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2026年04月06日 07:10
秋広が古巣・巨人戦で戸郷から右越えソロ ソフトバンクの秋広優人内野手が5日、ジャイアンツタウン球場で行われた巨人との2軍戦で1号ソロを放った。古巣相手に戸郷翔征投手から放った強烈な弾丸アーチに、ファンは「すげぇ!」と驚嘆している。 3回2死走者なし、秋広は2ストライクから戸郷が投じた内角への143キロの直球を強振した。うまく回転して引っ張った低い弾道は、そのまま右翼スタンドへ突き刺さった。パワーと技術が詰まった一撃に球場もどよめきに包まれた。 昨年、巨人からトレードでソフトバンクに移籍した。新天地での長打力爆発が期待されたが、22試合の出場で打率.208、1本塁打、4打点にとどまった。今季は春先からバットが振れており、オープン戦では12球団2位タイの3本塁打、侍ジャパンの強化試合でも一発を放った。この日は2安打で打率.304とした。 DAZNが公式X(旧ツイッター)で「ライナーでスタンドへ」と本塁打映像を投稿した。この一打に「ライト前ヒットかと思った」「2軍にいちゃいかんのよ」「自信になるやろ」「伸びがすごい」「弾道キモすぎる」「絶対出番あるから」といったコメントが並んだ。(Full-Count編集部)
2026年04月06日 09:00
ロッテの和田康士朗が5日のソフトバンク戦、一軍の公式戦では24年10月4日のソフトバンク戦以来となる盗塁を決めた。
和田は3−4の8回二死走者なしからライト前に安打を放ったポランコの代走として登場。続く寺地隆成の1ボール1ストライクから3球目にスタートを切ると、二塁タッチアウトと判定されるも、サブロー監督が審判団にリクエストを要求。判定が覆ってセーフとなり、今季初盗塁を記録した。
◆ 昨季は代走での出場機会が減少
和田は21年に盗塁王に輝けば、22年まで強引に盗塁を仕掛けていたところを、成功率を求めた23年には21度の盗塁機会で20度の盗塁成功、24年は11度の盗塁機会全て成功させるなど、盗塁成功率が上がり、支配下選手登録となった20年から24年まで5年連続二桁盗塁を達成した。しかし、昨季は支配下選手登録後、自己ワーストとなる17試合の出場にとどまり、盗塁も0に終わった。
悪いことばかりではなかった。「毎日体調とかコンディションも違いますし、そういうことを考えて打席に立つことができたのは良かったかなと思います」。育成選手時代から代走での出場が多く、24年までは一、二軍合わせてシーズン最多打席数は23年の231打席が最高だったが、昨季は一、二軍合わせてシーズン自己最多の272打席に立ち、試行錯誤しながらも実戦での打撃経験を積めた。
昨季は二軍で多く打席に立てた一方で、“代走”での出場機会が減少。これまでの経験を踏まえて、今季に向けて代走の準備の部分で変えたことはあるのだろうかーー。
「特にはないですけど、去年1年間ほぼ代走をやっていなかったので、ブランクというんですかね、そういうのは少しありますね」
そうした不安はあったが、今季初出場となった5日のソフトバンク戦でしっかりと盗塁を成功させた。5日の試合ではホームに還ることができなかったが、試合終盤の痺れる場面での盗塁、1本の安打で長駆ホームイン、ランナー三塁にいる時は内野ゴロなどで生還する役割が求められる。「ランナー三塁とかだったら、内野ゴロで1点入れなくちゃいけないので、そういう意味で少しでもホームに近づくリードを取ったりとか工夫したりしていますね」
具体的に盗塁数、得点など、こだわっている数字があるのか訊くと、「なかなかマークも厳しくなると思うので、1個1個積み重ねていければいいかなと思います」と謙虚に答えた。
1点を争う重要な局面で、和田の“足”というのは、チームの大きな武器になる。「僅差が多くなればなるほど、僕の出番は多くなると思うので、しっかり与えられた役割で結果を出したいと思います」。プロである以上、スタメンでの出場を目指してはいるが、今はチームが求める役割を全うしていく。
取材・文=岩下雄太
