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2026年03月08日 06:00
「オープン戦、広島2−3中日」(7日、マツダスタジアム) あいさつ代わりの零封じゃ!広島のドラフト2位・斉藤汰直(たいち)投手(22)=亜大=が7日、マツダスタジアムで初登板し、1回を三者凡退に封じる好投を見せた。これまでは先発と中継ぎの両にらみで調整を進めていたが、新井監督は「汰直はブルペンでと決めている」と起用法を明言。今後は勝ちパターン入りを目指していくことになった。 鯉党からの歓声を浴びながら、斉藤汰は堂々とした足取りでベンチに歩を進めた。最速は152キロ。ダイナミックなフォームから解き放たれる直球と切れ味抜群のフォークがさえ渡った。本拠地初登板を1回無安打無失点で終え、「緊張感があった中で、良い結果で終われて良かった」と息をついた。 2−3の八回から5番手として登板。「引っかけた球も多かったけど、ある程度ゾーンで、しっかり勝負できた」という直球は150キロ超えを連発した。先頭のカリステを直球で押し込んでの遊ゴロに仕留めると、次打者・上林は二ゴロに打ち取った。 「自分自身の安心材料」と語るほど、大きな信頼を置くフォークも納得の出来。2死から対峙(たいじ)した味谷には直球を4連投して最後は外角に落ちていくフォークで空振り三振。「真っすぐで本当は抑えたかったけど、いいフォークを投げられて良かった」とうなずいた。 「真っすぐがある程度いい感じに投げられるとフォークにもつながってくる」と2球種の連動性を大切にする。この日は、その両方に一定の手応えを感じ取り、「フォームの安定性や再現性が良くなってきてるかな」とはにかんだ。 先発の即戦力候補としてドラフトで指名され、自らも「先発で2桁勝利」を1年目の目標に掲げてきた。キャンプでも開幕ローテ入りを見据えた調整を進めてきたが、先発した2月21日のDeNAとのオープン戦(宜野湾)で2回3失点。1日の楽天とのオープン戦(倉敷)では中継ぎとしてマウンドに上がり、適性を探っていた。 その中で新井監督は、この日の斉藤汰の投球を「いいボールが行っていた。真っすぐもよかったし、最後もフォークかな。いいピッチングだった」と称賛。起用ポジションについて「ブルペン」と明言した。 大学時代には救援投手としての経験もあり、「全球勝負球だと思って、無駄なボールをできるだけ少なく投げる」ことをリリーフとして心得る右腕。開幕ローテ入りの目標は変わった。剛球と落ちる宝刀で勝ちパターン入りへ名乗りを上げる。
2026年03月08日 06:50
太田幸司氏は現役引退後、女子プロ野球のスーパーバイザーに就任
“元祖甲子園アイドル”で、元近鉄、巨人、阪神でプレーした太田幸司氏は、1984年の現役引退後、再びユニホームを着ることなく、外からプロ野球を見続けている。「伝える側に面白さ、魅力を感じたんです」。過去にはコーチとして誘う球団もあったが、あえて全て断って、現在も野球評論家として活動中だ。その間にはスポーツキャスターとして人気を博し、女子プロ野球のスーパーバイザーも務めた。
現役生活を阪神で終えた太田氏は当時を思い起こしながら「解説者になるとき『解説をやっている間に阪神の優勝を1回は見たいね』なんて冗談で言っていたら、(解説者)1年目に優勝だもんね」と笑みを浮かべた。1985年の阪神は、ランディ・バース内野手、掛布雅之内野手、岡田彰布内野手の強力クリーンアップを擁して、1964年以来21年ぶりのリーグ制覇と、2リーグ制になってから初の日本一に輝いたが、正直、驚いたという。
「(自分が在籍した)前の年(1984年)とほとんど同じメンバーだったしね。僕はバースにも紅白戦で投げたけど、その時はまだそんなにね……。(1985年に)解説になってキャンプ巡りして、高知で阪急の練習を見たらパカンパカン。安芸に行って阪神の練習を見たらポッスン、ポッスンで、なんだこれは、って。それがその年に優勝。掛布らがいたわけだけど、どうなっているのって思いましたよ」
そんな阪神Vの年から太田氏の”第2の野球人生“はスタートした。「辞めて何年かは現場にもう1回という気持ちも十分にありましたけどね。途中からいろんなことをファンに伝える側に魅力を感じ出して、これでやろうと思うようになったんです」。再びユニホームを着るという気持ちはどんどん薄れていった。「『ピッチングコーチをする気はないか』とか、いろんな方から声をかけてもらったんですけど、その時は(スポーツキャスターとして)番組もやっていましたしね」と断り続けたそうだ。
