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2024年03月29日 20:19
「巨人−阪神」(29日、東京ドーム) 阪神の青柳晃洋投手がまさかのボークから5回3失点でKOされた。 立ち上がりから走者を背負いながらも粘りの投球でスコアボードにゼロを並べていた青柳。だが五回、先頭の吉川に二塁打を許すと、直後に投球動作に移ろうとしたしぐさをボークと判定されて無死三塁と好機を広げた。 マウンドで不服そうな表情を浮かべ、両手を広げて「WHY」ポーズをとった右腕。慌ててマウンドへ安藤投手コーチが駆け寄った。戸郷は投ゴロに仕留めたが、続く佐々木の遊ゴロで木浪が懸命のバックホームを繰り出すも、吉川が頭から滑り込んでセーフ。岡田監督がリクエストを要求するも判定は覆らなかった。 なおも2死二塁から、梶谷に痛恨の2ランを被弾した青柳。岡田監督もベンチで厳しい表情を浮かべたまさかのボークからリズムを崩し、2年連続の開幕投手は5回3失点で交代を告げられた。
2024年04月29日 07:47
スイングした際にボールの一部が破損
■オリオールズ 7ー0 アスレチックス(日本時間28日・ボルティモア)
MLBで試合中に文字通りボールが“破壊”される珍事が起こった。27日(日本時間28日)に行われたオリオールズ-アスレチックスの試合で、打者がスイングした際にボールの一部が破損。MLB公式X(旧ツイッター)も注目し、「このように破壊されるのは見たことがない!」と綴った。
2回、アスレチックスのランゲリアーズが初球をスイングすると、バットのちょうど先端に当たり、ボールには強烈なスピンがかかった。打者のすぐ横に転がってファウルとなったが、ボールの外側が破れて中身が飛び出していた。
これには捕手のマッキャンと球審、そして打者のランゲリアーズも苦笑い。場内も一時困惑する珍場面だった。
ネット上でも「マジかよ」「信じられない」「破壊された」「ワオ、こんなことがあるのか」「ファナティクス(透けるユニホームが物議となっている)は野球ボールも作っているのか?」「品質はどうなんだ?」と驚きの声があがっていた。(Full-Count編集部)
2024年04月29日 07:41
○ メッツ 4x−2 カージナルス ●
<現地時間4月28日 シティ・フィールド>
ニューヨーク・メッツが逆転サヨナラ勝利でスイープを回避。元西武のリード・ギャレット投手(31)がMLB全体トップに並ぶ5勝目を挙げた。
試合は1対1の同点で延長タイブレークへ突入し、10回表から3番手としてギャレットが登板。一死三塁の状況を作られたが、2つの三振を奪ってピンチ脱出。しかし10回裏、チームが無得点に終わると、回跨ぎで11回表も続投。先頭打者に適時打を許したものの、守備の援護も受け、最少失点で2イニングを投げ切った。
そして11回裏、メッツは二死に追い込まれるも、ハリソン・ベイダーの適時打で同点とし、続くマーク・ビエントスの1号2ランでサヨナラ勝利。土壇場からの逆転で連敗を止め、僅か一日で勝率5割に復帰。次戦はナショナルリーグ中地区2位のカブスと4連戦を行う。
ギャレットは今季ここまで8試合にリリーフ登板し、5勝0敗1セーブ、防御率0.61をマーク。14回2/3を投げ、27個の三振を奪っている。
一方、カージナルスは連勝が3でストップ。フル出場したラーズ・ヌートバーは4打数1安打の内容で、3試合ぶりに安打を記録した。
2024年04月29日 07:40
人気グループ「TWICE」のSANAが始球式を行った
韓国を拠点として活躍する9人組ガールズグループ「TWICE」メンバーで、日本人のSANAさんが27日、韓国・ソウルの蚕室球場で行われた韓国プロ野球、LGツインズ-KIAタイガース戦で始球式を行った。SNS上には「美しすぎて永久保存版」といった、ファンが悶絶するコメントが続出している。
