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2024年07月02日 15:32
日本男子レギュラーツアー「横浜ミナトチャンピオンシップ」(8月8〜11日、神奈川・横浜CC)の開催会見が開催コースで行われ、国内男子ツアーの本戦で初めてショートパンツの着用が認められることが発表された。真夏に開催されるため、熱中症対策の一環として検討を重ねられた結果、決まった。 ツアー8勝の細川和彦コースセッティングアドバイザーは「選手としては1ストロークくらい良くなると思います」と歓迎した。会見には大会アンバサダーを務める丸山茂樹(54)も出席。米ツアー3勝、日本ツアー10勝の丸山は「ショートパンツは涼しい。心地よくプレーできる。その気持ちがスコアに影響すると思いますよ」と話した。
2024年07月04日 15:42
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
今季2勝を挙げ年間ポイントランク4位につける岩井千怜(ホンダ)は5バーディー、2ボギーの3アンダー69でホールアウトした。「今日は久しぶりにパッティングがよかった。ラインも読めていたし、そこに打ち出すことができていた」とグリーン上に合格点を与えた。
前週から、パッティングのルーチンへの意識付けを徹底した。打つ前に素振りを2回、カップを見てすぐに打つ。好調時はそうだった。最近は素振りが1回になったり、カップに何度も視線を向けてしまうことが増えていたことに気がついた。「新しい課題を頭の中で考えていると一つ一つ消えちゃうというか。一回、原点に戻ることが大事だなって」と話した。
大会2日目の5日は22歳の誕生日だ。「あまり意識しない。自分の誕生日については、何も思わない。試合を頑張ろうという気持ちの方が強い。(誕生日は)試合の次」と率直な心境を明かしつつ、続けた。「もう22歳か、っていう感じ。でも心は22歳っていう感じじゃない。気持ちは15歳ぐらい。こんなんで大丈夫かな」と笑いを誘った。
双子の姉・明愛は次週の海外メジャー、エビアン選手権(フランス)に出場するため今週は不在。1人で迎えるバースデーラウンドへ「たくさんバーディーを取りたい。笑顔で、ミスをしても楽しそうにやっている姿を皆さんに見てもらいたい」と意気込みを口にした。
2024年07月04日 14:40
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
前週の資生堂レディスで2位の堀琴音(ダイセル)が7バーディー、1ボギーの6アンダー66でホールアウトした。今季ベストスコアをマークし、「先週に続いてショットもパットも安定している。ゴルフの調子は悪くないので、この感じをキープしながらいきたい」と納得の表情を見せた。
インスタートの前半でスコアを4つ伸ばして折り返すと、後半3番パー5で残り95ヤードの第3打を50度のウェッジでピンそば1メートルにからめ、4番は残り140ヤードの第2打を8アイアンで手前2メートルに運び連続バーディーを奪った。
前週の反省を生かし、風のジャッジミス撲滅を心がけた。「私は方角を信じるタイプだったけど、その場の風をよもうと思った。自然との戦いなので、方角通りに吹かないときがあるから」。スタート前に調べて頭に入れた風向き以上に、コース上での感覚を大切にしながら回った。「今日はセカンドショットの距離感が合っていた」と笑顔で振り返った。
資生堂レディスは最終日を単独首位で迎えながら72と伸ばせず、2季ぶりとなるツアー3勝目はならなかった。「次の日に起きても悔しかった。皆さん2位でも『ナイス』って言ってくださるんですけど、正直勝ちたかった。久しぶりにすごく、悔しいなあという気持ちが強かった。月曜日の方が強かった」。時間の経過とともに増していった感情を力に、今度こそ勝利をもぎ取る。
2024年07月04日 13:48
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
午前組が第1ラウンドを終了した。昨季4勝で今季未勝利の桜井心那(ニトリ)が8バーディー、1ボギーの7アンダー65をマークし、単独首位でホールアウトした。
前週の資生堂レディス2位の堀琴音(ダイセル)が66で回り、トップと1打差の暫定2位につけた。昨年プロテストに合格した19歳の菅楓華(ニトリ)は67の暫定3位でプレーを終えている。
