2024年07月02日 11:00
女子プロレス界の盟主「スターダム」のかじ取り役を担うのが、岡田太郎社長(37)だ。昨年12月に社長に就任すると、わずか半年の間にエグゼクティブプロデューサーを務めたロッシー小川氏の解任や5選手の退団などがあり、団体の景色は様変わりした。一方でユニット再編の動きや、これまで交流のなかった他団体との関係構築など、岡田スターダム色が次第に出ている。世界一の団体を目指す若き社長のプロレスの原点とは――。 ――社長就任から半年が経過した 岡田社長(以下岡田)社長交代、選手離脱、分裂と過去のプロレス史で何回か起きていることを体験させてもらって本当に濃密な半年間でした。この1、2か月ぐらいは会社としても団体としても、地盤固めをしてきました。昨年末にデビューした新人たちの顔つきがちょっと変わって、力がついてきた。第一線で試合をしている選手たちが、自分のことに集中して自身の苦悩などに向き合い始めたのもある意味、土台がある程度固まってきてる証拠かなと。ただ毎日、夢の中でもプロレスのことばかりで目が覚めてしまいます。 ――プロレスの原点は 岡田 小さいころから祖父母の家で相撲、K―1、PRIDEをテレビで見ていて、新日本プロレスはG1をずっと見てましたね。「橋本真也負けたら即引退スペシャル」も本気で応援してたので、負けたことがショックで少しプロレスを離れた時期もありました。でも、明確にプロレスにハマったのは2002年のWWE「レッスルマニア18」のザ・ロック vs ハルク・ホーガンです。画面越しでも地響きが聞こえてくるような試合で、プロレスってすごいコンテンツだと惚れた瞬間ですね。中3の時にWWEの日本公演に行ったのが初めての生観戦。厳しめの野球部だったので、土日は練習で体が空かなかったので、お小遣いをためて、何とか毎年1・4の東京ドームは行くようになってましたね。 ――どんな少年時代を 岡田 親も働いていたので、1人で好きなことに熱中しているような子でした。野球にハマったら選手名鑑見て研究しているような。体を動かすことも好きだったので、サッカーや野球もやって。背も高くて足も早かったです。でも、あまり裕福な家庭ではなかったので、どこかに行くとかよりは、家にこもって勉強してましたね。 ――麻布中・高校を卒業したエリートだ 岡田 何をやったらいいかわからなかったから、とりあえず勉強して野球してプロレス見て、みたいな生活でした。大学受験の時期にレイザーラモンHGさんが大ブレークして、学生プロレスサークルの存在を知ったんです。しかも棚橋(弘至)さんも学プロ出身で、関西がどうやら有名らしいと耳にして。学校を絞る上で、国公立に行けたら野球を続けよう、私大に行くんだったら学生プロレスをやってみたい。プロレスもできて面白そうぐらいのテンションで同志社大を受けました。一番最初に受かってしまったので、もうプロレスをやる頭になっていました。 ――プロレスサークルに入った 岡田 ここでどんな恥をさらそうが何をしようが、誰かが笑ってくれたらいいなという気持ちで入りました。うちのサークルはプロの人を呼んで講演会とかをしてたりした過去もあって、前田日明さんが来てくださった時の教えが、自分の代まで受け継がれていたんです。前田さんから「プロレスは潰し合いだからこうやって投げるけど、君たち学生はケガしちゃいけないんだから、首をちゃんと守ってこうやって投げろ」と教わった技術があって、それをみんなで真剣に研究して、試合をしてました。棚橋さんも巻いたベルトを、僕も巻きました。就活終わってすぐの試合でテンションが上がって普段と違う動きをしたら疲れて…。1つ下のオルカ宇藤くんにベルトを取られました。 ――大学時代にイベント業務を経験した 岡田 学園祭や他の大学との交流戦とかをやってましたね。その中でイベントの運営やタイムスケジュールを組み立てたりしていたので、就職はイベントとかエンタメ企業に入って大きいイベントをサポートできる人間になりたいなとは思ってました。最初に就職した「アニメイト」では、お子さま向けのイベントから、大きいアニメファン向けのイベントまでいろいろやってました。 ――プロレスとの関わりは 岡田 プロレスラーになるには身長が低いしとか言い訳して、プロレスラーは目指さなかったですね。