2024年07月03日 06:00
クラブの性能の進化によって、今どきのドライバーはヘッドスピードが40m/秒くらいでも240ヤード飛ばせることを弾道解析器のデータが証明している。 そのデータどおりの飛距離を出すポイントとは? “伸びしろ”ならぬ“飛びしろ”を最大限に引き出す打ち方をレッスンする。 真ん中からちょっとズラす! 〝トゥ上ヒット〟でぶっ飛びスピン量になる 打点と入射角でバックスピン量をコントロールする バックスピン量を減らすためには「アッパー軌道」と「フェース上部でコンタクトする」という2つ条件が必要です。「アッパー軌道」の作り方は前出のレッスンで。打点についてはフェース上部、さらに理想をいうと上部の“少しトゥ寄り”がスピンを減らしながら飛ばせる打点になります。 ちなみに、ここまでのレッスンで「スイートスポット」と呼んでいる打点は、じつはこの部分のこと。フェースの真ん中が真芯ではありません。スピンを減らしながら初速を確保できる打点位置が、飛ばせるスイートスポットになります。 フェース上部の少しトゥ寄りに当てるには「ゲートドリル」が効果的。このドリルで、スイートスポットにバシバシ当たる感覚をぜひつかんでください! Drill[ゲートドリル] 繰り返しこのドリルを行なうことで「シャフトの延長線上から離れた位置でボールをとらえる感覚」が養える ヘッドをきれいに通せばトゥ上の「低スピンで飛ぶ」スイートスポットに当たる位置に“ゲート”を設置。打ちっぱなしなどでこのドリルを行なうときは、ガムテープなどで簡易的なゲートを作るだけでも効果を得られる この条件がそろえば240ヤード飛ばせる! いかがでしたか? 真ん中から少しズラしてバックスピン量をコントロールしましょう! レッスン=竹田綾人 ●たけだ・あやと/1997年生まれ、奈良県出身。中央学院大学ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、22年にPGAティーチングプロ資格を取得。エースゴルフクラブ千葉、赤坂と茨城県つくば市のDIVERSE GOLFで多くのアマチュアをレッスン中。 写真=田中宏幸 協力=エースゴルフクラブ赤坂
2024年07月05日 07:00
FW(フェアウェイウッド)が苦手なゴルファーって多いですよね。ドライバーやアイアンはうまく打てるのに、なぜFW だけ上達しないのか? その答えを見つけました!
スコアメイクは結果がすべて。FW だけ特別な打ち方をしてもいいんです! “FW 専用スイング” で打てば、遠くのグリーンに簡単に乗る。パーやバーディを獲るチャンスが広がりますよ! ダウンブローになりやすい要素をシャットアウト バックスイングは左肩を下げるイメージ(右肩)
ベルトのバックルを飛球線後方にしっかり向ける(腰)
右ヒザはアドレスの位置をキープ(右ひざ)
さて、いよいよ打ち方のポイントです。「ちょいアッパー」に打つコツは、ヘッドを上から鋭角に入れるダウンブローで打たない。インパクトではハンドファーストにしないことです。
これらの要素を取り除くポイントはバックスイングにあって、下半身を止めて上体だけねじって捻転差をつくろうとすると、ダウンスイングの軌道が鋭角になりやすい。体全体を回してゆるやかな入射角で振り下ろせるようにしてください。
このとき、頭を少し右に動かしてもかまいません。体全体がきちんと回っているかは、ベルトのバックルをチェック。バックルが飛球線後方を向いていたらOKです。
腰やヒザが右に流れないように、右ヒザはアドレスの位置をキープ。左肩を少し下げる感覚でバックスイングすると、右ヒザをうまく固定できますよ。
下半身を固定して上体をねじるバックスイングは、ダウンスイングの軌道が鋭角になりやすいのでちょいアッパーブローで打てない
