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2024年06月28日 21:15
欧州サッカーの祭典「EURO2024」は激戦のグループステージが終わり、いよいよ負ければ終わりのノックアウトステージが日本時間6月29日(土)深夜から幕を開ける。 同大会を放送・配信するWOWOWは、ノックアウトステージも全15試合を日本語実況・解説つきで生中継する。 「ワールドカップよりもグループステージ突破が難しい大会かもしれない」と、各国のレベルの高さに舌を巻いたのは、WOWOWで解説を務める坪井慶介氏。 元日本代表でW杯にも出場した坪井氏の目に、今大会はどのように映っているのかー。決勝トーナメントの展望とあわせてWOWOWが実施したインタビューを紹介する。スペインとドイツは頭一つ抜けている印象 ――グループステージ(GS)全体の印象は? W杯でもそうですが、どの国もGSは苦労するんだなと感じました。スムーズに勝ち上がっているのはスペインとドイツ、ポルトガルぐらいで、あとはどの国も苦労している印象があります。 もしかしたらW杯よりもGS突破が難しいと言える大会かもしれません。強豪国と呼ばれる国以外のチームでも非常に良いサッカーをしていると思います。そういう意味で、GS突破はやはり厳しいものだなと感じました。 優勝候補にも挙げられるイングランドには、メンバーは良いけどいつも苦戦する印象がありました。今大会もここまでは難しい状況にあるなと感じます。 メンバーを見れば見るほど、とんでもないチームだと思っていましたが、蓋を開けてみると“おやおや?”という印象が正直なところです。良い選手が集まるだけでは勝てないというサッカーの面白さを感じます。 ――改めてポテンシャルの高さを感じた国は? スペインとドイツは、選手層もそうですが、戦術的にも4-3-3、あるいは4-2-3-1で洗練されている印象です。 ボールポゼッションはもちろんですが、ボールを奪ってからも速い。中も外も使える。なんでも出来るチームだなという印象です。 選手層とやっているサッカーは頭一つ抜けていると感じていますし、順調にいけば準々決勝で両国が当たってしまうのはもったいないですね。 また、ポルトガルは個人的に注目している国の一つです。若くて良い選手もたくさんいますが、ぺぺ(ポルト/41歳)など、同世代の選手が活躍している点も注目している理由の一つです。 クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)も39歳ですよね。その年齢でトップレベルで活躍しているのは本当にすごいことです。個が強すぎるゆえにチームとしては上手くいかない可能性もある中で、ちゃんと結果を出してきている点は素晴らしいなと思います。 ある記事で、ジョアン・カンセロ(バルセロナ)が「(ロナウドは)ピークを過ぎているけど、色々な意味で影響力があるし、チームのために戦っているから代表でもできるんだ」といった趣旨の発言をしていました。若い選手が“彼はピークを過ぎている”と言えている環境は良いことだと思います。 僕はチームが結果を出していく上では、必ず経験豊富な選手が必要だと思っています。一方で、若い選手が育っていかないとチームのサイクルは回っていきません。そこをどれだけ上手くやるかが監督の仕事だと思っています。 僕自身、自分では(ベテランとしての振る舞いが)出来ていると思っていても、周りから見るとそうじゃないといったジレンマを感じていた時期がありました。ポルトガルの状態を見る限り、そういう意味でもとてもいい状態にあるんだろうなと感じます。 ――優勝候補に挙げられているフランスの印象は? 点が取れない印象ですね。エムバペやデンベレ(ともにパリ・サンジェルマン)、テュラム(インテル)など個の力で点が取れる選手たちが揃っているのに、ここまでは点が取れていない。その背景には、欧州各国の守備の固さとGKのレベルの高さが影響しているのかもしれません。 今大会は4-3-3や4-2-3-1のシステムを採用しているチームが多いですが、守備時には5バックに可変して守ったり、そのまま中盤でガチっと嵌めて守ったりと、守り方がすごく洗練されている印象があります。強力なサイドアタッカーがいるときは、後ろの枚数を増やすだけでなく、前の選手たちもおりてスペースを消すといったやり方がかなり洗練されている印象は受けます。 一方、攻撃の部分ではウィングが非常に重要だと思っていて、ここで1枚2枚と剥がせると一気に相手の守備組織が崩れます。ウィングが中に入ってサイドバックが上がってくる形でも良いですが、どちらにしてもサイドで剥がせる選手がいるかどうかが重要かなと思います。 ――GS全体を通して最も印象的なチームは? スペインはやっぱり強いと感じました。ラミン・ヤマル(バルセロナ)もそうですけど、ニコ・ウィリアムズ(アスレティック)もすごい。