でも、ファンでした。休みの日は後楽園や両国国技館、新木場とか各団体の大会に行ってました。アニメイトを辞めてからは仕事を転々として、12年10月の新日本プロレス両国大会に行ったら、会場で木谷(高明)社長がカードゲームを売ってたんですよ。その時に社長が前に立って盛り上げようとしている面白い会社だなと思ったのと、あわよくばプロレスの仕事もできるかなと思って、ブシロードを受けました。 ――入社後は声優ユニット「ミルキィホームズ」を担当した 岡田 入社して数か月たった時に配属されました。最初の2年ぐらいは新日本の野球部に参加してたので、選手のみなさんとは会う機会が多くて。たまにブシロードのイベントに出演していただく時は、自分が案内したりしてましたね。でも、仕事での接点はあまりなかったので、入社してからもチケットを買って見に行ってました。ミルキィホームズのメンバー(三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみ)とも一緒に試合を見にいくこともありました(笑い)。 ――今後のスターダムについて 岡田 8月は「5★STAR GP」があるので、そこに向け選手それぞれがしっかり答えを出せるんじゃないかなと。その先に控える年末の両国大会(12月29日)、来年に向けて選手たちがより激しく動いていくと思ってます。海外戦略については(6月30日=日本時間1日の新日本とAEWの合同興行)「Forbidden Door」に3選手が出場したりで、4月に続き前進しています。また、7月中には新しい発表ができると思います。(インタビュー・木元理珠) ☆おかだ・たろう 1987年6月10日生まれ。神奈川県出身。麻布中・高を卒業後、2006年に同志社大に進学。卒業後、アニメイトに就職にイベント運営に携わる。13年にブシロードに入社し、声優ユニット「ミルキィホームズ」を担当。23年5月に劇団飛行船の社長に。同年12月1日付でスターダムの社長に就任。新日本プロレス取締役も兼務する。
2024年07月04日 15:47
頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・郄山善廣(57)の支援大会「TAKAYAMANIA EMPIRE 3」(9月3日、後楽園ホール)のメインイベントとして、鈴木みのる(56)と柴田勝頼(44=AEW)のシングルマッチが決定した。
郄山は17年5月4日のDDT大阪大会の試合中、回転エビ固めを仕掛けた際に頸髄を損傷。プロレス界の有志による支援大会が2回開催されたが、2019年8月26日に後楽園で行われた「EMPIRE 2」を最後に、コロナ禍の影響で開催が見送られていた。
この日の会見では、みのるが出席のもとメインイベントのカードが発表された。現在渡米中の柴田からは「大変光栄かつ、ようやく高山さんのために試合で協力できる機会が訪れたこと、そして日本で試合ができる場所を与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。タカヤマニアのメインに最もふさわしく、この日、この2人が、このリングで戦うことに意味がつまっていたと思えるような熱い戦いをしたいと思います」とコメントが寄せられた。
柴田自身も2017年4月両国大会で行われたオカダ・カズチカとのIWGPヘビー級王座戦後、急性硬膜下血腫と診断されて長期欠場。一時は選手生命の危機に陥ったが奇跡的な復活を遂げ現在は米国・AEWで活躍している。
「決して医学では解明できないエネルギーがプロレスのリングには存在するのです。そのエネルギーをリングの上から、郄山さんの細胞にしっかり届くようなプロレスをして、少しでもいい刺激になれるよう気合を入れて戦います。とはいえ、鈴木、柴田の2人だけで作れるものではありませんので、9月3日は一人でも多くのファンの皆様にお集まりいただければと思います。後楽園ホールを満席にして活気のある空間を一緒に作りましょう」と呼びかけた。
これを郄山も「柴田のコメントを受けて、ますます期待が高まりました。俺が嫉妬してリング上に殴りに行きたくなるような試合を期待しています」とコメントを発表。2人の戦いに期待を寄せていた。
2024年07月04日 15:02
