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2026年07月29日 05:01
「マイナビオールスターゲーム2026・第1戦、全セ5−7全パ」(28日、東京ドーム) 「マイナビオールスターゲーム2026」第1戦が28日、東京ドームで行われ、全セの「2番・右翼」でスタメン出場した阪神・佐藤輝明内野手(27)が初回に右翼席へ先制アーチ。昨年の第2戦に続く2年連続、通算3本目の一発を含む2安打をマークした。試合前のホームランダービーでは日本ハム・清宮幸、チームメートの森下を下して29日の決勝に進出。虎のお祭り男が夢舞台を熱く盛り上げる。 打った瞬間、佐藤輝は確信の表情を浮かべた。球宴仕様、翡翠(ひすい)色のバットから放たれた、すさまじい当たりに「おぉー」と沸き上がる大歓声。白球はあっという間にスタンドへ消えていった。 いきなり魅せた。この日は「2番・右翼」でスタメン出場。初回、全パ先発の伊藤の投じた初球は50キロの遅球。「くるんじゃないかと思っていた。ああいうとき、大海(伊藤)さんスローボール投げるでしょ。予想通りでした」と読み切った。 緩急を使ってきた右腕に対し、最後は145キロの直球を完璧に捉えた。打球は右翼ポール際のバルコニー席に着弾。球場360度からの歓声と拍手を浴びながら、悠々とダイヤモンドを一周。「いつもは敵のみんなに、祝ってもらってうれしかったです」。球宴ならではの空気をかみしめた。 これで球宴通算3本塁打目。昨年の第2戦でも一発を放っており、年またぎでの連発。2試合連続弾は19年の原口文仁以来、球団史上5人目だった。 今季の交流戦で、チームとして完封負けを喫した伊藤を攻略。六回には鈴木から中前打を放ち、マルチ安打。敢闘賞とマイナビドリーム賞をダブル受賞し、計200万円をゲットした。「ホームランが打てたので満足です」と納得の表情だった。 圧巻のパワーは、すでに見せつけていた。試合前に行われたホームランダービーでは、柵越えを連発。1回戦で日本ハム・清宮幸を、準決勝で森下との阪神対決を制し、自身初の決勝進出を決めていた。先輩としての意地を見せ「負けられないなと思ってたので、勝ててよかったです」。激戦の後、後輩とは笑顔でハイタッチを交わしていた。 球宴は2年連続5度目の出場。毎度ではあるが、セ・パ関係なく、1プレー1プレーに送られる大歓声は格別だという。「球場全体から拍手をしてもらえるのは、あんまりないことなので、いいなと思いました」と振り返った。 勝負の後半戦を前に、選手もファンも一緒になって野球を楽しむ「祭典」で大暴れの虎の主砲。「ホームランは飛距離も出ましたし、いいところを見せられてよかった」。シーズンと変わらない豪快なスイングで、球場の視線を独り占めにした。(滋野航太) ◆阪神選手の球宴2戦連発&球団2位タイの通算3本塁打阪神選手のオールスター2試合連続本塁打は佐藤輝が5人目。過去4人は同一シーズンで実現させており掛布雅之(1981年)、バース(87年)、アリアス(03年)、原口文仁(19年)。なお、連続試合本塁打最長は4試合で松井秀喜(97、98〜、99)が記録。また、佐藤輝は球宴通算3本塁打。阪神選手の球宴通算最多本塁打は掛布雅之の8本。次いで田淵幸一、アリアス、金本知憲と佐藤の3本となる。 ◆ホームランダービー セ・パ両リーグから4人ずつを選出し、2試合を通したトーナメント方式で実施。2分間投球無制限で本塁打数を競う。同点の場合は1分間の延長戦を行い、それでも同点の場合は規定に沿って勝者を決める。優勝者には賞金100万円と「新型日産キックス」1台が贈られる。
2026年07月30日 08:09
BsGravityでVocalを務める「HARU」
オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成13年目を迎える。2024年から新たな“挑戦”をスタートさせ、男女混成ユニット「BsGravity(ビーズグラビティ)」として活躍中。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」3人の計12人でスタジアムに彩りを増やしている。今回は1年目のVocalの「HARU」に話を聞いた。
