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2026年04月20日 09:31
[J1百年構想リーグ第11節]名古屋 2(5PK4)2 福岡/4月19日/パロマ瑞穂スタジアム 2020年シーズンを最後に、約5年間の改修期間に入っていた名古屋グランパスの“聖地”パロマ瑞穂スタジアム。そのリニューアルが終了し、こけら落としのゲームと位置づけられたのが、4月19日のJ1百年構想リーグ第11節・アビスパ福岡戦だった。 特別な一戦に気合を入れて挑んだはずの名古屋だったが、前半は大苦戦。ペトロヴィッチ(ミシャ)監督が「私が(今年頭に)名古屋に来てから最もひどい前半だったと思います」と苦言を呈するほど、機能していなかった。それが碓井聖生と重見柾斗に献上した前半の2失点に色濃く表われていた。 特に気になったのは、中盤がガラ空きになってしまったこと。2失点目のシーンを振り返ると、高嶺朋樹の縦パスを相手ボランチの奥野耕平にカットされ、見木友哉につながれた瞬間、広くスペースが空いていた。 見木にボールを運ばれ、右に展開され、最終的に橋本悠の折り返しに見木が反応。その落としを重見が仕留めた。こういった中盤をフリーで使われるパターンが、この日の前半は繰り返されたのだ。 「相手は2ボランチで、こっちは4−1(後ろ4枚とボランチ1枚)で回していて、前は5枚が張ってるんで、変な奪われ方をすると、モリシ(森島司)が1枚になって、(稲垣)祥君や(藤井)陽也が掴みに行けず、ズルズルと運ばれてしまった。切り替えも失い方も含めて、前半はイージーなミスが多かった」と、シャドーで先発した和泉竜司は問題点を指摘した。 ミシャ監督の求める丁寧なビルドアップがうまくできていなかったことも、ピンチを招いた一因かもしれない。 指揮官は「パスをつないで前進していくという私の哲学がありますが、開始1分のゴールキック、もしくはファウルのシチュエーションで、全員を上げて長いボールを選択しました」とコメント。確かに前半はGKシュミット・ダニエルや最終ラインが長いボールを出すシーンが多かった。 福岡はヘディングの競り合いに長けたDF陣が揃っているのだから、地上戦で勝負していった方が局面の打開がスムーズに行った可能性が高い。そういう判断が臨機応変にできていないところが、ともすれば指揮官にとって“志半ば”と映るのではないか。 開始1分にロングフィードを選択したシュミットは「相手も研究してくるので、うまくいかない試合もある。そういうなかでどうやって形を変えていくかという臨機応変さが必要。一人ひとりがもっとアイデアを持ってやっていく必要があると思います」と発言。彼なりにゴールへの最適解を考えて選択したプレーだった様子だ。 それでもつなぐことを求めるのがミシャ監督。そこに一丸となってトライし続け、結果を出すことが、今の名古屋に求められている。 「今日のような前半の戦いをしているようじゃ、(ミシャサッカーが)浸透してるとは全然言えないし、まだまだですね」と稲垣も厳しい表情を見せていた。新たな聖地のオープニングマッチという重圧を差し引いても、もう少し良い内容で戦えたはず。そこは選手たちも自覚しているだけに、今回の反省点を次に活かすしかない。 厳しい前半の45分間を強いられながら、後半に巻き返して、浅野雄也と木村勇大のゴールで2−2に追いつき、最終的にPK戦で勝利を手にするところまで持っていったのは、彼らの底力のなせる業だ。 途中出場した浅野、杉浦駿吾、小野雅史、森壮一朗といった面々がそれぞれに特長を出し、リズムを引き寄せたのは、名古屋の選手層の厚さを象徴していた。 「途中から出てくる選手たちも実力ある選手が揃っているし、誰がスタメンで出てもおかしくないクオリティの選手がたくさんいる」とPK戦で大仕事をしたシュミットも力を込めたが、ミシャ監督がフレッシュな人材を積極起用する度胸を持ち合わせている点も大きい。 稲垣を後半から3バック右で使ったのも、指揮官の大胆さを物語っている。 「負けていたんで、プラス1で入っていって、攻撃の厚みを出して、数的優位を作ることを意識したし、どんどん前にというのを意識していました。自分の中ではどういう違いを出さなきゃいけないかという整理をつけながらやっていました」と稲垣は話す。守備のバランスを崩してでも強引に攻めに出るという考え方は、これまでの名古屋には薄かったところかもしれない。 時にはリスクを冒しつつ、臨機応変かつ柔軟に戦うところも目下、名古屋の選手たちには求められている部分。“ミシャ流”を完全に体得するのは難しいだろうが、やりがいはあるはず。 この百年構想リーグで優勝を目ざし続けるのは間違いないが、夏開幕の2026-27シーズンにより成熟した姿を見せ、躍進することが肝要だ。少し時間はかかるかもしれないが、良い面、悪い面の両方が出た福岡戦を今後の大きな糧にしてほしいものである。 取材・文●元川悦子(フリーライター) 【画像】日向坂や乃木坂の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集
