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2026年07月19日 05:01
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム) 阪神は栗林を攻略しきれず、8安打1得点での逆転負けで連勝が「2」で止まった。この日無安打に終わった佐藤輝明内野手(27)は1点を追った八回の打席で、広島・ハーンの胸元にすっぽ抜けてきたあわや死球というボールに怒りの表情を見せた。前日には前川が背中に死球を受け、骨折が判明した流れもあった中で、不穏な空気も漂った敗戦。19日は勝利して、カード勝ち越しを決めたい。 胸元を襲ったブラッシュボールに、佐藤輝は珍しく怒りの表情を見せた。ポーンッとバットを放り投げると、マウンドのハーンをにらみ付け2、3歩前に出た。ベンチで顔を紅潮させた藤川監督が、強い口調で叫び声を上げる。両軍一触即発ムードも漂う中、4番は息を吐いて感情を抑えた。 1点を追う八回、1死で迎えた打席。2ストライクからの3球目、150キロがスッポ抜けた。仕切り直して4球目のファウル後、スライダーに手を出して空振り三振。ベンチに戻っても怒りは収まらず、ヘルメットをイスに4度たたきつけた。普段、あまり感情を見せないだけに珍しい姿だ。 前日からの流れがあって、感情が前に出たか−そんな問いに試合後、佐藤輝は無言でうなずいた。17日の同戦では七回。前川が島内から背中付近に死球を受けた。起き上がることができず交代後、試合中に広島市内の病院に直行。「右肩甲骨骨折」の重傷だった。かわいい弟分の離脱はチームとしても大きな戦力ダウン。怒りは募っていた。 藤川監督も短い言葉に怒気を含んだ。「また明日、普通に試合をするだけです。お疲れさまでした」。今月上旬の3試合連続本塁打に目を細め、スタメンで起用していた若手ホープの離脱。4月26日の広島戦(甲子園)では、近本が左手首付近に死球を受け、骨折で長期離脱を余儀なくされた。17日の試合後に強い口調で苦言を呈していた。 「ある程度、我慢をしていますが、タイガースは死球が多い。投手がインコースに投げるには技術が必要。技術の引き上げをしてもらいたいというのが、公に言えることかなと」。1試合3死球を受け、広島ベンチに向けた“警告”。そして。この抜け球に唇を震わせた。藤川監督、佐藤輝ともに言葉にはしなかったが、フラストレーションは募っている。 この日は23年に28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さんの命日。同期入団の梅野や、鳴尾浜で共に汗を流した大山、熊谷らも安打を放ち勝利を目指したが、あと一歩、広島の先発・栗林を攻略できなかった。連勝は2で止まり、2位・巨人と1差。厳しい戦いが続く中、4番は「また明日、頑張ります」と短い言葉で決意を語った。不言実行−思いはバットに込める。
2026年07月19日 09:10
○ ロッキーズ 10−3 レッズ ●
<現地時間7月18日 クアーズ・フィールド>
コロラド・ロッキーズの菅野智之投手(36)が現地時間18日、本拠地でのレッズ戦に先発登板。7回途中3失点という投球で今季9勝目を挙げた。
6月26日以来の復帰登板となった菅野はわずか17球で初回から2イニング連続の三者凡退と好スタート。3回表には8番トレビノの2号ソロで1点を失ったが、打線が3回終了時までに大量8得点を援護した。
4回表は先頭打者ブレディに安打を許したものの、続く4番スティアを初球で遊ゴロ併殺に打ち取った。5回表にも8番トレビノに3号ソロを浴びたが、大崩れすることなく6回表は2番スチュワートからの好打順を三者凡退。8点リードの7回表、一死二塁とした場面で投手交代となった。
菅野は6回1/3、77球を投げて6被安打、無四球、3奪三振、3失点という内容で、6月20日のパイレーツ戦以来となる白星をマーク。今季成績を9勝4敗、防御率4.76とし、2年連続の2桁勝利に王手をかけた。
ロッキーズは4番T.J.ラムフィールド飛距離456フィート(約139メートル)の特大13号を放つなど4安打、4打点の大活躍。前半戦からの連敗を「3」でストップさせた。
2026年07月19日 09:00
ロッテ・西川史礁はプロ2年目ながら、打線に欠かせない存在になっている。現在9試合連続安打中で18日のソフトバンク戦は2安打をマークし、7月の月間打率は.358。シーズンの打率もリーグ4位の.2987、安打数はリーグ3位の98安打だ。
