2022年05月26日 11:00
ミランが11年ぶり通算19回目のスクデットを獲得した。選手たちとサポーターは2日間に渡って、地元ミラノの街で盛大に優勝を祝った。スタジアムも本社ビルも大騒ぎ 5月22日、最終節をアウェイで戦っていたミラン。サッスオーロを3-0で破った直後にサポーターがマペイ・スタジアムのピッチになだれ込むなど大騒ぎだったが、ホームのミラノでも試合直後からお祭りムードに沸いた。レプリカユニフォーム姿のミラニスタたちは大挙して街の中心部へ繰り出し、ドゥオーモ広場やビットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリアなどの要所を埋め尽くし、旗を振ってチャントを歌った。『コリエレ・デッラ・セーラ』は、その数はおよそ4万人と報じた。 熱狂は深夜になっても続き、ミランの本社オフィスビル「カーザ・ミラン」の前にはおよそ1万人が陣取り、アウェイから戻ってくる選手たちを待った。そして帰り着いた選手たちはファンに姿を見せると、ズラタン・イブラヒモビッチが代表して挨拶をし「ミラノがミランじゃない、イタリアがミランなんだ」とマイクパフォーマンスで煽って広場のボルテージを上げた。 翌23日には、優勝パレードが実施された。選手、スタッフらはカーザ・ミランに集い、2台のオープンバスに分乗して出発し、ドゥオーモ広場までの約5kmの道のりを辿って沿道のファンとともに優勝の喜びを分かち合った。優勝パレードでは選手とファンが喜びを分かち合った(Photo: Mitsuomi Kamio)コロナ前に似た熱気に 当初の計画では18時に出発し、2時間後には目的地に到着する段取りだったが、カーザ・ミラン前の広場から沿道に至るまでファンが大集結。経路となった市内の道路はバスの接近とともにファンで埋め尽くされ、発煙筒が焚かれチャントが歌われるなどゴール裏さながらの雰囲気となった。選手たちもそれに応え、バスから記念Tシャツをファンへと投げ、イブラヒモビッチは再三マイクパフォーマンスで煽るなどして熱気を盛り上げた。 バスは最終的に当初の予定を2時間オーバーしてドゥオーモ広場に到着。選手たちはチャントを歌い叫ぶファンと一緒になって優勝を喜んだ後、広場に隣接した建物にあるレストランへと移動し祝勝会を行った。 祝勝会にはシルビオ・ベルルスコーニ前会長やアドリアーノ・ガッリアーニ元副会長も招待され、ベルルスコーニ氏はレストランのテラスからワイングラスを片手にドゥオーモ広場のファンに挨拶をした。 この2日間、軽微な交通事故の他は警察にトラブル等の通報はなかったという。また、イタリアでは新型コロナウイルス感染症による非常事態が3月に解かれ、感染防止対策の諸規制が緩和されている。昨季、インテルが優勝した際は感染爆発の影響を懸念する声が多数上がりクラブも注意を呼びかけていたが、今回の街の雰囲気はコロナ前にだいぶ戻っていた。Photos: Mitsuomi Kamio, Getty Images
2024年04月26日 20:53
清水エスパルスは4月26日、FW郡司璃来がマジョルカ(スペイン)のBチームに練習参加することを発表した。
クラブによると、今回の練習参加は選手の育成・強化を目的とし、期間は4月29日から5月11日までとなる。
昨年度の高校選手権で5ゴールを記録して得点王に輝き、今季から清水でプロキャリアをスタートさせた18歳が、久保建英の古巣でもあるマジョルカで貴重な経験を積む。クラブの公式Xで、次のように意気込みを伝える。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
「少しの間、チームを離れるんですけど、しっかり成長して帰ってこれるように。帰ってきたらメンバーに入れるように、頑張っていきたいと思います。行ってきます!」
J1復帰を期す清水で貢献できるように、短期間の武者修行に出る。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 20:40