2026年04月06日 08:25
● レッドソックス 6−8 パドレス ○
<現地時間4月5日 フェンウェイ・パーク>
ボストン・レッドソックスがサンディエゴ・パドレスとの本拠地カード3戦目に逆転負け。吉田正尚外野手(32)は「6番・左翼」で先発出場し、3安打3打点を記録した。
レッドソックスは3回裏に3番ジャレン・デュランの2点適時二塁打など3点を先制し、昨季所属の右腕ビューラーをノックアウト。なおも二死三塁の好機で第2打席に立った吉田は、2番手左腕ハートの2球目スイーパーを振り抜き、右翼線への適時二塁打。開幕から出場7試合、17打席目にして今季初安打を記録した。
その後、投手陣が逆転を許し、吉田は6回裏の第3打席でも中前安打。2点を追う7回裏、二死二、三塁と再び好機での第4打席では、4番手左腕ペラルタの2球目チェンジアップを捉え、一塁線を破る2点適時二塁打。ここで代走が送られ、本拠地ファンの歓声を受けながらベンチに下がった。
ところが同点直後の8回表、キャリア初登板の右腕タイラー・ウベルスティンが3イニング目に続投するも、先頭の3番メリルに2号決勝ソロを被弾。開幕から3カード連続の負け越しを喫し、借金5となっている。
2026年04月06日 08:00
「広島2−1阪神」(5日、マツダスタジアム)
モンティが決めた!広島のエレフリス・モンテロ内野手(27)が来日初のサヨナラ本塁打を放ち、チームの連敗を4で止め、昨年8月から続いていた阪神戦の連敗も8で食い止めた。1−1の九回に桐敷から値千金の2号ソロを左翼席に運んだ。3日にも桐敷から一発を放っていた“桐敷キラー”。お立ち台では「サイコウデース!」と絶叫した。新井監督の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−モンテロは打撃内容が上がってきている。
「日頃の練習を一生懸命やっている。どこかで出したいと思っていた。やっぱり何と言っても魅力なので、彼の長打というのは」
−攻撃面ではバントが5つ。
「相手も素晴らしい投手。何とかスコアリングポジションに進めて、プレッシャーをかけていこうというふうに思っていた」
−矢野が1軍に合流。
「野手を厚めにしたいなと思って。枠もありますから。そこら辺は入れ替えながら、今後も臨機応変にやっていきたい」
−勝田のスタメンは二塁。打撃でも一定の結果が出ている。
「彼はルーキーなので、(試合に)出ながら成長してもらいたい。昨日(4日)猛打賞をしているから、今日(5日)いってもらったりとか。キク(菊池)の状態もまずまず良い。いろいろ考えながら起用していきたい」
2026年04月06日 08:00
「広島2−1阪神」(5日、マツダスタジアム)
ベンチ裏に歓喜の声が響いた。
2026年04月06日 08:00
「広島2−1阪神」(5日、マツダスタジアム)
阪神が今季初のサヨナラ負けを喫した。1-1で迎えた九回、桐敷がモンテロに左翼へサヨナラ弾を浴びた。チームの連勝は3でストップ。対広島戦の連勝も8で止まった。先発・高橋は6回5安打1失点。打線は広島先発の栗林の前に苦戦していたが、0−1の八回に近本が左犠飛を放って同点に追いついた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「阪神の走塁に対する意識の高さを感じた」と指摘した。
◇ ◇
阪神の走塁に対する意識の高さを感じた。1点を追う八回、先頭で代打の高寺が中前打で出塁した。続く福島の打席では送りバントの選択肢もあったが、一走の高寺は偽走を仕掛けて広島バッテリーを揺さぶった。
ここまで制球良く投球を続けていた栗林に対して、目に見えないプレッシャーがかかっていたことは明らかで、2ボール1ストライクとボールが先行した。4球目で福島は遊ゴロに倒れたが、スタートを切っていた高寺は二塁に進み、近本の同点犠飛につながった。偽走は盗塁があると思わせないといけないが、飛び出し過ぎてもいけない。絶妙なさじ加減が必要だが、高寺は非常にうまかった。
