2024年06月16日 08:00
「楽天3−4広島」(15日、楽天モバイルパーク) 広島が7年ぶりの交流戦勝ち越しを決め、3連勝で貯金を今季最多の8とした。 打球が中前で弾むのを確認すると、ベンチに向かって右拳を突き上げた。堂林翔太内野手(32)が9日の1軍昇格後初安打となる中前適時打をマーク。「ちょっとは貢献できたかな」と安どの笑みがこぼれた。 2点リードの六回。坂倉が適時打を放ち、なおも1死一、二塁で打席へ。2球目に二走・小園が三盗に成功したことが大きかった。「内野ゴロの詰まったのでも、何でも良いと思っていた。結構気楽に打席に立てた」。カウント2−1から甘く入った直球を素直にはじき返し、貴重な追加点をもたらした。 4月20日・巨人戦以来、35打席ぶりの安打。適時打までさかのぼれば4月12日・同戦以来、61打席ぶりとようやく長いトンネルを抜けた。開幕4番を務めるも、打撃不振で5月12日に2軍へ。首位に立つチームの戦力になるべく「自分も必ずあそこに戻るという気持ちでやりました」と自らを奮い立たせ、バットを振り込んできた。 打つだけではない。1点リードの八回2死一塁では、渡辺佳が放った一、二塁間の打球を横っ跳びで好捕。すぐさま一塁ベースカバーに入った島内へトスし、ピンチの芽を摘んだ。「まずは守備から。そういったのが僕らの野球だと思う。難しいグラウンドでもあったので」と胸を張った。 チームは3連勝で7年ぶりの交流戦勝ち越しを決めた。「今日こうやってチャンスをいただいたので、また次しっかり準備したい」と堂林。帰ってきた背番号7が新井カープの勢いを加速させる。
2024年06月23日 10:00
● 巨人 0 − 3 ヤクルト ○
<10回戦・東京ドーム>
巨人のトップバッター・丸佳浩が22日のヤクルト戦で、右へ、左へ、センターに打ち分け、猛打賞を達成した。
『1番・右翼』で先発出場した丸佳浩は0−0の初回無死走者なしの第1打席、サイスニードが1ボールから投じた2球目のストレートをライト前に弾き返すと、続く0−0の3回一死走者なしの第2打席は1ボール1ストライクから3球目のストレートをレフト前に運んだ。さらに0−0の5回二死走者なしの第3打席はサイスニードの初球を捉え、センター前に打ち猛打賞とした。
22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト』で解説を務めた若松勉氏が、丸について「狙ったボールを逃さず打ちますので、ヒットコースに飛んでいきますよね」と話した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年06月23日 09:58
球宴のホームランダービー不参加を表明した
【MLB】ヤンキース ー ブレーブス(日本時間23日・ニューヨーク)
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、球宴のホームランダービー不参加を表明した。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」に「今年はやらないよ」と語った。6大会連続で欠場。(Full-Count編集部)
2024年06月23日 09:20
◆ 5月以降は二軍で24回1/3を投げ33奪三振
ロッテの田中晴也は5月以降ファームで奪三振を量産している。
4月終了時点で20回1/3を投げ12奪三振で、5月2日に取材した時には「(奪三振は)満足いく数字ではないですし、もう少し増やしたい気持ちはある。今はスライダーとフォークを日々試行錯誤して練習しているので、その2つをより良くしていければ、三振の取りたい場面で取れるようになっていくと思うので、そうしていければ奪三振率は上がってくるかなと思います」と話していたが、5月は11回を投げイニングを上回る17奪三振、6月もここまで13回1/3を投げ、16奪三振を記録する。
5月21日の日本ハム二軍戦は5回・75球を投げ、10奪三振、6月11日のDeNA二軍戦は8回・103球を投げ、11奪三振と2桁奪三振をマークした。
5月以降にファームで奪三振が増えている要因について田中は「真っ直ぐのコントロールと、投げに行く、決め切りたい時にしっかりいいボールが入っています。あとは若いカウントからスライダー、フォークでカウントを取り、そして空振りが取れているところが、真っ直ぐで三振も取れるようになったと思います。的を絞らせないじゃないですけど、相手にいろんな状況を考えさせるピッチングができているのかなと思います」と説明した。