頸髄(けいずい)完全損傷の大ケガとの不屈の闘いを続けているプロレスラー・郄山善廣(57)を支援する大会「TAKAYAMANIA(タカヤマニア)EMPIRE3」(9月3日、東京・後楽園ホール)の発表会見が4日、都内で行われた。
郄山は2017年5月4日のDDT大阪・豊中大会でのリング上の事故で負った負傷のリハビリ中で「TAKAYAMANIA」の開催は2019年8月26日の「EMPIRE2」以来5年ぶりとなる。
この日の会見では、郄山の所属事務所の石原真社長がまず郄山の現状について、「首から下が動かない体の麻痺(まひ)が以前より良くなっているということはありませんが、本人は黙々とリハビリを続けています」と報告。「本人は『1か所、何かがつながれば、すごくいい感じがする。何かが変わる感じがする。そういう体の感触だ』と言っております」と明かした。
また、郄山が介護士の資格を取った妻・奈津子さんの運転のもと「映画を観に行ったり、外食したり、海が見たいと江ノ島に行ったりしています」と映画「ゴジラ―1.0」や「アイアンクロー」を劇場に観に行ったことも報告した。
さらに会見に同席した郄山にとって盟友的存在の鈴木みのる(56)は「相変わらず口は悪いです。大体、俺と話すると、レスラーの誰かの悪口、『だから、あいつはしょっぺえんだよ』とか話してます。プロレスも動画で楽しめるようになったみたいだから」と面会した際の様子を明かした。
「俺は郄山を哀れんでほしくて、こういうことを発表してるんじゃない。みんなの声で郄山に生きる活力を与えたくてやっている。かわいそうだなでなく、俺の力で郄山に立ち上がる勇気を与えてやろう。力をもらえたのを返そうと。大体、あんなに口悪かったら、全然、かわいそうじゃないですよ。弱気な言葉は全く聞いてないですね。それが俺にとっては希望の一部になってます」と鈴木。
会見では、9月3日の「TAKAYAMANIA3」の開催詳細も発表された。
全5試合が行われ、メインイベントでは、鈴木が現在、AEW所属の柴田勝頼とシングルマッチで対戦する。特別ゲストには、武藤敬司さん、山崎一夫さん、小橋健太さん、高木三四郎という郄山さんゆかりのレスラーが参戦。武藤さん参加のトークショーも行われる。
エキシビジョンマッチ以外では、2017年のリング上で負った頭部硬膜下血腫の大ケガ以来初の日本マットでの試合となる柴田は「9月3日、 メインで鈴木選手とのシングルマッチを務めさせていただくことになりました。大変、光栄かつ郄山さんのために試合で協力できる機会が訪れたこと、そして日本で試合ができる場所を与えて下さったことに感謝の気持ちでいっぱいです。決して医学では説明できないエネルギーがプロレスのリングには存在するのです。そのエネルギーをリングの上から、郄山さんの細胞にしっかり届くようなプロレスをして、少しでもいい刺激になれるように気合を入れて戦います」とコメントを寄せた。
会見では、この柴田の言葉を受けての郄山の「柴田の言葉を受けて、ますます期待が高まりました。オレが嫉妬してリング上に殴りに行きたくなるような試合を期待しています」との言葉も紹介された。
この言葉を受け、鈴木は「5年ぶりの大会がやっと形になり、対戦カードも決まりつつある。カードは郄山の意見が反映されているんだよ。メインは俺が郄山に見せたい、見せつけたいという試合。。郄山に俺、元気だろと見せつけたいんだ」と気合たっぷり。
相手の柴田については、「柴田のいるアメリカでの対戦の話もあったけど、今回、こういう形でリングに上がることになって、運命めいた気はしています。プロレスをやらなければいけないという感じですかね」ときっぱりと言うと、「柴田は死に損なって今も生きている。この試合は『生きる』がテーマになると思う。俺はそれがテーマでリングに上がっている。俺は命ががある限り生き続けたいと思ってるし、それは柴田も一緒だと思う」と続けた。
最後に大会当日の郄山自身の参加について、石原氏は「体調次第です。本人は来たいという気持ちはありますが、お約束はできない段階です」とだけ答えていた。(中村 健吾)
2024年07月04日 12:50