ロドリ(マンチェスター・シティ)やペドリ(バルセロナ)といった真ん中のラインもそうですが、ウィングが強烈です。 現代のサッカーは中央のラインだけではなく、ウィングの部分で相手を剥がせるか否かはかなり重要だと思っています。その点でスペインの両翼は状態が良いなと感じます。 ――今大会を通じて、日本サッカーが見習うべき点はありますか? 僕は守備の人間なので、ディフェンスのところに注目しています。先日、遠藤航(リヴァプール)と話す機会がありましたが、やはりボールを奪いに行くところに欧州と日本ではまだ差があるなと。 ボールを奪いに行くスピードと寄せる距離感が違う。奪うためにはボールホルダーの近くに行かないといけないけど、怯んで間合いを空けたらボールは取れないし、下がったらチームとして怒られるそうです。 ボランチが抜けていった選手についていく方がDFラインは崩れずにリスクは小さく済むかもしれないけど、欧州の選手はそこでDFの選手がボールを奪いにいく。自分のスペースを捨てて、後ろがマンツーマンになっても前に出てボールを奪いに行くといったリスクを負っている。 だからこそ攻撃的な守備になるし、見ていても面白いのだと思います。日本でももっとそういった守り方がスタンダードになっていくと良いなと感じています。 そこは“意識”と普段からの“習慣”が重要になってくる部分だと思います。一瞬でも躊躇したら間に合わない世界なので、日々の練習から徹底していくことが大事なんだろうと感じます。 ――守備の話になりましたが、気になるDFの選手はいましたか? イタリアのリッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ)は、クロアチアのヨシュコ・グヴァルディオル(マンチェスター・シティ)が出てきたときのような衝撃を受けました。もちろんサイズもあるし足元も強くて守備は間違いないですが、左足でボールを前に持ち運ぶこともできるので注目しています。 現代のDFには、パスが出せることとボールを前に運べることが求められますが、僕はいつも言っている通り、DFはまず守れないといけません。その点でもグヴァルディオルやカラフィオーリはやっぱり守備もすごい。それがベースにあった上で、攻撃のタスクをあれだけこなせるのはすごいなと思いますね。GSで苦労したチームの巻き返しに期待 ――いよいよ決勝トーナメントがはじまりますが、気になるチームは? GSを3位通過となりルーマニアと対戦することになったオランダは気になります。DFラインはサブも含めてすごい選手が揃っています。統率という意味でコンパクトさと対人の部分は世界トップクラスだなと感じています。 ただ、前線とDFラインの選手は充実している一方で、フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)を欠く中盤が若干手薄なのかもしれません。それが影響してか、得点力がイマイチといった印象があります。 ただ、GSで苦労したチームが決勝トーナメントで復調するケースは多々あります。そこにはすごく注目しています。 ドイツ、スペインやポルトガルなど、順当にGSを突破したチームと、イングランドやフランス、イタリア、オランダなど、GSで苦労したチームのどちらが決勝トーナメントで勝ち上がるのか。連戦ですし、スペインなど、ターンオーバーをしているチームが有利に思えますが、必ずしもそうは行きません。 とは言え、スペインは相当良い勝ち方をしてきていますし、ポルトガルなども良い状態です。どちらの状態のチームが勝ち上がっていくのか、すごく気になっています。 ――大会中、チームがうまくいっていない時に重要になってくることは? 大会が始まっているので、監督と選手の関係がどうとかを言っても仕方がありません。ピッチで選手たちが「俺たちがやろうぜ!」という状態になることが一番大切だと思っています。 GSで上手くいかないなりにもなんとか勝ち上がったのであれば、ピッチ内で選手たちがやるだけだと思います。ベンチメンバーも含めチームが一丸となり割り切って戦っていけるかが大事だと思います。 ――ずばり優勝予想は? 面白くない無難な答えとしては、スペインだと思いますが、個人的にはベルギーにも期待しています。 FIFAランキング2位とかにいながら、国際大会で優勝したことのないベルギー。実は現役時代からベルギーが好きで、チーム内で優勝予想をした際にはいつもベルギーを挙げていました。 デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)はキレキレですし、フィニッシュの面で上手く嵌まれば勝ち上がっていけると僕は思っています。今大会まで知りませんでしたが、ドディ・ルケバキオ(セビージャ)も、ものすごく良い選手です。ベルギーとポルトガルの中盤から前のタレントは本当に素晴らしいですね。 ――決勝トーナメントに向けて、視聴者へのメッセージをお願いします。 自分が応援していないチームを見ても、W杯に匹敵するくらい面白い試合ばかりです。僕は仕事を通してそのことを改めて感じています。 もちろん世界的に名の知れた選手たちのプレーを見ることも素晴らしいですが、「こんな選手がいるんだ!」という発見がある大会でもあります。大会が終わった後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)やUEFAヨーロッパリーグ(EL)が始まったときに、ここで戦った選手たちの活躍を見るのも面白い。 EURO2024の「最も美しく、最も奇妙なヘアスタイル」7名 現役時代はあまりEUROを見てこなかったので、今大会が僕にとって思い出のEUROになるはずです。みなさん、一緒に思い出を作りましょう!WOWOW番組情報『UEFA EURO 2024TM サッカー欧州選手権』 ・決勝トーナメント ベスト16 「スイスvsイタリア」6/30(日)午前0:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「ドイツvsデンマーク」6/30(日)午前3:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「イングランドvsスロバキア」7/1(月)午前0:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「スペインvsジョージア」7/1(月)午前3:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「フランスvsベルギー」7/2(火)午前0:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「ポルトガルvsスロベニア」7/2(火)午前3:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] 「ルーマニアvsオランダ」7/3(水)午前0:45[WOWOWシネマ][WOWOWオンデマンド] 「オーストリアvsトルコ」7/3(水)午前3:45[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド] ・準々決勝 7/6(土)・7(日) 午前0:45〜/午前3:45〜 ・準決勝 7/10(水)・11(木) 午前3:45〜 ・決勝 7/15(月・祝)午前3:00〜
2024年07月01日 05:00
FC町田ゼルビアでプレーするオーストラリア代表のFWミッチェル・デュークが、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選で同組となった日本代表の印象を語った。
町田は6月30日、J1第21節でガンバ大阪と対戦し、3−1で勝利。先制ゴールを挙げるなどチームの勝利に貢献したM・デュークに試合後、W杯最終予選で日本、サウジアラビア、バーレーン、インドネシアとグループCで同居した組み合わせの感想を訊くと、次のように答えた。
「日本やサウジアラビアとオーストラリアは必ず当たるね。もし自分がメンバーに選ばれるとすれば、埼玉スタジアムで10月15日に日本と対戦する予定なので、本当にワクワクしているし、心待ちにしている」
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また日本代表に対しては、「ヨーロッパで活躍している選手もいるし、Jリーグを見てもしっかり活躍できるだけの選手がたくさんいる。そういう意味でも日本には良い選手が揃っている印象だよ」と警戒した。
オーストラリアは2022年3月に行なわれたカタールW杯アジア最終予選で日本に0 −2で敗戦。M・デュークは自身も先発出場していたこの試合を振り返り、「私たちは前回負けているのでリベンジしたい。私も戦うチャンスがあれば勝ちたい」と意気込んだ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年07月01日 04:38
2024年6月30日、ノルウェー代表のオラ・ソルバッケンが期限付き移籍期間の満了(保有元はイタリアのASローマ)に伴っての退団が決まった。
今年1月にローマから加入すると、負傷離脱を経て5月22日のルヴァンカップ・V・ファーレン長崎戦で浦和デビューを飾ったソルバッケンは、そこから存在感を示してスタメンに定着した感もあった。しかし結局、在籍期間わずか半年でレンタルバックされることになった。
クラブリリースには、「期限付き移籍期間満了の瞬間まで同選手の残留を実現させるための手段を講じておりましたため、ファン・サポーターのみなさまへ事前にお伝えすることができず、またその結果、ソルバッケン選手本人からの直接のごあいさつが叶わず誠に申し訳ございませんでした」と記されている。