スライダーでの三振も増えているが、そこについて田中は「全体的にフォークの(奪三振)率が上がってきたので、それがスライダーにも影響が出ているのかなと思います」と分析した。
▼田中晴也の月別ファーム成績
3・4月:4試 0勝1敗 20回1/3 振12 四死8 防3.10
5月:2試 1勝0敗 11回 振17 四死3 防2.45
6月:2試 0勝1敗 13回1/3 振16 四死4 防3.22
◆ 一軍初登板
チームが引き分けを挟んで10連勝中だった6月1日の阪神戦(ZOZOマリンスタジアム)で、一軍プロ初登板・初先発を果たした。5回・84球を投げ、2被安打、6奪三振、1与四球、無失点もプロ初勝利とはならなかったが、今後に期待の持てる投球内容だった。
「すごい自信に変わりましたし、自分のピッチングが通用するということがわかったので、それをコンスタントにこれから続けられるようなトレーニングをやっていけたらいいかなと思います」。
特に0−0の初回二死走者なしから糸原健斗に四球、近本光司にライト前に運ばれ、一、二塁とピンチを招いたが前川右京をスライダーで空振り三振に仕留め、ゼロで切り抜けたのが大きかった。本人も「四球とかでもったいない出塁だったので、そこは反省しつつですけど、ピンチの場面でフォークを投げきれたのは自信につながりました」と振り返った。
この日の登板では初回23球中15球がストレートで、ファームでも5月21日の日本ハム二軍戦では初回12球中9球がストレートと、立ち上がりストレートの割合が多い。
「行けるところまでストレートで行くのが自分のピッチングスタイル。しっかりストレートで押さないことには、自分のピッチングスタイルを出していけない。ストレートは、わかっていてもファウルをとれるくらいの気持ちで投げています」。
プロ初登板を経て、その後は2試合ファームで先発している。「中9日とかで投げさせてもらっていますけど、間隔を短くするためのリカバリーを見つけることと、あとは中6日の中で二軍では100球近い球数をコンスタントに投げて、より長いイニングを投げる練習ができたらいいかなと思います」。
その中で、6月11日のDeNA二軍戦ではプロ入り後、自己最長の8イニング、最多の103球を投げた。「後半ストレートが落ちるので、初めて投げたのもありますけど、しっかり経験を積んで投げ終わりまでしっかり球の差が出ないピッチングを目指さないといけないなと思います」と課題点を挙げながらも、前を向いた。
ファームでは奪三振も増え、イニング数、球数も順調に増やしている。先発の台所事情を考えれば、もう1度、一軍で投げるチャンスは巡ってくるはず。その時に向けて、しっかりと準備をしていきたい。
取材・文=岩下雄太
2024年06月23日 09:20
ラングス記者が紹介…450フィート以上の本塁打5本は1シーズンの球団最多
【MLB】エンゼルス 3ー2 ドジャース(日本時間22日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、歴史的なペースで特大弾を量産している。
2024年06月23日 09:00
● 巨人 0 − 3 ヤクルト ○
<10回戦・東京ドーム>
22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト』で解説を務めた若松勉氏が、巨人・ヘルナンデスについて言及した。
3番・中堅で先発出場したヘルナンデスは1安打で、13日の楽天戦から続く連続試合安打を6に伸ばした。ここまでヘルナンデスは打率.338、3本塁打、10打点の成績を残す。
若松氏は「来た時から見ているんですけど、常に1打席、1打席自分のバッティングをしようとしているんですね。それと大きなものをいらないという感じで、中距離打者のような打者だと思いますね」と評価した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年06月23日 08:47
ロッテのC.C.メルセデスが13時から行われるソフトバンク戦に先発する。
