©sports-topics.net 2024
2024年04月27日 02:51
現地時間4月26日に開催されるラ・リーガの第33節で久保建英が所属する6位のレアル・ソシエダが首位のレアル・マドリーとホームで対戦する。 この一戦に先立ってスターティングメンバーが発表され、久保が3試合ぶりに名を連ねた。 【動画】久保がキレキレのドリブル突破で好機創出 30節のアラベス戦(1−0)で右ハムストリングに違和感を感じて途中交代となった久保は、31節のアルメリア(2−2)は71分から、32節のヘタフェ戦(1−1)は46分からと途中出場が続いていた。 スタメンに復帰した22歳は、2019年夏から3年間契約を結んでいた古巣とのホームゲームで、昨シーズンに続いて“恩返し弾”なるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 19:00
広島ユース出身で、トップチームでも主力を張る満田誠は、J1リーグ制覇に向けて熱い想いを抱いている。
「自分がユースに入った時(2015年)に広島が優勝しました。それをスタンドから見ていて、凄い盛り上がっているのが分かりました。今、新スタジアムに毎試合満員に近い観客が来てくれて、ユース出身者がたくさん出ている年にやっぱり優勝したいです」
競っているわけではないが、満田が気になるのはあの球団だ。
「どうしても広島は野球、カープのほうが人気があって。それに負けないくらいサンフレッチェにも熱はあるので、ドラマチックな展開で優勝できればサッカーファンを増やせるのかなと思います」
J1制覇に向け、満田は「負けない雰囲気を作ることが大事」と話す。
「観戦していて今日も勝ったなみたいな。そういう雰囲気を作られると、相手も嫌だと思います。それこそ3年前の川崎フロンターレ。まさに、負けない集団でしたよね。どことやってもどうせ勝つんだろうなって。あれが理想です。戦う前から、相手も『川崎かあ』みたいに、『広島かあ』っていうチームになれれば」
2021年シーズン、川崎は勝点92で独走優勝している。当時の川崎になれるポテンシャルが今の広島にはあるのではないか。良いサッカーはしているが、そこまで勝点を伸ばせてない現状を打破できれば、広島はJリーグで突き抜ける存在になれるのではないか。そんな質問をぶつけると、満田は次のように答えた。
「引き分けでどれくらいの選手が満足しているか。そこを勝ちに持っていけるかどうか。スコアレスドローだった神戸戦(4節)も相手のほうがチャンスがあったなか引き分けで満足せず、どれだけの選手、スタッフが勝利にこだわっていたか。そういう熱量が大事です。
3年前の川崎は苦戦した試合もあるけど、途中出場の選手が点を取ったりしていました。ポジション争いも重要で、スタメンを脅かす選手がたくさん出てくれば、良い意味での危機感が生まれるはずで。競争は本当に大事です」
では、負けない雰囲気を作るためにはどうすべきか。満田は即答した。
「失点を減らすことと先制点を取ること」
これを実践できれば広島は良いチームから常勝軍団になれると、満田は信じている。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月07日 18:43
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は、1−1のスコアで引き分けた。リーグ戦での今季初の連勝をまたも掴めなかったが、ここ4戦は負けなし(1勝3分)ともなっている。
今オフも例年同様に主力が抜け、新陳代謝を図るも、怪我人が続き、台所事情は難しい。もっとも我慢の時期を過ごすなかで、少しずつだが積み上げている点もある。興味深いのは何度も話し合いを重ね、徐々に失点が減ってきている最終ラインだろう。
特に新たにCBを組む大南拓磨と佐々木旭のコンビは発展途上で粗さも残すが、楽しみな存在にもなってきた。
「なんでも話を聞いてくれる」(佐々木)という先輩の26歳の大南と、24歳の佐々木は、試合後のロッカールームでは、SBの瀬川祐輔、ファンウェルメスケルケン際、アンカーの橘田健人らを交えて、動画で失点シーンなどの修正点を確認し合うのがルーティーン。隙を作ってしまう場面もあるが、安定感は増してきた印象だ。
これまでは左SBを主戦場にしていた佐々木が果敢に前へボールを奪いに出て、スピードとフィジカルに長けた大南が後方のエリアを幅広くカバーする。互換性も良いコンビと言えるだろう。
現にふたりは常にラインを高く保つ意識を共有しており、それは11節の浦和戦(○3−1)で、左CBの位置からオーバーラップした佐々木がハーフウェーライン付近から一気に持ち運んで決めたゴールにもつながった。