昨年覇者で北広島市出身の小祝さくら(ニトリ)、同2位で苫小牧市出身の菊地絵理香(ミネべアミツミ)、札幌市出身のルーキー、政田夢乃(なないろ生命)の道産子3人組は午後12時30分にスタートした。
2024年07月04日 13:31
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)
蟬川泰果(アース製薬)が6バーディー、ボギーなしの65で6アンダーの暫定首位タイで滑り出した。
2024年07月04日 12:56
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)
ツアー通算21勝で2009年大会王者の38歳・池田勇太(フリー)が7バーディー、2ボギーの66で回り、5アンダーでトップと1打差の暫定4位につけた。後半の8、9番を連続バーディーで締め「上がりは良かった。それが1打、2打大きかった」と表情を緩ませた。
22年から悩まされた「顎偏位症」の手術を今年3月に受け、今季はミズノオープン(5月、47位)以来、レギュラーツアー2戦目。6月には下部ツアー2戦に出場した。状態について「少しずつ振れるようになってきて、思うような距離が出せるようになってきた。ミズノの時は制御して、打つ力は6、7割。今は8、9割まで打てるようになってきた」と手応えを口にした。
手術の後は、肩が2センチ下がり、腕は3センチ伸びていたという。パターの長さを短くするなど、これまで調整を重ねているが、今回も「細工をした」とアイアンのグリップをバックラインのないタイプのものに初めて替えたと明かした。
「今までの打っていたフィーリングとは180度違うので、クラブ選びも難しい」としながら、「アイアンショットがかなり良かった」と語った。アプローチ、パターの小技については「術後の感覚でかなり苦労している」と、まだ手探りの状態だといい、現状を見つめた。
2024年07月04日 08:44
女子プロゴルフツアーのミネベアミツミレディスは4日から4日間、北海道・真駒内CC空沼C(6667ヤード、パー72)で行われる。予選ラウンドで同組になった昨年覇者で北広島市出身の小祝さくら(26)=ニトリ=、同2位で苫小牧市出身の菊地絵理香(35)=ミネべアミツミ=、昨年のプロテストに合格した札幌市出身のルーキー、政田夢乃(23)=なないろ生命=が3日、プロアマ戦で最終調整した。
今季2勝を挙げている小祝はペアリングについて「そうくるかなと思っていた。見たときも『あ、予想通り』って思った」と楽しみにした。ふるさとの地を踏んだのは今年に入って初めて。「飛行機から見る景色が『北海道来たな』という気持ちになる」と笑みを浮かべた。2日の前夜祭後に、スープカレーを食べに行った。「高校生くらいで初めて食べてそこからはまった。毎年食べている」。楽しみをまず一つ、クリアした。ホステスプロの菊地は「楽しみもあるけど、ドキドキの方が強い。夢乃ちゃんとは回ったことがないので明日すごく楽しみ」と口にした。
昨年大会は小祝、菊地と千歳市出身の宮沢美咲の道産子3人娘が、初日から4日間同組となる最終日最終組で優勝を争った。政田は「去年優勝争いした2人と、まさか同じ組になるなんてビックリ。すごく緊張する」と目を輝かせた。「2人と同じ組に4日間入れたら自分も上位にいるということなので頑張りたい」。5月のリゾートトラストレディスで8位と健闘。地元で憧れの先輩の背中を追う。
(高木 恵)
2024年07月04日 07:00
先日行われたJLPGAツアー「資生堂レディス」でレギュラーツアー初優勝を果たした桑木志帆プロ。彼女が使用していたドライバー、3Wシャフトが三菱ケミカルの「ディアマナ BB(53・S)」。
「ディアマナ BB」は9月に発売になる最新シャフトで早くも注目を集めています。そこで、クラブコーディネーターの鹿又芳典がいち早く試打解説! 20周年でディアマナ第6世代へ 三菱ケミカル ディアマナ BB
SPEC●モデル(フレックス)/BB43(R2、R、SR、S、X)、BB53(R、SR、S、X、TX)、BB63(R、SR、S、X、TX)、BB73(S、X、TX)、BB83(S、X、TX)●製品長/46インチ●重さ・トルク/53.5g・4.9度(BB53・フレックスS)●中元調子
●価格/4万4000円 ※9月発売予定
