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2024年09月22日 11:52
24F1第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)は21日、予選が行われ、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)がポールポジションを獲得。決勝でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と争うのは「かなりクール」だと話した。 予選Q3でフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)がクラッシュして赤旗が振られ、1回限りのアタック勝負となる中、ノリスが最速タイムをマークしてフェルスタッペンを上回った。 ハミルトンが3番手に入り、チームメートのジョージ・ラッセル(George Russell)とともに決勝は2列目からのスタートとなる。 合計で10回総合優勝を飾っているフェルスタッペンとハミルトンがすぐ後ろにいることについて、ノリスは「僕がここで、150勝くらいしている二人がそこにいるのはかなりクールだ」とコメント。「彼らに対して僕は何も持っていない」と話したノリスは、決勝でフェルスタッペンとの59ポイント差を縮めることを目指す。 マクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が5番手、ハース(Haas F1 Team)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が6番手に入り、これにアストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が7番手、RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)が8番手で続いた。 一方でフェラーリ勢にとっては悲惨な予選Q3となり、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)はトラックリミット違反によりタイムが抹消されて9番手、昨年の優勝者サインツはクラッシュにより10番手となった。 ■関連記事 ・フェルスタッペンに処分 会見で不適切な言葉遣い ・FIAが無線での暴言抑制を要請、一部のドライバーは反発 ・ピアストリがアゼルバイジャンGP優勝、マクラーレンが首位浮上
2025年07月01日 06:00
レッドブルで厳しい立場に立たされている角田。(C)Getty Images
現地時間6月29日、F1オーストリア・グランプリ(GP)決勝が行われ、レッドブルの角田裕毅は最後尾の18番手からスタート。怒涛の挽回が期待されたが、レース中に痛恨の10秒ペナルティを受けるなど全く見せ場を作れず、完走したマシンのうちで最下位となる16位に終わった。
【画像】角田も猛省した接触シーンの秘蔵ショットでチェック
今GPまで8戦で4ポイントと成績不振に陥った角田は、サマーブレイク期間中の電撃交代も取りざたされ、今回は上位進出が厳命されていた。そうした緊張状況で迎えた決勝では、アルピーヌのフランコ・コラピントと接触してペナルティを受けるなど4戦連続で入賞を逃す惨敗。予選1回目(Q1)敗退に終わった前日の公式予選から続く低調ぶりは、正念場という彼の立場においては、まさしく大失態と言えよう。
無論、角田にとって想定外の問題は幾度も起きている。操作困難とされるマシン『RB21』への適応が想像以上に時間を要したこと、さらにエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンが優遇されるチーム事情。そうしたレース外の「課題」に向き合う必要性が出たのは、本人にとってみれば、“誤算”だったのかもしれない。
しかし、レッドブルは常勝軍団。成績不振が続けば、風向きが変わるのも早い。一部のメディアでは更迭論が浮上し、今夏中の電撃解雇の動きが加速しているとも報じられている。米メディア『Al Bat』は、オーストリアGPでの無残な結果を受け、「ユウキ・ツノダにとって今週末は忘れられないものになった。彼を取り巻く事態は悪化している」と指摘。その上で「ツノダのパフォーマンスは、レッドブルが行動を起こすべき時が来たとする議論を白熱させている。一部ではセルジオ・ぺレスの復帰を望む声も強まっているほどだ」と伝えた。
一方で先の見えない不振の原因が角田自身ではなく、フェルスタッペン仕様に開発されてきたマシンにあると断じる声もある。
米モータースポーツ専門サイト『F1 Oversteer』は、「我々のクルマは、長年にわたって積み重ねてきた開発の流れの中で進化してきたものだ。確かに、簡単に乗れるマシンではない。だが、そこまで難しいというわけでもない」と語ったクリスティアン・ホーナー代表のコメントを引用した上で、「ツノダが問題ではないことは明らかだ。もはやクルマのせいにするしかない。前のチームでの彼は魔法のような活躍を見せていたのだから」と嘆いている。
果たして、このまま角田は沈んで行ってしまうのか。文字通りの崖っぷちに立たされた25歳の挽回が見たいが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
2025年04月24日 17:26
F1で史上最多タイ7度の年間優勝を誇るルイス・ハミルトンが、今季限りでフェラーリを電撃退団する可能性が指摘されている。
鳴り物入りで今季からフェラーリに加入したハミルトンだが、なかなか上位争いには絡めず、同僚のシャルル・ルクレールに水をあけられている。
最近は批判的な論調も目立ってきているが、ついに退団につながるとの主張が出てきた。
英メディア「GPファンズ」は「F1の伝説的ドライバー、ルイス・ハミルトンは、有名なイタリアのチームで苦戦していることが判明し、早ければ今年中にもフェラーリチームを辞めるのではないかとうわさされている」と退団説が浮上していると報じた。
「40歳の彼はスクーデリア(フェラーリ)での初シーズンのスタートは難航しており、レース週末には落胆した様子で、新しいマシンに適応するのに苦労していることを頻繁に語っている。今回この英国人レーサーはSF―25になじめなかった」と窮地を強調。そして、英スポーツ専門放送局「スカイ」ドイツ版のポッドキャスト番組「バックステージ・ボックスンガッセ」に元F1レーサーのラルフ・シューマッハ氏は、今後数レースで改善が見られなければハミルトンが退団する可能性があると指摘した。