このコンビが今後、どう成長していくのかは見ものである。
【動画】福岡×川崎のハイライト
ただし、川崎のCBには先日のパリ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権でチーム最年少の19歳で大活躍した高井幸大が、貴重な経験値を手にして帰還。
さらに戦列に復帰したばかりで、時間を制限して起用されているジェジエウもベンチに控え、車屋紳太郎も怪我からの復活を目指してトレーニングに励む。
最終ラインからのパス出しという面では、チームとして改善すべき点を多分に残しており、そこを踏まえてのチョイスにもなりそうだが、今後、誰がCBを担っていくのかは注目である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:31
鹿島アントラーズのFW鈴木優磨の行動に称賛の声が寄せられている。
鹿島は5月6日にJ1第12節で柏レイソルと敵地で対戦。FWチャヴリッチのアディショナルタイムのゴールによって鹿島が2−1で劇的勝利を収めた。
この一戦の入場シーンが話題に。SNS上での柏ファンの投稿がきっかけだ。
「試合前の入場時に、レイソルのロゴを踏まないでピッチに入った鈴木優磨選手に、相手ながら拍手を送りたいです。子供達はきょとんとしちゃってますが(笑)」
添えられた動画には、選手が入場する場面で、後方にいた鈴木が一瞬画面から消え、花道を作っていた子供が戸惑うシーンが。その後、レイソルのロゴが入った地面を避けて入場する鈴木の姿が映されていた。
【PHOTO】鈴木優磨がレイソルロゴを避けて入場!
この投稿にファンが反応し、以下のようなコメントが寄せられている。
「ゲーム中と印象が違いますよね」
「優磨の素晴らしい配慮ですね」
「ヤンチャなくせにこういう事やるから彼好きなんすよ」
「同じ千葉県(銚子市)出身だからじゃないですかね?」
「昔の鹿島魂を持ってる男」
「これ凄いなぁ。周りによく思われたいとかじゃなく本当に『踏むのが気分良くないから』なんだってのが伝わってくる」
「試合の勝敗関係なしに取り上げてくれるレイソルサポの方も素敵です」
「試合後のあいさつでも一番丁寧だったりで憎み切れない男です」
鈴木が試合後に一礼してピッチを後にし、再び柏のロゴを踏まずにロッカールームへ引き上げる姿も投稿されるなど、対戦相手に敬意を示した行動が、両チームのファンの心を掴んだようだ。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月07日 18:30
過去2シーズン、サンフレッチェ広島はいずれもJ1リーグで3位だった。
2024年05月07日 18:12
「“もっとできたな”という悔しさがあります」
人生で1度きりのプロ初出場は、納得のいくものではなかったかもしれない。ただ、大学4年時にJのピッチを踏んだ経験は、成長の糧となるはずだ。
5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖と対戦。2−1で勝利した。
今節のサプライズは、5月2日に2025年シーズンの内定及び今季の特別指定選手承認が発表されたばかりだった桐蔭横浜大FW渡邊啓吾のメンバー入りだろう。
185センチの長身が売りの21歳は、2−1で迎えた82分から途中出場を果たすと、5−4−1のワントップとしてプレスに奔走し、1点のリードを守り切っての勝利に貢献。自身初となるプロの舞台でのゲームを、白星で飾った。
渡邊は、J初出場となった鳥栖戦をこう振り返る。
「平日の練習も湘南で参加していて、気持ちの準備はできていたつもりでしたが、いざ出場するとなると、緊張したし、すぐにバテてしまった。ただ、チームは勝てたので、今日の勝利をきっかけに、僕もチームとともに流れに乗れれば」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2−1 鳥栖
渡邊にとって、湘南の本拠地であるレモンガススタジアム平塚でのプレーは初めてではない。桐蔭横浜大の一員として戦う関東大学リーグでも、同会場が使用されることがあるため、今年だけで数えても、平塚でのプレーは3度目だ。
ただ、同じスタジアムでも、大学とプロではまったく違ったという。
「やっぱり景色がまったく違った。1万人を超える観客が作る雰囲気や、ピッチ上の熱など、プロ特有の素晴らしい雰囲気を味わえました」
鳥栖戦では、湘南の主軸FWルキアンが欠場。「(離脱の理由は)そこまで重いものではない」(山口智監督)とはいえ、5月11日の次節・FC町田ゼルビア戦で復帰できるかは不透明なため、同ポジションの渡邊にとっては絶好のアピールチャンスだ。