丈の短い背番号12、「SANA」とプリントされたLGのユニホームと、ジーンズ姿でグラウンドに登場。マウンドの前からワインドアップで投じた球はノーバウンドでキャッチャーのミットに収まった。地元放送局の実況、解説者も2人そろって「オォー」とメロメロな声。見事な投球にSANAも万歳しながらピョンピョンと飛び跳ねて喜んでいた。
投球前にはマイクをもって韓国語で挨拶。最後には「LGツインズ、ファイティン!!」と呼びかけると、スタンドのファンからは大歓声。SANAさんもキュートな笑顔で手を振って応えた。
人気アーティストの始球式の様子にSNS上には絶賛のコメントが相次いだ。「かわよすぎ」「美しさ増してる」「可愛すぎて目眩する」「圧倒的ハッピーオーラ」「美しすぎて永久保存版」「ビジュアルやばすぎる」「美しさが限界突破」「まじで美人」「美人すぎて神の領域」など絶賛する声が溢れた。(Full-Count編集部)
2024年04月29日 07:20
大谷翔平の“見たことない”顔つきにファン注目
ドジャース・大谷翔平投手の“豊かな表情”に注目が集まっている。
2024年04月29日 07:10
オリックス・小野泰己、育成再契約は「ものすごくありがたかった」
崖っぷちから這い上がる。オリックス・小野泰己投手が支配下選手登録に向け地歩を固めている。昨オフに2年連続での戦力外通告を受け「ここまで積み上げてきたものがこんな形で終わるのかという思いはありました」。いつも通り柔和な表情で受け答えをするが、その目は笑っていなかった。
小野は2016年ドラフト2位で阪神に入団。プロ2年目には7勝を挙げたが右肘の故障などで救援に転向後は白星がなく、2022年シーズン終了後に戦力外通告を受けた。2023年から育成選手としてオリックスに入団。昨年4月に支配下選手登録されたが、故障で再び育成選手登録に戻ってしまった。
2年連続で受けた戦力外通告。覚悟はできていた。ウエスタン・リーグ最終戦から6日後だった昨年10月4日、社会人との練習試合に2番手として登板。2死を取った後、3人目の打者への2球目を投げた時、左脇腹を痛めて緊急降板した。
「(脇腹を)やった時は、落ち込んだというか。『もったいないな』でした。ここまで積み上げてきたものがこんな形で終わるのかという思いはありました」。球団が来季の戦力として選手をふるいにかける時期だけに、現役引退も頭をよぎったという。育成選手での再契約を打診され「ものすごくありがたかったです」と感謝する。
地道に積み上げてきたものがあった。昨年7月末からサイドスローに転向し、2軍戦3試合で3回を1安打6奪三振、無四球無失点。課題とされてきた制球難も影を潜め「新しい小野」に生まれ変わった。8月以降、1軍で2試合に登板し好投したものの中継ぎ陣は充実しており、以後は2軍でフォーム固めに専念していた。紆余曲折を経て迎えたプロ8年目にかける思い
練習試合で崩れてしまった「来季は1軍で」という思いをリハビリ中の支えに、今春のキャンプ最終日にブルペン入りし、約20球だが本格的な投球を再開した。3月10日の教育リーグで実戦復帰。3月23日の阪神とのオープン戦にも登板し、復活した姿を阪神ファンにも披露することができた。
「もう違和感はありません」というサイドスローで、4月7日のウエスタン・リーグ、ハヤテ戦では最速153キロをマークし、1回を無安打無失点。2三振を奪い、高めのストレートで3球三振に仕留める攻めの投球も見せた。支配下選手登録復帰へ猛アピールを見せた。
「ブルペンで投げられている良いボールを、試合の中でどう投げるか。再現性と修正力ですね」。紆余曲折を経て迎えたプロ8年目。静かな口調に覚悟が込められていた。(北野正樹 / Masaki Kitano)
2024年04月29日 07:00
◆ 「スタメンで出ればこれだけ結果を残せる」岡田采配がこの試合も的中!