6月27日に岩尾憲がJ2の徳島ヴォルティスに完全移籍し、同30日のジュビロ磐田戦後に酒井宏樹とアレクサンダー・ショルツが退団の挨拶をした後の「ソルバッケン退団」の報だっただけに、少なからず衝撃があるだろう。
なお、ソルバッケン本人のコメントは以下の通りだ。
「全ての浦和レッズファミリーのみなさん、ありがとうございました。怪我をしてしまったこともあり、みなさんの前であまりプレーできず申し訳ありませんでした。日本に来た初日から、みなさんに歓迎され、このクラブの一員だと感じることができました。サポートをしてくれてありがとうございます。そして、これからもずっと浦和レッズを応援し、見守っています。Let’s go REDS」
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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2024年07月01日 04:26
2024年6月30日、FC東京がホームでアビスパ福岡に0-1で敗れた。試合後、75分から途中出場した遠藤渓太は失点のシーンについて次のようにコメントした。
「あの場面について僕がどうこう言える立場ではないですが、ただ、外から見ていた印象では隙を突かれた印象でした。あの失点で負けたのは悔しかったですし、話にならない失点という感じです」
65分まで首尾よく守っていたFC東京がまさに一瞬の隙を突かれて失点。クロスを上げられた小田逸稀、ゴールを決められた重見柾斗への対応はいずれも甘く、遠藤が「話にならない失点」というのも理解できる。
遠藤の感覚では「攻撃で怖い形が作れていたかと言うと、そこまで作れなかった」。
「本当にワンチャンスを決められてという試合で、それもサッカー。(劣勢だった)湘南戦では自分たちが勝って、それが今回は逆だったかなと」
福岡戦について遠藤自身も「サイドでフリーで受けるシーンはなくて、難しい試合でした」と話している。ボールが来てもマークがいる状況で、そこから打破するのも厳しかったという。
「絡むシーンも少なくて…。それが自分の問題なのか、チームの問題なのかは分からないですけど」
遠藤のこうしたコメントからも、福岡戦でのFC東京の苦悩が見て取れる。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
【記事】「大谷さんとか入ってないの?」内田篤人、スポーツ選手の“長者番付”トップ10の顔ぶれに驚き!「サッカー、夢あるじゃん」
2024年07月01日 04:01
2024年6月30日、アウェーでFC東京戦に臨んだアビスパ福岡は1-0と勝利。
2024年07月01日 03:37
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が6月30日に行われ、イングランド代表とスロバキア代表が対戦した。
ハリー・ケインやフィル・フォーデン、ジュード・ベリンガムら超豪華なスカッドを擁し、今大会の優勝候補筆頭との呼び声も高いイングランド。しかし、そんな前評判とは裏腹にグループステージでは低調なパフォーマンスに終始。最終的には1勝2分で首位通過を決めたものの、対戦相手を圧倒するような試合はなく、総得点もわずか「2」に留まっている。ベスト8進出を決め、チーム状態を上向かせることはできるだろうか。
対するスロバキアはグループE初戦で強豪ベルギー代表を1−0で撃破。その後はウクライナ代表に敗れ、ルーマニア代表とドローに終わったものの、各組3位の上位4チームに入り、チェコスロバキア時代を除き2度目の決勝トーナメント進出を決めた。前回グループステージを突破した2016年大会は、ドイツ代表に敗れてラウンド16敗退。イングランド有利との下馬票を覆し、最高成績となるベスト8進出を狙う。
後方からのビルドアップを試みるイングランドに対し、スロバキアは積極的なプレスを敢行。5分、中盤でのボール奪取から速攻を仕掛け、ダヴィド・ハンツコが左から鋭いクロスを上げたが味方には合わず。12分にはスルーパスに抜け出したルカーシュ・ハラスリンが決定機を迎えたが、マルク・グエイとキーラン・トリッピアー鋭いカバーリングを見せた。中盤での激しい攻防が続き、序盤から多くのイエローカードが提示される展開となる。
22分、イングランドはデクラン・ライスのインターセプトを起点にチャンスを作り、ボックス内左に抜け出したベリンガムがフォーデンにラストパスを送るもシュートは打てず。すると25分、後方からのロングボールをユライ・クツカが頭で逸らし、ダビッド・ストレレツがキープ。ボックス内右へスルーパスを送ると、抜け出したイヴァン・シュランツがGKジョーダン・ピックフォードとの1対1を制し、スロバキアが先制に成功した。
