2022年09月25日 09:00
欧州各地で行われているUEFAネーションズリーグ。ポルトガルは敵地でチェコと対戦したが、クリスティアーノ・ロナウドにアクシデントが起きた。相手GKトマーシュ・ヴァツリークとハイボールを競り合った際、相手の腕が顔面に直撃。鼻から大量に出血したのだ。Cristiano Ronaldo 🤕#CZEPOR #NationsLeague pic.twitter.com/c8Ju0o00jH — Foot Mercato (@footmercato) September 24, 2022 この投稿をInstagramで見る SPORT TV(@sporttvportugal)がシェアした投稿 ロナウドはこのプレーの前にも相手DFヤクブ・ブラベツに踏まれた右足首から出血していた。だが、鼻の応急処置を受けると、最後までプレーを続行し、試合もポルトガルが0-4で勝利している。 【関連】残念ながら「ピークを過ぎた」世界的スター選手、5名チェコGKヴァツリークのプレーに悪意はなく、単なるアクシデントだったのだが、彼のSNSには「どうやってクリスを壊すつもりだ」、「ロナウドに触れるな」などとの書き込みが相次いでいる。一方、ロナウドは「素晴らしい試合、重要なチームとしての勝利!僕らは自分たちの目標に集中し続ける。国民のみなさん、素晴らしい応援をありがとう」とのメッセージを出しており、流血沙汰には触れていない。
2023年02月09日 19:23
ブライトンの日本代表MF三笘薫が、2月8日に『ABEMA』で公開された新番組「MITOMA〜頂点を目指す者〜」で、カタール・ワールドカップについて回想した。 その中でインタビュアーを務めた元日本代表DFの内田篤人氏から「対戦してみたい国はありましたか?」と質問を受けた三笘は、「アルゼンチンとは試合をしたいと思っていました」と回答。その理由をこう述べている。「強そうだなと思ってましたし、技術的にも高い。(リオネル)メッシ選手と対戦したいとシンプルに思ってました」
そのアルゼンチンを戴冠に導いたメッシについては、「タッチと足が細かいんで、僕にない重心移動ができる。僕にはまだできないと思いますし、かつ一歩のスピードが速いんで、ディフェンスの選手は厳しいなと思います」とその凄さを語っている。 プレミアリーグの屈強なDFをきりきり舞いさせているドリブラーから見ても、メッシのドリブルはやはり異次元のレベルにあるようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】「日本人では見ない」「ちょっと、すごい」内田篤人が絶賛!三笘が決めた衝撃のゴラッソ
2023年02月09日 19:14
負傷により戦線離脱中のアーセナル所属のブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが、復帰に一歩前進したようだ。8日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。 現在25歳のジェズスは今シーズン開幕前にマンチェスター・Cから移籍金4500万ポンド(約71億円)でアーセナルに加入した。すぐさまセンターフォワード(CF)の定位置を掴むと、中断期間までのリーグ戦14試合すべてにスタメン出場。得点こそ5得点と伸び悩んでいるものの、前線でのボールキープやスペースランニング、ビルドアップ、守備面での貢献度も非常に高く、アーセナルに必要不可欠な存在となっている。 シーズン後半戦での活躍にも期待がかかっていたジェズスだが、ブラジル代表の一員として出場したFIFAワールドカップカタール2022にて右ひざを負傷。現地時間12月6日には手術が行われ、当初は長期離脱を余儀なくされる可能性が高いと伝えられていた。現在同選手は実戦から遠ざかっており、代役としてイングランド人FWエディ・エンケティアがCFのスタメンで起用されている。 手術後の回復期間を経て1月からはアーセナルのスタッフとリハビリに励んでいたジェズス。今回の報道によると、ジェズスの負傷箇所は順調な回復を見せており、すでに松葉杖やひざのプロテクターは不要になっているという。また、同選手はアーセナルの練習施設『ロンドン・コルニー』のピッチでボールを用いた軽度のトレーニングをすでに行なっているようだ。 なお、具体的な復帰時期については現段階では明らかになっていない模様。『ミラー』によると、アーセナルはジェズスのひざの状態を注視しつつ、3月中での戦線復帰を見込んでいるようだ。同選手は今後もメディカルチームやトレーナーのサポートを受け、オーダーメイドのトレーニングを行なっていくものと見られている。 プレミアリーグの首位をキープし、19年ぶりのリーグ制覇も現実味を帯びてきているアーセナル。”大黒柱”ジェズスの復帰をファン・サポーターは待ち望んでいることだろう。
