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2026年03月23日 08:00
「オープン戦、広島5−5ソフトバンク」(22日、マツダスタジアム) 広島の新井貴浩監督(49)が22日、オープン戦を総括した。順位は6勝11敗1分けの10位。それでもドラフト1位・平川(仙台大)ら新人選手や若鯉が台頭し、チームが活性化した戦いだったと振り返った。新井監督の主な一問一答は以下の通り。 ◇ ◇ −オープン戦総括を。 「野手も投手も新人たちがいい競争を生んでくれた。キャンプ中も言いましたけど、昨年より1ランク上の競争ができたと思います」 −栗林は3回3失点。良い面も悪い面も。 「あとはしっかり登板日に向けて調整してもらいたい。初めての先発で緊張すると思うけど、頑張ってもらいたい」 −赤木は2回無失点。シーズン中にはロングリリーフとしての起用も。 「そうやね。そういうところも視野に入っているし、先発がふらふらしたような投球が続くようだと、代役にも入ってくる」 −佐々木は一発を含む3安打3打点の活躍。 「いいホームランだったけど、クリーンアップは打点を挙げること(が大事)。きょうは内容もすごく良かったと思う」 −開幕も4番で。 「あくまでも“4番目”だと思っているから、(チームを)背負う必要もない」 −一塁・佐々木、三塁・小園はモンテロの調子を見て。 「そうそう。キャンプから言っているように、開幕スタメンは小園とファビアンしかいない。調子のいい選手を起用していきたい」
2026年03月24日 06:50
「キャンプで投げていて、体重移動がスムーズにいっていないなとなった。シンプルに上げやすい場所で腕を上げて、(体重)移動しやすい場所で(体重)移動する考えでやっている結果で、前に戻ったかはわからないですけど、近くはなっているかなと思います」。
1月の自主トレでは肘を下げたフォームに挑戦していたロッテ・本前郁也は、腕を振る位置は低いままだが、並進運動の部分が故障前に近い形に戻った。
「これからスピードアップさせていくために、ロスない動きをしようという意味でやっています」と、その理由を説明する。
本前は24年2月20日の楽天との練習試合中に左腕を負傷。同年2月23日に都内の病院で左上腕骨骨幹部のスクリュー固定術を行い、24年は一、二軍登板がなく、昨季から育成選手となった。長いリハビリを経て、昨年9月24日の西武二軍戦で公式戦復帰を果たし、レギュラーシーズン終了後に行われたみやざきフェニックスリーグでも5試合に登板した。
秋季練習で投げやすいポジションを模索した結果、肘を下げるフォームに挑戦し、試行錯誤しながら、ここまで過ごしている。ファーム・リーグが開幕してからここまで3試合に登板。「キャッチボールも最初からスムーズに投げられていますし、登板後、ダメージが少なくて、怪我した部分の不安はだいぶ取れてきている印象です」。
打者の反応について、「球速はそんなに出ていないんですけど、力感の問題だったり、緩急の使い方でまっすぐでファウルで追い込めているので、そこは良いところかなと思います」と話す。
今季二軍戦初登板となった3月14日の日本ハム二軍戦では、1−6の6回一死走者なしで中島卓也を1ボール2ストライクから5球目の125キロチェンジアップで、止めたバットが当たる捕ゴロに打ち取った。良い感覚で、打ち取れた感じはあったのだろうかーー、
「中島選手は2ストライクから粘ってくると頭があったので、その中でボールでカウントを悪くしていくのは良くない。ゾーンの厳しいところで勝負できるようにキャッチャーと話をしていて、チェンジアップがうまくハマったのかなと思います」と振り返った。
同試合は1回・15球を投げ、三者凡退に片づけた。続く3月19日の楽天二軍戦は、2回・37球を投げて1失点したが、3月22日の西武二軍戦は1回・12球を投げ、0被安打、2奪三振、0失点と完璧な投球を披露した。