「僕自身、かつて、こんなニュアンスで言ったつもりはないんだけど、(マスコミに)違う書かれ方をしたりとか、嫌な時期があったんです。だから、やっぱり伝える側っていうのは、ちゃんとやらないといけない、ちゃんと伝えようみたいな……そういう思いもあってね」
青森・三沢高時代の1969年夏の甲子園決勝、松山商戦では延長18回、0-0引き分け再試合の大熱投で人気を博した。甘いマスクに女性ファンが熱狂した「コーちゃんフィーバー」は、社会現象にもなった。そんな人気を背負い、プロ生活に突入した太田氏にしか分からない世界がいくつもあったことだろう。伝えられる側から伝える側に立場が変わり、新たな使命みたいものも感じたようだ。甲子園でレジェンド始球式に登板「すごく緊張しました」
2009年には日本女子プロ野球機構のスーパーバイザーに就任し、広報的な役割も果たした。残念ながら、2021年12月に同機構が無期限の活動休止となり「今は阪神も巨人も西武も、女子野球チームを持っていますが、自分らはちょっと早く行き過ぎたのかなっていうところはありますよね。目標としてはまず、女子プロ野球(発足)をきっかけに盛り上げて、底辺が広がればということだったんですけどね。だけど、いろんな誹謗中傷というか、そんなのも結構あったりとかでねぇ……」と何とも言えない表情で振り返った。
それでも、そんなアクションを起こしたことで、女子高校野球の全国大会決勝が甲子園球場で行われるようになるなど、現在につながっている。目標通り、当初よりも女子野球は広がりを見せており、その発展に貢献したのも間違いない。「そう思ってもらえれば、我々もやってよかったなってなりますけどね」と、太田氏は話した。
2018年夏、第100回全国高等学校野球選手権記念大会では、大阪桐蔭(北大阪)と金足農(秋田)の決勝戦で、太田氏はレジェンド始球式を行った。「あの時の金足農は、自分らの時の三沢高を彷彿させるような……。(エースの)吉田輝星(現オリックス)もいろんな(高校から)スカウトが来ていたみたいだけど、地元の仲間とやりたいから金足農に入ったって、何か自分を思い出すような、ね」と感慨深い思いで投げたという。
「プロの取材でよく甲子園に行くけど、久しぶりにマウンドに立ったら、(1968年の三沢高2年夏に)最初に甲子園に出た時みたいに膝がカクカクして……。すごく緊張しました。プロがやる甲子園と、高校野球をやっている時の甲子園は違うなと改めて感じましたね。そういうところに決勝戦で呼んでいただいたというのは、本当に高校野球をやっていてよかったというか、最高の栄誉だなと思いましたよね」
現在も毎日放送のラジオ解説者を務める。「今はどっちかというとパ・リーグ。オリックス-ソフトバンク戦の九州送りとか、オリックス-日本ハム戦の北海道送りとかの放送をやらせてもらったりしています。試合がない時は、その枠で吉本興業の野球好きの方々と、ちょっとおしゃべりさせてもらったりとかもね」と、野球の魅力を“伝える仕事”に全力投球中だ。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2026年03月08日 06:00
広島・大瀬良大地投手(34)が7日、右ふくらはぎの筋損傷のため、戦線から離脱した。新井監督は「トレーナーから厳しいと聞いている」とローテ争いから外す方向性を示し、開幕ローテ入りは絶望的となった。
大瀬良は5日の練習中に負傷。蔦木トレーナーによると「フィールディング練習の時」に痛めたという。その後、病院を受診し、「右の下腿(かたい)の筋損傷」と診断された。この日もマツダスタジアムを訪れていたが、8日からはリハビリを行うため、3軍に合流することが決まった。
右腕は昨年23試合に登板して7勝9敗、防御率3・48。同年10月に自身4度目となる右肘手術を受けた。今年はキャンプを1軍でスタートさせ、初日からブルペンに入るなど精力的に汗を流してきた。ここまで対外試合2試合に登板。直近では1日に行われた楽天とのオープン戦で3回無失点の投球を見せていた。
開幕ローテから外れるのは、春季キャンプ中に右肘の故障で離脱した2016年以来10年ぶりとなる。現状のカープの開幕ローテは森下、床田、ターノックが軸となり、栗林、岡本、高、森らが枠を争う構図となっている。
2026年03月08日 06:00
「オープン戦、広島2−3中日」(7日、マツダスタジアム)
あいさつ代わりの零封じゃ!広島のドラフト2位・斉藤汰直(たいち)投手(22)=亜大=が7日、マツダスタジアムで初登板し、1回を三者凡退に封じる好投を見せた。これまでは先発と中継ぎの両にらみで調整を進めていたが、新井監督は「汰直はブルペンでと決めている」と起用法を明言。今後は勝ちパターン入りを目指していくことになった。