今季の西川は1、2打席安打が出なくても、3打席目以降に安打を重ねマルチ安打を達成する。「3打席凡退の後の2打席連続ヒットというのは良かったです」。7月11日のオリックス戦は3打席目まで無安打も、0−6の8回無死走者なしの第4打席、高島泰都からライト線二塁打を放つと、2−8の9回二死一塁の第5打席、入山海斗が1ストライクから投じたストレートを右中間に弾き返す適時三塁打でマルチ安打を達成した。
打撃に関して、「毎日色々感じることがあるので、自分の調子が良い時もありますし、悪い時もあるので、悪い時にどう四球を取れるかであったり、1本出すか意識しながら毎試合やっています」と明かした。
西川が“悪い時に四球を取れるか”と話すように、昨季444打席で16四球だったが、今季は363打席で昨季を上回る29個の四球を選んでいる。7月3日からのソフトバンク3連戦は9打数0安打だったが、3日が1四球、4日が3四球と3試合中2試合で出塁した。
「四球はシーズン成績を残す上で大事になってくるので、そこは去年とは違う意識の仕方で立っています」
今季四球が多い理由について西川は「打つべきボールを打つ。何でもかんでもいくのではなくて、自分の絞った球をいくイメージでいっているので、そこがそれ(四球)につながっているのかなと思います」と自己分析した。
最初の2打席安打が出なくても3打席目以降に安打が出たり、安打が出ない時に四球で出塁したりと、打席内での修正力が高くなっているように見える。本人はどう感じているのだろうかーー。
「悪くなった時にどこが悪いか見つめ直すことができるので、1打席終わった後に反省してやっています」
その他に、プロ1年目の昨季からノートで振り返りを行なっているが、そこも好不調の波が小さくなっていることは関係しているのだろうかーー。
「もちろん毎日ノートも書いていますし、去年も書いていたので、色々去年のノートを見返したりとか、そういうこともします。良い時の感覚をどんどん取り入れていかないと。どうしても自分の頭の中では限界があるので、ヒントも自分の中では去年から貯めているのでそこはやっています」
チームには2学年上の藤原恭大をはじめ、同学年の山本大斗など近い世代に高め合える選手が多い。チーム内の競争も好結果に繋がっている。「もちろんチーム内で争うことがチームの戦力になりますし、自分のためにもなります。負けていられないのが一番思っているので、常にそこは考えながらやっています」
今季、取材のたびに西川は“チームのために”、“自分のために”ということを口にする。その想いが強くなった理由について「チームが勝つのは一番嬉しいことですけど、自分も結果を残さないと試合に出続けることができない。そのためにまずは自分のためにやって、最終的にはチームが勝てるように順番でやっています」と教えてくれた。
『マイナビオールスターゲーム2026』にファン投票で選出されるなど、球界を代表する選手へ階段を登っている。この夏、自身が目標に掲げた首位打者、チームが1つでも順位を上げるために、西川の活躍は必須。「まずは怪我なくしっかりと今いい状態なので、そこをしっかり続けられるように練習で振り返ったり、反復練習していい状態を続けられるようにチームが勝てるように、戦力になれるように頑張っていきたいと思います」。
取材・文=岩下雄太
2026年07月19日 08:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝利を飾った。先発・栗林良吏投手は7回117球1失点の力投で、64日ぶりの白星となる5勝目。打線は0−1の五回に菊池が同点犠飛を放つと、六回には先頭の4番・坂倉が左翼席へ決勝の10号ソロを放った。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は「投手陣の粘りと坂倉の一振りが勝敗を分けた」と指摘した。
◇ ◇
投手陣の粘りと坂倉の一振りが勝敗を分けた。先発の栗林は、8安打を許しながら中軸の森下、佐藤輝に仕事をさせなかった。前日、前川へ死球を与えた影響もあり、バッテリーには内角を攻めづらい心理もあっただろう。森下には外角を丁寧に攻め、緩急を織り交ぜたカーブでタイミングを外し、佐藤輝にはフォークをストライクとボールで投げ分けるなど、冷静な配球で主導権を渡さなかった。
二回に熊谷の打球を右足に受けたが、影響を感じさせることなく七回まで投げ抜いた。ただ、試合中はアドレナリンが出ているので、試合後の状態は気がかりではある。
