2024年06月30日 23:30
23-24シーズンのプレミア・チャンピオンシップで3位に終わり、サウサンプトンとの昇格プレイオフに敗れたリーズ・ユナイテッド。PSR要件を満たすために選手の売却も迫られており、チームのエースであるアーチー・グレイの移籍の噂が飛び交っているのが現状だ。 チェルシーやトッテナム、ブレントフォードなどプレミアクラブから声がかかっているというグレイ。しかしリーズのサポーターは、この18歳を売却することに大反対であるようだ。売却しようとするアメリカのオーナーグループに対して、許されないことだと感じているという。英『Daily Mail』が伝えた。 というのも、グレイが代々リーズでプレイした家系であるからだ。叔父のエディ・グレイはリーズ史上最高のウインガーと呼ばれた選手で、父のアンディ・グレイ、祖父のフランク・グレイもまたリーズでプレイしていた選手たちだ。いわばアーチー・グレイはリーズのサラブレッドであり、それだけにサポーターからの人気も段違いに高いのだ。エディ・グレイ氏は、そんな甥の売却を厭わないクラブの姿勢にショックを受けているという。 同紙が紹介したファンのSNSには「アーチー・グレイはリーズの一員であり、彼のファミリーは我々のDNAに刻まれている。18歳にして、彼はすでにファンからもっとも愛される選手のひとりだ。そして、我々は彼を手放すのだ! 言葉もない。今やサッカーは金以外のなにものでもない。心が張り裂けそうだ。こんなことを許した我々のクラブ、我々のオーナーはクソくらえだ」と怒りの言葉が綴られている。 同紙によればブレントフォードからの4000万ポンドのオファーは拒否されたようだが、6月が終わるまでにグレイが売却されるのは確実視されている。
2024年07月02日 21:04
Jリーグの公式YouTubeは7月1日、ベルギー1部のクラブ・ブルージュから浦和レッズへの移籍が決まったMF本間至恩の新潟時代のプレー集を公開した。
ベルギーに渡る前は新潟で2種登録時代を含め、6シーズンに渡って活躍した本間。動画には、ドリブル突破からのスーパーゴールや巧みなボールタッチでのチャンスメイクなど、数々の美技が収められている。
【動画】「新潟以外でたくさん点取ってね」など反響! 本間至恩の圧巻プレー集
この投稿には、以下のようなコメントが寄せられた。
「ダブルタッチうま」
「新潟から応援してます!」
「至恩のプレーが日本で見れて嬉しい」
「現状を一変できる活躍を」
「香川真司の上位互換みたい」
「これで守備もバキバキにしてくれるから最高」
「中島、松尾と高いレベルでのポジション争い期待してます!」
「新潟以外でたくさん点取ってね」
非凡なテクニックを誇る23歳アタッカーは、新天地でも存在感を発揮できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 20:42
今季のJ1で優勝争いに絡む鹿島アントラーズに、海外記者も注目している。世界のスポーツを幅広く取り上げる『ESPN』が伝えている。
同メディアは「7年間続いたJ1タイトルへの渇望を終わらせようとする鹿島アントラーズは本物か?」と題した記事を掲載。アジアのサッカー事情に精通するガブリエル・タン記者は、国内随一の“20冠”を誇る鹿島の歴史に触れ、2018年のACL制覇を最後に優勝から遠ざかっているなかで、久々のタイトル奪取の可能性を探る。
「アントラーズは過去11年間、トップ5から脱落したことがない。2024年シーズンも後半戦に入り、順位表で2位につけているが、今シーズンはJ1で7年間続いたタイトルなしの状態に終止符を打つシーズンとなるのだろうか?」
直近のリーグ戦では、ヴィッセル神戸との上位対決を1−3で落としたが、タン氏は「彼らには確かに本当のチャンスがあるように見える」と主張する。
「タイトル獲得に挑むために必要な人材が確実に揃っている。安定した先発メンバーは、経験豊富な主力選手と新進気鋭の選手の完璧な組み合わせによって編成されている」
守護神の早川友基、最終ラインで存在感を放つ植田直通や濃野公人、ボランチで新天地を拓いた知念慶らの特長に言及。トップ下で本格ブレイクする名古新太郎については「今シーズンのリーグ戦で最も優れたプレーメーカーの一人として頭角を現している」と称賛する。
【PHOTO】ゴールのために勝利のために声を出す鹿島アントラーズサポーター(Part1)
「そしてもちろん、フォワードにはエースの鈴木優磨がいる。頑丈な身体を武器に、卓越した技術も持ち合わせており、その両方で周囲の人々に刺激を与える28歳の彼は、まさにアントラーズの成功のバロメーターだ」
