2021年12月05日 15:00
米女子ツアーの来季出場権をかけた「最終予選会」3日目(4日=日本時間5日、アラバマ州モービル・マグノリアグローブ・2コース)、渋野日向子(23=サントリー)が、自身の人気ぶりを象徴するようなプレーを披露した。 この日は、パー72のクロッシングCを7バーディー、1ボギーの66で回り、通算4アンダーの25位に浮上。初日、2日目で出遅れ、来週に続く予選会に進出できる70位圏外(72位)だったのが、ウソのようなラウンドだった。「(1番のボギーで)スタートからコケてしまったが、その後は切り替えて、昨日、一昨日のリベンジをしようと思っていた」と穏やかな表情で振り返った。 ダメだと思われたところから、チャージをかけて見る者を驚かせてくれる。これこそ渋野らしさ。多くのファンに愛される理由だろう。かねてベテランツアー関係者は「安定したゴルフかと言うと、そうではないかもしれないけど、渋野さんのハラハラさせられるゴルフを見ていて楽しいと思うファンは多いんじゃないかな。『何かやってくれるはず』と思うしね」と指摘していた。 思えば、優勝した2019年「AIG全英女子オープン」は、首位で迎えた最終日に3番でダボをたたいて一気に期待感をしぼませたが、そこから巻き返し、最終18番のバーディーで勝利を決めた。6月の「全米女子プロ選手権」2日目は、予選落ち濃厚な状況から17、18番をバーディー、イーグルで上がってカットラインに滑り込んだこともある。 10月の「樋口久子 三菱電機レディス」最終日でも17番を終えて首位と2打差をつけられた状況からプレーオフに持ち込んで優勝。そのとき渋野は「面白いゴルファーになりたい」と願望を明かしていた。6月の「全米女子プロ」で、奇跡の予選通過を果たしたとき日本人ギャラリーから「見ていて面白いゴルフをしてくれてありがとう」と言われたのがキッカケだった。 もちろん突破が前提条件だが、まだまだ続く今後の最終予選会では、どんな面白いゴルフを披露してくれるのだろうか。
2024年04月26日 09:38
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(26日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
前日日没サスペンデッドとなった第1ラウンドが終了。清水大成、吉田泰基、池村寛世、ヤニク・パウル(ドイツ)、コ・ジェオンウェオン(フランス)が5アンダー65で首位となった。
川村昌弘が最終18番パー5をイーグルで締めて66で回り、中島啓太らとともに首位と1打差の6位。
米ツアー1勝で出場選手中世界ランクトップの21位のマチュー・パボン(フランス)、金谷拓実、大西魁斗、アマチュアの中野麟太朗は68で37位。蟬川泰果は69で56位。石川遼は73で142位スタートと出遅れた。
2024年04月26日 09:26
【世界ゴルフ新潮流】
【もっと読む】国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース
「『欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!』は今年をもって終了します」との衝撃発言がゴルフ界を騒然とさせている。
事の起こりは今月9日に都内ホテルで行われた同大会記者会見で特別協賛のISPS(国際スポーツ振興協会)半田晴久会長が発した言葉だ。
同25日に太平洋クラブ御殿場コースで開幕した今大会の賞金総額は225万ドル(約3億4650万円)、優勝賞金38万2500ドル(約5890万円)。これは日本ツアー最高額で、しかも男子ツアーでは国内唯一の国際大会だ。それが突然の「打ち切り」とは、いったい何があったのか。
「大会が直前に迫っているにもかかわらず、共催のJGTO(日本ゴルフツアー機構)の諸星裕新会長(円内)からも、執行部からも一言の挨拶も、電話一本、挨拶の文書もありません」
強い口調で半田会長の説明が始まった。