全日本プロレスは4日までに13日のエディオンアリーナ大阪第2競技場で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」斉藤ジュン&斉藤レイが宮原健斗、青柳優馬と2度目の防衛戦を行うことを発表した。
このほど都内の事務所で斉藤ブラザーズと宮原、青柳が会見。阪神タイガースの「背番号1」森下翔太外野手のユニホームを身にまとい登場した宮原は「ワイが満場一致で最高の男、宮原健斗や」と関西弁であいさつした。
さらに2019年に大阪で上演されたスポーツミュージカル「energy〜笑う筋肉〜vol.2」に出演した時に「大阪に3か月、んどったんや。というわけで大阪に縁があるんや」と明かし「斉藤ブラザースはんよ。あんたらの人気は東北、仙台だけやろ」と断じ「大阪のみんなは、ワイのことが好きやねん。7月13日、大阪でこの世界タッグベルトいただきますわ。おおきに」と宣言。たどたどしい関西弁を貫く宮原に迎え撃つ斉藤レイは「ボッコボコにぶっ倒してやるぜ」と勝利を宣言した。
宮原は、阪神のユニホームを着た理由を「ワイはプロレス長くやってって大阪に育てられた部分があるんや。自然と出るもんや。今日、朝起きたら、この格好使用と思い、わかりやすく言えば大阪への愛やね」と説明したが、青柳は「知らんわ」と切り捨てた。
その後、斉藤ブラザーズは兄のジュンが6月29日の茨城・鹿嶋大会で見つけたという北海道メロンゼリーをほおばれば、弟のレイは大好物のエビスビールを飲み干した。ジュンは青柳にゼリーの食リポを強要したが青柳は「メロンが苦手なんだ」と苦笑し代わりにコーヒーゼリーで食リポを敢行。青柳は「コーヒーをゼリーにしたって感じか。あまりのうまさにDOOM!されちまったぜ」と斉藤ブラザーズの物まねでリポートした。
終始、挑戦者組がペースを握り和やかな笑いに包まれた会見だったが、言うまでもなく宮原&青柳は、王道マットで最高の実力者。最強の挑戦者にレイは「おちゃらけてるというか油断を誘っているかもしれねぇが、油断は1ミリもねぇな。きっちりぶっ倒してやりたい」と警戒。ジュンも「隙を見せたら何をしてくるかわからないから、背中見せないようにしたいな」と気持ちを引き締めていた。
◆7・13大阪大会全対戦カード(試合順未定)
▼三冠ヘビー級選手権
王者・安齊勇馬 vs 挑戦者・諏訪魔
▼世界タッグ選手権
王者組・斉藤ジュン、斉藤レイ vs 宮原健斗、青柳優馬
▼世界ジュニアヘビー級選手権
王者・ライジングHAYATO vs 土井成樹
▼2point5女子プロレス提供タッグマッチ
スペル・デルフィン、スーパーW vs 枚方兄さん、フライング・ペンギン
▼タッグマッチ
鈴木秀樹、佐藤光留 vs 田村男児、井上凌
▼8人タッグマッチ
大森北斗、羆嵐、サイラス、ジャック・ケネディ vs 黒潮 TOKYO ジャパン、立花誠吾、吉岡世起、MUSASHI
▼タッグマッチ
本田竜輝、綾部蓮 vs 芦野祥太郎、ボディガー
2024年07月04日 12:00
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾が主宰する「ドラディション」は4日、11月22日に後楽園ホールで「DRAGON EXPO 1978」を開催することを発表した。
2024年07月04日 11:43
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、AEWインターナショナル王者のウィル・オスプレイ(31)がダニエル・ガルシア(25)の挑戦を退け防衛に成功した。
オスプレイは6月30日(同1日)に新日本プロレスとの合同興行「Forbidden Door」(ニューヨーク)でAEW世界王者のスワーブ・ストリックランドに敗戦。これを受けてこの日の大会中にドン・キャリスファミリーの脱退を申し入れた。
心機一転のオスプレイはガルシアと激闘を展開。パワーボムからスタイルズクラッシュをさく裂させて攻勢に出る。しかしヒドゥンブレード、ストームブレイカーを立て続けに阻止されると、オスカッターをキャッチされてパイルドライバーで反撃にさらされた。
するとガルシアのセコンドに付いていたMJFがダイヤのリングを渡す。ガルシアは悩んだ末に返したが、一連のやり取りで生まれたスキをオスプレイは見逃さない。走りこんでのヒドゥンブレードをクリーンヒットさせ、3カウントを奪ってみせた。
