2024年06月22日 17:40
チェルシーは今夏の移籍市場でも若手獲得に尽力するようだ。 移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーは今夏の移籍市場でバルセロナに所属する18歳FWマルク・ギウの獲得を目指すという。 マルク・ギウは今季のアスレティック・ビルバオ戦で、17歳291日にしてトップチームデビューを果たし、その試合でゴールも挙げた逸材。また、バルセロナのセカンドチーム、バルセロナアスレティックでは、今季16試合に出場し、6ゴール4アシストを記録するなど、バルセロナの将来を担う選手として期待されている。 そんなマルク・ギウの獲得を狙うのがチェルシー。バルセロナ側は現在、同選手の移籍を防ぐために最善を尽くしているとのことだが、未だ新契約についての議論はされていないという。 また同氏によると、マルク・ギウのリリース条項は600万ユーロとなっているとのこと。現時点では、チェルシーだけでなく、バイエルン・ミュンヘンも同選手に対して興味を示しているようだ。 バルセロナが誇る18歳の新星は今夏の移籍市場で移籍することとなるのなろうか。今後の動向から目が離せない。
2024年06月28日 05:00
思うように調子が上がらないベルギー代表を、米メディア『The Athletic』が分析している。
ベルギーは現地時間6月26日、ドイツで開催されているEURO2024のグループステージ第3節(E組)でウクライナと対戦。試合を優位に進めながらも得点を奪えず、スコアレスドローで終えた。
この結果、ルーマニアとスロバキアを含めたE組の4チームが1勝1分1敗で並び、ベルギーは総得点の差で2位通過に。決勝トーナメント1回戦ではいきなり強豪フランスと激突することとなった。
これを受けて同メディアは、「今大会でおそらく最も楽なグループだったのに、優勝候補のフランスを引き当ててしまった」とベルギーについて伝えている。
【画像】いきなりフランス対ベルギー! EURO2024の決勝トーナメント表
「ベルギーにとって、フランスは2018年にワールドカップ優勝の夢を打ち砕いた巨大な隣国である。(ウクライナ戦で)敵陣ボックス付近で落ち着いていれば、このような運命は避けられただろう。また、個のクオリティだけでは勝てないと思い出させてくれた」
また、「ベルギーはケビン・デ・ブライネの他に誰がいる? 彼が前半に完璧なパスを出したが、ロメル・ルカクがシュートを失敗。決定機はこの一度しか作れなかった」とウクライナ戦を振り返り、今後の戦いに警告している。
「ジェレミー・ドクとレアンドロ・トロサール、ルカクの理解不足は痛いほど明らかだ。デ・ブライネはチームに残る唯一のスーパースターとして全力を尽くしている。そしてルカクは自分の魅力を取り戻さなければならない。ドメニコ・テデスコ監督がより良い選手同士の相性を見つけなければ、このストレスだらけのストーリーは早々に幕を閉じるだろう」
指揮官はフランス戦までに最適解を見出せるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:00
7月末にパリ・オリンピックが開幕する。4年に一度の大舞台に挑むメンバーはどんな顔ぶれになるか。ここでは、サッカーダイジェストTV編集長の白鳥和洋氏が推奨するU-23日本代表の18人を紹介する。
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まず断っておきたいのが、予想ではなく“推奨”という点。当てにいくわけではないということだ。ただ、現実離れしすぎると面白くないので、リアルと理想をブレンドした陣容を考えてみたい。
パリ五輪のグループリーグで日本が戦うのは、パラグアイ(南米予選1位)、マリ(23年のU-23アフリカ選手権で3位)、イスラエル(23年のU-21欧州選手権でベスト4)の3か国。強敵揃いで、3試合とも押し込まれる展開になったとしても不思議はない。
そう考えると、グループリーグ突破の鍵はディフェンスと見る。ならばオーバーエイジ3枠は守備的なポジションで使うべきとの結論に行き着く。サッカーでは攻撃よりも守備組織を構築するほうが簡単で、となると短期間でチームにフィットさせやすいのはDFかボランチであるというのも、その結論の根拠となる。
例えばCFの上田綺世(フェイエノールト)をオーバーエイジで呼んだとする。必然的に彼を中心としたチーム作りになるわけだが(そうしなければ呼ぶ意味がない)、そうなった場合に本大会までの短期間で連係を確立できるか疑問。やはり、攻撃陣はU-23アジアカップや6月の海外遠征に参戦した選手で固めるべきだ。