「私は日本の男子ツアー復興とゴルフの発展を願い、あらゆる努力を払って開催にこぎつけました。親交のある欧州ツアー(DPワールドツアー)のキース・ペリーCEOと何度も協議やディベートを重ねてきました。契約期間中に円安にも見舞われ、今年は諸経費などが2.5倍に跳ね上がり総額で10億円ほどかかる見込みです。しかし、そうして汗をかいたことで大会の世界ランキングポイントは、日本オープンの2.5倍と世界にも認められ、欧州ツアーは返礼も兼ねて、日本ツアーの賞金ランク3位までに翌年の欧州ツアーのシード権を与えてくれたことはうれしい限りです。昨年の久常涼、今年の星野陸也、中島啓太選手の相次ぐ優勝は、欧州ツアーへの意識が変わったからと聞いております。しかし、新体制のJGTOからは、感謝の気持ちどころか『日本のゴルフ界のためにも、何とか契約更新をお願いします』の要請すらありません」
さらに半田会長はこう続ける。
「正直、今のJGTOから行動力も情熱も全く感じられません。私一人が空回り。むなしくなると同時に、モチベーションが下がる一方です。私がビジネスや社会生活に必要だと考える『常識』『良識』『礼儀』に欠けるプロゴルフの団体にホトホト呆れはてました。それが大会を終わりにする理由です」
JGTOは、青木功前会長時代の2018年「ISPS ハンダマッチプレー選手権」の記者会見でも、青木会長は副業である全米オープンのテレビ解説を優先して欠席し、半田会長の怒りを買って、当時最高賞金額の大会を終わらせた過去がある。
人気低迷の国内男子ツアーの試合数を増やすどころか、最高賞金額の2試合を消滅させる組織に存在意義はあるのだろうか。
(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)
◇ ◇ ◇
国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。
日程は虫食い状態。録画放送がはびこり、コースは低レベル。この現状を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。
2024年04月26日 09:26
崖っぷちなんてもんじゃない。
【もっと読む】渋野日向子「特典」が今年で期限切れ…来年から海外メジャー出場は全英女子だけに?
前週の「シェブロン選手権」で今季初めての予選通過を果たし、CMEポイントをゲットした渋野日向子(25)。とはいえ、順位は50位タイで獲得ポイントは8.775。依然としてランキング(PR)129位と下位に低迷している。
渋野は昨年、PR80位までに入れず(83位)シード落ちした。今季出場優先資格のカテゴリーは11(前年ポイント81位から100位までのメンバー)。現在の出場優先順位は119番目でリシャッフル(出場優先資格の見直し)の対象者で、25日開幕のJMイーグルLA選手権を含めて3試合後に1回目の見直しが行われる。
渋野は米女子ツアーに本格参戦した2022年もリシャッフルを経験しているが、当時はシェブロン4位、ロッテ選手権2位などの好成績によりPR23位で難なくクリア。シーズン当初は出場優先順位(以下優先順位)149番目だったのが、PR80位以内に入ったことで出場資格のカテゴリーは11から8となり、優先順位は99番目に上がった。
リシャッフルといえば、昨年ツアールーキーだった西村優菜(23)の踏ん張りは見事だった。シェブロン終了時のPRは101位。リシャッフル直前のJMイーグル17位で45ポイントを上乗せし、77位でクリアした。
2回目のリシャッフルも最後の全英女子21位で、PRは圏外の85位から76位に入った。そればかりか、9月のウォルマートNWアーカンソー選手権で優勝を争い3位。2週間後のビュイックLPGA上海8位などでPR上位60人しか出場できない優勝賞金200万ドル(3億円超)の最終戦の切符とシード権まで手にした。