今大会初めてビハインドを負ったイングランドは、ベリンガムやケインが下がってボールを受けながらチャンスをうかがうも、スロバキアの守備ブロックを崩せず、流れの中から決定機を作れない。前半の終盤にかけてはセットプレーから相手ゴール迫るも、得点を奪えぬまま45分間が終了した。
後半立ち上がりの50分、ブカヨ・サカから最前線のケインに楔のボールが入ると、反転から素早く左のスペースへ展開。走り込んだトリッピアーの折り返しにフォーデンが合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールならず。55分にはセットプレーの連携ミスからピンチを迎えたが、ストレレツのロングシュートは枠を外れ、なんとか事なきを得た。その後はケインやサカにボールが収まる場面が増え、スロバキアを押し込む展開が続く。
66分にはコール・パルマーを投入し、サカを左サイドバック(SB)へコンバート。運動量が低下したスロバキアに対しボール保持率を高め、サイドを起点にチャンスをうかがい続ける。78分にはセットプレーからケインに決定機到来。フォーデンが左から上げたクロスにヘディングで合わせたが、枠の左へ外してしまった。81分にはボックス手前からライスが強烈なミドルシュートを放ったが、今度は左ポストに阻まれ同点ゴールとはならない。
このまま試合終了かと思われた90+5分、カイル・ウォーカーのロングスローをグエイが頭で逸らし、ゴール前中央のベリンガムが華麗なボレーシュートを放つ。この一撃がゴール左隅に吸い込まれ、イングランドが土壇場で同点に追い付いた。試合は1−1で延長戦に突入する。
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2024年07月01日 03:37
現地時間6月30日、ドイツで開催されているEURO2024のラウンド16で、前回大会準優勝のイングランド代表がスロバキアと対戦した。
序盤からボールポゼッションで優位に立つイングランドだったが、5分にいきなりピンチを迎える。カウンターを受けると、左サイドを上がってきたハンツコに左足のシュートを浴びたが、わずかにゴール左に外れた。
さらに12分にも、右サイドのウォーカーがハラスリンに背後を取られて、決定機を与えるも、グエイがギリギリでブロックした。
徐々にペースを掴まれると25分、ストレレツのラストパスからシュランツに流し込まれ、先制点を奪われる。
ビハインドを負った後も大きなチャンスを作れず、このまま0−1で前半を終える。
【動画】後半ATに土壇場の同点弾! ベリンガムのバイシクルショット
後半に入って49分、イングランドは敵陣中央付近でボールを受けたケインが左サイドへ展開。トリッピアーのクロスにフォデンが合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。
57分にはドリブル突破を図ったメイノーがボックス手前の左寄りで倒されてFKを獲得。これをフォデンが直接狙うも、相手の壁にブロックされた。
攻勢を強めるなか、78分にはフォデンの鋭いFKにケインが頭で合わせたが、枠を捉えられない。その3分後にはペナルティエリア手前の中央からライスがミドルを放つも、左のポストを叩いた。
このまま終了かと思われた後半アディショナルタイム、ウォーカーのロングスローをグエイが頭で繋ぐと、最後はベリンガムが見事なバイシクルショットを叩き込み、土壇場で同点に追いつく。
さらに延長に入り、91分にセットプレーのこぼれ球に反応したエゼのボレーをトニーが頭で折り返し、ケインがヘディングシュートを決めて逆転に成功する。
このまま2−1で終了し、イングランドは8強入りを果たした。準々決勝では、前回王者のイタリアを破ったスイスと相まみえる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月01日 03:13
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)に臨むスペイン代表とジョージア代表のスターティングメンバーが発表された。
スペインはグループB初戦でクロアチア代表に3−0で勝利すると、その後はイタリア代表とアルバニア代表をともに1−0で撃破。難敵ひしめく“死の組”を全勝で首位通過し、2012年大会以来12年ぶり4度目の欧州制覇への期待が高まっている。
対するジョージアはEURO初出場ながら決勝トーナメントへ進出。トルコ代表とのグループF初戦を落とし、2戦目もチェコ代表とドローに終わったものの、第3戦でポルトガル代表を2−0で下し、3位でグループステージ突破を決めた。
スペインはロドリとペドリ、ファビアン・ルイスが中盤を形成し、“自慢の両翼”ラミン・ヤマルとニコ・ウィリアムズもスタメン入り。最前列には主将のアルバロ・モラタが入る。対するジョージアはギオルギ・ママルダシュヴィリがゴールマウスを守り、前線にはジョージズ・ミカウターゼとフヴィチャ・クヴァラツヘリアが並んだ。