GKは、6月の海外遠征に招集された鈴木彩艶(シント=トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)で問題ない。どちらも才能豊かなタレントだが、一番手はクラブでの出場機会で小久保を上回る鈴木にした。
システムはU-23アジアカップでもベースだった4-2-3-1で、4バックにオーバーエイジ枠を2つ使いたい。具体的には、CBに冨安健洋(アーセナル)、左サイドバックに伊藤洋輝(バイエルン)を配置できれば理想的だ。守備力に加え、ビルドアップ能力、流れを読むセンスが抜群の冨安は堅守を築くうえで重要な戦力。現実的に招集は難しいとはいえ、いずれにしても彼のような強力なCBをオーバーエイジで呼びたい。
伊藤は左サイドバックとCBをこなすうえ、正確なロングフィードでカウンターの起点にもなれる。本大会で日本が勝ち上がるためのポイントのひとつが、速攻をどう仕掛けるか。その意味で伊藤のロングフィードは重要なファクターになるはずだ。冨安と同じく招集の可能性は低いものの、彼のポリバレント性、さらにパスセンスは大きな魅力に映る。
冨安の相棒はセレッソ大阪で主力を張る西尾隆矢で、CBの控えは成長株の高井幸大(川崎フロンターレ)。右サイドバックは柏レイソルでコンスタントに出場している関根大輝をピックアッぴし、左右に対応可能な半田陸(ガンバ大阪)をバックアッパー的な位置付けに。伊藤をCBで起用するなら、半田を左サイドバックに回すこともできる。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
残り10枠のうち、3枚がボランチ。名前を挙げると、U-23アジアカップで大会MVPの藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、ゲームメーカーとしてもプレースキッカーとしても優秀な山本理仁(シント=トロイデン)、そしてオーバーエイジ枠3人目の遠藤航(リバプール)となる。中央部の守備を固めるうえで、遠藤のボール奪取力は大きなキーになる。
遠藤の守備力を頼りにして、藤田(もしくは山本)には主に司令塔的な役割を託す。遠藤の振る舞いから藤田や山本が“A代表入りのヒント”を掴めれば、森保ジャパンの強化に繋がるだろうか。
2列目のサイドは、FC町田ゼルビアで好調の平河悠、6月の海外遠征で存在感を示した斉藤光穀(スパルタ)と三戸舜介(スパルタ)。この3人はいずれも突破力に優れ、三戸については弾丸ミドルも特長だ。攻め手を欠いた状況下では三戸の中距離砲が突破口になるかもしれない。
トップ下は荒木遼太郎と松木玖生のFC東京コンビ。コンディション次第では、荒木がゼロトップ、松木はトップ下と今季FC東京で採用されている配置で戦ってもいい。連係面を考えたら、“ゼロトップの荒木、トップ下の松木”がベストチョイスか。縦に早い攻撃は2人とも得意としており、大岩ジャパンが本大会でカウンターを重視するなら彼らはキーマンになれる存在だ。
ちなみに、ボランチに怪我人が出た場合は松木をコンバートできる。ただ、松木はあくまでトップ下で起用したい。FC東京の試合で判断するかぎり、オフェンシブな仕事に専念させたほうが彼のセンスは光る。
最後にCF。まず推したいのは、町田でいぶし銀の活躍を見せている藤尾翔太だ。右ウイングにも対応可能なポリバレント性は魅力で、献身的な仕事も厭わない。フォア・ザ・チームの精神を浸透させるうえでも重要で、さらに言えば平河とのコンビネーションもいい。とにかく使い勝手が良く、パリに連れて行きたいアタッカーだ。
最後の1枠は迷いながらも細谷真大(柏レイソル)にした。今季J1リーグで15試合に出場してわずか1ゴールと、クラブで精彩を欠いているのは気掛かりだ。それでも、あのスピードと前線からの猛烈なプレッシングは大きな武器と判断して選出した。
CFとトップ下のスタメンは現地に入ってからのコンディション次第なところもある。細谷と荒木を同時起用してもいいし、荒木と松木のコンビにこだわっているわけではない。
さて、人選で迷ったのは東京ヴェルディの山田楓喜。“黄金の左足”はまさに宝で、FKの精度はピカイチだ。彼がいれば日本のセットプレーは相手の脅威になるはずで、その点でも選出したい人材だ。しかし、U-23アジアカップ以後、Jリーグでメンバー外の試合があるなど不安定で、。その現状では推しにくい。個人的にはとても期待しているタレントなのだが…。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