「彼はマシンの扱いに全く対応できていない。(今季の)ランド・ノリスについてはよく語られるが、彼の場合はもっとひどい。もしある時点でそこに立ち尽くし、もうリソースが尽きて、ずっと遅くなってしまったら、すべてを失うことになる」と厳しい見通しを語る。
さらに「自分の経験から分かるんだ。このままだと、もう楽しくない。そしてある時、朝起きてこう思うんだ。『なぜこんなことをしているんだ? もう楽しくない。もう無理。チームの邪魔をしている』とね」。このまま低調ならば、フェラーリでの活躍を早々に諦めて退団の道を選ぶというわけだ。
ハミルトンの今後が注目される。
2025年04月24日 16:33
フランツ・トストが角田の速さに太鼓判
自動車レースF1で唯一の日本人ドライバー・角田裕毅は今季途中で、レーシングブルズからトップチームであるレッドブルへ昇格を果たした。この移籍について、かつての恩師は最初から角田をレッドブルのドライバーとして起用すべきだったと主張している。
ドイツのスポーツ専門局「Sport1」のインタビュー記事に登場したのはフランツ・トスト氏。2006年からレーシングブルズの前身であるトロロッソおよびアルファタウリの代表を務め、21年の角田デビュー時からサポートしてきた、いわば恩師のような存在だ。
23年末に代表を勇退し、現在はレッドブルの顧問を務めるトスト氏は、「フェルスタッペンのチームメイトとなるセルジオ・ペレスの後任に関しては、どのような助言をされたのですか?」という問いに対して「ユウキ・ツノダを起用しろと言った。彼には経験もスピードもあり、やり遂げることができる。その後どういう決定が下されたかは知っての通りだ」と断言している。
昨オフから昇格が噂されながらも角田はレーシングブルズに残留。代わりに昇格を果たした昨季の同僚、リアム・ローソンの不振に伴い、2戦が終了した後でのドライバー交代劇となった。トスト氏は「リアム・ローソンがわずか2戦で外され、結局ツノダになったことに驚きましたか?」という問いに「ノー。もちろん(驚くことは)なかった」と即答した。
続けて「(角田を最初から起用しなかったのは)間違った決断だった。なぜなら、ツノダはローソンよりもスピードがあって経験もある。議論の余地はないよ」とかつての共に戦った角田の活躍に太鼓判を押していた。
(THE ANSWER編集部)
2024年11月24日 11:06
【WRC】第13戦 ラリージャパン(11月24日/デイ4)
【映像】大クラッシュで劇的幕切れ(実際の様子)
WRC(世界ラリー選手権)の今季最終戦「ラリージャパン」、最終日朝一番のSS(スペシャル・ステージ)でいきなりドライバーズチャンピオンが決定する波乱の幕開けとなった。
2024年09月23日 13:10
ロードレース世界選手権、第14戦エミリアロマーニャGPは22日、MotoGPクラスの決勝が行われ、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のエネア・バスティアニーニ(Enea Bastianini、イタリア)が今季2勝目、通算7勝目を挙げた。
総合争いでは、ポールポジションから出たドゥカティのフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が残り7周で転倒してリタイア。
この日2位に入ったプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が、バニャイアとのポイント差を24に広げた。
マルティンは最終ラップでバスティアニーニにオーバーテークされた際にコースから追い出され、ゴール時に怒りをあらわにしていた。これで5月のフランスGP以来となる勝利を逃したが、バニャイアが転倒したことで、初の総合優勝へ向けて想定以上のアドバンテージを得る結果にはなった。
バニャイアがリタイアしたことを受け、7番手から出たグレシーニ(Gresini Racing MotoGP)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が3位に入った。
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2024年09月23日 10:47
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が22日、不適切な発言で処分を受けたことについて「くだらない」と表現し、こうした騒動はF1を離れるのが早まる原因になる可能性があると話した。
フェルスタッペンはこの日行われた第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)決勝で、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)に次ぐ2位に入ったが、レース後の取材では、記者会見での不適切発言をめぐる騒動が引き続き話題の中心を占めた。
フェルスタッペンは、生中継もされていた19日の記者会見でFワードを使用したとして、国際自動車連盟(FIA)から社会奉仕活動を義務づけられると、予選や決勝後の公式会見では、短い答えしか返さないか、ノーコメントと回答するという抗議を行った。
その後、チームの施設内で一部のメディアの取材に応じたフェルスタッペンは「こういうことは間違いなく将来にも影響する。自分らしくいられなかったり、こうしたくだらないことに対処しないといけなかったりすればね」とコメント。「こういうことにずっと対応するのはいやだと感じるキャリアの段階に来ている。本当にうんざりする」と話し、「こんなふうにこのスポーツを続けたくはない。それは確かだ」と語った。
総合4連覇を目指しているフェルスタッペンだが、過去にはF1に長くとどまるつもりはないとも話しており、2028年にレッドブルとの契約が満了した後には他のモータースポーツに挑戦することにも意欲を見せている。
フェルスタッペンは「僕がいなくてもF1は続く。それは問題ないし、僕も気にしない。そういうものだ」と話し、「100パーセント自分らしくいられないなら、話さない方がいい。だけどそんなことは誰も望まない。ロボットになってしまうし、スポーツでそんなことはするべきじゃない」と述べた。
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2024年09月23日 10:02