2026年04月20日 10:48
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、プレミアリーグ頂上決戦での重要な勝利を喜びながらも「彼らがまだ首位だ」と依然としてライバルが優位にあると気を引き締め直している。『ESPN』が伝えている。
マンチェスター・シティは19日、ホームで行われたプレミアリーグ第33節でアーセナルと対戦し、2−1の勝利を収めた。試合開始時点では暫定6ポイント差を付けられていたマンチェスター・シティだったが、今回の勝利によって1試合未消化の状況で暫定3ポイント差に詰め寄り、得失点差もアーセナルが「+1」と依然として僅差ながらも逆転でのリーグ制覇へ大きな勝ち点3を手にした。
同試合後、グアルディオラ監督は、これぞ頂上決戦というハイレベルの攻防となった一戦を高く評価。たとえ引き分けに終わったとしても文句のない内容だったと振り返る。
「両チームともマンツーマンディフェンス、攻撃、スピード、そしてもう少しプロセスが必要だった。イングランド最高の2チーム同士の対戦であり、イングランドサッカーの素晴らしさを改めて実感した」
「引き分けでも負けでも満足だ。この歳になると、あんな試合を見たら、何を言えばいいんだ? 文句は言えないし、彼らがトップチームであることに誇りを感じるよ」
その拮抗した一戦をモノにしたことに加え、現状の両チームの状態を鑑みれば、ここにきてマンチェスター・シティ優位との見方も強まっている。
だがしかし、スペイン人指揮官は「リーグ首位は誰だ?」と語り、依然として厳しい優勝争いが続いていくと気を引き締めている。
「(首位は)我々ではない。得失点差では彼らの方が上だ。一歩ずつ進んでいくしかない。もちろん、希望は捨てていないし、最後まで戦い抜くチャンスはまだ残されている」
なお、同試合では試合終盤にスペイン代表MFロドリが負傷交代を強いられており、残り試合に向けた懸念材料となっている。
そのロドリの状態について質問を受けたグアルディオラ監督は、「鼠径部を痛めているようだ。医師が後ほど、あるいは明日検査を行う予定だ」と現時点で詳細に関する言及は避けたが、中盤の要の状態を危惧している。
頂上決戦勝利のマンチェスター・シティは22日、19位のバーンリーとの一戦を控えており、この試合で勝利した場合、少なくとも総得点でアーセナルを上回り、首位に浮上することになる。
【ハイライト動画】プレミア天王山はマンCに軍配! アーセナルに競り勝ち優勝争いは混沌
2026年04月20日 10:42
現地4月19日に開催されたポルトガルリーグの第30節で、守田英正を擁するスポルティングは、宿敵ベンフィカとホームで対戦。後半アディショナルタイムに失点を喫し、1−2で敗れた。
この大一番で、一時は同点とするゴールを叩き込んだのが、ハンドで先制点となるPKを献上していたボランチの守田だった。
0―1で迎えた72分、右サイドからのクロスにドンピシャのヘッドで合わせ、ネットを揺らしてみせた。
この名誉挽回の今季初ゴール以外にも、気合いを前面に出して攻守に奮闘した日本代表MFに対し、インターネット上では次のような声が上がった。
「一気にコンディション上げてきたな」
「この状態でもう守田呼ばないとかないですよね森保さん」
「いや、攻守にバチバチ効いてるやん。代表に必要だ」
「守田は調子いいな、今の守田なら呼ぶべき」
「キレッキレだな!間違いなく代表に必要だよ」
「これ入らなかったら森保やべえよ。」
「これで呼ばないとか無理すぎる」
「森保さんも嬉しい悲鳴上げてそうだ」
「やっぱワールドカップ連れて行こう」
「この活躍してる選手を代表呼ばないのは無理があるぞ」
3月には、1年ぶりの復帰が濃厚視されていた日本代表のメンバーから衝撃の落選となった30歳のMFはここにきて調子が上向き。森保ジャパン復帰待望論は過熱するばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】守田英正が宿敵とのダービーで決めた渾身のヘッド弾
2026年04月20日 10:37
