2024年03月29日 17:04
イングランドサッカー協会(FA)は28日、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に所属するサンドロ・トナーリ(Sandro Tonali)が、50件に及ぶ賭博規定違反の疑いで処分対象になったと発表した。 トナーリの複数回に及ぶFA規則への違反は、2023年8月12日から10月12日までに行われたとみられている。 昨年10月にイタリアサッカー連盟(FIGC)が賭博規定違反で10か月の出場停止処分を科し、これを国際サッカー連盟(FIFA)も承認したため、トナーリはクラブや代表戦で今季すべてを欠場することが決まっていた。 代理人によるとギャンブル依存症に苦しんでいるというトナーリは、調査に協力したため3年に及ぶ可能性があった処分期間が10か月となり、2万ユーロ(約325万円)の罰金も科された。 ■関連記事 ・トナーリ、賭博で10か月出場停止 伊サッカー連盟が処分 ・ザニオーロ、サッカー賭博での処分なし 伊連盟 ・ユーベのファジョーリに7カ月出場停止、サッカー賭博違反で
2024年04月29日 09:05
現地4月28日に開催されたリーグ・アンの第31節で、伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ドゥ・ランスが敵地でクレルモンと対戦。1−4で大敗を喫した。
この一戦で、一時は同点となるゴールを決めたのが、左サイドハーフで先発した中村だ。
0−1で迎えた33分、右サイドからのクロスにヘッドで競り、さらに味方と敵DFが交錯してこぼれてきたボールを右足のダイレクトボレー。鮮やかにゴールに叩き込んでみせた。
【動画】中村敬斗の鮮烈ダイレクトボレー弾!
この見事な一撃にファンからは次のような声が上がった。
「うますぎ!」
「まじで芸術!すごい!」
「本当シュート技術高いよね!」
「中村敬斗の精度は半端ない」
「驚異的なテクニック」
「シュート力に精度中村さんボレー凄すぎ」
「このフィニッシュ能力は今までずっと日本にいなかったタイプ 本当に貴重」
「相変わらず決定力えげつないなあ」
23歳の日本代表アタッカーは、同僚の伊東を上回る今シーズン4点目となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 08:39
[J1第10節]柏 1−1 鳥栖/4月28日/三共フロンテア柏スタジアム
4月28日に開催されたJ1第10節で、柏は鳥栖とホームで対戦。14分に先制を許す展開も、40分に島村拓弥のJ1初ゴールで追いつく。後半は逆転を狙ったが得点は生まれず、試合は1−1の引き分けに終わった。
柏は序盤から右サイドの島村にボールを集めた。25歳のドリブラーは外に張って受けたり、時には相手のギャップに顔を出してパスを引き出した。マイボールにすれば果敢に仕掛け、相手のCBを釣りだしたところでスルーパスを供給する。
幾度となく決定機を作り、ゴールへの期待が高まってきたなかで迎えた40分に、マテウス・サヴィオのクロスから島村が仕留めた。
自身の得点について、島村は「サヴィオがうまく抜け出して、最初はファーに行こうと思った。でも自分はヘディングに特長がないので、マイナスのほうが良いと思ってあそこにポジション取りをした。うまくボールが来て、一本目のシュートは止められたけど自分の前にこぼれてきたので、あとは押し込むだけだった」と振り返る。
【動画】マテウス・サヴィオのクロスから島村拓弥がJ1初ゴール!