自身の持ち味を「持久力と、積極的にゴール前へ顔を出すプレー」と語る大学生ストライカーは、プロの舞台で結果を残し、ポジションを掴めるか。「デビュー戦では持ち味を出せなかった分、次節以降に魅せたい」と意気込む背番号34に注目したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:10
浦和レッズは5月7日、MF早川隼平のファジアーノ岡山への育成型期限付き移籍を発表した。
2023年2月にユースから2種登録された早川は、ルヴァンカップの第3節・川崎フロンターレ戦でトップチームデビューを飾る。続く第4節の湘南ベルマーレ戦では17歳4か月14日でゴールを決め、クラブのJリーグ公式戦最年少記録を更新。同大会では、ニューヒーロー賞を受賞した。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
U-19日本代表にも招集されている18歳の逸材は、クラブの公式サイトを通じて、以下のようにコメントした。
「このたび、ファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍をすることになりました。今シーズンは、みなさんの前でプレーすることができず、非常に悔しいです。最高のスタジアムの、最高のファン・サポーターのみなさんの前でもう一度プレーするために、必ず成長して帰ってきます」
なお、移籍期間は2025年1月31日までとなる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 18:06
5月4日、私はロンドンのエミレーツスタジアムでプレミアリーグ第36節のアーセナル対ボーンマスを取材した。
試合直前、アーセナルのミケル・アルテタ監督がピッチ上でこの一戦を生中継するテレビ会社のインタビューに答えていた。印象的だったのは、インタビューが終わった途端、集まった大勢のファンから拍手が沸き起こっていたことだ。
今季、アーセナルのホームゲームは残り2試合。今回のボーンマス戦と最終節のエバートン戦だ。優勝に向けてガナーズファンの興奮と期待感が伝わってきた。
また、開幕戦で大怪我をして長期離脱を強いられたユリエン・ティンベルがメンバー入りするという噂もあったが、結局、ベンチには入らず。冨安健洋が左サイドバックで先発に名を連ねた。
【動画】冨安効果と現地メディアが評価! ライス→トロサールで奪った追加点
その冨安は、試合開始直後からハードワークし、粘り強い守備を披露。攻撃でも、タイミングの良いランニングで相手のペナルティエリア内に侵入するなど、好機を演出。23分にはマーティン・ウーデゴーのFKを頭で折り返してトーマス・パーテイの決定機を作った。
最近のアーセナルのFKやCKでは、ベン・ホワイトが警戒されるようになっているので、セットプレーのチャンスの際には冨安がフリーになり、今まで以上に得点の機会が増えるはずだ。
その後、アーセナルは試合を支配し、前半終了間際にブカヨ・サカのPKで先制に成功する。後半には70分にレアンドロ・トロサールが貴重な追加点をゲット。このゴールで落ち着きが生まれるとアディショナルタイムには、デクラン・ライスのダメ押し弾が決まり、3−0で勝利を飾った。
アーセナルは1試合消化の少ない2位のマンチェスター・シティと勝点1差で首位をキープした。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
2024年05月07日 18:01
フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督が来季からリバプールの指揮を執ると言われるようになってから、遠藤航の去就を巡る噂は後を絶たない。
2024年05月07日 17:32
鎌田大地が来季もラツィオでプレーするかどうかは、あと1週間で分かるかもしれない。
イタリア紙『Il Messaggero』の報道として複数メディアが伝えたところによると、ラツィオは鎌田に対し、契約延長オプションを行使するかの最終決断を5月15日までに下すことを求めたという。
鎌田は昨年夏にラツィオと1年契約を結んだ。選手に行使可能な延長オプションがついており、鎌田が望めば今後もラツィオでプレーできる。
マウリツィオ・サッリ前監督の下では出場機会に恵まれず、鎌田が延長オプションを行使することはないと見られていた。だが、イゴール・トゥドール監督の就任後、鎌田の存在感は急上昇。スタメン出場が続き、チームの中心的役割を担うようになったことで、去就が注目されている。
【動画】鎌田大地の弾丸ミドルが先制点を演出