現地4月19日、モナコはリーグ・アン第30節でオセールと対戦し、2−2で引き分けた。この試合を配信したDAZNの中継で、日本のファンの視線を集めたのが、負傷離脱中の南野拓実だった。
65分、ファラリン・バロガンがネットを揺らすもオフサイドで取り消しとなった場面。リプレイの最中、カメラはスタンドにいた南野を捉えた。私服姿の背番号18は思わず立ち上がり、ピッチを見つめていた。
このワンシーンにSNS上でファンは即座に反応。「モナ王がいる、タキ!」「この試合で1番アガったところ」「タキ待ってるぞ!」「絶対戻ってくるって信じてる!」など、復帰を待ち望む声が相次いだ。「今はゆっくり治療に専念して下さい」といったエールも多く寄せられている。
南野は昨年12月のオセール戦で相手選手との競り合いの際に負傷。ピッチ上で顔を覆いながら担架で運ばれ、そのまま途中交代となった。その後、クラブは左膝前十字靭帯断裂を発表。長期離脱を強いられている。
6月11日に迫るワールドカップを見据える日本代表にとっても、南野の復帰は大きな鍵を握る。ファンの期待は、確実に31歳MFの帰還へと向けられている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】「信じてる!」南野が私服姿でスタンド観戦
2026年04月20日 10:00
バイエルンをブンデスリーガ連覇に導いたFWハリー・ケインは、「まだまだ戦うべきことがたくさんある」とシーズン3冠への野心を示している。
2026年04月20日 09:43
リヴァプールを率いるアルネ・スロット監督が、負傷交代となったジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリの状態に言及した。19日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第33節が19日に行われ、リヴァプールはエヴァートンと対戦。29分にモハメド・サラーが先制点を決めると、54分にベトに同点弾を許したが、90+10分にコーナーキックからフィルジル・ファン・ダイクが勝ち越しゴールを決め、伝統のマージーサイド・ダービーを2−1で制した。
ブラジル代表GKアリソンが負傷離脱中のため、この試合に先発出場したGKママルダシュヴィリだったが、同点弾を決められた際の衝突でプレー続行不可能となり、58分に担架に乗せられてピッチを後にしていた。なお、代わりに出場した29歳のイングランド人GKフレディ・ウッドマンは昨夏のリヴァプール加入後、リーグ戦初出場となり、公式戦でも通算2試合目の出場となった。
試合後、状態に注目が集まっているGKママルダシュヴィリについて聞かれたスロット監督は「彼は病院に搬送された。私の見たところ、そして彼らから伝えられたことでもそうだったが、大きな傷、つまり大きな開放創があった。もちろん、長期離脱するようなケガではない。ただ、来週の試合に出場できるかどうかは様子を見ていこう」と明かしながら、次のように続けた。
「私たちはほぼすべてのポジションで問題を抱えていて、今度はGKが2人も離脱することになった。だから、GKが3人もいてくれるのは幸いだ。なぜなら、普段はサイドバックやセンターフォワード、左ウイングが3人いることはないのに、今回は3人いるポジションで問題が発生したんだからね」
【ハイライト動画】エヴァートンvsリヴァプール
2026年04月20日 09:41
4月18日に開催されたブンデスリーガの第30節で、堂安律と小杉啓太が所属するフランクフルトは、RBライプツィヒとホームで対戦。1−3で完敗を喫した。
前節はコンディション不良で欠場した堂安はベンチスタート。リードされている展開にもかかわらず、出場機会は最後まで巡ってこなかった。
日本代表で10番を背負う主力の出番なしに、インターネット上では次のような声が上がった。
「チーム内序列かなり下がっちゃったなぁ。残念」
「堂安選手はまだ万全じゃないみたいですね」
「弱すぎ。堂安干して何がしたいの???」
「堂安使った方がいい」
「まだコンディション回復してない感じか」
「正直堂安はもうクラブで干されてるレベルじゃないの?ってくらい出場機会がないね。代表の10番がベンチだと悲しいな」
2月にアルベルト・リエラ新監督が就任して後は、明らかに序列が低下している堂安。ワールドカップに向けて、この状況は看過できない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【記事】「本当に信じられないゴールだ」「驚異的な技術」三笘薫の“衝撃ボレー弾”に対戦した名門OBも驚愕!「どれだけ褒めても褒め足りない」
