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2026年05月09日 09:00
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇8日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>初日を2位で終えていた韓国の17歳アマ、オ・スミンが、今季メジャー初戦の会場をその飛距離でどよめかせている。 【写真】シャフトのしなりがスゴイ アイアンのインパクトも規格外! 同組でプレーしたのは、昨季ドライビングディスタンス1位の神谷そらと、同じく4位だった入谷響。そんな日本ツアーを代表する飛ばし屋2人を圧倒するドライバーショットは圧巻だ。オーバードライブするシーンも目立ち、2人がフェアウェイウッドを握るホールでも、果敢にドライバーを握った。「(パー3を除く14ホールは)全部ドライバーです。みなさんはフェアウェイキープのために刻んだと思うけど、私は飛ばしたいのでドライバーを使いました。(バンカーも)越えた方がやりやすい。攻略法としてそう考えています」初日は計測ホール(11、17番)で平均279ヤードを飛ばし、ドラディスは全体1位につけたが、2日目の数値はそれを上回った。11番パー4の273ヤードもすごいが、パー5の17番に関しては驚異の311ヤードを記録。17番は2位のユ・ヒョンジョ(韓国)が記録した288ヤードに対し、23ヤードも差をつけたのも驚きだ。2ホールの平均飛距離は292ヤードで、こちらも2位の穴井詩(274ヤード)を18ヤードも上回る1位を記録した。深いラフにつかまるとパーオンも困難になるコース。ただ、圧倒的な飛距離がそのハンデも埋めている。「強く打とうと思ったら、右に行った」という17番はラフからの2打目を強いられたが、残り175ヤードから5番アイアンでグリーンを狙えた。10番パー4では、ティショットが左の木に当たりラフからのショットになったが、残り142ヤードから9番アイアンを選択。「大きめのドローをかけた」ショットは1メートルにつき、バーディを奪った。フェアウェイキープは初日が8回、2日目は7回にとどまったが、トータル3アンダーで首位と2打差の2位タイにつけている。2日間トータルの平均飛距離は285.5ヤードで、こちらも2位に15ヤード差をつける当然の1位。韓国のナショナルチームに在籍し、「今年18歳になるので米国女子ツアーのQシリーズ(予選会)を受けるつもり。海外でプロになりたい」と話す規格外の高校3年生は、コースを離れると「日本の恋愛や泣ける映画が好き」という一面も持ち合わせる。身長173センチから繰り出すショットが、週末もコースを賑わすことになる。(文・間宮輝憲) ワールドLサロンパスC 2日目の結果 オ・スミン プロフィール&成績 規格外…平均飛距離279ヤードは全体1位 韓国の17歳アマが2年前の“衝撃再現”へ2位発進 韓国の17歳飛ばし屋が仰天の2オン「圧倒的に強い選手になりたい」 畑岡奈紗、原英莉花が上位 米女子ツアーのリーダーボード
2026年05月09日 09:50
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 3日目◇9日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>国内女子メジャー今季初戦の第3ラウンドが進行している。全体第1組の天本ハルカ、宮澤美咲、青木瀬令奈が午前9時25分にスタートし、それぞれパーで滑り出した。このあと選手たちが続々とコースへ飛び出していく。
【ライブフォト】高身長からドーン! 飛ばし屋アマの豪快スイング
昨季の下部ステップ・アップ・ツアーで賞金女王に輝いた22歳、大久保柚季がトータル5アンダーで単独首位。トータル3アンダー・2位タイに荒木優奈と17歳アマチュアのオ・スミン(韓国)が続く。その最終組は、午前11時15分にティオフする。その他、昨年の女王・佐久間朱莉は阿部未悠、尾関彩美悠と午前10時25分にティオフ。昨年大会で申ジエとの死闘を演じた藤田さいきは、イ・ミニョン(韓国)、福山恵梨と午前10時55分にティオフ。4位につける地元の金澤志奈は河本結、川春花のグルーピングで最終組の1つ前からスタートする。今大会の賞金総額は1億5000万円。優勝者には3000万円が贈られる。
ワールドLサロンパスC リーダーボード
国内メジャー 3日目の組み合わせ
17歳アマが衝撃の“飛距離311ヤード”を記録 難コースにも臆せず「全部ドライバーで」
3週前に変えた新1W&“攻め”をガマン 荒木優奈が初タイトル獲得へ2位で決勝進出
日本勢5人が決勝進出 米女子リーダーボード
2026年05月09日 09:18
<エストレージャ・ダム・カタルーニャ選手権 2日目◇8日◇レアル・クラブ・デ・ゴルフ・エル・プラット(スペイン)◇7347ヤード・パー71>DPワールド(欧州)ツアーは第2ラウンドは終了した。
〈連続写真〉松山英樹のスイングのポイントは大きなトップ?