異色の経歴から、新たなステージへと飛び込んだ。東京で役者業をしていた過去を持つHARUは「地元である大阪へ帰ってくることになり、人前でできる仕事を探していた時にオーディションを知りました。9年間野球をやっていましたし、歌とダンスを勉強していた時期もあったので受けてみよう」と、当時を振り返る。
新たな道への挑戦を、穏やかな眼差しで振り返る。オーディションでは役者としての経験ではなく、趣味で作っていたアカペラのラップを堂々と披露した。「楽曲にラップが入っているので、武器として提示していいんじゃないかと思って持っていきました。『ウケた』と思っていますね」と、手応えを思い出しながら自信に満ちた笑みをこぼす。
今季のテーマには「成長」を掲げる。「初めてのことも多くて、女性だけだった時の楽曲をやる時はキーが高かったり、今までやってきたダンスのジャンルと違うと感じるところもあります。完璧にこなせるようになっていくためには、成長していかないといけない」。覚えることに追われる日々の中でも、グループの一員としてよりレベルの高いパフォーマンスを追求しようと、真剣な表情で真っ直ぐに前を見据える。現状に満足することなく、自己研鑽を重ねていく覚悟だ。
グループの飛躍を目指し、自らのキャラクターも存分に生かしている。「僕はどちらかというとバラエティ側のタイプなので、ちょっと奇をてらったこともやっていきたいです。SNSでは歌やダンスだけじゃなく、たまに喋ってみたり、浜辺で走っているだけの動画を上げてみたり(笑)。もっと身近に感じてもらえるように意識しています」。
屈託のない笑顔を見せながら、言葉を弾ませる。型破りな発信をきっかけにグループを知ってもらい、球場へ足を運んでもらうのが狙いだ。「来るたびに『また良くなったな、前より輝いているかも』と思ってもらえるようなパフォーマンスをしていきたいです。オリックスの優勝を近くで応援して、見届けたいですね」。自らの成長とチームの歓喜を重ね合わせ、熱い想いを胸に突き進む。(Full-Count編集部)
2026年07月30日 08:00
今回のオールスターは選手それぞれが長打力や強肩、俊足など持ち味をアピールする中で、打者の醍醐味(だいごみ)でもある本塁打が目立った。大きいのを狙いすぎて強引に振り回すことは調子を崩す懸念もあるが、佐藤輝はさすがだ。シンプルに、シーズン中と変わらず力みのないスイングであそこまで持っていった。今季の好調ぶりが表れていると感じた。
同様に、ホームランダービーを制して試合でも2本塁打でMVPを獲得した中日・細川も強引さのないスイング。調子が上がってきていることを感じさせた。このまま後半戦に突入する。中日は下位ではあるが、対戦相手として怖い存在になるのは間違いない。ペナントレースで要警戒打者となるだろう。
逆に投手は死球を与えるわけにいかないため、不利な部分がある。そんな中で高橋は今季の成績を象徴するように、全球ストレート勝負で低めに決め、ヒットを許しても失点しなかった。彼らしい持ち味をきっちりと出せたし、後半戦へ向けて自信をつけられる内容だったのではないか。
阪神勢の活躍を見ると、1975年のオールスター第1戦で広島の山本浩二さんと衣笠祥雄さんがともに2本塁打の活躍を遂げ、その勢いのままにチームが優勝したシーズンを思い出した。後に山本さんが「(球宴で)打撃のコツをつかんだ」と語っていたのを覚えている。選手にとって何かをつかんだり試したり、後半戦に向かうきっかけになると思う。
2026年07月30日 08:00
広島・名原典彦外野手(26)は29日、マツダでの全体練習に参加し「一試合一試合、気合と根性でやっていくだけ」と変わらぬ姿勢を強調した。
