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2024年06月21日 05:00
大相撲夏場所を右膝のケガで全休した小結朝乃山(高砂)が20日、都内の部屋で稽古し、幕下と16番連続で相撲をとった。 18日から相撲をとる稽古を再開したことを明かし「今日はおとといよりも動いている感じはした。怖さはそこまでなかった」と明るい表情で話した。4月25日の春巡業で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。慎重にリハビリをこなしてきた。直近6場所中4場所で休場。名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)へは「成績どうこうより、15日間皆勤しなきゃいけない」と“健康第一”の目標を掲げた。
2024年06月27日 21:24
諏訪魔戦にリーチ? 女子プロレス「エボリューション(エボ女)」27日の新木場大会で、お騒がせ女子プロレスラーのウナギ・サヤカが因縁の諏訪魔(47)に対戦を要求。しかしその前に生え抜きのChiChiが立ちはだかった。
この日、まなせゆうなと組んだウナギはZONES&ソイのエボ女コンビと対戦。試合は外敵に敵意むき出しで迫る2人に反撃される場面もあったが、要所を押さえてペースを譲らず、最後はまなせがソイをショートレンジラリアート沈めた。
完勝でマイクを持ったまなせは「こんな面白いエボ女をウナギ・サヤカがプロデュースしたらもっと面白くなるんじゃないかな!? 勝ったしプロデュース興行とかやっちゃおう!」と話し、観客から大ブーイングを浴びる。続いてウナギは「エボ女の人にはいったん全員に勝ったんで…。オイ、諏訪魔! もう、お前が出てくるしかねえんじゃねえの?」とリングサイドにいたプロデューサーの諏訪魔に満を持して対戦を要求した。
そこに割って入ったのがChiChiだ。「諏訪魔さん、自分たちの問題なんで」と諏訪魔を制すると、ウナギに「私とシングルしろ。それで私が勝ったら、このリングに金輪際上がるな」とピシャリ。続いてZONESもまなせにシングルを要求したことを受けて、ウナギは「シングルでエボ女対ゆうなぎ(まなせ&ウナギ)やってやるよ! これ勝ったら、諏訪魔、ぜってえだからな! エボ女、お前らを査定してやるよ」と受諾した。悲願の諏訪魔戦実現へ決着戦を制するか。
2024年06月27日 21:21
女子プロレス「エボリューション(エボ女)」27日の新木場大会で、大巨人石川修司(48)が橋本千紘、優宇とのトリオ「チーム333キロ」で、諏訪魔、尾崎魔弓、雪妃魔矢のもつ全日本プロレスTV6人タッグ王座挑戦の意向を表明した。
これまで、エボ女のプロデューサーを務める諏訪魔から同王座への挑戦を求められていた石川だが、態度を保留してきた。そんな石川に対し業を煮やした諏訪魔がこの日の昼、エボ女の公式SNSで尾崎、雪妃と焼き肉を食べながら決起集会を行う様子を公開。サンチュで肉を巻きながら、石川に「返事しろよ、コノヤロー!」とメッセージを送り挑発した。
これに反応したのがこの日のセミに出場した優宇だ。「今日、すげえムカつく動画を見て! 諏訪魔が『次は石川修司だ』とか言ってるのをSNSで見たんですよ!」と激高し、チーム333キロでの挑戦を促す。これに最初は当惑していた石川も、その勢いに押され「やぶさかではないです。いや、やります。挑戦します…。いや、勝ちます!!」と決断。エボ女のリングでの挑戦を表明した。かつて暴走大巨人として人気を博した名タッグの激突は目前か。
2024年06月27日 20:34
「ボクシング・スーパーフライ級6回戦」(27日、後楽園ホール)
WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35)=志成=の後輩2人が、プロデビュー戦を白星で飾った。