頭を少し右に移動させながらバックスイングすると、体がスムーズに回る。トップでの頭の位置をキープして振り抜けば「ちょいアッパー」でインパクトできる 前傾軸に対してレベルに回転する
クラブを両肩に当てて前傾姿勢をつくり、胸を右に90度回そう。左肩が下がり、肩のラインが斜めになるのが正しい回転だ drill ボールを右目で見て打つ練習 コレをやってみよう! ボールの右サイドに向けた目線を、インパクトまで切らないようにスイングする
「ちょいアッパー」で打つには、ボールを右目で見る感覚も有効です。日本人は効き目が右の人が多いので、左目を閉じて右目だけでボールを見るとボールの右側がよく見えます。
両目でボールを見るときも、その見え方でスイングすると、「ちょいアッパー」で打てます。
ボールのロゴマークを斜め右上に向けて、見る位置を強調するセットの仕方もオススメ
レッスン=吉本巧
● よしもと・たくみ/1980年生まれ、兵庫県出身。14歳で米国フロリダに渡り、2000年に米国でプロの資格を取得。現在は主宰する銀座ゴルフアカデミーで、多くのアマチュアをレッスン。
構成=三代 崇
写真=中野義昌
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)
2024年07月05日 06:30
◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」最終日(4日・三木ゴルフ倶楽部)
2打差の2位から出たハワイ出身のジョシュア・ハヤシダ(第62回大会優勝)が1バーディー、1ボギーの72で回り、通算1オーバーで大会史上5人目となる2連覇を達成した。「報知アマゴルフ選手権歴代優勝者」の資格で出場した20歳が日本のクラブ選手権王者たちに競り勝った。ザッカリー・サガヤガ(23)=ハワイアマ優秀選手=、上村侑輝(21)=岡部チサンCC=、前田高志(28)=第62回大会2位=が1打差の2位。双子の女子プロゴルファー、岩井姉妹の弟・光太(19)=23年度関東アマ優勝=は、3オーバーの5位だった。
最終18番。ウィニングパットを沈めた瞬間、ハヤシダから笑みがこぼれた。混戦でスタートした最終日は「ドライバーがさえていた」と安定感のあるショットで、優勝争いを演じた。3人がトップで並んでいた17番でバーディーを奪って1人抜け出すと、そのまま逃げ切った。今大会では外国人初の連覇に「本当に良かったし、笑っちゃったよ」と英語で喜びを語った。
普段はゴルフと勉強中心の生活を送る米ハワイ大3年生だ。高校時代から日本文化に興味を抱き、自ら料理したうどんを食べることがつかの間の息抜きだ。日本語は現在、学習中で「単語は分かっても、文章を組み立てるのが難しい」と苦戦中。それでも、試合後の表彰式では「ありがとうございます」と日本語でスピーチを締めると、会場から温かい拍手が送られた。「機会があればぜひ」と今後も日本での大会出場に意欲を示したハヤシダ。プロゴルファーを夢見るハワイアンは、大会初の3連覇へ挑む。(南部 俊太)
2024年07月05日 06:00
スイングする際は、下半身に力を入れることで、安定感ができて足の踏ん張りがききます。しかし、悪天候の中では、濡れたシューズに不快感を覚え、プレーに集中できない場合もあるでしょう。
今回は、規格外のグリップ力を持つゴルフシューズを紹介します! PUMA ファントムキャットニトロ ディスク ●サイズ/25.5、26.5、27、27.5、28、29、30cm
●重量/425g(27cm)●カラー/White-Black-Fluro Green Pes、Black-Red Blast、White-Deep Navy-For All Time Red
●価格/2万3100円(公式オンラインストア)
プーマジャパンより最新テクノロジー満載のゴルフシューズ「ファントムキャットニトロ ディスク」が発売された。
