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2026年02月17日 17:51
J2・J3百年構想リーグで、横浜FCは開幕の山形戦は1−2で競り負けた。続く2節・仙台戦も0−1で敗れた。今季からチームを率いる須藤大輔監督は、この連敗をどう受け止めているのか。 「まずJ2というリーグは、そんな一筋縄ではいかない。J1はどちらかというと、テクニックだったりが秀でた選手が多い。J2は、J1に比べたらテクニックの部分で多少、劣りますけど、球際だったり、そういう精神論で秀でた選手が多い」 両リーグを比較したうえで、「この山形戦も仙台戦も、デュエルの部分で負けているところからの失点につながっていると思います。ですから、J2のサッカーっていう土俵でも、しっかり対応できるような、そういう力強さをまず身につけなければいけない」と指摘する。 勝点が得られなかったなかで、手応えがなかったわけではない。 「我々のボールをしっかり動かしましょうっていうところと、ハイプレスのところは、できている部分もすごく多い。そこは、磨きをかけていきたい」 昨季までの横浜FCは“堅守”が1つのカラーだった。新たに就任した須藤監督は、ある意味、真逆のアプローチでチーム作りを進めている。テーマは、インプレッシブサッカー。より攻撃的に、より主体的なサッカーを目ざしている。 そのための手段として、最後尾からのビルドアップに注力。細部にこだわり、精度を高めようとしている。 「ちょっとでもタッチ数が多かったり、左に行くところを右に行ってしまうと、全部が全部、ノッキングしてしまう。1回の判断のミスをちょっとずつアジャストしていく必要があるのかなっていうところが今、見えているのでね。 映像を使って、こういう時はこっちだよねとか、こういうシチュエーションだったら背後だよねと、もっともっとすり合わせていければ、もっと良くなっていくと思います」 そのビルドアップでは、ワイドに開いた3バックの間にGKが加わるケースもある。つまり、GKと2人のDFの3枚が並ぶ形で、もう1人のDFは高い位置にポジションを取り、攻撃に厚みをもたらすようにする。 「ただそのプラスが、他の人のポジションを埋めてしまうと、プラスワンにならない状況にも。そこの繊細さはまだまだ」と見ている須藤監督は、選手の立ち位置にも言及する。 「ワイドを取るのか、インサイドを取るのか。高い位置なのか、低い位置なのか。そこで行った時に誰とローリングするのか。なかなか難しいですけど、それもちょっとずつできているのかなと僕は感じています」 状況に応じて、個々が適切なポジションを取る。そして流動的に動き、ボールの循環を良くする。たとえば「2ボランチと2シャドー、4枚が入り乱れてもいい」。そこに両ワイドが絡めば、さらに重厚さが増す。「それが一番理想ですね。ウイングバックも含めて、センターバックも、トップも含めて、だから全員ですよね。全員がもっと動くのが理想」だ。 そのサッカーの完成度が高まれば、相手はつかまえづらくなり、どこからでも得点チャンスを創出できるはず。時間はかかるかもしれないが、指揮官は「大枠はできています。そこはもう本当にやり続ける」と力をこめた。 取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部) 【画像】日向坂や乃木坂の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集
2026年02月17日 20:46
ヴィッセル神戸は2月17日、アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージ最終節でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と敵地で対戦。日本時間21時15分のキックオフに先立ち、スターティングメンバーが発表された。
ジョホール戦のメンバーは下記の通り。
【スタメン】
GK 71 権田修一
DF 16 カエターノ
DF 23 広瀬陸斗
DF 31 岩波拓也
DF 80 ンドカ・ボニフェイス
MF 5 郷家友太
MF 30 山内 翔
MF 35 冨永虹七
MF 43 山田海斗
MF 44 日郄光揮
FW 26 ジェアン・パトリッキ
【サブメンバー】
GK 32 ウボングリチャードマンデー
DF 4 山川哲史
DF 41 永戸勝也
MF 18 井出遥也
MF 2 飯野七聖
MF 38 浦 十藏
MF 52 濱粼健斗
FW 29 小松 蓮
FW 53 渡辺隼斗
13日に行なわれたJ1百年構想リーグ地域リーグラウンドの長崎戦から中3日のアウェー戦。ターンオーバーで武藤嘉紀、酒井高徳ら主力メンバーの多くは登録メンバーから外れた。ただ、ここまで公式戦3試合連続で出場機会のない今季新加入の乾貴士がベンチ外で、またしても神戸デビューはお預けに。
これにはSNS上でファンからも「乾がおらん!」「乾は?」「怪我なの?」「そろそろ見たい」「かなり強気のターンオーバー」「乾はどこ行ったんや」「帯同してないのか」「いつ使うねん」といった声が上がった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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2026年02月17日 20:13
現在のサッカー界ではセットプレイがトレンドになっており、セットプレイのデザインに力を入れるのは当たり前になっている。それはコーナーキックやフリーキックだけではない。キックオフも重要なセットプレイだ。
『Planet Football』が今季のベストなキックオフゴールの1つに挙げたのが、イタリア・セリエBのパレルモVSスペツィアの一戦で生まれた試合開始直後のゴールだ。
決めたのはパレルモのMFヤコボ・セグレだ。キックオフと同時にパレルモの選手たちは一斉に前線へ駆け上がり、キックオフのボールを受けた選手はロングボールを蹴ると見せかけて左ウイングバックのトンマーゾ・アウジェッロへ横パス。
これはデザインされたキックオフで、スペツィア側はアウジェッロへのパスを全く予想していなかった。フリーとなったアウジェッロは余裕を持って前線へロングボールを送った。
そこからパレルモは繋いでセグレがゴールを奪い、全てが理想通りのキックオフゴールとなった。キックオフと同時にパワープレイを仕掛けた形となり、今後は守備側もこうしたパターンに備える必要がありそうだ。
sim, o Palermo precisou só de DEZ SEGUNDOS, 10 MÍSEREOS SEGUNDOS, pra abrir o placar contra o Spezia na Série B Italiana!