試合後はオスプレイがガルシアの健闘を称えて先に花道をあとにする。MJFもガルシアと抱擁をかわして励ましたが、何と直後に裏切りの急所攻撃を見舞う。ダイヤのリングで殴って血祭りにあげると、雪崩式パイルドライバーで完全にKOした。
極悪非道な男に戻ってしまったMJFに対し、オスプレイは怒り心頭でリングに戻ってきた。しかしMJFは悪態をつきながら退場。ガルシアが担架で運ばれていく姿が映し出され放送は終了し、オスプレイとMJFの遺恨が勃発した。
2024年07月04日 11:18
米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が3日(日本時間4日)に放送され、元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が大暴れした。
オカダが属する「ジ・エリート」は、金網に囲まれた2つのリングで戦うチーム対抗戦「ブラッド&ガッツ」(24日=同25日、テネシー州ナッシュビル)への出場が決定している。この日の大会でマーク・ブリスコが登場しチームAEWの1人目に名乗りを上げると、ジ・エリートのジャック・ペリーが急襲。この蛮行に対しカイル・オライリーがブリスコの救出に訪れた。
しかしその背後から姿を現したのがオカダだ。オライリーをリング中央に引き寄せると問答無用のレインメーカーでKO。悠然と登場したヤングバックス(マシュー&ニコラス)がブリスコにダメ押しのEVPトリガーを浴びせ、リング上を制圧した。オカダがコンチネンタル王座、ヤングバックスがAEW世界タッグ王座、ペリーがTNT王座と、それぞれのベルトを誇示すると会場は大ブーイングに包まれた。
さらにこの日の大会ではオーエン・ハート杯トーナメントの1回戦が行われ、ジ・エリートの用意したワイルドカードとしてハングマンアダム・ペイジが復帰。ジェフ・ジャレットを下し、ジェイ・ホワイトとの準決勝に進出した。
「ブラッド&ガッツ」は5対5で行われるため、ジ・エリートは1人メンバーが足りない状態。ヤングバックスは早速5人目のメンバーとしてペイジに声をかけた。しかし過去にヤングバックスによって謹慎させられた恨みを持つペイジは「俺は子どもでも操り人形でもない。もうジ・エリートじゃないんだ」と激高して掴みかかる場面も…。人間関係は複雑化の一途をたどっており、今後の展開から目が離せなくなりそうだ。
2024年07月04日 06:12
◆新日本プロレス「NEW JAPAN SOUL 2024」(3日、後楽園ホール)観衆1225
新日本プロレスは3日、後楽園ホールで「NEW JAPAN SOUL 2024」を開催した。
第4試合の「G1 CLIMAX 34」Bブロック出場者決定トーナメント準決勝で棚橋弘至がボルチン・オレッグと対戦。昨年まで「G1」22年連続出場の歴代最多記録を持っている棚橋だったが、オレッグのカミカゼに沈み「G1」出場を逃した。
試合後、オレッグは「本当に棚橋さん、ありがとうございました。これからも本当に頑張ります。今まで棚橋さんと矢野さんに勝ったから、絶対に次も勝たなきゃいけないし、『G1』優勝しないといけないと思う」と喜びを表した。
敗れた棚橋は、バックステージで大の字になり「夏、終わりました。マジか……。すげえ逸材だと思うよ、ボルチンは。クソォ……。『G1』、優勝する予定だったんだけど。そうか、そうだな……。クソォ……」とうめき、立ち上がると「明日から、明日から来年の『G1』の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と見据えた。
この日の後楽園の結果で7・5東京武道館で行なわれるトーナメント決勝は、Aブロックがタイチvsオレッグ、BブロックがYOSHI―HASHIvsニューマンに決定した。
◆7・3後楽園全成績
▼第1試合 20分1本勝負
TAKAみちのく、○上村優也、SANADA、DOUKI(9分05秒、ダイビングクロスボディ→片エビ固め)本間朋晃●、真壁刀義、永田裕志、エル・デスペラード
▼第2試合 20分1本勝負
ティタン、高橋ヒロム、○辻陽太(5分45秒、反則)金丸義信、SHO、成田蓮●
▼第3試合 20分1本勝負