最大の特徴であるアウトソールに配置された「FLEXSPIKE」は、そのユニークな“8の字型”の形状であらゆる方向へのグリップ力を最大限に高めている。また、重量配分を最適化することでシューズ自体を軽く感じられる工夫も。歩行の快適性も向上している。
ミッドソールには前作に引き続き「NITRO FOAM(ニトロフォーム)」を採用。ソールの反発性を高めて地面反力を効率的に獲得し、飛距離アップが期待できる。
「EXOシェルアッパー」は、風雨を防ぎながらメッシュのような履き心地を実現。「ディスククロージャー」でフィット感も簡単に調整できるのもうれしいポイント。さらに1年間の防水保証もついている。
コース上で目を引く大きなキャットロゴなど、デザインにも注力。“機能性” と“見た目”を見事に両立させた1足となっている。
プーマジャパン ☎0120-125-150
写真=相田克己
2024年07月05日 05:35
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
昨年プロテストに合格した19歳の菅楓華(ニトリ)が4連続を含む8バーディー、3ボギーの5アンダー67をマークし、首位と2打差の4位発進を決めた。
2024年07月05日 05:30
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)
通算21勝で2009年大会王者の池田勇太(38)=フリー=が7バーディー、2ボギーの66で回り、5アンダーで首位と1打差の5位で発進した。22年6月頃から首や足、顔などの痛みに悩まされ「顎偏位症」(がくへんいしょう)が判明。3月に顎の手術を受け、今季はミズノオープン(5月、47位)以来、レギュラーツアー2戦目の参戦。ツアーの看板選手だった男が復活の道を歩み出す。蝉川泰果(23)=アース製薬=ら4人が65で首位。
池田は最終9番で1メートルのバーディーパットを沈めると、声援に右手を上げて応えた。8番も2・5メートルを沈め連続バーディー締め。「上がりは良かった」と気温31・5度の強い日差しの下、汗を拭った。
昨年シードを初めて手放した。22年から悩まされた「顎偏位症」の影響が大きかった。今年3月に手術を受けた後、肩が2センチ下がり、腕は3センチ伸びていたという。パターを短くするなど調整を重ねるが、今回も「細工をした」とアイアンのグリップをバックライン(グリップの裏側の盛り上がった部分)のないタイプのものに初めて替えた。
「今まで打っていた感覚とは180度違うので、クラブ選びも難しい」と試行錯誤しながら「アイアンショットがかなり良かった」と奏功。パーオン率約72%を記録した。「少しずつ振れるようになり、思うような距離が出せるようになってきた。今は8、9割まで打てるようになってきた」
14年日本オープン優勝の資格で出場する今大会。5月のミズノオープン以来のツアー2戦目だ。日本プロは09年にツアー初優勝した思い出深い大会。「随分、古い話ですよ」と取り合わなかったが、38歳の実力者が復活ののろしを上げる。(岩原 正幸)
◆顎偏位症とは 下顎の位置が正常の位置からわずかに偏る状態のこと。頭痛、肩こりなど体に異変をきたす症状が出る。池田の場合は、股関節などに痛みが広がり、発症後の22年10月頃には矯正器具を口内に装着して試合に臨んでいた。
2024年07月05日 05:00
「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第1日」(4日、富士C可児C志野C=パー71)
ツアー未勝利の清水大成(25)=ロピア=が6バーディー、ボギーなしの65をマーク。金谷拓実、蟬川泰果、杉浦悠太と並んで6アンダーの首位で滑り出した。3週前には全米オープンにも出場。飛ばしとパターが武器の大器は、目指す米ツアー挑戦の前に悲願の初タイトル獲得を狙う。66で回った池田勇太らが1打差の5位。2戦連続優勝が懸かる石川遼は123位、全米シニアオープンで健闘した藤田寛之は141位と大きく出遅れた。
