2024年06月24日 21:30
J1全試合を観戦し、分析するQolyアンバサダーNobuya Akazawa|J1全部見るマン|が語る、先週のJ1注目の試合とそのレビューをお届けします。 苦しむ両者。ここまで勝ち切れない試合が続き、なんとしてでも結果の欲しい両チーム。後半戦に弾みをつけるためにも内容よりも結果が欲しい一戦だったと思います。 今季一番と言っても良いような内容を繰り広げたコンサドーレと、紙一重の戦いをしつつも勝利をもぎ取る底力を見せるマリノス。そんな彼らが見せた試合は、内容と結果がほとんど差のない接戦だったのではないでしょうか。 では、どのような一戦だったのかを振り返ってみましょう。 今回の内容は以下のようになっています。 ・安定したプレスを見せた札幌 ・前後の分断を解消した小林の存在 ・マリノスのどこが紙一重なのか? こちらの内容に触れながら試合を振り返りますので、一読ください!安定したプレスを見せた札幌のプレス この試合の札幌のプレスはとても安定していたと感じました。突発のプレッシングではなく、しっかりと連動しながら尚且つスペースを消しながらプレスを行ったので、マリノスの前進を頓挫させることに成功していました。 ここまで18試合。彼らのプレスは単独でひっくり返されると1つ1つ剥がされてしまっていましたが、この試合はそうではなかった印象です。 では、どのようなところを修正し、どのようにプレスをかけたから安定していたのかを振り返ってみます。 まず札幌は小林選手が喜田選手を捕まえる形と鈴木選手と長谷川選手がセンターバック(以下CB)に向かっていく1stプレスラインを形成していました。これを行うことによって、馬場選手と駒井選手がインサイドハーフ(以下IH)の天野選手と渡辺選手を捕まえることができつつ、さらに1stプレスラインで中央をある程度ぼかすことができるようになっていました。 ここからすでに、いつもの札幌のプレスと違った印象を受けました。なぜなら「どこに誘導して」「どこで奪いたいか」が明確に見えたからです。では、どのように誘導して、どこでボールを回収していたのかを見ていきましょう。 ・どこに誘導するのか? ↪︎外誘導でSBに入るとプレスのスイッチが明確に入る印象を受けました ・どこで奪うのか? ↪︎SBから出てくるウイング(以下WG)とWG⇨IHのパスを狙って回収していた印象を受けました この2つが明確になった上でプレスをかけていたので、札幌のプレスが安定していたのだと思います。さらにウイングバック(以下WB)のプレスのスタート位置と背後の消し方も良かったので、サイドバック(以下SB)の選択肢を削ることもできていました。特に中央のIHを消せる立ち位置からSBに向かったことによって、札幌のバックスの選手たちはポジションを取り直すことが可能になって、狙って守備に入ることができるようになっていました。 だからこそマリノス戦のプレスは今季一番安定していたと感じました。 しかし、それでもWGの質で叩いてくるのがマリノスです。何度かマテウス選手や宮市選手が個人でひっくり返すことで速攻に出たり、時間を作って遅攻に入ったりしています。さすがのクオリティだ!と改めて感じた一戦でした。前後分断を解消した小林の存在 札幌が今季苦しんでいる理由の1つとして挙げられるのが保持の局面です。簡潔に述べると、前と後ろの分断が起こってしまっているので、前進することができなくなっています。しかしながら、この試合の札幌は『前後分断』という問題をある選手が解消してくれていました。その選手が小林選手です。 彼が前と後ろの繋ぎ役、いわゆるリンクマンになったことで札幌は攻撃に出ることが可能になっていました。さらにこれは選手個人の判断だけでなく、チームとしてマリノスの守備に対して影響を与えたことによって行えたものだったので、結果は付いてこなかったですが後半戦に向けて明るい材料の1つだったのではないでしょうか。 では、どのようにそれを作り出していたのかを振り返っていきます。 まず大枠として、札幌はセントラルハーフ(以下CH)が最終ラインに落ちて、センターバック(以下CB)が外に広がる可変をどの試合でも決まって見せます。この試合も例外なくこれを行っていました。 ここでマリノスの守備と照らし合わせた時に、最終ラインに降りる馬場選手で天野選手やロペス選手に影響を与えることができていました。