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ロバーツ監督が“悩んだ質問”…「分からないね」 山本由伸のWBC登板で「二分される」

2026年02月28日 10:48

ロバーツ監督、WBCは「野球にとっては素晴らしいことだと思う」  ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が27日(日本時間28日)、ジャイアンツとのオープン戦が終わった後に取材対応し、3月から始まる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を心待ちにした。  近々、開催が予定されているWBCについて、指揮官は「ああ、機会があれば間違いなく観る。WBCが大好きだ。野球にとっては素晴らしいことだと思う。国のためにプレーする選手たちを観るのは楽しい」と高ぶる鼓動を抑えた。  大谷翔平投手や山本由伸投手が出場する野球代表「侍ジャパン」の試合については「私が起きていて彼らの中継をやっていれば観るよ」と話した。報道陣から米国戦に山本が登板したら……?と問われると「それは素晴らしい質問だ。米国代表を応援すると言いたいが、米国市民のファンはね。だが、分からないね。おそらく(米国代表と日本代表の応援に)二分されるだろう。ヨシノブファンがとても多いから」とスマイルを見せた。  ロバーツ監督は、母が日本人で沖縄出身。2016年からドジャースの監督を務め、2020年、2024年、2025年と3度の世界一を経験している。(Full-Count編集部)

  • 野球
  • ロッテ・植田将太、『右アキレス腱縫合術』25日の練習中に右下腿部を損傷

    2026年02月28日 12:24
     ロッテは28日、植田将太捕手が右下腿部の損傷に伴い、27日に都内の病院で右アキレス腱縫合術を行ったと発表した。  植田は、25日の練習中に右下腿部を損傷していた。

  • 開幕投手の上沢直之「本当に光栄」 古巣と対決…自身3度目「過度な期待しない」

    2026年02月28日 11:28
    小久保監督も大きな期待「もう上沢しかいないなと」  3月27日の日本ハム戦(みずほPayPayドーム)で開幕投手を任されることが決まったソフトバンクの上沢直之投手が28日、取材に応じた。日本ハム時代の2019年、2021年に続いて自身3度目の「大役」を託された右腕は「本当に光栄なことなので、身が引き締まる思いです。新しいチームでは初めてなことなので、新しい気持ちで。少しは違うかなと思います」と力を込めた。  上沢はソフトバンクに加入した昨季、23試合に登板して12勝6敗、防御率2.74の好成績を残した。一方で日本ハムに対しては1試合の登板のみで、本拠地で行われた5月1日の同戦は7回3失点(自責2)で負け投手になっていた。古巣との対戦に「去年も強かったですし、今年も必ず強いと思いますので、出鼻を挫かれないようにしたいです」と真っすぐな目線で語った。  昨季まで2年連続で開幕投手を務めた有原航平投手が日本ハムへ移籍し、開幕投手の人選が焦点となっていた。上沢は「ホークスの開幕投手、去年優勝したリーグチャンピオンの開幕投手は大きな意味があると思っています」と話した。  開幕戦までにコンディションをさらに整える方向で「開幕戦から逆算していい調整ができればいいと思います。僕自身すべての部門で記録を塗り替えたいと思っている」と決意を新たにした。 「過度な期待はしないようにしたい。それができなかった時の自分への落胆が大きくなるので、しっかりした目標を持ってやりたいと思います」  この日、取材に応じた小久保裕紀監督は「『もう上沢しかいないな』というところで彼に伝えました。本人も全然驚いた顔じゃなかったので。本当に『俺だろう』っていう感じの顔をしてましたね」と語っていた。(Full-Count編集部)

  • 侍ジャパンは「世界最強のチーム」 WBC豪州監督が警戒する「大谷だけではない」

    2026年02月28日 11:27
    日本代表-豪州代表戦は3月8日に東京ドームで行われる  ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する豪州代表は28日、横浜スタジアムでDeNAと練習試合を行う。率いるのはデービッド・ニルソン監督。2000年にはディンゴの名前で中日でプレーしていた経験を持つ。そんな“日本をよく知る”敵将は、1次ラウンドで激突する野球日本代表「侍ジャパン」について「世界最強のチーム」と称した。  前回大会で優勝を果たした侍ジャパンへの警戒心はMAXだ。ニルソン監督は、メジャー組も集結した侍ジャパンについて「彼らは世界最強のチーム。世界一のチームだと思っています。ナンバーワンです」と語気を強めた。  大谷翔平投手(ドジャース)の存在感が大きいのは誰の目から見ても明らかで「トップオブトップだ」と話す。一方で「全員とても素晴らしい選手です。もちろん大谷選手は多くの注目を浴びていますが、それだけではない」と首を横に振った。  そのうえで「いい投手がたくさんいますし、ほかの野手も素晴らしい。だから個人ではなく、チームとして見ています。特定の誰かひとりに注目することはありません」と全員警戒の姿勢を強めた。(町田利衣 / Rie Machida)