2024年06月28日 03:35
EURO2024に参加中のイングランド代表から離脱したMFフィル・フォーデンが、28日から同国代表のトレーニングに再合流するようだ。27日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
EURO2024・グループCを1勝2分の首位で突破し、30日にスロバキア代表とのラウンド16を控えるイングランド代表。そんななか、26日にイギリスの複数メディアが、「差し迫った家族の問題」によりフォーデンが一時的に帰国することになったと報道した。正式な帰国理由は明かされていなかったものの、恋人のレベッカさんによる第三子出産の立ち会いがチームを離れた目的だと指摘されている。
フォーデンはスロバキア代表との一戦までに、イングランド代表へと再合流する予定だったが、無事に出産に立ち会ったことで27日の夜にドイツへと戻る模様。28日にはチームのトレーニングに復帰すると報じられた。
ここまで無敗を維持しているものの、開幕前から優勝候補に挙げられていたほどのパフォーマンスは発揮できておらず、低調な戦いを露呈する“スリーライオンズ”。未だ無得点ではあるものの、今大会で全3試合に先発しているフォーデンの再合流は、指揮官を務めるガレス・サウスゲート監督にとって朗報となりそうだ。
2024年06月28日 00:00
6月14日に開幕したEURO2024。
2024年06月27日 22:00
高体連や大学のサッカー部に所属する選手でもJリーグの試合に出場できる特別指定選手制度。
もともとは高校生がより高いレベルでプレーする機会を得られるように創設された制度で、1998年に「強化指定選手制度」として始まった。2003年からは現在の名称に変更され、大学生にも門戸が開かれている(2018年からはプロ内定選手のみ登録できる)。
今年は、19歳ながら2027年からの横浜F・マリノス加入が内定し、特別指定としてここまで6試合1ゴールを記録している慶応大学の塩貝健人が大きな話題となっている。
塩貝は6月に行われたモーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン)にもU-19日本代表として参加し、イタリア相手にハットトリックを達成するなど大会得点王に輝いた。
そこで今回は、歴代の特別指定選手の中からその指定期間に最も鮮烈な活躍をした「最強の選手たち」をご紹介しよう。塩貝は彼らを超えられるだろうか。平河悠
現所属:町田ゼルビア
特別指定:町田ゼルビア(J2/17試合2得点2アシスト)
今やJ1首位の快走する町田ゼルビアの核弾頭であり、パリ五輪のメンバー入りも有力視されるアタッカー。
高校時代は無名で卒業後は就職を考えていたが、山梨学院大から声がかかりサッカーを継続。すると身体的な成長に合わせてスピードが急激に伸び、越境参加する東京都1部リーグで2、3、4年時に3年連続得点王に輝いた。
その活躍が当時J2だった町田ゼルビアの目に留まり練習参加。3年生だった2021年9月には2023年シーズンからの加入内定が発表し、同時に特別指定が承認されて最終戦でJリーグデビューした。
翌年も引き続き町田に特別指定され、大学と町田を行ったり来たりするハードなスケジュールながら16試合2得点を記録している。相馬勇紀
現所属:カーザ・ピア(ポルトガル)⇀名古屋グランパス
特別指定:名古屋グランパス(J1/9試合1得点3アシスト)
小学生の頃から町クラブの三菱養和SCで個人技を磨いた相馬。東京五輪ではコンディション不良の三笘薫に代わって左サイドで躍動し、カタールワールドカップにも滑り込みでメンバー入りを果たした。
童顔と丸っこい体が特徴で愛称は「ドラミちゃん」。ただ両親は共にテニス選手として活躍したというアスリート一家で運動能力は高い。また強靭なメンタルと優れた分析能力を持ち、それが途中出場での活躍や大舞台での強さに繋がっている。
その戦術眼はプロ入り前からも発揮された。2018年、早稲田大学の4年生になった相馬は4月に名古屋の練習に参加する。当時の名古屋はパスサッカーを標榜する風間八宏(現南葛SC)体制で独力での突破を武器にした相馬との相性は悪かったが、彼は逆にこれを「チャンス」と捉えたのだ。