試合は日本時間7月1日の4時キックオフ予定。両チームのスターティングメンバーは以下の通りとなっている。
【スペイン代表】
▼GK
ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)
▼DF
ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)
アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル)
ロビン・ル・ノルマン(レアル・ソシエダ)
マルク・ククレジャ(チェルシー)
▼MF
ロドリ(マンチェスター・シティ)
ペドリ(バルセロナ)
ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン)
▼FW
ラミン・ヤマル(バルセロナ)
アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)
ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)
【ジョージア代表】
▼GK
ギオルギ・ママルダシュヴィリ(バレンシア)
▼DF
オタル・カカバーゼ(KSクラコヴィア)
ギオルギ・グヴェレシアニ(ペルセポリス)
グラム・カシア(スロヴァン・ブラチスラヴァ)
ラシャ・ドバリ(APOELニコシア)
ルカ・ロホシヴィリ(クレモネーゼ)
▼MF
ギオルギ・チャクヴェタゼ(ワトフォード)
オタル・キテイシュヴィリ(SKシュトゥルム・グラーツ)
ギオルギ・コチョラシュヴィリ(レバンテ)
▼FW
ジョージズ・ミカウターゼ(メス)
フヴィチャ・クヴァラツヘリア(ナポリ)
2024年07月01日 00:43
浦和レッズは7月1日、ローマから期限付き移籍で加入していたノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンが、同移籍期間の満了に伴い退団することを発表した。
2024年07月01日 00:11
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)に臨むイングランド代表とスロバキア代表のスターティングメンバーが発表された。
今大会の優勝候補筆頭との呼び声高いイングランドは1勝2分の勝ち点「5」で、デンマーク代表、スロベニア代表、セルビア代表と同居したグループCを首位通過。しかし、ハリー・ケインやフィル・フォーデン、ジュード・ベリンガムら超豪華なスカッドを擁しながらも、ここまでわずか2得点に留まるなど低調なパフォーマンスが続いている。
対するスロバキアはグループE初戦で強豪ベルギー代表を1−0で撃破。その後はウクライナ代表に敗れ、ルーマニア代表とドローに終わったものの、各組3位の上位4チームに入り、チェコスロバキア時代を除き2度目の決勝トーナメント進出を決めた。この試合では初のベスト8進出を目指す。
イングランドはケインやフォーデン、ベリンガム、ブカヨ・サカが前線を形成。中盤の守備的な位置にはデクラン・ライスと今大会初先発となる19歳のコビー・メイヌーが入ることが予想される。なお、GKジョーダン・ピックフォードを含めた守備陣には4試合連続で同じメンバーが並んでいる。対するスロバキアはGKマルティン・ドゥブラフカやミラン・シュクリニアル、スタニスラフ・ロボツカらお馴染みの面々がスタメン入りを果たした。
試合は日本時間の6月30日25時(7月1日1時)キックオフ予定。両チームのスターティングメンバーは以下の通りとなっている。
【イングランド代表】
▼GK
ジョーダン・ピックフォード(エヴァートン)
▼DF
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
マルク・グエイ(クリスタル・パレス)
キーラン・トリッピアー(ニューカッスル)
▼MF
デクラン・ライス(アーセナル)
コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)
ブカヨ・サカ(アーセナル)
ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)
フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)
▼FW
ハリー・ケイン(バイエルン)
【スロバキア代表】
▼GK
マルティン・ドゥブラフカ(ニューカッスル)
▼DF
ペテル・ペカリーク(ヘルタ・ベルリン)
デニス・ヴァヴロ(コペンハーゲン)
ミラン・シュクリニアル(パリ・サンジェルマン)