渋野は前週、久しぶりに4日間プレーし、「この先が少し楽しみ」と言ったが、昨年の西村のように驚異的な粘りを見せてPR上位80人に入れるか。ここまでの今季のゴルフを見ると、3試合とも予選を通るかわからない。最後の「みずほ・アメリカズオープン」(5月16日開幕)のポイント次第という重圧は避けたい。今大会の7位以内、いや、ベスト5入りで「安心」を得たいところだ。
◇ ◇ ◇
2019年の全英女子で優勝したことによるメジャー出場の「特典」は今年で期限切れとなる。これについて詳しく報じている関連記事【もっと読む】…も要チェックだ。
2024年04月26日 09:00
アマチュアが大叩きしてしまうときに多いのは、大トラブルからスムーズに脱出できずに何打もかかってしまうケース。
2024年04月26日 08:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。女子ゴルフの国内ツアー・フジサンケイレディスの前夜祭に参加したことを報告しました。 「本気だすなよぉ~」臼井プロの大胆なドレス姿にファン歓喜
臼井プロは「前夜祭 42hdフジサンケイレディスクラシック in川奈ホテルゴルフコース」とコメントし、写真を投稿。
コースでのキリっとしたウエア姿ではなく、前夜祭では華麗なシャンパンゴールドのドレスを着用してきた臼井プロ。長い髪を下ろし、おなかがチラリとのぞく大胆な着こなしを披露し、カメラの前でポーズをするその姿はまるでモデルのようです。
この投稿に、日本人女子で始めての韓国(KLGPA)でプロゴルファーを行った幡野夏生プロが「かっこいい」と反応。またファンからは「おいおい。本気だすなよぉ~」「女子ゴルフ界のハンコックみたい」「今後は姫と呼ばせて頂きます」といった声も見られました。
いかがでしたか? ぜひ臼井プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※usuireika54/Instagram
2024年04月26日 07:00
2020-21年の賞金女王・稲見萌寧が昨年、復活優勝を成し遂げた要因のひとつに新コーチ・柳橋章徳の存在があった。
その柳橋が“ゴルフスイングの本質に迫る”チームを結成!
体やクラブの使い方の原理原則を追求し、個人の潜在的な能力の限界を突破(ブレイクスルー)するメソッドを毎月紹介しよう。 「姿勢よくしなさい」と いわれて育った弊害がある 背すじは伸ばさず、お腹を締める!
――前回は、形をマネるだけでは上達できない、という話でした。その最後に、「いい姿勢」に対する先入観が上達を妨げていると山縣さんがおっしゃっていました。今回はそのあたりについてお聞きしたいと思います。
山縣: わかりました。前回、「行進」するようなカッコいい歩き方がいい歩き方なわけではないという話をしましたが、ゴルフスイングもそれと同じなんです。
柳橋:アマチュアゴルファーって、ゴルフのアドレスでも胸を張って背中を反らして構える人が多いんですよ。背中を反らせて背筋に力が入った状態では、いいスイングはできません。じつはゴルフスイングではあまり背筋を意識して使わないんです。
――本当ですか?
山縣:使わないわけではないんですが、お腹も背中も一体にして、背中に意識が偏ってほしくない。そして動的に使うのではなく、固定するために使うという感じです。感覚的にはインナーマッスルのような使い方ですね。でも背中が反った構えの人は、背筋の比率が強すぎて前後のバランスが崩れているんです。
安岡: ゴルフのアドレスって、背中は反らさずにみぞおちあたりから前傾する感覚のほうがいいんです。背中が反った「いい姿勢」だと、そういう自然な前傾ができません。
柳橋:ローリー・マキロイなど、欧米の選手にはそういう背中が強い姿勢に見える人もいるんですが、それは前側の筋肉が強すぎるので、それとバランスをとろうとした結果、背中で引っぱっているレアケース。日本人だと元ハンマー投げ選手の室伏広治さんくらいで、一般人にそんな筋力の人はいないので、マネしちゃダメなんです。
――どうして背中を反らして構えてしまうんですか?