これでプレスの基準や守備の基準をずらすことに成功します。 そして馬場選手、岡村選手、駒井選手でマリノス2トップに数的優位を取ることができるので、安全にボールを持つことができます。安全にボールを持つ時間を得れると、前線の動きを加えることが可能になります。ここの繋がりもこの試合の良かった点だと僕は感じました。 このように小林選手と長谷川選手、鈴木選手が列の入れ替えを行ったことによって、マリノスCBをピン止めしたこと、さらにWBが高い位置をとることによってSBを止めたことにより、喜田選手周辺でボールを引き取れるようになっていました。さらに喜田選手はIHのカバーを常に取り続けるタスクがあるので、視界外から降りてくる小林選手の対応がワンテンポ遅れます。 これによって札幌は前進することができ、フィニッシュワークの局面まで多く持っていくことができていたのではないでしょうか。 あとは最後の質を高めていくことができると、本来の攻撃力を取り戻すことができるのではないでしょうか。マリノスのどこが紙一重? なんとかなっているものの、やはり苦しいのはマリノスです。崩しの局面に入ることができれば、個人の質と発想、そして繰り返す背後へのランニングでゴールを奪い切ることができるのですが、いかんせん崩しに入っていくための「前進」が紙一重です。 マンツーマンでプレスを仕掛けられたときのマリノスは前進の方法までも個人の質に頼み切ってしまうところが苦しくなっている原因だと思います。 WGの質を生かすぞ!というのはきっとマリノスの今季のテーマなのですが、そこまでの届け方に苦労している印象です。 そしてこの試合でもそれが露見されました。前半は直近の広島戦のようにSBを低めの位置に配置しながらWBを呼び込むことを行ったのですが、札幌のCBのポジショニングの取り直しが早かったために、WGの質を生かすことができませんでした。だから先ほども触れたように、WGのところとWGから出る次のパスで回収されることが多くなってしまいます。 そこで後半からのマリノスは以下のように修正を加えています。 このようにSBが最初から内側に入っていくことで、WGのプレースペースを確保することを行います。マリノスは前進時にこれを行うことが少ないのですが、札幌戦ではSBを内側に絞らせることで、WBの立ち位置をずらしてWGとIHの旋回を行っていきます。 当然ですが、ここでWGが奪われてしまうとサイドのスペースが空いているので、一気に奥深くまで侵入されてしまいます。この辺りもやはり紙一重なのですが、後半は特に『WGと心中する』という強い意志を感じました。 だからこそ、背後を取っていくことが可能になっていきます。では、どのように旋回をしていたのかを見ていきましょう。 このようにSBが内側に入っていくことで、先ほども述べたようにWBの立ち位置をずらしていきます。さらにIHも前に出ていくことで、CHの立ち位置をずらします。これでWGのプレーエリアを確保していました。 そしてWGが前を向くことができると、SBがインナーラップで背後を取っていきます。 このようにインナーラップで背後を取ることによって、マーカーのWBを置き去りにすることが可能になっていきます。これを繰り返していくこと、さらにはSBが外側で止まる本来の形を織り交ぜることによって、札幌を疲弊させることに成功していました。そして交代で入ってくるのが井上選手であり、エウベル選手なのですから本当にとんでもない戦力です。 結果と内容は紙一重 内容は良かったとも言える札幌と結果が付いてきたマリノス。決め切っていれば勝ち切れたであろう札幌は、本当に悔しい一戦だったでしょう。この良かった内容を継続していくことが後半戦に巻き返すための一縷の希望となるのではないでしょうか。 一方のマリノスは紙一重で勝ち切っている今のうちに、内容を改善していく必要がありそうです。どのように彼らがチームとしてブラッシュアップしていくのかも後半戦の1つの楽しみです。 Nobuya Akazawa|J1全部見るマン| サッカーの楽しさとスタジアムの良さを伝えたるために活動中。 YouTube:Footballのハナシ【J1全部見るマン】 https://www.youtube.com/channel/UCzIHxajjbc3nVMA4hU7iUHQ X:@soccer_bunseki https://x.com/soccer_bunseki
2024年06月28日 19:00