ボクシングのアマ3冠、吉良大弥(21)=志成=は、プロ7戦5勝のコムサン・カエウルエアン(19)=タイ=を1回1分58秒、KOに沈めた。両親と祖母が見守る中、左ボディーストレートで先制し、スピーディーなコンビネーションでメッタ打ちにして、左ボディーでトドメ。長々と伸びたコムサンにテンカウントを聞かせた。
「楽しみに臨んだけど緊張もあった」というデビュー戦を「意外と落ち着いてできたかなと。一番得意な距離の接近戦で、いろいろな角度から打てたのが良かった。僕のボクシングの一部で、もっと引き出しはあります。まだ1割くらいしか(出して)ない」と振り返り、「やりたいことを短い時間で凝縮できたので、100点でいいじゃないかと思います」と自己採点。
今後について「パウンド・フォー・パウンドを目指しているので。井岡一翔さんはジムの偉大な先輩なので、そこを超えないといけないと思っている。期待を超えられるように頑張ります。どんどん次へ次へと行こうかなと思います。すぐにタイトルマッチとかやりたい」と、大きな目標を掲げていた。
2018年高校総体ライトウエルター級優勝の由良謙神(22)=志成=は、マナチャイ・ピアスイ(17)=タイ=に1回1分20秒、TKO勝ち。「最初から倒しに行こうとは思っていなかった」ものの、「相手がひるんだので」と、左フックで先制のダウンを奪い、右アッパーでトドメを刺した。
「勝ってホッとしています」と微笑した由良は「集中はむちゃくちゃしましたし、応援してくれている人たちの期待もあって多少のプレッシャーは感じていました」と振り返り、今後の目標について「まず国内タイトルから。今思っているのは、国内最強になりたい。早い内にチャンスがあればタイトルをどんどん取って、いずれは世界を目指していきたい」と語っていた。
2024年06月27日 20:14
「BreakingDown12・5」(28日、都内某所)
朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベントの前日会見が27日、都内で行われた。
2024年06月27日 17:31
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が26日(日本時間27日)に放送され、女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、AEW世界女子王者のタイムレストニー・ストームと、愛するマライア・メイをめぐってまさかの展開となった。
AEWと新日本プロレスの合同興行「Fоrbidden Dооr」(30日=日本時間7月1日、ニューヨーク州ロングアイランド・UBSアリーナ)で白川は、トニーの同王座に挑戦する。白川とトニーはタッグパートナーのマライアの取り合いになっている中で、この日は白川、トニー、マライアがトリオを結成して、サラヤ&アンナ・ジェイ&ハーレイ・キャメロンとの6人タッグ戦に臨んだ。
白川がマライアと息の合ったダンスを披露しながら入場すると、トニーは不満げな表情。先発した白川はアンナにサッカーボールキック、延髄斬りで圧倒するが、マライアからのタッチをめぐって王者とモメてしまう。この隙を突かれて白川は、サラヤに場外バリケードへと叩きつけられた。
その後も白川は王者とモメ続けたが、乱戦となるとサラヤにバックブロー一発。ハーレイにも強烈な裏拳を見舞い、最後は豪快にグラマラスドライバーMINAを決めて、ハーレイから3カウントを奪った。
白川はマライアと抱擁して勝利を祝福。さらに気を利かしたマライアが白川とトニーの仲を取りもとうと、シャンパンの入ったグラスを2人に手渡した。愛するマライアの頼みとあって、白川とマライアは渋々乾杯してから、グラスを一気に飲み干した。
とはいえ、タイトル戦を4日後に控えた挑戦者と王者だ。マライアとはしゃぐトニーにジェラシーを感じたのか、白川はシャンパンボトルを手に王者を背後から襲おうとした。ところが、これに気づいたトニーが白川の攻撃をかわすと、マライアの顔面にシャンパンボトルが直撃…。ボトルが粉々に吹っ飛ぶ破壊力で、哀れマライアはリング上で大の字となってしまった。