2026年04月20日 09:39
2026年アジア競技大会開催のため、約5年間の改修期間に入っていたパロマ瑞穂スタジアム。そのリニューアル工事が終わり、名古屋グランパスはJリーグ発足から使っていた“聖地”に戻ってきた。それが19日に行われたJ1百年構想リーグ・アビスパ福岡戦。“レジェンド”ドラガン・ストイコビッチ氏が来場し、2万8924人もの大観衆が集結する中、メモリアルマッチを勝利で飾る必要があった。
しかしながら、序盤から入りは重かった。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が「私が名古屋に来てから、最もひどい前半だった」と苦言を呈した通り、丁寧なビルドアップができず、思うように前線にボールが供給できない。逆にリスタートと縦パスをカットされてカウンターから2失点。名古屋はシュート1本にとどまり、指揮官も選手たちも強い危機感を覚えたことだろう。
「ハーフタイムにはロッカーで少し厳しい言葉を含めながらミーティングをしました」とミシャ監督は話したが、「このままではいけない」と誰もが感じたに違いない。そのタイミングで浅野雄也や菊地泰智を投入。さらには杉浦駿吾、小野雅史、森壮一朗といった面々も送り出して、猛攻を仕掛けたところ、後半38分に浅野が値千金のゴール。反撃の狼煙を上げる。そして後半アディショナルタイムに体を張り続けた木村勇大が同点弾をゲット。2点差を追いつくという“瑞穂劇場”を見せたのだ。
「2−2になった時点で、若干『よし、来た来た』と思ったんで」とPK戦突入を前向きに受け止めたのは、名古屋の絶対的守護神シュミット・ダニエルだ。この直後には、今季から福岡でプレーしている若き大型FW道脇豊の強烈シュートをビッグセーブ。チーム全体に大きな勢いを与えた。「正面に飛んできたんですけど、そんなに慌てず対応できた。僕は真ん中にいましたけど、サイドにもDFがいたんで、誰か止めてくれるかなという雰囲気はあったので」と冷静に対処。案の定、PK決着となった。
名古屋の大サポーターの熱気を背後に感じながらのPK戦は、2人目が終わった時点で2−2。3番手の道脇が出てきたところで、シュミットは多少なりとも「イケる」という感触をつかんだのではないか。というのも、直前の決定機を封じていた上、道脇とはベルギーで懇意にしていた間柄。「僕の子供も沢山遊んでもらったんで」とも語っており、「いい兄貴が後輩のシュートを受ける」という構図になったのだ。
次の瞬間、道脇はゴール右側を狙ったが、シュミットは迷わず反応。豪快にジャンプし、両手で弾いたのである。「コースが甘かったですね」と悔しがる道脇に対し、「ちょうどいい高さだったし、久々にあんな気持ちいいPKセーブをしましたね」と守護神は振り返る。この1本が決め手になり、名古屋が勝利。勝ち点2を上乗せして、WEST3位に躍り出た。シュミットはチームの救世主として、確固たる存在感を示したと言っていい。
「PKは運の要素も大きいし、どこに飛んでくるかにもよるので。今日はことごとく読みが外れていたんで、もうちょっと相手に圧をかけられるようなPK戦に持っていけたのかなという反省もあります。PK戦に入る前にはナラさん(楢正剛GKコーチ)から情報はもらいましたけど、『最後は自分で決めて、思い切ってやって』と言われた。そのアドバイスが結果となって表れたのはよかったです」と本人も新たな瑞穂での第一歩を白星で飾れたことに、安堵感をにじませた。
この日は日本代表の森保一監督が視察する中でのプレーだった。シント・トロイデン時代の移籍に関するゴタゴタ、ヘントでの苦境、名古屋入り以降の相次ぐケガなどで、2023年9月から日の丸をつける舞台からは遠ざかっているものの、カタールW杯で共闘した指揮官に前向きな印象を残せたのは大きかっただろう。
昨年、負傷に苦しんでいた時も、楢コーチから「もう1回、代表を目指そうよ」と声をかけられていたというだけに、シュミットは大舞台を諦めてはいない。もちろん北中米W杯行きの可能性は低いものの、名古屋で結果を出し続け、「PK戦で大仕事のできるGK」というインパクトを残せれば、再び代表でプレーするチャンスも巡ってくるかもしれない。彼はどんな時を高みを追い求めることできる男なのだ。