アメリカ・MLSのインテル・マイアミへ渡り、ここまで23試合の出場で20ゴール10アシストとさすがの活躍を見せるFWリオネル・メッシ。あっさりとMLSを支配しており、36歳を迎えた今でもMLSで圧巻のパフォーマンスだ。
MLS各クラブのDFたちはメッシへの対応に手を焼いていて、メッシにとってMLSのレベルは簡単すぎるかもしれない。かつてビジャレアルなどで活躍したFWジュゼッペ・ロッシは、メッシなら80歳でもMLS最高の選手になれると絶賛する。
「フィールド上の彼を見れば、80歳になってもMLSで最高の選手であり続けるだろうね。彼は史上最高の選手だと思うし、誰もが彼のプレイを見るのが好きだ」
「C・ロナウドとの違いで言うと、彼らは両方ともゲームに異なるものをもたらせる。ポジショニングも違うし、プレイスタイルも違う。ロナウドはウイングから地球上最高の9番に成長した。彼にとって重要なのはゴールを決めることだ。対してメッシはゴールスコアラーの面もあるけど、彼はもっと技巧派だ。好みの問題だけど、そこが個人的にメッシを支持する理由だよ」(『DAZN』より)。
今のところメッシはリーグ戦で得点ランク2位につけていて、MLS得点王も狙えるだろう。アメリカのサッカーファンもまだまだメッシ劇場を楽しめそうで、メッシがどこまで数字を伸ばしてくるのか楽しみだ。
2024年04月26日 20:14
元日本代表FWの城彰二氏が4月26日、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。U-23日本代表が挑む大一番について語った。
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに参戦中の大岩ジャパンは、25日に準々決勝で開催国のカタールと対戦。延長戦の末に4−2で勝利し、ベスト4に駒を進めた。
今大会で3位以内に入れば五輪の出場権が与えられ、4位になるとアフリカのギニアと戦う大陸間プレーオフに回る。
日本の準決勝の相手は、イラク対ベトナムの勝者。五輪出場が決まる大事な一戦を、城氏は次のように展望する。
【動画】城彰二がU-23日本代表のカタール戦を語る
「イラクもベトナムも独特なチームだけど、力をつけてきている。あと1つという部分に関しての執着心、勝利に対する思いを身体で表現できる両国だと思う。どちらが来ても、なかなか難しい試合にはなるんじゃないか」
また、カタールとの120分にわたる激闘の影響も心配する。
「疲れの部分に関しては、ダメージが大きい。コンディショニング、調整を今しているんだろうけど、できるだけベストなコンディションに保って、もう1つ勝って決めてほしい」
さらに、「トップに行くんだという思いを持たないと、次勝てば大丈夫って思ってしまうと、なかなかそれが取れなくなるので、絶対に優勝するぞという風な、あと2つ勝つんだという思いで、戦ってくれたらいいんじゃないか」と述べた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 20:00
未だ無敗を継続するレヴァークーゼンにて、今季大きく化けた選手の1人がバイエルンからレンタルで加わっていたDFヨシップ・スタニシッチだ。
2024年04月26日 20:00
日本代表MF鎌田大地が所属するイタリア1部ラツィオとキットサプライヤーのMizunoは26日、クラブのセリエA初優勝から50周年を記念した特別ユニフォームを発表した。5月11日のリーグ戦で着用する。Lazio 2023-24 Mizuno Anniversario 1973-74
ラツィオ 2023-24 Mizuno スクデット獲得50周年記念 限定ユニフォーム
1973-74シーズンの歴史的なセリエA初優勝から50周年を記念した限定ユニフォーム。色とデザインは優勝チームのユニフォームに触発されたもので、少々淡いスカイブルーを基調にホワイトを各部に配したシンプルでレトロ調に。50周年を祝うに相応しいクラシックスタイルだ。
襟と袖口のホワイト部分はリブ編みで、こちらもレトロな雰囲気を演出。シャツ前面には濃淡ブルーのピンストライプ柄をあしらっているように見えるが、このピンストライプ部分には50年前の“伝説”が刻まれている。