2004年の誕生から、今年で20周年を迎えた「ディアマナ」。今年1月にディアマナ第6世代の1作目として「WB」が発売されましたが、それに続いて9月に発売予定なのが「BB」。 「ヘッドスピード40m/ 秒前後なら『43-X』のフレックスもオススメです」
40g台から80g台まで21種類のラインナップで、40g台だけでもR2からXまで5つのフレックスがあります。ブルーのカラーリングを見てもわかるとおり、系統としては「青マナ」です。 「ディアマナは重量帯が違っていても、しなり方に統一感があるのがいい点です」
青マナの特徴でもある中元調子で滑らかなしなり戻りを継承しつつ、先端部分のねじれ剛性が高くなっていて、大慣性モーメントのヘッドとの相性もいいでしょう。
「ディアマナ」は、世界のトッププレーヤーが使ってきたシャフトなので方向性のよさが魅力でしたが、新作の「BB」はハーフウェイダウン以降に強靭なムチのような弾き感があって飛距離性能が高い。
それでいて左に飛ばない。第一印象としては「今年の青マナは飛ぶ!」と思いました。
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
2024年07月04日 06:30
◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」第2日目(3日・三木ゴルフ倶楽部)
首位と3打差の5位から出た出場最年少の中野識司(さとし、18)=六甲CC=が2バーディー、3ボギーの73で回り、通算1オーバーで2位に浮上した。
2024年07月04日 05:01
「男子ゴルフ・日本プロ選手権」(4日開幕、富士C可児C志野C=予選ラウンドはパー71、決勝ラウンドはパー72)
男子ゴルフの国内メジャー第2戦、日本プロ選手権は4日に岐阜県可児市の富士C可児C志野(7164ヤード、予選はパー71、決勝はパー72)で開幕する。
指定練習日の3日は、石川遼が今週初めて回るというコースを最終確認。2週前の通算19勝目に続いて勝てば、1973年のツアー制施行以降では中嶋常幸、尾崎将司、池田勇太に次いで史上4番目の年少記録となる32歳294日での国内20勝到達となる。節目の記録が懸かるものの「何回勝てるかなと考えるよりは、まだまだ自分が成長できるところがある」と話した。
2024年07月04日 05:00
ゴルフが楽しいのは勝負をする、つまり勝ち負けを競い合うからだと思っている。言い換えると、勝ち負けを競わないゴルフは、単なる山歩きではないかとさえ思う。もちろん60歳を過ぎてからのゴルフは健康維持の要素もあるから、競わないゴルフを全否定するつもりはない。が、そこに他人と競い合う要素を入れると、ゴルフは俄然、輝きを増してくる。1メートルのパットが、ただのパットではなく、勝ちか負けかを決める重大な意味をもつパットになるのだ。
いわゆる「ニギリ」がゴルフのおもしろさ、奥深さを2倍にも3倍にもする。第一に緊張感が違う。このパットを入れたら勝ちと思ったときの高揚感と、外したときの喪失感は、単なる山歩きからは絶対に得られない。また1打差で勝ったときの快感はさらなる向上心を掻き立て、負けたときの悔しさはリベンジに向けた練習へと自分を駆り立てる。それが上達に繋がる効用でもある。
もともとゴルフはマッチプレーから始まっている。1対1でホールごとに勝負をする。イギリス人の賭け好きは周知のとおりで、国公認のブックメーカー(賭け屋)がいて、サッカーの試合から競馬、選挙の勝敗までベットの対象にする。ゴルフのマッチプレーで勝敗を競うのは至極当然だったといえよう。
しかし、マッチプレーでは一度に大勢が競い合うことはできない。そこでアメリカでゴルフが普及したあたりからストロークプレーが主流になった。一時期、ゴルフは「イギリス人が始めて、アメリカ人が広め、日本人が下品にした」と言われたが、それはバブル期の日本で次々に新しい遊びが編み出されたからではないかと思っている。
一体、どんな遊び方があったのか。思いつくままに挙げてみると――
1.タテ 2.ヨコ 3.ナッソー 4.お友達 5.ラスベガス 6.ピン・ポン・パン 7.オネスト・ジョン 8.タコ・イカ・ムカデ 9.ベスト&グロス 10.パー取り合戦 11.オリンピック 12.オリンピックの消しゴム 13.湾岸戦争などがあり、極め付きは14種競技というのもあった。