VAI ASSISTIR LÁ NO YOUTUBE QUE TÁ BEM NO COMECINHO AINDA, VIU?! https://t.co/3B5ZrAPmix pic.twitter.com/pqty9jI4Ea— SportyNet (@SportyNetBrasil) January 18, 2026
2026年02月17日 20:06
今季の仏リーグ・アンでは絶対王者パリ・サンジェルマン以外にも面白いチームがある。現在首位に立つRCランスもそうだが、リーグ3位につける名門リヨンも面白い。
リヨンは今節OGCニースに2-0で勝利したが、これで全コンペティション合わせて13連勝となった。始まりは12月11日に行われたヨーロッパリーグのゴー・アヘッド・イーグルス戦(2-1)からで、リーグ戦に加えて国内カップでもリールを撃破するなど勢いが止まらない。
仏『Foot Mercato』によると、現在のリヨンはクラブ記録に近づきつつある。リヨンの最長連勝記録は、黄金期だった2006年8月から11月にかけて記録した14連勝だという。その記録まであと1勝だ。
今節のニース戦で得点を奪った経験豊富なMFコランタン・トリッソに加え、リヴァプールから加入したMFタイラー・モートン、アメリカ代表期待のMFタナー・テスマン、ニース戦では今冬にデンマークの名門ブレンビーから得点を決めた20歳のMFノア・ナルティ、チェコのテクニシャンであるFWパヴェル・シュルツ、そしてレアル・マドリードからレンタルで加わったブラジルの若き神童FWエンドリックなど、若手からベテランまで上手く融合できている。
ELでは優勝を狙うことも出来るはずで、今季のリヨンはジュニーニョらがいた黄金期を思わせる強さとなっている。
2026年02月17日 20:00
リヴァプールの黄金時代を築き上げた名将ユルゲン・クロップ氏を巡り、マンチェスター・ユナイテッドが“禁断”とも言える引き抜きを画策していた可能性が浮上した。
2026年02月17日 19:45
残念ながら、アジアのサッカーは地盤沈下を起こしている。クラブレベルでも、代表レベルでも、そのレベルは目を覆うほど低い。サウジアラビア、カタールなどオイルマネーをばらまく国では、有力選手がやってきているが、アジアサッカーの底上げにはほとんどつながっていないのが現状だ。
日本サッカーの現状を見極めるとき、それを前提にしないと、世界と対峙したときにバグが起きてしまう。
たとえば年明けのU-23アジアカップで、日本がU-21代表で挑んで韓国、中国を次々に撃破し、優勝を勝ち取ったことは目覚ましい功績と言える。日本サッカーだけは、地盤沈下を免れている。欧州に渡る選手が次々に出て、次の世代の選手たちも育成できている証左だろう。
しかしながら、大会全体のレベルはひどいものだった。各チーム、ボールはろくにつながらない。原則的な守備もできない。チームとしてのデザインも、ほとんど見えない。ないないづくしだった。
準決勝の中国対ベトナムなど、凡戦のキワミだった。お互いが低い位置で構えて5バックのブロックを組んでいたが、相手の攻めるボールをひっかけ、攻撃につなげるだけで、ベーシックな戦いと言えば聞こえはいいが、それぞれの技術、戦術レベルは凡庸を極めた。失っては攻守が変わるが、ほとんど何も起きず、偶発的なチャンスはあったが...。
体格、身長で明らかに勝る中国が、セットプレーでベトナムを圧倒した。しかし、中国の選手はまともにボールプレーができていない。結局、ベトナムの選手が、中国の選手を殴って退場になって決着はつく形で...。
一方、昨年のU-21欧州選手権では、イングランドが優勝しているが、大会の質は高かった。基本的にキック&コントロールがしっかりしているし、自らボールを持ち運び、仕掛け、スペースを使い、作るという連続で“サッカーになっていた”。スペインのミケル・ハウレギサルのミドルやポルトガルのジオバニー・クエンダのドリブルは見物だった。そもそも、ビッグクラブで主力のラミネ・ヤマルやパウ・クバルシのような選手は軒並み不参加でもクオリティの高さ、将来性を感じさせた。
U-21欧州選手権は16チームが本戦に勝ち抜いての争いだが、U-23アジアカップで準優勝、ベスト4と躍進した中国もベトナムも、どれだけ甘く見積もっても本戦にも辿り着けないだろう。
日本は怒涛の優勝を勝ち取っている。それも事実上U-21チームでの殊勲だった。祝福すべきであり、水を差すつもりもない。しかし世界標準の戦いは、まったく違うところにあることを念頭に入れないと、日本サッカーにも歪みが起きることになる。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
【記事】「衝撃的なニュースだ」日本がまさかの1−8大敗で中国メディアが騒然「我々が憧れてきた日本サッカーは終焉を迎えたのか」【U-16日本代表】
2026年02月17日 19:30
アーセナルのキャプテンであるマルティン・ウーデゴーに、退団の可能性が取り沙汰されている。チームはプレミアリーグ首位で、悲願のタイトル獲得へ向けて盤石の体制を築いているが、その舞台裏で主将とクラブの関係に深刻な亀裂が生じていると『indykaila News』が報じている。
同選手は今夏にエミレーツ・スタジアムを離れ、新天地を求める公算が高まっているという。中でも衝撃的なのは、移籍先候補としてマンチェスター・ユナイテッドの名前が挙がっている点だ。報道によれば、ウーデゴー側は代理人に対し、赤い悪魔との接触を開始するよう指示したとされる。