島村は、24日に行なわれたルヴァンカップの群馬戦で2アシストを記録。その試合でも右サイドで相手の脅威となっていた。
「途中から入ってもスタートから出ても、フィーリングが良い試合っていうのは多かった。でも今日は、アップの時にボールを触った感じとかは全然ダメで。最初はやばいかなと思っていたけど、いざ試合が始まったら良いプレーができてたので、結果としては良かった」と島村はホッとした表情を見せた。
「今、リーグ戦で追加点を取れていないっていう現状があるけど、チャンスは確実に作れている。なので、あまりマイナスに考えずに、もっとチャンスを増やせば、おのずとゴールも増えると思うので、そこを意識してやっていきたい」
柏は今季ここまで、リーグ戦で複数得点を取った試合がないが、島村がいる右サイドはストロングポイントとなっている。次節は、J1初挑戦で上位に位置するFC町田ゼルビアと5月3日に対戦。リーグ屈指の強度を誇る相手に、島村はどう立ち向かうか、注目だ。
取材・文●平龍生(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 08:03
元日本代表DFの安田理大氏が、DAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、現役時代の特別ボーナスについて明かした。
番組内で「変わった契約」の話から、ダービー戦など重要な試合での“臨時勝利給”の話題に。すると安田氏は、サガン鳥栖時代のエピソードを明かした。
「鳥栖の時、(スポンサー企業だった)DHCの吉田会長が来て、フロント、スタッフも、メンバー外の選手も全員に現金20万(円)とか」
【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
安田氏が「20万もらうでしょ、封筒で。『これ奥さんに言う?』みたいな」と当時を回想すると、内田氏は爆笑していた。
なかなか表沙汰にはならない裏話と言えそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 08:00
U-23日本代表は現地4月28日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝・U-23イラク代表戦の前日練習を実施した。
2024年04月29日 07:51
レアル・ソシエダは26日に行われたレアル・マドリー戦に0-1で敗れた。
久保建英は古巣対決でゴールネットを揺らすも、その前にレアルMFオーレリアン・チュアメニへのファウルがあったとして得点は取り消されている。
試合後、久保が「ボールを失った選手(チュアメニ)は倒れ込んだ。チャンピオンズリーグでどうなるかはわからないが、笛は吹かれないと思う」などと発言したことは大きな話題になった。
そうしたなか、スペインサッカー連盟は、久保の得点が取り消された場面での主審とVAR担当審判との会話音声を公開。🗣️ AUDIO REVISIÓN VAR
🗓️ Jornada 33 | Primera División
⚽️ @RealSociedad 🆚 @realmadrid | 33'#ArbitrajeRFEF | @CTARFEF pic.twitter.com/VhjcnZPZex
— RFEF (@rfef) April 27, 2024
チュアメニに対するアンデル・バレネチェアのファウルがあったとして、久保の得点は取り消しに。
『Mundo Deportivo』によれば、久保のシュートが入った直後にレアル選手たちは主審を取り囲んで抗議していたが、VAR審判はその時点でこう呼びかけていたそう。
「APP(その前のプレー)におけるファウルで得点を無効にする可能性を評価するためにOFR(ピッチ脇のモニターでの確認)を勧める」
「(主審がモニターへ確認しに行った際に)すぐスクリーン上にとてもいいカメラ(アングル?)が目に入るはずだ。バレネチェアがボールに触れておらず、チュアメニの足に触れているのが見えるだろう」
その後、主審は「重要なのはそこだ。もし、ボールに触れていなければファウルとなり、何もなしになる」と話していたという。
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ただ、同紙では「主審は、ボールに触れていなくてもファウルではなく得点は取り消されないという可能性を見落としている」とも指摘している。
2024年04月29日 07:20
ラツィオで再び先発起用されるようになった鎌田大地。
マウリツィオ・サッリ前監督はスペイン人MFルイス・アルベルトとの併用をタブー視していたが、イゴール・トゥドール新監督は鎌田と彼を同時起用している。
トゥドール監督は27日のヴェローナ戦でも2人を先発起用しており、1-0で勝利した試合後にはこう述べていた。
「彼(鎌田)とルイス・アルベルトには親和性がある。彼はサッリのサッカーにはあまり向いておらず、このタイプのサッカーに向いている選手。
私は彼が好きだ。彼には10(番?)のメンタリティがある。前線でもディフェンスの前でもプレーできる。彼は頭のなかにコンピューターがあるが、全ての選手がそうなって欲しいね。チームに大地が10人いればと思うが、どんな監督も彼を気に入るだろう」
サッリよりも自分のチームに合っているとしつつ、鎌田を誉めちぎっている。