鯉党からの歓声を浴びながら、斉藤汰は堂々とした足取りでベンチに歩を進めた。最速は152キロ。ダイナミックなフォームから解き放たれる直球と切れ味抜群のフォークがさえ渡った。本拠地初登板を1回無安打無失点で終え、「緊張感があった中で、良い結果で終われて良かった」と息をついた。
2−3の八回から5番手として登板。「引っかけた球も多かったけど、ある程度ゾーンで、しっかり勝負できた」という直球は150キロ超えを連発した。先頭のカリステを直球で押し込んでの遊ゴロに仕留めると、次打者・上林は二ゴロに打ち取った。
「自分自身の安心材料」と語るほど、大きな信頼を置くフォークも納得の出来。2死から対峙(たいじ)した味谷には直球を4連投して最後は外角に落ちていくフォークで空振り三振。「真っすぐで本当は抑えたかったけど、いいフォークを投げられて良かった」とうなずいた。
「真っすぐがある程度いい感じに投げられるとフォークにもつながってくる」と2球種の連動性を大切にする。この日は、その両方に一定の手応えを感じ取り、「フォームの安定性や再現性が良くなってきてるかな」とはにかんだ。
先発の即戦力候補としてドラフトで指名され、自らも「先発で2桁勝利」を1年目の目標に掲げてきた。キャンプでも開幕ローテ入りを見据えた調整を進めてきたが、先発した2月21日のDeNAとのオープン戦(宜野湾)で2回3失点。1日の楽天とのオープン戦(倉敷)では中継ぎとしてマウンドに上がり、適性を探っていた。
その中で新井監督は、この日の斉藤汰の投球を「いいボールが行っていた。真っすぐもよかったし、最後もフォークかな。いいピッチングだった」と称賛。起用ポジションについて「ブルペン」と明言した。
大学時代には救援投手としての経験もあり、「全球勝負球だと思って、無駄なボールをできるだけ少なく投げる」ことをリリーフとして心得る右腕。開幕ローテ入りの目標は変わった。剛球と落ちる宝刀で勝ちパターン入りへ名乗りを上げる。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、楽天2−9DeNA」(7日、春野総合運動公園野球場)
DeNA・筒香嘉智内野手は楽天・前田健との6年ぶりの対戦に「あんな大投手の方と対戦できてすごく楽しかったです。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、阪神1−0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)
阪神投手陣は先発大竹耕太郎投手が3回2安打無失点と順調な仕上がりを見せた。続く高橋遥人投手も3回1安打無失点と上々で、開幕ローテ入りへしっかりと結果を残した両左腕。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「先発陣は今年も強力」と断じた。
◇ ◇
先発・大竹は3回を無失点に抑え、この時期にしては最高の仕上がりを見せた。ソフトバンク打線を2安打に抑えた要因は、真っすぐの「速さ」にある。
この日の直球の球速は大半が130キロ台ながら、球速以上の「速さ」を感じさせた。一見、変化球投手と見られがちだが、大竹は「速球派」投手だ。だから、打者は直球を待ち、そこへ投げ込むスローボールなどの変化球が生きてくる。
テンポの良さも際立った。3回を投げて34球。自分のペースに持っていくのがうまいので、少ない球数で抑えることができている。今年は相当勝つのではないか。
2番手の高橋は終始、球に力があった。この肌寒い時期に、140キロ台後半の直球を投げられるというのは、いい状態に調整できている証拠だろう。5年ぶりにキャンプ中に実戦登板するなど、不安もあったようだが、問題ないと見ていい。
開幕ローテには村上、才木に続き、順調なら左の“二枚看板”が入ることになるだろう。この4人がいれば、そうそう連敗はしないはずだ。虎の先発陣は、今年も強力だ。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、オリックス8−0巨人」(7日、京セラドーム大阪)
チーム自慢の安打製造機、オリックス・太田椋内野手がオープン戦から好調だ。この日は初回無死二塁の好機で巨人の新戦力・マタから技ありの先制右前適時打を放ち、続く二回2死二塁でも中前適時打と持ち前の勝負強さが光った。
「今日はボールの見え方も徐々に良くなっている感じがあった。もっともっと状態を上げていけるようにしたい」。気は早いが、オープン戦3試合で8打数3安打2打点と頼もしい。宮崎での春季キャンプで右足首を痛め、別メニュー調整を強いられたが「逆に試合で守備、走塁を今は問題なくやれている。不安なく開幕に向かっていける」と手応えを口にした。