今季のプレミアリーグでは19試合1ゴール4アシストと本来の輝きを欠いており、ミケル・アルテタ監督の起用法や約束の反故に対し「過小評価されている」との不満を募らせているようだ。現在は負傷で戦列を離れているが、指揮官との関係は修復困難な段階にあるとの見方が強まっている。
この状況を受け、クラブ側も来季の主将としてデクラン・ライスを据える準備を進めているとの観測がある。かつてロビン・ファン・ペルシーが宿敵へ渡った前例を想起させる事態であり、エース格のライバル流出となればクラブの根幹を揺るがしかねない。
2026年02月17日 19:20
2024-25にシュツットガルトからバイエルンに移籍したが、シーズン前のトレーニングマッチで負傷し、加入1年目は先発3試合、途中出場3試合に終わった。それでも、1得点は記録していた。2年目の今季もシーズン前に負傷し、復帰するまでに長い時間を要した。
ようやくピッチに立ったのは、11節フライブルク戦。83分に交代出場し、左SBのポジションに入った。すると、直後の84分に精度の高いロングパスを右ウイングのマイケル・オリーセに出し、得点をもたらした。復帰直後に記録したアシストであり、ヴァンサン・コンパニ監督やチームメイトの信頼を得るのに十分なワンプレイだった。その後はCBやSBで5試合に先発し、交代出場も4試合ある。19節アウクスブルク戦ではCKから今季初ゴールも奪っている。絶対王者のなかで、伊藤はそのユーティリティ性を活かして攻守両面で勝利に貢献している。3度の骨折を経て復帰 手薄な左SB、CBを埋める
2024-25にバイエルンが伊藤洋輝を獲得したのには、明確な理由があった。ダヨ・ウパメカノ、キム・ミンジェ、エリック・ダイアー。当時はCBを本職とする選手が3人しかおらず、最終ラインならどこでもこなすヨシプ・スタニシッチはまだしも、レオン・ゴレツカがCBを務める試合もあったほどだ。
人手不足なだけではなく、多くの試合でコンビを組んだウパメカノ、キム・ミンジェの両名はどうも安定感がなく、とくに後方に蹴られたボールの処理に難を抱えていた。移籍期間が来るとキム・ミンジェは放出候補として名前をあげられ、このポジションはバイエルンの補強ポイントとなっていた。
伊藤が加わった昨季のバイエルンは、こうしたチーム事情にあった。だからこそ期待が大きかったが、シーズン開幕前の7月下旬に行われたトレーニングマッチで右足の中足骨を骨折してしまった。そして、ここからリハビリ→復帰→再負傷→リハビリという負のサイクルに陥ってしまった。
最初に復帰したのは同年11月で練習を再開していたが、ふたたび中足骨を痛め、再手術となってしまった。ようやくバイエルンでデビューしたのは2024-25の22節レヴァークーゼン戦(2025年2月15日)で、左SBで先発した。この時期は本来左サイドでプレイするアルフォンソ・デイビスもケガをしており、CBや左SBができる伊藤の復帰が待望されていた。ちなみに、この試合での最終ラインの並びは左から伊藤、キム・ミンジェ、ウパメカノ、コンラッド・ライマーだった。
続く23節フランクフルト戦でも左SBで先発し、CKからのルーズボールを押し込んでバイエルンでの初ゴールをマークした。その後も左SBで先発したり、交代出場でCBを務めたりと順調に出場を続けていた。しかし、またも右足中足骨を骨折し、27節ザンクトパウリ戦を最後に戦線離脱することとなった。
再発を繰り返していたこともあり、ここからのリハビリは長く、2025-26が開幕しても伊藤はプレイできる状態ではなかった。ただ、バイエルンがこの状況になにも手を打たないわけがなく、ヨナタン・ターをレヴァークーゼンから獲得。ウパメカノ、ター、キム・ミンジェ、スタニシッチ、そして伊藤というCB候補を抱えてシーズンを迎えた。
安定感抜群のターの加入は大きく、今季のバイエルンはウパメカノ、ターの両名がCBを務める[4-2-3-1]を基本布陣にしていて、この2人が21試合中12試合に先発している。キム・ミンジェが先発したのは8試合で、伊藤が復帰するまでDFB杯、CLも含めてこの3人以外がCBで先発した試合はなかった。
今季のバイエルンはCBのポジションよりも、デイビス、伊藤が負傷離脱していることで左SBの人材がいなかった。スタニシッチ、ライマー、トム・ビショフなどが務めてきたが、スタニシッチは複数のポジションで稼働するマルチロールで、ライマーはどちらかというと右サイドの選手だ。ビショフも中盤の選手で、いわば本職ではない選手たちが左SBを務めてきたことになる。
CBを3人でまわしていて、本職の左SBがいない。こうした状況だったところに、11節フライブルク戦でCBと左SBをどちらもこなす伊藤が復活した。3度の骨折を経てピッチに戻ってきた伊藤は、そこからコンパニ監督の期待に応えるパフォーマンスをみせている。
いよいよエンジン全開か CLではついにフル出場
バイエルンはブンデスリーガにおいて相手に主導権を握られる試合はほぼなく、押し込んでいる時間が長い。伊藤が復帰した11節フライブルク戦は先に2点をリードされたが、83分にアレクサンダル・パブロビッチに代わってピッチに立ったときにはすでに4-2と逆転済みだった。この日はビショフが左SBを務めていたが、交代出場した伊藤が同ポジションに入り、ビショフはパブロビッチが務めていたボランチに移った。伊藤の復帰により、コンパニ監督にはこうした選択肢も生まれている。