一方で六回の走塁には課題が残った。1死三塁から近本の一ゴロで三走の福島が本塁で憤死した。ギャンブルスタートであれば福島のスタートは遅かった。福島の走力であれば、もっと際どいクロスプレーに持ち込まなければいけなかったが、結果的に中途半端な走塁になってしまった。
ただ、得点機がついえたと思われた直後、近本が二盗を決めて再び得点圏に走者が進んだことは、攻撃のバリエーションの豊富さを示した。
左翼を争う福島と高寺がともに打撃で結果を出したが、走塁面で福島に反省材料が残った。脚力が魅力の選手だけに、さらに経験を積んで判断力も磨いていってほしい。
2026年04月06日 07:46
● ナショナルズ 6−8 ドジャース ○
<現地時間4月5日 ナショナルズ・パーク>
ロサンゼルス・ドジャースがワシントン・ナショナルズとの敵地3連勝をスイープ。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」でフル出場し、2号本塁打含む2打点で勝利に貢献。先発登板した佐々木朗希投手(24)は5回6失点で勝敗付かなかった。
雨天により定刻から2時間以上遅れて始まったカード最終戦。中5日で先発マウンドに上がった佐々木が2イニング無失点の好スタートを切ると、3回表に大谷が中越えの2号ソロ。元巨人の左腕フォスター・グリフィンから打球速度114.6マイル(約184.4キロ)、飛距離438フィート(約134メートル)の一発を放ち、佐々木を援護した。
しかし直後の3回裏、佐々木は対戦2巡目の1番ウッドを四球で歩かせると、3番ガルシアJr.に右中間への1号逆転2ランを被弾。続く4回裏にも四球を与えたところからピンチを招き、8番ルイーズのゴロが一塁ベースに直撃する不運な適時打となった。さらに、1番ウッドに2号3ランを浴びて自己ワーストの6失点。5回90球を投げて5被安打、3四球、5奪三振という内容だった。
ドジャース打線は先発グリフィンの前に1得点と苦しむも、ナショナルズの救援陣を攻略。5点を追う6回表に8番ダルトン・ラッシングの1号2ランで反撃の狼煙を上げると、8回表には7番サンティアゴ・エスピナルの2点適時打など同点に追い付き、一死一、三塁から大谷の左犠飛で逆転。6回以降はブルペン陣が無失点投球で流れを掴み、守護神エドウィン・ディアスが今季3セーブ目を挙げた。
大谷は4打数2安打、2打点、1三振で3試合連続のマルチ安打を記録し、今季打率.273、2本塁打、OPS.880に上昇。昨季から続く連続試合出塁を自己最長の40試合に更新した。
2026年04月06日 07:20
成瀬善久が始球式「マリーンズファンのすごさというか、愛を感じました」
■ソフトバンク 4ー3 ロッテ(5日・ZOZOマリンスタジアム)
ロッテOBで栃木ゴールデンブレーブスの成瀬善久投手が5日、ZOZOマリンで行われたロッテ-ソフトバンク戦のイベント「TEAM26デー」にてゲストとして登場し、始球式を務めた。NPBを去り6年以上が経つが、40歳となったレジェンド左腕の一投には「めっちゃええボール」「成瀬始球式の球筋じゃなくて草」とファンが沸いた。
成瀬は2003年ドラフト6巡目でロッテに入団。2007年には16勝を挙げて最優秀防御率(1.82)、最高勝率(.941)のタイトルを獲得した。2010年には“下剋上”での日本一に貢献した。2013年オフにFA権を行使してヤクルトに移籍。2018年限りで戦力外となり、2019年はオリックスでプレーしたが1年で戦力外に。2020年からは栃木でプレーしている。
打席に立った竹原直隆氏を相手に投じた球は、変わらないフォームから球速98キロで内角低めにズバリ。精密機械は健在だった。大役を終え「こうしてファンの皆さんが温かく迎えてくれて、本当にマリーンズファンのすごさというか、愛を感じました。コールや拍手もすごく嬉しくて、改めて野球人生の中でも、マリーンズで過ごした時間は本当に楽しかったなと思います」とコメントした。
