2021年07月31日 17:02
【ミネソタ州ミネアポリス30日(日本時間31日)発】WWEのスマックダウン大会が行われ、真夏の祭典「サマースラム」(21日、ネバダ州ラスベガス)での王者ローマン・レインズ(36)対ジョン・シナ(44)のユニバーサル王座戦が正式決定した。 レインズとフィン・ベイラーの同王座戦調印式での出来事だった。WWEオフィシャルのアダム・ピアースとソーニャ・デビルから調印式に呼び込まれたレインズは「ベイラーは王座挑戦にふさわしいが、倒してNXTに送り返してやる」と挑発のメッセージを送りつつ調印書にサインした。 対するベイラーも「ユニバーサル王者としてNXTに戻るよ」と応戦してサインをしようとしたが、ここでバロン・コービンが乱入。ベイラーを背後から襲撃した。 コービンは奪った調印書にサインをしようとしたが、今度はシナが姿を現してコービンを蹴散らし、イラ立つレインズの前でサイン。調印書をピアースに渡してそのままリングを後にした。 調印式後、ヘイマンがバックステージでWWEオフィシャルに問い詰めると、ピアースは「レインズとシナのサインがあれば十分。レインズはシナ相手にサマースラムでユニバーサル王座防衛戦を戦うことになった」と明言。2人の王座戦が正式に決まった。 レインズ対シナのユニバーサル王座戦が行われるPPV「サマースラム」は日本時間8月22日にWWEネットワークで配信される。
2024年04月26日 19:45
DDT26日のひがしんアリーナ大会(東京・墨田区)で、ユニバーサル王者のMAO(27)が中村圭吾(24)の挑戦を退け、8度目の防衛に成功した。
21日の鶴見大会で中村がMAOに直談判し、急きょ決定した一戦。右ヒザの故障から1年ぶりに復帰した中村は気合十分だ。王者に計12発もの蹴りを見舞い、周囲の不安を蹴散らした。
だが試合は終始、MAOが優勢。大声援に背中を押され粘りを見せる挑戦者を、最後は得意技のキャノンボール450°(450°スプラッシュ)で沈めた。
試合後は「復帰おめでとう。ケガしたとこは大丈夫か?」と問いかけ、大きくうなずく中村に「年間何百試合、ケガせず出続けるのが強いレスラーだ。勝てば強いんじゃねえ。試合し続けるから強いんだ。圭吾も強いレスラーになれ」とゲキを飛ばした。
一方、敗れた中村は万感の思いを込めて「応援の力で1年ぶりに復帰できました。MAOさんが言ったように、ケガをせず1試合1試合、全力で戦います。これからもよろしくお願いします」と誓った。
2024年04月26日 19:40
DDT26日のひがしんアリーナ大会で、ウナギ・サヤカがアイアンマンヘビーメタル級王座から転落。その後もやはりカオスな展開が繰り広げられた。
19日の調印式直前、ベルトをウナギ・カバヤキ(=うなぎのかば焼き)に奪われるも「共食い」で奪還するなどすったもんだはあったが、なんとか無事にこの日を迎えたウナギ。大一番に向け「ウナギ・サンシロウ」と化した高木三四郎との防衛戦は、ザ・たっちの如き幽体離脱や、ゴムパッチンも繰り出される白熱の展開になる。さらにウナギは場外戦で高木をパイプイスの山に叩きつけるなど、有利に試合を運んだ。
だが、5分が経過したところで高木に消火器を噴射され大ピンチ。それでも息を吹き返して反撃に出て頭髪をつかんだところ、スッポリとカツラが外れて一瞬、時が止まる。そのスキをつくように高木から放たれたスタナーをもろに受け、屈辱の3カウントを聞いた。
試合後、高木からはその活躍を絶賛された上「こうやってパクられるのも、お前が一流のレスラーになった証しだよ。いいレスラーや知名度のあるレスラーはパクられてナンボだ。俺がパクったっていうことはお前は一流だよ。また機会があったら戦おうぜ」と言葉を送られる。
これにウナギは「1年ぶりに復帰するヤツとかタイトルマッチとかでピリピリする大会で、そうやって自分が一番目立とうとして大人げないし、最低で最高のプロレスラーだよ」。さらに観客に「DDTの意味、知ってますか? ドラマチック・ドリーム・チームなんですよ。初めて知った時、天才的なネーミングセンスだと思いました。『ドリームチーム』という意味では間違いなく世界で一番のチームだと思う。これからもお前を越えるために、一生懸命プロレスをしたいと思います」と話し、会場をしみじみさせたところで一気に丸め込んで3カウントを奪取し、王座返り咲きに成功した。
この後、悔しがる高木から「こうやってウナギ・サンシロウとして自分の新しい境地に目覚めたからには、1つ言いたいことがあるんだ。俺とお前は大阪府豊中市出身で、しかもまあまあ地元も近いんだよ。これを機に『ウナギ・ウォリアーズ』として豊中…いや、世界を目指してタッグを組もうじゃないか!」と呼びかけられ、ウナギも快諾してタッグチームを結成。そろって退場したところ、高木に押さえ込まれてアイアンマン王座から陥落した。
なお、その高木は第5試合終了後に行われたプロハンドボールチーム「ジークスター東京」とのコラボレーションイベント中に失神し、マスコットキャラクターのジスター君に3カウントを奪われて、ベルトの流出を許した。