ピンストライプを構成するのは、1973-74シーズンの優勝チームの監督と選手の名前。記念ユニフォームに直接その名を刻み、伝説のチームを最高の方法で讃える。
左胸のエンブレムも特別仕様で、「73-74 Campioni d'Italia」をレタリング。上下に分ける境界線のゴールドのラインは、優勝トロフィーを表している。
ユニフォームはエンボス加工を施した特別なボックスに収納。内側には優勝メンバーの写真をデザインして50周年を祝う。
今季「MIZUNOのユニフォーム」を着る欧州の7チーム
優勝50周年記念モデルはGKユニフォームも登場。基本的にはフィールドプレーヤー用と同じ仕様で、ブラックを基調としている。
ラツィオが50年前にセリエA優勝を決めたのは、1974年5月12日だった。この50周年記念ユニフォームは、その記念日に最も近い5月11日のホームゲーム(第36節エンポリ戦)で選手たちが着用する。
優勝50周年記念の限定ユニフォームは、26日よりクラブの公式オンラインストアで販売中。
2024年04月26日 19:53
バイエルンの一部ファン・サポーターが、トーマス・トゥヘル監督の続投を希望しているようだ。25日、イギリスメディア『アスレティック』やドイツメディア『シュポルト1』などが伝えている。
3部のザールブリュッケンに敗れて早期敗退に終わったDFBポカールに続き、12連覇を目指したブンデスリーガでもタイトルを逃したバイエルン。シーズン序盤から不安定な戦いが続いていたなか、2月にはトゥヘル監督の契約を1年前倒しで解消することが発表された。現在は唯一優勝の可能性が残されたチャンピオンズリーグ(CL)の戦いに臨む傍ら、6月末で退任する指揮官の後任探しに着手している。
当初はレヴァークーゼンを初のマイスターシャーレ獲得に導いたシャビ・アロンソ監督を“トップターゲット”に据えていたものの、42歳のスペイン人指揮官は3月の会見で残留を明言。その後は、2021年夏から昨年3月までバイエルンの指揮を執っていたユリアン・ナーゲルスマン監督との交渉を進行していたものの、36歳の青年監督は現地時間19日にドイツ代表との契約を2026年まで延長したことが発表された。
その後、オーストリア代表を率いるラルフ・ラングニック監督が新指揮官候補に浮上。既に交渉の場が設けられたことが明らかになっているが、バイエルンのファン・サポーターの一部は今シーズン終了後の監督交代を望んでいないようだ。
オンライン署名サイト『Change.org』では、現地時間23日から「我々が望んでいるのはラングニックではなく、トゥヘルだ!」と題した署名活動がスタート。既に1万2千人を超える同意が集まっている。なお、嘆願書には「メディアによる否定的な報道や、負傷者に悩まされている状況にも関わらず、CL優勝経験者である彼はチームをCL準決勝まで導いた。(ウナイ・)エメリやラングニックといった候補者にも敬意を表すが、彼らとトゥヘルを並べることはできない」と記されており、アーセナルを破ってCL準決勝へ進出したことが、続投を希望する要因の一つとなっているようだ。
依然として白紙状態となっているバイエルンの新監督人事。果たしてクラブはどのような決断を下すのだろうか。
2024年04月26日 19:44
韓国サッカー界に激震をもたらした五輪予選敗退ショック。その余波は計り知れない。
現地4月25日、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップの準々決勝がカタール・ドーハで開催され、韓国はインドネシアと対戦。退場者が出て10人となりながらも追いつき、2対2で延長戦、PK戦にまでもつれ込んだが、これを10対11で落とす。韓国が五輪出場を逃すのは1984年のロサンゼルス大会以来40年ぶりで、連続出場記録は「9」で止まった。
【PHOTO】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの悩殺ショットを一挙チェック!