「パーソル パ・リーグTV」公式X(旧ツイッター)が映像を公開すると「成瀬さんローテ6番目回らないか?」「ロッテ先発成瀬やれるやん」「コントロール変わらずいいですねえ」「さすが成瀬、 現役続けてる人のストレートですわ」「成瀬いい球投げたな」とファンから賛辞が送られた。(Full-Count編集部)
2026年04月06日 07:10
秋広が古巣・巨人戦で戸郷から右越えソロ
ソフトバンクの秋広優人内野手が5日、ジャイアンツタウン球場で行われた巨人との2軍戦で1号ソロを放った。
2026年04月06日 06:55
メジャー2度目の登板、6回途中無失点9奪三振で初勝利
【MLB】アストロズ 11ー0 アスレチックス(日本時間5日・サクラメント)
アストロズの今井達也投手が4日(日本時間5日)、敵地で行われたアスレチックス戦でメジャー2度目の先発にして待望の初勝利を手にした。5回2/3を3安打無失点、3四球9奪三振の好投。投じられた“魔球”は、「こんなのどうやって打てばいいんだよ」「なんてこった、今まで見てきた投球の中で一番えげつないかもしれない」とファンの度肝を抜いた。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる米投球分析家ロブ・フリードマン氏が「今井達也の間違った方向に行くスライダー。13インチ(約33センチ)の(右打者の)内角へ沈む回転」として映像を公開したのは、初回1死一塁からタイラー・ソダーストロム外野手に対して投じた初球、87.8マイル(約141.3キロ)で外角いっぱいに決まったスライダーだった。
フリードマン氏は「本当に奇妙だ」「先ほどエンジニア兼投球デザイン屈指の専門家と話していたが、『あんなものは見たことない』と言っていた」「タツヤはイマイ・ジネーションを使ってこの奇妙な投球を作り上げた」とリプライし、驚きを隠せない様子だ。
映像を見たファンは「えげつない球だ、なんてことだ」「これはやばすぎる」「13インチのカオス。間違った方向、正しい結果」「クリスチャン・バスケス、こんな球をよくキャッチした!」「メジャーリーガーって一体どうやってボールを捉えてるんだよ」「これは空気を操っている」「いい補強だったのかもしれない」と反応した。(Full-Count編集部)
2026年04月06日 06:50
打線が奮起したヤクルトが首位キープ。5点を追う7回、先頭の岩田幸宏が二塁打を放ち、反撃の口火を切る。遊撃手の失策で無死一・三塁とすると、伊藤琉偉の右前適時打で1点を返した。さらに押し出し四球と暴投で2点差に詰め寄ると、長岡秀樹の右前適時打で一気に同点。続くサンタナが2ランを放ち、勝ち越しに成功した。池山監督はベンチを飛び出し、ガッツポーズで喜びを表現した。投げては7回に登板した廣澤優が嬉しいプロ初勝利を挙げた。
5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた平石洋介氏は「勝っているというのもあるかもしれないがとにかく選手たちの雰囲気が良い。チームで一体となって表現している」とチーム全体のムードの良さを評価。「打順の組み方も面白い」と池山監督の采配を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年04月06日 06:41
○ ロッキーズ 4−1 フィリーズ ●
<現地時間4月5日 クアーズ・フィールド>
コロラド・ロッキーズがフィラデルフィア・フィリーズとのカード3戦目に勝利。先発登板した菅野智之投手(36)は6回1失点と好投を見せ、移籍後初白星を挙げた。
“打者天国”と呼ばれる本拠地での初登板を迎えた菅野。初回を無失点で立ち上がると、直後に3番ミッキー・モニアク、5番TJ・ラムフィールドの2本塁打で3点を先制。続く2回表に元巨人の6番アドリス・ガルシアに2号ソロを浴びたが、結果的にはこの一発のみで試合を作った。
3回表は1番ターナーを初球で三ゴロ、2番シュワーバーを左飛とし、3番ハーパーを高め93.3マイル(約150.2キロ)のフォーシームで空振り三振。4回表の先頭ボームに対してはフルカウントから内角いっぱいに決まった一球がボールと判定されるも、女房役のハンター・グッドマンがABSチャレンジに成功して見逃し三振。後続も封じ、2イニング連続の三者凡退とした。