メルセデスは球団を通じて「ボールを低めに集めて積極的にストライクゾーンに投げることを心がけます。自分ができることを100%出して、チームの勝利に貢献できるピッチングができるように頑張ります」とコメントした。
メルセデスはここまで11試合・69回を投げ、2勝2敗も、防御率はリーグトップの1.43。5月25日のソフトバンク戦から現在4試合連続でQS(6回以上3自責点以内)をクリアしている。
2024年06月23日 08:30
初回の第1打席でいきなり…153キロ直球を捉え、右翼スタンドへ豪快アーチ
【MLB】ヤンキース ー ブレーブス(日本時間23日・ニューヨーク)
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が22日(日本時間23日)、本拠地で行われたブレーブス戦に「3番・中堅」で先発出場し、初回の第1打席で28号2ランを放った。18日(同19日)のオリオールズ戦では、左手に死球を受けて途中交代。1試合を欠場していたが、復帰後は3試合で2発と影響を感じさせない。
40歳のベテラン右腕、チャーリー・モートン投手と対戦。初回1死一塁の場面で、いきなり豪快アーチをかけた。カウント3-1から外角への95.5マイル(153.6キロ)直球を一閃。右翼スタンドへ吸い込まれ、打球速度101.5マイル(約163.3キロ)、飛距離366フィート(約111.6メートル)、角度26度だった。
メジャーでは、リーグの枠を超えた本塁打王争いにも注目が集まる。21日(同22日)に22号2ランを放ち、ナ・リーグの単独トップを走るドジャースの大谷翔平投手とは6本差となった。シーズン162試合に換算すると58発ペースだ。
8日(同9日)のドジャース戦では、史上最速となる901試合目で通算280号本塁打を達成した。直近50試合では24本塁打と加速。2022年にア・リーグ新記録となる62本塁打を放った大砲が、再び歴史的なペースでアーチを量産している。(Full-Count編集部)
2024年06月23日 08:30
◆ 「層は厚くなる」
オリックスのルイス・ペルドモが22日の西武戦(京セラD大阪)で加入後初登板を果たし、三者凡退と上々のデビューを飾った。
2024年06月23日 08:20
◆ 「これも新庄マジックですかね」
日本ハムは22日、楽天との試合(エスコンF)に5−2で勝利。昇格即スタメンの福田光輝&4番起用のレイエスが活躍を見せた。
2点ビハインドの2回、無死一・三塁から万波中正の犠飛で1点を返すと、なおも二死二塁のチャンスで1軍昇格即「8番・二塁」でスタメン出場した福田光輝がレフトへの適時打を放ち同点に追いつく。5回には二死一塁の場面で4番・レイエスがセンターへの適時二塁打を放ち逆転に成功。福田は2安打2打点、レイエスは3安打1打点と両選手とも新庄監督の起用にしっかりと結果で応えた形となった。
レイエスについて、22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の大矢明彦氏は「キャラクターが良いですね。何てったって手袋がピンクですからね…。愛されるキャラクターで良いと思いますし、走る時にひざがもう少し上がってくれると、もっと速く走れるでしょうね…」と冗談を交えながら、愛らしいキャラクターを持つ助っ人についてコメント。
また6回の打席前に新庄監督から「打ったらマンション買ってやる」と耳打ちをされ、その後にしっかりと適時打を放った福田光輝について、同番組に出演した解説者の館山昌平氏は「ほんとに打ちましたね。これも新庄マジックですかね」と話し、「福田選手は大谷翔平選手のように懐が深くて、バットの出し方が非常に良いんですよね。なかなか成績は残せてなかったですけど、これを機に上がっていって欲しいですよね」大スターの名前を挙げつつ、福田のバッティングについて言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月23日 08:10
◆ 「線となって繋がった」
ソフトバンクは22日、ロッテとの試合(みずほPayPay)に3−1と逆転勝利。周東佑京が殊勲のソロホームランを放ち、カード勝ち越しを決めた。