山縣:僕は、これは日本人が幼いころから刷り込まれてきた「姿勢よくしなさい」という教えの表れだと思っています。小学校から「起立・礼・着席」とか、「気をつけ!」とかやるでしょう。前屈みで座っていると、先生に「背すじを伸ばして!」って怒られる。だから無意識にアレが「いい姿勢」だと思っているんです。 胸骨からしてアドレスを作る
ゴルフのアドレスは胸を張って背骨を反らすのではなく、胸骨から前傾するのが正しい。感覚的には少し背中を丸めながらみぞおちあたりから前傾を作るイメージ。そのためには腹筋を意識することがとても重要だ。
いかがでしたか? いい姿勢ではなく、お腹を締めることを意識してみましょう!
安岡幸紀
●やすおか・ゆきのり/1988年生まれ、高知県出身。高知高校ゴルフ部で活躍。卒業後、指導者の道に進み、日本プロゴルフ協会のティーチングプロA級を取得。現在はCHEERS GOLFの代表を務め、柳橋らとともにゴルフの原理原則の研究を行なっている。
山縣竜治
●やまがた・りゅうじ/1982年生まれ、山口県出身。國學院大学の野球部で選手とコーチ業を兼任。運動学やチーム指導などを幅広く学び、トレーニング部門も自身の体を実験体に専門的に経験。現在はゴルフの解剖に力を入れ「太子堂やまがた整骨院」で総院長を勤める。
柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。最先端のスイングや理論を研究し、23年6月より稲見萌寧とコーチ契約を結び、1年3カ月ぶりの復活優勝に貢献したツアープロコーチ。YouTubeチャンネル「BREAKTHROUGH GOLF」でも上達に役立つ斬新な情報を発信中。
構成=鈴木康介
写真=相田克己、田中宏幸
協力=GOLFOLIC中延店
2024年04月26日 06:00
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
濃霧で開始時間が2時間50分遅れた影響で、日没サスペンデッドとなり、72人がホールアウトできなかった。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(23)=フリー=は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66でホールアウトし、凱旋試合で首位と1打差の暫定6位と好スタートした。65をマークした池村寛世(28)=ディライトワークス=ら5人が5アンダーで暫定首位。
早々に訪れたピンチを、中島は見せ場に変えた。前半11番で第1打を左林に曲げ、180ヤード残った第3打。7アイアンでピン奥2メートル半へ運んだ。5番では7メートルをねじ込みガッツポーズ。「両方ともパーセーブできた。4バーディーより、その2つのパーの方が価値がある」。いつものバリトンボイスを響かせた。
岡崎錬キャディー(25)と「目の前の一打にコミット」を合言葉に戦っている。欧州ツアーで優勝した3月のヒーロー・インディアンオープン中に、メンタルコーチのニール・スミス氏から届いた金言だった。「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」。今週も肝に銘じている。
周囲の期待を実感しながら、今年初の母国でのプレーに臨んだ。「予選落ちするわけにはいかない。大事な試合」。責務を感じながら、3週のオフを使い仕上げてきた。「オリンピックに出たい。全試合上位を目指して頑張りたい」。凱旋優勝を日本のファンに届ける。(高木 恵)
2024年04月26日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。
2024年04月26日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・第1日」(25日、太平洋C御殿場C=パー70)
欧州ツアーと日本ツアーの共催で迎えた初日、濃霧のためスタートが2時間50分遅れ、日没サスペンデッドとなって72人が競技を終えられなかった。昨季国内ツアー賞金王の資格で今季から欧州ツアーに本格参戦し、3月のヒーロー・インド・オープンを制した中島啓太(23)=フリー=が凱旋。今季国内初ラウンドは4バーディー、ボギーなしの66で回り、首位と1打差の暫定6位と好発進した。プレーを完了した中では吉田泰基、池村寛世、清水大成、ヤニク・パウル(ドイツ)が65で首位に並び、長野泰雅は11ホールを終えて5アンダーとした。
堂々の凱旋ラウンドだった。欧州ツアー覇者として臨む中島の今季国内初戦。「すごく緊張した」と苦笑いする表情とは裏腹に、圧巻のボギーフリーで66。海を渡ってわずか4カ月で、その強さに磨きがかかっていた。