2023年02月09日 19:00
AC長野パルセイロとキットサプライヤーのPenalty((株)ウインスポーツ)は1月、2023シーズンの明治安田生命J3リーグで使用する新ユニフォームを発表した。AC Nagano Parceiro 2023 Penalty Home2023新ユニフォームのデザインコンセプトは「ORANGE FOOTBALLで高みを目指す」。二千年の歴史を持つという地元長野市の戸隠神社奥社。そこに存在する樹齢約400年を超える杉並木参道からインスピレーションを得て、オレンジのグラデーションを用いたシンプルなストライプデザインで力強さを表現したという。 襟裏には「獅子よ千尋の谷を駆け上がれ」のメッセージ入り。右袖のNAGANOの文字と併せて、地域を代表してサポーターと共に一丸となって闘う意志を込めている。AC Nagano Parceiro 2023 Penalty Away2023新アウェイユニフォームはホワイトを基調にグレーの差し色で、グラフィックはホームと共通の杉並木参道に触発されたストライプ。各部スポンサーは、胸に「HOKTO(ホクト)」、鎖骨右に「長野都市ガス」、鎖骨左に「炭平」、背中上に「MANATEC(マナテック)」、背中下に「栗田病院」、左袖に「不二越機械工業」、パンツに「信濃毎日新聞」。AC Nagano Parceiro 2023 Penalty GK新ゴールキーパーユニフォームは引き続き、1stにブルー、2ndにイエローを採用。デザインはFP用と共通のストライプ柄を使用する。
2023年02月09日 18:37
トッテナムが、インテルのクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチ獲得を検討しているようだ。
2023年02月09日 18:30
プレミアリーグのレスターが2月8日、公式ツイッターを更新。元日本代表FW岡崎慎司のメッセージ動画を公開し、現地ファンから話題を呼んでいる。 現在、ベルギーのシント=トロイデンに所属する岡崎は、かつてレスターでプレー。2015-16シーズンにドイツ1部・マインツから加入すると、初挑戦となるプレミアにすぐさま適応。ゴールだけでなく、前線からの積極的な守備など、献身的な姿勢でもチームの躍進に貢献し、クラブ創設132年目にして初のリーグ制覇を成し遂げた“ミラクル・レスター”の立役者のひとりとなった。 そんなストライカーがレスターのSNSに登場。クラブは、シント=トロイデンのジャージを着た岡崎が「んー、家族です」と英語で述べた動画を公開し、次のように綴った。
「インスタグラムで岡崎慎司に『あなたにとってレスター・シティとは?』と聞いてみました。彼の答えはとてもシンプルで、一言…家族。そして、私たちはそれが大好きです!」 この投稿には現地のファンも「私たちはこの男が大好きだよ。笑顔のレジェンド」「彼がまだレスターを家族としていて見てくれてうれしい」「彼を見ると浮かぶのはあのバイシクルキックだ」「これまでこのクラブでプレーした選手の中で、最も過小評価されている選手の1人」「愛してるよシンジ」「ずっと大好きだ」「あなたが恋しい」などと反応。涙の絵文字を使い、感動の声を寄せるファンもいた。 レスターの歴史に名を残した日本人FWの雄姿は、クラブを離れて3年半が経った今なお、現地のファンの心に深く刻まれているようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】「あなたが恋しい」レスターファンも感動!クラブ愛を一言で示した岡崎慎司のメッセージ
2023年02月09日 18:20