報道によれば、鎌田には2つのオファーが届いているとのこと。ひとつは、フランクフルト時代に薫陶を受けたオリバー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスだ。しかし、報道によれば、鎌田は「残留を具体的に再検討中」だという。
ただ、鎌田サイドはラツィオにある条件を提案しているとのこと。それは、オプション行使の場合、複数年と報じられていた延長を1年に限定するというものだ。これが認められれば、鎌田はもう1シーズンはラツィオでプレーし、2025年夏に再び身の振り方を選べるようになる。
現時点でトゥドールとラツィオの契約は2024-25シーズンいっぱいまで。指揮官と同じ契約期間とすることで、相性の良いトゥドールとの共闘を重視する考えなのかもしれない。ただし、ラツィオがトゥドールと契約を延長する動きも噂されている。
いずれにしても、ラツィオは5月末ではなく、15日までの決着を望んでいるという。ラツィオはフェリペ・アンデルソンの退団が決まり、ルイス・アルベルトやチーロ・インモービレの去就も不透明。この夏は改革的な動きも見込まれる。鎌田が残留するかは補強活動にも影響するはずだ。それだけに、クラブは早期決着を望んでいるのだろう。
監督交代を機に状況が一変した27歳は、どのような決断を下すのか。その選択が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 16:35
2024年5月7日、FC東京が寺山翼の負傷を発表した。
昨季は主にボランチだった寺山は今季、前線のポジションでプレーする機会が増えた。そんななか今季初スタメンを飾ったアルビレックス新潟戦(J1リーグ第10節/4月27日)で相手との接触で19分に途中交代を余儀なくされた。
その後、クラブリリースで詳細が説明されたのである。
チームドクターの診察を受けた結果、右膝内側側副靱帯損傷と判明。全治は8〜10週間の見込みである。
スタメンのチャンスを得た試合で怪我をしてしまったことは残念だ。ただ、今は早期の復帰を祈るのみ。挽回の機会はいずれきっと訪れるはずだ。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
【記事】「交渉は簡単ではありません」パリ五輪の海外組招集に森保監督が持論展開「東京五輪で我々がラッキーだったのは…」
2024年05月07日 16:34
アーセナルは今夏、ストライカーの獲得に動くことが予想されている。現段階では様々な選手の名前が浮上しているが、アーセナルのアカデミーで育ち、その後トッテナムでプロデビューしたジェイミー・オハラ氏はニューカッスルのアレクサンデル・イサクの獲得を薦めている。
2022年8月にニューカッスルにやってきたイサクは今シーズン、大きく飛躍を果たした。昨シーズンはリーグ戦22試合の出場で10ゴールだった同選手は今シーズン、ここまでリーグ戦27試合で20ゴールを達成。今シーズンはゴールを量産している。
そんななんか、オハラ氏はもしニューカッスルから引き抜くことが可能であるなら、イサクの獲得に全力を尽くすべきだと語り、アーセナルのレジェンドであるティエリ・アンリの姿と重ね合わせている。
「新しいルールが導入されるかもしれないし、ニューカッスルの状況が変わるかどうかはわからないが、もし売却する必要があるなら、私はイサクに1億ポンドを費やすだろう。彼はプレミアリーグのタイトルを獲ってくれるだろう」
「もし彼をアーセナルに入れたら...彼は私にティエリ・アンリをとても思い出させる。彼がアンリほど優れているとは言わないが、プレイの仕方や持っているものすべてが非常によく似ている。もし彼をニューカッスルから引き抜くことができたら、私は彼と契約するだろう」(英『Sky Sports』より)
財政関係でニューカッスルは今夏に主力選手の売却を強いられる可能性があり、イサクやブルーノ・ギマランイスといったメンバーの去就が注目されているが、クラブとして放出したいはずがなく、売却となっても多額の資金が必要になることは間違いないだろう。
アーセナルとしてもイサクを獲得できれば、チームのレベルがさらにアップすることが予想されるが、どのストライカーの獲得に今夏動くのか、注目だ。
2024年05月07日 16:11
リヴァプールに所属するウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの去就について、6日にイギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
2024年05月07日 16:10
レアル・マドリードが、同クラブに所属する元スペイン代表FWルーカス・バスケスとの契約延長交渉をスタートさせた模様だ。スペインメディア『RELEVO』が報じている。