「4バーディーよりも価値がある」。二つのビッグセーブに拳を握った。インから出て11番では第1打を左の林に打ち込み、いきなりピンチが訪れた。2打目は出すだけだったが、3打目を2メートルにつけてセーブ。後半の5番はシャンクしたが、7メートルのパーパットを沈めた。スコアを落としたくない緊張感は確かにあったが、ある“魔法の言葉”が心を強くした。
『目の前の一打にコミットする』。この日、毎ホール口にしていた。欧州制覇したインドでの大会期間中、ナショナルチームでメンタルコーチを務めるニール・スミス氏に助言を求めた際に、もらった言葉だ。「口にしたら結果は一瞬どうでもよくなる。そのボールをただ、成功させることだけを考えるんです」と、集中力が最大限に高まる意味を強調した。
体も強くなった。昨季終盤に比べて、キャリーは10ヤード増加し、平均300ヤードを越えるようになった。明らかに太くなった太ももはオフのトレーニングのたまもの。年末年始に、ハワイでプロ野球巨人の菅野智之投手と自主トレを敢行した際、球界トップクラスのストイックさを間近にして「意識が違う。(練習に対して)妥協は一切ない」と刺激を受けた。
勝てばパリ五輪出場権争いで、競争が激しい世界ランキング国内2番手も確固たるものにできる。欧州2勝目の先にあるものも見据えて「週末も良い位置でプレーしたい」と力を込めた。
2024年04月25日 18:34
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧による視界不良のため2時間50分遅れの午前9時10分にスタートし、日没サスペンデッドとなった。
清水大成、吉田泰基、池村寛世らが65でプレーを終え、暫定トップに立っている。
昨季日本ツアー賞金王で、今季欧州1勝の中島啓太が4バーディー、ボギーなしの4アンダー66をマークし、暫定6位の好発進。蟬川泰果は69で回り、57位。
アマチュアの中野麟太朗が12ホールを終えて2アンダーで32位。金谷拓実は15ホールを終えて1アンダーで57位。石川遼は14ホールを終えて3オーバーで140位。
2024年04月25日 18:22
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のフジサンケイレディスでツアー史上4人目となる初Vから2週連続優勝を達成した竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)はプロアマ戦後、「(3週連続Vを)やりたい気持ちはあるけど、プレー中はそこは意識せずに回れたら。まずは自分のプレーを初日からできれば」と平常心を強調した。
竹田はこの大会で、ツアー史上3人目、初Vからは前人未到の3週連続Vに挑む。前週までの2週連続制覇で「すごく反響をいただいたので、うれしかった」と喜んだ。お祝いで23日には、すしを食べたそうで「疲れは火曜日(23日)くらいまでちょっとあったけど、今はもう大丈夫」とうなずいた。
前週は兄がキャディーを務め、自分でラインやクラブを判断してプレーしたが、今週は清水重憲キャディーとタッグを組む。「いっぱい(攻め方を)聞こうかなと思います」と楽しみにした。
第1ラウンド(26日)は、今季1勝でツアー通算10勝の小祝さくら、22日に全米女子オープン日本予選を首位通過した尾関彩美悠(あみゆ)と同組で午前10時50分にスタートする。
2024年04月25日 18:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
前週のメジャー、シェブロン選手権(米テキサス州)を30位で終えた岩井明愛(あきえ、ホンダ)は「コンディションは悪くないです。
2024年04月25日 17:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
第1ラウンドは濃霧で開始時間が2時間50分遅れた。日本ツアーの昨季賞金王で、3月に欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太(フリー)は4バーディー、ボギーなしの4アンダー66で第1ラウンドをホールアウトした。凱旋試合での好スタートを「すごく緊張した。たくさんの方が初日から来てくれて楽しく回れた。週末に向けていい位置で回れるように頑張りたい」と振り返った。
インスタートの11番で早々にピンチが訪れた。第一打を左林に曲げ、2打目は出すだけ。180ヤード残った第3打を7アイアンでピン奥2メートル半に運びパーでしのいだ。5番では7メートルのパーパットをねじ込みガッツポーズ。「11番と、後半の5番ホールですごいピンチだったけど、両方ともパーセーブできた。4バーディーというよりは、そこの2つのパーの方が価値があるかなと思う」と語った。