  • 阪神・藤川球児監督が2日連続の非公開練習 甲子園球場を完全シャットアウトでサインプレー確認

    2026年02月28日 10:53
     阪神は28日、兵庫・西宮市の甲子園球場で全体練習を開始した。

  • ロバーツ監督が“悩んだ質問”…「分からないね」 山本由伸のWBC登板で「二分される」

    2026年02月28日 10:48
    ロバーツ監督、WBCは「野球にとっては素晴らしいことだと思う」  ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が27日(日本時間28日)、ジャイアンツとのオープン戦が終わった後に取材対応し、3月から始まる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を心待ちにした。  近々、開催が予定されているWBCについて、指揮官は「ああ、機会があれば間違いなく観る。WBCが大好きだ。野球にとっては素晴らしいことだと思う。国のためにプレーする選手たちを観るのは楽しい」と高ぶる鼓動を抑えた。  大谷翔平投手や山本由伸投手が出場する野球代表「侍ジャパン」の試合については「私が起きていて彼らの中継をやっていれば観るよ」と話した。報道陣から米国戦に山本が登板したら……?と問われると「それは素晴らしい質問だ。米国代表を応援すると言いたいが、米国市民のファンはね。だが、分からないね。おそらく(米国代表と日本代表の応援に)二分されるだろう。ヨシノブファンがとても多いから」とスマイルを見せた。  ロバーツ監督は、母が日本人で沖縄出身。2016年からドジャースの監督を務め、2020年、2024年、2025年と3度の世界一を経験している。(Full-Count編集部)

  • ソフトバンク、開幕投手は上沢に決定!小久保監督「上沢しかないなというところ」

    2026年02月28日 10:45
     ソフトバンクは28日、小久保裕紀監督が今季の開幕投手に上沢直之に託したことを発表した。  ソフトバンクは、球団公式X(旧Twitter)で小久保監督が上沢直之に開幕投手を託した動画を公開。その中で小久保監督は「2026年の開幕投手は上沢直之でいきます。彼と大関はオープン戦の結果問わずローテーションを確約していた投手。昨年の後半の彼の実績とこのオフの取り組み。春のキャンプの状態を見て、上沢しかないなというところで、本人に伝えましたね」と明かしている。  上沢はソフトバンク加入1年目の昨季、23試合・144回2/3を投げ、12勝6敗、防御率2.74の成績を残した。今季に向けて、2年連続最多勝を獲得した有原航平が日本ハムへ移籍。上沢に大役のチャンスが巡ってきた。

  • 野村弘樹氏、ヤクルト・吉村は「なにがなんでも最低二桁勝たないといけないピッチャー」

    2026年02月28日 10:00
     23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した野村弘樹氏と谷沢健一氏が、ヤクルト・吉村貢司郎について言及した。  野村氏は「去年10勝しないといけないなというところで8勝止まりだったので、今シーズンは、なにがなんでも最低二桁勝たないといけないピッチャー」と話す。  野村氏は22日の阪神とのオープン戦で、3回6失点だった吉村の投球について「確かに良くなかったですけど、実際にオープン戦は難しくて、良すぎても心配なんですよ。悪ければ悪いで心配。オープン戦の時の調整って結果よりも内容を見ていかないと。吉村投手がどういうテーマで上がったかわからないですけど、それに沿ってできていれば結果は別でいいと思うんですよね。割り切りながら、開幕に向けてジリジリ上げていってもらえればなと思います」と話した。  これを受けて、谷沢氏は「吉村自身が、何を求めているかだよね。ボールの勢いなのか、変化球のコントロールなのか、見ているとストレートの勢いで行きたいように見える。細かいところを探ってやりすぎると、彼の良さがなくなってしまうようね」と自身の見解を述べた。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』