1点ビハインドの7回、一死から山川穂高が死球、近藤健介が二塁打と一死二・三塁のチャンスを作ると、柳町達がレフトへの犠飛を放ち同点に追いつくと、続く8回には二死から周東佑京が右中間への勝ち越しソロ、さらには栗原陵矢が適時二塁打を放ち2点を追加。打線が終盤に粘りを見せ、貯金は今季最大の「24」となった。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の館山昌平氏は、同点に追いついた7回の攻撃に注目。「7回の攻撃の所で、山川選手が11球、近藤選手が10球と2人で21球投げさせたことで、種市投手が7回に34球も投げているんですよ」と粘りながら出塁した2人に言及すると、
続けて「先発投手は1イニング20球以上投げると重たくなるので、それによってようやく、8回に種市投手の真っすぐを引っ張ることができたのかなと思います。ソフトバンク打線としては、攻略まで100球以上かかってしまったんですけど、打線がしっかりと“線”となって繋がったので、周東選手のホームランに繋がったのかなと思いますね」とロッテ・種市の攻略に成功したソフトバンク打線について分析した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月23日 08:10
28日の日本ハム-ソフトバンクで「日向坂46」の藤嶌果歩さんが来場
日本ハムは今月28日にエスコンフィールドで行われるソフトバンク戦で、人気グループ「日向坂46」のメンバーで、北海道出身の藤嶌果歩さんがファーストピッチを行うと発表。さらに「きつねダンス」などイベントにも登場する。
開催中のイベント「ファイターズかわいいシリーズ」の一環で来場が実現。ファーストピッチだけでなく、ファイターズガールとともに「きつねダンス」「わちゅごなダンス」を踊るという。
藤嶌さんは球団を通じて「この度初めて、ファーストピッチを地元北海道でさせていただくことになりました。このような機会をいただけてとてもうれしいです! ありがとうございます! さらに、ファーストピッチだけでなく、グラウンドで『きつねダンス』『わちゅごなダンス』も踊らせていただきますので、皆さんぜひ観に来てください」とコメントしている。
北海道生まれ17歳の藤嶌さんは、坂道グループ「日向坂46」の四期生メンバー。2022年9月に日向坂46新メンバーオーディションに合格し、グループに加入した。(Full-Count編集部)
2024年06月23日 08:00
● 巨人 0 − 3 ヤクルト ○
<10回戦・東京ドーム>
22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト』で解説を務めた若松勉氏が、ヤクルト・オスナについて言及した。
2024年06月23日 08:00
「中日1−3広島」(22日、バンテリンドーム)
どよめきとともにグングン伸びた打球は、左翼スタンドギリギリに吸い込まれた。広島・末包昇大外野手が決勝2ラン。一振りで停滞ムードを打ち砕き、試合の主導権をつかんだ。
四回1死一塁でメヒアの初球148キロを振り抜いた。ライナー性の打球に「捉えてはいたが、弾道が低かったので、どうかなという感じはあった」と振り返るも、白球はフェンスを越えた。6日・日本ハム戦以来11試合ぶりの一発はチームトップの6号2ラン。前日21日の試合でチームは今季12度目の完封負けを喫していただけに、流れを引き寄せる一打になった。
リーグ戦が再開されたこの2試合は5番に入っている。3番・野間と4番・小園が好調で、「その後を打つ打者が打てれば、おのずと点は入ってくると思う。それがたまたま自分の役目。もっともっと打てれば、もっともっと点は入るので、そこは頑張りたい」とポイントゲッターとしての自覚を強めた。
ただ、直後の守備でアクシデントに見舞われた。田中の飛球をスライディング捕球した際に左太もも裏を負傷。「ハム(ハムストリングス)が張った。(滑り込んだ時に)ちょっと伸びちゃった感じ。ちょっと強い張りがあった」。途中交代を余儀なくされた。
新井監督は「大事を取ってという形で代えたので、そんなにシリアスなものじゃないと思う」と説明。病院には行かず、23日の出場については「状態を見て判断したい」と話すにとどめた。首位を走るチームにとって末包の存在は不可欠。軽症を祈るしかない。
2024年06月23日 07:50
◆ 「もう目が覚めたかなと思いましたよ」
阪神は22日、本拠地でのDeNA戦に2−5で敗戦。中盤に突き放されてから打線にあと一本が出ず、3位・DeNAには「0.5」ゲーム差に迫られた。