岡崎錬キャディーとの合言葉は「目の前の一打にコミット」。毎ホールのように言い合った。欧州ツアーで優勝したヒーロー・インディアンオープンがきっかけだった。2位以下に大差をつけてトップを走る展開に、気持ちと体がうまく連動せずに「フワフワした」。メンタルパフォーマンスコーチのニール・スミス氏に相談したところ「勝つことはそんなに重要ではない。目の前の一打にコミットし、成功を続けることが大事」と返ってきた。今週も肝に銘じながら、一打に向き合っている。
欧州覇者として戻ってきた日本での今年初めてのプレーは、周囲の期待を集めている。「やっぱり予選落ちするわけにはいかない。『週末に見に行くからね』っていう方もたくさんいたので」。責務を感じながら、3週のオフの間も準備を続けてきた。「かなり緊張もして疲れた感じはあるので、しっかり休んで、頭をすっきりさせて明日を迎えたい」。優勝争いを、日本のファンに届ける。
2024年04月25日 14:31
男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は24日、サウジアラビアが後援するLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)との内乱後のゴルフ界の再結束に貢献できると考えており、求められれば米国ツアー(US PGA Tour)の方針委員会に復帰する用意があると述べた。
マキロイは昨年11月、コース外の政治問題よりも競技に集中したいとして、突然委員会を辞任した。
しかし今週に入って報じられたところによると、ウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)がマキロイを後任とする条件で辞任を申し出たことを受け、過去4度のメジャー制覇を誇るマキロイは復帰する構えだという。
今週米ルイジアナ州ニューオーリンズ(New Orleans)で行われるチューリヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ(Zurich Classic of New Orleans 2024)開幕を前に、この報道についての質問を受けたマキロイは、「現時点ではまだ、ノー」と、劇的な復帰の予定を認めなかった。
しかしながら、シンプソン側の申し出を受けて後任についての話し合いをしたことを認め、米ツアーとLIVゴルフの合併交渉を加速させることができると感じたと明かした。
「力になれると思う。そのプロセスに貢献できると思う」と述べたマキロイだが、「それは周りが参加してほしいと思っている場合に限る」と続けた。
「ウェブとの間で、彼が委員会を降りる可能性について話したとき、『他の人が望んでいることなら、喜んでその席に座る』と言った。それが僕らの交わした会話だ」
「結局、委員会に復帰するかどうかは自分次第ではない。従わなければならない手続きがある」
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2024年04月25日 14:09
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ(25日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
ツアー通算5勝で前年覇者の穴井詩(らら、ゴルフ5)が、開幕を前日に控えたプロアマ戦で最終調整し、自身初の大会連覇へ意気込みを語った。
「連覇をしたことがないので、してみたいというのが目標です」。最近の調子については「ドライバーは良いが、パターが今ひとつ」と首をかしげた。前週のフジサンケイクラシックで今季初めて予選落ちを喫し「パター、入ってないですね」と復調とグリーンの攻略がカギになりそうだ。
昨年は第2日に66をマークして首位に立つと、通算10アンダーで逃げ切りV。コース相性について「好きなんだけど、振られてる感じですね(笑い)。グリーンも硬くて速い。そういうところは好きだけど、ラフに外すと難しい。例年(グリーンが)止まらず、風も強い」と分析した。
今年は18番がパー3(昨年はパー5)で行われ、「17番(パー5)を絶対に(バーディーを)取らないといけない」と強調した。昨年とは「印象、フィーリングが変わりますね」とし、2連覇に向け「(ショットを)つける位置が大事。グリーンが難しいので、きっちりプラン通りにいけたら」と見据えた。