伊藤は復帰しただけではなく、左サイドから精度の高いロングパスを右ウイングのオリーセに出し、1アシストを記録した。近くに相手はいたが身体を寄せてくるわけではなく、ノー・プレッシャーで出したパスだったが、ビタッとオリーセの足元に収まる見事なキックだった。守備だけでなく、こうした高精度のボールを蹴れるのも伊藤の特長だ。得点を見届けたベンチ前のコンパニ監督はニヤッと嬉しそうな表情をみせており、ゴールもそうだが、伊藤の正確なロングパスを喜んでいるようだった。
続くザンクトパウリ戦は出場がなかったが、13節シュツットガルト戦は83分にウパメカノと交代でピッチに入り、CBを務めた。コンビを組んだのはキム・ミンジェで、伊藤が左CB、キム・ミンジェが右CBとなり、残り時間をしっかりとゼロで抑えている。
すると、コンパニ監督は14節マインツ戦の先発CBを伊藤、キム・ミンジェとした。最終ラインの並びは左からビショフ、伊藤、キム・ミンジェ、スタニシッチで、今季はじめてター、ウパメカノの両名が先発から外れた試合となった。さらに、この試合ではデイビスが途中交代で長期離脱から復帰。後半途中に3枚交代が行われ、最終ラインは左からデイビス、キム・ミンジェ、スタニシッチ、ライマーとなった。結果は2-2だったが、いろいろ試運転できた一戦となった。
その後の伊藤は15節ハイデンハイム戦には左SBで先発し、73分までプレイしてデイビスと交代。16節ヴォルフスブルク戦は77分にウパメカノに代わってピッチに入り、CBを務めた。コンビを組んだのはターで、伊藤&ターのCBで戦うのははじめてだった。とはいえ、交代出場した時点で6-1とリードしており、難なく試合を終えた。
ここまでくるとすでにコンパニ監督のなかで伊藤の評価はかなり高く、17節ケルン戦では左SBで先発となった。バイエルンのSBは高いポジションを取ること、縦はもちろん、斜め前方に動いて中盤に加わってビルドアップにからむことが求められるが、伊藤も長短の正確なパス、的確なポジション取りで攻撃にからんだ。1-1で迎えた71分にはショートコーナーからディアスがファーサイドに送ったクロスに頭で合わせ、ゴール前にいたキム・ミンジェのゴールをアシストしている。
18節ライプツィヒ戦、19節アウクスブルク戦も左SBで先発し、アウクスブルク戦ではオリーセが蹴ったCKに高い打点で合わせてヘディングで今季初ゴールをゲット。競り勝った相手は身長194センチのCBで、駆け引きのうまさが際立った一発だった。
バイエルンに加入後、ケガでなかなかプレイできなかったが、いまは左SB、CBで出場を重ねている。CLでも段階を踏んで出場時間を伸ばしていき、リーグフェーズ最終戦のPSV戦では左SBでついにフル出場している。ブンデスリーガではまだ90分プレイした試合はないが、厳しい戦いが増えてくるシーズン終盤を前に、伊藤がどんどんコンディションをあげているのはバイエルンにとって大きなプラスだと言える。伊藤、デイビスの共存も可能 バイエルンは“幅”が広がった
伊藤の復帰だけがバイエルンにとって明るいニュースではない。時期を合わせるようにデイビスが十字靱帯断裂からカムバックし、こちらも徐々に出場時間を増やしている。さらには、ポジションは違うがジャマル・ムシアラも腓骨骨折の大ケガから戻ってきた。「デイビス、ムシアラ、伊藤などが戻ってくると選手層が厚くなる。3人の復帰はうれしい。準備万端という感じになる」とは12月時点でのコンパニ監督のコメントで、現在はその3人が復帰した状態にある。
実際、コンパニ監督は伊藤、デイビスの復帰を受けて、最終ラインの組合せをいろいろと試している。前述した14節マインツ戦は左からビショフ、伊藤、キム・ミンジェ、スタニシッチでスタートし、後半途中からデイビス、キム・ミンジェ、スタニシッチ、ライマーとなった。ビショフ、R・ゲレイロも入れるとシーズン開幕当初よりSBやCBで稼働する選手が多く、組合せの種類も増えている。
驚きだったのは19節アウクスブルク戦で、左から伊藤、キム・ミンジェ、ター、デイビスという最終ラインでスタートした。左利きのデイビスは左サイドのスペシャリストで、中盤左のサイドアタッカー、左ウイングでプレイすることはあっても、右サイドで起用されたことはこれまでなかった。それが、右SBでの先発である。
デイビスが右でいければ、左に伊藤、右にデイビスという同時起用ができる。しかし、実際はこの配置は難しく、アウクスブルク戦では61分という早い段階でデイビス→キミッヒという選手交代が行われている。伊藤、デイビスを同時にピッチに立たせるのであれば、伊藤がCB、デイビスが左SBとなるのが通常だと考えられる。
これまでのところ、この並びになったのは短い時間しかない。21節ホッフェンハイム戦でデイビスが左SBで先発しているところに、ターに代わって伊藤が入り、CBを務めている。左からデイビス、伊藤、ウパメカノ、スタニシッチという並びになったが、その後にデイビスが交代で退いたためこの組み合わせで戦った時間は20分もなかった。しかし、共存は可能だと示した時間でもあった。
CBのコンビについても、ター、ウパメカノ、キム・ミンジェの3人で先発はまわしていたが、伊藤が加わったことで選択肢が増えている。バイエルンと戦う相手はだいたい前線にひとりを残すが、ここにどちらかのCBが厳しくチャレンジし、もうひとりのCBがカバーするのが徹底されている。
伊藤はこうした狙いを忠実に実行できるタイプで、チャレンジするときは相手の1トップを徹底的に追いかけ、相手陣内の中ほどにポジションを取るときもある。左SBでもCBでも、求められる役割をしっかり果たせるのが伊藤の持ち味で、誰と組んでも特長を発揮できる。抜群のユーティリティ性を備えた伊藤の復帰でバイエルンはチームとしての“幅“が広がったと言える。
文/飯塚 健司
※電子マガジンtheWORLD314号、2月15日配信の記事より転載