  • ケイ、ジャクソン、バウアー退団のDeNA先発陣 野村弘樹氏、先発候補の藤浪は「150イニングくらい投げてくれないと」

    2026年02月28日 09:00
     23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した野村弘樹氏が、DeNA・藤浪晋太郎について言及した。

  • 鷹・上沢直之が開幕投手 小久保監督が発表…古巣日本ハム戦で3度目の大役

    2026年02月28日 08:56
    3月27日の開幕・日本ハム戦で先発マウンドへ、ソフトバンクでは初  ソフトバンクの小久保裕紀監督は28日、3月27日に行われる日本ハムとの開幕戦の先発投手を上沢直之投手が務めることを発表した。昨季12勝を挙げた右腕が、移籍後初めて大役を託されることになった。  小久保監督は「2026年の開幕は上沢直之でいきます。昨年後半の彼の実績とオフの取り組み、春の状態を見て上沢しかいないなというところで。昨日の夜に伝えました。『そう来るだろうな』という顔をしていました。今年1年間、柱として回ってほしいということを伝えて、一言、手紙を添えて渡しました。手紙は台湾で書きました。台湾まで筆と和紙を持って」と熱意をぶつけた。  上沢が開幕投手を務めるのは、日本ハム時代の2019年、2021年に続いて自身3度目となる。2025年にソフトバンクへ加入し、移籍1年目から23試合に登板して12勝6敗、防御率2.74の好成績を残して先発ローテーションの柱として活躍した。  今年の開幕戦で相対するのは、自身がプロ入りから2023年まで在籍した古巣の日本ハムとなる。特別な相手との一戦で、チームを勢いづける投球が期待される。指揮官は「全然驚いた顔じゃなかったですし、俺だろうっていう顔でした」と上沢の心境を代弁した。  昨季まで2年連続で開幕投手を務めた有原航平投手が日本ハムへ移籍。リバン・モイネロ投手が3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表で出場する。ソフトバンク加入2年目の右腕に託されることとなった。(Full-Count編集部)

  • いきなり被弾も…山本由伸は「大丈夫」 ロバーツ監督が置く信頼、12失点大敗には辛口

    2026年02月28日 08:31
    山本由伸は3回5安打2失点だった。  ドジャースの山本由伸投手が27日(日本時間28日)、ジャイアンツとのオープン戦に先発登板し、3回5安打2失点で降板した。球数は52球だった。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「今日はピッチングが特によかったわけではない。ボール球が多く、ボールが先行した」と言及した。  山本はこの日、初回先頭のアダメズに変化球を捉えられ、先頭打者本塁打を浴びるなど2回までに2失点。最速96.9マイル(約155.95キロ)だった。これで侍ジャパン合流前の調整登板を終えたが“課題”を残す投球となった。  ロバーツ監督は「彼については(キャンプ)序盤に必要なのはビルドアップさせることだけなので、ヨシノブは大丈夫。心配していない。日本代表といるとき、我々は彼がいなくてさみしいが、必要なものは確実に得た」と“前進”を強調した。  山本はメジャー2年目の昨季、30試合に登板して12勝8敗、防御率2.49、201奪三振を記録した。ポストシーズンでも先発の柱としてフル回転し、ワールドシリーズでは3勝、防御率1.02と大活躍で、シリーズMVPを受賞。疲労が心配される今季だが、指揮官は「ない。明らかものは、ない」と断言した。  続けて「それ(精神的な疲れ)は理解できる。開幕時には彼は問題ないだろうが、理解できる。彼がこの2年間経験してきたことは精神的な負担になる。だが彼はWBCに向けて強度をあげていかなければならない。戻ってきたときに、彼の状態を見る」とシーズン開幕時のコンディションは再確認するとした。  さらにロバーツ監督は投手陣が12失点しての“今季初黒星”に「守備も、よくなかった。そして攻撃も散発的だった。なので今日のことは(水に)流すしかない。しかし、ヨシが3イニングに届いたのはよかった」と話した。(Full-Count編集部)