太田は昨年4月、球団右打者では最多タイの月間39安打をマークし、開幕ダッシュに貢献。10本塁打、52打点など全部門でキャリアハイを決めた。プロ8年目の今季から背番号1で挑むが、岸田監督も「(太田は)心配していない」と太鼓判。開幕早々、またけん引してくれそうだ。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、オリックス8−0巨人」(7日、京セラドーム大阪)
1番・中堅で起用された3年目の巨人・佐々木俊輔外野手が2安打と気を吐いた。オープン戦は4戦連続安打で打率5割。「自分は結果を出さないと出られない立場ですし、しっかり負けないようにと思ってます」と熾烈(しれつ)な外野手争いの中で、スタメン奪取へ猛アピールだ。
阿部監督は「春はいいんだよね。ミスター・スプリング」とさらなる飛躍へ期待を込めていた。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、阪神1−0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)
阪神は先発大竹耕太郎が制球良く投げ分けて3回2安打、高橋遥人は3回1安打でそろって無失点と先発候補が順調で2戦連続の完封リレー。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、日本ハム5−3ロッテ」(7日、エスコンフィールド)
日本ハムは新人がそろって躍動した。先制適時三塁打の育成ドラフト1位・常谷(北海学園大)ら3選手がヒットを放ち、ドラフト1位・大川(明大)は1回をピシャリ。新庄剛志監督は「新人の子たちが“元気ハツラツ!オロナミンC”で。見ていて気持ちよかった」と上機嫌。
常谷には「もっとできると思う。アピールしてもらって支配下に上がれるように」と期待した。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、楽天2−9DeNA」(7日、春野総合運動公園野球場)
身体にギアが入るのを肌で感じた。先発の楽天・前田健太投手は、3回1/3を5安打2失点。だが、数字以上に、湧き出るアドレナリンを心地よく受け止めた。二回、筒香と2020年の米国でのオープン戦以来、6年ぶりに対戦。外角低めのチェンジアップで見逃し三振を奪うと、思わずほえた。
「すごくうれしかったし、楽しめました」。三回には2死一、二塁からスライダーを右前に運ばれ適時打を許したが、“盟友”との久々の対峙(たいじ)に、投手としての闘争本能が刺激された。この日の最速は、球団計測で150キロをマーク。「この時期にこれだけスピードが出るのはいいなと思います」と手応えも口にした。
ローテの一角として期待がかかる日米通算165勝右腕。三木監督は「次につなげてくれたらいい」とうなずいていた。
2026年03月08日 05:01
「右脚の肉離れ」で別メニュー調整中の阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22)=創価大=が7日、近日中にも2軍全体練習に完全合流する見込みであることが7日、分かった。6日から本格的な打撃練習を再開しており、完全復活は間近。取材に応じた立石は約1カ月ぶりに肉声で今の思いを語った。
「良い方向に向かっていると思います」。立石は現在のコンディションを静かな口調で説明した。別メニューで黙々と調整する期間が長かった分、「今はいろんな選手と練習できますし、毎日充実しています」と、表情には喜びがにじんだ。
打撃練習でも「ほぼ違和感もなく振れている」と、ケガの影響は感じていない。この日も48スイングで柵越えは2本だったが、広角に安打性の当たりを連発。小谷野打撃チーフコーチが見守る中、規格外の素質を見せつけた。
今後に向けて「早く1軍の舞台に上がれればうれしい」と率直な思いを吐露。ただ、自身が別メニューを続ける間も「他の選手はアピールを続けている。そう簡単にいかないのは分かっている」と理解している。その上でこう言い切った。「本当に自分次第。結果を出すしかない。結果を出せば、チャンスはあると思うので」。少しばかり遅れたが、立石のルーキーイヤーがついに動き出す。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、阪神1−0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)
少ないチャンスで結果を残した。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、阪神1−0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)