○BUSHI、ティタン、高橋ヒロム、辻陽太、鷹木信悟、内藤哲也(4分43秒、ファブル)ディック東郷●、金丸義信、SHO、高橋裕二郎、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVILグ・オブ・ダークネス”EVIL
▼第4試合 『G1 CLIMAX 34』Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○ボルチン・オレッグ(6分50秒、カミカゼ→エビ固め)棚橋弘至●
▼第5試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○カラム・ニューマン(14分38秒、オスカッター→片エビ固め)KENTA●
▼第6試合 同Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○タイチ(19分26秒、ブラックメフィスト→片エビ固め)TJP●
▼第7試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負
○YOSHI―HASHI(26分01秒、カルマ→片エビ固め)石井智宏●
2024年07月04日 06:00
マット界随一の偏屈者鈴木秀樹(44)が、全日本プロレスの暴走男諏訪魔(47)の公認代理人に就任したと発表した。
2024年07月04日 05:01
6場所ぶりに幕内復帰した若隆景(荒汐)が3日、名古屋市内の部屋で稽古し、出稽古に訪れた関脇霧島との申し合いに感慨をにじませた。3番とって2勝1敗。
右膝に大ケガを負った昨年春場所の前以来となる手合わせだった。「相当ひさびさ。入門する前から一緒に稽古してきた。すごく懐かしい感じ」と心境を吐露。「一つずつ段階を踏んで、上位の力士と稽古できるようになったのは、自信にもなる」と復活への実感がこもった。
2024年07月04日 05:01
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(20日、両国国技館)
アストロラビオの挑戦を受けて初防衛戦を行う中谷潤人(26)=M・T=が3日、合宿先の米国から羽田空港に帰国した。滞在中は大リーグ・ドジャースの試合を2度観戦。2戦目には大谷翔平の本塁打を見たといい「海外で活躍している日本人選手を見ると、僕も海外でいいパフォーマンスを出せる環境に身を置きたいと思った」と刺激になった様子。
今回の試合のテーマは「SKY IS THE LIMIT」で「無限の可能性を感じ取ってもらえる試合をしたい」と意気込んでいた。
2024年07月04日 05:00
まさかの結末に――。新日本プロレスの3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)Bブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、棚橋弘至(47)がボルチン・オレッグ(31)に敗れ、大会連続出場記録が「22」でストップ。予選敗退となったエースは本紙に胸中を明かし、珍しく悲壮感を漂わせた。
NEVER無差別級6人タッグ王座を保持するパートナー・ボルチンとの準決勝。左ヒザへの一点集中攻撃でペースを握ったが、最後はカミカゼを連発され痛恨の逆転負けを喫した。G1の最多連続出場記録は、キャリアわずか1年3か月の史上最強のヤングライオンによって止められてしまった。過去3度のG1優勝を誇るエースが、祭典の舞台に立つことすらかなわなかった。
試合直後のバックステージでは「明日から、来年のG1の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と前を向いたが、大会後の取材で複雑な胸中を明かした。「(記録が)途切れちゃいましたね。世代の波というか、今日のボルチンが若き日の棚橋という…。やられてコメント出し終えた瞬間に、そういえば俺が先輩に勝った時、先輩はどんな気持ちだったんだろうと、やっと思えたというか」
昨年末に団体史上4人目の選手兼社長に就任した。多忙な生活がリング上に影響している可能性はないのか。棚橋はこの問いに対し「それはないです。そういう影響があるのであれば、僕は(社長業を)引き受けていないですから。単に他の選手が僕よりももっと練習をしている。そこの競い合いで負けたんだっていうね」と全面否定する。