この読みは見事に的中し、翌月には名古屋入りが内定。大学が夏休みに入った8月から継続的にチームに帯同すると、初出場から2試合連続アシストという鮮烈なデビューを飾った。出場した9試合は8勝1分と無敗で「相馬が出れば負けない」という不敗神話も生まれている。松田力 この投稿をInstagramで見る Riki Matsuda(@riki_matsuda_official)がシェアした投稿
現所属:愛媛FC
特別指定:大分トリニータ(J1/9試合4得点)
愛媛FCで昨年13ゴールを決め、J3の最優秀選手賞を受賞した松田力。父親はインドネシア人で、双子の兄である松田陸は現在ガンバ大阪でプレーする。
立正大学淞南高校からびわこ成蹊スポーツ大学へ進学し、3年時に関西学生サッカーリーグ1部で25得点をあげ得点王に。その活躍により2013年5月、大分トリニータから特別指定された。
試合への出場は7月から大学のリーグ戦が始まる8月末までという短期間だったが、9試合の出場でチーム2位の4得点を記録した。これは当時、特別指定選手の最多得点記録である。
しかも得点した相手は名古屋グランパス、浦和レッズ、横浜F・マリノスと強豪ばかり。複数クラブの競合の末、2得点を記録した名古屋でプロ入りしている(当時は特別指定以外のクラブに加入することが可能だった)。藤井智也
現所属:鹿島アントラーズ
特別指定:サンフレッチェ広島(J1/15試合0得点)
今季計測した「トップスピード」はJ1全体で2位となる35.4km/h。Jリーグ最強クラスのスピードを持つ藤井だが、中学・高校と全く無名の存在だった。
ただ高校時代に身長が伸びたことで脚力も50m5秒9へと急成長し、活躍するための土台は整っていた。スポーツ推薦で入学した立命館大学では1年から頭角を現し、3年時の関西学生サッカーリーグ1部ではアシスト王とベストイレブンを獲得。
2019年7月に行われた天皇杯2回戦で格上の横浜F・マリノスからアシストを記録し、これがJクラブの評価を高めた。翌年1月、2021年からのサンフレッチェ広島加入が内定し、同2月に特別指定選手に承認された。
2020シーズンは広島と京都を行き来するという難しい状況ではあったが、城福浩(現東京ヴェルディ)体制で先発2試合を含む15試合に出場している。松尾佑介
現所属:浦和レッズ
特別指定:横浜FC(J2/21試合6得点5アシスト)
Jリーグ屈指のスピードスターも、“最強の特別指定”候補であろう。
中学年代から浦和レッズのアカデミーに所属するが、当時は昇格はおろか大学強豪への進学も難しい状況だったという。しかしあえて関東を離れたことが功を奏し、仙台大学時代に大化け。2019年6月、翌年からの横浜FC入りが内定し、同21日には特別指定選手に承認された。
ここからはまさにサクセスストーリーで、J2で21試合6得点5アシストと大暴れ。松田力が持っていた特別指定選手のリーグ最多得点記録を更新した。
横浜FCは松尾加入後、23試合17勝5分1敗という快進撃でJ1昇格を決めている。横浜FCで大活躍した松尾は、2022シーズンに古巣・浦和への復帰を果たした。野田裕喜
現所属:柏レイソル
特別指定:ロアッソ熊本(J2/5試合0得点)
特別指定として出場した数は決して多くないものの、野田裕喜もここに加えておきたい。
大津高校時代に平岡和徳監督から「サッカー選手じゃなければK-1選手になれる」と言われた大器は、2年時にJ2のロアッソ熊本から特別指定として登録され、同年1試合、翌年4試合の計5試合に出場した(全て先発)。
ここまで紹介した5名は全て大学生の時代に活躍した選手たちで、しかもほぼ全員がサイドを得意とするアタッカー。特別指定の選手はチームに溶け込む時間が短いため、指定期間に限れば単独で仕掛けられる高い個人能力を持った選手が有利なのだろう。
今年こそJリーグから日本代表に選ばれるべき5名
そんな中で高校時代に特別指定され、馴染むのが難しいセンターバックというポジションながら出場した野田は異色の存在であり、「5番」という小さな背番号もそれを際立たせていた。
2024年06月27日 21:00
チェルシーは今夏の移籍市場でも、若手の獲得に尽力している。
『UOL Esporte』によると、チェルシーは今夏、ノッティンガム・フォレストに所属する21歳のDFムリージョの獲得を目指すという。
母国ブラジルのクラブであるコリンチャンスでプロデビューを果たしたムリージョ。昨夏の移籍市場でフォレストに加入すると、プレミアリーグ1年目ながら、主力センターバックへ定着。今季はプレミアリーグで32試合に先発出場していた。