  • ド軍284億円男が“開幕絶望”か 左肩の調整で前進も…指揮官言及「少し難しいだろう」

    2026年02月28日 08:17
    調整段階で必要なイニング数と球数の目安  ドジャースのブレイク・スネル投手がシーズン開幕に間に合う可能性は高くはないと、デーブ・ロバーツ監督が明かした。27日(日本時間28日)のジャイアンツ戦を前に示唆。「先発投手の調整ペースを考えれば、最低ラインとして4イニング、60球が必要になる。理想を言えば、最低でも5イニング、75球は投げておきたい。開幕前にそこまで持っていくのは少し難しいだろう」と指揮官が明かした。  スネルは1月31日(同2月1日)に行われたファン感謝イベント「ドジャースフェスト」に参加した際、報道陣の取材に応じ、スネルは自身の左肩について「一度も万全だと感じたことはなかったし、キャリアでずっと感じていたような普通の状態にはならなかった」と告白していた。  ロバーツ監督はスネルの状態について「前進している。昨日彼と話したんだが、平地での投球でもすでに86〜87マイル(約138〜140キロ)出ていて、本人も『とても楽だった』と言っていた」と説明。キャッチボールの距離を伸ばしていき、その後マウンドから投げる調整になると主張した。ロバーツ監督の発言を聞き、MLB公式サイトのドジャース番ソニア・チェン記者も「現時点のスケジュールを踏まえると、開幕戦に間に合う可能性は低いとみられる」と解釈している。  5年総額1億8200万ドル(約284億円)の大型契約で加わったが、昨季のレギュラーシーズンはわずか11登板にとどまった。ポストシーズンでは力を発揮したものの、ワールドシリーズでは3登板で13回を投げて防御率6.92に。今オフは理学療法を受けて回復に励み、例年よりはスローペースで調整している段階となっている。(Full-Count編集部)

  • 広島・中村奨成 進化の右打ちで開幕スタメン猛アピ 28日から楽天2連戦「とにかく結果」

    2026年02月28日 08:00
     広島は27日、マツダスタジアムで全体練習を再開した。

  • 侍Jサポートメンバーのロッテ・山本大斗、憧れの鈴木誠也に質問攻め「聞きたかったことを全部聞きました」

    2026年02月28日 08:00
     侍ジャパンサポートメンバーのロッテ・山本大斗が27日、『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2026名古屋 侍ジャパン vs 中日ドラゴンズ』で侍ジャパンデビューを果たし、初打席・初安打・初適時打と、しっかり存在感を示した。  サポートメンバーに選出されていた西川史礁(ロッテ)が右前腕屈筋損傷で出場辞退したため、代わってサポートメンバーに選ばれた山本は、4−0の6回の守備から途中出場。「そんなに緊張はしなかったです」。4−2の7回二死一、二塁で回ってきた侍ジャパン初打席、松木平優太が1ボール1ストライクから投じた3球目の129キロチェンジアップをレフトへ弾き返し、二塁走者・湯浅大(巨人)が生還。侍ジャパン初安打は嬉しい打点付き。  「ホームランを狙ってたんですけど」と悔しがりながらも、「点が入っていなかったので、タイムリーが出て良かったですね」と喜んだ。  山本は都城春季キャンプ最終日となった11日に、対外試合に向けて「打つだけですね、とにかく。監督にも打てば出られるからと言われているので。誰よりも打てば、スタメンで出られると思うので、まずはバッティングで長打をアピールしたい」と話していた中、“侍ジャパン”という舞台で結果を残した。  「素晴らしいメンバーの中でプレーできる。打てたことが嬉しいですね」。  ちなみにロッテのチームメイトで仲の良い西川も青山学院時代、侍ジャパントップデビューとなった24年3月6日の『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表』、4−0の6回二死一、二塁の初打席、初球を捉え三塁線を破る適時二塁打だった。山本に西川の侍ジャパン初打席・初安打・初打点を知っていたのか、また意識していたのか訊くと、「全然意識してないですね。わからなかったです」と話した。  この日の試合前練習では、メジャー組の侍ジャパン・吉田正尚(レッドソックス)、大谷翔平(ドジャース)、鈴木誠也(カブス)が同じ組で打撃練習。大谷は7スイング×4セットで11本の柵越え。レフト、センター、ライトと広角にスタンドに放り込んだ。山本はメジャー組の打撃練習を間近で見て、「すごかったですね」と興奮気味に話した。   鈴木誠也は山本と同じ右打ちの外野手。「めっちゃ、鈴木誠也選手に憧れていたので、練習の時も結構教えてもらったり、自分から聞きに行って全部答えてくださった。めっちゃ勉強になっています。聞きたかったことを全部聞きました」と目を輝かせた。  28日の中日戦に向けては、「しっかり打てるように。目立てるように頑張りたいと思います」と意気込み、チームバスに乗り込んでいった。 取材・文=岩下雄太