「出番をもらったところでしっかりゼロに抑えていって、内容も求めていくことも大事なんですけど、結果も。内容が良くても結果が良くなかったら、一軍でも使えないと思う。両方しっかり求めていきたいと思っています」。もう1度一軍のマウンドで投げるため、内容、結果にこだわり、スコアボードに0を並べていくつもり。その先に、支配下選手登録が待っている。
取材・文=岩下雄太
2026年03月24日 06:40
“投高打低”によりプロ野球界で3割打者が年々減少傾向にある。昨季はセパ合わせて3割打者は僅かに3人。セパともに首位打者の打率が、セが小園海斗(広島)の.309、パが牧原大成(ソフトバンク)の.304だった。
3割を打てそうな打者がいないわけではない。セ・リーグでは、昨季最多安打の岡林勇希(中日)は、これまで打率3割を記録したことはないが、22年に打率.291、昨季も打率.291だった。シーズン通しての好不調の波が大きく、波が小さくなれば打率3割も十分狙える。
阪神の不動のリードオフマン・近本光司(阪神)、2番を打つ中野拓夢(阪神)も3割打者候補に挙げられる。近本と中野は1、2番を打っており、打席数が多くなる中で、四球を選べるのも強み。中野は2番打者で、時に進塁打を求められる場面もあるが、阪神の1、2番コンビも打率3割は夢ではない。
若手組で打率3割を期待したいのが、中村奨成(広島)。8年目の昨季、規定打席に届かなかったが、104試合に出場して、打率.282、9本塁打、33打点とブレイク。オープン戦でも打率.319をマークしており、成長の跡を見せている。
パ・リーグでは近藤健介(ソフトバンク)、西川龍馬(オリックス)の実績組だろう。近藤は昨季規定打席に届かなかったが打率.301、24年には打率.314で首位打者を獲得。本塁打と打点王に輝いた23年も打率.303をマークしており、故障さえなければ、打率3割は固い。
西川は昨季オープン戦で苦しみながらも、シーズンが開幕してからはオープン戦の不振が嘘のように打った。シーズン終盤まで、打率トップに立っていたが、故障により離脱。打率.310をマークしていたが、規定打席に届かず首位打者とはならなかった。今季は打率3割、首位打者獲得に期待がかかる。
若手組では“00年世代”の藤原恭大(ロッテ)と太田椋(オリックス)を推したい。藤原は昨季自身初の規定打席に到達し、今季は打率3割、2桁本塁打、首位打者を掲げ、オープン戦でも12球団トップの打率.385と打った。さらに進化した姿を見せてくれるはずだ。太田は昨季4月終了時点で打率.411と打ちまくったが、5月以降は徐々に失速。それでも、打率.283でシーズンを終えた。太田はとにかく、故障離脱することなく戦えれば、打率3割を達成できそうだ。
10年前の2016年は、3割打者が15人(セ:9人、パ:6人)いた。今季はセパともに、ハイレベルな首位打者争いに注目したい。
2026年03月24日 06:20
27日に2026年のプロ野球ペナントレースが開幕する。各球団、リーグ優勝を目指し春季キャンプから汗を流してきた。どこの球団も好スタートを切って、良い形でシーズン序盤を戦っていきたいだろう。ここでは、スタートダッシュに成功し、直近10年で4月終了時点でセ・リーグ首位だったチームが最終的に何位でフィニッシュしているのか見ていきたい。
4月終了時点で首位だったチームがリーグ優勝したケースは、17年と18年の広島、19年と20年の巨人の4例。特に17年の広島は4月終了時点で、16勝10敗1分の首位とロケットスタートを切る。5月も15勝9敗、6月も14勝7敗、7月も15勝7敗1分と貯金を積み重ねた。8月に12勝13敗2分と負け越すも、9・10月は16勝5敗と勝ち越し。9月18日の阪神戦に勝利し2年連続優勝を果たした。最終的には2位・阪神に10ゲーム差をつけての優勝だった。