米国帰りの清水が今週も初優勝に期待を持てる好発進を決めた。5月の関西オープン以来、自身国内4戦ぶりの初日首位スタートに成功。3週前には予選会から全米オープンにも出場した25歳は「安定したプレーができた」と納得の表情を浮かべた。
300ヤード超えの飛ばしと、今季平均パット数はツアー1位で、グリーン上のうまさも武器。深いメジャー仕様のラフにつかまりながらも、バーディーパットは全て2・5メートル以内とショットが好調。国内では大会前時点の出場7戦で5度のトップ10をマークする地力の高さを発揮した。
しかし、初の海外メジャー挑戦だった全米オープンでは、カットラインに1打及ばず予選落ち。高い壁をあと一歩乗り越えられなかった。「悔しいという思いしかない」と清水。一方で、湧き上がる気持ちと同時に、海外選手にも劣らない飛距離やロングアイアンの精度に手応えも感じた。
世界最高峰の戦いを経験して、米ツアー挑戦への意欲も高まった。今季の成績にかかわらず、今年の米下部ツアーの予選会は受けるつもりだった。それでも、やっぱり初タイトルは欲しい。「予選会の前に絶対(国内で)優勝して行きたい」と燃える。
全米では、初めて松山英樹と練習ラウンドを共にした。目の前の難コース攻略の鍵を聞くと「なるようになるさ。やることは一緒だから」と松山は自然体。萎縮する様子はなかった。自身が目指す舞台で戦う大先輩のように「腹をくくってやるしかない」と、たくましく1勝をつかみ取ってみせる。
◆清水大成(しみず・たいせい)1999年1月17日生まれ。福岡県出身。9歳の時に父の勧めでゴルフを始め、高校はゴルフ部のない東福岡高に進学。3年時の16年には九州ジュニアで優勝。日大に進学した17年は8月の日本学生を制し、21年ぶりの1年生王者となった。20年10月にプロ転向を宣言し、統合の20〜21年シーズンを賞金ランク53位で初シードを獲得した。時松隆光と同じく篠塚武久氏の教え子で、握りはベースボールグリップ。175センチ、74キロ。
2024年07月05日 05:00
「チョークダウン」 とは「グリップを短く握る」 ことですが、これを ”超” がつくチョークダウンで練習し、スイングや球筋が飛躍的に向上。
とくにインパクトの質が上がったという東城湧大コーチが「スコア90前後を行ったり来たりの中級者が、コンスタントに70台が出せるようになるドリルです!」 と自信をもってオススメする練習法を紹介! 長いから難しいFWで打つのも◎ 超チョークダウンは左右の体重移動も抑えられるので、体のセンターに軸をキープできる。
8番アイアンでコツがつかめてきたら、次は5番ウッドでも試してください。5番ウッドでも両手でシャフトを握ってワイドスタンスに構える。そして7割スイングで打つのは同じです。
アマチュアの多くは、フェアウェイウッドが苦手。その理由はクラブの長さです。クラブが長くなるほどミート率が悪くなり、手打ちになる傾向が高くなります。しかし、超チョークダウンではクラブの長さが消えるので、5番ウッドでフェースの芯に当てる感覚がわかります。
また、短く握ることによって手打ちにならず、体の回転で打てる。ボールを飛ばそうとすると、体の回転スピードを上げる練習にもなるので、飛距離アップの効果もあります。5番ウッドでもフルスイング時の50%くらいの飛距離が出ればOKです。 インパクトからフォローはグリップエンドをおヘソに向けたまま
手打ちを解消するには、インパクトからフォローまでグリップエンドがおヘソを向き続けるように体を回す。短く握って余ったグリップの向きを強く意識しよう! フェアウェイウッドの苦手意識も解消できる!