G倒ローテが見えてきたで!!阪神はソフトバンクとのオープン戦に1−0で勝利。高橋遥人投手(30)が2番手で今年2度目の実戦登板に臨み3回1安打無失点で自身初の開幕ローテ入りへ大きく前進した。先発した同学年左腕・大竹耕太郎投手(30)も古巣相手に3回2安打無失点と上々。村上が開幕投手に決まっている中、このままいけば、大竹が開幕2戦目の28日・巨人戦(東京ド)、高橋が29日の同戦に先発することが有力になった。
春の聖地に立つ。見守るのは、オープン戦ながら4万人を超えた観衆。「マウンドに立ったら、それなりの形になったかなという感じですね」。自嘲的な言葉とは裏腹に、高橋がテンポ良く伏見のミットを鳴らし、タカ打線を手玉に取った。
「いつもと一緒でストレートをしっかり投げることと、ストライク先行とカウント有利で」
すいすいとテーマを遂行していった。四回から登板すると、柳町を二ゴロ、山川を三ゴロ、井上を右邪飛と、直球主体でクリーンアップ斬り。好守にも救われながら五回も3人で片付けた。六回には2死から栗原に中前打を許すも、続く柳町を147キロ直球で左飛に。3回1安打無失点、2奪三振で今年2度目の実戦登板を終えた。
「普通ですね。60点くらい」と辛めの自己採点ながらも、「変化球を一通り投げられて、ある程度だったので良かった。真っすぐもバッターの反応は別に悪くなかったです」と納得顔。伏見のリードで、これまで投球割合が少ないカーブでカウントを取る場面も。「球速帯が速いボールが多いので、カーブとかはすごく大事になってくる。サインを出してくれたのもそうですし、ストライクが取れたのがうれしい」と実戦では2度目となるベテラン捕手とのコンビで収穫も得た。
春季キャンプ中の2月21日・中日戦(北谷)でオープン戦の“開幕投手”を務め、2回1失点も5奪三振。実に5年ぶりとなるキャンプ中の実戦を経て、順調に状態を上げている。藤川監督も「全体で言えば、投手は良かった。次のスケジュールに順調に進むことができればいいなとは思いますね」と目を細めた。
このまま順当に行けば、開幕3戦目の29日・巨人戦で先発が有力だ。「故障前(の状態)を目指しているので、そういう感覚がちょっとずつキャンプで出ていたので、もっと良くなるなという感じです」。自身初の開幕ローテ入りへ“サクラサク”春が近づいている。
2026年03月08日 05:01
「春季教育リーグ、阪神7−0ソフトバンク」(7日、日鉄鋼板SGLスタジアム)
「1番・中堅」で先発出場した阪神のドラフト3位・岡城快生外野手(筑波大)が2安打1打点の活躍で、チームを快勝に導いた。
今春初のSGLでの対外試合で切り込み隊長を務めた若虎が、第1打席から躍動した。「初回は勢いをチームに持ってこられるような打席にしたい」と直球を捉えて左前打。先制点の口火を切り、有言実行してみせた。
さらに、第2打席は粘って10球目を四球、第3打席は1死満塁できっちり右犠飛、第4打席はカーブに食らいついて中前打と“四者四様”の打撃でインパクトを残した。
外野手争いの面々には同学年の前川、中川もいるが、現状では「(高卒と大卒では)プロでの経験値に差がある」と冷静に分析。「もっと頑張らなきゃいけない」と、大活躍の試合後も表情を崩すことはなかった。
2026年03月08日 05:01
「オープン戦、阪神1−0ソフトバンク」(7日、甲子園球場)
打球音がこだまし、白球が三遊間を抜けると、万雷の拍手と喝采を浴びた。聖地での劇的スミ1勝利。立役者は阪神・中川勇斗だ。虎の子の1点をたたき出す先制適時打で、白熱する開幕左翼争いを一歩リードした。
「真っすぐが良い投手。甘かったので良い結果になって良かったです」
初回1死二塁。この日最速156キロを投じるなど速球が武器の相手先発・尾形に食らいついた。2ボールからフルスイングで直球を2球連続で空振り。そして5球目に勝負は決した。捉えたのは123キロのカーブだ。鋭い打球が左翼へ転がり、俊足の近本が生還。これが決勝点となった。前日も適時打を放っており、これで2戦連続。勢いは止まらない。
開幕左翼が一気に近づいた。開幕戦となる27日の巨人戦(東京ド)の相手先発は右腕・山崎が有力。この日も速球派右腕を打ち砕いた。ただ、本人は全く意に介していない。「真っすぐを捉えきれなかった。(スタメンへの手応えは)別に何も考えていない。思い切ってプレーすることだけを考えているので」と淡々。がむしゃらに野球に熱中する姿が中川らしい。
2戦連続3番打者として中軸を担った。「普通にやってるだけです。来た球をしっかり打つことだけを考えています」とプレッシャーは皆無。チームに勢いをもたらす若虎が、フルスイングで阪神の未来を照らす。