4月を首位で終えながらも、リーグ優勝できていないケースが多いのも事実。21年の阪神は4月終了時点で20勝9敗とロケットスタートを切りながら、7月と8月は月間負け越し。その間にヤクルトがじわじわと調子を上げていき、最終的には阪神がリーグ優勝したヤクルトとゲーム差なしの2位に終わった。
ちなみに、直近10年で4月終了時点首位だったチームがBクラスだった例は、22年の巨人の1例しかない。スタートダッシュを決めれば、Aクラス入りする可能性はグッと高くなる。
▼2025年
巨人
4月終了時点:15勝11敗1分[1位]
最終順位成績:70勝69敗4分[3位]
▼2024年
阪神
4月終了時点:15勝9敗3分[1位]
最終順位成績:74勝63敗6分[2位]
▼2023年
DeNA
4月終了時点:16勝7敗0分[1位]
最終順位成績:74勝66敗3分[3位]
▼2022年
巨人
4月終了時点:20勝11敗0分[1位]
最終順位成績:68勝72敗3分[4位]
▼2021年
阪神
4月終了時点:20勝9敗0分[1位]
最終順位成績:77勝56敗10分[2位]
▼2020年 ※コロナ禍による延期で6月に開幕
巨人
7月終了時点:21勝11敗2分[1位]
最終順位成績:67勝45敗8分[優勝]
▼2019年
巨人
4月終了時点:16勝10敗0分[1位]
最終順位成績:77勝64敗2分[優勝]
▼2018年
広島
4月終了時点:17勝10敗0分[1位]
最終順位成績:82勝59敗2分[優勝]
▼2017年
広島
4月終了時点:16勝10敗1分[1位]
最終順位成績:88勝51敗4分[優勝]
▼2016年
巨人
4月終了時点:15勝10敗3分[1位]
最終順位成績:71勝69敗3分[2位]
2026年03月24日 06:01
新井カープ4年目となる今季の開幕まで残り3日。
2026年03月24日 05:01
「選抜高校野球・1回戦、東北5−1帝京長岡」(23日、甲子園球場)
東北・金沢龍希投手(3年)はひょうひょうとアウトを重ねた。公式戦初先発となった甲子園のマウンドで“ダルスライダー”を駆使して躍動。OBで米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有を擁した2004年以来、22年ぶりとなる春の聖地星をたぐり寄せた。
自己最速128キロながら緩急を効かせた投球で的を絞らせなかった。「緊張はしなかった。まだまだいけたかなと」と5回3安打1失点と好投。スライダー、チェンジアップを軸にカウントを整え、力感のない器用な投球で凡打の山を築いた。
「思いっきり投げても打ち込まれるので」と球速へのこだわりは捨て、技巧派左腕の道を歩む。投球の生命線となるスライダーはダルビッシュを参考に精度を磨いてきた。「ダルビッシュさんの動画を見て。(スライダーの)握りはマネしています」。多彩な変化球を操って球界のトップに君臨する先輩を教材として成長を遂げた。
ダルビッシュは自身のXで「母校が選抜で勝利をあげました。おめでとうございます」と投稿。高3時に熊本工との初戦でノーヒットノーランを達成した2004年以来の春勝利を祝福した。
ダルビッシュのような絶対的エースはいないが、投手陣は4人の継投で計4安打1失点と抑え込んだ。「長かったですね。東北高校の歴史を動かす勝利」と我妻監督。初の全国優勝へ、チーム一丸で突き進む。
◆東北、2004年の選抜 エース・ダルビッシュ有(現パドレス)を擁した東北はベスト8。ダルビッシュは高2の選抜から4季連続甲子園出場で、3年時の04年選抜は1回戦・熊本工戦でノーヒットノーラン。9回129球で12奪三振の快投だった。2回戦・大阪桐蔭戦でも先発で6回5安打2失点の勝利投手。ただ、登板のなかった済美との準々決勝では、チームが4点リードの九回裏に5点を奪われサヨナラ負けを喫した。
2026年03月24日 05:01