日本勢は3人が出場している。日本勢トップの8位から出た桂川有人は、1イーグル・2バーディ・1ボギー・1ダブルボギー「71」のラウンド。トータル6アンダーの13位タイに後退した。単独首位発進を決めた日本ツアー通算8勝のショーン・ノリス(南アフリカ)も「74」とスコアを落とし、同順位とした。星野陸也は連日「70」をマークし、トータル4アンダーの32位に順位を上げ、決勝進出へ。ルーキーの金子駆大は、「71」とスコアを伸ばしたものの、初日の「73」が響き、今季初の予選落ちを喫した。ルーカス・ビェルレガード(デンマーク)、ステファノ・マッツォーリ(イタリア)がトータル11アンダーで首位。1打差にユラブ・プレムラル(南アフリカ)が続いた。
欧州男子ツアー 第2ラウンドの成績
松山英樹、久常涼参戦 シグネチャー大会の第2R成績
ジョン・ラームがDPワールドツアーと“合意”へ 今季中のメンバー復帰でライダーカップ出場へ
PIFがLIVゴルフへの資金打ち切りを正式発表 会長は辞任、新体制で継続へ「将来的な成功のため尽力」
キャメロン・ヤングがマスターズで投入した、『GTS』フェアウェイの本格供給がスタート
2026年05月09日 09:00
〝イップス〞は「自分はならない」と思っていませんか?決して他人事ではなく、ゴルファーなら誰でもかかる。しかもゴルフを一生懸命やるほどかかりやすいんです!
なぜイップスにかかるのか、どんな症状が現れ、どうやって克服するのか。それを事前に知ることが、イップス予防の最善策になります。 ボールの素材の変更もイップスにつながった
前回にお話したミニドライバーもそうなのですが、ゴルフは道具の影響が占める割合が大きなスポーツです。私の年代くらいまでのゴルファーは、ドライバーの素材の変化とヘッドの巨大化を経験しています。私もパーシモンヘッドから経験して、ヘッド体積340ccくらいまでは問題なく扱えましたが、それより大きくなると、やはり気持ち悪いものがあった。今のミニドライバーはその当時の大きさですから、打ちやすさがあるのも納得できます。
ギアの変化は「ボールも」です。やわらかい糸巻きのバラタボールはフェースにしっかり食いついてくれて、スピンを入れやすかった。あの球の食いつきを活かしていたのですが、それがソリッドボールに変わったときに、思うような打ち出し角やスピンがかからなくなりました。それに加えて、グリーンがより整備されて硬く、速くなって止まりにくくなったため、しっかりとボールにインパクトすることができなくなった。これらも、ベテランゴルファーがイップスになってしまった大きな原因のひとつだと思います。 持ち球のドローをフェードに変えようとした
こうしたギアの進化のスピードに戸惑ってしまって、調子を崩した人が少なからずいます。
また、ツアーに出ていると、自分よりも遥かにレベルの高い人たちとも接することになりますから「戸惑い」は調子を崩す原因になる。それまでに確固たる技術の裏づけがなくてうまくいっていたりすると、それをきっかけに大きく崩れてしまう。私の場合は、その両方の要素がありました。練習はもちろん必死にやっていましたが、調子を崩してから努力しても余計におかしくなるだけ。
必死に練習するといえば、子どものときからずっと持ち球だったドローを、ツアーを戦ううちにフェードも打ちたいと思い立ったことがあります。そのときの練習でいろいろやっているうちに、スイングの調子を崩してしまったのかもしれません。思うようにフェードを使いこなせないと感じたので元のスイングに戻そうとしたのですが、もう戻らなくなりました。はっきりはしませんが、今考えてみるとイップスのきっかけはそのあたりにあったかもしれません。 動画で観るスイングが弊害を生んでいる
フェードを諦めて、元のドローでやっていこうと思うまでに、ものすごい練習と試合数を費やしていきましたが、何をやってもダメみたいな状況になりました。思い描いたボールが、どうやっても打てなくなると、クラブも毎試合のように替えるし、スイングもいろいろと変えてしまう。でもそれは、調子を崩したなかでの感覚でやっているものだから、まったくうまくいかないんですよね。
今のゴルファー、とくにジュニアなんかはそうですが、まだ体も出来上がってないうちに、スイングを動画で撮って、スローで見て分析しながら、ここをこう動かそうとか、こう直そうとかしていると、逆に体は動きにくくなります。細かな動きを意識しすぎると、スムーズに体を動かせない。それはイップス予備軍になりかねません。若いうちは感性を鍛えたほうが絶対にいいでしょう。 信じられるものがゴルフを強くする 「信じるものがあるほうがゴルフは強い。疑うとキリがありませんから」(神山)
私たちが若いころは、雑誌にスイングの連続写真が載っていてそれを研究しました。今のゴルファーはYoutubeですよね。私も相談されたりしますが、誰がこういったとか、あの人はこういっているとか、いうことがみんな違う。ゴルフが好きで研究熱心な人ほど、いろいろ観てしまって深みにハマりやすくなります。
私なら、片山晋呉プロをお勧めしますね。彼のやってきた経験や実績は裏づけがありますから。実績のない人もいろいろと発信していますが、それが正しければその人もツアーで戦っているくらいになってないとウソでしょう(笑)
ただ、ゴルフの理論は、宗教に似ているところもあって、何が正しいというよりも、誰の何を信じるかなんです。ある種、自分の感覚を抑えてでもそれを信じてやる。「これをやれば救われます」というものがあるかないか。ゴルフは疑いだしたらキリがないから、信じられるものがあるほうが強い。
私は2015年にツアープロを引退しましたが、今でもゴルフはしています。60台前半のスコアが出ることもありますが、私にとって今のゴルフは別物ですね。トーナメントの強烈なプレッシャーや怖さがないものは、ゴルフとは思えない。散歩のようなものです(笑)。それでも楽しいですよ。イップスもほとんど出ませんから。