そんなムリージョに関心を寄せるのが、近年若手獲得に力を入れているチェルシー。同メディアによると、同クラブは最初のオファーとして、ムリージョ獲得のため、2名の選手と金銭を提示。しかし、ノッティンガム・フォレスト側はこれを拒否し、5000万ポンドの移籍金を希望していることを伝えたようだ。
184cmと高さはそこまでないものの、左利きでスピードと足元の正確な技術を兼ね備えた現代型のセンターバックとして高い評価を受けるムリージョ。今夏の移籍市場において、人気銘柄になることは間違いないだろう。
2024年06月27日 21:00
Jリーグ史上最強のチーム鹿島アントラーズを率いた石井正忠監督は、昨年11月23日にタイ代表指揮官に就任した。
1999年にアカデミーのコーチから指導者キャリアを始め、2017年5月まで常勝軍団鹿島を約19年支え続けた。
Jリーグ、天皇杯、ルヴァン杯を制覇し、2016年に開催されたクラブワールドカップではJリーグクラブ史上最高成績となる準優勝へ導いた。
2021年からタイ1部ブリーラム・ユナイテッドの指揮を執り、2年連続で国内三冠(リーグ、協会オープンカップ、リーグカップ)を達成して前人未到の金字塔を打ち立てた。8月13日にタイ代表のテクニカルディレクター(TD)へと就任するも、9月18日に退任した。
紆余曲折を経てタイ代表に指揮官に就任した石井監督をQolyが独占インタビュー。
第3弾は金崎夢生との握手拒否の真相、現在の鹿島への期待やジーコスピリットについて語った。
※諸事情により1年前に取材した内容を掲載いたします。
(取材日2023年6月15日)握手拒否事件の真相
――金崎夢生選手(無所属)との握手拒否が過去に話題になりました。ただ試合中にアドレナリンが出ていてボルテージが上がっている状態だったから、誤解されるような場面になってしまったのかと私は思っています。真相としては、どういった経緯があったのでしょうか。
彼も優磨と一緒です。もう1分1秒でも長くピッチに立って、鹿島の勝利のために戦いたいという人間です。あの後、それで「ああいった態度を取ってしまって非常に申し訳ないです」という話をされました。そこを「僕も理解できる」と話をしましたね。
でも、そうやってああいった態度をあの場面で見せてしまったことで、見ている人からいろんな反応がありました。それこそ(日本)代表に呼ばれなくなったきっかけにもなってしまった。
だから彼自身も反省しなきゃいけない部分があると思いますけど、僕自身監督の経験が浅かった分、あそこで握手を求める必要もなかったかもしれない。そうしなければ(握手拒否は)起こらなかったので。僕の監督経験の少なさがああいうことを起こしてしまったという意味で、僕自身はあのとき非常に反省しました。
――いまも指導された選手の活躍を追っていますか。
そうですね。全員はなかなか追えていないすけど、追っています。僕が教えたとかはまったく思っていません。ただ本当に能力のある選手が鹿島にたくさんいます。だから、できるだけ長くプロの生活をやってもらいたいと思っています。
――石井さんは自主性を重んじるマネジメントをされていると以前お聞きしました。自主性を重んじるマネジメントで一番気を遣っている部分はどういったところでしょうか。
まず、チームでやらなきゃいけない決まりと枠組みはしっかりないといけない。その幅が他の監督よりも、多分僕はちょっと広いと思うんですね。その中であれば、選手の判断で「いろんなことをやっていいよ」ということです。
トレーニングも試合でも、監督に言われたからやるとかじゃなくて、実際にやるのは選手なので。最終的には選手の判断で、いろんなプレーができることが僕は理想的だと思っている。それを練習から思い切ってやってもらう。それでそれぞれの選手の良さがどんどん出てくるんじゃないかなと思っています。鹿島の変化に思うこと
――鹿島はスイス人監督レネ・バイラーさん(現スイス1部セルヴェッテFC監督)の就任や、ナイジェリア出身のブレッシング・エレケ選手の獲得などブラジル人路線から新しい挑戦を始めました。いままでは監督が外国人ならブラジル人、選手もブラジル人かアジア人選手枠の関係で韓国人選手を獲っていましたけど、アフリカ、ヨーロッパ出身の方がクラブに加わることは、かなり大きな変化だと思います。20年近く鹿島で働いていた石井さんとしてはこの変化をどう受け止めていますか。
外から見た感じでは「こういう方向に進んでいくんだ」と、ただ思っていました。そこは、現段階で成功していたわけではないので。だからそれが「良かったのかな?」と思っています。