24F1第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)は22日、決勝が行われ、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が圧勝。レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に20秒以上の大差をつけての優勝に、マシンが「ものすごかった」とチームを称賛した。
ノリスは終盤、タイヤが摩耗する中で狭いコースの壁に接触する危ない場面もあったが、マシンの損傷は免れて大勝。自身初となるポールトゥウィンでGP通算3勝目を挙げ、年間順位で首位に立つフェルスタッペンとの差を残り6レースとスプリント3戦で52ポイントに縮めた。
ノリスは「車が週末を通じてものすごかった。チームにすごく感謝している」とコメントした。
一方のフェルスタッペンは、優勝するにはセーフティーカーが導入されたり、赤旗が振られたりしなければチャンスがない状況だったが、今年はシンガポールGP開催15回目にして初めてセーフティーカーが出動しない事故のない展開だったため、レースの大半で一人旅を強いられた。
チームがこれまで苦戦してきたシンガポールで今年も勝てず、これで同GPは8戦未勝利。レース後には「苦しむと分かっていた週末で、2位はいい成果だ。もちろん満足はしていない。改善点は残っているし、そこに取り組んでいきたい」と話した。
マクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が巧みな戦略で3位に入り、チームはコンストラクターズ選手権でレッドブルとの差を41ポイントに広げた。
メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が4位。3番手スタートのメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、徐々に順位を落として6位でフィニッシュし、代わってフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が9番手スタートから5位に入った。
以下、フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、ハース(Haas F1 Team)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)と続いた。RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は12位だった。
RBを今大会限りで離脱するとうわさされているダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、最後にファステストラップの1ポイントをノリスから奪い、かつての同僚フェルスタッペンを援護した。13年のF1キャリアで8勝を挙げたリカルドは「そういう可能性は覚悟しなければならない」と認め、「今は冷静に受け止めている」と続けた。
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2024年09月22日 11:52
24F1第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)は21日、予選が行われ、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)がポールポジションを獲得。
2024年09月21日 11:49
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は20日、第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)に向けた記者会見で不適切な言葉を使ったとして、国際自動車連盟(FIA)から処分を科された。
FIAのスチュワード委員会は、フェルスタッペンが生放送された19日の記者会見でFワードを使用したとして、「公共の利益となる何らかの業務」を果たすよう命じたと述べた。同選手が使った言葉は一般的に「下品で無作法」であり、「不快感を与える」可能性があるとして、放送に不適切だと判断した。
また、「問題の言葉は特定の人物や団体に向けられたものではない」とした一方、「特に重圧を感じる場面でなければ、公の場で話す際には気をつけるよう学ぶことがロールモデルとして重要だ」と指摘し、フェルスタッペンが自身の振る舞いを謝罪したことも明かした。
FIAはこの前日に各ドライバーに対し、レース中のチーム無線での言葉遣いに注意するよう要請していた。
FIAのモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長は、autosport.comのインタビューで、モータースポーツは「ラップ音楽」ではなく、特に子どもたちが見ているかもしれないため、ドライバーは自身の言葉遣いに気をつけるべきだと述べていた。
この発言に対し、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)やフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)ら一部のトップドライバーは、激しいレースでは感情が高ぶると主張し、不快と判断されるなら問題の言葉を編集で削除してから放送すればいいだけの話だと反発した。
通算7度の年間優勝を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)も、スレイエム会長がラップ音楽と比較したことについて、「彼の表現の仕方は好きじゃない。『ラッパー』と名指しするのは先入観が非常に強い。それにラッパーの大半は黒人だ」と指摘し、「あれは誤った言葉選びだ。人種的な要素がある」と不快感を示した。
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2024年09月20日 17:09
ヤマハ発動機(Yamaha Motor)は20日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスで来季からサテライトチームとなるプラマック・レーシング(Pramac Racing)のライダーとして、ジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)と契約を結んだと発表した。