  • 初の2桁も「大して上がらなかった」 チーム低迷で渋かった契約更改…超人気ドラ1の悲哀

    2026年02月28日 06:50
    杉浦忠投手コーチの助言で覚醒「太田、ちょっと力が入ってきたぞ、力を抜け!」  元近鉄投手の太田幸司氏(野球評論家)はプロ5年目の1974年シーズンで初の2桁となる10勝をマークした。青森・三沢高時代に甲子園を沸かした“国民的スター右腕”が決して人気だけではないところを見せつけた。それは無我夢中で投げ続けた結果でもあった。この年から近鉄は西本幸雄監督体制がスタート。新たに投手コーチに就任した元南海の大エース・杉浦忠氏には「すごく助けてもらいました」と感謝した。  4年目(1973年)に6勝14敗ながら、28先発を含む40登板をこなし、規定投球回にも到達するなど、いよいよプロでも力を発揮しはじめた太田氏は、5年目のキャンプ、オープン戦も順調に乗り越えた。「いつも阪神と定期戦があって、この年はそこでいいピッチングをしたんだけど、(当時新人の)掛布(雅之内野手)はインパクトがありましたねぇ。代打で出てきて外のシュートをレフトポール際ワンバウンドでフェンスに当たる打球。これが高校生のバッティングかって思いましたよ」。  のちのミスタータイガースの若かりし頃の姿にも刺激を受けて、太田氏はシーズンに突入し、勝ち星をさらに増やした。阪急監督時代に5度のリーグ優勝を成し遂げた西本氏がこの年から近鉄監督に就任。その名将の下で、43登板(26先発)10勝14敗2セーブ。ついに2桁勝利をマークする主力投手になった。また進化したが、これには新任の杉浦投手コーチの存在も大きかったという。 「杉浦さんは難しい技術のことは何も言わない。『太田、ちょっと力が入ってきたぞ、力を抜け!』とか、マウンドから降りるたびにそういうことを言われたんです。“こう投げて、こう”ではなく、全体を見て『ちょっと投げ急いでいるよ』みたいなことを常にね」。1959年に38勝を挙げるなど南海の大エースだった杉浦氏の的確なアドバイスによって、より安定感ある投球ができるようになって、それが勝ち星にもつながったのだ。  とはいえ、なかなかハードな起用をクリアしてのことでもあった。シーズン初登板は開幕2戦目(4月7日、南海戦)でのリリーフ。7回途中から2番手でマウンドに上がり、1回2/3、1失点で勝利投手となったが、そこから中2日で4月10日のロッテ戦(後楽園)に先発して4回0/3、4失点で今度は敗戦投手になった。いきなり、こんな形でスタートし、その後も先発ローテーション投手でありながら、リリーフでも投げる“二刀流”でフル回転だ。 「今だったら、そんなのはシーズンの最後の最後とか、クライマックスシリーズとかならわかるけど、って話でしょうけどね。『たぶん今日は(出番が)ないけど、ベンチには入っておけ』みたいなことを(首脳陣に)言われて、入っていたら、出番が来た、ってことはよくありましたから。まあ、あの頃は先発して早い回で降板したら、次の日は絶対ベンチ入りでしたけどね」プロ5年で4度目のファン投票でオールスター…2回無失点で勝利投手  5月28日の阪急戦(西宮)に中2日で先発して7回5失点で5勝目を挙げると、中1日で5月30日の同カードにリリーフして1回無失点。翌5月31日のロッテ戦(川崎)には連投で7回からマウンドに上がり、3回無失点でプロ初セーブを記録した。他にも似たケースがいくつもあり、時代が違うと言ってしまえば、それまでだが、かなり肩、肘には負担がかかっていたことだろう。 「セーブにしても、あの頃、セーブって感覚が全くなかったんで、どこでついたんだろうなって思っていたくらいですよ」と太田氏は言う。まさに無我夢中の結果で過酷な登板間隔についても「僕だけじゃなかったんでねぇ。全然覚えてもいないけど、振り返れば、結構ハードなことをやっていたんだなぁって感じですね。そんなにやっていたんだなぁって、なんかうれしいですよ。まぁまぁ、最終的には肩を壊しましたけどね」と笑いながら話した。  シーズン前半は5勝9敗。オールスターゲームにはファン投票で選出された。前年(1973年)は監督推薦での出場で、入団以来3年続いたファン投票選出がストップしたが、1年でまた、その座に返り咲いたのだから、いかに太田氏の人気が高かったかがわかるところだ。ただし、最初の3年とは違って近鉄の先発ローテーション投手としての力を見せながらの選出。球宴第2戦(7月22日、西宮)では6回から3番手で登板して2回無失点で勝利投手にもなった。  打者7人に投げて1安打しか許さなかった。「西宮球場ですよね。優秀選手賞だったか、何かもらいましたよ。あの年は(巨人内野手の)長嶋(茂雄)さんが(現役)最後。センターフライだったかな」。それもまた成長の証しだった。そしてシーズン終盤の9月24日の阪急戦(日生)に先発して7回1失点投球で10勝目に到達した。これも9月22日の阪急戦(西宮)2番手で3回無失点リリーフしてから中1日でのことだった。 「10勝までには結構(日数が)かかったんじゃないかなぁ。プレッシャーがあったのかわかりませんけどね」と太田氏は話したが、超人気者として大騒ぎされながらも高卒5年目で2桁勝利をつかんだのだから感慨深いものもあったはずだ。しかしながら、チームは前期5位、後期4位のシーズン5位で「10勝しても年俸は大して上がりませんでしたけどね。10勝も3年続けて初めて、という時代でしたしね」。さらに上を目指しての挑戦が続いた。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)