とはいえ5月と6月の「ALL TOGETHER」2大会、6月30日(日本時間1日)のAEWとの合同興行「Forbidden Door」と大舞台で連敗が続いている。さらにここに来て最前線の象徴でもあるG1の舞台にもたどり着けなかった結果は重い。
「この現実を受け止めますよ。そして今後の身の振り方を考えます。僕が今回の負けをどうとらえて、どういう姿を見せるか。僕もまだちょっと混乱している段階なので。やっぱりね…意地もありますから。素直に受け入れられない、一レスラーの魂がまだ残っている。今回それに気づけたので、収穫があったと思わないと」と自身に言い聞かせるかのように言葉を紡いだ。
永田裕志、天山広吉ら第3世代も40代後半でG1を卒業してきた。若手の躍進により出場権を失った今回の棚橋も、大きな岐路に立たされていると言って過言ではない。長年にわたり団体をけん引してきたエースは、もう一度輝きを取り戻せるのか――。
2024年07月03日 21:43
新日本プロレス3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)のAブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、YOSHI―HASHI(42)が石井智宏(48)とのCHAOS同門対決を制し決勝戦(5日、東京武道館)に進出した。
2024年07月03日 21:30
「プロレス・新日本」(3日、後楽園ホール)
G1クライマックス34(20日・エディオンアリーナ大阪開幕)のAブロックとBブロック、最後の出場権1枠ずつをかけたトーナメントの準決勝が各ブロック2試合ずつ行われ、Bブロックでは棚橋弘至がボルチン・オレッグに敗れて、自身の持つ最長連続出場記録が22年で途切れることになった。
棚橋はともにNEVER無差別級6人タッグ王座を保持するボルチンを左脚攻めで封じにかかったが、ボルチンの怪力に大苦戦。最後はボルチンに飛びついたところを肩に担がれ6分50秒、カミカゼからのエビ固めで3カウントを聞いた。
セコンドの肩を借りて退場した棚橋はバックステージでへたり込み、「夏…終わりました。マジか。すげえ逸材だと思うよ、ボルチン。クソ。G1、優勝する予定だったんだけど。そっか。そうだな。クソ」と息も絶え絶えにつぶやいたが、立ち上がると「明日から来年のG1の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と、早すぎる立ち直りを見せた。
Bブロックのもう1試合は、タイチが奮戦するTJPをジャンピングハイキック、ラリアット、トラースキックと攻め込み19分26秒、ブラックメフィストからの片エビ固めでフォール勝ち。
タイチは「あれだけの歓声、聞こえてねえのか?若手の抜てきだ?若手だらけで会社が潤ってんならとっととそうなってんだろ昔から!オヤジはもういらねえっつうのか?後悔するぞこの野郎」と、会社の方針を真っ向から批判し、5日・東京武道館大会の決勝で対戦するボルチンに対し「次は若いのか?若手の抜てきに応えられて良かったじゃねえかよ、ヤングライオン。勢いはあるかもしれない、技も力も。だけど俺にかなうと思うなよ。おめえにはわかんないプロレスの技術こっちは20年以上も積んできてるんだよ。てめえはたかが1年2年。力と技と格闘技のセンスで勝てると思うなよ。プロレスを甘く見るなよ。おまえに初めての挫折を味わわせてやる。大の里になろうと思ってるのかもしれねえけど、そんなことベテランの現十両が阻止してやるよ」と通告した。
Aブロックはまずカラム・ニューマンが決勝進出。KENTAの蹴りや竹刀攻撃に苦しむも、ジャンピングニー、ビッグブーツ、スワンダイブ式フットスタンプと攻め込み、オスカッターからの片エビ固めで14分38秒、フォール勝ちした。
メインではYOSHI−HASHIと石井智宏がチョップ、エルボー、ラリアットなどで壮絶な意地の張り合いを展開し、場内を熱狂の渦にたたき込んだ。25分過ぎ、石井の垂直落下式ブレーンバスターを着地したYOSHI−HASHIがドラゴンスープレックス、ソバット連打、ハイキック、頂狩りとたたみ込み、26分1秒、カルマからの片エビ固めで最後の決勝進出者となった。