プロ注目の二刀流として大会トップ級の注目を集めていた山梨学院・菰田陽生投手(3年)について、22日の試合後、西宮市内の病院で診察を受けた結果、「左手首付近の骨折」と判明していたことが23日、大会本部を通じて明らかになった。
菰田は22日、長崎日大の1回戦に2番・一塁手として先発出場。一回表にはいきなり左翼ポール際へ先制ソロ本塁打を放ち、どよめきが起きた。これをきっかけに5点を先制と流れを呼び込み、五回にも左前打と、力を見せつけていた。
しかしその裏の守り、2死一塁で三塁手からの一塁送球が本塁方向にそれ、飛びついた菰田と打者走者が交錯。ミットが飛ぶほどの衝撃に、左手首を押さえて顔をゆがめた。
直後はテーピングの処置を施し、五回は守り切ったが六回の守備から交代を余儀なくされていた。
試合後、取材対応した菰田は「今までにない痛み」と話し、その後、病院に直行。吉田洸二監督も「あんなに痛がる姿は初めて」と心配していたが、不安は現実となってしまった。
2026年03月24日 05:01
「選抜高校野球・1回戦、三重2−0佐野日大」(23日、甲子園球場)
1回戦3試合が行われ、元阪神の麦倉洋一監督(54)が率いる佐野日大は三重に惜敗した。終盤の好機に得点できず、同監督の甲子園初勝利はお預け。東北は初出場の帝京長岡を下し、22年ぶりの選抜大会勝利。英明は高川学園に勝った。
指揮官として戻ってきた甲子園で“監督初星”とはいかなかった。それでも闘志は消えていない。試合後すぐ、元阪神で佐野日大の麦倉監督は小さく息をはき前向きに力強く話した。
「母校の後輩と一緒に来られたことは、まず一つ大きなステップができたんじゃないかなと。ここからこの子たちとね、もう一回り二回り大きくなって、この夏ちょっと違った形でまたここに来られたらと思う」
聖地での初タクト。勝負をかけたのは0−2の八回だ。先頭の小和田和輝捕手(3年)が二塁手のファンブルで出塁すると、代打・青木裕弥内野手(3年)を送り込んだが空振り三振。そこから二ゴロと安打で2死一、二塁と好機を拡大したが、相手投手の低め変化球に翻弄(ほんろう)され、最後も空振り三振で得点を奪えなかった。
「思ったよりも緊張しなかった。私の指示がもう少し通っていれば。私の責任」と敗戦の責任を一身に背負った。無得点の要因は「低めの変化球を追いかけすぎたこと」と分析し、投手については「やっぱり真っすぐが一番打ちづらいんだっていうのをもう一回分からないといけない」と夏に向けての課題とした。
自身は佐野日大時代に1989年夏の甲子園で完封勝利を挙げ、阪神では91年5月6日の大洋戦でプロ初先発初勝利を挙げている。「私はね、自分勝手にやってましたんで」と話しながらも、「思いっきりやれる環境をつくるのが私の今の仕事。甲子園は一つ勝つのは大変。勝負強さがないと、ここで戦えない」と聖地の難しさを語った。
「いい経験をさせていただいた。選手たちも思いっきりやってくれたんじゃないかな」。チームを成長させ、再び聖地凱旋を果たす。
◆麦倉 洋一(むぎくら・よういち)1971年7月29日生まれ、54歳。栃木県出身。右投げ右打ち。高3だった89年夏の甲子園に佐野日大のエースとして出場。89年度ドラフト3位で阪神に入団し94年までプレー。通算12試合で2勝4敗、防御率4.81。現役引退後はゴルフ場開発企業勤務を経て、デサントに入社。17年に佐野日大の監督に就任。
2026年03月24日 05:01
「選抜高校野球・1回戦、英明5−3高川学園」(23日、甲子園球場)
今も目に焼き付いている、あの弾道。
2026年03月24日 05:00
阪神の森下翔太外野手(25)が23日、開幕戦の相手投手となる巨人のドラフト1位・竹丸をチェックしつつも、自然体で立ち向かうと強調した。
虎の中軸を担う森下は初戦から準備を怠らない。これまで「見ていない」と話していた竹丸の映像だが、開幕戦までの期間を利用して「見られるところは見る」と、ルーキー左腕攻略へ対策して臨むことを明かした。