「今日の試合中はさほど悪くなかったとは思いますけど、ビルドアップの部分はもっとうまくできたところはあった。もっとやっていかないとミシャの要求には答えられないんで、練習します」。常に謙虚でひたむきなシュミット。こういう人材がフル稼働していれば、名古屋はもっと強い集団になれるに違いない。彼にはプロキャリアでまだ手にしていないタイトルを貪欲に狙い続けてほしいものである。
取材・文=元川悦子
2026年04月20日 09:38
マンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドが、今季のプレミアリーグ優勝の行方を左右するアーセナルとの大一番勝利で“舌好調”だった。
2026年04月20日 09:31
[J1百年構想リーグ第11節]名古屋 2(5PK4)2 福岡/4月19日/パロマ瑞穂スタジアム
2020年シーズンを最後に、約5年間の改修期間に入っていた名古屋グランパスの“聖地”パロマ瑞穂スタジアム。そのリニューアルが終了し、こけら落としのゲームと位置づけられたのが、4月19日のJ1百年構想リーグ第11節・アビスパ福岡戦だった。
特別な一戦に気合を入れて挑んだはずの名古屋だったが、前半は大苦戦。ペトロヴィッチ(ミシャ)監督が「私が(今年頭に)名古屋に来てから最もひどい前半だったと思います」と苦言を呈するほど、機能していなかった。それが碓井聖生と重見柾斗に献上した前半の2失点に色濃く表われていた。
特に気になったのは、中盤がガラ空きになってしまったこと。2失点目のシーンを振り返ると、高嶺朋樹の縦パスを相手ボランチの奥野耕平にカットされ、見木友哉につながれた瞬間、広くスペースが空いていた。
見木にボールを運ばれ、右に展開され、最終的に橋本悠の折り返しに見木が反応。その落としを重見が仕留めた。こういった中盤をフリーで使われるパターンが、この日の前半は繰り返されたのだ。
「相手は2ボランチで、こっちは4−1(後ろ4枚とボランチ1枚)で回していて、前は5枚が張ってるんで、変な奪われ方をすると、モリシ(森島司)が1枚になって、(稲垣)祥君や(藤井)陽也が掴みに行けず、ズルズルと運ばれてしまった。切り替えも失い方も含めて、前半はイージーなミスが多かった」と、シャドーで先発した和泉竜司は問題点を指摘した。
ミシャ監督の求める丁寧なビルドアップがうまくできていなかったことも、ピンチを招いた一因かもしれない。
指揮官は「パスをつないで前進していくという私の哲学がありますが、開始1分のゴールキック、もしくはファウルのシチュエーションで、全員を上げて長いボールを選択しました」とコメント。確かに前半はGKシュミット・ダニエルや最終ラインが長いボールを出すシーンが多かった。
福岡はヘディングの競り合いに長けたDF陣が揃っているのだから、地上戦で勝負していった方が局面の打開がスムーズに行った可能性が高い。そういう判断が臨機応変にできていないところが、ともすれば指揮官にとって“志半ば”と映るのではないか。
開始1分にロングフィードを選択したシュミットは「相手も研究してくるので、うまくいかない試合もある。そういうなかでどうやって形を変えていくかという臨機応変さが必要。一人ひとりがもっとアイデアを持ってやっていく必要があると思います」と発言。彼なりにゴールへの最適解を考えて選択したプレーだった様子だ。
それでもつなぐことを求めるのがミシャ監督。そこに一丸となってトライし続け、結果を出すことが、今の名古屋に求められている。
「今日のような前半の戦いをしているようじゃ、(ミシャサッカーが)浸透してるとは全然言えないし、まだまだですね」と稲垣も厳しい表情を見せていた。新たな聖地のオープニングマッチという重圧を差し引いても、もう少し良い内容で戦えたはず。そこは選手たちも自覚しているだけに、今回の反省点を次に活かすしかない。
厳しい前半の45分間を強いられながら、後半に巻き返して、浅野雄也と木村勇大のゴールで2−2に追いつき、最終的にPK戦で勝利を手にするところまで持っていったのは、彼らの底力のなせる業だ。
途中出場した浅野、杉浦駿吾、小野雅史、森壮一朗といった面々がそれぞれに特長を出し、リズムを引き寄せたのは、名古屋の選手層の厚さを象徴していた。
「途中から出てくる選手たちも実力ある選手が揃っているし、誰がスタメンで出てもおかしくないクオリティの選手がたくさんいる」とPK戦で大仕事をしたシュミットも力を込めたが、ミシャ監督がフレッシュな人材を積極起用する度胸を持ち合わせている点も大きい。
稲垣を後半から3バック右で使ったのも、指揮官の大胆さを物語っている。