阪神は28日、カード最終戦でヤクルトと対戦し4−3と接戦を制した。この日6番・三塁で今季初先発となった糸原健斗は、2回に先制の適時打を放つなど4打数3安打1打点と首脳陣の期待に応えた。
今季は代打での活躍が目立つが、先発出場でも猛打賞の活躍を見せた糸原に対して、28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも賛辞が送られた。
岩本勉氏は「まだまだ31歳で元気だから、これで佐藤輝明との競争にも一層拍車が掛かるのでは」と三塁でレギュラーの座を掴む佐藤輝との争いに期待を込めると、斎藤雅樹氏も「最近は代打が多かった糸原だが、出ればこれだけ結果を残せる。本人もレギュラーで出たいと思っているだろうから、良い競争になると思う」と太鼓判を押した。
齊藤明雄氏は「(先発で)3本打ったということは、代打で出たときも絞り球をしっかり定めている打席を迎えているのではないか。(今日も)そういう安打に見えた」と日頃からの打席の積み重ねを称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月29日 06:53
第1打席の中飛を好捕したブルージェイズのバーショ
■ブルージェイズ 3ー1 ドジャース(日本時間29日・トロント)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で出場。4打数無安打だった。第1打席での中堅後方への大飛球をフェンスにぶつかりながら好捕したブルージェイズのドールトン・バーショ外野手は「変な打球だったね」を本音を口にした。
初回の第1打席でガウスマンから中堅後方へ強烈な打球を放った大谷だったが、バーショの好守に阻まれた。飛距離は402フィート(約122.5メートル)で、MLBの公式データサイト「Baseball Savant」によると、本拠地ドジャースタジアムなら本塁打となっていた打球だった。
バーショは右翼方向に体を向けながら背走も、直前で体を逆方向にひねり、グラブをのばしてキャッチ。体はフェンスにぶつかり、「ガシャン」という音が場内に響いた。
ガウスマンのスプリットを捉えた打球は、スライス気味で最後は左翼方向へ流れていった。バーショは「変な打球だったね。真っ直ぐ飛んできたと思ったら、後ろに伸びてきたから身体を素早く捻る必要があった」と振り返った。
大谷については「感心させられるよ。強打するし、彼以外できないできないことをやってのける選手だ。119マイル(約191.5キロ)の打球や間を破る95マイル(約152.9キロ)の打球を打つかもしれないから、外野手は常に準備をしなければいけないよね」と話した。(Full-Count編集部)
2024年04月29日 06:50
◆ 1番起用に応える活躍に「気合が入った3安打だった」
巨人は28日、DeNAとのカード最終戦を6−2と勝利した。
2024年04月29日 06:40
◆ 「勝ち星はないが九里らしい投球」粘り強く打者と勝負する姿勢に高評価!
広島は28日に中日と対戦し、延長12回・0−0で引き分けに終わった。広島先発は今季初勝利を狙う九里亜蓮。7回99球を投げ、4安打3奪三振2四球無失点と要所をしめる力投を見せるも打線の援護に恵まれず、開幕5戦目も勝利とはならなかった。
ピンチは招くも中日打線を無失点で抑えた九里の投球に対して、28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。
斎藤雅樹氏は九里に対して「ちょっと本調子ではない感じはした。(本来は)もう少し真っすぐも変化球もキレがある」と現状を分析したうえで「だが緩い球を何種類も使いながら、何とか粘り強く投げた。九里らしさは出ていた」と持ち前の投球は出来たと評価。齊藤明雄氏も「勝ち星はないが、九里らしい投球はしていた。打者の弱点をうまく突く球を駆使して投げたピッチングに見えた」と相手打線に対峙する姿勢に賛辞を送った。
岩本勉氏も「自分の投球を続けていれば、後から数字はついてくる」と今後の九里の投球に期待を込めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年04月29日 06:20
大ブーイングの嵐の中打席「楽しい冷やかしも受け入れること」
■ブルージェイズ 3ー1 ドジャース(日本時間29日・トロント)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地・ブルージェイズ戦で4打数無安打だった。3打席凡退に抑えた先発のケビン・ガウスマン投手は「色々と球種を織り交ぜないといけないし、私たちはそれが上手くできたと思う」納得の顔だった。
初回の第1打席では内角のスプリットを中堅へ大きな打球を飛ばされた。ドジャースタジアムなら本塁打の大飛球だったが、中堅ヴァーショーが好守。4回先頭の第2打席では二直、6回の第3打席では見逃し三振に仕留めた。
ガウスマンは試合後、「試合を通して野手全体が素晴らしい守備を披露してくれた」と感謝。3打数無安打に抑え込んだが「彼は信じられない選手だ。彼は本当に素晴らしい選手だから、ボール球でも打つことができる。(降板後の)最終打席では、詰まらせることができた。でも、いつかは仕留められるだろう」と敬意を示した。
昨年12月に大谷はブルージェイズと契約するためにトロントへチャーター機で向かったと誤報が流れた。そのため、この3連戦では大谷が打席に立つと、大ブーイングが浴びせられていた。「ここに来てから、ブーイングが多かったからそれにも対処しないといけなかっただろうけど、楽しい冷やかしも彼は受け入れていたね」と笑っていた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月29日 06:20
◆ 今季最多援護を背に7回1失点!