ただ、「(映像を)見過ぎて考え過ぎても良くない」との考えも持ち合わせる。相手を知り尽くし、丸裸にすれば打てるというものでもない。情報を詰め込み過ぎるあまり、持ち味の積極性を失っては本末転倒だ。
「どっちにしろ(竹丸とは)初対戦なので、自分のスイングができれば大丈夫じゃないかと思う」
根底にあるのは、自らのスイングへの圧倒的な自信だ。ここまでWBCとオープン戦を含めて15試合で4本塁打、13打点と勝負強さを発揮。帰国2日後の18日・ロッテとのオープン戦(ゾゾ)でもいきなり2ランを放っており、4年目の滑り出しは上々だ。世界を相手に戦い、名前をとどろかせた森下に怖いものはない。
2026年03月24日 05:00
阪神の近本光司外野手(31)がデイリースポーツ読者に向け綴るコラム「余韻」。2026年の第1回はシーズン開幕を目前に、今季テーマにする「野球を楽しむ」極意を語る。“チカ・マインド”にあるのは職業「プロ野球選手」という責任、使命。「青春」の2文字をキーワードに野球少年や少女、多くのファンに元気、勇気を届ける活躍を誓う。また初球打ちにヒントを得た2、3月の実戦についても解説した。
近本は3、4月に求める数字を「精神安定剤」と言う。シーズンは6カ月間の長丁場。一定の数字を求める背景には、メンタルスポーツと言われる野球の仕組みがある。
「4月の一カ月と8、9月の一カ月では同じ打率でも、その期間の変動が4月は大きい。例えば3本ヒットを打てば一気に打率が上がるし、一本も打てなかったら一気に下がるじゃないですか。でも8、9月は打っても2厘とか3厘しか上がらないし、打てなくても1厘2厘しか下がらない。その差がすごく大きいんですよ。そこのメンタルは野球選手である以上、気にしないというのは絶対に無理なのでね」
143試合を戦うプロならではの境地。数字を語り、現在地を語る近本はどこまでも楽しそうだ。谷を知り、山を登った経験があるからだろう。ただ、楽しむことは簡単そうでいて難しい。取材当日、甲子園球場ではセンバツ大会が開幕していた。球児が野球を楽しむには−そんな問いには意外な答えが返ってきた。
「やっぱり『青春』じゃないですか。僕、青春はすごいな、いい期間だと思っているんです。あの期間にしかできないことは多い。人との付き合い方、心境の変化に気づけているかどうかが、これからの人生の土台になっていく。コロコロと流行も人間関係も変わっていく中で、そこで自分を見失わないように、自分自身を理解しておくこと。人に合わせるということも自分を理解することだし、人に合わせないことも自分で理解することが大切。甲子園に出られなくても人間関係の中で野球を楽しむことができたら。僕、寮生だったので、洗濯物を干してすぐに素振りをしたなとか、チームメートと結構、今でもそういう話をします。昔話をしたところで何も変わらないですけど、人生ってそんなものじゃないですか」
隣接するクラブハウスまで届く歓声、甲高いブラスバンドの音色。野球を楽しむ原点は、プロ選手の近本も、甲子園を目指す球児も変わらない。野球を楽しむために技術の向上を目指す日々。打撃でも常に変化を求める中で「やっぱりタイミングが大事だと、改めて感じましたね」と話す。
「今年もそうですけどやりたいことや、オープン戦だからこそチャレンジできることがある。ただ、やっぱりタイミングが合っていないと、やりたいこともできないし、できたかどうかのフィードバックも取れない。その中でやってみたら面白いんじゃないかというのを理解して取り組む。その結果、良い面も悪い面も出てくるので、それをどう天秤(てんびん)にかけて取っていくか。そう考えるとワクワクしますよね」
オープン戦だからこそのチャレンジがあった。2月22日・ヤクルト戦の初回、近本は奥川の初球をスイング。投手の足元を抜ける遊撃内野安打で出塁した。翌23日の日本ハム戦でも初回、達の初球を狙い右前打を放つ。奥川の投じた一球は見送ればボール気味。それでもスイングを仕掛けた。