練習では居残りで外野での打球捕球を行った。「1軍に来てから守備と走塁で迷惑をかけることが多い」と受け止め、「守備で迷惑をかけてスタメンから外れるのは、もったいないので(守備練習を)長めにやりました」と明かした。
5月21日に育成から支配下昇格後、1軍ではここまで47試合に出場して、打率.266、3本塁打13打点の成績を残している。「少ないチャンスをどうにかモノにしたい」とレギュラー奪取に向けて決意を新たにしていた。
2026年07月30日 08:00
広島は29日、中日戦(31日・マツダ)から始まる後半戦に向けてマツダスタジアムで全体練習を行い、再始動した。
2026年07月30日 07:10
「すごいうまくいっている感じがあります」
ロッテの八木彬は前半戦、相手に流れを傾きかけた場面を食い止め、味方の攻撃に繋げる勢いのある投球で、チームに何度も勝利を呼び込み、リリーフでありながらチームトップの8勝をマークした。「野手がめっちゃ打ってくれているので、と言う感じです」と野手陣に感謝した。
前半戦の八木は4月25日のソフトバンク戦、0−0の初回二死三塁で柳田悠岐の1ボール2ストライクの場面で、負傷交代した先発・種市篤暉の後を受けて登板し2回1/3を無失点に抑え3勝目をマークすれば、4月29日の楽天戦、3−2の5回一死一、二塁で先発・西野勇士の後を受けて登板し、伊藤裕季也を1球で三併に仕留め、1球で勝利投手。5月26日の広島戦、0−1の7回に登板し三者凡退に抑えると、直後の8回に山口、ソトの適時打で逆転しバースデー勝利を手にするなど、様々なシチュエーションで投げ勝ち星を積み上げた。
いろんな場面で投げる中で、「浅いイニングの5回とか6回だと思うので、準備をしています。ストレッチだったり、体幹系をお腹入れて、走ってくらいは5回まで常に準備している感じです」と明かした。
その中で最も多いのがロングリリーフ。30試合中14試合で1回1/3以上を投げ、そのうち失点した登板はわずかに2試合しかない。ロングリリーフで好投が続く要因に「ファームで先発させてもらって、イニングの潰し方というか、投げ方というのを力では多分、先発のように4イニング、5イニングいけないと思う。力を抜いてコントロール重視というか、今だとツーシームとかで打たせて取るの方が楽だと思う。そっちで投げているから、凡打が多くなり、球数少なくいけていると思います」と説明。
同点、ビハインドでマウンドに上がる際は「あんまりランナーを溜めずに自分のピッチングをして、テンポ良くやっていくことを心がけています」とのことだ。
◆ ツーシーム
投球面で支えているのが24年途中にサブロー監督(当時二軍監督)の助言で覚えたツーシームだ。
6月7日の巨人戦、1−1の6回一死一塁で坂本勇人を1ボール1ストライクから3球目のインコース147キロツーシームでバットを折っての三ゴロに仕留めれば、6月14日のDeNA戦、4−2の6回一死一、二塁で蝦名達夫を1ボール2ストライクからインコースの148キロツーシームで二併に仕留めるなど、セ・リーグの右打者も封じた。
「セ・リーグでデータはあるとは思うんですけど、はじめましてのバッターばかりだったので、しっかり詰まってくれて、思うようなピッチングができていました。パ・リーグとなってきたら、何回か対戦のあるバッターもいるので考えてやっていきたいです」
相手打者がツーシームを意識している中で、6月14日のDeNA戦、4−2の6回先頭の松尾汐恩を2ボール2ストライクから外角150キロストレート見逃し三振に打ち取った。
「ストレートも使っていかないと、しんどくなっていくというか、スライダー、フォークもしっかり使った中で抑えていく方がピッチングとしては楽なので、そこも継続して使っていきたいです」
パ・リーグの打者は対戦が増えている中で、「インコース意識して待っているバッターもいるのはわかりますし、外真っ直ぐにいったら見逃し三振だったり、打ち取ることもあるので、全部インコースではなくて、外も使っていきたいなという感じです」と話し、「右バッターだとインコースからいくことが多いので、バッターが狙っている感じはありますね」と対策されていることを感じている。