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また、ルイス・アルベルトは2列目、鎌田は3列目に配置されているが、2人は流動的なポジション交換ができているとも話していた。
2024年04月29日 07:00
カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップに参戦中のU-23日本代表は現地4月28日、準決勝・U-23イラク代表戦の前日練習を実施。このトレーニング前、山本理仁が取材に応じた。
山本はこの前の日のトレーニングで、唯一、ホテルでコンディション調整となっていたが、前日練習で復帰。自身のコンディションについては、「中2日で試合をやっていたので、全員疲労はきています。僕もそうですけど、ただここ中3日だったので、昨日よりは回復しましたし、良い状態です」と明かした。
また対戦相手のイラクとは、今大会開幕前に練習試合で対戦(非公開)。そのうえでの印象をこう語った。
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「チームでの分析でもありましたけど、前線の選手のスピードであったり、カウンター、ヘディングの強さというのは、注意しなければいけない点だと思います。練習試合でやりましたけど、こういう大会になると、また目つきも変わって、全然違うチームになってくると思うので、油断せずに良い入りをしたいと思います」
山本は「前の試合よりかは正直言うと、重圧は少ないです。ただ、何も勝ち得てないんで、ここで勝たなきゃいけないですし、一発でしっかり勝ち切って、オリンピックへの切符を掴みたいと思います」と意気込んだ。
イラクとの準決勝は日本時間29日の26時30分キックオフ予定。勝利すれば3位以上が確定し、パリ五輪の出場権を獲得できる重要な一戦だ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月29日 06:55
モナコは28日に行われたリーグアン第31節リヨン戦に2-3で敗れた。
2024年04月29日 06:43
鎌田大地が所属するラツィオは4月28日に開催されたセリエAの第34節で、ヴェローナと対戦。1−0で勝利を飾っている。
3−4−2−1のダブルボランチの一角で先発した鎌田は、攻守に躍動。驚異的な運動量で何度も前線へ走り込んで、攻撃に参加する。
66分にボール奪取からの絶妙のパスでビッグチャンスを創出すれば、72分にもマッティア・ザッカーニが決めた決勝ゴールの起点となった。
【動画】鎌田が絶妙クロスでビッグチャンスを創出
その鎌田を、この試合の「MVP」と称賛したのが、ラツィオのレジェンドであるマルコ・パローロだ。ラツィオの専門メディア『CITTACELESTE』によれば、前指揮官マウリツィオ・サッリに冷遇されていた日本人MFを主軸に抜擢したイゴール・トゥドール監督の手腕を称えつつ、こう発言している。
「まるでトゥドールが困難な状況を打破したかのような熱狂が周囲に広がっている。実際、あまり成績の良くなかった選手たちを信頼し、カマダは素晴らしい試合をし、間違いなく他の選手たちにもエネルギーを与えた。体力的には問題なく、ラツィオは最後まで試合を続ける」
39歳の元イタリア代表MFは、「今日は当然の勝利だったが、もっと大勝になった可能性もある。MVP? カマダを挙げたい。私の観点からすると、トゥドールはサッリよりも現代的だ」と続けている。
政権交代で、鎌田の立場と評価は激変している。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 06:30
デンマークのブレンビーで覚醒している鈴木唯人。
22歳のアタッカーは28日のノアシェラン戦でもゴールを決めた。前半45分、ドリブルでボックス内に侵入するとファーへのシュートを冷静に沈めてみせた(試合は1-1のドローで終了)。
『Bold』によれば、鈴木は国外クラブから注目を集めており、トップクラブのスカウトたちがスタンドに集結していたとか。
視察に来ていたのは、マンチェスター・シティ、リヴァプール、トッテナム、レアル・ソシエダ、シュトゥットガルト、ウニオン・ベルリン、ヴォルフスブルク、ホッフェンハイム、アヤックス、ナント、パルマ、ヘンクの12クラブ。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった逸材12名
ブレンビーのフットボールディレクターは「その情報をどこから仕入れたのかは分からないが、ブレンビーを訪れるクラブのことは目にしているし、いくつかのクラブは見覚えもある。それは別にして、鈴木はひらめきを持ったスキルフルな選手だ。我々は彼を保持したいが、サッカー界に絶対はない。もちろん、目標は移籍する前に少し長くいてもらうこと。彼には来季もプレーして欲しい」と話していたそう。
2024年04月29日 06:29
プリメイラ・リーガ第31節が28日に行われ、ポルトとスポルティングが対戦した。
ポルトガル屈指の名門クラブによる今シーズン2度目の直接対決。首位を快走するスポルティングは2−3で敗れた昨年12月のヴィトーリア戦以降リーグ戦で無敗を維持しており、直近では7連勝中と波に乗っている。一方の3位ポルトは直近5試合で2勝1分2敗とやや安定感を欠いており、現在は1試合消化の多い4位ブラガと全くの同勝ち点。トップ3の座を守るためにも勝利が欲しいところだ。スポルティングの日本代表MF守田英正はベンチスタートとなっている。