八回を任されたハーンが流れをつなぎ、九回は森浦が圧巻の投球を見せた。森浦は右打者が並ぶ場面で武器のチェンジアップがさえ渡り、3者連続三振を奪う完璧な投球。3ボールからもチェンジアップをストライクゾーンに投げて空振りを奪えたのは大きい。
坂倉の一発は、今季初の逆方向へのものだった。ボールを長く見て押し込めている証しでもある。二回の右越え二塁打といい、7試合連続無安打だったとは思えない内容だった。このまま本来の打撃を取り戻せば、打線全体にも好循環が生まれるだろう。
2026年07月19日 08:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝利を飾った。
2026年07月19日 08:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
開き直った広島・坂倉将吾捕手は強かった。「どうせ打てないんだったら振り回してやろう」。トンネルに入り込んでいた男は二回に右越えの二塁打で30打席ぶりの安打を記録すると、六回には決勝の勝ち越し10号ソロ。チームに「迷惑をかけた」と語る4番が復調を印象づける活躍を見せた。
1−1の六回先頭。フルカウントからの直球を強振した。高々と舞い上がった打球は左翼席へ。ボールを歩きながら見つめ、一塁へと走り出した坂倉は「3−2まで持っていけたので塁に出られたらなと思って、集中していました」と汗を拭った。
試合前の時点で8日・ヤクルト戦の4打席目から29打席連続無安打だった。7月は逆転サヨナラ弾を放った試合もあったが、月間打率は1割台。状態は「急には上がらない」と受け止め、練習では地道にフォーム改良などに取り組んだ。
これで2年ぶりの2桁本塁打に到達。この日の一発は今季初めての左翼方向への本塁打にもなった。逆方向にも強い当たりを生み出し、「暑いけど、フィジカル的にはすごく良い状態でトレーニングもできていて、強く振れた結果だと思う」と手応えをにじませる。
「一戦ずつ集中して、1打席ずつしっかり結果を残したいなと思う」と坂倉。4番としての責任感もたぎらせながら、打線の中心であり続ける。
2026年07月19日 08:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
阪神が逆転負けを喫して連勝は2で止まった。打線は五回に高寺が右翼フェンス直撃の適時二塁打で先制したが、先発・伊藤将司投手が1−0の五回1死満塁で菊池に同点の右犠飛を許すと、六回には先頭・坂倉に左翼席へ勝ち越しソロを浴びた。5回1/3を6安打2失点で今季初白星はまたもお預けとなった。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「五回無死一、二塁で栗林に1球で犠打を決められたのは阪神バッテリーにとって悔いが残る」と指摘した。
◇ ◇
阪神バッテリーにとって悔いが残る試合になったのではないだろうか。
先制点を奪った直後の守備。無死から連打で一、二塁とされて投手の栗林を迎えた。当然、犠打をするであろう場面。捕手の梅野は高めに真っすぐを要求し、先発の伊藤将は1球で簡単に犠打を決められた。その後、菊池に犠飛を許し同点とされてしまった。
伊藤将が四回まで無失点で粘り先制点をもぎ取ったイニングは、何としても踏ん張らなければならなかった。阪神としては絶対に犠打を決めさせないというものを見せてほしかった。変化球から入ってプレッシャーを与えるなどの工夫が必要だった。わずか1球で、あっさり試合の流れを渡してしまったように思えた。広島の無駄のない攻撃で同点とした流れが、六回の坂倉の決勝弾につながったかもしれない。
今年の阪神は1点差の試合を拾いきれないことが多い。優勝争いが佳境になる後半戦は、さらに厳しくなり接戦での戦い方が重要になってくるだろう。1点をしっかり守るために、一球一球を大切にしてもらいたい。
2026年07月19日 08:00
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した斎藤雅樹氏が、同日の巨人戦に先発した中日・涌井秀章について言及した。
涌井は6回2/3を投げ、毎回の12安打を浴びながらも、6奪三振、0与四球、1失点と粘りの投球で2勝目を手にした。
斎藤氏は「本当に粘り強いと言いますか、12安打打たれたら疲れちゃってしょうがないと思うんですよ。投げるのも嫌になっちゃうんじゃないかと思いますけど、この粘りですよね。どれだけ打たれても四球を出さない。ここがベテランですよね」と振り返った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月19日 07:40