現在32歳のL・バスケスは、レアル・マドリードのカンテラ(育成組織)出身の選手。2014年夏にエスパニョールへレンタル移籍へ出ると、その後完全移籍へ移行したが、翌年夏に買い戻しオプションが行使される形でクラブへ帰還した。“武者修行”へ出た1シーズンを除くと、レアル・マドリード一筋でプレーしており、これまでにトップチームでの公式戦通算で345試合出場35ゴール63アシストを記録している。
そんなL・バスケスとレアル・マドリードの現行契約は、今年の6月30日をもって満了を迎える。現時点で新契約は締結されていないが、今回の報道によると、新たな動きがあった模様だ。
今回、L・バスケスの代理人とレアル・マドリードの取締役会が契約延長に向けた交渉の場を設けたという。今季をもって契約が満了するL・バスケスに対しては、以前から『マルカ』などのスペインメディアによって、他クラブからのオファーがあると伝えられてきた。だが、L・バスケス自身はレアル・マドリードへの残留を最優先しており、他クラブからのオファーは聞きつつも、レアル・マドリードの“最終回答”を待っていたという。『RELEVO』によると、クラブが自分のパフォーマンスに満足しているかどうか、そして自分がまだ最高のレベルでチームに貢献できると感じられるかどうかを確かめるため、今季終了時まで契約延長交渉を待つ覚悟ができていたようだ。
だが、直近のL・バスケスのパフォーマンスに、クラブ側は満足しているという。史上最多記録を塗り替える通算36回目のラ・リーガ制覇を大きく引き寄せることとなった、4月21日開催のラ・リーガ第32節、バルセロナとのエル・クラシコ(○3−2)では、1ゴール1アシストに加えてPK奪取と全3得点を演出する活躍を披露。スペイン代表DFダニエル・カルバハルが累積警告により出場停止だった30日のチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグのバイエルン戦(2−2)でも、右サイドバックとして安定したパフォーマンスを見せていた。
今季はここまで公式戦通算34試合のピッチに立っているが、うち18試合が途中出場。それでも、出場すればカルバハルの代役に甘んじるには勿体ないと感じさせるパフォーマンスを見せている。また、ドレッシングルーム内でのキープレイヤーであることにも疑いの余地はなく、チームへの影響力という面でも非常に重要な役割を担っているという。
当初、レアル・マドリード側は32歳というカルバハルの年齢だけでなく、今年7月に33歳を迎えるL・バスケスの年齢も考慮し、右サイドバックの若返りを画策していることが報じられていた。だが、今季のL・バスケスのパフォーマンスを踏まえ、この考えを改めた模様。パリ・サンジェルマン所属のフランス代表FWキリアン・エンバペ、バイエルン所属のカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスらの獲得に本腰を入れ、右サイドバックは現行体制を維持する見込みだ。
このような背景から、レアル・マドリードとL・バスケスの代理人は、1週間半ほど前に契約延長交渉の場を設け、新契約を結ぶ意思を伝えたようだ。既に両者の間には“基本合意”が存在しており、交渉が完結したわけではないものの、残留が既定路線だと見られている。
また、『RELEVO』は直近のL・バスケスのパフォーマンスを受けて、来夏のEURO2024でスペイン代表に復帰する可能性も伝えた。FIFAワールドカップロシア2018を最後に“ラ・ロハ”からは遠ざかっているものの、スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督、そしてコーチングスタッフ陣も、現在のL・バスケスを高く評価しているとのこと。レアル・マドリード側も招集に値する選手と認識しており、今夏に代表チームへ送り出す用意を整えているようだ。
レアル・マドリードでは元ウェールズ代表FWギャレス・ベイル氏やスペイン代表FWマルコ・アセンシオ(現:パリ・サンジェルマン)の存在によって、本職の右ウイングでは出場機会が限定されていたが、右サイドバックとして新境地を開拓したL・バスケス。波のない安定したパフォーマンスを武器として、来季も白いユニフォームを身に纏うこととなりそうだ。
【ハイライト動画】エル・クラシコでL・バスケスは全3得点を演出
2024年05月07日 16:10
トッテナムのキャプテンを務める韓国代表FWソン・フンミンが、アンジェ・ポステコグルー監督への信頼を強調した。6日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