開始早々の7分に試合に均衡が破れる。スポルティングのバックパスに対してプレスを敢行し、GKフランコ・イスラエルのキックミスを誘うと、ルーズボールを拾ったフランシスコ・コンセイソンからぺぺーへ繋ぐ。ボックス内へスルーパスが送られると、これに抜け出したエヴァニウソンがネットを揺らし、ポルトが先制に成功した。
序盤でビハインドを負ったスポルティングはペドロ・ゴンサウヴェスやフランシスコ・トリンコンが積極的にボールに絡むも、なかなか決定機を作り出すことができない。対するポルトは33分、独力でボックス内へ持ち運んだエヴァニウソンが左足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の左へ。41分にはスポルティングのハイプレスを掻い潜り、マルティン・フェルナンデスが右サイドをドリブルで敵陣ボックス前まで侵入。中央へ横パスを送ると、抜群のファーストタッチでDFを交わしたぺぺーが右足でネットを揺らし、リードを2点に広げた。
流れを変えたいスポルティングは後半開始と同時にヴィクトル・ギェケレシュ、50分にエドゥアルド・クアレスマを投入。しかし、ボールは保持できるものの、人数をかけた攻撃を繰り出すことができず。ギェケレシュも積極的に左右のスペースへ流れて起点を作るが、決定機には繋げられない。61分にはヌーノ・サントスと守田もピッチへ送り込まれる。
65分、右CKを獲得したスポルティングはN・サントスのインスイングのボールに森田が頭で合わせたが、ヘディングシュートは相手選手がブロック。70分にはP・ゴンサウヴェスがボックス手前中央から強烈なミドルシュートを放ったが、GKディオゴ・コスタに難なくキャッチされた。ポルトは攻撃の機会こそ減ったものの、統率された守備で相手チームの攻撃を跳ね返し続ける。
スポルティングは87分、ロングフィードに抜け出したN・サントスのクロスにギェケレシュが頭で合わせて1点差に詰め寄る。さらにポルトのキックオフに対してプレスをかけると、インターセプトに成功したジェニー・カタモがボックス内右のマーカス・エドワーズへ展開。ゴール前への折り返しをギェケレシュが押し込み、あっという間に試合を振り出しに戻した。その直後には小競り合いに発展したM・エドワーズにレッドカードが提示される。
試合はこのまま2−2で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節は5月4日に行われ、ポルトはアウェイでシャヴェスと、スポルティングはホームでポルティモネンセと対戦する。
【スコア】
ポルト 2−2 スポルティング
【得点者】
1−0 7分 エヴァニウソン(ポルト)
2−0 41分 ぺぺー(ポルト)
2−1 87分 ヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティング)
2−2 88分 ヴィクトル・ギェケレシュ(スポルティング)
2024年04月29日 06:23
4月28日に開催されたプレミアリーグの第35節で、5位のトッテナムは暫定首位の宿敵アーセナルとホームで対戦。
2024年04月29日 06:19
スパルタ・ロッテルダムは4月28日、17位フォレンダムに1−0の辛勝。オランダリーグでの順位をひとつ上げて8位なったスパルタは、UEFAカンファレンスリーグの出場権を懸けたプレーオフ進出に大きく前進した。
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右の三戸舜介、左の斉藤光毅――、スパルタが誇る2人のサイドアタッカーが前半からフォレンダムの守備陣に襲いかかり、9分には三戸の左からのクロスに斉藤が滑り込んだが合わせ切れず。さらに32分、敵の背後でパスを受けた斉藤が決定機を迎えるも、DFの懸命なタックルに左足シュートはブロックされた。
三戸は40分、ハーフウェイライン付近で敵のボールを奪うと単騎ドリブルからシュートを放ったが、ゴールの枠を捉えられない。後半キックオフ直後には斉藤のパスを受けた三戸がゴール中央からシュートを撃つも、やはり枠を外してしまった。
「日本人、お互いに結構チャンスがあったので、決め切らないとダメですね。しっかり決めないとチームに迷惑をかけてしまいますし、俺たちのこれからのためにもゴールを決めないといけない」(斉藤。以下同)
斉藤は今季3ゴール・5アシスト。三戸は2ゴール。前者は負傷による長期離脱、後者はオランダでプレーし始めてまだ4か月だ。それでも両者が作り出しているチャンスの数を思えば、ゴール数は少なくとも2倍になっていないとおかしい。
「勝って良かった。俺にチャンスいっぱいあったんで、引き分けに終わっていたら責任をめっちゃ感じたと思います。とりあえず勝って良かった。決めたかったですけれど…」
後半しばらくしてフォレンダムに攻めるターンが回ってくると、斉藤光毅が2回、ビッグプレーを披露して、スパルタに流れを大きく引き寄せた。1度目が72分、右サイドライン際を切り裂いたおよそ70メートルのロングドリブル。2度目は87分、自陣バイタルエリアから30メートル前進した中央突破だ。
斉藤が魅せた自陣深い位置からの一人カウンターにファンは沸いたものの、ドリブル始動時は共に2人のマークを外さないといけなかった。このリスク覚悟のプレーは勘か? 自信か? それともチームが劣勢のなか、自身のドリブルでチーム全体を押し上げようとしたのか?