  • 広島・佐々木 侍ジャパンで“プロ1号”大谷拍手!鈴木誠也から3度も祝福「夢のようです」「この試合もアピール」

    2026年02月28日 06:00
     「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026名古屋、侍ジャパン5−3中日」(27日、バンテリンドーム)  ついに出た!広島・佐々木泰内野手(23)が27日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026名古屋、侍ジャパン−中日」にサポートメンバーとして参戦。「9番・一塁」でスタメン出場し“プロ1号”を放った。二回に柳から左翼席へ、豪快な一発をマーク。ブレークが期待される若鯉が、大舞台で記念すべき一打を刻んだ。  一振りで注目を独り占めにした。若鯉が描いた放物線を侍ジャパンメンバーが、ベンチから身を乗り出して見つめる。スタンドインを確認し、ダイヤモンドを一周する佐々木。「打った瞬間、いったと思いました」。ベンチ前で先輩たちからヘルメットをたたかれる手荒い祝福を受け、最高の笑顔があふれた。  待望の瞬間は3点リードの二回に訪れた。2死で相手先発・柳と対峙(たいじ)。カウント2−1からの甘く入ったスライダーを振り抜いた。打球は高い弾道で左翼席に着弾。「いい対応ができました」と自画自賛の一発だった。七回には追い込まれながら軽打で右前打を放ち、対応力の高さも披露した。  ベンチで試合を見守ったメジャーリーガーたちも驚く一撃だった。ベンチの後方に陣取っていた大谷と鈴木は、立ち上がって打球の行方を追いながら思わず笑顔で拍手。菊池も小さくうなずいていた。憧れの選手として名前を挙げていた鈴木からは「ナイスバッティング!」と3度も声をかけられ、「うれしかったです」。世界の舞台で戦う強打者たちとハイタッチを交わし、「夢のようです」と、忘れられない思い出となった。  記念すべき一打は自身の原点とも言える地で飛び出した。岐阜県出身で幼少期は父の影響で大の竜党。ナゴヤドームの右翼席に何度も足を運び、声をからした。プロでの目標の一つに掲げていたのが、バンテリンでの本塁打。思い出の詰まった球場での“プロ初アーチ”となった。  1年目の昨季は打率・271をマークするも、187打席でノーアーチ。「いつか出るやろ」と意識はしていなかったが、1年を振り返り、「やっぱり0(本塁打)のまま終わったのが悔しかった」。期待されているのは豪快な一発。思い描くチームの主軸の姿を目指し、昨秋から振り込んできた成果をいきなり発揮した。  「この試合も新井監督へのアピールだと思っている。まだまだだなと常に思ってますけど、よりもっと成長したいという気持ちが芽生えた。レベルの高いところで野球をやらせてもらっているので、これをシーズンに生かしていけるようにしたい」と佐々木。大舞台で放ったまばゆい輝き。成長した姿で広島へ帰還する。