現在KTMに所属している29歳のミラーは、Moto3クラスで6勝を記録した後、2015年にMotoGPクラスに昇格し、これまで計4勝を挙げている。プラマック・レーシングには2018年から20年まで所属しており、この間には表彰台9回を記録した。
KTMは来季、レッドブル・ガスガス・テック3(Red Bull Gasgas-Tech3)の新人で、現在総合6位につけているペドロ・アコスタ(Pedro Acosta、スペイン)を起用することになっており、ミラーは来季のシート獲得が心配されていた。
プラマック・レーシングでミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)のチームメートとなるミラーは、2021年シーズンに自己ベストの総合4位を記録していた中で、今季は本来の実力が出せておらず、今週末のエミリアロマーニャGPを前に、ここまで計58ポイントの総合15位に沈んでいる。
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2024年09月20日 12:47
24F1第18戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2024)を今週末に控える中、レッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)ら一部のトップドライバーは19日、国際自動車連盟(FIA)がチーム無線での暴言を控えるべきだと警告したことに対し、言葉遣いを和らげるつもりはないと反発した。
FIAのモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長は、autosport.comのインタビューで、テレビで放送される不適切な言葉を最小限に抑えるようフォーミュラワン・マネジメント(FOM)に要請。モータースポーツは「ラップ音楽」ではなく、特に子どもたちが見ているかもしれないため、ドライバーは自身の言葉遣いに気をつけるべきだと述べた。
しかし、よく感情を爆発させることで知られるフェルスタッペンは、ヒートアップしたレース中のドライバーの発言が気に入らなければ、それを放送しないことが簡単な解決策だとし、「自分たちは何者だ? 5歳児か? 6歳児か?」「5歳や6歳の子どもたちが見ていたとしても、彼らは成長したら、いずれにせよ悪態をつくようになる」と報道陣に語った。
F1のチーム無線での悪態は、少し遅れて放送される前にすでにビープ音で消されているものの、スレイエム会長は検閲の量を削減したいと考えている。
メルセデスAMG(Mercedes AMG)のドライバーで、通算7度の年間優勝を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、F1で言葉遣いを改善しようとする取り組みについては問題ないとし、「罰則を設けるなら、きっとみんな(悪態を)やめるだろう」「それが必要かどうか分からないが、確かに少し多すぎると思う」と語った。
一方、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は、フェルスタッペンの意見に同調し、F1が「無線を流さなければいいだけの話だ」「僕らは激しいレースを戦っている。だから、彼らが言うのは簡単だが、僕らが行動に移すのは難しい」と話した。
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2024年09月16日 10:54
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)チーム代表は15日、第17戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2024)決勝の終盤に発生したセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)とのクラッシュについて、サインツが原因だと話し、そのせいでチームは表彰台フィニッシュを逃したと話した。
2024年09月16日 10:14
24F1第17戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2024)は15日、決勝が行われ、マクラーレン(McLaren)のオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が優勝。チームはコンストラクターズ選手権でレッドブル(Red Bull)を上回ってトップに立った。
バクー市街地を抜ける6キロの高速かつテクニカルなコースを舞台にした消耗戦で、ピアストリは冷静沈着な走りを見せ、4年連続のポールポジションから出たフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)を上回った。20周目のターン1で内側から抜いてトップに立つと、終盤タイヤの摩耗に苦しんだルクレールに10秒910差をつけてフィニッシュした。
残り2周ではレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)とのクラッシュも発生し、これによってメルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が3位に入った。ペレスはルクレールを抜こうとした後でサインツと接触し、2台とも壁に衝突。これによってマシンを損傷した二人はリタイアを強いられ、バーチャルセーフティーカーが出動した。
総合優勝を争うランド・ノリス(Lando Norris)は15番手スタートから4位でフィニッシュし、総合トップに立つレッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)を上回った。フェルスタッペンは5位で、連続未勝利は7レースに伸びた。
アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が6位、ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)と新人フランコ・コラピント(Franco Colapinto)が7位と8位に入り、メルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が9位だった。