その中で、6月21日の楽天戦、4−4の8回二死満塁の場面で登板し、代打・鈴木大地を1ボールから2球目の148キロ外角ツーシームで遊ゴロ、7月10日のオリックス戦、3−4の5回一死一塁で紅林弘太郎を2ストライクから見逃し三振に仕留めたインコース148キロツーシームも良かった。
7月16日の西武戦、「オリックス戦の時に甘く入って太田に左中間に打たれた。厳しく行こうと思って、インハイボール球に投げたのは良かったと思います」と、2−2の6回一死一、二塁でネビンに投じた初球のインコース147キロツーシームで二飛に打ち取った。
フォークは「フォークも前だと力んで潰してしまってワンバウンドみたいなのがすごく多かったんですけど、それもファームで美馬さんに“フォークと思いながら、腕緩むくらいで投げていいよ”と言われて投げたら、結構うまくいった。それを今もやっているみたいな感じです」と話し、スライダーについても「困った時にスライダーを使っているので、投球の幅が広がっている秘訣になっている感じです」と口にした。
オールスター明けも、マリーンズのブルペンを支える活躍が期待される。「(夏を)超えられそうな感じはあります。水はたらふく飲むことをやっています」と頼もしい言葉。この夏は「自分のピッチングをしていくだけだと思うので、気を緩めずここから頑張りたいです」と決意を述べた。
取材・文=岩下雄太
2026年07月30日 07:00
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で、栗原陵矢が見せた二塁送球が話題となった。
「マイナビオールスターゲーム2026」第2戦で、3回に登板した郄橋光成。すると、それまで三塁を守っていた栗原陵矢が捕手へ移動し、2014年のU−18日本代表以来となる同級生バッテリーが実現した。郄橋が浦田俊輔に右前安打を許すと、続く場面で浦田が二盗を狙った。栗原は素早いスローイングで、惜しくも盗塁阻止にはならなかったが、場内を驚かせた。
このプレーに平石洋介氏は「捕ってからめちゃくちゃ速かったですよ。ショートの村林選手が(二塁ベースに)入るのが遅れたぐらい。素晴らしかった」と握り替えの速さを絶賛。久しぶりの二塁送球にもブランクは感じさせなかった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月30日 06:58
DeNAは29日、ソニーフィナンシャルグループ株式会社と、新たなパフォーマンス・コンディショニングの実現に向けた研究開発を目的に、2026 年シーズン(2026年5月1日〜2027年3月31日)『パフォーマンスコンディショニングパートナー』の契約を締結したと発表した。
◆ 契約締結の背景
DeNAでは、長期にわたるプロ野球シーズンを戦い抜き、選手が試合で持てる力を発揮するために、日々の身体のケアやリカバリーに加え、試合や登板といった本番を前に、選手一人ひとりが必要な状態へと切り替えられる環境づくりを進めている。
ハプティクス技術(触覚提示技術)を活用し、ソニーフィナンシャルグループ株式会社が独自開発を行うパフォーマンス・コンディショニングサービス「NOUS ARETM(ノウスアレ)」の研究開発に協力することで、これまで気合いや感覚に委ねられがちだった「本番前の状態づくり」に対する、新しいパフォーマンス・コンディショニングを実現したいという両社の想いが合致し、『パフォーマンスコンディショニングパートナー』の契約を締結した。
◆ 取り組み概要
「本番前の状態設計」というコンセプトのもと、パフォーマンス・コンディショニング体験を提供する「NOUS ARETM」の開発を進めるにあたり、2025年の秋季トレーニングより現在に至るまで、球団のハイパフォーマンスグループ所属のトレーナーによるハプティクス刺激の強度などアスリート視点でのアドバイスをはじめ、球団施設へプロトタイプを設置し、実際にコーチ・選手によるデモ検証やヒアリング等の開発協力を行なっている。