国内のファンやメディアから猛批判を受けるなか、大韓サッカー協会(KFA)が「五輪サッカー本大会に進めなかった点について」と題した謝罪文を公式HP上で発表した。「本日行なわれたU-23アジアカップの準々決勝で敗れ、パリ五輪の本大会に進めなかったことについて、ファン、選手、そして国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と記した。
さらに「コーチングスタッフも選手も連続五輪出場を目ざしてベストを尽くしましたが、残念ながら目標を達成することができませんでした」と伝え、「サッカー代表チームを育成・支援する大韓サッカー協会に全責任があることは十分承知しており、あらためて頭を下げてお詫び申し上げます。今後、選手や指導者の育成、代表チームの運営体制を精査し、今日のような失敗が二度と繰り返されないよう、改善策を探っていきます」と続く。
そして最後に「当面の課題である代表監督人事を成功させ、現在進行中の2026年北中米ワールドカップ・アジア予選で好ゲームを披露し、国民に喜びをもたらすことができるよう最善を尽くします」と約した。
今年3月にU-23代表監督を務めたファン・ソンホン氏をA代表の暫定監督に指名。最終予選前の大事な時期に準備不足を招いたとの批判もあり、ユルゲン・クリンマン前代表監督の人事に絡んだチョン・モンギュ会長がまるで責任を取っていない点など、KFAを巡る非難は後を絶たない状況となっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 19:35
まさかの敗退劇に韓国サッカー界が揺れている。
2024年04月26日 19:34
前回のニュースでお伝えした、スペインサッカー連盟の会長選挙と自浄能力ゼロ問題に新たな展開があった。
容疑者を新会長にはできない
あの後、ルイス・ルビアレス前会長の息が掛かったペドロ・ローチャが会長選挙に出馬。予想通り、評議員の圧倒的な支持を得て正式に候補となる一方で、他の候補たちは評議員の支持を集めることができず、出馬を断念。ローチャが新会長になるのも時間の問題かと思われたが、その直前にルビアレスを中心とする汚職スキャンダルの容疑を掛けられてしまった。つまり、ローチャ自身が容疑者となってしまったわけで、さすがに容疑者を新会長にするのはまずいということで、新会長選びはストップしていた。
連盟にはこれ以上打つ手がなく、監督官庁であるスポーツ高等委員会(CSD)が介入せざるを得なくなったのだが、これにFIFAが嚙みついた。政府の介入は民間の団体である連盟の独立性を揺るがす、という理由である。
これ、理屈としてはよくわかる。
あなたの会社の社長選びに役所が口を挟み、子飼いの新社長を就任させる、なんてのは私的自治の原則に反している。国家による統制であり、横暴である。
FIFAの規定によれば、国家が介入した連盟の代表やクラブは、FIFAとUEFA主催のコンペティションから追放されるペナルティを科される。つまり、今夏のEURO 2024とパリ五輪の参加資格を失うということで、加えて2030年のポルトガル、モロッコとの共同開催によるFIFAワールドカップの決勝戦の舞台がマドリッドである可能性も低くなった、と言われている。
臨時の監視委員会を設置?
しかし、だ。じゃあ自浄能力ゼロの連盟を放置しろ、というのか?