いかがでしたか? イップスは誰でもなる可能性があるので、なる前に信じられるものを見つけてみてはいかがでしょうか。
解説=神山隆志
●かみやま・たかし
1973年生まれ、東京都出身。プロ入り7年目の2004年、「JCBクラシック」で初優勝し、賞金ランキングも8位とブレイクを果たす。2000年代後半から、深刻なティーショットイップスに陥る。現在は競技からは離れ、日神グループホールディングスの代表取締役社長を務める。
構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
2026年05月09日 09:00
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇8日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>初日を2位で終えていた韓国の17歳アマ、オ・スミンが、今季メジャー初戦の会場をその飛距離でどよめかせている。
2026年05月09日 08:42
<みずほアメリカズ・オープン 2日目◇8日◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735ヤード・パー72>日本勢13人が出場する米国女子ツアーの第2ラウンドが終了した。
【写真】制服じゃなくてもJK感! 吉田優利の初々しい一枚
強風が吹き荒れる難コンディションとなり、多くの選手が苦しんだが、日本勢も例外ではなかった。連日の「72」をマークした西郷真央と、初日にホールインワンを達成した勝みなみが、ともにトータルイーブンパーの15位タイで日本勢最上位につけた。ホールアウト後、U-NEXTのインタビューで西郷は、「ミスパットをしているということではないが、傾斜に(ピン)を切っている中での強風というのがなかなか難しかった」と振り返った。勝は「風の強い中で思い通りのプレーができなかったんですが、その中で耐えられました」とコメント。3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「74」と出入りの激しいゴルフとなったが、このコンディションの中では及第点の内容となった。山下美夢有と原英莉花がトータル1オーバーの31位タイ。馬場咲希がトータル3オーバーの50位タイで続き、ここまでが決勝ラウンド進出となった。竹田麗央は最終9番のダブルボギーが響き、トータル4オーバーの59位タイと、カットラインに1打及ばなかった。笹生優花、岩井明愛、古江彩佳、畑岡奈紗がトータル5オーバーの68位タイ。吉田優利がトータル9オーバーの90位タイ、岩井千怜がトータル11オーバーの107位タイ、櫻井心那はトータル20オーバーの117位タイだった。世界ランキング2位のジーノ・ティティクル(タイ)が、「67」「69」を並べ、トータル7アンダーで首位。2打差の2位にジェニファー・カプチョ(米国)が続いている。今大会の賞金総額は325万ドル(約5億800万円)。優勝者には48万7500ドル(約7600万円)が贈られる。
みずほアメリカズ・オープン 2日目の結果
勝みなみが米ツアーでは自身初の“ホールインワン”達成 「すごくいい一日だった」
渋野日向子はリシャッフル突破ならず「出られる試合を必死に戦う」
日本勢の順位は? 米女子ポイントランキング
国内女子メジャー初戦 初日のリーダーボード
2026年05月09日 08:00
一見ユニークなスイングの見た目とは裏腹に、優勝のほかトップ10フィニッシュは11回。抜群の安定感を誇る金子駆大のスイングを徹底解説する。 アドレス~テークバック アドレス(左)、テークバック(右)
【Point】バックスイングで右足の上に体重が移動する(写真右)
左足のツマ先を少しターゲット方向に向けることで体を回しやすくしています。右手のグリップがややウィークグリップなのは、左へのミスをケアするためと思われます。
金子選手といえばショットの際に少し口をつぐむような仕草をするのも特徴。体全体に“締まり感”がある状態でスイングをしたいのでしょう。バックスイングの初動では頭が右へスライドするので、体重移動を使って動き出しているのがわかります。 バックスイング 【Point】すでに切り返しがはじまっている(写真右)
シャフトが地面と平行になったタイミングで、すでに肩の回転はかなり深くなっています。金子選手は体幹部分の柔軟性が高く、上半身と下半身の捻転差が大きい。クラブがトップへ上がりきる直前、骨盤がやや沈みながらわずかにターゲット方向へ動きます。つまり、この時点で切り返しがはじまっているのです。クラブがバックスイング方向へ動きながら切り返しの初動がはじまることによって、体の捻転がさらに深くなる。
捻転をうまく使うことでヘッドスピードを速めることができますが、体の柔軟性には個人差があります。背中や腹部の筋肉が強く引き伸ばされるため、無理に行なうとケガにつながってしまう。アマチュアは自身の体と相談しながらマネるようにしましょう。 神ワザPoint
バックスイングの途中から、顔の向きが体の回転と同調するのが特徴的です。肩が深く入り、バックスイングを大きくとれるのがメリット。ダウンスイングで体のヨコにクラブを下ろしてくるスペースができるので、インサイドからボールをつかまえやすくなります。 【Column】賞金王は小心王?
金子選手にはスイング、ショートゲーム、パッティングと部門ごとに異なるコーチがついており、チーム体制でツアーを戦っています。とあるツアープロコーチに聞いたところ、金子選手はすごく心配性とのこと。力強いスイングからは想像しがたいですが、この性格がつねに自分のプレー内容をレビューし、修正に取り組む姿勢につながっているようです。
【JGTO STUTS】2025年シーズン 各部門データ
●賞金ランキング:1位
●予選落ち回数:0回
●平均ストローク:1位
●フェアウェイキープ率:10位
いかがでしたか? 金子選手のスイングをぜひ参考にしてください!