ダヴィド・ハンツコ(フェイエノールト)
▼MF
ユライ・クツカ(スロヴァン・ブラチスラヴァ)
スタニスラフ・ロボツカ(ナポリ)
オンドレイ・ドゥダ(ヴェローナ)
▼FW
イヴァン・シュランツ(スラヴィア・プラハ)
ダビッド・ストレレツ(スペツィア)
ルカーシュ・ハラスリン(スパルタ・プラハ)
2024年07月01日 00:00
この夏にユルゲン・クロップ監督が退任し、アルネ・スロット新指揮官が就任することが決定しているリヴァプール。移籍マーケットではクラブが様々な動きを行うことが予想されている。
『FootballTransfers』から「キャリアのために今夏のマーケットで移籍が必要になるリヴァプールの選手5名」をご紹介する。クィービーン・ケレハー
クィービーン・ケレハーが第2ゴールキーパーにいることは非常に心強いものだが、アイルランド代表でレギュラーを務める彼がもし野心を持っているなら、この夏には移籍を志願することになるだろう。
アリソンが不在になった今季多くの試合に出場し、優れたショットストッパーであることを再び証明した。契約が2年残っていることも考えれば、リヴァプールにとっては今こそ高く売れるチャンスでもある。ファビオ・カルヴァーリョ
ファビオ・カルヴァーリョは2022年にリヴァプールと契約して以来波乱の日々を送っている。昨季はローン移籍でRBライプツィヒ、そしてハル・シティへと半年ずつ修行の旅に出されていた。
21歳の彼はユルゲン・クロップ監督に実力を認めてもらうことができなかったが、今季の2部ではなんと20試合で9ゴール。ローン移籍であれ完全移籍であれ、その力を発揮できる場所でプレーすることを決断すべきタイミングだ。ゼップ・ファン・デン・ベルフ
新しいリヴァプールのファンの中には、ゼップ・ファン・デン・ベルフの存在を知らない者もいるかもしれない。22歳のディフェンダーは複数回のローン移籍を繰り返し、2020年以降リヴァプールで出場していない。
ただ彼は今季ブンデスリーガのマインツで活躍を見せ、ヨーロッパの他のクラブから関心を集めている。今こそ実力を評価してくれる場所に移籍すべきタイミングだが、リヴァプールは2000万ユーロを超える金額を求めているとか…。ナット・フィリップス
ナット・フィリップスがまだリヴァプールの選手だということ自体があまり知られていないかもしれない。27歳になった彼はこれまでシュトゥットガルト、ボーンマス、セルティック、そしてカーディフ・シティに貸し出されていた。
今季は2部リーグの半年で18試合に出場するなど実力を見せていたが、リヴァプールでセンターバックとしてプレーするにはまだまだ証明しなければならないものがたくさんある。新しいクラブを見つける必要があるだろう。
クロップ監督がリヴァプールで「大失敗した最悪の補強」ワースト5 リース・ウィリアムズ
ナット・フィリップスとともにローン移籍を繰り返している23歳のディフェンダー。身長195cmという恵まれた体格を備えており、イングランドの年代別代表にも選ばれていた。
ただリヴァプールでは2020-21シーズンに公式戦19試合にプレーしながらその後はすべてローン移籍の修行を行っており、今季はアバディーンとポート・ヴェイルで怪我に苦しんだ。
2024年06月30日 23:38
令和6年度全国高校サッカーインターハイ
<出場決定校一覧>
【北海道】旭川実(4大会連続9回目)
【北海道】札幌大谷(3大会ぶり7回目)
【青森】青森山田(24大会連続27回目)
【岩手】遠野(2大会連続22回目)
【秋田】西目(3大会ぶり9回目)
【宮城】仙台育英(3大会ぶり21回目)
【山形】山形明正(初出場)
【福島】帝京安積(初出場)
【福島】尚志(14大会連続16回目)
【茨城】鹿島学園(2大会ぶり10回目)
【栃木】矢板中央(6大会連続13回目)
【群馬】共愛学園(初出場)
【埼玉】昌平(2大会ぶり5回目)
【千葉】市立船橋(3大会連続31回目(
【東京】帝京(2大会ぶり34回目)
【東京】駒澤大高(9大会ぶり2回目)
【神奈川】桐光学園(2大会連続16回目)
【神奈川】東海大相模(3大会ぶり4回目)
【山梨】山梨学院(3大会連続8回目)
【新潟】帝京長岡(3大会連続8回目)
【長野】東京都市大塩尻(3大会ぶり6回目)
【富山】富山一(3大会連続31回目)
【石川】鵬学園(初出場)
【福井】丸岡(5大会連続35回目)
【静岡】静岡学園(2大会連続9回目)
【愛知】東邦(2大会連続10回目)
【岐阜】帝京大可児(3大会連続9回目)
【三重】三重(3大会ぶり7回目)
【滋賀】近江(2大会連続4回目)
【京都】東山(4大会連続6回目)
【大阪】興國(初出場)
【大阪】阪南大高(3大会ぶり6回目)
【兵庫】神戸弘陵(2大会連続5回目)
【奈良】生駒(2大会ぶり2回目)
【和歌山】近大和歌山(7大会ぶり12回目)
【鳥取】米子北(16大会連続19回目)