ドイツ1部アイントラハト・フランクフルトとキットサプライヤーのNikeは27日、2024-25シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。
サプライヤーは来季(2025-26シーズン)からadidasに変更となるため、これがNike最後のホームユニフォームとなる。Eintracht Frankfurt 2024-25 Nike Home
アイントラハト・フランクフルト 2024-25 Nike ホーム ユニフォーム
2024-25新ホームユニフォームは、肩部分をブラック、その下をホワイト、そして両袖をレッドという、完全にブロック分けしたカラーリングを採用。フランクフルトのホームとしては異色のデザインが登場した。
左裾部分の大きなスター(星)も強烈なインパクトを放つが、これも含めて今作のデザインは1980年代のユニフォームに着想を得ている。
2014-15シーズンからスタートしたNikeとのパートナーシップは2024-25シーズンで終了となる。その最後を締めくくるホームの“元ネタ”として使われたのは、1980年代終盤から90年代前半に登場したPuma時代の二つのユニフォームだ。
今回のビジュアルにさり気なく使われているのは、着想を得たユニフォームの一つである1987-90サードモデル。新ユニフォームの胸元と肩部分のV字や裾の星は、このサードが元ネタだ。写真では左胸のロゴマークを消しているが、当時のサプライヤーはPumaだった。
また、「黒・白・赤」の大胆なカラーリングは、同じく90年代前半のPuma時代のユニフォームに着想を得ている。
前述の通り、このユニフォームは現行のサプライヤーであるNike最後のホーム。クラブは25日にadidasとの新契約を発表した。契約期間は5年間(2025-26〜2029-30シーズン)となっている。
NIKEと「20年以上愛し合っている」4つの欧州代表チーム
Nike最後のホームとなる2024-25新ユニフォームは、クラブのオンラインストア他で販売を開始している。
2024年06月28日 18:56
元日本代表の中田英寿氏が6月28日、自身のインスタグラムを更新。超大物シンガーとの2ショットをアップロードした。
テーブルを挟んでカメラ目線の2人が納まる写真を添え、「B'zの稲葉浩志氏のオフィシャル Webサイト「en-zine」のスペシャルコンテンツとして対談ムービーが公開となりました」と報告。この投稿には以下のようなコメントが寄せられた。
【画像】「強烈な二人」中田英寿&稲葉浩志の2Sにファン注目!
「二人とも目茶苦茶格好良い」
「2人かっこいいなぁー」
「えー豪華!」
「強烈な二人」
「神コラボ」
「2人ともお洒落っ」
「こんな歳の取り方、素敵ですね」
「素晴らしい対談ですね」
「興味しかないです!」
「楽しみしています」
それぞれのフィールドでトップに君臨した2人はどんなことを語り合ったのか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 18:50
京都サンガF.C.は28日、DF麻田将吾の負傷について発表した。
クラブの発表によると、麻田は今月12日(水)に行われた天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会・2回戦の大宮アルディージャ戦の試合中に負傷したとのこと。その後、京都市内の病院にて右ひざ前十字じん帯断裂と診断されたという。全治期間は約6〜8カ月と発表されている。
1998年7月6日生まれで現在25歳の麻田はセンターバック(CB)を主戦場とするプレーヤー。京都の下部組織出身で、2017年シーズン開幕前にトップチーム昇格を果たした。途中カマタマーレ讃岐へのレンタル移籍を経験しつつ、ここまで公式戦通算151試合に出場し1ゴール3アシストをマーク。今シーズンはここまで明治安田J1リーグで17試合、天皇杯で1試合に出場していた。
麻田が所属する京都は、第20節まで終えた明治安田J1リーグで勝ち点「15」の獲得に留まり、J2降格圏内の19位に低迷している。
2024年06月28日 18:30
浦和レッズは28日、DFアレクサンダー・ショルツが海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することになったと発表した。