金子駆大
●かねこ・こうた/2002年生まれ、愛知県出身。177cm、83kg。2025年は飛躍の年となり、「関西オープンゴルフ選手権」でツアー初優勝、「三井住友VISA太平洋マスターズ」では2勝目をあげて賞金王に輝く。NTPホールディングス所属。
解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
写真=田中宏幸
撮影トーナメント=ベイカレントクラシック
2026年05月09日 07:53
<ワンフライト・マートルビーチ・クラシック 2日目◇8日◇デューンズゴルフ&ビーチクラブ(サウスカロライナ州)◇7347ヤード・パー71>日本勢3人が出場する米国男子ツアーの“裏大会”は第2ラウンドが終了した。
〈連続写真〉松山英樹のスイングのポイントは大きなトップ?
初日に2位タイの好発進を決めた中島啓太は、1バーディ・2ボギーの「72」とスコアを落とし、トータル5アンダーの15位タイに後退した。一方、金谷拓実は5バーディ・2ボギーと連日の「68」をマーク。17位からトータル6アンダーの8位タイに順位を上げた。平田憲聖は3バーディ・3ボギーの「71」でプレーし、トータル1アンダー・49位タイで決勝を迎える。アーロン・ライ(イングランド)が「67」をマークし、1打差2位タイからトータル10アンダー・単独首位に浮上。1打差2位にブラント・スネデカー、マーク・ハバード(ともに米国)が続いた。今大会は、松山英樹らが参戦するシグネチャーイベント(昇格大会)「トゥルーイスト選手権」の裏大会。賞金総額は400万ドル(約6億3100万円)。優勝者にはフェデックスカップポイント300ポイントが付与される。
米ツアー裏大会 第2ラウンドの成績
松山英樹、久常涼参戦 シグネチャー大会のリーダーボード
ジョン・ラームがDPワールドツアーと“合意”へ 今季中のメンバー復帰でライダーカップ出場へ
PIFがLIVゴルフへの資金打ち切りを正式発表 会長は辞任、新体制で継続へ「将来的な成功のため尽力」
キャメロン・ヤングがマスターズで投入した、『GTS』フェアウェイの本格供給がスタート
2026年05月09日 07:32
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇8日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>プロ2年目の荒木優奈が、今季メジャー初戦で好位置をキープし、決勝ラウンドへ進出した。
2026年05月09日 07:30
<トゥルーイスト選手権 2日目◇8日◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7583ヤード・パー71>シグネチャーイベント(昇格大会)の第2ラウンドが終了した。
〈連続写真〉松山英樹のスイングのポイントは大きなトップ?
悪天候のため夕方に中断された第1ラウンドの残りが行われ、現地時間午前11時6分に完了。マシュー・マッカーティ(米国)が8アンダーで首位。1打差の2位にイム・ソンジェ(韓国)が続いた。日本勢は、松山英樹が1オーバーの43位タイ、久常涼は2オーバーの52位タイだった。続いて行われた第2ラウンドでは、イムが「69」をマークし、トータル9アンダーの単独首位に浮上。連日の「67」をマークしたトミー・フリートウッド(イングランド)が1打差の2位につけた。さらに1打差の3位タイには、ジャスティン・トーマス(米国)、アレックス・フィッツパトリック(イングランド)が並んだ。久常は4バーディ・3ボギーの「70」で回り、トータル1オーバーの43位タイに浮上。松山は1バーディ・1ボギー・2ダブルボギーの「75」で、トータル5オーバーの68位タイに後退した。今年の「マスターズ」を制したローリー・マキロイ(北アイルランド)はトータル5アンダーの8位タイ。今季3勝を挙げているマシュー・フィッツパトリック(イングランド)は、トータル2オーバーの55位タイとしている。シグネチャーイベント(昇格大会)の第6戦となる今大会は、優勝賞金360万ドル(約5億6700万円)に加え、フェデックスカップポイント700ポイントが付与される。なお、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)は出場していない。
トゥルーイスト選手権 リーダーボード
ジョン・ラームがDPワールドツアーと“合意”へ 今季中のメンバー復帰でライダーカップ出場へ
金額がすごい! 米国男子賞金ランキング
PIFがLIVゴルフへの資金打ち切りを正式発表 会長は辞任、新体制で継続へ「将来的な成功のため尽力」
米ツアー裏大会のリーダーボード
2026年05月09日 07:00
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目◇8日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>昨年のメルセデス・ランキング(MR)は76位。50位以内のシード圏内に入れず、QTから這い上がろうとするツアー通算5勝の川春花が、わずか8人しかいないアンダーパーグループのひとりで決勝に進んだ。
【写真】昨年と比較…確かにほっそりしている?