「負けていたんで、プラス1で入っていって、攻撃の厚みを出して、数的優位を作ることを意識したし、どんどん前にというのを意識していました。自分の中ではどういう違いを出さなきゃいけないかという整理をつけながらやっていました」と稲垣は話す。守備のバランスを崩してでも強引に攻めに出るという考え方は、これまでの名古屋には薄かったところかもしれない。
時にはリスクを冒しつつ、臨機応変かつ柔軟に戦うところも目下、名古屋の選手たちには求められている部分。“ミシャ流”を完全に体得するのは難しいだろうが、やりがいはあるはず。
この百年構想リーグで優勝を目ざし続けるのは間違いないが、夏開幕の2026-27シーズンにより成熟した姿を見せ、躍進することが肝要だ。少し時間はかかるかもしれないが、良い面、悪い面の両方が出た福岡戦を今後の大きな糧にしてほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【画像】日向坂や乃木坂の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集
2026年04月20日 08:54
バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督が、圧倒的な強さを見せつけてのブンデスリーガ連覇を誇った。
19日に行われたブンデスリーガ第30節でバイエルンはシュトゥットガルトと対戦。2位ドルトムントが今節勝利を逃したため、引き分け以上で優勝が決まるという条件の中、4−2で逆転勝利。この結果、4試合を残して本拠地アリアンツ・アレーナで2シーズン連続の優勝を決め、歴代最多を更新する通算35度目のマイスターシャーレ獲得となった。
ここまで25勝4分1敗という成績に加え、30試合で109ゴールを挙げ、ブンデスリーガのシーズン最多得点記録を54年ぶりに更新するなど、圧巻の戦いぶりを見せた。
同試合後、コンパニ監督はブンデスリーガ連覇の喜びをかみしめている。クラブ公式サイトがベルギー人指揮官のコメントを伝えている。
「素晴らしいよ。私にとって、どのタイトルも初めてのタイトルと同じくらいうれしいし、そうでなければ、この仕事をする意味がない。こうした瞬間を迎えるには、今シーズンだけでなく、何年もかけて多くの努力を重ねてきた。だからこそ、そこにたどり着いた時は楽しむ必要がある。感情的になることもあるが、それは問題ない。ピッチで私を見た人なら誰でも知っているだろうし、でも同時に冷静さも保ってる。今はただ、すべてを楽しむだけだ」
優勝の喜びに浸る同監督だが、今季残りではチャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールでも準決勝に駒を進めており、3冠達成の可能性を有している。
CLではパリ・サンジェルマン(PSG)、DFBポカールではレヴァークーゼンとそれぞれ決勝への切符をかけて対戦する予定となっており、今後に向けてはリーグ戦で大幅なローテーションを行うことを認めているが、すべての試合で手を抜く気はないと改めて決意を示した。
「ここ数週間ですでにかなりローテーションを行ってきたが、今後はもっとローテーションを行うことができる。しかし、ブンデスリーガをいかなる形でも歪めるつもりはない。今日の午後のシュトゥットガルト戦のように、選手のメンタリティと控え選手の質を見ればわかるだろう。我々は毎試合勝利を目指す」
「明日からいつもどおりに頑張る。ここまでの数字は素晴らしいが、まだ終わりではないし、我々は前進し続ける。そのメンタリティが重要だ。プレシーズンでも公式戦でも、常に全力を尽くす」
「これから重要な数週間が待っている。我々はそれに興奮しているが、同時にどれほど厳しい戦いになるかも理解している。我々の信念は揺るぎなく、それはサッカーにおいて非常に貴重なものだ」
誇り高きレコルトマイスターは、シーズン3冠達成を最優先にしながらも、残りの公式戦すべてで勝利を目指す。
【ハイライト動画】バイエルンが2季連続35度目のブンデス制覇! 伊藤洋輝は優勝決定戦にフル出場
2026年04月20日 08:36
2025シーズン限りで現役を引退した伊藤翔にロングインタビューを実施。19年のキャリアを振り返ってもらった。全11回のシリーズで、第5回は横浜FC時代だ。
――◆――◆――
コロナ禍がまだ続いていた2021年1月、伊藤は鹿島アントラーズを離れ、国内4つ目のクラブとなる横浜FCへ移籍した。
「実は横浜FCに行く直前にコロナにかかって、40度の高熱が出て、3週間くらい療養が必要な状態に陥ったんです。回復途中で始動日を迎えたんで、(横浜F・)マリノスに移籍した時みたいな万全な準備ができず、宮崎キャンプも序盤は別メニューが続きましたね」と、彼は新天地に赴いた当初から苦戦を強いられたことを明かす。