またチャヴリッチ、土居聖真、柴崎岳ら実力者も挙げたうえで、「アントラーズの選手たちの質の高さは否定できない。名声のあるクラブにとって、それはこれからも変わらないだろう」と記す。
今季からチームを率いるランコ・ポポヴィッチ監督に関しては、「これまでのところ、彼はチームにその決断を後悔させる理由をほとんど与えていない」とその手腕を評価。「ポポヴィッチが本物だと証明されれば、アントラーズは7年間続いたJ1リーグのタイトル獲得の渇望を終わらせることになるかもしれない」と展望した。
かつての“常勝軍団”は、その肩書を取り戻すような結果を掴み取れるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 20:00
EURO2024は1日に決勝トーナメント1回戦が行われ、フランスがベルギーと対戦し、1-0で勝利。ベスト8進出を決めた。
前半からフランスが攻め込む時間が続き、キリアン・エムバペを中心に攻め立てるも、試合終盤まで膠着状態が続く。
その中で迎えた85分、エンゴロ・カンテのワンタッチパスを受けた途中出場のランダル・コロ・ムアニが右足を振り抜くと、相手ディフェンダーのヤン・フェルトンゲンに当たってゴールに吸い込まれ、土壇場で試合をリードする。
試合はこのまま終了し、フランスが苦しみながらも次戦に進んだ。
勝ちはしたものの、フランスは決定力不足に悩まされた。この試合センターフォワードで先発し、ゴール奪取を期待されたマルクス・テュラムだったが、放った4本のシュートは全て枠外。特に前半34分のヘディングシュートは決めておきたかった。
また、ドリブルで局面を切り開き多くのチャンスを作ったエムバペも放った4本のシュートは全て枠外。これらを含めこの試合でフランスが放ったシュート20本のうち枠内シュートはわずかに2だった。
ただ、確実にチャンスは作れており、決定力が上がれば大量得点が狙えるはずだ。シュートに行き着くまでの流れも非常に良かった。
この試合は主にエムバペの左サイドを中心とし、彼のスピードを生かしたサイド攻撃で多くのチャンスを創出。特にアタッキングサード内での突破は相手のディフェンス陣に恐怖を植え付けた。
また、それまでトップ下で先発していたアントワーヌ・グリーズマンがこの試合は右ウィングで先発。右サイドバックで先発したクンデとの連携が非常に良く、グリーズマンが中に絞って空いたサイドのスペースをクンデがオーバーラップして侵入し、クロスを上げてチャンスを演出するシーンが多かった。
しかしチャンスを多く作ったとはいえ、ビルドアップの部分でもったいないパスミスも目立った。両チームに共通することではあったが、サイドに侵入した後のラストパスの精度が良くなく、チャンスを潰してしまう場面が多々あった。このポイントは次戦、改善に注目が集まるところである。
守備は瞬発力に長けているロイス・オペンダと強靭なフィジカルを持つロメル・ルカクの2トップに対してどう対応するかに注目が集まっていたが、ウィリアン・サリバ、ダヨ・ウパメカノのセンターバックが苦労しながらもなんとか封じ込めた。
左サイドのジェレミ・ドクはクンデがカットインを阻止する場面が多く、プレーメーカーのケヴィン・デ・ブライネもエンゴロ・カンテがシャットアウト。シュート数を5本に抑える素晴らしい守備を見せた。
フランスの次戦の相手であるポルトガルも捕まえづらい選手が多いため、どのような対応をするか注目だ。
一方、ベルギーにとっては非常に苦しい試合であった。
攻撃の軸となるデ・ブライネが封じ込まれると、サイドを中心に攻めようとするが、ターゲットとなるルカクがサリバの密着マークにより仕事をさせてもらえず。
ドクらサイドプレーヤーも相手のディフェンスによって長所を活かしきれず、何度か良い形を作ってもラストパスの質が上がりきらなかった。
何より苦しかったのが交代選手を入れるタイミングがほぼなかったところだろう。
試合的には非常に拮抗していたため、1人の交代により均衡が一気に崩れるリスクがあった。そのため迂闊に交代枠を使うわけにはいかず、流れを変えられる選手の投入ができなかったことが特にベルギー側にとっては痛かった。
また、失点した後の交代選手も良くなかった。ベルギーのベンチにはPSVで今季公式戦14得点を記録し、さらなる飛躍が期待されるヨハン・バカヨコや、サイドで違いを作り出せるレアンドロ・トロサールと、同点に追いつくためのタレントが揃っていた。
ただ、ロメル・ルカクをフル出場させ、後半20分までにロイス・オペンダを交代させた決断が仇となった。