トッテナムは5日に行われたプレミアリーグ第36節のリヴァプール戦に2−4で敗れたことで、ニューカッスル戦(●0−4)、アーセナル戦(●2−3)、チェルシー戦(●0−2)に続いて4連敗を喫した。この結果、5位トッテナムと4位アストン・ヴィラとの勝ち点差は「7」のままとなり、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は厳しい状況となった。
試合後、ソン・フンミンは「チェルシー戦よりははるかに良かった。特に難しい場所でもプレーをしようとした」と前試合よりは内容が良かったと振り返りながら、次のように続けた。
「明らかに彼らは非常に強いチームであり、特に失点する前までは非常にいい競争ができたと思う。当然失点したら、追いつこうとしてよりリスクを冒してプレーしようとするけど、厳しい結果となった」
「厳しい局面では団結しなければならない。これは僕たちにとってもっと団結して強くなる絶好の機会でもある。この4試合は本当に厳しかったし、1カ月にまとめられてしまったので状況はさらに悪化したように見える。僕たちは最後まで戦い続けるけど、それにしても厳しい午後だった」
昨夏にポステコグルー監督が就任したトッテナムはリーグ戦10試合終了時点で7勝2分け1敗で首位に立つなど、好スタートを切っていたが、負傷者が続出した影響もあり、調子を落としてしまい、トップ4入りの可能性が難しくなってしまったことで、現在では同監督への風当たりも強くなってきている。
それでも、ポステコグルー監督の下で正しい道を歩んでいるかと聞かれたソン・フンミンは「間違いなくそうだ」と同監督への信頼を強調しつつ、さらなる改善を誓った。
「木曜日(チェルシー戦)は僕たちが望んでいた試合ではなかったし、とても残念だった。でも、リヴァプール戦の結果を見ると、非常に残念だったけど、正しい道を歩んでいると思う」
「これは監督の最初のシーズンであり、新しい選手たちがプレミアリーグでプレーするためにやってきたことを忘れてはならない。誤解しないでほしいけど、4連敗したことはとても残念だが、僕たちはこのような痛みと結果を受け入れて、より良くなるために一生懸命努力する必要があると思う」
2024年05月07日 15:55
パリ五輪出場を決めた大岩ジャパン。目下、気になる話題は「18枠は誰になるか」、「オーバーエイジの候補者は?」などである。ただ、そもそも海外組をどこまで呼べるのか。
ワールドカップと異なり、五輪は選手の招集に強制力がない大会だ。2016年のリオ五輪開幕直前、FWの久保裕也(当時ヤングボーイズ)がクラブの都合で本大会に参加できなかった例を覚えているファン・サポーターは多いはずだ。
一方、自国開催の東京五輪では日本代表メンバー22人のうち9人(五輪で過去最多)が海外組だった。具体的には、吉田麻也(サンプドリア)、中山雄太(PECズヴォーレ)、板倉滉(マンチェスター・シティ)、冨安健洋(ボローニャ)、橋岡大樹(シント=トロイデン)、遠藤航(シュツットガルト)、久保建英(レアル・マドリー)、三好康児(ロイヤル・アントワープ)、田中碧(デュッセルドルフ)である(当時のクラブで、在籍クラブはJFA発表のものに合わせた)。
なぜ、ここまで海外組を呼べたのか。そのカラクリについて、東京五輪代表を率いた森保一氏は次のように説明した。
「1、2年前から選手たちの移籍などの動きを本人たちに聞きながら、常にチェックしながら、オリンピックに出られる状況を作っていきました。所属先のクラブ、移籍先のクラブ、代理人さんと連携しながら早め、早めの動きをしたことで、本大会に選手を招集できたと思います」
五輪予選免除の恩恵により、早めに準備できた点が大きかった。そして森保監督は「我々がラッキーだったのは…」と持論を展開した。
「東京五輪が自国開催だった点です。他国でやる五輪より選手も出たいだろうと各クラブがそこに理解を示してくれたところはあったと思います」
東京五輪はいわば例外。パリ五輪本大会に向け、今から海外の各クラブと交渉をするのはタフな作業だ。森保監督は言う。
「五輪はIW(インターナショナル・ウインドー)の開催とは違うので、選手の招集はかなり難しい。移籍が絡むケースは予測がたっていれば交渉できますが、移籍先が分からない状態だとなかなか…。オーバーエイジを含め最強チームを作っていくと大岩(剛)監督は考えると思いますが、その交渉は簡単ではありません。日本の総力を上げての交渉が必要です」
海外組招集の壁は決して低くない。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
記事:松木や荒木も安泰ではない。パリ五輪本番の18人、最終予選組から生き残るのは5〜6人の可能性も。前回のアジア制覇時と比較