誤爆に白川はあわてふためくが、観衆は「やっちまったな!」の大チャント。挑戦者は怒り心頭のトニーと激しい口論になった。果たして「禁断の扉」で、ベルトとマライアをめぐる争いはどうなるのか? 何だかよくわからないが、AEW女子戦線の三角関係は盛り上がっている。
2024年06月27日 17:01
女子プロレスラーの中野たむが25日付けで自身のインスタグラムを更新。人気コミック・アニメ「推しの子」に登場する人気キャラクター「星野アイ」にふんし、ダブルピースサインを作り、舌を出す「推しの子ポーズ」を披露した。
「一番星の生まれ変わり」とつづり、おへそをチラリと見せ、パープルカラーの髪色に紫の衣装を合わせたショットをアップ。この投稿にファンからは「最強の推し」「女神が降臨した」「もうメロメロです」「めちゃめちゃ可愛い」「芸能人レベル」などの反応が集まっている。
2024年06月27日 16:00
【ブル中野・告白(8)】1985年3月の全日本女子プロレスのサイパン合宿。山崎先生(※)に「お前とクレーン(ユウ)でやってみろ」と教えてもらったのがヌンチャクです。クレーンさんは途中でやらなくなって自分だけだと思って夜中も懸命に練習しました。ヌンチャクは樫(カシ)の木で音がするため、先輩から「うるさい」と言われても続けましたね。
山崎先生からは「この木が自分の手と同じくらいになるようにいつでも持ってろ。寝るときも手放すな」と教わったので常に握っていました。そうしたら「変なことに使っているんじゃないか?」と想像されたこともあって…(笑い)。まあ大きいですからね…。「違う違う、先生に言われて持ってるだけなんだから!」って(笑い)。
4月26日鹿島大会で行われた「ジャパン・グランプリ」でダンプ(松本)さんとクレーンさんの極悪同盟対決があり、私はダンプさんのセコンドに就きました。勝ったダンプさんは、大流血のクレーンさんに「今日でお前とはお別れだ!」とマイクで言い放ち、私が極悪同盟のナンバー2になりました。
5月16日の大宮スケートセンター大会ではダンプさんとのコンビでクラッシュ・ギャルズ(長与千種&ライオネス飛鳥)とのWWWA世界タッグ王座決定戦に臨みました。初のタイトル戦。このときヌンチャクも初披露したのです。ダンプさんに「コールされたときにやってみろ」と言われて「ブル中野〜」のタイミングでやったら、クラッシュさんのファンがチコさん(長与)の赤の紙テープを投げ始めたんです。ヌンチャクにグルグルグルって巻き付いて「あれ?」って(笑い)。不完全燃焼に終わったヌンチャクデビューでした。
このころは芸能の仕事も増えてきたので、ほとんど休みがなかったですね。毎日試合だったし、終わった後もドラマの撮影で寝る時間もありません。次の日の集合時間と仕事内容を聞いて洋服を持って現場に行っての繰り返し。試合も殺伐としていましたが、極悪同盟の赤バスだけはアットホームな感じでした。試合が終わったらダンプさんの説教がありますけど、朝来ると「みんなで食べなよ」ってお菓子を買ってきてくれるんです。
歌を歌ったり、くだらない話をしたりでしたね。ダンプさんは「本当はみんなを笑わせたりするのが好きなんだよ。だけど悪役になると決めてからやめた。これにかけているから。憎まれることだけを考えろ」と言っていました。ダンプさんが人以上にやっているので、やるしかないという感じでしたね。
それでも、みんなが唯一素に戻れるのが赤バスでした。こうして多忙を極める中、大きなチャンスがやってきたのです。
※漫画「あしたのジョー」で力石徹のモデルになった伝説の空手家・山崎照朝氏
2024年06月27日 14:34
新日本プロレスと米国・AEWの合同興行「Forbidden Door」(30日=日本時間7月1日、米ニューヨーク)に、女子プロレス団体スターダムの中野たむと渡辺桃(24)の参戦が決定した。