「2月から、3月上旬に取り組んでいたことは、シーズンに入ったらプレーボールの初球をそんなにスイングしにいけないから、今のうちにしておこうという考えでした。最近は、そのスイングにいっている中で、変化球だったら勝手に止まるだろうし、真っすぐだったらそのままスイングしていく。その時に力んでしまうので、その力みをどう自分の中で閉じ込めながら、外に出ないで自分の中でしっかりスイングできるか、というのを初球からやってみようと思っています」
開幕を目前に控える中で、頭と体を連動させる作業。初球打ちでも時期によって意味が違う。ただ、2月のオープン戦から継続してきた中で「見えてきたものはたくさんあります」とうなずく。
「やっぱりタイミングだなと。しっかりと合わせにいって、合っていたら勝手に振っているものなので。あまり自分から振るというのを意識し過ぎなくてもいいのかなというイメージ。シーズンではできないようなこともありますし、逆にシーズンでも続けていきたいこともあった。それが開幕戦のプレーボールで、竹丸くんの初球をスイングしにいくかと言われると、それはまだ分からないですけどね。あの環境では絶対に力むので、そこをどうコントロールしていくかですね」
開幕は3月27日・巨人戦。「オープン戦が終わってからの4日間の練習、そこの過ごし方がすごく大事になる」と気を引き締める。昨季王者として迎える新シーズン。球団としても2リーグ制導入後、初の連覇に挑む戦いになる。前回、挑戦権を得た24年はリーグ2位。苦い経験も知る男が今、考える戦い方とは。
「他の人がどう思っているか全然分かりませんが、僕自身はそんなに連覇、連覇と気にしなくても、自分たちの仕事がしっかりできれば勝てると思っています。連覇とか、優勝というのは、あまり気にしなくてもいいんじゃないかと。それは24年に感じました。結果的に連覇はできなかった。だから何か違うものに取り組まないといけないというのもあるんでしょうけど、結局、自分が良いパフォーマンスを発揮できるのは、優勝とかタイトルとか成績を気にしないで、今できることにしっかりフォーカスして取り組む時。あくまで選手は自分のプレー、自分の成績が良くなればいいかなと思っています」
藤川監督は「強いから勝つではなく、勝つから強い。勝つチームをつくる」と言う。個々のスキルを磨いた先に、チームの戦力アップがある。
2026年03月24日 05:00
【18年3月30日、阪神○5−1巨人】
金本知憲監督勝負の3年目を、快勝発進で飾った。二回に福留の先制ソロと高山の内野安打で2点。3回には大山の2ランも飛び出し、試合を優位に進めた。7回には新外国人ロサリオのタイムリーで駄目押し。先発メッセンジャーが陽岱鋼の適時打による1点に抑え、マテオ−ドリスの助っ人リレーが決まった。
ところがシーズンが始まると、深刻な貧打に悩むこととなる。主砲にと期待したロサリオが期待外れで、2軍落ちも経験する。チーム本塁打85はセ・リーグ最少。本拠地甲子園でのシーズン最多本塁打を、ビジター球団DeNAのソト(6本)に明け渡すという屈辱も味わった。オフには金本監督が退任。矢野燿大2軍監督が1軍監督に昇格した。
2026年03月24日 05:00
阪神の近本光司外野手(31)がデイリースポーツ読者に向け綴るコラム「余韻」。
2026年03月24日 05:00
阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)が23日、甲子園の室内練習場で行われた投手指名練習に参加し、“恐怖の9番打者”を目指すべく打撃練習に臨んだ。
がらんとした室内練習場に力強い打球音が響く。約10年のブランクを感じさせない。「マシン相手には自信が付いてきたかな」と不敵な笑みを浮かべた。