アンヘル・ビジャール、ルビアレスと二代連続で会長が汚職で逮捕された後に、汚職の容疑者を新会長に選べというのか? FIFAとUEFAが責任を持って、品行方正で清廉潔白な人物を送り込んでくれるというのか? 汚職スキャンダルなら“親分格”の両団体にそんな人物がいるのかは、はなはだ疑問である。
折衷案として、CSDは臨時の監視委員会の設置を決めた。
この監視委員会は上位機関として連盟の行動をチェックする。メンバーはサッカー界、法曹界、経済界の重要人物で、ビセンテ・デル・ボスケ元スペイン代表監督の参加が噂されている。空位を避けるためにローチャの新会長就任は認める。ただし彼には連盟の代表権のみを与え、それ以外のいかなる決定権も与えない。12月に現任期の満了を経て新会長の選挙が行われ、それにはローチャは出馬させない。この12月の新会長選挙の終了を見届け、監視委員会は解散する。
監視委員会設置についてはFIFAの承認を受けたとCSDは言っているが、FIFA側のリアクションはまだ。ローチャの権限を制限するとか選挙に出馬させないというのは、不当な国家権力の介入と言えば言えるわけで、まだまだ揉めるかもしれない。
Photo: Getty Images
2024年04月26日 19:08
U-23韓国代表は現地4月25日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準々決勝でインドネシアと対戦。2−2で迎えたPK戦を10−11で落とし、10大会連続の五輪出場への道は閉ざされた。
優勝候補が、まさかのベスト8敗退。韓国メディア『OSEN』は、「ゴール取り消し、PK問題、そして踊るゴールキーパー。インドネシアに敗れた韓国、外部の悪影響も大きかった」と題した記事で、痛恨の敗戦を伝えている。
とりわけ主審のジャッジには少なからず不満があるようだ。
「オーストラリアの主審ショーン・エヴァンスは、納得のいかない判定で韓国のサッカーを苦しめた。最初の得点場面で韓国のオフサイドを指摘し、理解しがたい状況が続いた。後半のイ・ヨンジュンの退場はさておき、深刻なほど偏った判定が出た。
興奮しないことで有名なファン・ソンホン監督も、審判に抗議して延長戦で退場させられるというアクシデントまで発生したのだ」
恨み節は続く。
「延長後半の終盤には、韓国にフリーキックのチャンスが与えられたが、主審はすぐに試合を終了し、PK戦に突入した。追加時間がわずか17秒しか経っていない時点で、セットプレーのチャンスを主審が消してしまった」
【動画】韓国FWがセレッソ戦士を踏みつけて一発レッド
PK戦でも、思わず嘆息が漏れた。
「ゴールキーパーのペク・ジョンボムが、インドネシアの5番目のキッカーを阻止し、韓国が勝利したと思った時点で、主審は突然、ペク・ジョンボムがキッカーより先に動いたことを指摘し、インドネシアに再び蹴らせた。
もちろん、ペク・ジョンボムが先に動いたのは正しいが、その前と後にこのような部分について一度も言及せず、たまたまゴールキーパーが好セーブをした時点でつまずいてしまったのは残念だった」
韓国側のキッカーの場面でも、主審の振る舞いに憮然とする。
「韓国の8番目のキッカーであるホン・ユンサンが準備する際、ボールがペナルティスポットより少し前にあるという理由で、もう一度ボールを取って蹴ることを命じた。PKを蹴る時の選手の流れがあるのに、その流れを主審があえて止めたのだ」
さらに、インドネシアのGKにも矛先を向ける。
「エルナンド・アリ・スタリアディは、PK失敗後に膝をついて悔しがるイ・ギョンヒの前で身体を揺らしながら、踊るような動きを見せた。イ・ギョンヒを嘲笑うようなこの姿を見た審判は、彼にイエローカードを出した。スタリアディは警告を受けても笑顔を浮かべるなど、気にしていない様子だった」
OSENは最後に「敗北を味わい、最悪の状況となったが、苦い思いが残るのは間違いない審判の判定だった」と締めくくった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月26日 19:00
プレミアリーグ第29節延期分で、アーセナルに0-5と大敗してしまったチェルシー。マウリシオ・ポチェッティーノ監督の進退も危ぶまれているようだが、今季の残りの試合で、チェルシーはどこまで盛り返すことができるだろうか。