2024年06月27日 12:10
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が26日(日本時間27日)に放送され、鈴木みのる(56)がクリス・ジェリコ(53)からの共闘要請を拒絶し、まさかのシングルマッチを要求した。
ジェリコは新日本とAEWの合同興行「Forbidden Door(FD)」(30日=同7月1日、米ニューヨーク)で、柴田勝頼&サモア・ジョー&フックから6人タッグ戦を要求されている。ビッグ・ビル、ブライアン・キースとのトリオ結成かと思われたが、キースが右腕を負傷したため試合出場が不可能に。そこでFDでのパートナーとして用意したのが昨年大会でも共闘したみのるだった。
ところが会場ビジョンにみのるの映像が流れると状況は一変する。みのるは「お前が俺をパートナーにしたいのはよく分かる。でもお前はひとつ勘違いしているようだ。俺はお前と一緒に戦いたいんじゃない。お前と1対1で、シングルマッチで戦いたいんだ。まさかお前、ビビッておれと戦わないようにしてんじゃないのか? ひよってんのか?」と、何と共闘を拒絶。「俺はお前のパートナーにはならない。お前の持つFTWをかけて、俺と戦え。クリス・ジェリコ」と、ジェリコの持つFTW王座挑戦を表明した。
アテが外れたジェリコはぼう然。さらに直後のリング上では柴田&ジョー&フックに襲撃されるなど、踏んだり蹴ったりの1日となった。みのるの挑戦表明への対応、そしてFDでのパートナーはどうするのか…ジェリコの決断に注目が集まる。
2024年06月27日 11:09
2022年10月1日に亡くなった国民的プロレスラーのアントニオ猪木さん(享年79)の功績をたたえる展覧会「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」(報知新聞社後援)が26日、京王百貨店新宿店7階大催事場で閉幕した。
猪木さんの功績をたたえる「アントニオ猪木展」は昨年8月に京王百貨店新宿店で初開催。以後、大阪、横浜、福岡で開催。今回の「超猪木展」はこれまでを超える規模スペース、展示品数、特別企画で実施した。開幕した20日から7日間の来場者数は3万人で企画した猪木元気工場の「IGF」の宇田川強取締役は「予想以上の方が全国各地から来ていただき改めて『アントニオ猪木』の偉大さを感じました」と振り返った。
閉幕にあたり午後4時からクロージングイベントを実施。新日本プロレスの元リングアナウンサーの田中ケロリングアナが来場し「超猪木展閉幕。感謝を込め、今、よみがえる燃える闘魂アントニオ猪木入場」とアナウンスし「青コーナー。燃える闘魂。190センチ、105キロ。アントニオ猪木!」とコール。最後は「1、2、3ダァー」で締めくくると来場者からは大きな拍手がわき起こった。
2024年06月27日 10:44
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が26日(日本時間27日)に放送され、元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)と棚橋弘至(47)の再会マッチが決定した。
新日本とAEWの合同興行「Forbidden Door(FD)」(30日=同7月1日、米ニューヨーク)を目前に控えたこの日の大会で、想定外の展開が待っていた。「ジ・エリート」のヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)とともに姿を現したオカダは、恒例のBワードを臆面もなく使ったマイクで会場からブーイングを浴びる。
1週間前の「DYNAMITE」でアクレイムド(マックス・キャスター&アンソニー・ボウエンズ)に敗れているヤングバックスは、FDでの6人タッグ戦を要求。するとビリー・ガンがアクレイムドのパートナーとして紹介したのが、何と新日本の社長も務める棚橋だった。