2024年06月28日 18:29
浦和レッズは6月28日、アレクサンダー・ショルツが海外移籍のため、チームを離脱すると発表した。
2021年に加入したショルツは1年目からハイパフォーマンスを披露し、22年にはリーグ戦32試合・6ゴールを記録。翌年は34試合に出場して7ゴールを決め、J1のベストイレブンに選出された。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
浦和を離れるデンマーク人DFは、公式サイトで以下のようにコメント。
「共に闘い、共に思い出を作った3年間。悲しいですが、私はここでチームを去ります。浦和レッズでプレーする機会を与えてくれたクラブに心から感謝をしています。
私は自分が何者であるかをみなさんに示すことができました。今の自分にある全てをこのクラブに捧げました。そして、みなさんはそれ以上のものを私に与えてくれました。
フットボールはフットボールでしかありませんが、共にした私たち全員はきっとそれ以上に深い何かを感じていると思います。日曜日の試合が終わったら、みなさんにお別れをしたいです。As Always, We are REDS」
浦和は30日、J1第21節で磐田とホームで対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 18:24
浦和レッズは28日、DFアレクサンダー・ショルツが海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することを発表した。なお、今後については正式に決定次第あらためて発表される見通しだ。
デンマーク出身で現在31歳のショルツは母国のヴェイレBKでプロデビューを飾り、スタンダール・リエージュやクラブ・ブルッヘ、ミッティランなどでプレー。過去にはデンマーク代表に招集された経験もある。2021年夏に浦和へ完全移籍加入すると、センターバック(CB)の主軸としてここまで公式戦135試合に出場し21ゴール3アシストをマーク。天皇杯やAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇に大きく貢献した。
在籍4年目の今シーズンは、ここまで明治安田J1リーグで13試合出場1ゴール、YBCルヴァンカップで1試合出場という成績を残していた。
ショルツはチーム離脱に伴い、約3年間を過ごしたクラブへの感謝を次のように綴っている。
「共に闘い、共に思い出を作った3年間。悲しいですが、私はここでチームを去ります。浦和レッズでプレーする機会を与えてくれたクラブに心から感謝をしています。私は自分が何者であるかをみなさんに示すことができました。今の自分にある全てをこのクラブに捧げました。そして、みなさんはそれ以上のものを私に与えてくれました」
「フットボールはフットボールでしかありませんが、共にした私たち全員はきっとそれ以上に深い何かを感じていると思います。日曜日の試合が終わったら、みなさんにお別れをしたいです。As Always, We are REDS. アレクサンダーショルツ」
2024年06月28日 18:13
現代サッカーにおいてユーティリティ性は大きな武器だ。バイエルンが伊藤洋輝に注目した理由も、その万能性にあるという。
伊藤は6月13日にバイエルン移籍が発表された。移籍金は3000万ユーロ(約51億円)とされる。ドイツ最大の名門がこれだけの金額を払って獲得した補強は、大きな話題を呼んだ。
一部報道によると、バイエルンは数日のうちに伊藤獲得を取りまとめたという。経営陣のなかには驚いた者もいたとのことだが、マックス・エーベルSDらは日本代表DFの能力に確信を持っていたと伝えられている。
【PHOTO】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの悩殺ショットを一挙チェック
実際、エーベルSDは『SPORT BILD』で、伊藤のユーティリティ性を評価し、以前から注目していたと話している。『Bavarian Football Works』によると、同SDは「彼のパフォーマンスと成長ぶりから、すでに長いこと我々のリストにヒロキがいたんだ」と述べた。
