた7人
なお、贈られた日本代表のユニフォームは、先日発表された最新モデルではなく、背番号がイエローのひとつ前のもの。
2024年06月25日 12:15
バルセロナからの関心が伝えられているミオ・バックハウスこと長田澪。
2024年06月25日 12:05
自身6大会目の出場となるEUROを戦っているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。
先日のトルコ戦では乱入した少年ファンの自撮りに応じたことが話題になった。
その試合ではロナウドがマスコットキッズの少女を抱きしめたことも話題になっている。
『A Bola』によれば、ロナウドに抱きしめられたのは8歳のディアナちゃん(彼女が手をつないでいたのはロナウドの後ろにいたGKディオゴ・コスタ)。ポルトガルに帰国した彼女は、こう話していたそう。
「ロナウドが大好きなんです。彼は最高、ポルトガルの人だし。(飛行機で)帰る時、すでに私のことを知っている人がいたんです。『ロナウドと一緒にいた女の子じゃない?』と聞かれたので、『そうです、私です!』って。
(ピッチに向かう際)選手のみなさんと一緒にいられて楽しかったです。コスタに話しかけたら、サッカーが好きなのと聞かれたので、そうですと答えました。サッカーをするのが好きなんです」
大好きなロナウドとの触れあいを夢のようだと思ったというディアナちゃんだが、話はできなかったそうで、「本当に好き」と伝えたいとも語っていたとか。
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彼女の母親によれば、4月にマスコットキッズの抽選に当選したそう。2人の兄弟も含めて子供たちは今回のことに大興奮していて、午前2時までTikTokで動画を探していたとか。
2024年06月25日 11:50
無類のポーカー好きとして知られるネイマール。
先日、ロサンゼルスで開催されたポーカーのイベントに友人でギャンブル仲間でもあるNBAのスター選手ジミー・バトラーらと参加した。
ネイマールとバトラーが17.4万ドル(2773万円)を賭けて対決する場面も。.@neymarjr & @JimmyButler got into a huge pot last night! 😳💸 pic.twitter.com/qzzmoHTVnm
— Hustler Casino Live (@HCLPokerShow) June 24, 2024
バトラーが5000ドル(79万円)を賭けるとネイマールは即座に倍額にレイズ。その後、2人とも引き下がらずにオールインしたが、バトラーがフルハウスで勝利した。
この勝負に負けたネイマールは、バトラーのInstagram投稿に「Fuck U」と笑顔の絵文字つきで投稿している。
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ただ、『CBS』などによれば、このイベントで一番勝ったのはネイマールだったとか。なんでも最終的には30.6万ドル(4879万円)ほど勝ったそう。
2024年06月25日 11:47
サンフレッチェ広島は6月25日、クラブの公式Xでタイのパトゥム・ユナイテッドへ完全移籍するMF野津田岳人のメッセージ動画を公開した。
広島の下部組織出身の野津田は、2013年にトップチームに昇格。その後、16年に新潟、17年に清水、17年8月から18年まで仙台、21年には甲府に期限付き移籍。22年に広島へ復帰していた。
そんな30歳はまず、広島で過ごした日々を振り返る。
「広島に入団して、ここまで自分を育てていただいて、プレーさせていただいて、本当に夢のような時間でした。ありがとうございました。自分にとってこのクラブはサッカー人生そのものでしたし、たくさんのタイトル、たくさんみんなで喜べた時間、チームメイトとたくさん練習できた日々というのは、自分にとって本当にかけがえのない時間でした」
【動画】「サンフレッチェファミリーの皆さまへ」野津田岳人のビデオメッセージ
そして、今後に向けた決意を語る。
「広島でプレーできたことを自分の誇りにして、広島の誇りを胸に向こうのクラブでも全力で、今まで経験したことを出せるように頑張っていきたいですし、より成長して羽ばたいていきたいと思います」
ファン・サポーターへの感謝も口にする。
「本当にこのクラブでプレーできて自分は幸せだと思いますし、エディオンピースウイング広島でプレーできたのも、自分にとって本当に幸せでした。サポーターの皆さん、ここまで良い時も悪い時もありましたが、応援して支えていただき、ありがとうございました」
最後に「これからもっともっと大きくなって、また皆さんにいつか会えるように頑張っていきたいです。今まで本当にありがとうございました」と述べた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部