現在、選手たちのパフォーマンス・コンディショニングを目的として、横浜スタジアム内のブルペン、トレーニングルーム、そして、ファーム施設 DOCK OF BAYSTARS 内のトレーニングルームへ合計3台のプロトタイプを設置。今後もアスリートを対象とした競技現場での活用可能性の探究し、ソニーフィナンシャルグループ株式会社とともにコンディショニング環境の開発を進めていく。
2026年07月30日 06:50
29日に富山で開催された「マイナビオールスターゲーム2026」第2戦で、ソフトバンクの柳田悠岐が豪快な逆方向弾を放ち、球場を沸かせた。
2026年07月30日 06:40
29日に富山で行われた「マイナビオールスターゲーム2026」第2戦で、中日の細川成也が2本塁打を放つ活躍を見せ、MVPに輝いた。現役ドラフトを経てオールスターMVPを受賞するのは初の快挙となった。
第1戦でも本塁打を放っていた細川は、第2戦でも圧巻の打撃を披露。2本塁打を含む3安打3打点と打線をけん引し、文句なしのMVPに選ばれた。試合後のインタビューでは、「ちょっと天候が味方してくれたので。それで勝てたと思います」と謙虚なコメントを残した。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、解説陣も細川の活躍を絶賛。平石洋介氏は2本目の本塁打に「度肝を抜かれました。えぐいです」と驚きを隠せず、現役ドラフトを経ての受賞に「夢がありますよね」と快挙を称えた。また、坂口智隆氏は「インタビューも謙虚で、ファンになりました」と“ファン宣言”で、人柄にも好印象を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月30日 06:40
オリックスの2軍担当アナリストの田原鷹優さんが、酷暑の中、若手選手のプレーを優しい目で見守っている。
「悩んで相談に来てくれたり、『こんなデータが欲しい』と言ってくれたりした選手が、けがから復帰して活躍したり1軍で抑えたりするのを見たら、やっていて良かったなと思います。それが一番なんで。達成感があります」
田原さんは埼玉県出身。開智未来高、立命館大から2025年2月にオリックスの戦略データグループにアナリストとして入団した。高校時代は内野手で、プロ野球選手を目指して立命館大に進学し、野球部に入部したが1年を終えて腰椎分離症でプレーを断念。「せっかく入ったのに(野球を)辞めるのはもったいないな、できることは何かないかな」と考えた末に行きついたのが、データ解析だった。2年からアナリスト部門を立ち上げ、学生コーチだった先輩と同期の元選手の3人で始めた。
「数学が結構、得意だった」という田原さんだが、フォーマットもなく試合のデータをパソコンのExcelに書き込むところからのスタートだった。X(旧ツイッター)などで野球のデータ分析をやっている人に直接、連絡を取って話を聞かせてもらったり、強豪の中学チームの練習見学を通して親しくなった人に、アナリストを紹介してもらったりして、基礎的な知識を教わったという。
卒業後は、大学院でバイオメカニズム(生体工学)を専攻。バッティングの動作解析を研究し、「UCM解析による打撃動作の関節間協調の解明」で、2024年の「日本野球学会」一般の部で最優秀賞に輝いた。「置きティーで、毎回、同じようにバットの芯をボールに当てるためには、関節などの動きの調整をスイングのどのタイミングで始めたらいいのか、という内容の研究」だった。
オリックスでは、2軍の投手のデータ解析を担当している。学生アナリストからプロ球団のアナリストになって、2年。最も痛感したのは、コミュニケーションの取り方だった。「大学の野球部では結構、僕が主導してやっていくことが多く、組織で何かをするのは初めての経験でした。新しいことをするためにはいろんな段階を踏まなくてはいけませんし、プロですごい実績を残した方がコーチになられていたり、選手にも実績のある方がたくさんおられたりします。いろんな方がいる中で、自分の立場としてのコミュニケーションの取り方は、すごくいい経験になりました」という。