あとヨーロッパのほうに振れていくと、「ジーコさんとの関係もどうなっていくんだろうな?」と外から見て思っていました。
――変化としては満さん(鈴木満さん)がフットボールダイレクター(強化責任者)から強化アドバイザーに移られました。外から見て、組織の内部構造の変化はどう捉えていますか。
いま世の中の変化が早いので、そういうタイミングでそういう形になったんだろうなと思います。満さんも現場に近いところから離れていますけど、クラブの中には多分いると思うので。
だからそういう点では、引き継ぐというところで、吉岡(宗重フットボールダイレクター)さんに任せるという形になったんじゃないかなと思います。うまく後任の人がしっかり方向性を付けてやっていけばいいんじゃないかと思っています。強い鹿島を取り戻すには
――いまの鹿島はタイトルから少し遠ざかっている状況です。いまの鹿島に思うことを教えてください。
いまは僕が監督をしていたときよりも、選手がヨーロッパに出て行く選手が多かったりもするので。まずアントラーズ側としては出してあげたいという気持ちのほうが強いから、どんどん出て行ってしまうと思っています。
だからチームを安定的に強くする難しさがあると思う。そこで、監督選びにしても、選手補強にしても、いままでよりすごく難しくなっていると思います。
この不安定な感じがいま成績に出ているんじゃないかなと思いますけど、時間を追うごとに最近はチームも上向きです(2023年6月15日時点取材)。タイトルを取った経験のある選手が少なくなったというのも1つの原因だと思うので、近い将来タイトルを取っていけば、また変わっていくんじゃないかと思っていますけどね。
――岩政大樹監督とは現役時代に何年も一緒に指導者と選手の関係で仕事をされてきました。鹿島OBとして岩政監督への期待を教えてください。
僕が監督をやっていたときと選手の構成も違いますし、若い選手が多いと思います。
岩政自身も指導者としての経験がそんなにない状態から監督を引き受けた。だからすごく苦労していると思うんですよね。でも、そこをいましっかりコツコツと積み上げながらやっていくことがすごく大事だと思うので、そこは見守るしかないなと思っていますね。
――選手時代にジーコさんともプレーされました。鹿島といえばジーコスピリットがこれまで大事にされてきました。石井さんの考える鹿島のジーコスピリットを教えてください。
チームのために戦えるかということが1番じゃないかと思います。個人の成長も当然あります。いまの選手でいえば、「鹿島で活躍してヨーロッパへ行きたい」と思うんですけど、そこは当然あっておかしくないです。
ただ1試合、1試合勝つために、チームの勝利のために、自分を犠牲にしてプレーすることが、やっぱりジーコスピリットの1番大事なところだと思いますね。
【インタビュー】タイ代表石井正忠監督、常勝軍団で求められる仕事、白い巨人との死闘を独白
次回は大宮アルディージャ監督時代、無所属期間に勤めていた意外な職業について語った。
2024年06月27日 20:43
「負けてもおかしくなかったなかでの引き分け。
2024年06月27日 20:30
バイエルンはエヴァートンでプレイするベルギー代表MFアマドゥ・オナナ(22)の獲得を検討しているという。英『THE Sun』が伝えている。
195cmという恵まれた体格をもつオナナはフィジカルだけではなく、足元の技術も優れたMFだ。長い手足を駆使したボールキープやボール奪取は同選手の大きな武器であり、ここ数年は移籍市場が開かれるたびにビッグクラブへの移籍が噂されてきた。
今夏もその流れは続いており、アーセナルやバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドなどが興味を示していると噂では浮上していた。同メディアによると、バイエルンもオナナの動向を注目しており、新監督に就任したヴァンサン・コンパニ監督がオナナを新生バイエルンに迎え入れたいと考えているとのこと。
一方のエヴァートンはプレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)の関係で今夏に主力選手の売却を強いられる可能性が高いと考えられている。そのため、オナナだけではなく、ジャラッド・ブランスウェイトやドミニク・カルヴァート・ルーウィンらもビッグクラブのターゲットにされている。