ビデオメッセージで会場ビジョンに登場した棚橋から「やあ、旧友よ。お前の最大のライバル、棚橋だ。ジ・エリートと戦うために、シザーエースがFDに来るぞ」と宣戦布告を受けたオカダは不敵な笑みを浮かべるばかり。ともあれオカダ&ヤングバックスと棚橋&アクレイムドが正式決定した。
オカダは新日本退団後の2月大阪大会で棚橋とシングルマッチを戦い。別れを告げたばかり。長年にわたり激闘を繰り広げてきた相手との約4か月ぶりの再会マッチが急転直下で実現する。
2024年06月27日 09:55
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が26日(日本時間27日)に放送され、新日本プロレスの内藤哲也(42)が電撃登場した。
2024年06月27日 06:00
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が、傷心の上谷沙弥(27)に激怒しつつ、救いの手を差し伸べた。22日代々木大会で行われた「大江戸隊」との最終決戦で「クイーンズ・クエスト(QQ)」が敗北。上谷以外のAZM、妃南、レディ・C、天咲光由がQQから強制追放された。激闘を繰り広げてきたライバルの落ち込む姿に腹を立てた舞華は、記者を居酒屋に呼びつけビール片手に思いをぶちまけた。
同大会で舞華は同じ「イーネクサスヴィー(EXV)」のジーナを退けV5を達成。昼間からビールを飲み、激闘を振り返ると「映像を見返したらチョップだけで53発も食らって、初めて皮膚科に行ったよ。でも確実に私のレベルアップにつながった試合だった」と笑った。試合後には刀羅ナツコと古巣JUST TAP OUT(JTO)の同期・稲葉ともかから挑戦表明され、JTO5周年記念大会(7月日、後楽園ホール)で稲葉とのV6戦が決定した。舞華は「ともか、お姉ちゃんになったよね。でも5周年だからってともかに花を持たせるつもりもない」と言い切った。
ハイペースで3杯目のビールを飲み干すと「うめえ! てか上谷さー」と1人QQとなった上谷について語り始めた。上谷は代々木大会翌日、出場中のWAVEのリーグ戦「CATCH THE WAVE」公式戦(静岡)で落ち込んだ表情のままQQの旗を持ち入場した。この行動に舞華は「今までの公式戦で旗持って入場なんてしてなかった。同情を引こうとしてるように見えてせこい」と非難。「試合までQQを守るって言ってたけど、あれを見て上谷が大事だったのはQQじゃなくて、QQのメンバーだけが大事だったんだろうなって思った」と分析した。上谷の状況を自身に置き換えると「もし両方大事なら、追放された人たちをまたQQに入れればいい。それがダメとは契約書には書いてなかったよね」と提案した。
ここまで厳しい言葉を並べてきたが、性根が優しい王者は「このまま同情を買うことを続けるならEXVに来てもいいよ。うちにハイスピード系の選手いないし、一緒に世界も目指せる」とラブコール。30日の新宿住友ホール大会で舞華はHANAKOと組み、上谷&梨杏、飯田沙耶&向後桃と3WAYで対戦する。「今までも事あるごとにふぬけた上谷に気合を入れてきた。とりあえず新宿で私がお前のケツは叩いてやる」と言い放った。団体最高峰王者が失意のライバルを引き上げる。
2024年06月27日 05:00
新日本プロレスの棚橋弘至(47)が、真夏の祭典「G1クライマックス」(7月20日、大阪で開幕)への思いを明かした。大会記録となる22年連続出場中だが、今年は出場者決定トーナメントにエントリーされ脱落危機。賛否を呼んだ新システムと自らが置かれた厳しい状況を冷静に分析しつつ、4度目のG1制覇を見据えて出場権獲得を狙う。
今年のG1は出場選手20選手中18選手がすでに決定し、残る2枠を争う出場者決定トーナメントが行われている。Bブロック最後の出場枠を狙う棚橋は準決勝(7月3日、後楽園)でボルチン・オレッグと対戦する。