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した斎藤雅樹氏が、広島・栗林良吏について言及した。
2026年07月19日 07:40
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した高木豊氏が、ヤクルトバッテリーがDeNA・林琢真に適時二塁打を打たれた場面について言及した。
ヤクルト先発・松本健吾、中村悠平捕手のバッテリーは筒香嘉智に先制の適時打を許し、なお二死一、二塁で林との勝負を迎える。松本健は3ボールから2球ストライクを取りカウントを整えるも、林にライトフェンス直撃の2点適時二塁打を打たれた。
「林が打つか打たないかで、このゲームは大きく左右したと思うんですけど、林が打ったことが勝利を引き寄せている。次の古市でも良かったんじゃないか、ヤクルト側からすると悔いの残る勝負だったかな。あまりにも安易に甘いボールで行ったなと言う感じがしましたね」と振り返った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月19日 07:30
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した高木豊氏が、広島・坂倉将吾の起用法について言及した。
坂倉は同日の阪神戦、決勝の第10号ソロを放ったが、この日の試合前まで29打席連続安打なしと不振に苦しんでいた。
高木氏は「坂倉はミスのしないポジションに置いとくべき」とキッパリ。「繊細なんだと思いますよ。ミスした後は、坂倉はあんまり打たない。キャッチャーの時もそうです。一番良いのはファーストにおいてやると言うことですね。バッティングに専念させてあげたら、こんなスランプは多分ないと思います」と、坂倉の性格面も考え、ファーストで起用するべきと話していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月19日 07:20
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した高木豊氏と斎藤雅樹氏が、3位・ヤクルトについて言及した。
ヤクルトは下馬評を覆し開幕から快進撃を続け、貯金は一時最大11作ったが、17日のDeNA戦に敗れ今季初めて借金生活に突入し、18日のDeNA戦も0−8で敗れ、借金は2。7月は3勝12敗と大きく負け越す。
高木氏は「ピッチャーが相手を抑えていかないと、なかなか反発力が今はないですね。非常に苦しいと思いますけど、本当に踏ん張りどころです」と話せば、斎藤雅樹氏は「自分のやるべき仕事をしっかりやっていくしかない。先発ピッチャーは先に点を与えないように。与えても1点でも少なくというのをやっていかないといけないですね」と先発陣に奮起を促した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年07月19日 07:10
18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した高木豊氏と斎藤雅樹氏が、中日戦に先発した巨人・竹丸和幸について言及した。
2026年07月19日 06:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
超満員のマツダスタジアムに鯉党の歓声が響き渡った。広島・栗林良吏投手(30)が7回8安打1失点と力投し、1軍復帰星を挙げた。二回以降、毎回走者を背負いながらも粘りの投球を展開。右内転筋の肉離れから復帰後2戦目の登板で5月15日以来、約2カ月ぶりの5勝目を手にした。阪神打線を手玉にとった117球。背番号20がチームに勢いをつけた。
栗林が拳を握った。2−1で迎えた七回2死一塁。高寺を空振り三振に斬った直後だ。つながれれば中軸と対峙(たいじ)する局面。「ピンチのつもりで投げた」。決め球はフォーク。117球目。伝家の宝刀で流れを断ち切った。
試合の分岐点は二回にあった。2死一、二塁で、熊谷の痛烈なライナーが右足首付近を直撃。一度、マウンドに倒れ込んだ。すぐさまトレーナーらがマウンドへ駆け寄るものの、ベンチに下がっての治療を拒否した。
「(ベンチに下がって治療を受けると)チームの守備の時間が長くなる。投げられるのなら、わざわざ下がる必要ない。『下がりたくない』って言いました」