この年の横浜FCは、下平隆宏監督体制3年目。三浦知良、中村俊輔、南雄太といった大ベテラン、伊藤より少し上の伊野波雅彦、渡邉千真、高橋秀人ら30代前半の面々、若手の瀬古樹や齋藤功佑、松尾佑介らで構成されたチームだった。
「尊敬する先輩もいましたし、松尾みたいに『上へ行きたい』という欲のある若手もいて、ポイント、ポイントに良い選手がいたのは確か。僕自身もやりがいを感じました。
ただ、J1で上位に行けるだけの選手層があるかと言われたら、そうではなかったという印象はあります。特に2021年は守備陣の人材が不足気味。失点数もリーグワースト(77点)だったので、なかなか勝てなくて苦しかったですね」と伊藤は5年前を述懐する。
横浜FCは同年4月に下平監督が早々と解任される苦境に直面。ユースの監督を務めていた早川知伸監督が指揮を執ったが、最終的に最下位に沈み、1年でJ2降格を強いられた。伊藤自身は夏に松本山雅FCへのレンタル移籍に踏み切ったため、残留争いを戦うチームで力になれなかった。
半年のレンタルから戻った2022年は、北海道コンサドーレ札幌で長く指導していた四方田修平監督が就任。以降、横浜FCは毎年のようにJ1昇格とJ2降格を繰り返すことになる。
まさに“エレベーター状態”で、そういうチームをどう引き上げていくのかは難題に他ならなかった。
「横浜FCへ行って感じたのは、『1ミリでも上に行ってやる』という凄まじい向上心を持った選手が、そこまで多くはなかったのかな、という印象です。僕がそれまで在籍したマリノスや鹿島アントラーズは、ギラギラした選手の集団でしたけど、下位クラブになると、どうしてもそういう意識を持つ選手が減ってしまいがちなんです。
野心に満ち溢れた選手が過半数を占めないと、チームの雰囲気は変わらない。僕自身も高い意識を周りに示したいと考えていたし、そういうふうに振る舞ったつもりではありましたけど、どこか足りない部分があったのかなという反省もあります」と本人の中には悔恨の念もあるようだ。
2022〜25年の4シーズンの伊藤の実績を振り返ると、四方田監督体制1年目の22年はJ2で25試合6得点。26ゴールを挙げた小川航基のブレイクに目が行きがちだが、1トップ・2シャドーの一角でベテランらしい存在感を残したと言っていい。
続く2023年はJ1で26試合2得点。小川が離れた後の得点源として期待され、後半からは出場時間も増えたが、不完全燃焼感が強かったことだろう。
2度目のJ2参戦となった2024年は33試合7得点。横浜FC時代ではキャリアハイの数字を残すと同時に、J1昇格の原動力となった。が、現役ラストとなった25年はJ1で16試合1得点。シーズン途中に四方田監督が去り、コーチから昇格した三浦文丈監督に報いようとベストを尽くしたが、チームはJ2降格を余儀なくされた。
「フミさんとは、松本山雅に行った2021年の半年間、一緒に仕事をしましたけど、2025年に横浜FCで再会した。いろんな環境で指導してきた人らしく、周りと円満にやっていける穏やかさや調整力がある人物ですけど、指揮官としては“闘将”。その熱さに応えたいという強い思いを持ってピッチに立っていました。
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2026年04月20日 08:14
プロイセン・ミュンスターに所属するFW山田新が新天地で待望の初ゴールを挙げた。
2026年04月20日 07:51
セルティックの日本代表FW前田大然が1ゴール1アシストの活躍でチームをスコティッシュ・カップ決勝進出に導いた。
セルティックは19日、スコティッシュ・カップ準決勝でセント・ミレンと対戦。この試合で前田は先発フル出場、MF旗手怜央はベンチ入りも出場機会はなかった。
試合は開始早々に前田が持ち味全開のプレーでスコアを動かす。キックオフ直後に相手のディフェンスラインでのパス回しに圧力をかけた前田はバックパスを受けたGKに猛然とプレス。トラップが乱れた瞬間に一気に距離を詰めてスライディングブロックを試みると、これがブロックシュートの形でゴールネットを揺らした。
前田の試合開始55秒弾で早々にゴールをこじ開けたセルティックは、前半終了間際にもアンソニー・ラルストンのゴールで追加点を奪取。2点リードで試合を折り返したが、後半立ち上がりに1点を返される。さらに、試合終了間際の後半アディショナルタイム1分には痛恨の同点ゴールを奪われ、延長戦に持ち込まれた。