1月の移籍市場でFWコーディ・ガクポやFWノニ・マドゥエケといった攻撃の核となる選手を失ったPSVアイントホーフェン。しかし、このクラブには19歳のオランダ代表MFシャビ・シモンズという逸材も残っている。
バルセロナやパリ・サンジェルマンを経て、今季からPSVでプレイしているX・シモンズ。昨季はPSGで公式戦9試合の出場に留まったが、今季はここまでチーム最多タイとなる公式戦25試合に出場。トップチームで多くの経験を積んでおり、10ゴール4アシストという好成績も残している。
そんな中でも今月5日のフェイエノールト戦で見せた彼のパフォーマンスには多くの称賛が寄せられた。左ウイングのポジションで先発出場したX・シモンズは、8分にFWアンワル・エル・ガジの先制点をカットインからのスルーパスでアシスト。68分にも中央でボールを持ったX・シモンズが起点となり、FWトルガン・アザールのゴールが生まれている。
スペイン『AS』によれば、PSVの指揮官を務めるルート・ファン・ニステルローイ監督は「今日のシャビ・シモンズのプレイは素晴らしかった」「あの年齢であのようなプレイができるなんて信じられない」「精神的に強く、プレッシャーの中でもチームを助けてくれる。攻撃においてどれほど彼が重要か……」と彼のことを手放しで褒め称えている。
さらに、元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏は「彼は今のオランダ代表の中で最高の選手だと思う」「もし私がクーマン(代表監督)だったら、彼を中心にチームを作るだろう」とX・シモンズの才能を絶賛。元オランダ代表FWイブラヒム・アフェライ氏は「全ては彼から始まり、全ての脅威も彼から生まれる。そして守備での仕事ぶりも…… この若者は戦士だ」と攻守における貢献度の高さを評価した。
まずは、オランダの名手たちがこぞって注目するこの19歳がPSVでどこまで開花するのかが見ものだが、順当に行けば、メガクラブに舞い戻って中心選手として活躍する彼の姿も見ることができそうだ。先輩たちの期待を裏切らず、世界のトップオブトップまで上り詰めることができるか。
2023年02月09日 18:15
バレンシアは、“ボロ”ことサルバドール・ゴンサレス・マルコ暫定監督の後任として、ヌーノ・エスピリト・サント氏の招へいを検討しているようだ。8日、スペイン紙『アス』が伝えている。 昨シーズン終了後にコパ・デル・レイ(国王杯)準優勝の立役者でもあるホセ・ボルダラス氏を解任し、新監督としてジェンナーロ・ガットゥーゾ氏を迎えたバレンシア。“狂犬”に違わぬ振る舞いで若手選手の多いチームを鼓舞する姿に加えて、最後尾からボールを繋いでいくスタイルは、“名門復活”の兆しを感じさせるものだった。しかしW杯中断明け以降は不調に陥ると、ラ・リーガ第19節バジャドリード戦の敗戦が引き金となり、1月31日に双方合意で契約を解除。シンガポール人の実業家ピーター・リム氏がオーナーになって以降、ここ9年で10人目の監督退任となっている。 ガットゥーゾ前監督の後任として、“火消しのスペシャリスト”ボロがピーター・リム政権下で6度目の暫定監督を務めているものの、期待された復活劇を見せることなく、降格圏との勝ち点差が「1」の17位と低迷が続いている。『アス』によると、この状況を打開しようとピーター・リム氏がミゲル・アンヘル・コロナSD(スポーツディレクター)をシンガポールに呼び寄せた模様。ボロの進退に関する協議が行われ、今後数時間でバレンシアのベンチの将来が決定されると報じている。 また『アス』は、すでに複数のオプションがテーブルに置かれているが、その内のひとつにあたる“ボロ続投”の可能性は低いと指摘。一方でリム氏らの本命は、かつてバレンシアで指揮を取ったヌーノ・エスピリト・サント氏の招へいのようだ。しかしヌーノ氏は今現在、アル・イテハド(サウジアラビア)の監督を務めており、同クラブが設定する500万ユーロ(約7億3000万円)の契約解除金を支払うか検討していることも併せて伝えている。 ここ数シーズンはピッチ外の問題に悩まされ続けているバレンシアだが、11人目の新監督招へいで長い長いトンネルから抜け出すことはできるのだろうか。
2023年02月09日 18:12
マンチェスター・C所属のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンが、トルコ大地震の被災地へ支援物資を送ったようだ。