2オーバーの29位からスタートした2日目は、3メートルを沈める1番のバーディから始まった。「出だしでバーディが取れて落ち着いてできました」。そこからも4つのバーディ。ボギーも2つ打ったが、「きょうのほうが大きなミスが出たけど、冷静にボギーで上がろうと思えた」と、気持ちを乱すことなく集中した。その結果、2日目を終えトータル1アンダー・5位タイまで浮上。自信にもつながりそうだ。この大会には2022年から5年連続で出場しているが、今年と同じ西コースで行われた22、23年大会は11オーバー、17オーバーで予選落ちしている。好成績を出しても「やっぱり難しい」と苦笑いも浮かべる。「自分で考えを難しくしているところがあった。毎ホール、頭を整理しながらプレーしています」。この2日間は、そんな苦手意識とも戦う時間だった。24年には年間3勝を挙げ、キャリアハイのMR9位でシーズンを終えた。さらなる飛躍を目指した昨年だったが、スキャンダルによる自粛もあり成績は急下降。プロ入りから、手にしてきたシード権も喪失した。今季はここまで7試合に出場し、予選落ちも3度あるものの、「ヤマハオープンレディース葛城」での5位など、決勝まで進んだ4試合はすべてトップ20以内に入っている。MRは22位。復調への道を歩んでいる。開幕からの2カ月については「めっちゃいいわけでもないけど、去年に比べると少しはいいかなと思っています」と振り返る。今、取り組んでいるのが、よかった頃のスイングを取り戻すこと。特に「グリーンを狙う時にイメージが出なかった」というアイアンショットが悩みの種だった。「シンプルに考えられていたのに、不安が先にきていた。今は昔の動画を見て、こうかなみたいに試行錯誤しています」。それが実りつつあることも実感する。残り136ヤードから9番アイアンで2メートルにつけてバーディを奪った9番パー4など、うなずける場面も増えてきた。「イメージが出てましたね」。グリーンが小さく、硬く、速い難関コースでそれができていることは、なおさら強い手応えにつながる。昨年夏頃には落ちてしまった体重も、トレーニングや食事量を増やし、5キロの増量に成功。ベストともいえる「52キロ弱」まで戻すことができている。プロ1年目の22年にはメジャー大会の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でツアー初優勝を挙げている。予選ラウンドを終え、首位と4打差の5位タイにつけ2つ目のビッグタイトルも見えるが、今はまだ「優勝は考えてないです」というのも本音。最初の目標は「シード権を取れるように」。その先に6勝目が待っている。今月1日には23歳の誕生日を迎えた。「変化できるように頑張ります」と一歩一歩、進んでいく。(文・間宮輝憲)
ワールドLサロンパスC 2日目の結果
川春花 プロフィール&戦績
【写真】初々しすぎる…川春花のJK時代
〈連続写真〉こんなに近くて当たらないの? 川春花の“ゴムティ”練習法
勝みなみがホールインワン達成 米女子リーダーボード
2026年05月09日 07:00
飛距離が伸びない、打球が曲がる、ダフリ・トップ……。ミスの種類はさまざまでも体の使い方、動かし方の「1点」を直せば、すべてのミスをすぐに防ぐことができる。
そんなスピード上達を叶える、濱野流「1点集中スイング改造」で、ミスの出ない振り方を即マスターしよう! 【ダウンスイング~インパクト】
遠心力に耐え重心をキープするコツは〝頭を動かさない〞 ダウンスイングからインパクトは重心位置がズレやすい注意ゾーン
ダウンスイングからインパクトは、ボールを強くヒットしようとするため、大きな遠心力が発生し、重心位置がズレやすくなる注意ゾーン。強振したクラブの反動で体が起き上がったり、それを防ごうと前へバランスを崩したりと、上半身の前傾角度が変わりやすく重心位置をキープするのが難しい。
「反動に耐えながら重心位置をキープするコツは頭を動かさないことです」(濱野)。頭が前後左右に動かないよう注意すると上半身の前傾角度が保たれ、ダウンスイングでも重心位置をキープできる。 【×】頭が上がる
頭が上がると上半身が起きて、重心位置はカカト方向へズレる。ボールとの距離が遠くなることでスライス、無理やりつかまえようとして手を伸ばせばヒッカケも出てしまう。 【×】頭が下がる
頭が下がると重心位置がツマ先方向へズレて前傾角度が深くなり、頭と地面との距離が近づいてしまう。インパクトで〝詰まり〞が生じてスムーズにスイングできない。 【フォロー~フィニッシュ】
体のパーツをスティック上に寄せて「美・フィニッシュ」を作る パーツを同時に寄せるのがバランスを保つ秘けつ
フォローからフィニッシュでは、両足で踏んでいるスティック上に重心位置を キープしながら、体重を左足の上へと移動させていこう。このときは右足の体重を左足へと移動させていくのがポイント。「頭、お尻、手など全身のパーツを左足の上に集めます」と濱野。左足に集めるといっても、スティック上に重心位置があるのは 変わらない。そこに体のパーツを集めていく意識が、バランスのいいフィニッシュを作る秘けつだ。
左足に寄せるときは、すべて同じタイミングで寄せることが重要。最後まで徹底した重心管理が振り急ぎなどのミスを予防し、安定性と再現性を高めるスイングを作り出す。 フォローの出だしで耐える
振り抜いたクラブにつられて重心位置がブレやすいが、頭を動かさないで〝耐える〞意識をもとう。 「寄せる」が〇、「寄ってしまう」は× 同じタイミングで寄せましょう
インパクト後「頭、お尻、手」などをスティック上のラインに近づけていく。このとき「寄ってしまう」のではなく「寄せる」意識をもつのがスイングをコントロールするポイントになる。 最終回の1点集中は〝スイングの溜め〞です!
いかがでしたか? 重心位置を見極めるレッスンをぜひ参考にしてください!