現在勝点「47」で9位のチェルシーだが、6位フィニッシュであればまだ現実的な可能性が残されている。現在6位のマンチェスター・ユナイテッドは勝点「53」、7位ニューカッスルは「50」だが、チェルシーは消化試合が1つ少ない。
ユナイテッドはここ5戦で1勝しか挙げることができていない。不安定な戦いぶりに終始しているのはチェルシーと同じで、こちらもエリック・テン・ハーグ監督の進退が危うくなっており、最終ラインにケガ人が多いことも不安要素となっている。
スケジュールを見てみると、ユナイテッドは現在暫定首位のアーセナル戦を残しており、ここで勝点を落とす可能性は高い。また、最終順位を争うニューカッスルとも戦わなければならず、両チームがここで潰し合う可能性もある。今季のユナイテッドは失点がかさんでおり、得失点差はわずかに「+1」。チェルシーが勝点で並ぶことができれば、わずかな得失点差で上位に立つシナリオもありうる。
ただしチェルシーの道のりはもっと厳しい。次節は4位アストン・ヴィラ、そして、その次はトッテナムが相手だ。ここが正念場で、もしこの2戦に勝つことができればユナイテッド、ニューカッスルにかなりのプレッシャーを与えることができる。
厳しい条件には違いないが、英『football.london』によればDFレヴィ・コルウィルが復帰する可能性が高い。また、アーセナル戦で離脱したエース格のコール・パルマーはすぐにチームに復帰するとみられており、好調の彼の爆発次第ではまだわからない。
FA杯準決勝のマンチェスター・シティ戦では互角と言ってよい戦いを演じることができており、チェルシーのポテンシャル自体は高いことを考えると、残りの試合でユナイテッドをまくって6位で終えることも不可能ではない。苦戦のシーズンを来季につなげるためにも、少しでも上の順位で終わっておきたいところだ。
2024年04月26日 18:57
アトレティコ・マドリードが元ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルとの契約延長に近づいているようだ。
2024年04月26日 18:25
捲土重来を目ざす大宮が、J3唯一の無敗で首位を快走中だ。
ここまで10試合を戦い、7勝3分の勝点24。今季から加入し、さっそくチームの顔となった元日本代表FW杉本健勇が「欲を言えば勝点30を取りたかったけど、いろいろなプレッシャーもあるなか、開幕して最初は硬かったのが、みんなよくここまでやっていると思う」と振り返る。自身は10試合すべてで先発すると7試合はフル出場し、5ゴール、2アシストと攻撃の柱を担う。
大宮は昨季、クラブ設立25周年の節目でJ3に降格した。2016年にはJ1で5位になったこともあるだけに、残念すぎる結果だった。そこから這い上がるため、今季は“J3優勝、J2昇格”を掲げて1年での復帰を誓う。新任の長澤徹監督は「今年の大宮は限界まで戦う。これだけは約束します」と新体制発表で言い切った。
その言葉どおり、スタートダッシュに成功した。
好調の軸として目を向けたいのは、守備面だろう。昨季はJ2で2番目に多い71失点を記録し、長澤監督はチーム始動時から「当事者」を意識させてきた。71失点のうち、数本でも防げていれば結果は違っていたかもしれない。「シュートと一緒で『一番、最後の対応はどうなの?』」と選手に問い掛けながら整備を進め、現在はJ3で2番目タイに少ない6失点だ。
【PHOTO】熱い応援でチームを支える大宮アルディージャサポーター
たとえば、プレシーズンの沖縄合宿では、柔らかいボールを使うなどして特訓を重ねた。大宮U-18から昇格したルーキーで主力を張る市原吏音は「シュートする選手に一歩でも近づいてプレッシャーを掛ける、ずっと避けないで身体に当てるとキャンプから叩き込まれた」と明かす。「最後に自分たちも当てる自信はある」とまでになった。
「ボックスディフェンス」(濱田水輝)にも、よりこだわっていると浦上仁騎は言う。
「元々、できる選手はいるけど、(ディフェンスについて)免疫がついていない選手もいた。練習から落とし込んだことで、『この選手がそういうディフェンスするんだ』『できるんだ』というシーンもあったし、それは確実に練習の効果だと思う」