これも中身を紹介すると 1.よい子・悪い子 2.福は内・鬼は外 3.エリツィン 4.フセイン 5.ゴルバチョフ 6.竿イチ 7.砂イチ 8.ヘビ 9.タテ 10.ヨコで合計10種。さて、あなたはいくつやり方をご存じだろうか。
といっても私は「賭けゴルフ」を推奨するのではない。金額の多寡(たか)ではなく、勝ち負けにこだわるゴルフをしようと提唱したいのだ。ご褒美はランチのときのビール1杯でも、帰りのクルマの中で食べるアイスクリームでもよい。ライバルと競って、勝ちか負けかの白黒をつけることが大切なのだ。
最近は1人予約や2サムでのラウンドが増え、4人単位で遊ぶニギリが激減した。どの会社にもニギリ好きがいて、初対面なのに「今日の遊びはなに?」とやったシーンが懐かしいのは歳をとった証拠だろうか(笑)。
高橋健二
●たかはし・けんじ / 1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。HC8。
イラスト= 丸口洋平
2024年07月03日 21:53
◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」第2日目(3日・三木ゴルフ倶楽部)
吉岡ひかる=有馬CC=が2日目を80で終えた。1日目との通算を10オーバーとし、首位と11打差の27位で女子選手ただ一人、4日の決勝進出を決めた。
トップと5打差の11位で迎えたこの日。2番でトリプルボギーをたたき「出だしから流れが悪くなった」と悔やんだ。しかし、その後はショットの安定感を取り戻し、8オーバーでフィニッシュ。「この暑さのなか、それなりには耐えられた方かな」と粘りのゴルフを振り返った。
吉岡のモットーは「仲間とゴルフを楽しむ」だ。12歳で競技人生をスタートさせ、20歳からはプロテストに挑戦。しかし、厳しい選考の中で合格を勝ち取ることはできず、「もうゴルフはやらない」と24歳で一度は競技から離れた。しかし、周囲からの勧めもあり、その年のクラブチャンピオンズに出場。そこで見事、優勝に輝き「アマチュアで楽しく頑張ろう」と気持ちを切り替えた。試合中、一緒に回る選手同士で意見交換をし、相手のうまいショットには「ナイスプレー」と声を掛ける。そんなアマチュアの世界を経験し「周りへの気遣いや感謝。プロを目指していた頃には見えていなかった、大切な部分を学んだ」と自身の成長につなげた。
大会参加者144人中、女子選手は吉岡と奥山ゆかり=GOLF5Cサニーフィールド=の2人。4日の決勝は一人で男子選手たちに挑むが「そこを意識をすれば力が入ってしまう。どうあがいても飛距離では勝てないので、私は私で」と自然体でのプレーを誓った。
2024年07月03日 18:46
女子ゴルフで双子の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと)姉妹が3日までに、今季から取り組むチャリティ活動「iwai SMILE Project」の一環として岩井姉妹応援グッズの発売を開始した。
2024年07月03日 17:53
1日まで行われた全米シニアオープン2位の藤田寛之(葛城GC)が3日、帰国し東京・羽田空港で記者会見を行った。到着ロビーには師匠の芹澤信雄や家族、関係者が出迎え、健闘をたたえた。「この状況が信じられない」と驚きつつも、笑顔を見せた。
藤田は全米シニアで3日目まで首位に立ち続けた。最終ラウンドは悪天候で10ホールをプレーしたとこれでサスペンデッドに。最終日には通算13アンダーで並んだリチャード・ブランド(英国)とのプレーオフ(PO)の末に敗れた。「通常1日で済むトップで迎える最終日が2回も訪れてしまった。しかもその2回目がショートバージョンだったということで正直、5日目は最初のうちちょっと硬くなってしまった」と悔しさをのぞかせた。だが、「悔しいっていう気持ちはほんの30分。よくよく考えたら、よくやれた」と結果には納得していると話した。
大会期間中や、終了後にはSNSに多くのメッセージが届いた。「感動とか、ありがとうという言葉をたくさんいただいて、びっくりした。帰ってきてこの状況でまた一段と自分のやったことの大きさというか、影響の大きさを感じて正直本当にびっくりしています。いつも通りトーナメントを戦ったらこの結果になっているということで、その結果が心に響いたんだったら本当にうれしい」と胸を張った。