長く熱い試合を制したYOSHI−HASHIは「今日で終わってもいいくらいの気持ちで行ったから。今日、俺の体は砕けなかった。ハートも砕けなかった。そして勝ちを収めることができた。こんなところで終わってたまるか。あと一つ、カラム・ニューマン、そう簡単にてめえに行かせるかこの野郎。必ず勝ってやる」と、本戦出場への執念を見せていた。
5日・東京武道館大会で行われる決勝戦の組み合わせは、Aブロックがニューマン対YOSHI−HASHI、Bブロックがボルチン対タイチとなった。
2024年07月03日 21:21
新日本プロレス3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)のBブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、タイチ(44)がTJP(39)を撃破し決勝戦(5日、東京武道館)に駒を進めた。
6年連続出場を狙うタイチが、ベテランの意地を見せつけた。豊富なキャリアを持ち「ユナイテッド・エンパイア」のキャプテンを自認するTJPとの準決勝は、互いのプライドが交錯する激闘となる。ピノイストレッチに捕獲されても、執念でロープに逃れた。
バックドロップホールドで反撃に出たタイチは、天翔十字鳳を繰り出すがTJPのトラースキックと相打ちに。高度な読み合いからアックスボンバー、天翔十字鳳をさく裂させると、最後はブラックメフィストで粘るTJPを振り切った。
6月に団体幹部から「若手の抜てき」という指針がわざわざ公の場で示されたことに疑問を投げかけてきた。タイチは「当然なんだよ。つまんなそうにしてたか? 後楽園ホール。あれだけの歓声、上のヤツらは聞こえてねえのか? 若手の抜てきだ? ふざけんな。そんなに若手だらけでやりたかったら最初からやれよ。若手だらけで会社が潤ってるんだったら、とっととそうなってるだろ、昔から! ふざけた会見ぬかすな」と魂の叫びでベテランの意地をのぞかせた。
さらには「なめんなよ。オヤジはもういらねえってのか? これでも、この試合しててもいらねえってのか? 後悔するぞ、お前ら。若手の抜てき、そんだけいうんだったら、俺はG1の最年長優勝記録目指してやるよ。46、47の時に優勝してやるよ」と豪語。トーナメント決勝戦ではボルチン・オレッグと激突する。「勢いはあるかもしれねえ。だけど俺に勝てると思うなよ。お前に初めての挫折を味合わせてやるよ。プロレス界の大の里になろうと思ってるのかもしれなけどよ、ベテランの現十両が阻止してやるよ」とG1出場への誓いを新たにしていた。
2024年07月03日 21:11
新日本プロレス3日後楽園大会で「G1クライマックス」(20日、大阪で開幕)のAブロック出場者決定トーナメント準決勝が行われ、KENTA(43)がカラム・ニューマン(21)に敗れ6年連続のG1出場を逃した。
1回戦はシードとなったKENTAは、2011年大会のラ・ソンブラ(21歳9か月)に次ぐ史上2番目の若さでG1初出場を狙うニューマンを迎え撃った。一進一退の攻防からニューマンのブーツがレフェリーに誤爆すると試合の流れが一変。無法状態と化したリング上で、KENTAは竹刀を持ち出し殴打していく。
しかしベルトでの攻撃をかわされると、オスカッターで反撃を許す。ブサイクへのヒザ蹴りからのgo 2 sleepもガードされると、ビッグブーツからダイビングフットスタンプで再び劣勢に。最後はオスカッターで3カウントを奪われてしまった。
G1の舞台にたどり着けなかったKENTAは「俺、負けた? ビックリした、しっかり悔しいわ。こんなとこで負けて、G1にも出られなくて。まだ俺の中で悔しいって気持ち、残ってるってことは…実はまだ燃えてるもんがあるんだ。ふざけんなよ」と悔しさをあらわにした。「新世代の荒波みたいな流れに絶対何が何でも歯向かってやるっていうか。43歳で結果残そうとして、まだ上目指そうとして、何が悪いの? 俺はまだまだ上目指してやっていくから」と逆襲を誓うと「G1が終わっただけだよ、俺の夏は終わってねえよ」と前を向いていた。