2023年02月09日 18:07
ブライトンの三笘薫がプレミアリーグで大きな話題となり、アジア人選手に対する注目はさらに増しているのかもしれない。 サッカーサイト『sportskeeda』は2月8日、「世界のアジア人選手ベスト5」を選出した。トップはトッテナムの韓国代表FWソン・フンミン。2位にブレイク中の三笘が選ばれた。 そのほか、3位にポルトのイラン代表FWメフディ・タレミ、4位にはウォルバーハンプトンの韓国代表FWファン・ヒチャンを選出。5位はアーセナルの日本代表DF冨安健洋となっている。 三笘はロベルト・デ・ゼルビ監督の就任以降、プレミアリーグで初先発したチェルシー戦でアシストを記録したのを皮切りに、特にワールドカップ以降に好調を保っている。 Sportskeedaは「ミトマはプレミアリーグで旋風を巻き起こしている。2021年夏にブライトンに加入するまで、あまり知られていなかったが、この数か月で本当に生き生きとしている」と報じた。「今季はここまでブライトンで7得点を挙げており、そのすべてがここ11試合で決めたものだ。ミトマは速さがあり、ダイレクトなFWで、素晴らしいフットワークですでに対戦相手たちに悪夢を見させ始めている」「178センチとそれほど高くはないが、空中戦でも脅威になると証明した。大学ではドリブルに関する卒論を書いている。ボールの進め方に関する芸術を習得したようなのも道理だ」
一方の冨安は今季、ベン・ホワイトに右SBの定位置を明け渡しているものの、最終ラインの全ポジションをこなせる多才ぶりと堅実な働きで、リーグ首位に立つアーセナルに貢献している。 Sportskeedaは「チームメイトたちと違い、トミヤスは派手さがあまりない選手だ。守備の仕事をこなすのに非常に効果的で真面目なSBである。右SBでも左SBでもプレーできる」と伝えた。「技術的にも恵まれており、非常に良いクロスを入れることができる。今季はここまでアーセナルで公式戦25試合に出場して2アシストを記録している」 世界最高峰の舞台で高く評価される両者は、これからその“序列”を上げていけるのか。そしてさらにこのランキングに割って入る日本人選手が出てくることも期待したい。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】「ミトマは人間じゃない」「気持ち悪いぐらい」相手DFが両膝をつく!プレミアの“華麗なテクニック10選”にチョイスされた三笘薫のキレキレドリブル
2023年02月09日 18:00
今季プレミアリーグで4位と好成績を残しているニューカッスル。新オーナーの下で世界一のリッチクラブとなったニューカッスルは、的確な補強で着実にチームを強化し、力を付けてきている。チームが転換期を迎える中で、出場機会が減少する主力も増えていくだろう。今冬の移籍市場で注目株となっていたものの、最終的には残留を決断した男がアラン・サン・マクシマンである。英『SkySports』によれば、今季は先発から外れることも多いサン・マクシマンに対して、複数クラブが関心を示していた模様。現に今季のプレミアリーグでは13試合に出場しているものの、スタメンは5試合のみと苦しい状況が続いている。 しかしプレミアリーグ第22節ウェストハム戦にてサン・マクシマンは「ここにいることをとても誇りに思っている」とチームへの忠誠心を明かしている。また試合に出たい気持ちは当然ありながらも「私はベンチにいるためにサッカーをしているわけではない。しかし、状況を理解しなければならないこともある」と難しい心境についてコメントした。スピードとテクニックを武器にサイドから強烈な個性を発揮するサン・マクシマンは、ビッグクラブも注目のウインガーだ。激しいポジション争いをどのように戦っていくのか、注目したい。
2023年02月09日 17:50