さらに、攻撃陣も加わって守備に奔走している。
フィールドプレーヤーではただ1人、開幕からフル出場する小島幹敏は「守備の時にすごく活気がある」と実感。「健勇君や(藤井)一志らフォワードがめちゃくちゃ距離を走っている。プレスバックもそうだけど、福島戦でサイドの(中野)克哉がゴール前まで戻ったり。それがすごいし、球際も含めて原点に返ったような根底というか、大事なところの質が上がっている気がする」。
「賞賛を浴びるのは点を取った人になるが、僕らの世界では意外に逆だから」と長澤監督。「勝負を決めるプレーは反対側にある。そこも理解はして、価値を持ってやっているとは思う。ミーティングでちゃんと褒めているから大丈夫です」と目を細めた。ハイプレスを仕掛けつつも、水際はしっかりと守り抜く頼もしさがある。
攻撃面では、チームはJ3で4番目に多い17得点をマークし、毎試合で先制点を奪っている。チームトップスコアラーの杉本は「ゴールに目が行きがちだけど、シュートブロックなどは守備の選手がたくさんやってくれている」と堅守に感謝。「その分も前は点を取らないといけない」と、フィニッシュだけでなく、ポストプレーやチャンスメイクなどでも走り回る。
このほか、泉柊椰や中野誠也、藤井に泉澤仁と攻撃陣が点を決めた一方、守備陣も良い働きを見せ、17得点中6得点がDFの選手たちのゴールだ。濱田、市原が決めたセットプレーだけでなく、SBの茂木力也と下口稚葉の得点は攻撃参加したからこそ。攻守にわたって助け合い、相乗効果を生み出しながら戦えていることの影響は大きい。
また、メンタル面の向上も好調の下支えになっている。杉本はこう話す。
「目の前の相手に負けないというところや、この試合に絶対勝つとか、そういう気持ちの部分、闘志みたいなものが、僕はもっと『出せ、出せ』と思っていて、個人個人で徐々に出てきている。やはり本当にチームが活気づくんですよ。そういう選手がいると燃える。一人ひとりの要求も増えてきているし、良いと思う」
小島も続く。「1点差で勝っている時や、ラスト10分などの雰囲気がすごいんですよ。ヒリヒリ感が」と嬉しそう。「カウンターを食らいそうなミスがあったら、めちゃくちゃ『おい!』みたいな感じで何人かが怒るみたいな。良い雰囲気だなと思う。俺もちょっと言っていますよ。勝ちに対しての雰囲気がすごく良くて、それが今、良いなって」。
長澤監督は10試合を一区切りとし、そこでの戦いぶりで立ち位置が決まるとしていた。選手たちが手応えを深めて首位に立ち、長澤監督は「自分たちは自分たちのやるべきことを、というところで上を見なくていいという感じかな。自分たちに集中していける」とする。「この次の10試合がまたすごく大事になるので、しっかり戦っていきたい」とした。
キャプテンの石川俊輝は「チームとしても個人としてもそうだけど、まだまだ過程」と甘んじることはない。下口は「テツさんはしっかり戻ることやボールに寄せることなど、難しいことではなくて『当たり前のことをどれだけ追求できるか』というところを求めている」と、今後も妥協なく突き詰めるつもりだ。
元ポーランド代表のシュヴィルツォクや泉澤、富山貴光と負傷離脱していたアタッカーも戻ってきた。攻撃力アップが期待でき、大宮の脅威は増していくだろう。
まずは4月27日に敵地で行なわれる次節の3位・今治との上位対決が大切。古巣戦になる下口は、「『この試合がラストなんだ』というぐらいの気持ちでと、長澤監督に話してもらった。どれくらいの気持ちを懸けられるか」と集中を保つ。
残りは28試合。ここから先も応援歌のタイトルのように、“無敵大宮”のまま目標達成へと突き進んでいきたい。
取材・文●松澤明美(大宮花伝)
2024年04月26日 18:14
アフリカで前代未聞の珍事が発生したようだ。25日、イギリスメディア『BBC』が驚きをもって報じている。
事件の舞台となったのは、アフリカ各国のクラブが参戦するCAFコンフェデレーションズカップ。アフリカ王者を決めるCAFアフリカチャンピオンズリーグの下位にあたる大会で、欧州サッカー連盟(UEFA)で言うところのヨーロッパリーグ(EL)のような位置付けとなっている。この大会の準決勝ファーストレグにおいて、試合への出場を拒否したチームが3−0の勝利扱いとなる前代未聞の事態が発生した。