帰国早々、4日からは今季メジャー2戦、日本プロ選手権(岐阜・富士C可児C志野C)を控える。「疲労感はそれなりにある。ちょっとふわふわした状態で、明日はプレーになるかなと思う」と不安げな表情を見せた。それでも予選会を突破してつかんだ切符なだけに、欠場は全く考えなかったという。「予選会を一緒に戦った仲間たちにも悪いですしね。自分自身日本プロに出たくて予選からはい上がった」と強行スケジュールでも、全力で挑むと話した。
目標は予選通過。その後に上位を目指す。「4日間戦ったら30位以内、次は20位以内、10位以内。段階を持って自分の中でやっていきたいという感じでは、いつもと変わらない」と普段と変わらない心境で国内メジャーへ向かった。
2024年07月03日 17:13
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス プロアマ戦(3日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
前週の資生堂レディスでツアー初優勝を飾った桑木志帆(大和ハウス工業)が開幕前日の3日、プロアマ戦で調整した。「実感はあまりないまま。いつもと変わらない。意外と落ち着いている」と21歳は冷静そのものだった。
LINEに約400件届いた祝福のメッセージにはすべて返信した。ウイニングボールの行方について問われると「どこかにやりました。どうしたかな…カバンの中にあるか、誰かにあげちゃったか。今言われて取っておけばよかったなと思った」と笑った。
今週のコースの攻略法については「グリーン周りのアプローチが洋芝で今までと違って絡みついて難しい。セカンドでしっかりグリーンをとらえたい」と語り「いろいろ忙しくてあまり眠れなくてその疲れがきている。アップダウンがあるコースなので、ガツガツはいけないと思う。予選は絶対通過したいラインなので、しっかり通りたい」。2週連続優勝がかかる大会へ、まずは決勝ラウンド進出を目指していく。
2024年07月03日 17:00
【羽川豊の視点 Weekly Watch】
【もっと読む】国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース
全米シニアオープン(ロードアイランド州ニューポートCC)で藤田寛之(55)が惜敗です。初日から首位を守りましたが、現地6月30日に行われた第4ラウンドは、霧の影響でスタートが約2時間遅れ、2位に3打差で迎えた11番のティーショットを打つ前に荒天のため中断。そのままサスペンデッドになり、翌日に再開され、リチャード・ブランド(英国)とのプレーオフの末に競り負けました。
国内ツアーは男女とも若手の活躍が顕著ですが、藤田は遅咲きです。国内ツアー18勝のうち、12勝は40代になってから。41歳で初めてマスターズに出場し、43歳で日本シリーズ3連覇を達成。この年は年間4勝を挙げ、悲願の賞金王にも輝きました。
現在の主戦場は国内のシニアツアーです。若い頃より体が大きくなっているのはトレーニングのたまものでしょう。昨季は海外シニアのメジャーとレギュラーツアー、下部のアベマツアーにも参戦しました。大会の「格」には関係なく、どの試合も開催、運営する人たちに感謝の気持ちを忘れずプレーしているそうです。
私もそうでしたが、若い頃はがむしゃらに勝ちにいきます。それは悪いことではないものの、自分中心で周囲が見えなくなることが多々あります。藤田の視野の広さは、40歳を過ぎてから勝ち方を覚えたことと無関係ではないでしょう。
今回の全米シニアオープンも国内大会と変わらず淡々とプレー。日曜日まではショットの安定度はずぬけていました。負けはしたものの、若い頃なら「優勝」の2文字がチラつき、そうはいかなかったはずです。
藤田は海外メジャー参戦が現在のモチベーションになっているようですが、それだけではないはずです。
「選手人生の下り坂を楽しむ」と、彼はよく口にします。50歳を過ぎれば肉体の退化は速度を増します。そこで目標を失ったり、挑戦を諦めたりすれば心も体も、そしてゴルフ人生も「ゲームオーバー」です。
常に体を鍛え、練習を怠らず、時に悩み、苦しみ、新しい発見に喜び、ゴルフを楽しむ。試合で結果を出せば刺激を受ける選手もいるだろうし、応援してくれる人たちに恩返しもできる。
シニアゴルファーのひとつの生き方ではないでしょうか。ちなみに私は次の専大の監督に藤田を推薦するつもりです。
(羽川豊/プロゴルファー)