濱野 希
●はまの・のぞみ/1994年生まれ。栃木県出身。容姿や指導力、人柄のよさから多くの生徒に慕われる人気コーチ。山梨県の「IKIGAI GOLF ACARDEMY」を中心に全国的にレッスンを行なう。現在、LPGAティーチングライセンスA級を取得中。
構成=岡田豪太
写真=田中宏幸
協力=東松苑ゴルフ倶楽部
2026年05月09日 06:30
<みずほアメリカズ・オープン 2日目◇8日◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735ヤード・パー72>米国女子ツアーの第2ラウンドが進行する中、日本勢は続々とホールアウトしている。
2026年05月09日 06:15
「ラフは長いし、グリーンも速い。ピンポジ(ピン位置)だって難しい。頭が痛いですよ」
【もっと読む】原英莉花にあって渋野日向子にないもの
選手たちからこんなボヤきが聞こえてくる今回の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC西C=6718ヤード・パー72)は、女子プロ協会が主催する公式競技。選手が「国内メジャー」と呼ぶだけあって、通常の冠大会に比べてシビアなセッティングになっている。
だが、「技術と経験がモノをいう」と言われたのは昔の話。近年の優勝者を見ると、昨年と2018年覇者の申ジエ(38)以外は、実績のない若手ばかりだ。
19年大会を制した渋野日向子はプロ2年目。大会史上最年少の20歳273日でうれしいツアー初Vを飾った。21年大会の西村優菜(2年目)と22年大会の山下美夢有(3年目)も20歳で、この優勝がツアー2勝目。23年大会を制した吉田優利は4年目で、すでに2勝を挙げていたが、当時まだ23歳だった。24年大会は15歳の韓国アマチュアのイ・ヒョソンが7打差10位から大逆転してファンを驚かせた。
そして今年も2日目が終わって通算5アンダーでトップに立っているのは22歳の大久保柚季。昨季、下部ツアーで3勝している2年目選手で、レギュラーツアーの優勝経験はない。その大久保を2打差の2位タイで追うのはプロ入り同期の荒木優奈(20)と、韓国の17歳アマのオ・スミン。ちなみに、この韓国の女子アマは身長173センチでドライバーの飛距離が280ヤード超の飛ばし屋だ。4月の「オーガスタ・ナショナル女子アマ」で3位になり、同月に千葉で行われた「全米女子オープン」最終予選会を通過している。
とはいえベテランや実績ある選手も黙ってはいない。
「若手にメジャータイトルは取らせない」と週末の逆転を狙うのが、3打差4位につける金澤志奈(30)だ。金澤は10年目の昨季、地元開催の日本女子プロ選手権でツアー初優勝。「メジャー2冠目」を視野に入れる。シビアなセッティングだけに、5打、6打差でも一気にひっくり返る可能性はある。1アンダー5位タイには、昨年プレーオフで敗れたリベンジに燃える藤田さいき(40)や、河本結(27)、川粼春花(23)。1オーバー9位タイの佐久間朱莉(23)らも、まだ優勝圏内と言える。
ならば、最後に笑うのは誰か。
会場をよく知る並木俊明プロは、予選2日間をテレビ観戦してこう言う。
「西コースは東コースよりグリーンが小さく、少し曲がったホールが多い。フェアウエー(FW)の左や右サイドに打ち分けられる精度がカギになる。例えば、今大会でバーディーを計算できるのはパー5の5番(543ヤード)と17番(511ヤード)ぐらいですが、17番はFWが左に傾斜しているので、第1打は右の林の上を狙って右サイドに置きたい。狙い通りに運べば、飛ばし屋は楽に2オンできるのでイーグルも狙えます。ティーショットの正確性が求められるとはいえ、飛距離が出る選手は林の奥にまで曲げなければ、短いクラブでラフからでもグリーンに乗せることができるホールもある。10番パー4(365ヤード)も左ラフから多くの選手がパーオンしていました。ピン位置が厳しく、グリーンが硬くなれば、短いクラブで打てる選手が有利です」
並木プロが続ける。
「会場が東京よみうりCCから、当地に変わった2009年以降、アマチュアを含めて韓国選手が7回優勝している。韓国選手はスイング軸が安定し、曲がらないし、小技も上手い。ここぞというときのメンタルも強い。以上の要件から、私は韓国のアマチュア、オ・スミンが優勝争いに絡み、公式戦のタイトルを取るのではないかと見ています」
さて、最終日は日韓対決となるか。
2026年05月09日 06:00
昨シーズンの女子ツアーは12人もの初優勝が誕生した。
その優勝者のなかで3人のニューヒロインにスポットを当ててスイングを解説。三者三様、異なる個性があってじつにおもしろく、今季も活躍の期待大だ! 「シャット to オープン」の閉じないドロー アドレス~バックスイング Point:フェースを閉じたままバックスイング(右)
首から顔にかけてのラインが真っすぐできれい。この写真のアングルからだと、右手の親指がよく見えるのでグリップはストロング。テークバック直前まで親指を浮かせているのは力が入りすぎないようにするためかもしれません。PGAツア一だとザンダー・シャウフェレも同じような動作を行ないます。
ハーフウェイバックではフェースが背骨の角度よりも地面側を向いているので、フェースの向きはクローズ。ダウンスイングでこれ以上フェースが閉じるとヒッカケやすくなるため、このあとのローテーションをどのように抑えていくかがポイントになります。 トップ~切り返し Point:レイドオフからでもシャフトが立ちすぎずにダウンスイングに入る(右)