主な仕事は、試合やブルペン、故障明けのライブ打撃での投球のデータ解析。ボールの回転数やホップ成分、軸の回転などを各投手のタブレットに送信し、投球内容の確認と次回の練習などの参考にしてもらう。投手コーチにはデータにレポートを添えて、指導の参考にしてもらう。約1年をかけて、分析処理を自動化させ解析結果をすぐに引き出せるようになったことで、選手らからの個別のデータ分析の要望に応えている。
大事にしているのは、データ解析から導き出した結果だけが正解でないという点だ。「データ的に二つの数値が出てきた時、その関係を結び付けようと思ったら結びつきます。でも、本当はつながっていないものだったりすることがあるのです。解釈によって結びつけることもできるし、別の物として取り扱うこともできるんです。データとして二つが関係あるような数字が出ていても間違いではありません。データをどう処理するかというところに関わってくるので、数字の中身やその裏の情報を大事に、正確に一つ一つ見ていかなければいけないということを常に考えながらやっています」と明かす。
選手とのコミュニケーションが深まり、送ったデータを基に質問してくる選手も増えた。2年目の上原堆我投手もその一人。花咲徳栄高から2024年育成ドラフト3位で入団した右腕は「自分の調子や感覚と、その日の数値を照らしたいなと思った時などに質問するんです。数値と自分の感覚が合わない時って結構、あるんです。感覚が悪くても数値はよかったり、逆もあります。そんな時に『数値は悪くないから、変に変えなくてもいいと思うよ』と答えが返ってきて安心しました」という。
上原は昨年夏以降、下半身のコンディション不良で戦列を離れたが、今年6月18日のソフトバンクとの2軍戦(タマスタ筑後)で初先発した。結果は2イニング、46球、被安打4、与四球4、4失点で敗戦投手に。「気合が入っていた分、全然ダメで落ち込んでいた」そうだが、「田原さんから『ファームは勉強の場。1軍で初先発した時に同じ失敗をしないためにも、いい経験になったんじゃない』と声を掛けてもらい、メンタル面で助けられました」と感謝する。この日の登板では、上原の感覚と実際のフォームとの違いも、指摘してもらった。「自分は身体が突っ込んでいると思っていたのですが、映像では逆に後ろにちょっと残っていたんです。感覚と実際にはそういう違いがあるんだと、参考になりました」と上原。
選手の感覚をアナリストとして理解することも重要になる。そんな時に頼りにするのがグループ長の高橋光信さん。横浜高、国際武道大からドラフト6位で中日に入団。岡田彰布監督率いる阪神時代は「ミツ」の愛称で親しまれ代打の切り札として活躍し、阪神、オリックスで1軍打撃コーチを務めた。「高橋さんと空き時間にキャッチボールをした際に、『こういうようにバットを入れたらボールはこう飛ぶ』などプロの技術や感覚を教えてもらうのですが、選手と話すときに役立ちます」という。
高橋さんは「データだけで野球は勝てません。でもデータがあれば勝つ確率が上がるんです。学生時代に自分でデータ解析を工夫してきた経験が、新たな取り組みにつながり若い選手の成長につながっていると思います」と田原さんを評価する。
「投げた時の選手の感覚と、僕がデータを解析して思ったことが一致すれば選手にとってすごくいい状態なんです。そのデータを基にすれば『今回はここが違ったから結果的によくなかった』と選手に言えますし、5年、10年経った時には非常に大きなデータになってくると思ってやっています」と田原さん。選手が輝けるよう、毎日、データという「数字」に愛情を注ぐ。
取材・文=北野正樹
2026年07月30日 06:30
◆ 怪我人が相次ぐも…平石氏「十分穴を埋められる」