今大会は調子が上がらず、この試合でもボールタッチ数が少なかった印象のあるルカクを早めに下げ、シャルレ・デ・ケーテラーレやヨハン・バカヨコなどを投入していれば結果は違っていたかもしれない。
オペンダは前線からのプレスがかなり効いていたため、交代した後にプレスの勢いが低下。自由にパスを回されるようになってしまった。EUROの戦いは終わってしまったが、今後の立て直しに期待だ。
フランス代表、「EURO2024に出場できない6名の招集漏れスターたち」
次の準々決勝、フランスはポルトガルと対戦。
2大会前の決勝と同じカードで雪辱を果たすことができるのか。試合は日本時間の7月6日(土)午前4時にキックオフされる。
2024年07月02日 19:30
アトレティコ・マドリードは今夏の移籍市場で守備陣の若返りを図るようだ。
2024年07月02日 19:00
日本代表FW上田綺世が所属するフェイエノールトとキットサプライヤーのCastoreは1日、2024-25シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。Feyenoord 2024-25 Castore Home
フェイエノールト 2024-25 Castore ホーム ユニフォーム
2024-25新ホームユニフォームは、伝統的なレッドとホワイトの半々デザインを継続。今作では差し色にブラックを用いることで、全体的に引き締まった印象を与えている。
なお、ユニフォームは7月12日の発売前のため、前面以外の詳細については不明。
背面にはクラブ創設年である1908をレタリング。この画像を見る限りでは、今作は複雑なカラーブロックデザインなのかもしれない。
デザインのテーマは、クラブとホームタウン(ロッテルダム)の誇りを体現したもの。市内にはロッテ川(デ・ロッテ)が流れ、街と水は密接な関係にある。今回のデザインはその水に触発されたもので、街の象徴である川の流れのような曲線ラインが特徴となっている。
ちなみにロッテルダムとは“ロッテ川の堤防(ダム)”という意味なのだとか。
ゴールキーパーユニフォームは、水を連想させる鮮やかなブルーを基調色に採用。
新シーズンから胸スポンサー企業は、男子用は「Euro Parcs」から「Media Markt」(ドイツに本社を置く欧州最大の家電量販チェーン店)に。女子用は「Prijsvrij Vakanties」から「QTerminals」(中東カタールのハマド港運営企業)へとそれぞれ変更となった。
上田綺世が所属!名門フェイエノールト「教えてあげたい6つのユニフォーム」
上田もビジュアルに起用された2024-25新ホームユニフォームは、7月12日にクラブ公式オンラインストアで発売となる。
2024年07月02日 18:46
北海道コンサドーレ札幌は7月2日、公式Xを更新。同日に行なわれたルヴァンカップ・準々決勝の組み合わせ抽選会に、OB代表として参加した小野伸二氏のコメント動画を公開した。
今回のドローで、札幌は横浜F・マリノスとの対戦が決定。難敵を相手に小野氏は「嫌な相手ではありますけど、こういう相手に勝つことで自信もつきますし、楽しみな試合になるんじゃないかなと思います」と語る。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
また、J1では現在7連敗中で最下位と苦境に立つ古巣に「苦しい状況は変わりなくあると思いますけど、ルヴァンカップも含めて良い成績を収められることを願っています」とエール。ファン・サポーターにも次のように呼びかけた。
「毎試合、悲しい思いをさせてしまっているなかで、ホーム・アウェー問わず来て下さっている皆様に勝利を届けられるように頑張りますので、これからも後押しをよろしくお願いいたします」
OBからの激励を受けた札幌は、次節の鹿島アントラーズ戦でトンネルを抜け出せるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 18:30
24-25シーズンからアントニオ・コンテ監督が新指揮官に就任することとなったナポリは、戦力拡大に尽力しているようだ。
移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ナポリは今夏、トリノに所属するイタリア代表DFアレッサンドロ・ボンジョルノの獲得を熱望しているという。