打席に立てば2015年のアマチュア時代以来という。「高校時代は打率・375とかホームランも2本ぐらい打っていた記憶がある」と、強打者としての実績は十分。21日のオープン戦で“来日初安打”を放った広島の新外国人、ターノックの名前を挙げ、「彼ができるなら俺も打てる」と自信をのぞかせた。
25日のファーム・オリックス戦(京セラ)では開幕前最後の登板を予定。「楽しみで仕方ない。早く投げたい」と球春到来を待ちわびる。既に来日しているブルック夫人からは食事など、環境面でのサポートを受け、「すごく助かっている」と笑顔。自身のシーズン初戦となる4月1日のDeNA戦(京セラ)に向け、調整は最終局面へ入った。
2026年03月24日 05:00
阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=が23日、選抜高校野球に出場した、母校・高川学園の応援で甲子園に駆けつけた。
時折、激しい雨も降る中、アルプススタンドから後輩たちの雄姿を見つめた。自身も高校3年時に甲子園に出場。豪快な本塁打を放ち、全国に名をとどろかせた。今大会前には、スポーツドリンクや肉を差し入れ。初戦敗退となったが、母校を後押しした。恩師でもある松本祐一郎監督は「忙しいはずなのに、わざわざ来てくれてありがたいですね」と感謝した。
立石は「右脚の肉離れ」で出遅れていたが、17日のファーム・オリックス戦(SGL)で実戦デビュー。最初の打席で初安打。さらに19日の同戦ではプロ初アーチとなる満塁弾を放った。21日からは筑後遠征に帯同し、2試合で三塁の守備に就くなど、順調な経過を歩んでいる。
つかの間の休日で、後輩たちからパワーをもらった立石。次は自身が甲子園のグラウンドで大暴れする番だ。
2026年03月24日 05:00
阪神の才木浩人投手(27)が23日、兵庫県西宮市の甲子園で行われた投手指名練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。24日のファーム・オリックス戦(京セラ)に先発予定で、ちょうど1週間後の31日に同球場で行われる、DeNAとのホーム開幕戦に先発濃厚となっている。シーズン開幕前最後の登板は結果にもこだわると明言。いよいよ本番モードに突入していく。
練習後、24日の登板について問われた才木の表情が、すっと引き締まった。「もう(開幕前)最後なんで。しっかり気持ちも入れながら、開幕に向けた準備ってところですね」。その言葉から、既に本番モードに突入していることが伝わってきた。
これまでのオープン戦では直球や変化球の精度、体力面を意識した球数など、テーマを掲げて試合に入っていた。ただ、シーズン開幕直前。内容に加え、結果にもこだわる時期に入っている。「ファームは開幕していて、そこで投げさせてもらう。調整ではなく(結果を)意識しながら、しっかり抑えられるようにやっていけたら」と力を込めた。
絶好のリハーサルになる。24日に上がるマウンドは、31日のホーム開幕戦でも登板濃厚な京セラドーム。今季から人工芝が張り替えられており「マウンド周りの確認もそうですし、バント処理とかがあれば、本番のつもりでやりたい」。2日の韓国代表戦で一度は経験しているが、再確認できることはプラスに働くはずだ。
ここまでは順調にステップを踏んできた。2月のキャンプでは昨年に比べ、1週間以上早く実戦のマウンドに立った。そこからオープン戦に加え、ファーム教育リーグなども使いながら5試合に登板し計16回を3失点。イニング数を上回る18個の三振を奪うなど、結果も伴っている。「(状態は)徐々に上がってきていますし、すごく感覚はいい」と自信を口にした。
この日は、甲子園の室内練習場でキャッチボールや瞬発系のメニューで汗を流した右腕。まもなく始まるシーズンへ強い決意を示した。「開幕したからといって(オフからの取り組みを)やめるのではなく、しっかり継続しながらレベルアップしていけるように」。まずはスタートダッシュを決めるため、最高のピッチングでプレシーズンを締めくくる。