2点リードの5回表には二死から内野安打を許すと、1番ターナーの飛球を右翼手モニアクが見失って二塁打。二死二、三塁と一打同点のピンチを招いたが、2番シュワーバーを中堅フェンス際への中飛に打ち取ってピンチを切り抜けた。直後の5回裏にはモニアクがこの試合2発目の2号ソロでミスを挽回し、貴重な追加点を挙げた。
6回表は2三振を奪い、3番ハーパーからの好打順を三者凡退に抑えて降板。78球で6回を投げ切り4被安打、1四球、5奪三振、1失点という内容で今季1勝目を手にした。
菅野からバトンを受けたリリーフ3投手が終盤を無失点で繋ぎ、ロッキーズは2連敗をストップ。本拠地開幕シリーズのスイープ負けを回避した。
2026年04月06日 06:40
◆ ストレートで奪った空振りが1球のみ
巨人が劇的な一発で連勝。
2026年04月06日 06:30
◆ 快勝導く活躍に「今の日本ハムの本当の強さだと思っている」
日本ハムは5日、オリックスと対戦し8−2と快勝した。7番・田宮裕涼が今季1号ソロを含む2安打2打点、8番・奈良間大己が3安打1打点を記録した。
躍動する25歳コンビに、5日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』のMC・岩本勉氏は「今、日本ハム打線はめちゃくちゃ好調。その中でも田宮・奈良間と下位打線の選手が打線を切らせない。しかも打点を稼いだり、田宮に至っては本塁打まで飛び出していた。奈良間のプレーがベンチをすごく鼓舞して、打線をずっとループ化しているというのが、今の日本ハムの本当の強さだと思っている」と評価した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年04月06日 06:25
元西武左腕の杉本氏が明かすプロ初登板の裏側
鮮烈なデビュー戦だった。西武にドラフト3位で入団した杉本正氏(野球評論家)は、プロ1年目の1981年4月7日の日本ハム戦(後楽園)に初登板。初先発のマウンドで完封し初勝利を挙げた。開幕して4戦目のことで「最初は僕が投げる予定ではなかったんですけどね」と代役での出番だったという。そこで見事なピッチングを披露したわけだが、試合中はスポーツニュースで取り上げられることをイメージしながら投げていたそうだ。
杉本氏は西武に即戦力左腕として入団。「自信なんか何もなかったですよ」と笑うが、周囲の期待に応えたい気持ちは当然あった。「(プロ入り当初)最初に連絡したのは(日本ハム左腕の)木田(勇)さんなんです。当時は携帯電話はないので、自主トレで木田さんが泊っている宿を調べて電話して『西武に行くことになってので、またアドバイスがあったらお願いします』みたいな話をしました」。
木田氏は日本鋼管から1979年ドラフト1位で日本ハム入り。1年目の1980年に22勝を挙げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、新人王、MVPを受賞するなど大活躍した。杉本氏は1979年のインターコンチネンタルカップ日本代表メンバーでチームメートになるなど、社会人時代の木田投手と面識があった。同じ社会人出身の左腕として「もしかしたら、みたいなのはどこかあったかもしれないです」とあやかりたい気持ちがあったようだ。
西武ではエースの東尾修氏にかわいがられ、多くを学び、必死に練習に取り組み、1年目のキャンプを乗り切った。「高知市内に田淵(幸一)さんの行きつけの寿司屋があって、1年目はキャンプ休みの前日に、そこにも呼んでいただいた。寿司を食べるんじゃなくてカレーを食べるんですけどね。で、みんなで麻雀したりして遊ぶという。そんなこともあったので(チームに)慣れるのが早かったというのもありました」。