アーセナルの元スカウトであるジル・グリマンディ氏が、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エンバペの獲得に近づいていた過去を明かした。8日、イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。 グリマンディ氏は1997年から2002年までアーセナルのDFとしてプレー。引退後はスカウトを務め、現ミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー獲得(2012年夏)などに携わった。 そんな同氏は、スカウト時代の裏話を明かした模様。その中に、現在世界最高峰のウィングとして活躍するエンバペに関連した話が出たようだ。「スカウトの仕事は選手を見つけることだけではなく、まだ知られていない才能を見つけることもだ。私にとって、それはキリアン・エンバペだった。我々は彼を説得することが出来なかった」「彼は2013年6月末に契約が満了になり、2月に会談の場を持った。もし、我々が彼に加入するよう説得出来たら、彼はクラブを変えていたはずだ。でも、彼はそこからモナコに行くことを決めた」「アーセナルは(エンバペの獲得に対して)常に全力を尽くしていた訳ではなかったので、かなり状況は複雑だった。最初は簡単で、選手と話すと、彼はすぐにサインしたいと思っていた。でも、結果を出せなければ選手をトップチームに導くのは難しい」 また、グリマンディ氏はクオリティーの高い選手を引き付けるには、トップクラスに留まることが重要であること、その一方で下部組織を通じて才能ある選手を育てたことへの称賛も口にしている。「出来るだけ長くトップクラスに留まることが重要だ。しかし、私が成長を見守ったブカヨ・サカ(イングランド代表FW)やエディ・エンケティア(イングランド人FW)のような選手は、困難な時期であっても、クラブの中にいる才能を決して忘れてはならないことを証明している」 エンバペは、幼少期からASボンディというチームでプレーし(アーセナルのフランス代表DFウィリアム・サリバも同じチームでプレーしていた)、2013年からモナコの下部組織に所属。2017年からPSGで活躍を見せているが、アーセナルも2016年に再度エンバペに接触し、当時のアーセン・ヴェンゲル監督も自宅まで説得に動いた過去も。しかしながら、結局移籍は実現せず、現在に至る。 フットボール界に「たら・れば」は禁物。だが、エンバペが本当に加入していたら、現在のアーセナルはどうなっていたか、興味は尽きなさそうだ。
2023年02月09日 17:47
Jリーグは9日、2023シーズンのビデオアシスタントレフェリー(以下、VAR)に関して、「オフサイドラインの3D化」と「VARdict(バーディクト)」を新たに導入することを発表した。
2023年02月09日 17:30
浅野拓磨が所属するボーフムは2月8日、DFBポカールのラウンド16でドルトムントと対戦。ブンデスリーガでは目下、ギリギリ残留圏内の15位と下位争いを強いられているボーフムにとって、イングランド代表FWベリンガムやドイツ代表DFズーレら錚々たる面々を揃えるドルトムントは難敵に他ならなかった。 とはいえ、リーグ戦とは違ってカップ戦は一発勝負。前日7日にもドイツ2部で首位のダルムシュタットが、フランクフルトをあと一歩のところまで追い詰めている。欧州視察中の日本代表・森保一監督が見守るなか、4−2−3−1の右ウイングで先発した浅野も積極的な姿勢を前面に押し出そうと闘志を燃やしていたはずだ。 実際、ボーフムは立ち上がりからアグレッシブにプレスをかけ、高い位置で奪ってカウンターを仕掛ける形を何度か作る。浅野は右に陣取りながら、対面にいる左SBリエルソンに激しく寄せに行き、相手のビルドアップを混乱に陥れる。
さらに攻撃面では、一番のストロングである裏を狙うプレーに加え、中に絞って起点を作ったり、1トップのホフマンとポジションを変えながら流動的に攻めを構築するなど、非常に多彩な仕事ぶりを披露。日本代表のイメージと異なる姿を印象づけた。 こうしたなか、20分には鋭い動き出しからフンメルスとズーレが守る相手守備陣の背後に抜け出し、右後方に位置していたホフマンの決定機を演出。さらに32分には右に開いたホフマンからの折り返しに反応。あと一歩でゴールという惜しいチャンスを作った。「カタール・ワールドカップまでの4年半に、自分がやってきたことが正解だったというのは胸を張って言えますけど、結果が全ての世界でそれは通用しない。少し休んで見方を変えることも1つの仕事だと僕らはよく言われますけど、自分に休みは必要ない。思考を止めることは絶対にない。ここからもっと足りないものを探しながらやっていくしかないと思います」と、クロアチアに敗れた翌日に熱っぽく語った浅野らしく、「何とかして自分自身を進化させるんだ」という強いパッションが一挙手一投足に色濃く出ていた。