昨年まで歴代最多の22大会連続出場中で3度の優勝を誇る棚橋は、現在の危機的状況を冷静に受け止める。「5年連続負け越しているし、普通に考えたら出られないかなって。G1というのは現在進行形でトップを決める大会。昔の名前で試合をするわけではないので、今年は最後尾からまくってやろうと思ってますよ」と逆襲を予告した。
出場決定選手とトーナメント組に関して明確な基準が設けられていないことから、一部では疑問の声も上がった。それに対し棚橋は「ファンの期待感を会社がどう感じているかという部分と、昨年からの成績を参考にして選ばれてると思う。新世代の勢いも絶対あるしね。プロレスは時代の映し鏡なので、若い人は台頭してくるし、第1回の時にはなかったものもいろいろ起きている。今年のG1が最新形ということですよ」と説明する。
昨年末から就任した社長の立場としては「若手の抜てき」という指針を示したばかり。今回のG1メンバーは現時点で後藤洋央紀の45歳が最年長となっており、世代交代の波が押し寄せていることは事実だ。とはいえトーナメント出場選手は常連組と若手が織り交ぜられており、チャンスはあくまで平等に与えられている。「会社として『抜てき』という言い方をしましたけど、結局ポジションは自分が勝ち取るしかなくて。チャンスがもらえても結果が出せないとブーイングとか、そういう選手を見てきましたからね、僕を含めて。誰がそこから抜け出してくるのかは、完全にその人の持っている実力というのが僕の考えですね」
社長としては新世代の躍進を期待しているが、一方で選手としての野心ももちろん消えてはいない。「最多優勝(蝶野正洋の5回)も狙ってますから。社長としての初G1というのもいいですね。(女子柔道で五輪2大会金メダリストの谷亮子氏の)『田村でも金、谷でも金』という言葉があったじゃないですか。『エースでも制覇、社長でも制覇』をやってみせますよ」と豪語した棚橋が、まずはG1への切符を勝ち取る。
2024年06月26日 21:43
「ボクシング・OVER HEAT BOXERS NIGHT.109」(26日、後楽園ホール)
デイリースポーツ後援の興行が行われ、メインイベントでは長尾朋範(29)=フラッシュ赤羽=が、リングネーム通り僧侶でもあるテンプル神原(26)=協栄=と、50・3キロ契約8回戦で対戦した。
2連続KO勝利中の長尾と3連勝中の神原という好調同士の顔合わせは、双方のパンチが激しく交錯し、幾度となく互いの顔面やボディーをとらえる激闘となったものの、ともに決定的なシーンを作るまでには至らず。判定は1者が長尾を支持したものの、1−0のドローとなった。
長尾は「(神原は)階級下なんで実質負けですね。フラッシュ赤羽興行ですし」と意気消沈。ボディーから崩していく作戦だったが「顔面に当たり出したから、上から狙ってしまった。自分の中で作戦を変えてしまった。変えてうまくいけばいいけど、できなかった」と打ち明けた。
「何も練習してきたことができなかった。素人みたいなボクシングをしてしまった。精神的に子供だったかな。幼かった。練習をやってくれた人に申し訳ない。あり得ないことをしてしまった」と猛省していた。
スーパーバンタム級4回戦でデビューした川島丈(19)=フラッシュ赤羽=は、同じくデビュー戦の鎌倉孟司(29)=ランド=に2回2分30秒、TKO勝ちした。
川島は1ラウンドから顔面や「『ウッ』と言っていた」というボディーを効かせ、2ラウンドにラッシュすると鎌倉が膝を突いて倒れ、レフェリーが試合を止めた。
「何が当たったか覚えていない。特にいいパンチは当たっていない」とフィニッシュを振り返った川島は「あまり満足はいってない。感触あるパンチで倒したかった。スカーンという勝ち方をしたかった。ボディーで倒したかった」、冷静な戦いぶりにも「あれでも力んでいた方なので」と厳しく自己採点した。
ボクシング歴は長いが試合に出たことはなく、「一番出たい時」を待ってのデビュー。川島勝会長と同姓だが、血縁関係はないという。「自信はとにかくありました」といい、今後は「まずは日本チャンピオン」を目標に挙げていた。