苦い記憶は、右内転筋を痛め、離脱のきっかけとなった5月22日の中日戦。初回、異変を訴えたとベンチ裏で治療。再びマウンドに戻るものの、打ち込まれ降板した。チームに迷惑をかけたという思いがある。だからこそマウンドを降りるという選択肢はなかった。
「本当に、あれでアドレナリンがより出たというか。絶対に抑えてやるって気持ちになりました。それ以降もずっと、集中を保つことができた」
三者凡退は初回の一度のみ。フルカウントは5度あった。それでも根負けせず四球はゼロ。得点源の森下、佐藤輝は無安打に封じた。
内角を強気に攻められたことも粘投につながった。前日17日に島内の投球が前川の背中を直撃。若虎は「右肩甲骨骨折」と診断された。
初回。先頭・近本の4球目。持丸のサインは内角高めの直球だった。「投げ切れなかったら、打たれるだけだと思った。しっかり割り切らなきゃいけないとこだったと思うし、より集中したというのはあります」。三邪飛に打ち取った。
7回8安打6奪三振1失点で5勝目。新井監督は「本当によく投げてくれた。素晴らしい投球だった」と賛辞を惜しまなかった。
復帰星は、開幕カード以来の本拠地で手にした。「ビジターでの勝利もうれしいですけど、ホームはよりうれしい。勝てて良かったなという気持ち」と声をはずませた右腕。アクシデントを闘志に変えてつかんだ価値ある白星。頼れる右腕が見せた熱き魂が、チームを加速させる。
2026年07月19日 06:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
超満員のマツダスタジアムに鯉党の歓声が響き渡った。広島・栗林良吏投手(30)が7回8安打1失点と力投し、1軍復帰星を挙げた。二回以降、毎回走者を背負いながらも粘りの投球を展開。右内転筋の肉離れから復帰後2戦目の登板で5月15日以来、約2カ月ぶりの5勝目を手にした。阪神打線を手玉にとった117球。背番号20がチームに勢いをつけた。栗林のお立ち台は以下の通り。
◇ ◇
−復帰後初勝利。
「うれしいです」
−どんな気持ちでマウンドに上がったか。
「野手を信じて、キャッチャーを信じて投げるだけでした」
−投球を振り返って。
「しんどかったですけど、野手がしっかり守ってくれましたし、二回のピッチャー強襲の打球もあれだけ(サッカー)ワールドカップでいいプレーを見てたんで、サク(坂倉)にいいパスをできれば楽だったんですけど、あれでアドレナリンが出て、七回まで投げられました」
−六回には坂倉が決勝弾。
「サク(坂倉)はもう三日前から僕の時は打ってくれると言ってたので、信じて見てました」
2026年07月19日 06:00
中日5−1巨人(セ・リーグ=18日)――中日は四回にサノーの2ランで先行し、細川のソロなどで加点した。
粘投の涌井が2勝目。巨人は相手を上回る13安打を放ったが、好機を生かし切れなかった。
中日・涌井が仲間とハイタッチするのをよそに、巨人の竹丸和幸(鷺宮製作所)は重い足取りでベンチ裏へ下がった。勝ち投手となった22年目のベテラン右腕と、本塁打2発に泣いた新人左腕。マウンドでのポーカーフェースが代名詞の2人だが、試合後の表情は対照的だった。
竹丸は球団記録に並ぶ7連続三振を奪うなど三回まで完全投球。だが、四回二死二塁で、サノーに対してボールが先行し、内角直球が甘くなって左越えの先制2ランを浴びた。六回には細川にソロを打たれ、6回3失点。10奪三振にも「三振はアウトの一つでしかない。次回は試合をしっかり作りたい」と反省の言葉を並べた。
ここ1か月で3度目の中日戦登板。竹丸の特徴を熟知する相手に対し、シーズン途中から使うシンカーやカットボールで目先を変え、空振りも奪ったが、走者を背負うと、得意の直球とチェンジアップに頼る場面が目立った。これでは、打者の目が慣れてくる2巡目以降、カウントを整えるのも容易ではなくなる。
杉内投手チーフコーチは「他に曲がり球があっても、ピンチの時に使う自信がないのか、消えているというのは(課題として)ある」と指摘し、こう付け加えた。「常に4球種くらいを操りながら、打者の選択に幅を持たせていた涌井の投球を見て、勉強になったはず」
12安打を浴びながらも最少失点でしのいだ先達の姿に、竹丸は「有利なカウントで勝負を続けている」と感じ入った様子だった。敗戦で得た経験を、ステップアップする糧にしていきたい。(井上敬雄)
巨人・橋上監督代行「(イニングの)先頭打者が出塁できなかった。ヒット多くして、得点につながらずだった。(相手投手に)うまくかわされた」