エヴァートンはオナナの売却にも応じる姿勢ではあるが、安く売るつもりはなく、移籍金として5000万ポンド(約101億円)を要求しているとのこと。エヴァートンとしてはリールからオナナを獲得した際に費やした3000万ポンドの移籍金を少しでも回収したいと考えているようだ。
バイエルンはクリスタル・パレスのマイケル・オリーセの獲得が迫っており、総額5000万ポンドほどを払う見込みであり、オナナにも同等の金額を使うのかは不明だ。ここまでは積極的な補強への動きを見せるバイエルンの動きに引き続き注目だ。
2024年06月27日 20:23
浦和レッズは6月27日、公式YouTubeチャンネルでMF渡邊凌磨のインタビューを公開。GK西川周作の偉大さを語った。
クラブ在籍11年目を迎える西川は、J1第12節の横浜戦で600試合出場を達成。渡邊は、37歳の守護神が打ち立てた大記録を受けて「キーパーは若手だと、なかなか試合に出られないなかで、ずっと試合に出ているのは、やっぱり異次元です」と称える。
【動画】渡邊凌磨が西川周作について語ったインタビュー
また西川の存在に関して問われると「頼もしさをすごい感じます」と切り出し、その理由を次のように続けた。
「失点しても鼓舞してくれたり、苦しい時にあの人を見ると笑っていたりするので『俺が緊張しているのが、馬鹿なのかな? もっとやらないとな』と思います。ただ、勝ってる時は、表情を変えてコーチングしているので、すごいメリハリがしっかりしていて頼もしいです」
ドンと構えるベテランに支えられて、渡邊もピッチ上で力を出せているのだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月27日 20:10
チェルシーは今夏の移籍市場でも注目クラブの一つとなりそうだ。
スポーツブロードキャスターであるベン・ジェイコブス氏によると、チェルシーに所属するMFノニ・マドゥエケは現在ニューカッスル・ユナイテッドからオファーを受けているとのこと。しかし、チェルシーはこのオファーを拒否し、マドゥエケの引き留めに尽力するという。
下部組織時代をクリスタル・パレスやトッテナム・ホットスパーで過ごしたマドゥエケ。2018年からオランダのPSVの下部組織に移籍すると、その後はトップチームに昇格し、2023年の冬にチェルシーへと完全移籍していた。加入後は期待通りの活躍を見せられなかったマドゥエケだが、今季中盤から終盤にかけては徐々に存在感が増し、今季は公式戦34試合に出場し、8ゴール3アシストを記録するなど、クラブの6位フィニッシュに貢献していた。
そんなマドゥエケだが、現在ニューカッスルを始めとする多くのクラブが獲得に乗り出しているという。しかし同氏によると、今夏の移籍市場でチェルシーはクリスタル・パレスからバイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定的となっているマイケル・オリーセの獲得に失敗したため、マドゥエケを売却する意思が全くないとのこと。クラブは新指揮官を務めるエンツォ・マレスカ監督の下で、マドゥエケが重要な役割を担うと確信しており、残留を強く望んでいるようだ。
2024年06月27日 20:09
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会が、6月27日にマレーシアのクアラルンプールで開催された。
2024年06月27日 20:00
チェルシーは今夏の移籍市場でも、英国記録を塗り替える可能性がある。
英『Daily Mail』によると、チェルシーは今夏、ニューカッスル・ユナイテッドに所属するスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクの獲得を検討しているという。
2022年夏に、4年間在籍したレアル・ソシエダから当時6000万ポンドの移籍金でニューカッスルへ移籍してきたイサク。29試合で11ゴール3アシストに終わった昨季とは打って変わり、今季は公式戦40試合に出場し、25ゴール2アシストを記録するなど、目覚ましい活躍を見せていた。
そんなイサクに関心を寄せるのがチェルシー。しかし同メディアによると、イサクの獲得にはチェルシーがブライトンからモイセス・カイセドを獲得する際に支払った1億1500万ポンドをも超える移籍金がかかるとのこと。仮に移籍が実現することとなれば、チェルシーはまたしても、英国史上最高額の移籍金を更新することとなるようだ。
2024年06月27日 20:00