この日は2回に2軍調整から復帰した大山悠輔の本塁打で幸先よく先制した阪神だったが、3回に一死から三塁手・渡邉諒が失策で出塁を許すと、そこから一・二塁にチャンスを拡大され、タイラー・オースティンに逆転3点本塁打を浴びてしまう。
追いつきたい阪神は4回に無死一・三塁からまたも大山が左適時打を放ち1点差まで詰め寄るも、反撃もここまで。以降は先発の伊藤将司、さらには島本浩也が1点ずつ奪われて3点差に拡大すると、打線も6回以降は1安打に封じられてしまった。
投打で及ばず悔しい敗戦となった阪神だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は明るい材料として主砲・大山悠輔の活躍に熱視線を浴びせた。
この試合では全打点をたたき出すなど一人気を吐いたが、「これはあくまで僕の思い込みかもしれないですけど」と切り出すと、「彼はアウトハイの変化球をああいう風に持っていけるようになると、好調だなって。いつもそう思うんですよね」と調子のバロメーターを解説。
本塁打、さらに適時打の場面いずれも外角高めに浮いたチェンジアップを見逃さずに鋭く引っ張ったが、こうした失投を確実に捉える姿に「もう目が覚めたかなと思いましたよ」と浮上を予感して語った。
最高出塁率を獲得した昨季から一転、今季は開幕から不振にあえぎ続けた大山だが、昇格後は2試合ながらいずれもマルチ安打を放つ活躍を残している。大矢氏の指摘するように“外角高めの浮いた変化球”のさばき方が、彼の状態を判断する一つの基準になるのかもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】大山久々4号弾も守乱が響き敗戦……/6月22日:阪神―DeNA戦試合ハイライト
2024年06月23日 07:40
◆ 技巧派への鮮やかな転身に解説陣も称賛
広島は22日、敵地での中日戦に3−1で勝利。先発の大瀬良大地は交流戦から続いていた連続無失点イニングを「29」にまで伸ばす力投で、今季負けなしの4勝目を挙げた。
交流戦から絶好調を維持する大瀬良は、この日も初回からテンポの良い投球で相手打線を翻弄していく。先制してもらった直後の4回には四球と死球で一死一・二塁のピンチを招くも、中田翔を二飛、アレックス・ディッカーソンを遊ゴロに打ち取り無失点を継続。結局これ以降は得点圏に走者を進ませず、7回110球無失点、3安打・5三振・1四球・1死球の内容でマウンドを後にした。
その後は島内颯太郎、栗林良吏の継投で中日打線を抑えて勝利を挙げた広島だが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では4勝目を挙げたエースの投球に熱視線が注がれた。
最多勝を獲得したかつての力で押すスタイルから技巧派にフォルムチェンジした右腕について、スタジオに出演した大矢明彦氏は「いつでもカットボールで左バッターのインサイド、アウトコースからストライクを取れるのが彼のピッチングを楽にしている」と語り、多彩な変化球を操る姿に「もうコントロール抜群ですよ」と手放しで称賛した。
また大矢氏はこの試合のターニングポイントとして細川成也との対戦を挙げた。中日打線の主砲から2三振を奪うなど仕事をさせなかった点の要因としては「すごく用心しながら投げていると思いました」と語り、経験と制球力を活かして緻密な投球が勝負を分けたと解説。
これには同じく出演した館山昌平氏も「曲がり球がたくさんあるんですけど、色んなボールを強弱を付けながら投げていますよね。ただ真っすぐと変化球だけではなく、同じ系統の変化球を投げて、奥行きを使いながらいいピッチングをしていましたね」と語り、女房役・會澤翼との息の合った投球だったと称えた。
ここ数年は黒星が先行していた大瀬良だが、今季は4勝負けなしのほか、防御率は驚異の0.87(セ・リーグ1位)という数字を残している。現在セ・リーグ首位の中で、33歳のベテランが中心にいる事は間違いないだろう。18年以来のリーグ制覇へ、円熟味を増した大瀬良の投球に今後も注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】大瀬良の連続無失点イニングは「29」に増加!/6月22日:中日―広島戦試合ハイライト