胸が完全に後方を向いたトップで、体がよく捻転されているのがわかります。シャフトがアドレス時のスイングプレーンと同じ角度になっているのは、右肩が外旋している証拠。右肩の外旋はフェースが開く要素なので、バックスイングでクローズ気味に振り上げたものを“中和”していることになる。
切り返しでは、レイドオフ気味だったクラブのシャフトが立ち上がる方向へ動きます。このとき、右胸に力が入ってしまうと「スティープ状態」になり、クラブ軌道が不安定になってしまう。しかし、稲垣選手は必要最低限の力でクラブを支えている”だけ”なので、理想的な角度でクラブが下りてきます。 ダウンスイング~インパクト
シャフトが右前腕と同じ傾きになっている。つまり、構えたときよりもインサイドからクラブが下りてきています。
このとき注意すべきは、体の右側が下がって過度なインサイド・アウト、かつアッパー軌道になり、フック回転が強くなること。しかし、稲垣選手はインパクトで右カカトを上げて右腰の高さをキープし、上半身との間にねじれを保ちながら体の右サイドでポールをとらえている。この結果、クラブ軌道はゆるやかなインサイド・アウトになり、理想的なドローボールを打つことができます。 フォロースルー Point:フェースはわずかに閉じたまま(左)
フェースが背骨の角度に比べて、少しだけ左を向いています。それによってフェースが閉じていることには変わりありませんが、その度合いはバックスイング時よりはるかに小さいです。
インパクトゾーンで急激にフェースを閉じるのではなく、切り返し以降、つねに”ちょっとだけ”閉じた状態にしておくことで、軌道だけインサイド・アウトに振ればドローボールを打てるようにしています。彼女の昨シーズンの活躍を支えた安定感抜群のティーショットの秘密はここにありますね。 神ワザPoint
切り返しでの腕のしなやかさが稲垣選手の強み。レイドオフのトップから手元が下がるとヘッドが上昇してシャフトが立ちやすくなりますが、彼女は右腕を脱力させてヘッドをオンプレーンの位置にキープ。理想的な軌道を保ったまま、ヘッドがインパクトへ向かっていきます。 「バンプ&キック」で加速するオートマチックスイング アドレス~バックスイング
Point:手元がスタンスの中央にセットされている(左)
ストロンググリップで、手元がスタンスの中央に位置しています。一般的にはもう少し左股関節寄りにセットするものですが、インパクトで手元がヘッドよりも先行するのを見越して調整しているものと思われます。
バックスイングでは体の右側が少し引き上がるところが髙野選手の特徴。腕は使わず、右足の踏ん張りを原動力にして、きれいにボディターンしています。地面から重い物を持ち上げるときに感じる、足の裏の圧力をイメージするとアマチュアもマネしやすいです。 トップ Point:左サイドが沈み込む(左)
右サイドを引き上げてバックスイングするため、逆に左サイドはやや沈んでいく。昔は「頭は上下しないほうがいい」という考えもありましたが、切り返し以降で左足を強く踏み込める利点もあります。
トップではシャフトが地面と平行になっていて、肩の捻転も十分。フェースに太陽の光がよく当たっていますから、少々クローズであることがわかります。これはアドレス時のグリップによるものです。 切り返し~インパクト Point:左ヒザが伸びきる(右)
切り返しの際に「バンプ」と呼ばれる骨盤が左サイドヘスライドする動きが見られます。左足に体重が乗ってくると、インパクトに向けて地面を蹴っていく準備が完了。左腕が地面と平行になっていますが、これは体重移動に伴って自然と引き下ろされただけで、本人の感覚としてはあまり力は入っていないでしょう。
インパクトでは左ヒザが完全に伸びきって、左サイドが上昇しています。この動きによってクラブはさらに加速して振り出されます。 フォロースルー
シャフトが地面と平行になった位置で、左手の指が右手の下から覗いているのでアームローテーションがなされていることがわかります。フォローで前傾角が起きてしまうと、クラブの軌道が急激にインサイドヘ向かい”こすり球”になってしまいますが、体幹部の側屈によってこれが維持されている。体幹の側屈はあくまでも体に無理のない範囲で行なうことが大切ですが、前傾を保つことは見た目のよさだけでなく、弾道へも大きく影響します。
神ワザPoint
バックスイングで左サイドが沈み込む動きは、一見すると不安定な要素に見えますが、じつはそうではありません。「沈む→蹴る」というワンツーアクションでクラブを振っているので、スイングがシンプルかつパワフルになる。
この動きにはダウンスイングでの左足の脚力が必要なので、すべてのアマチュアがマネできるわけではありません。さすがはアスリートといったところです。 「深い捻転から真っすぐ」振り下ろすアックススイング アドレス~バックスイング Point:手首を折る動きが強い(右)
非常にバランスのいいアドレスで、お腹の前に手の通り道があるのがイメージできます。テークバックでは左手首を手の平側に折る動作である「ヒンジ」が強く入り、下半身や肩の回転がまだ浅いにもかかわらず、ヘッドがすでに体の真ヨコまできている。
フェースの向きは背骨の角度とおおむね平行で、スクエアをキープ。左腕が地面と平行になったタイミングでも、まだおヘソが右へ40度くらいしか回っていませんので、体幹部はあまり回転していないということになります。 トップ~切り返し Point:切り返しでは大きくワキが開く(右)