2026年02月17日 19:10
ブンデスリーガで21試合79得点、DFB杯では準々決勝を終えて4試合12得点だ。
2026年02月17日 19:00
2024年夏にバイエルン・ミュンヘンの指揮官に就任したヴァンサン・コンパニ。監督業としては自身3つ目のクラブではあるが、指導歴ではわずか5年程度。しかも若き日のペップ・グアルディオラのようにビッグクラブを率いたわけでも、大きな実績があるわけでもない。経験の少なさから、就任当初は懐疑的な目を向けられたり、不安視する声も聞こえた。
しかし、その心配とは裏腹にしっかり結果を残してみせる。就任1年目の昨季は2023-24シーズンに12年ぶりの無冠に終わっていたチームを見事リーグ王者へと返り咲かせた。そして、2年目の今季はより攻撃的なチームで無敗でシーズンを折り返し、首位を独走。前半戦だけで得失点差がすでに「53」という驚異的な数字も残している。また、チャンピオンズリーグでも敵地アーセナル戦こそ落としたもののその破壊力は抜群で、残りの7試合は全て勝利。危なげない戦いで2位通過し、ラウンド16へのストレートインを決めた。
バイエルンの強さの秘密はなんなのか。コンパニ戦術に迫る。想定以上の流動性と圧倒的な攻撃力
ブンデスリーガ第21節時点で79得点、試合平均3.76ゴールと攻撃力が図抜けている。トップスコアラーはハリー・ケインで24得点、ケインはリーグトップでもある。さらにリーグ2位のルイス・ディアスが13得点、4位のマイケル・オリーセが10得点。この驚異的な破壊力を生み出しているのは個々の能力の高さだけではない。個の得点力とチーム戦術の相乗効果になっている。
バイエルンの攻撃の特徴は流動性だ。ポジションの流動性は他のチームにも見られるが、いわゆるポジショナルプレイの域を出ないものが大半である。つまり誰がどこへ動くかは予め決まっている場合が多いのだが、バイエルンはもっと自由度が大きい。動き方が決まっていないわけではないが、幅と不規則性が大きすぎてもはやポジショナルプレイの枠に収まっていない。
例えば、ゴールキックからのビルドアップに対して、守備側がマンツーマンでプレッシングすることが近年多くなった。それに対する攻撃側の打開策の1つとして、CFを下げる方法が使われている
「偽9番」というより、もっとはっきりとDFの近くまで下がる。するとマンツーマンの守備側はCBがどこまでCFについていくかという問題が生じる。ついていけば守備バランスが大きく崩れる。しかしついていかなければCFがフリーになってしまう。どこかでMFとマークを受け渡す手はあるが、マークが曖昧になった瞬間にCFにパスが入ってしまうリスクがある。
この下がるCFの役割には適性があるので、誰がやっても上手くいくというわけではない。マークにつかれてもパスを受けて失わない能力が必要だ。フリーだった場合、そこから攻撃を構築するセンスが問われる。パリ・サンジェルマンではウスマン・デンベレがこの役割をこなしているが、バイエルンにもおあつらえ向きのケインがいるわけだ。
しかしバイエルンが特異なのは、ケインだけではなくトップ下のセルジュ・ニャブリも引いてくることがあるのだ。下がるCF×2。最前線から1人が下がるのは相手もある程度想定している。CBがつききるか、受け渡すならどうするかは決めている。
ところが、2人となると話は違う。CBが2人とも敵陣までマークにつくことはほぼない。最後尾の中央ががら空きになってしまうからだ。他の選手がカバーするにしてもCB適性があるとはかぎらず、困惑の度合いは引いていくCFが1人か2人かで大きく変わってくるわけだ。流動性といってもバイエルンのそれは相手の想定を超えるスケール感なのだ。ボールの動きとともに多発する即興のポジションチェンジ
バイエルンのビルドアップは2人のCBの間、または横にMFが引く3枚回しでスタートする。ダヨ・ウパメカノとヨナタン・ターの間にジョシュア・キミッヒが引くといった具合だが、これ自体は多くのチームがやっていることで珍しくはない。
最後尾が3人になるのに連動して両SBは高い位置へ移動する。その際、大外に張るか1つ内側のレーンに入るか。SBのポジショニングはウイングと連動していて、SBが外ならウイングは中、SBが中ならウイングは外が原則だ。中央のボランチは1人が下がるので、もう1人はアンカーポジションに入る。最前線にはCFのケインとトップ下。形としては2トップに近い。
敵陣に押し込んだときには、左右のサイド、ハーフスペース、2トップが前線に出る6トップのようになる。ただ、6人全員が前線に貼りつくわけではなく、隣同士は同じ高さで横並びにはならない。例えば、ケインがインサイドハーフの位置に下がると、相方のニャブリ(またはレナート・カール)はトップに出る。ウイングやSBがハーフスペースでインサイドハーフとして振る舞うこともある。6人が横並びになることはなく、隣同士も平行にならない約束事はあるが、誰がどこにポジショニングするかは非常に流動的である。これについてはおそらく定型はなく即興だろう。
というのも、バイエルンの流動化はボールとともに起こるからだ。ボールとともに人が動き、その人の動きに連動して周囲の流動化が起きている。例えば、ルイス・ディアスが左サイドから中央のケインにパスして中へ入っていくなら、空いた左外のスペースにはSBが上がる。これはごく当たり前の連動だが、パスと動きが続いていくことで流動化が進み、最初の状態から大きく変化していく。
単純なポジションの入れ替えではなく、それがボールの動きとともに多発していくので、守備側は対処が難しくなるわけだ。もちろんパスがつながることが条件。攻撃が流動化しているので、バイエルンは必然的に守備も流動化する。