前半終了間際に相手ボランチのジャンにがら空きのゴールにロングシュートを決められ、0−1でビハインドを背負ったボーフム。浅野は後半に入ってより目の色を変えてゴールに突き進もうとする。 48分には左ウイングのアジェイのクロスにニアで合わせたが、シュートは惜しくも枠外。52分にはペナルティエリア外から思い切りの良いミドルを放ち、54分には前線に抜け出したアジェイに浮き球のスルーパスを供給。決まっていれば確実にアシストがつくようなキラリと光るプレーだった。 もともとオフ・ザ・ボールで勝負するタイプだった浅野が、ここまでテクニカルな縦パスを出せるようになったのは、紛れもなく大きな成長と言っていい。2016年夏に初めてドイツへ赴いた頃は「ピッチがぬかるんでいて、ボールが全然止まらない。何でこんなに難しいのか…」と苦渋の表情を浮かべていた男も、今季で欧州7シーズン目。この日のピッチもところどころ芝が剥げ、ぬかるんだ状態だったが、彼は正確な技術で難なくボールをコントロール。チャンスにつなげていた。 2月4日のホッフェンハイム戦での今季リーグ初ゴールも豪快なドリブル突破から奪ったものだったが、浅野が“オン・ザ・ボール”でも仕事のできる選手へと確実に変貌しつつあるのは特筆すべき点。そこは強調しておきたいところである。
【動画】浅野拓磨がゴラッソ! 快足を飛ばし、ワンフェイクを入れて、GKの股を射抜く!
そんな背番号11の攻守両面の貢献も奏功し、ボーフムは相手のハンドで得た64分のPKをボランチのシュテーガーが確実に決め1−1の同点に追いつく。そこから攻撃が加速しそうな雰囲気も感じられた。 しかし、ドルトムントも負けられない。ベンチに温存していたモデストやロイスといった実績あるスターを次々と投入。同点弾からわずか5分後にカウンターからロイスが決勝点を叩き出し、勝負を決めた。 結局、浅野はゴールに絡めないままタイムアップの笛。ポカール16強敗退という現実を突きつけられた。それでも豪華タレント軍団のドルトムント相手に見劣りするどころか、勇敢にボールを奪いに行き、多種多様な攻撃パターンを披露。本人の中でも少なからず「やれる」と実感したのではないだろうか。この日の浅野のパフォーマンスを森保監督もポジティブに捉えたに違いない。
これで今季の浅野はリーグ戦を残すのみとなった。右膝の内側側副靭帯損傷で9〜11月まで欠場していたこともあり、ブンデス出場は10試合にとどまっている。得点1というのもFWとしては納得できないだろう。 チームを2部降格危機から救い出すためにも、今後の15試合でどれだけゴールやアシストといった目に見える数字を積み重ねられるのかが肝要だ。浅野は自身に課せられた使命を果たすべく、突き進むしかない。
「ピッチの中で『次にどうしようか』と思っていても、なかなかその瞬間に的確な判断ができないのが自分のウイークポイント。大舞台に立っても、一瞬一瞬でしっかり頭を働かせて、身体に命令を出して、プレーにつなげないといけない。常に100%でプレーすることが良い時もあれば、そうじゃない時もある。そういった緩急を含めて、プレーしながら改善していくしかないかなと思います」 浅野はW杯敗戦後にこんな話もしていたが、判断とプレーのスピードを研ぎ澄ませ、脅威を与えられる存在になることも追求すべきだろう。今回のドルトムント戦で示した前進や成長を自信にして、今季ラスト3か月間で一段階上のステージに到達してほしいものである。取材・文●元川悦子(フリーライター)
2023年02月09日 17:14