トップでは肩が深く回っているものの、右ワキが開いているため腕は体の正面より背中側にズレています。ベルトのバックルが斜め右を指す程度で止まっていますが上半身は深く回っているので“捻転差”はとても大きく、ここからスピードを生み出せる状態です。
切り返しでは腕に慣性がかかり、体の正面からより大きくズレています。このままだと通常はインサイド・アウト軌道がきつくなり、フック系のミスが出やすいですが、金澤選手の場合はダウンスイング時のフェース管理によってそれを防いでいます。 ダウンスイング~インパクト
ハーフウェイダウンでは腕が体の前から外れていましたが、インパクトでは右ヒジが少し体の前に戻ってきています。これによりクラブ軌道が過度にインサイド・アウトになるのを回避。“チーピン”のミスをケアしています。やや前傾姿勢は起き上がっていますが、上半身の側屈、右ヒジの屈曲によって適正なクラブ軌道を確保できている。
このタイミングではまだフェースがやや右を向いていますが、クラブ軌道がそれ以上にインサイド・アウトなので、ボールをしっかりと右に打ち出しながら左に戻すドローボールが打てるのです。 フォロースルー Point:とても高いフォロー(左)
ダウンスイングからフォローまでの写真を見ると、骨盤が途中からあまり回転していないのがわかります。深く回った肩と腕が体の前に出てくるには、下半身を先行させすぎず、振り遅れを防ぐ必要がありますが、途中でしっかりと左の壁を作ることでクラブが”グッ”と加速してインパクトを迎えている。
そして、この高いフォローはインサイド・アウトに振り抜いた証拠ですが、よく見ると両腕が真っすぐでアームローテーションは控えめ。全体的に見ると高く振り上げた腕を回転させず、斧(アックス)を真っすぐ木の幹に打ち込むようなスイングです。 神ワザPoint
腕が体の前から外れてインサイド・アウト軌道になるものの、アームローテーションを極限まで抑えてフェースの動きをおだやかにしているので、安定したドローボールを打つことができる。
アマチュアの場合、いわゆる“チーピン”になりやすいですが、ダウンスイングでの徹底したフェース管理によって、そのミスを防いでいるのが金澤選手の神ワザです
いかがでしたか? ニューヒロインの打ち方を参考にしてみてください。
稲垣那奈子
●いながき・ななこ/2000年生まれ、埼玉県出身。164cm。早稲田大学卒業後、2023年にプロ入り。2025年「リゾートトラストレディス」でツアー初優勝。古江彩佳、西村優菜などと同級生の「プラチナ世代」として、2026年も活躍が期待される。三菱電機所属。
髙野愛姫
●たかの・あいひ/2004年生まれ、東京都出身。167cm。2024年からツアーに本格参戦し、2025年「ヨネックスレディス」で初優勝。ドライバーからアイアンまで正確無比にターゲットをとらえるショット力が魅力。トラスト銀行インドネシア所属。
金澤志奈
●かなざわ・しな/1995年生まれ、茨城県出身。164cm。2017年にJLPGAプロテストに合格。以降、着実に実力を積み上げ2025年の「日本女子プロゴルフ選手権」で優勝。レギュラーツアー初優勝で国内メジャータイトルを獲得した。クレスコ所属。
解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。”アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
写真=小林司、渡辺義孝
撮影トーナメント=2025年Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント
2026年05月09日 05:00
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第2日」(8日、茨城GC西C=パー72)
6位から出た地元茨城県出身の金沢志奈(30)=クレスコ=が3バーディー、2ボギーの71で通算2アンダーとし、首位に立った大久保柚季(22)=加賀電子=と3打差の4位に浮上した。アマチュアの呉受旻(オ・スミン 17)=韓国=と荒木優奈がトップと2打差の2位。前日首位の福山恵梨は75と崩れ、藤田さいきらとともに5位に並んだ。
地元・茨城での開催が、金沢の大きな支えだ。慣れ親しんだコース。「毎ホール、怪しいパーパットを打ってました」と苦笑するが「小さくて、固くて、速いグリーン。でもそれが好きで気持ちよくやれました」と、攻略法は熟知している。
ただコースを知っているだけではない。故郷の笠間市から応援団が20人、詰めかけた。「顔見知りがたくさんいて、どこを見ても笑顔になれる」と、ラウンド中に何度も力をもらった。
今大会の名物ホールでもある15番、史上最短のパー3。この日は上の段にカップが切られた実測102ヤードを50度のウエッジで横2メートルにピタリ。ここでのバーディーで、地元ギャラリーの声援も最高潮に。
笠間市の応援団のみならず、昨年、ソニー日本女子プロ選手権でツアー初優勝し、メジャー覇者の称号を得たことで「いろんな人から声をかけていただける」と、これまでとは違った景色でこの大会を戦えていることも好プレーを後押しする。
「茨城は本当にいいところで、おいしい食べ物もいろいろあるんです。干し芋とか、メロン、納豆、栗…。よろしくお願いします!」と、ゴルフそっちのけ?で地元愛全開アピールだ。
「一番勝ちたい試合」という金沢、決勝ラウンドは「(水戸納豆のように)粘り強くプレーします」と、最後まで“愛”を貫いた。