ロッテは28日、本拠地での楽天戦に10−1で勝利し連敗が「7」でストップ。先発した小島和哉は7回1失点の内容で今季2勝目をマークした。
前回登板では7.2回2失点の力投も敗戦投手となっていた小島は、この日も初回からテンポの良い投球で4回までスコアボードに「0」を刻む快投を見せていく。
5回に内野ゴロで1点を失ってしまったものの、大量援護にも恵まれ7回108球1失点、5安打・4三振・無四球の内容でマウンドを後に。持ち前の変化球のキレと制球力を存分に発揮した投球で、チームの連敗を止めてみせた。
試合後はお立ち台で「連敗を止めようってよりかは、今日から連勝するぞっていう風に気持ちを持って行って頑張りました」と力強い言葉を残したロッテの左腕エースについて、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏は「内容的にはそんなに悪くなかった訳ですから、本人が言っていたようにこれから連勝を目指して欲しい」と開口一番称賛。
また同じく出演した齊藤明雄氏も「“俺についてこい”って投げてる姿で見せていましたね」と頼もしさに目を細めると、続けて「負けてこんでも投げなければいけない存在なので、今日から連勝するために投げたという気持ちが先発には必要じゃないかなと思います」とコメント。
苦しいチーム状況に飲まれるどころか自分がチームを引っ張ろうとする精神力を称え、投手としてのあるべき姿を見せた小島に改めて熱視線を浴びせた。
今季は2年連続で開幕投手を務めると、ここまでローテーションの中心としてチームトップの33.2回を投げて防御率2.41の好成績を残している小島。チームでは唯一3年連続で規定投球回数をクリアしており、その高い安定感と頑丈さはもはやチームにとっては無くてはならない存在となっている。2010年以来の日本一へ向け、今後も小島の投球に注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】大量援護で連敗止めた!/4月28日楽天戦の小島の2勝目ハイライト
2024年04月29日 06:10
◆ 「中心になる若い選手がいない」
西武は28日、敵地でのソフトバンク戦に2−3で敗戦。
2024年04月29日 06:00
「阪神4−3ヤクルト」(28日、甲子園球場)
阪神がヤクルトに連勝し、今季最多の貯金5とした。今季初スタメンの糸原健斗内野手が二回に中前へ先制適時打。四回、八回にも左前打を放つなど、猛打賞の活躍で勝利に貢献した。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「準備のたまもの」と称賛した。
◇ ◇
すごい勝ち方をした中でケント(糸原)の存在感が光りましたね!代打でもスタメンでも結果を出してくれます。二回は先制のチャンスで中前適時打。外角低めに沈んでいく難しい球でしたが、ケントらしい、しぶとい打球でした。四回、八回は走者を出したい場面で左前打。いずれも状況に応じた、ベンチが求める打撃ができています。もともと技術がある選手ですし、日頃からの準備のたまものだと思います。チームも勝って価値ある3安打になりましたね。
前日は木浪選手に代わってスタメンで出場した小幡選手が結果を残しています。ベンチにはメラメラ燃えている選手が控えていますし、日替わりヒーローが出るとチームは盛り上がる。打線全体はまだまだいい状態とは言えません。その中でも勝っている。選手の力はもちろん、岡田監督をはじめ、首脳陣のマネジメント力も見逃せません。
ケントの活躍にスタメンを外れたテル(佐藤輝)も刺激を受けているはずです。今後どういう行動に移していくか自分自身で決めなければなりません。昨年も悔しい思いをして乗り越えた経験があります。今回もいいように捉えて切り替えてやってほしいと思います。
2024年04月29日 06:00
「中日0−0広島」(28日、バンテリンドーム)
広島は投手陣が踏ん張って延長十二回の末、今季3度目の引き分けに持ち込んだ。先発・九里亜蓮投手(32)は7回無失点の好投。開幕から5戦未勝利となったが、安定感を見せつけた。八回からは5人の継投で中日の攻撃をしのいで執念のドロー。新井貴浩監督(47)は「みんなよく頑張りました」とナインをたたえた。この日見せた粘りを次戦こそ、勝利につなげていく。