USMアルジェ(アルジェリア)とRSベルカンヌ(モロッコ)の顔合わせとなった準決勝は、現地時間21日にUSMアルジェの本拠地でファーストレグが開催された。しかし、RSベルカンヌの選手たちが19日にアルジェリアに入国した際、ファーストレグで着用予定だったユニフォームが税関職員によって没収。これを受け、RSベルカンヌの選手たちは試合開始時間になってもロッカールームに留まり続け、遂にピッチへ姿を現すことはなかったという。
没収理由はユニフォームのデザインとのこと。RSベルカンヌが着用予定だったユニフォームには、西サハラの係争地域を含むモロッコの拡張地図がプリントされており、これをアルジェリアへの政治的挑発と捉えた税関が没収に踏み切ったようだ。なお、RSベルカンはこのデザインが施されたユニフォームをシーズン通して着用しており、過去のアフリカサッカー連盟(CAF)主催の大会でも使用していたようだ。
CAFは25日、準決勝ファーストレグを没収試合とすることを発表。USMアルジェやアルジェリアサッカー連盟(AFF)の対応が不適切だったとして、同試合はRSベルカンヌの3−0での勝利扱いとなった。なお、追加制裁の可能性を検討するため、同事案は懲戒委員会に付託されたとのこと。現地時間28日のセカンドレグは予定通り開催される見込みだという。
アルジェリアとモロッコの両国は長らく緊張関係が続いており、2021年にはアルジェリア政府が国交の断絶を発表している。
2024年04月26日 18:00
アメリカ4部リーグ相当のUSLリーグ2に所属するサンフランシスコ・グレンSCは3月、新サプライヤーLexaによる2024シーズンのユニフォームを発表した。
最近のサッカーユニフォームからは完全に消えていた、アイルランドのビールブランド「Guinness(ギネスビール)」。このロゴマークが2024年にアメリカで“復活”し、マニアックなユニフォーム好きの間で密かに話題を呼んでいる。 San Francisco Glens SC 2024 Lexa Home
サンフランシスコ・グレン 2024 Lexa ホーム ユニフォーム
キットサプライヤーと胸スポンサーのどちらも新契約となった2024ユニフォーム。注目はやはり胸のGuinnessロゴだ。ちなみに昨年までは同じくビール系の「Carlesberg」ロゴを付けていた。
ユニフォームとGuinnessロゴといえば、イングランドのクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)が着た1980年代のユニフォームが最も有名だろうか。
実は、これまでに同ブランドのロゴを付けたチームはQPRやコーク・シティ(アイルランド)などで、その数は極めて少ない。おそらく2000年代以降のサッカーユニフォームでは、今回のサンフランシスコ・グレンが初めてのGuinnessロゴではないかと思われる。San Francisco Glens SC 2024 Lexa Away
サンフランシスコ・グレン 2024 Lexa アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームはオフホワイトを基調とし、ホームと同じように印象的なグラフィックを施している。この独特な模様の正体は、ケルトの象徴であるケルティック・ノットだ。
クラブはアイルランド系アメリカ人のアマチュアクラブとして創設され、アイルランドとつながりが深いスコットランドの名門セルティックとも友好関係にあるという。ホームユニフォームの色がグリーンである理由も、ここにあるようだ。
そんなクラブが、アイルランドが世界に誇るビールブランドのGuinnessとパートナーシップを締結。ケルトの色濃いユニフォームデザインも納得である。
Guinnessも!酒スポンサー大国のイングランドで「ビールの胸ロゴ」を付けた8つのチーム
新ユニフォームは女子チーム用も同時に発表となった。デザインは基本的に男子用と同じだが、アウェイは襟なしのVネックを採用している。
Guinnessロゴのみならず、美しいアイリッシュデザインもユニフォームファンに好評。2024年の隠れ名作候補となりそうな新ユニフォームは、クラブの公式オンラインストアで5月31日まで予約を受け付けている。