【島根】立正大淞南(4大会連続17回目)
【岡山】作陽(4大会ぶり24回目)
【広島】瀬戸内(2大会ぶり9回目)
【山口】高川学園(4大会連続26回目)
【香川】尽誠学園(3大会ぶり3回目)
【徳島】徳島市立(10大会連続22回目)
【愛媛】済美(6大会ぶり5回目)
【高知】高知小津(27大会ぶり6回目)
【福岡】福大若葉(初出場)
【佐賀】龍谷(初出場)
【長崎】国見(2大会連続22回目)
【熊本】大津(6大会連続24回目)
【大分】柳ケ浦(6大会ぶり3回目)
【宮崎】日章学園(2大会ぶり18回目)
【鹿児島】神村学園(7大会連続10回目)
【沖縄】那覇西(2大会ぶり18回目)
構成●高校サッカーダイジェスト編集部
2024年06月30日 23:30
23-24シーズンのプレミア・チャンピオンシップで3位に終わり、サウサンプトンとの昇格プレイオフに敗れたリーズ・ユナイテッド。
2024年06月30日 22:02
2024年6月30日、FC東京が味の素スタジアムでアビスパ福岡に0-1と敗戦を喫した。その結果以上に気になったのが、76分に途中交代した安斎颯馬の状態だ。
54分に敵エリア内での接触プレーで頭部を強打した安斎はその場に倒れ込むとしばらく動けず。数分後に治療を終えてピッチに戻ったが、76分に自陣のエリア内で座り込んでしまった。
試合後、クラブスタッフに確認したところ、「脳震盪ではない交代」とのニュアンスの返答をもらった。交代時に担架で運ばれていただけに心配だったが、大事には至ってないようだ。
当然ながらこの日のミックスゾーンに姿を見せなかった。無理をせず、コンディション回復につとめてほしい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年06月30日 21:33
Jリーグは6月30日、J1第21節の7試合を各地で開催した。
首位の町田は勝点2差で迫る3位のG大阪と対戦。9分に先制点を奪われるも、45+2分にミッチェル・デュークのゴールで試合を振り出しに戻すと、61分に藤尾翔太のPKで逆転し、69分にも仙頭啓矢が加点。3−1で勝点3を上積みし、首位の座を堅持した。
4位の神戸と2位の鹿島の上位対決は神戸に軍配。開始早々にビハインドを背負ったが、武藤嘉紀、マテウス・トゥーレル、大迫勇也がネットを揺らし、3−1で逆転勝ちを収めた。
浦和は磐田に3−0で快勝し、柏は鳥栖に4−1で勝利。C大阪は名古屋に2−1で競り勝ち、福岡はFC東京に1−0、京都も湘南に1−0で白星を掴んだ。
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J1第21節の結果は以下のとおり。
▼6月29日開催分
札幌 0−1 新潟
川崎 1−1 広島
横浜 1−2 東京V
▼6月30日開催分
G大阪 1−3 町田
C大阪 2−1 名古屋
浦和 3−0 磐田
FC東京 0−1 福岡
湘南 0−1 京都
神戸 3−1 鹿島
鳥栖 1−4 柏
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月30日 21:32
FC町田ゼルビアは6月30日、J1第21節でガンバ大阪と敵地で対戦。3−1で快勝を収め、首位をキープした。
この試合でチームを勝利に導いたのが藤尾翔太だ。後半のスタートから投入されたパリ五輪世代のFWはすぐさま結果を出す。
1−1のタイスコアで迎えた59分、味方との連係からゴール前に進入した際、ペナルティエリア内で相手に倒されPKを獲得。自らキッカーを務めた藤尾は、冷静に右足でネットを揺らし、決勝ゴールを挙げた。
「決めて勝てて良かった。(キッカーは)僕が取ったら蹴っていいよと言われたんで、別に譲ることもなく自信があったので蹴りました。キーパーの動きを見て、動いてくれたんで、後はもう落ち着いて逆に転がしただけです」(藤尾)
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PKを蹴る直前には“アウェーの洗礼”を受けた。藤尾がゴール脇に水を取りに行こうとした時、ボールに水をかけると思ったG大阪の選手たちが、囲んで阻止。当の本人はこう振り返る。
「(ボールに)水をかけようと思っていなかったのに、普通に水を飲みたかったんですけど、3人ぐらいに囲まれて。水をかける必要もなかった。ピッチが濡れていたし」
ペナルティスポットにボールを置くと、相手スタンドから大きなブーイングが起きたが、プレッシャーのかかる場面でも藤尾は落ち着いて決勝弾を挙げた。
相手サポーターの声はまったく聞こえなかったと明かした藤尾に、「プレッシャーは感じなかった?」と訊くと、「はい」と一言。23歳ストライカーの強心臓ぶりが光った。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)