アメリカサッカー連盟は26日、パリ五輪に向けたアメリカ女子代表メンバー18名とバックアップメンバー4名を発表した。
五輪の女子サッカーでは最多の4度の金メダルを誇るアメリカ。今年就任した47歳のイギリス人指揮官、エマ・ヘイズ監督が招集したメンバーは以下の通りとなった。
GK:
ケイシー・マーフィー(ノースカロライナ・カレッジ)
アリッサ・ネイハー(シカゴ・レッド・スターズ)
DF:
ティアナ・デイヴィッドソン(NJ/NY ゴッサムFC)
エミリー・フォックス(アーセナル/ENG)
ナオミ・ガーマ(サンディエゴ・ウェーブFC)
ケイシー・クルーガー(ワシントン・スピリット)
ジェナ・ナイスウォンガー(NJ/NY ゴッサムFC)
エミリー・ソネット(NJ/NY ゴッサムFC)
MF:
コービン・アルバート(パリ・サンジェルマン/FRA)
サム・コフィー(ポートランド・ソーンズFC)
リンジー・ホラン(オリンピック・リヨン/FRA)
ロース・ラヴェル(NJ/NY ゴッサムFC)
カタリナ・マカリオ(チェルシー/ENG)
FW:
クリスタル・ダン(NJ/NY ゴッサムFC)
トリニティ・ロドマン(ワシントン・スピリット)
ジェディン・ショウ(サンディエゴ・ウェーブFC)
ソフィア・スミス(ポートランド・ソーンズFC)
マロリー・スワンソン(シカゴ・レッド・スターズ)
バックアップメンバー:
GK ジェーン・キャンベル(ヒューストン・ダッシュ)
MF ハル・ハーシュフェルト(ワシントン・スピリット)
MF クロワ・ベスーン(ワシントン・スピリット)
FW リン・ウィリアムズ(NJ/NY ゴッサムFC)
18名という少ない登録枠の関係もあり、アメリカ女子代表の象徴的存在の一人であった34歳のFWアレックス・モーガンがメンバー外に。
ワールドカップは2011年から4大会連続出場。五輪も2012年から3大会連続で出場し、今月の親善試合にも招集されていただけにややサプライズ的な落選となった。モーガンはこれまでA代表で224試合に出場、123ゴールを記録している。
メンバーは昨季のNWSL王者であるNJ/NY ゴッサムFCから最多の5名が選出。NBAレジェンド、デニス・ロドマンの娘として知られるトリニティ・ロドマンもメンバー入りしている。
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アメリカは、7月13日にメキシコ、16日にコスタリカと国内で親善試合を行ったあとに渡仏。25日にスタートするパリ五輪では、ザンビア、ドイツ、オーストラリアとグループステージで対戦する。
2024年06月27日 19:59
アジアサッカー連盟は現地6月27日、マレーシアのクアラルンプールで北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会を実施。グループCの日本はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと対戦することになった。
森保一監督は「予想通り厳しいグループに入ったな、という第一印象です」と語る。一方、W杯の最終予選では、3大会連続で日本と同じグループに入ったオーストラリアのグラハム・アーノルド監督は、「今後12か月間に何が待ち受けているのかを明確に理解できて良かった」と、熾烈な戦いに向けて気持ちを高めている。オーストラリアサッカー連盟の公式サイトが伝えている。
「過去数か月、私たちは今後の道のりがどうなるかについて、様々なシナリオを検討してきた。それが今後、計画の加速に役立つだろう。今、私たちは準備すべき詳細に直面しており、来年の今頃までに直接予選を通過することだけに集中している。
抽選の結果がどうであれ、困難を伴うことは分かっていた。予選通過という目標を達成するには、私たちの考え方、信念、そして友情が不可欠であり、これらの困難を受け入れることが重要だと感じている」
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2018年から代表チームを率いる60歳の指揮官は「我々は選手たちの育成に多大な努力を注いできた」と胸を張る。そして「今後12か月は、彼らがワールドカップへの道のりの重要な時期に、国際的なサッカー選手としての能力を発揮するチャンスとなる」と期待を寄せる。
歴戦の智将が鍛え上げた“サッカールーズ”は、森保ジャパンにとって手強い相手となりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部