「適切な組み合わせ、適切なチーム構成に必要な選手、交代なしで試合中にシステムを変えられる選手を獲得するのがチーム計画だ。ヒロキが様々なポジションでプレーできるのは非常に貴重なんだよ」
4バックでも3バックでもこなすことができ、CBとしても左SBとしてもプレーできるのは、最終ラインの一角を担う存在として大きなアドバンテージというわけだ。
キム・ミンジェやダヨ・ウパメカノ、マタイス・デ・リフトなど、そうそうたる大物DFの去就も騒がしいバイエルン。ヴァンサン・コンパニを新監督に招へいするという驚きの人事も話題になった世界的強豪で、伊藤が国内での復権に大きく貢献できることを期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 18:00
Pumaは28日、スピードを追求したサッカースパイク「ウルトラ」シリーズの最新モデル『ウルトラ 5 アルティメット』を発表した。
2024年06月28日 17:41
度肝を抜くスーパーゴールだ。
ジュビロ磐田は6月26日、J1第20節で東京ヴェルディとホームで対戦し、3−0の完勝を収めた。51分に相手のオウンゴールで先制し、61分にマテウス・ペイショットが追加点を奪取。そして終了間際の90+5分、古川陽介のダメ押し弾が話題をさらった。
自陣で味方がカットしたボールを拾うと、ドリブルを開始。寄せてくる敵を次々とかわし、最後は狙いすましたシュートでネットを揺らした。
【動画】Jリーグも興味津々! ジュビロ古川陽介の圧巻60m独走ゴラッソ
Jリーグの公式Xが「圧巻の60m独走ゴラッソ、ボールを受けてからドリブル、シュートまでどんなイメージを持っていたのでしょうか?」と投稿。古川は自身のXでこれを引用し、「関係ないっしょ、気持ちっしょ」と綴った。
“強メンタル”の20歳アタッカーのさらなる活躍に注目が集まる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 17:30
チェルシーは今夏の移籍市場でも、若き才能の獲得に力を入れるようだ。
『The Telegraph』によると、チェルシーは今夏、リーズ・ユナイテッドに所属する18歳アーチー・グレイの獲得を目指すという。
リーズのU-18出身であるグレイは、2023年7月に同クラブのトップチームに昇格。今季はリーグ戦44試合に出場し、慣れない右サイドバックとしても30試合出場するなど、ユーティリティ性を発揮。指揮官のダニエル・ファルケ監督も絶賛するグレイはクラブの絶対的な主力選手として活躍した。
そんなグレイに関心寄せるのがチェルシー。同メディアによると、リーズ側は若き逸材であるグレイを安価で売却する意思はなく、最低でも4000万ポンドの移籍金を要求する予定だという。
近年は高額な週給で経験豊富なスター選手と契約するのではなく、将来に向けて若手中心のチーム作りを優先して行なっているチェルシー。成長著しいグレイが加入することとなれば、長期的に見てもクラブにとって大きな移籍といえるだろう。
2024年06月28日 17:15
バイエルンに所属するフランス代表FWキングスレイ・コマンに母国復帰の可能性が浮上しているようだ。27日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
12年ぶりの無冠という不本意な結果で2023−24シーズンを終えたバイエルンは、ヴァンサン・コンパニ監督の下での再出発に向けて、今夏の移籍市場での戦力拡充を画策。シュトゥットガルトに契約解除金の3000万ユーロ(約51億円)を支払い日本代表DF伊藤洋輝を獲得したほか、フルアム所属のポルトガル代表MFジョアン・パリーニャやクリスタル・パレス所属のフランス人MFミカエル・オリーズらへの関心が明らかになっている。
その一方で、クラブはスカッドの肥大化の防止や補強資金の捻出を目的とした既存戦力の売却も検討している模様。オランダ代表DFマタイス・デ・リフトやドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ、同MFレオン・ゴレツカらが売却候補と報じられるなか、2017年夏の加入以降ウイング(WG)の主軸として活躍し、ここまで公式戦通算294試合出場63ゴール66アシストを記録しているコマンについても、今夏の退団の可能性が浮上しているようだ。