短く持って芯でとらえる反復練習によって、フェアウェイウッドに対する苦手意識をなくす効果もあり! フェアウェイウッドはヘッドの重心を感じやすい
アイアンよりもヘッドの重心を感じられるので、クラブを上手にコントロールしながら振る練習にもなる フェースコントロールの再現性が高くなる
フェアウェイウッドではインパクト前後のフェースローテーションが小さくなるほど、ミート率が高くなる
いかがでしたか。東城プロのレッスンをぜひ参考にしてください。
レッスン=東城湧大
●とうじょう・ゆうだい/2002年生まれ、東京都出身。聖学院中・高等学校のゴルフ部で活躍後、最新のゴルフ理論を学び、自身のショットの飛距離や精度の向上に成功。23年にJGRA(全日本ゴルフ練習場連盟)のテストに合格して入会。ドラコン大会出場時には、全日本7位に入賞した実績をもつ。
構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
2024年07月04日 22:08
◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」最終日(4日・三木ゴルフ倶楽部)
女子プロゴルファー“岩井ツインズ”の明愛(あきえ)、千怜(ちさと)の弟、岩井光太=23年度関東アマ優勝=が首位と2打差の5位で大会を終えた。
2024年07月04日 19:03
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)
シニアの海外メジャー、全米シニアオープン(6月27日〜7月1日)で2位となった、ツアー18勝の藤田寛之(葛城GC)は3つのダブルボギーなどで9オーバーの80で141位と苦戦した。3日に帰国したばかりの強行出場で、岐阜に入ったのが前日の夜10時。それでも気温31・5度の暑さの中で奮闘し、観客から拍手を浴びた。
前週の全米シニアオープンでプレーオフを含めた5日間76ホールの激闘を終え、疲れは残っていた。「体が重いのは重いですけど…。今日は全然修正が効かず、いいところなしでしたね」と55歳のベテランは淡々と話した。
13年全米プロシニア選手権Vの井戸木鴻樹以来、日本人2人目のシニアメジャー制覇は逃したが、「目の前にトロフィーは見えましたからね。あのポジションでプレーできたことは自分にとっては良かった」と前向きに振り返った。
周囲からは2位を祝福する声が多く届き「終わってから『感動した』『涙した』とか言われたら、もうね。自分はただ必死にやっていただけ。今日もギャラリーの方から『良かったね』と声をかけていただいた」としみじみ語った。
12年には43歳で賞金王に輝き、「中年の星」と呼ばれた。この大会は4月に地区予選を通過し、出場権を得た。第2日へ「来週も試合があるので、今の自分の体調とゴルフを整えて、明日も頑張りたいと思います」と表情を引き締めた。
2024年07月04日 18:50
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 日本プロ選手権 第1日(4日、岐阜・富士C可児C志野C=7164ヤード、パー71)
144人が出場し、第1ラウンドが終了した。清水大成、金谷拓実、蝉川泰果、杉浦悠太の4人が65で首位に並んだ。池田勇太、永野竜太郎らが1打差の66で5位につけた。石坂友宏、片岡尚之らが67で9位で続いた。
前年覇者・平田憲聖は72で73位発進。2週前のツアーで19勝目を挙げた石川遼は75で123位。シニアメジャーの全米シニアオープン(2位)を終え3日に帰国した、55歳の藤田寛之は80で141位と出遅れた。
2024年07月04日 18:41
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
昨年11月のプロテストに合格した19歳のルーキー、菅楓華(ニトリ)は4連続を含む8バーディー、2ボギーの5アンダー67をマークし、首位と2打差の4位スタートを決めた。「ラフもそんなに長くなくてグリーンも止まるので、今日は最低でも3アンダーで回ろうと目標を立てていた。そこをクリアできてよかった」と振り返った。
1番で6メートルを沈めてバーディー発進。9、10番と第2打をピンそば1メートルにからめ、パー5の11、12番は第3打をチャンスにつけて4連続バーディーと波に乗った。17番パー3では4メートルをねじ込み、ボギーでしのいだ。「強気でショートはしないように意識している」ことが、パッティングの向上を生んでいる。
19歳は今週、人生初の北海道にいる。「涼しくて、なんか広い。でかいのかなって思っていたら、本当に全部がでかかった」と衝撃を受けた。「レンタカーがでかかった」。車種のことを言っているのではない。営業所の敷地のスケール感に北の大地を感じた。
「ご飯がおいしいって聞いていたので楽しみにしていた」と目を輝かせた。しかし月曜日の現地入りから開幕前日までの3日間の夕食は「ほっともっと」が2回。メニューは「しょうが焼き弁当」と「カットステーキ重」だった。「おいしかった」と満面の笑みを浮かべるも、まだ北海道飯にはたどり着けていない。