ケインが左SBの場所で守っているというケースもしばしば起きている。CBだけは固定的だが、他はすっかりポジションが入れ替わったまま守備をしている状況も起きる。これはバイエルンの弱点で、流動化の途上でボールを失ってカウンターされると、どうしても脆弱性が出る場合もある。失点は今のところ19失点とリーグ最少ではあるが、ボルシア・ドルトムントの20失点と1点しか違わない。
一方、79得点は二番目のホッフェンハイムの44得点とは35点もの開きがあり、守備面のリスクはあっても攻撃面のメリットがはるかに大きい。また、ポジション変化による脆弱性もさほど顕在化しておらず、選手個々の攻守のレベルの高さ、フィジカルの強さでカバーできている。トータルフットボールの発展形 止まっていた戦術進化が動き出す
攻撃における流動性は歴史的にスーパーチームのトレードマークだった。1940年代に「ラ・マキナ」と呼ばれたリーベル・プレート、50年代のハンガリー代表(マジック・マジャール)、そして74年W杯のオランダ代表、82年ブラジル代表......。とくに74年オランダは現代サッカーの原型だった。前進守備(プレッシング)とそれに伴うディフェンスラインの押し上げによるコンパクトネス、攻撃のトライアングル形成と流動性はあまりに先進的で「トータルフットボール」と称賛された。
リヌス・ミケルス監督がこのプレイスタイルをアヤックスで作り始めたころ、同じようなアイデアを持った指導者は他にもいて、その1人がディナモ・キエフやソ連代表、ウクライナ代表監督を務めたヴァレリー・ロバノフスキだ。
ロバノフスキは「トータルフットボールは74年オランダで完成した」と述べ、「今後はユニバーサルフットボールへ向かう」と話していた。ユニバーサルフットボールとは、「例えばアンドリー・シェフチェンコをSBに起用することはないが、SBのポジションにいたらSBのように守れなくてはならない」ということらしい。
ポジションが流動化した後の、選手のオールラウンド適性を課題としてあげていたわけだ。現在のバイエルンはロバノフスキが予見したユニバーサルフットボールそのものといっていいだろう。オランダのトータルフットボールの発展形だ。
かつて、バルセロナは「ティキ・タカ」による流動的な攻撃で一世を風靡した。ただ、あのバルセロナはポジション流動性よりもボールを動かすことの意味の方が大きかった。トータルフットボールがそのままユニバーサルフットボールにならなかったのは、ゾーンディフェンスの区分けが浸透して、ポジションは流動化ではなく固定化へ向かったからだが、ティキ・タカはゾーンの規則性を逆手にとって崩壊へ追い込んでいる。
ヨハン・クライフの言ったように「ボールは人より速い」特性を利用し、ボールを動かすことでゾーンを操って機能不全にした。ティキ・タカは結果的に流動性があったが、人の動きよりもボールを動かす方がはるかに重要だった。
その点、バイエルンはバルセロナよりもトータルフットボールに近い。ポジショナルプレイの浸透にともなってマンツーマンの守備が増加した背景があると思う。人に意識が強いぶん、流動性に効果がある。完全なゾーンならば、ポジションの流動性にさほど影響は受けない。守備戦術が70年代風になったために、途切れていたトータルフットボールの流れがつながったということなのだろう。
文/西部 謙司
※電子マガジンtheWORLD314号、2月15日配信の記事より転載
2026年02月17日 18:58
今冬にRB大宮アルディージャから、オランダの強豪AZに移籍したDF市原吏音が欧州カンファレンスリーグ(UCL)のメンバーに登録された。2月16日、オランダメディア『VI』が伝えている。
「UEFAの規定では、クラブはAリストに最大25名の選手しか登録できない。そのため、AZは冬の新加入選手であるアユブ・ウフキル、イズ・ホーンカンプ、そしてリオン・イチハラを登録するために、少なくとも3名の選手をリストから外す必要があった。しかし、以前Aリストに載っていた選手の何人かはすでにAZでプレーしていないため、これはクラブ経営陣にとって容易なことだった」
20歳のCBは、ベンチ入りはしているものの、まだトップチームではプレーしていない。
だが13日、リザーブチームであるヨングAZの一員として出場した、オランダ2部リーグのTOPオス戦で新天地デビュー。圧巻のパフォーマンスを披露し、AZの専門メディア『AZAlerts』からこう称賛された。
「一度ボールロストのミスがあったものの、この日本人DFは素晴らしいプレーを見せてくれた。まだ若いながらも、成熟した体格をしている。(やや小柄に見えることが多い)AZのリザーブチームの中で、彼とコバチのフィジカルの強さは際立っていた。トップチームも、フィジカル面では必ずしも優れているわけではない。だからこそ、彼が長期的にクラブに貢献してくれると確信している。彼の体格について言うなら、スピードも意味している。最初の数メートルは非常に速く、俊敏性も兼ね備えている。20歳にして、これは本当に素晴らしいことだ」
AZは現地19日、カンファレンスリーグのプレーオフ第1レグで、アルメニアのノアと敵地で対戦する。日本期待の俊英は、欧州カップ戦でついにトップチームデビューなるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【記事】「韓国は1人だけ、日本はなんと7人」「衝撃だ」25年のU-20アジアベスト11、日本の“1人勝ち”に韓メディアが唖然!