敵地の盛り上がりを何度もため息に変えた。中日ファンが醸し出す、サヨナラ勝ちへの期待感が充満した終盤。そんなムードでも投手陣は最後まで本塁を踏ませなかった。6投手の継投による無失点リレーに新井監督は「本当、ナイスピッチング。全員よく頑張ってくれた」と接戦の中で粘りに粘った投手陣を称賛した。
その下地は先発・九里が整えた。五回まで相手打線を2安打に封じ、主導権を渡さなかった。六回は1死二塁のピンチでカリステ、中田をいずれも遊ゴロに仕留めて決定打は許さない。続く七回も2死三塁と攻められたものの、村松を左邪飛に料理した。
7回4安打無失点で前回登板から数えて計13イニング無失点。それでも開幕戦から5戦未勝利と4月は白星を挙げられなかった。「何とか勝ちを付けてあげたかったけどね。ナイスピッチングだと思います」と奮闘をねぎらった指揮官。九里本人は「自分の勝ち負けよりも、チームが勝てるような投球をすることが大事。次に向けて修正するところもあるので、しっかり準備していきたい」と次戦を見据えた。
その後は相手との我慢比べとなったが、各自が難所をしのいだ。ハイライトは延長十一回、森浦が1死一、三塁と攻め立てられた場面。ここで代打・福永を迎えるとベンチは申告敬遠を選んだ。
新井監督は「そのまま(勝負)だとタッチプレーになるから守りを考えて」と塁を埋めて、フォースプレーに備えたと説明。左腕は石川昂を二飛、岡林を二ゴロに抑えて絶体絶命のピンチを耐え抜いた。森浦は「1点取られたら負けなので、開き直って腕を振った。いい流れで他の投手たちがつないでくれたので、それに乗れたかな」と、うなずいた。
打線は松山を今季初スタメンで起用。先発野手に左打者を8人並べた。「意図的に全部左でいこうではなくて。キク(菊池)も休養を与えようと思って、そういうふうになったという感じかな」と新井監督。高橋宏には3安打と封じられたが「次回対戦につながると思う」と攻撃陣の対応をプラスに捉えた。
4時間3分の熱戦を戦い抜き、全員の力を結集させて負けなかった。「みんな、よく頑張りました」と指揮官。カープらしく一枚岩となって、相手に立ち向かっていく。
2024年04月29日 06:00
巨人6―2DeNA(セ・リーグ=28日)――巨人は六回に丸、佐々木俊輔(日立製作所)の連続二塁打で勝ち越し、八回に吉川の適時打などで加点した。
堀田は2年ぶり白星。DeNAは3安打に終わった。
快音から遠ざかっていた巨人の丸が、今季初めて1番で先発起用されて息を吹き返した。「僕をチームの歯車の一つとして考えてくれている。何とか応えたい」。シーズンMVP2度の実力者は意気に感じ、燃えていた。
先頭で迎えた三回、大貫の初球を積極的にスイングし、右前にはじき返した。28打席ぶりの安打が出て「つきものが取れた」。四回二死二塁に再び初球を捉えて中前へ先制打を放つと、同点の六回には右中間を破る勝ち越しの適時二塁打を放った。八回には犠飛でダメ押し点を挙げ、3安打3打点。前日まで球団ワースト記録の13試合連続3得点以下と貧打にあえいでいたチームを勢いに乗せた。
安打がなかった直近の出場7試合で計7四球(故意四球含む)を選び、試合前時点の出塁率は3割2分9厘。1番起用を提案した二岡ヘッド兼打撃チーフコーチは「何とか塁に出てくれればというのはあった」と信頼して送り出した。
米大リーグ・カブスの鈴木誠也はオフのトークイベントで、広島で同僚だった丸を「一喜一憂しない神」と評した。若手時代は結果が出ないと感情的になっていたという鈴木に対し、丸は「調子が悪くてアウトになるのは仕方ない。どうやってアウトになるのかを考えて打っていると、調子が戻ることもある」と心の持ちようを披露していた。
普段はひょうひょうとしている丸。試合後には「なかなかうまくいかないので苦しかった」と吐露したが、打席では「強く振れる球が来たら行こう」と積極的に仕掛けていった。感情の浮き沈みと向き合いながら、きっちり仕事は果たす。経験豊富なベテランは、やはり頼りになる。(井上雄太)
巨人・阿部監督「(堀田が好救援し)もう、あれに尽きると思う。(1番で起用した丸は)いい働きをしてくれた。出塁率は良く、経験もたくさんあるので託した。(12安打で6得点に)いい形で追加点が取れていったので良かった」