現在25歳のボンジョルノはトリノU-19出身の長身DF。23-24シーズンはセリエAで29試合に出場し、3ゴールを記録するなど、クラブの守備の要として活躍。現在開催中のEURO2024イタリア代表メンバーにも選出されていた。
そんなボンジョルノだが、今夏の移籍市場では人気銘柄に。ACミランやユヴェントスが獲得を目指す中、現在はナポリへの移籍の可能性が高まっているとのこと。同氏によると、ナポリは今週トリノ側との直接交渉を行う予定であり、3500万ユーロの移籍金を準備をしているという。ナポリはボンジョルノの獲得に本気の姿勢を見せており、同クラブを率いるコンテ監督も獲得を熱望しているようだ。
2024年07月02日 18:30
音楽とサッカーの出会い⁉――
サッカー日本代表の応援ソングを作るアーティストのGAKU-MCさん。
2024年07月02日 18:16
元日本代表MFの小野伸二氏が7月2日、フジテレビ系列のサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」に出演。FC町田ゼルビアのトレーニングについて語った。
J1初挑戦ながら首位に立つ町田のチーム練習を、小野氏が見学。まず自身が昨年まで選手として過ごした北海道コンサドーレ札幌との雰囲気の違いに言及する。
「コンサドーレにいた時って、もっと、笑いながらじゃないけど、楽しみながらやっていたなか、(町田は)真剣だもんね」
続いて、黒田剛監督の動きに注目。「すごく周りを見ているので、選手の調子だとか、ちゃんと集中しているのか、とか。そういうのを、すごく見ているんじゃないかな」と見解を述べた。
【PHOTO】先制点を許しても応援の声を絶やさず、ついに逆転を呼び寄せたFC町田ゼルビアサポーター
総じてトレーニングの内容に「素晴らしかった」と感想を口にする小野氏は、「高校っぽいというか、高校で指導を受けたような、ああいうトレーニング。一つひとつのセッションがマジできついし、みんな真剣にやっているし。強度が高過ぎて。それが試合に出ていると思いました」とコメント。
なぜ町田は強いのか。小野氏も納得したようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 18:13
クリスタル・パレスは7月1日、日本代表MFの鎌田大地を獲得したと発表した。
英公共放送『BBC』によると、フランクフルトで薫陶を受けたオリバー・グラスナー監督との再会には、次のような期待の声が寄せられているようだ。マイケル・オリース退団のショックを和らげる補強になるとの声もある。
「非常に堅実な補強だ。フリーであることを考えればなおさらだね。選手も監督も互いをよく知っている。うまくギャップを埋めてくれるはずだ」
「オリースを失う痛手を感じるだろう。だが、カマダほどのクオリティを持つ選手の加入は役立つ。彼が『Football Manager』と同じ好選手なら、我々は宝石を手に入れたことになる」
【動画】鎌田がアニメで登場!パレスが公開したウェルカムムービー
「またトップクラスの補強だ。クラブは素晴らしいスカッドをつくっている。必要なのは今のスター選手たちをとどめることだけだ。エキサイティングなシーズンになると思う。待ちきれない」
「経験のある選手の加入は良い。プレミアリーグではやったことがないかもしれないが、欧州と代表での経験がある。以前グラスナーとも仕事しているのは本当にボーナス。ポジティブな補強だ!」
「ようやく評価の良い前線のタレントを獲得した。オリースを失う痛手を和らげてくれるはずだ。これで必要なのはウイングとSB、それで快適なシーズンとできるはずだ。ストライカーも加わればボーナスだね」
ラツィオでは監督が代わったシーズン終盤まで出場機会に恵まれず、不本意な一年を過ごすことになった。だが、指揮官交代後は存在感を高め、契約延長の可能性が取りざたされるなど、あらためてその力を見せつけている。
恩師の下で鎌田はプレミアリーグに旋風を巻き起こせるか。その活躍を願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 18:09