2026年02月17日 18:46
レアル・マドリードを率いるアルバロ・アルベロア監督がUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦の前日会見に出席した。16日、スペインメディア『アス』が同指揮官のコメントを伝えている。
CLリーグフェーズの最終節でベンフィカに敗れたレアル・マドリードは、決勝トーナメント・ストレートインを決めることができず、プレーオフに回ることが決定。組み合わせ抽選会の結果、レアル・マドリードはベンフィカとの“再戦”が決まった。
ファーストレグは17日に行われ、約3週間ぶりに敵地『エスタディオ・ダ・ルス』に訪れる。アルベロア監督はベンフィカ戦に向けて、「明日がどれほど難しい試合になるのか、あの場所がどれほど我々にプレッシャーをかけてくるか理解している。それでも目標である勝利のために、全力を尽くさなければならない」と語り、リベンジを誓った。
また、ベンフィカ戦に敗れて以降、リーグ戦3連勝を達成。16日に行われたラ・リーガ第24節でバルセロナがジローナに敗れたことにより、レアル・マドリードは首位に返り咲いた。アルベロア監督は、この連勝について「選手が全員が非常に前向きな姿勢を見せており、それが鍵となっている。サッカーにおいては選手よりもコーチの方がずっと楽にいられる。何をすべきか言うのは簡単だが、実際に実行するのは難しいからだ」と選手の働きを評価。「だから、この好成績の大部分は選手たちのハードワークによるものだ」と述べている。
また、指揮官はベンフィカを率いるジョゼ・モウリーニョ監督の存在を警戒。「彼らには、チームの方向性を示しすリーダーがいる。非常に競争力が高く、タフな戦いになると思う。我々は万全の準備を期して臨まなければならない」とコメントを残している。
CL決勝トーナメント・プレーオフのファーストレグは17日に行われ、セカンドレグは25日に予定されている。
2026年02月17日 18:35
レアル・マドリードを筆頭にラ・リーガの3クラブが、UCAMムルシア(スペイン4部)のフベニールA(U−19チーム)に所属するFWホルヘ・ロスに関心を寄せているようだ。
2026年02月17日 18:00
セルティックでMF旗手怜央の評価が揺れている。批判が大きくなってきており、25日に行われたリーグ第27節のキルマーノック戦でも前半45分だけで退いている。
セルティック専門サイト『Celts Are Here』は、旗手が好調だった時期を思い出すのが難しいと厳しい評価を下している。問題は旗手の実力というより、モチベーションにあるのかもしれない。
「旗手の問題は本格的なものとなりつつある。1月以降苦戦が続いていて、批判に反論するのが難しくなってきた。旗手は昨夏と今冬の移籍市場で移籍を模索していたようだが、結局実現には至らず、それ以降はパフォーマンスが低下している。国内での影響力はごく僅かだ。カップ戦のダンディー戦ではインパクトを残せず、リビングストン戦ではPKを献上、キルマーノック戦も目立たないプレイで前半だけで交代させられている」
「旗手の才能は疑いようがない。最高の状態となれば、彼はダイナミックに試合の流れを変え、試合を支配することができるMFだ。問題は最高のパフォーマンスを発揮した日々が遠い昔に感じられることだ。真に際立ったパフォーマンスを見せた時を思い返すと、昨季まで振り返らないといけない。監督オニールの信頼も薄れつつあるようだ。旗手の判断力は杜撰で、規律もない。際どい優勝争いにおいて、こうした状態では信頼できない」
英『Scottish Sun』のロバート・グリーブ記者も旗手のモチベーションが低下していると語っていた。
「旗手はそこにいたくないんだ。彼は移籍の可能性が浮上したり、消えたりするのを見てきた。おそらく夏にね。今冬は何かが起こると期待していただろうが、それは実現しなかった。オニールは彼を信頼できないと思う。私もそう見ている」
2026W杯イヤーに旗手の状態は理想的とは言えず、現状では日本代表メンバーに入るのは厳しいか。セルティックからのステップアップがなかなか叶わず、旗手にとっても難しい日々となっているのかもしれない。
2026年02月17日 17:57
1月のマーケットで移籍してから1か月が過ぎた。厳しい経験も、成長過程のひとつだ。
高井幸大は今冬、ドイツの古豪ボルシアMGにレンタル移籍した。夏に加入したプレミアリーグの名門トッテナムでは、開幕前に負傷した影響もあり、出場機会を得ることができず。ブンデスリーガへの武者修行で、欧州での経験を積むことを選んでいる。
加入早々に出場機会を得た高井は、1月25日のシュツッツガルト戦で初スタメン。体調不良による欠場などを経て、2月14日のブンデスリーガ第22節では、堂安律や小杉啓太が所属するフランクフルトを相手にスタメン復帰を果たした。