「『行ける』と思ったのと、勘でやった部分と両方でした。うまくいったので、良かったと思いますけれど、最後は珍しくマジで足がつってしまいました。もう少しドリブルしたかったんですが、つったのでパスを出すしかなくなっちゃった。そこのタフさも身につけたい」
このプレーを最後に、斉藤はベンチに退いたが、残り時間3分のところでキレと力強さのあるドリブルで一気に自陣から前線にボールを運んだのは見事。「試合終盤でのパフォーマンス低下」という課題を大きく改善しつつあることを証明した。
「そうですね。自分のなかでも90分近く出るのが当たり前みたいな感じになっているので、そこは成長してるのかなと思います。しかし、まだ十分ではない。これからレベルアップしていく上でもっと強度が必要になってくると思う。 このレベルに合わせるんじゃなくて、常に上を目ざしながらやっていきたい」
75分、CFラウリツェンが決めた値千金の決勝弾は、GKオライのロングキックを左サイドライン際で斉藤が好トラップしたのが起点だった。
「ゴールキックの前に(GKオライと)目があって、『俺に蹴ってくれ』と合図したら、いいボールを蹴ってくれた。今日はトビアス(ラウリツェン。194cm)が風とかもあって空中戦で勝っていなかったので俺が受けるほうがいいかなと思った。そういう選択肢を増やしていきたいなと思います」
U-23日本代表は29日、イラクとU-23アジアカップ準決勝を戦う。この試合に勝てば日本のパリ五輪出場が決まる。
「自分は応援しかできないので、本当に頑張ってほしい。勝ってほしい」
――パリ五輪出場が決まったら?
「もちろん行きたいです。ホントに大事な大会、自分のキャリアにとって大事な大会にしたいとずっと前から思っています。そこ(カタール)に行って戦えないことにもどかしい気持ちもあるし、残念な気持ちもありますけど、そこは決まったことだし、変えられないこと。だから信じる。自分が活躍すればパリ五輪に出られると思います。競争は激しくなるでしょう。だから、今は自分のことに集中してプレーしたいです」
取材・文●中田 徹
2024年04月29日 06:10
アーセナルは28日に行われたプレミアリーグ第35節トッテナム戦に3-2で勝利した。
3点をリードした後にGKダビド・ラヤのミスなどで失点するもダービーでの白星を手にしている。
日本代表DF冨安健洋は左サイドバックとして先発するとフル出場。
『football.london』では、「序盤の攻防ではボール扱いがやや雑だったが、試合が進むにつれて改善。1vs1のデュエルでは堅実だが、ボール扱いは常にベストではない」として6点、『London Evening Standard』では「チェルシー戦での勝利に続いてポジションを保持し、アーセナルで最高の左サイドバックのように感じられる。後半序盤にはフリーキックからいいチャンスがあったが逃した」として7点の評価を与えていた。
冨安健洋のすごさ!CB、右SB、左SBを全部できる「超三刀流選手」8人
アーセナルは暫定ながら首位に再浮上(勝点差1の2位マンチェスター・シティは消化試合数がひとつ少ない)。ブカヨ・サカは「終わり方は酷かったけれど、最終的には価値があった。みんな満足しているよ。ダビドはミスをしたけれど、ラスト数分はアンビリーバブルだった。全てのクロスに対応してくれた。彼は冷静さを保っていたけれど、それは簡単なことではない。彼の功績は大きいよ」と話していた。
2024年04月29日 06:07
日本人5選手が所属する首位のセルティックは現地時間4月28日、スコットランドリーグの第34節で6位のダンディーと敵地で対戦した。
古橋亨梧と旗手怜央が先発、岩田智輝がベンチスタート、前田大然と小林友希がメンバー外となったセルティックは30分、旗手の縦パスを受けた古橋がワンタッチで落としたボールをジェームズ・フォレストがダイレクトボレー。これがゴール右に突き刺さって先制点に成功する。
62分には岩田を投入すると、その5分後、旗手のラストパスを相手がクリアしきれず、こぼれた球を拾ったフォレストが追加点を奪取。74分には1点を返されるも、そのまま2−1で勝利し、公式戦5試合負けなしとなった。
【動画】セントミレン戦、旗手の強烈右足弾&古橋のドンピシャヘッド弾
セルティックの地元メディア『Glasgow World』は、この一戦に出場した選手たちを採点。旗手、古橋、岩田の3人を、それぞれ以下のように評価している。
旗手/採点「7」
「前半は黒子に徹していた。先制点のシーンでは一翼を担った」
古橋/採点「6」
「序盤は限られた効果しか発揮できなかった。ダンディー守備陣の身体の強さに手を焼いたが、先制点をアシスト。重要なゴールに貢献した」
岩田/採点「4」
「カラム・マグレガーと交代でピッチに入る。無難に役割を果たした」
セルティックは次節、5月4日にホームでハーツと相まみえる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部