EURO2024で、苦しみながらもグループステージを突破したオランダ代表。中盤で唯一無二の存在のフレンキー・デ・ヨングが負傷で大会を欠場したものの、大黒柱のフィルジル・ファン・ダイクを中心とした堅守から攻撃に転ずるスタイルで、1988年以来の欧州王者の座を虎視眈々と狙っている。 その歴代のオランダ代表の中で、「デ・フローテ・フィール」(ビッグ4)と呼ばれた4人の天才に導かれ、10年のW杯で準優勝、その4年後の大会では3位と好成績を収めた世代がある。 国民1600万人の誇りであり、夢であった彼ら黄金世代の功績を振り返る。―――◆―――◆――― 1995年12月のボスマン判決後、エールディビジのレベルはスター選手の流出によって低下。00年のベルギーと共催したEUROでベスト4に終わったオランダ代表も、デニス・ベルカンプやデ・ブール兄弟ら中心選手が30代となり、世代交代という課題を抱えていた。しかし、オランダフットボールの低迷期は思いのほか短かった。 オランダ復活の要因のひとつが、83〜84年生まれで当時はまだ10代だったラファエル・ファン・デル・ファールト、ロビン・ファン・ペルシ、ヴェスレイ・スナイデル、アリエン・ロッベンの台頭だ。この4人は、ズラタン・イブラヒモビッチ(当時アヤックス)、小野伸二(当時フェイエノールト)、マテヤ・ケジュマン(当時PSV)らとともにエールディビジを再び活性化させ、欧州カップ戦で強豪クラブとタイトルを争えるレベルまで引き上げた。代表でも03年のEURO予選プレーオフ、スコットランドとの第2レグでファン・デル・ファールトとスナイデルがベテラン勢を引っ張り、6−0で大勝。オランダを本大会へと導いている。 育成大国オランダが輩出した4人の天才たちはビッグクラブへと羽ばたいていき、欧州の最前線でしのぎを削った。そんな彼らをオランダ人は特別な想いを込めて「デ・フローテ・フィール」と呼んだ。英語に直すと「ビッグ4」だ。【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華!EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
「4人とも『自分が最高の選手だ』と思っていた」 そうファン・デル・ファールトが述懐する通り、この世代に比類なき才能が集まった。そのエゴがひとつにまとまると、08年のEUROでイタリア(3−0)とフランス(4−1)を圧倒する破壊力抜群のオランダ代表が姿を現わす。しかし、彼らがまとまりを欠くと、12年のEUROのような3戦全敗の惨劇がオランダ国民を待ち受けていた。「デ・フローテ・フィール」は当時のオランダ総人口1600万人の誇りであり夢であると同時に、敗北の責任を負う立場でもあったのだ。 この4人より先輩の80年生まれで、欧州屈指のストライカーでありながら「デ・フローテ・フィール」のヒエラルキーに割って入ることのできない名手がいた。それがディルク・カイトだ。4人のような華麗なテクニックは持たなかったが、カイトは自身の能力を熟知していた。「レンガだけで家はできない。彼らをしっかりと繋ぎ合わせるセメント役が必要なんだ。それが僕だった」 その言葉通り、カイトは無尽蔵のスタミナと献身性を発揮して、彼らとともに10年のW杯準優勝、14年のW杯3位に大きく貢献した。
4人の天才たちは、14年のW杯でのファン・デル・ファールトのメンバー落ちに端を発して、一人また一人とオレンジ色のジャージを脱いでいく。その間、遅々として世代交代が進まず、オランダは16年のEURO、18年のW杯と連続でメジャー大会への出場権を逃し、暗黒の時代を迎えてしまう。 4人の中で最後までオランダ代表で戦い続けたのがロッベンだった。その最後の試合は17年10月、ロシアW杯予選の最終節スウェーデン戦だ。33歳のロッベンはキャプテンマークを巻き、鬼気迫る勢いでゴールを目指すと2度もネットを揺らしてみせた。自らのゴールでチームを勝利へと導いたロッベンだったが、虚しくもオランダはロシアW杯行きを逃してしまう――。 この時はまだ誰も気づいていなかった。スウェーデン戦で奪ったロッベンの2ゴールが、後のオランダ再興の礎になることを。この勝利でUEFAランキング(97年〜17年にかけてEURO予選や本大会のシードを決めるために使用された)で、オーストリアをかわして12位に浮上したオランダは、翌18年からスタートしたUEFAネーションズリーグで強豪国が集まる最上位のグループAに滑り込むことができたのだ。 その大会で主軸のフィルジル・ファン・ダイクやメンフィス・デパイ、若手だったフレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフトらが躍動。準優勝を果たして暗黒時代を脱し、再び国際舞台へと戻ることができたのだった。※ワールドサッカーダイジェスト5月2日号の記事を加筆・修正
2024年07月02日 18:00
6月30日に行われたJFL第14節、レイラック滋賀FC対ラインメール青森の試合は2-0という結果で終了した。
2024年07月02日 17:31