出場停止のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)に代わって出場したハース(Haas F1 Team)のオリバー・ベアマン(Oliver Bearman)が10位入賞を果たした。RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)はリタイアに終わった。
ピアストリが優勝したことで、コンストラクターズ選手権でマクラーレンは476ポイントに伸ばし、456ポイントのレッドブルを抜いた。2年以上も続いたレッドブルの支配を終わらせ、今度は残り7レースでマクラーレンが首位を守る立場になる。
ドライバーズタイトルでは、ノリスがフェルスタッペンとの差を3ポイント縮め、残り7レースとスプリント3戦でフェルスタッペンが313ポイント、ノリスが254ポイントと59ポイント差になっている。
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・ノリス、予選17番手も「ベスト尽くす」と前向く
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2024年09月15日 10:42
フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が、17番手に終わった14日の第17戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2024)予選を終え、決勝に向けた前向きな姿勢を維持した。
ノリスはイエローフラッグが振られたことで最終アタックを邪魔され、昨年のラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix 2023)以来となる予選Q1敗退に終わった。
予選後には、8レースとスプリント3戦を残し、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と62ポイント差の2位につける総合争いに向け、ダメージを最小限に抑えるために全力を尽くすと話した。フェルスタッペンは6番手だったが、6戦未勝利というこのところの不調を経て、今大会はフリー走行と予選で改善を見せている。
ノリスは「17番手では多くは期待できない」と認めつつ、「だけど今夜はいい計画を練って、ベストを尽くしたい」と意気込んだ。
イエローフラッグに阻まれたアタックについては「簡単に突破できる」はずだったところから「スピードを落とさざるを得なかった」とコメント。レースエンジニアは無線で「済まない」と謝り、ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)がスピンしたことをもっと早く伝えられるはずだったと考えている様子だった。
ノリスは「自分の予想が間違っていると思いたいし、オーバーテークのチャンスがたくさんあると思いたいが、期待はできない。このコースはダウンフォースがすごく小さいから、オーバーテークはほとんど不可能だ」と話し、「みんなが思うより難しく、簡単じゃないが、ベストを尽くす」と続けた。
ノリスが出遅れたことで、決勝でチームメートのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)がサポートし、ノリスの優勝の可能性を広げるというチームオーダーが出る可能性は実質的になくなった。ピアストリは、ポールポジションを獲得したフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)に続く2番手からスタートする。
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2024年09月15日 09:26
24F1第17戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2024)は14日、予選が行われ、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が4年連続となるポールポジションを獲得した。
第16戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2024)で優勝したルクレールは、今大会でも1周の速さを継続し、マクラーレン(McLaren)のオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)を0.3秒上回った。ルクレールはこれで通算26回目のポール獲得となるが、このサーキットではまだ勝利がない。
一方、総合優勝を争うマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は17番手に沈んだ。ノリスが予選Q1で敗退するのは、昨年のラスベガスGP(Las Vegas Grand Prix 2023)以来となる。
フェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が3番手に入り、レッドブル(Red Bull)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が4番手、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が5番手につけた。
総合3連覇中で今季もトップに立つレッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、苦戦が続いて6番手となった。以下、メルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、ウィリアムズ(Williams)の新人フランコ・コラピント(Franco Colapinto)、チームメートのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が続いた。
RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は12番手となった。
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