それでも、延長に入って地力の差を示したホームチームはケレチ・イヘアナチョの2ゴールなど畳みかける攻撃で一気に突き放すと、延長前半の102分には再び前田が見事なプレスによって高い位置でボールを奪い、ボックス内に持ち込んでから正確な折り返しを供給し、ベンジャミン・ニグレンの6点目を演出した。
この結果、前田の1ゴール1アシストの活躍で120分の激闘を制したセルティックが6−2の勝利でスコティッシュ・カップ決勝進出を決めた。
【ハイライト動画】前田大然が圧巻高速プレスで1ゴール1アシスト
2026年04月20日 07:27
スポルティングの日本代表MF守田英正がリスボン・ダービーで今季初ゴールを挙げた。
1試合未消化で2位に位置するスポルティングは19日、プリメイラ・リーガ第30節で3位のベンフィカとのリスボン・ダービーに臨んだ。この試合で先発出場した守田は88分までプレーした。
2ポイント差で迎えた注目のダービーは前半にアウェイのベンフィカが27分にアンドレアス・シェルデルップのPKによるゴールで先制する。
だが、1点差で折り返した後半の72分にホームチームの日本代表MFが魅せた。相手陣内右サイドでボールを持ったDFゼノ・デバストが正確なクロスを上げると、ファーに走り込んだ守田が相手DFに競り勝って打点の高いヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。
今季リーグ出場26試合目で値千金の今季初ゴールを決めた守田は88分にピッチを去ることになったが、チームは後半アディショナルタイム3分にMFラファ・シウバにゴールを決められ、土壇場で勝ち越しゴールを奪われた。
この結果、守田の同点ゴールも勝ち点には結びつかず、ホームで1−2で敗れたスポルティングはベンフィカに抜かれて3位に転落している。
【ゴール動画】守田英正がダービーで魂のヘディング弾
ダービーでやってのけた🔥🔥
宿敵ベンフィカとの大一番で魅せた
🇯🇵守田英正 値千金の同点ヘッド‼️
🇵🇹ポルトガルリーグ第30節
🆚スポルティング×ベンフィカ
📺 DAZN ライブ配信中#だったらDAZN pic.twitter.com/NVM3sn6xQl— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 19, 2026
2026年04月20日 06:54
バイエルンのブンデスリーガ優勝が決定した。
現地時間19日に行われたブンデスリーガ第30節でバイエルンはシュトゥットガルトと対戦。2位ドルトムントが今節勝利を逃したため、引き分け以上で優勝が決まるという条件の中、21分に先制を許すまさかの展開に。それでも、31分にジャマル・ムシアラの突破からラファエル・ゲレイロのゴールで追い付くと、2分後にニコラス・ジャクソン、その4分後にはアルフォンソ・デイヴィスがネットを揺らしてあっという間に逆転。後半開始早々にはハリー・ケインが追加点を挙げ、その後の反撃を1点に抑えて4−2で勝利した。
この結果、バイエルンとドルトムントの勝ち点差は「15」に拡大し、残り4試合での逆転が不可能に。本拠地『アリアンツ・アレーナ』で2シーズン連続の優勝を決めた。バイエルンのマイスターシャーレ獲得は歴代最多を更新する通算35度目となっている。
ヴァンサン・コンパニ体制2年目の今シーズンは、ライプツィヒを6−0で粉砕した開幕節から9連勝とロケットスタートに成功し、第19節アウクスブルク戦まで無敗を維持。ここまで25勝4分1敗という成績を収めており、一度も首位の座を譲ることはなかった。イングランド代表FWハリー・ケインやコロンビア代表FWルイス・ディアス、フランス代表FWミカエル・オリーズらが織りなす攻撃は破壊力抜群で、30試合で109ゴールを挙げており、ブンデスリーガのシーズン最多得点記録を54年ぶりに更新した。
在籍2年目の日本代表DF伊藤洋輝は中足骨骨折によって出遅れ、シーズン途中にハムストリングを負傷した影響で定位置確保には至らず。それでもセンターバック(CB)と左サイドバック(SB)を主戦場にここまで13試合に出場し、1ゴール2アシストをマークしている。優勝決定戦となったシュトゥットガルト戦ではCBとしてフル出場した。
また、チャンピオンズリーグ(CL)とDFBポカールでも準決勝に駒を進めており、現時点で3冠達成の可能性を残している。CLではパリ・サンジェルマン(PSG)、DFBポカールではレヴァークーゼンとそれぞれ決勝への切符をかけて対戦する。
【ハイライト動画】バイエルンが2季連続35度目のブンデス制覇! 伊藤洋輝は優勝決定戦にフル出場