今回の報道によると、クラブ間での接触こそないものの、パリ・サンジェルマン(PSG)がコマンの関係者と連絡を取り合っており、今後獲得に乗り出す可能性があるという。オリーズの加入が正式決定した場合には退団の可能性が高まると報じられているコマンだが、選手本人も今夏の他クラブ移籍を選択肢に入れているようだ。仮に今夏にPSGへの移籍が決定した場合、同選手にとっては約11年ぶりの“古巣”復帰となる。
なお、コマンと同じくWGを主戦場とし、今夏のバイエルン退団が噂されているドイツ代表FWセルジュ・ニャブリについては、移籍の意思を示しておらず、クラブとの契約延長を望んでいるようだ。コマンに対しては、ハンジ・フリック監督が就任したバルセロナからの関心も報じられているが、バイエルンは条件次第で今夏の売却を決断する可能性があるという。
2024年06月28日 17:01
FAカップで戴冠を果たしたとはいえ、プレミアリーグで8位という成績は、マンチェスター・ユナイテッドにとって満足のいくものではない。
2024年06月28日 17:00
チアゴ・モッタ新監督を迎える新シーズンのユヴェントス。かつてのイタリア王者も近年はやや輝きを失っていたが、来季はスクデットを獲得するため心機一転のスタートを切ることになる。
補強にも積極的に動いており、すでにモンツァからGKミケーレ・ディ・グレゴリオの獲得が決定的との報もある。そして英『Daily Mail』によればアストン・ヴィラMFドウグラス・ルイス、ノッティンガム・フォレストDFムリージョの獲得も間近であるようだ。
現在ブラジル代表としてコパ・アメリカに参戦しているD・ルイスは、メディカルチェックを残すのみとなっている模様。移籍金は4200万ポンドと報じられているが、さまざまな要因によって移籍金は上がる可能性があるという。アーセナルからの継続的な興味が報じられていたが、結局同選手はイタリア行き寸前となっている。
また、こちらもプレミアリーグの人気銘柄であるノッティンガム・フォレストDFムリージョの獲得も迫っているという。チェルシーも同選手に興味を示しており移籍金は7000万ポンドほどと高額だが、左利きでボールスキルも兼ね備えたセンターバックは貴重であり、さらに21歳と若いことから獲得すれば長期的な戦力となる可能性が高い。
王座奪還を狙うユヴェントス。プレミアクラブから即戦力を確保し、モッタ政権をスムーズにスタートさせることができるだろうか。
2024年06月28日 16:52
EURO2024の全51試合を無料生中継するABEMA(アベマ)は28日、日本時間30日(日)午前4時に行われる決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のドイツ代表vsデンマーク代表にて、特別解説にスペシャルサポーターの長谷部誠氏、解説に戸田和幸氏の出演が決定したことを発表した。
現在46歳の戸田氏は現役時代に清水エスパルスやトッテナム、東京ヴェルディ、サンフレッチェ広島などで活躍し、日本代表として国際Aマッチ通算21試合に出場。現役引退後は解説者として人気を博したが、2023年シーズンからSC相模原の監督を就任したことに伴い、解説業から離れていた。ABEMAによると、戸田氏は一昨年の年末に行われた試合から約1年半ぶりの解説復帰になるという。
なお、特別解説として、6月15日(土)に行われたドイツ代表vsスコットランド代表で解説に初挑戦した長谷部氏の出演も決定。戸田氏とのかけあいにも注目が集まる。また、実況は野村明弘氏が務める。
解説復帰に際し、戸田氏はABEMAを通じて次のようなコメントしている。
▼長谷部誠氏との共演について
「今回は長谷部さんと一緒に試合を伝える事となるので、長くトップレベルでプレーしてきた人だからこそ分かる事、伝えられる事を聞かせてもらいながら実況の野村さんやスタッフの方達と協力し試合を観る皆さんに試合の魅力を損なわずに伝えられるよう努力します」
▼ドイツvsデンマークの見どころについて
「ドイツとデンマークの試合を解説させていただく事になりましたが、組織と個人の関係性に優れた両国の対戦となるのでお互いにお互いを踏まえどのように自チームの能力を発揮するかをしっかり見て伝えられたらと考えています」