今から10年ほど前のレアル・ソシエダにはある合言葉があった。その主役はシャビ・プリエト。2017−18シーズン限りで現役を引退するまでソシエダ一筋を貫いたワン・クラブ・マンだ。シャイで控えめな性格が災いし、その実力と実績に見合った評価を得たとは言い難いが、チームメイトからの信頼は抜群だった。 難しい局面でも冷静にボールを捌き、チームを落ち着かせた。ボールを保持すれば、右サイドに陣取るプリエトに展開することが当時のソシエダの基本戦術だった。つまり冒頭の合言葉とは「プリエトにボールを集めろ」だ。 0−1と敗れたバジャドリー戦で、プリエトと同じ感覚に陥らせた選手がいた。タケ・クボ(久保建英)だ。チームメイトは判断に迷った時に判で押したように彼にボールを預けていた。 ソシエダは今、トップチーム登録者数25人中15人が大なり小なりコンディションに問題を抱えている。そんな野戦病院と化したチームにおいて、タケは違いを生み出す存在になっている。チームメイトから主役と認められた所以だ。 責任を背負わされると足がすくんでしまう選手もいるが、タケはその対極に位置する。責任が大きければ大きいほど意気に感じ、このチームのピンチを逆にチャンスに捉えている。バジャドリー戦も、「今こそ自分の出番だ。世界のトッププレーヤーになるための一歩を踏み出す時が訪れた」という強い意気込みが伝わってくるプレーだった。
ポジションは4−3−3の右ウイング。しかしそれはあくまでスタート地点で、立ち上がりから電光石火のドリブルを武器に頻繁に中央に顔を出した。逆サイドでファーストチャンスを得たのもそうした神出鬼没な動きが実った結果だった。 一旦右サイドで起点を作った後、ペナルティエリア内に侵入。左足を振り抜いたが、シュートはゴール右に外れた。ヒヤリとさせられたのは31分のシーンだ。ルーカス・オラサに足を踏まれ、ファンの心の悲鳴が聞こえてくるようだった。これ以上の怪我人はごめんである。 ハーフタイムを挟んだ後半、ソシエダは押し気味に試合を進めた。攻撃を牽引し続けたのはやはりタケだ。ポジションにとらわれずに極悪非道な人形ように動き回り、そのプレーは悪魔的ですらあった。 しかし肝心のフィニッシュの局面でまたしても立ちはだかったのはバジャドリーの守護神、ジョルディ・マシップだ。64分、ブライス・メンデスとのパス交換からボックス手前まで切り込みミドルシュートを狙うが、そのセーブに遭い、その直後にもアシエル・イジャラメンディとのワンツーから再び左足で相手ゴールを強襲。しかしシュートは少しコースが甘く、マシップにキャッチされた。 結局、ロスタイムで迎えたチャンスも大きく枠を外したが、最後の一滴までエネルギーを使い果たすプレーは改めてファンの胸を打ち、スタジアムに大きな歓声が沸き上がった。チームの合言葉は、最初から「タケにボールを集めろ」であることは誰の目にも明らかだった。取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)翻訳●下村正幸 【動画】チームが敗れてもMOMに選出!次々にチャンスを創り出す久保建英
2023年02月09日 17:03
アメリカMLS(メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドは2月8日、セルティックからギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスの完全移籍での獲得を発表。クラブが加入を伝えた公式動画が話題を呼んでいる。 今冬、セルティック退団が有力視されていたギアクマキスは、当初、浦和レッズ移籍がほぼ確実とみられていた。しかし急転直下、アトランタ・ユナイテッドが争奪戦を制し、クラブが加入を発表した。 その際、アトランタ・ユナイテッドは公式ツイッターで動画を投稿。空を飛ぶ飛行機の映像に、機長のアナウンスで「私たちのフライトプランを変更しました。日本の埼玉からジョージア州のアトランタへルートを変更する」との音声が流れている。
この動画には日本のファンも「煽るねぇ…」「浦和、ハイジャックされた上に煽られてる」「埼玉に空港は無いぜ!」「公式がやることかね?」「この挑発動画エグい」「むちゃくちゃ煽られてるやん」「面白いな」「挑発的すぎる」などと反応。また、一部の人からは憤慨する攻撃的な声も上がった。 一時は、浦和のメディカルチェックを受けたとも報じられていたギアクマキス。地元紙『Daily Record』によると、家庭の事情や条件面の理由もあり、アトランタへの移籍を本人も希望していたようだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】「面白いな」浦和を煽った? アトランタの挑発的なギアクマキス獲得報告