実戦でも結果を出した。「2月末に日本ハムとのオープン戦が(高知)春野球場であって先発させてもらった。それが最初の対外試合の登板だったんですが、5回1失点に抑えました。その時は相手が誰なのかも分からずに投げていたんですけどね。そんな形でオープン戦に入り、最後はヤクルト戦でリリーフとして3イニングを投げて抑えて、何とか1軍に残ったんです」。そしてシーズンが開幕し、4戦目で早くも先発として出番がきた。1年目のオフに知った“事実”「駄目だったら、すぐ2軍だったんだよ」
その年の西武は開幕を東尾氏、2戦目を松沼雅之氏、3戦目は森繁和氏が先発を務めた。「最初(4戦目)は松沼のお兄さん(松沼博久投手)が投げる予定だったんじゃないかと思います。ただ何かあって僕になった。だから代役だったんですよ。先発は2戦目が終わったくらいに、八木沢(荘六)投手コーチに言われたんだったかな。その時は、これが最初で最後(の先発)だろうって思ったんで、両親を球場に呼んだんです」と思わぬ形でつかんだチャンスでもあった。
「日本ハムにはオープン戦でそれなりのピッチングをしたな、って八木沢さんも思ったんじゃないですかね。幸いにも(舞台が)都市対抗で投げた後楽園球場だったし、捕手も(社会人時代にバッテリーを組んだ経験があった)大石(友好)さん。すべてが当てはまる条件だったのかな、って思うところはありますけどね」。試合は2-0。プロ初登板の杉本氏は、抜群の投球で4安打完封勝利をマークした。
「緊張はしていたと思うけど、なんかうまくいったんでしょうね。まぁ、この時もまだ相手をよく知らなかったので、それが一番でしょう。(4番打者の)クルーズと(5番打者の)ソレイタの外国人だけは怖いなと思っていましたけどね」。クルーズには1安打を許したが、ソレイタからは2三振を奪った。そんな試合中に杉本氏が思い浮かべていたのが、スポーツニュースだったという。
「当時、佐々木信也さん(元高橋・大映・大毎内野手)がやっていた(フジテレビの)プロ野球ニュース。僕はそれを勝手にイメージして、(番組の中で)“このシーンはこうでした”、みたいなのがあるんだろうなと思いながら、投げていたんですよ。結構、いい加減だったんです。終わった時も“あれ、完封してるじゃん、なんで?”みたいな感じでしたから」と杉本氏は笑いながら振り返ったが、そんなゆとりある“思考”も、初登板の投球にプラスとなったのかもしれない。
プロ1年目の杉本氏は7勝8敗2セーブ、防御率3.48の成績を残したが、始まりは代役先発での“デビュー戦完封劇”だった。「1年目が終わった後の投手会の集まりの時に、(1軍投手コーチの)八木沢さんから『杉本! あの最初の試合で駄目だったら、すぐ2軍だったんだよ』って言われたんです。もし、それで2軍にいっていたら、僕の野球人生って相当変わっていたんじゃないかと思いますね。長いことできたのも、あの1勝があったからですよ」。初マウンドは、いつまでも忘れられない思い出だ。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2026年04月06日 06:20
◆ 「走者も粘るつもりでいっているが」まさかの結末に
ロッテは5日、ソフトバンクと対戦し3−4で競り負けた。9回に一死一・三塁とサヨナラの好機を作り、友杉篤輝がセーフティスクイズを試みるも失敗。スタートを切っていた三塁走者・郄部瑛斗はスリーフィートオーバーで走塁死、一塁走者・小川龍成も三塁手前でタッチアウトとなり、併殺で試合終了となった。
まさかの結末に、5日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』の解説・佐伯貴弘氏は「まず捕手が三塁走者を追いかけ、三塁コーチャーは一塁走者に来い来いと呼んでいる。あくまでも僕個人の考えだが、三塁コーチャーはもう一度二度、挟殺プレーが起きるだろうということで一塁走者を呼んでいる。でもまさかのスリーフィートオーバーでプレーが一つ減ってしまったというのがあると思う」と分析。
MCの岩本勉氏が「走者も粘ってほしい所だけど」と語ると、佐伯氏は「走者も粘るつもりでいっているが、あそこでスリーフィートオーバーしてしまった」と指摘した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』