アーセナルは近年、ブライトンからの補強でチームを強化してきた。2021-22シーズンのベン・ホワイト、2022-23シーズンのレアンドロ・トロサールだ。昨年夏もモイセド・カイセドに関心を示した。
そしてこの夏注目されるのが、三笘薫だ。アーセナル専門サイト『Just Arsenal』は7月1日、現在のブライトンのスカッド構成から、獲得を目ざすべきかもしれないと報じている。
同メディアは「現在のプレミアリーグで有数のウインガーであることは間違いない。サイドでボールを持ち、そのスピードと空間認知で相手を出し抜いて、CFにパスを供給する」と三笘の能力を称賛。「アーセナルはそういう選手を生かせるはずだ。今夏はチャンスがあるかもしれない」と伝えた。
「ブライトンがミトマ放出を考えているかもしれないと示唆することがある。彼らの攻撃の選択肢を見ると、ミトマの退団に備えているかもしれないようだ」
Just Arsenalは、ブライトンは10番タイプがフリオ・エンシソとファクンド・ブオナノッテ、右ウイングがソリー・マーチ、ヤンクバ・ミンテ、アドリアン・マジル、左ウイングが三笘、シモン・アディングラ、イブラヒム・オスマン、ジェレミー・サルミエントという構成を紹介している。
【画像】三笘薫が27歳の誕生日に投稿した“妻クリアさんとの貴重ツーショット”
そのうえで、同メディアは「選択肢のうち、売却となればミトマがベストなのは明らかだろう。おそらく、アーセナルは考えるべきかもしれない。魅力的なオファーであれば、ブライトンは喜んで取引するかもしれない」と続けた。
「アーセナルは強力な守備を効果的に突破できるようなXファクターとなる選手の獲得を考えているようだ。ミトマはその条件を完璧に満たすと思われる」
監督交代で新たな体制となるブライトンから、アーセナルが三笘の引き抜きに動くことはあるのか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月02日 17:30
1日、チェルシーはバルセロナからFWマルク・ギウを獲得したことを正式に発表した。
ギウはバルセロナの下部組織出身の現在18歳の選手。昨年10月に行われたアスレティック戦で途中出場でトップチームデビューを果たすと、投入から僅か23秒でゴールを記録。17歳と291日でこのゴールを決めたギウはトップチームデビュー戦でゴールを決めた史上最年少の選手となった。
そんなバルセロナが生んだ逸材であるギウだったが、今夏の移籍市場でチェルシーへ移籍することに。同選手は移籍に際して、チェルシーのクラブ公式サイトを通して、現在の心境を語った。
「チェルシーと契約できたことを心から喜んでいます。ここに来る前は興奮して眠れませんでしたし、幼い頃からプレミアリーグでプレイすることが夢でした」
「チェルシーと契約したいと思った主な理由は、クラブが僕に提供してくれたプロジェクトです。クラブの全員が私に信頼を寄せてくれていることを実感しましたし、チェルシーの計画は刺激的なものです」
「このクラブでプレミアリーグも獲りたいですし、チャンピオンズリーグも獲得したいです。ゴールを決めることでチームに貢献し、個人としては世界一の点取り屋になることを目指に日々努力していきたいです」
幼い頃から在籍していたバルセロナを離れるという大きな決断を下したギウ。新天地となるチェルシーでその才能をさらに開花させられるのだろうか。
2024年07月02日 16:59
湘南ベルマーレは2日、MF小野瀬康介とMF阿部浩之のメディカルレポートを報告した。
今回の発表によると、6月26日に行われた明治安田J1リーグ第20節川崎フロンターレ戦で負傷した小野瀬は左大腿二頭筋損傷との診断。また同月27日には、阿部が内視鏡下、右膝関節内遊離体摘出術の手術を実施したとのことだ。なお、両者とも全治は明かされていない。
1993年4月22日生まれの小野瀬は現在31歳。横浜FCでプロキャリアを始めた後、レノファ山口FCとガンバ大阪を経て、2023年に湘南ベルマーレに加入。すぐさま主力に定着したものの、複数回の負傷離脱を余儀なくされており、今シーズンもここまで公式戦6試合の出場にとどまっていた。
1989年7月5日生まれの阿部は現在34歳。類稀なるシュートセンスを武器とするアタッカーは、プロキャリアを始めたガンバ大阪、川崎フロンターレ、名古屋グランパスと行く先々でタイトル獲得に貢献した。2022年夏からは湘南ベルマーレに活躍の場を移すと、昨シーズンはJ1リーグで29試合に出場し1得点4アシストを記録。今シーズンもコンスタントにプレーを続けていた。