ただ、そのフランクフルト戦で高井は終盤にトラップミスから失点を招く痛恨ミスを犯し、批判も浴びている。16日、トッテナム専門サイト『The Spurs Web』は、高井がドイツの地で苦戦しているとしつつ、向上につながることを期待した。
同メディアは「『FotMob』によると、10点満点で4.9点と、出場した選手で最も低いレーティングだった」と報道。そのうえで「良い出来ではなかったが、安定したボール扱いを示した」と伝えている。
「パスは3本のロングパスを含め、79本中76本成功で96%の精度だ。これは、ボールを持ったときの技術が優れていることを示している。ただ、スパーズは彼が夏に戻ってくるまでに守備を向上してほしいと望んでいるだろう」
The Spurs Webは「タカイの苦戦を、同じくブンデスリーガ初挑戦ながらハンブルガーSVで輝き続けているルカ・ヴシュコビッチのパフォーマンスと比較したい人もいるかもしれない」と続けた。
「だが、ヴシュコビッチはベルギーやポーランドにレンタル移籍し、クロアチアの1部でトップチームを経験してきた。それに対して、タカイは欧州で初めての経験だ。これからも困難があることは疑いない。彼がいかに適応しているか、興味深いところだ」
海を渡って以降、様々な困難に出くわしながら、ヨーロッパで研さんを積む日々が続く高井。その苦労が少しでも早く報われるのを期待するばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】高井幸大のミスからダメ押し弾を献上
2026年02月17日 17:51
J2・J3百年構想リーグで、横浜FCは開幕の山形戦は1−2で競り負けた。続く2節・仙台戦も0−1で敗れた。今季からチームを率いる須藤大輔監督は、この連敗をどう受け止めているのか。
「まずJ2というリーグは、そんな一筋縄ではいかない。J1はどちらかというと、テクニックだったりが秀でた選手が多い。J2は、J1に比べたらテクニックの部分で多少、劣りますけど、球際だったり、そういう精神論で秀でた選手が多い」
両リーグを比較したうえで、「この山形戦も仙台戦も、デュエルの部分で負けているところからの失点につながっていると思います。ですから、J2のサッカーっていう土俵でも、しっかり対応できるような、そういう力強さをまず身につけなければいけない」と指摘する。
勝点が得られなかったなかで、手応えがなかったわけではない。
「我々のボールをしっかり動かしましょうっていうところと、ハイプレスのところは、できている部分もすごく多い。そこは、磨きをかけていきたい」
昨季までの横浜FCは“堅守”が1つのカラーだった。新たに就任した須藤監督は、ある意味、真逆のアプローチでチーム作りを進めている。テーマは、インプレッシブサッカー。より攻撃的に、より主体的なサッカーを目ざしている。
そのための手段として、最後尾からのビルドアップに注力。細部にこだわり、精度を高めようとしている。
「ちょっとでもタッチ数が多かったり、左に行くところを右に行ってしまうと、全部が全部、ノッキングしてしまう。1回の判断のミスをちょっとずつアジャストしていく必要があるのかなっていうところが今、見えているのでね。
映像を使って、こういう時はこっちだよねとか、こういうシチュエーションだったら背後だよねと、もっともっとすり合わせていければ、もっと良くなっていくと思います」
そのビルドアップでは、ワイドに開いた3バックの間にGKが加わるケースもある。つまり、GKと2人のDFの3枚が並ぶ形で、もう1人のDFは高い位置にポジションを取り、攻撃に厚みをもたらすようにする。
「ただそのプラスが、他の人のポジションを埋めてしまうと、プラスワンにならない状況にも。そこの繊細さはまだまだ」と見ている須藤監督は、選手の立ち位置にも言及する。
「ワイドを取るのか、インサイドを取るのか。高い位置なのか、低い位置なのか。そこで行った時に誰とローリングするのか。なかなか難しいですけど、それもちょっとずつできているのかなと僕は感じています」
状況に応じて、個々が適切なポジションを取る。そして流動的に動き、ボールの循環を良くする。たとえば「2ボランチと2シャドー、4枚が入り乱れてもいい」。そこに両ワイドが絡めば、さらに重厚さが増す。「それが一番理想ですね。ウイングバックも含めて、センターバックも、トップも含めて、だから全員ですよね。全員がもっと動くのが理想」だ。
そのサッカーの完成度が高まれば、相手はつかまえづらくなり、どこからでも得点チャンスを創出できるはず。時間はかかるかもしれないが、指揮官は「大枠はできています。そこはもう本当にやり続ける」と力をこめた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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