交流戦初優勝を果たし、前半戦は2位フィニッシュとなった西武。29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』では、7年ぶりの覇権奪回に向けた後半戦のキーマンが挙げられた。
平石洋介氏は「西川愛也。長谷川信哉と桑原将志が怪我をして、西川は本当に開幕から苦しんだがここ最近ちょっと打撃も良くなってきている。昨年頑張ったので、能力を発揮すれば十分穴を埋められると思う」と、西川にチームを支える働きを期待した。
坂口智隆氏が「桑原将志ですね。今は怪我をしているが、彼のプレーや打席はすごくチームに活気を与えて、引っ張っていってくれる存在。今年がらっと変わったのも彼の存在が大きいなと思うので、早く帰ってきて夏場苦しい時や厳しい戦いの時に、また元気づけてくれる存在になるかなと思う」と桑原の存在感に言及すると、高木豊氏は「ネビンが帰ってくるまでは、桑原が引っ張っていた。帰ってきた途端に怪我するんだもん。頼むよ本当に、怪我するなって。帰ってきたら打率3割あったのが.236まで落ちているんだよ。頑張れ桑原」と激励を送った。
さらに高木氏は「やはり長谷川信哉が交流戦でも勝負強さを発揮した。最初はレギュラーじゃなかったけど、途中から出て1本必ず打っていたんですよね。それでチャンスをもらって、2試合連続でサヨナラ打を打つとか(活躍した)。だから長谷川が1つのポイントを握っているかなという感じがする」と語り、9月の復帰予定については「一番勝負所で帰ってくるかも分からないですね」と推測した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月30日 06:27
4回の大谷翔平の同点打で三塁コーチの指示を無視してストップ
【MLB】マリナーズ 7ー6 ドジャース(日本時間29日・ロサンゼルス)
ドジャースのカイル・タッカー外野手が見せた不可解な走塁が、波紋を呼んでいる。
2026年07月30日 06:20
◆ 高木氏「夏場はやはり投手」坂口氏「救世主になるのでは」
前半戦は貯金24で、首位ターンを決めたソフトバンク。29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』では、福岡移転後初の3連覇に向けた後半戦のキーマンが挙げられた。
坂口智隆氏は「大関友久ですね。最初に計算していた投手が帰ってきてくれないと、先発投手が苦しいという中でやってきているので、救世主になるのではないか。本来の調子を戻してくれたらエース級なんですけど、やはり力は必要かなと思いますよね」と、今季3勝4敗・防御率5.34と苦しむ大関の復活を期待した。
平石洋介氏は「僕はあえて大津亮介なんですよ」と、ここまで9勝2敗と好調な右腕の名前を口にして「ちょっと最近へばっているんですよね。ここから8月はものすごくタフな日程で、1年間先発として回ったことがまだほとんどないので、でもここからどうやって乗り越えていくか」と課題を指摘した。
高木豊氏は「上沢直之ね。(今季5勝4敗と)思いのほか勝ちが拾えていない。これから上沢はエース級と投げていくと思うけど、やはり勝っていかなければいけないですよね」と、ベテラン投手に激励を送った。
全員が先発投手を挙げた結果に、高木氏は「夏場ってやはり投手ですよね。だって打線は勝手に打つから」と、投手力の重要性を語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月30日 06:06
敵地でのカージナルス戦で今季7度目の猛打賞
カブスの鈴木誠也外野手が見せた痛快な受け答えが、大きな反響を呼んでいる。28日(日本時間29日)、敵地でのカージナルス戦の試合後に地元放送局のインタビューに応じ、ユーモアたっぷりの発言で美女レポーターを大爆笑させた。米ファンからは称賛と歓喜の声が寄せられた。
この日、「2番・右翼」で先発出場すると、初回の第1打席で右前打を放った。3-0で迎えた2回2死三塁の好機では、相手投手のスイーパーを捉えて三塁線を破る適時二塁打をマーク。さらに第5打席でも中前に適時打を放ち、今季7度目となる1試合3安打の猛打賞で勝利に貢献した。これで4試合連続安打と16試合連続出塁を記録するなど、バットでも絶好調な姿を見せつけている。