「開催国のドイツは開幕前のテストマッチではやや不安定な部分も見せましたが、自国開催の後押しはとても大きいと感じさせる雰囲気の中で良いパフォーマンスをここまで見せていると思います。また、クロースの立ち位置で試合をどう作るか変化を付けながらヴィルツ、ムシアラの若い才能とギュンドアン、ハヴァーツといったトップのタレントの連携からいかにゴールに迫るかは必見だと思います」
「さらに、スイス戦で見られたボール保持からの被カウンターをどう改善しながら前線のタレントを生かし連続した攻撃を行いながらゴールに迫るか、ピッチ中央に集まる才能を生かす為の幅を作る選手の出来がカギとなるかもしれません」
「デンマークもトップレベルのクラブで活躍する選手ばかりのボールを持っても持っていなくても常にチームとしてプレーする事が出来る好チームです。ドイツに対してどのようにゲームを作ろうとするのか、クロースの存在をどう捉えて試合に臨むのか、シュマイケル、クリステンセン、ホイビュアエリクセンにホイルンとセンターラインはしっかりしているチームなのでスイスの闘い方を参考にする部分はあるのかといったところにも注目しながら見ていきたいと思います」
▼ABEMAの視聴者の皆さまへ
「EURO2024の全試合生中継・無料での配信については、まずコストの面から考えてとてもとても大変なものだと思うので、いち視聴者として感謝しています。ABEMAさんには、トップレベルのフットボールをより多くの人達に見てもらい身近に感じてもらいたいという気持ち、志の高さを感じています」
「解説者としての機会を与えていただけた事への感謝を感じつつ、監督業に打ち込んでいたので間違いなく当時とは違う状態にある事、仕事として失礼のないものを提供出来るか分からないという事を素直にお伝えさせていただきましたが、以前ご一緒させていただいた時から 1年半以上経ったにも関わらず当時と変わらない信頼と期待を伝えてくれた事に心から感謝しています。どのような気持ちでその場にいられるか分かりませんが、信頼に応えられるよう素晴らしいフットボールを伝えられるよう出来る限りの準備をして臨みたいと思います」
なお、同試合の中継では、長谷部氏がドイツサッカー連盟(DFB)の新本部「DFBキャンパス」へ初潜入。日本メディアとしても初取材となる貴重な施設の長谷部氏と巡り、ドイツ国内唯一の国際試合が開催できる屋内サッカー場や最新鋭のスポーツテクノロジーを完備するテックラボなど、ドイツの強さに迫るという。
2024年06月28日 16:26
日本にとって厳しい組み合わせは、対戦国にとっても厳しい組み合わせだ。
6月27日、2026年の北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選が行われた。日本はグループCでオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと対戦する。
W杯の常連でもあるオーストラリアやサウジアラビアと同組なのは、森保ジャパンにとって心配な要素だ。一方で、最新のFIFAランキングでアジアトップの17位に位置する日本が、ライバルたちにとっての強敵であることも言うまでもない。
サウジアラビアが2次予選の最終戦でヨルダンに敗れ、FIFAランキングで56位に転落し、ポット3となった影響もある。代表チームを指揮するロベルト・マンチーニ監督の母国でも、サウジアラビアにとって厳しい抽選になったと報じられた。
【画像】日本は死の組? 北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ
『Gazztta dello Sport』紙は「マンチーニにとってこれ以上の最悪はなかっただろう」と伝えている。
「彼が率いるサウジアラビアが、アジア予選で少なくとも理論上は最も難しい組に入った」
また、『Virgilio』は「マンチーニ、W杯が危険に:サウジアラビアにとって厳しいグループ」と題した記事で「2026年W杯への歩みは簡単にはいかなさそうだ」と報じた。
「マンチーニとサウジアラビアにとって問題となるのは、アジアの真の大国たちを含む、最も厳しい組み合わせとなったことだ」
1月のアジアカップではラウンド16で韓国にPK戦の末に敗れたサウジアラビア。当時、PK戦を最後まで見守らずにピッチを去り、批判を浴びて謝罪することになったマンチーニは、「死の組」とも評されるグループCからW杯への切符をつかみ取れるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部