2024年のツアー出場権を懸けた昨年末の最終予選会でスコア誤記のため失格となった。QTランクは最終QTの最終日出場者で最下位の104位でルーキーシーズンをスタート。ツアーデビュー戦となった3月のVポイント×ENEOSで7位と健闘。ニチレイレディス終了後のリランキングで33位に入り、後半戦の出場資格を得た。
毎週のように試合がある日常との向き合い方も、試行錯誤が続いている。「経験したことがないので、常にモチベーションを高くすることがすごく難しい。そのなかで自分がどれくらいやっていけるか、すごく楽しみ」と口にした。
今季の目標を「予選通過」に置いていたが、リランキング後に上方修正した。「もっと上を目指していいのかなって思った。予選通過ギリギリのところに目標を置くのではなく、もっと上を目指していれば予選通過もちゃんとクリアできるので、上を目指そうと思った」。今季初のルーキーVへ、目線を上げた。
2024年07月04日 18:11
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
昨年覇者の小祝さくら(ニトリ)は7バーディー、2ボギーの5アンダー67で回り、首位と2打差の4位と好スタートをきった。
2024年07月04日 17:59
「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第1日」(4日、富士C可児C志野C=パー71)
2週前のプレーヤーズ・チャンピオンシップ・サトウ食品に続き、2戦連続優勝を狙う石川遼(32)=CASIO=は1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの75と苦戦。首位と10打差の123位と大きく出遅れた。
ホールアウト後、取材の冒頭で「もう少しティーショットが真っすぐいって、アイアンもピンにいって、パターが入ってれば、もうちょっと良いスコアで上がれたかな」と自虐を交えながら頭をかいた。序盤はパターの苦戦でリズムを悪くすると、6月は好調だったはずのショットも暴れた。前半を2オーバーで折り返すと、12番で初バーディーが来たが、16番は右OBのトリプルボギー、パーでしのいだ17番もティーショットを大きく曲げた。「短い(パター)のもいっぱい外したし、うまくいったことを見つける方が難しい。1Wを持てば『ファー』と言っていた」と振り返った。
練習場では「全体的に悪くなかった。今朝も普通だった」としていたが、舞台の富士C可児Cは今週初めて回るコース。ティーグラウンドで立ちにくさを感じるホールが多く、「練習場とはスイングが違う」とティーショットで大苦戦した。
首位とは10打差。予選通過へは2日目の巻き返しが必至となった。
2024年07月04日 17:37
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
第1ラウンドが終了し、昨季4勝で今季未勝利の桜井心那(ニトリ)と、ツアー1勝の吉本ひかる(マイナビ)が7アンダー65をマークし、首位スタートを切った。
前週の資生堂レディス2位の堀琴音(ダイセル)が今季ベストの66で回り、トップと1打差の3位につけた。
昨年覇者の小祝さくら(ニトリ)、昨年プロテストに合格した19歳の菅楓華(ニトリ)、鈴木愛(セールスフォース)、李ハナ(韓国)が67で、2打差の4位で滑り出した。
2024年07月04日 15:42
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 第1日(4日、北海道・真駒内CC空沼C=6667ヤード、パー72)
今季2勝を挙げ年間ポイントランク4位につける岩井千怜(ホンダ)は5バーディー、2ボギーの3アンダー69でホールアウトした。「今日は久しぶりにパッティングがよかった。ラインも読めていたし、そこに打ち出すことができていた」とグリーン上に合格点を与えた。
前週から、パッティングのルーチンへの意識付けを徹底した。打つ前に素振りを2回、カップを見てすぐに打つ。好調時はそうだった。最近は素振りが1回になったり、カップに何度も視線を向けてしまうことが増えていたことに気がついた。「新しい課題を頭の中で考えていると一つ一つ消えちゃうというか。一回、原点に戻ることが大事だなって」と話した。
大会2日目の5日は22歳の誕生日だ。「あまり意識しない。自分の誕生日については、何も思わない。試合を頑張ろうという気持ちの方が強い。(誕生日は)試合の次」と率直な心境を明かしつつ、続けた。「もう22歳か、っていう感じ。でも心は22歳っていう感じじゃない。気持ちは15歳ぐらい。こんなんで大丈夫かな」と笑いを誘った。
双子の姉・明愛は次週の海外メジャー、エビアン選手権(フランス)に出場するため今週は不在。1人で迎えるバースデーラウンドへ「たくさんバーディーを取りたい。笑顔で、ミスをしても楽しそうにやっている姿を皆さんに見てもらいたい」と意気込みを口にした。