試合後、鈴木は地元局「マーキー・スポーツ・ネットワーク」のテイラー・マクレガーさんのインタビューに登場した。ブレグマンがスワンソンのバットを借りて復調した話題に触れられ、自身の経験を聞かれた。
「1回だけあります」と前置きし、誰のバットか問われると、不敵な笑みを浮かべて声色を変え「マイケル・ブッシュ」と英語で即答した。予期せぬお茶目な回答に、マクレガーさんは堪えきれずに大笑いしていた。
絶好調な打撃だけでなく、明るいキャラクターで周囲を笑顔にする姿に、米ファンも大興奮だった。「セイヤは本当に面白い男だ。クラブハウスでも素晴らしい存在に違いない」「彼はめちゃくちゃ面白い、大好きだ」「セイヤが大好きだ。彼は本当に面白い」「この男のことがどんどん好きになっていくよ!!」「セイヤ・スズキは宝物だ」といった声が寄せられていた。(Full-Count編集部)
2026年07月30日 06:00
「マイナビオールスターゲーム2026・第2戦、全セ8−7全パ」(29日、富山市民球場)
「マイナビオールスターゲーム2026」の第2戦が行われ、広島・岡本駿投手(24)が圧巻の球宴デビューを飾った。7番手で八回から登板すると、2回無失点の好投で“プロ初セーブ”を挙げて敢闘選手賞を受賞。賞金100万円を獲得した。試合前には交流を熱望していた阪神・高橋遥人投手(30)とのキャッチボールも実現。伝家の宝刀であるツーシームも伝授されるなど、夢の舞台で貴重な経験を積んだ。
表彰台で各球団のスターたちと誇らしげに肩を並べた。投手歴わずか6年でつかんだ夢舞台。岡本が見事なオールスターデビューで敢闘選手賞を獲得した。「(賞を)もらえると思っていなかったのでよかったです」と、初々しく笑みを浮かべた。
1点リードの八回から7番手で登場。先頭の田宮から149キロの直球で空振り三振を奪い、球宴初奪三振をマーク。続く水野に中前打を浴びるも、小川を遊ゴロ併殺打に打ち取った。
九回は2死一、二塁のピンチを招くも「ストレートの力が出ていた。ベンチからの声援も聞こえていた。勝つことだけを考えて腕を振った。気持ちで抑えました」と真っ向勝負。最後はネビンを148キロの直球で一邪飛に打ち取り、試合を締めた。2回3安打無失点で“プロ初セーブ”を手にし「初なんでうれしいです」と小さくうなずいた。
試合前には夢のような時間を過ごした。岡本と同僚の遠藤、阪神・高橋、巨人・井上の4人のキャッチボールをするタイミングが重なると、高橋が「違うチームでやったほうがいいね」と提案。その流れで岡本と高橋が組むことになり、交流を熱望していた高橋とのキャッチボールが実現した。
今季すでに両リーグトップの11勝をマークしている左腕のボールを正面から受け止め、「すごい球でした。これは打たれないなとよく分かりました」と驚きの表情。共通の武器であるツーシームについても、「めっちゃ教えてもらいました」と、握り方やリリースなど細かく技術を伝授されたことを明かした。
「1点差だったので、使える球種全て使いながら抑えようと思っていた」と教わった伝家の宝刀を早速試投し、空振りを奪う場面もあった。ここからさらに改良を重ね、自身の武器に磨きをかけていく。
柳田、大城とともに敢闘選手賞に選出され、賞金100万円を獲得。使い道については「好きなことに使いたいと思います。おいしいものを食べたり…」と想像を膨らませてニヤリ。表彰式終了後の場内一周では富山に集った野球ファンに手を振りながら感謝を伝えた。
31日からはリーグ戦が再開する。岡本は8月6日・巨人戦(マツダ)での登板が見込まれている。「今日はしっかり抑えられた。この調子でシーズンが始まってからも勝てるように頑張ります」。前半戦でチームトップの6勝をマークした右腕が大舞台で示した確かな成長。伸び盛りの若鯉が、後半戦も先発陣を力強く引っ張っていく。