2024年04月26日 18:40
女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、極悪ユニット「大江戸隊」討伐を誓った。
27日の横浜BUNTAI大会では刀羅ナツコとスペシャルシングルマッチで激突する。ビッグマッチを控えた24日(日本時間25日)には米AEW「DYNAMITE」に出場。アナ・ジェイに勝利を収めた。
同大会への参戦は20日神戸大会でスターダムの岡田太郎社長に連絡があり、急遽決定したもの。22日に渡米し、横浜大会前日に帰国するという過酷日程となった。
取材に応じた白川は「ハードスケジュールになることはわかってたし、話をもらった時は試合も決まっていなかったから、もしかしたら試合が組まれないかもとも思った。でも、誰もやっていないことをやりたいし、とにかく動かないと、と思って行ってきました」と語った。
試合後にはセコンドに就いたマライア・メイとともに対戦相手のアナに襲撃されると、マライアのパートナーであるAEW世界女子王者のトニー・ストームが登場。マライアを連れ去り、次にセリーナ・ディープが現れ、トニーのベルトに挑戦を表明した。
混沌とした状況に巻き込まれてしまった白川は「私が勝ったのに、とにかくカオスだった…。私は必ずマライアを取り戻すために、トニーと戦うところまで自分を押し上げる」と誓う。
もちろん、その前にやるべきことがある。先日の神戸大会で刀羅の「海外かぶれの働きアリ。お前をアリンコのようにぺっちゃんこに踏みつぶしてやるからよ」という挑発に白川が激怒したことで、今回のシングルマッチが決定した。
白川は「私を『働きアリ』だと思うのは、その人が怠け者だからだと思う。私は忙しく働いてるなんて思ったことがない。スターダムを世界に示すって目標があって、その気持ちを持って動いてるだけだから」と、バッサリと斬り捨てる。
その上で「私はナツコが凶器を振り回してでしか自分の強さを示せないことをわかってる。だからこそ、好きになんかさせないよ。私が全ての主導権を握る試合をする」と意気込みつつ「今、私たちイーネクサスヴィーがアーティストのベルトも持ってる。今、スターダムの中の一番のユニットっていうのを、ナツコという悪を制して完全に示す」ときっぱり。世界を股にかけて活躍する白川が格の違いを見せつける。
2024年04月26日 06:00
女子プロレス「スターダム」のブラック・ピーチこと渡辺桃(24)が、ワールド王者・舞華に不敵予告だ。
2024年04月26日 05:00
大相撲の春巡業が25日、千葉県木更津市で行われ、幕内大の里(23)=二所ノ関=が幕内高安(田子ノ浦)から“愛のムチ”を受けた。ぶつかり稽古で自ら志願して胸を借り、砂まみれになりながら約8分間。必死に力を振り絞った。
昨年9月に部屋で20歳未満の幕下以下力士と飲酒し、日本相撲協会から22日に厳重注意を受けてから初めての巡業。「砂だらけになって頑張っている姿を見てもらって、信頼を取り戻すのが一番大事だと思う。土俵の上でしっかり頑張るだけ」と神妙に話した。
申し合いでは朝乃山らと10番とって7勝3敗。ぶつかり稽古では、観客から激励の声援もあった。「自分の中で不安もあった。ファンの方の存在が身に染みたというか。うれしかった」としみじみ。胸を借りた高安には「ありがたいですね。ずっといろいろ教えてもらっています」と感謝した。
夏場所(5月12日初日、両国国技館)での新三役が濃厚な大器。観客からの質問コーナーに登場した高安は、期待の若手に大の里を挙げ「いろいろあったみたいですけど、相撲で一生懸命頑張ってもらいたい」とエールを送った。
2024年04月26日 05:00
幕内朝乃山(高砂)が25日、千葉県木更津市で行われた巡業の稽古で右膝を負傷した。美ノ海との申し合いで痛めたといい、病院でMRI検査の結果「右膝内側側副靱帯損傷のため全治3週間」と診断された。28日までの春巡業は休場する。
三役復帰が濃厚な夏場所まで2週間余りのタイミングで痛いアクシデント。「膝(のケガ)は初めてなので嫌ですね。相撲をとっている時は気にならなかったが、痛みが出てきた。場所まで時間はないので治療するしかない」と顔を曇らせた。
2024年04月26日 05:00
新日本プロレスの成田蓮(26)が、IWGP世界ヘビー級王座戦線(現王者はジョン・モクスリー)にさらなる混迷をもたらす。米AEW所属のモクスリーは、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功。5月4日福岡大会で当初の予定通りモクスリーに挑む成田は、至宝流出による王者の権限拡大を歓迎し、身勝手な青写真を明かした。
モクスリーはホブスのパワーファイトに苦戦を強いられながらも、最後はリアネイキッドチョークでギブアップを奪取。試合後には竹下幸之介が姿を現し挑戦をアピールした。
それにしても約15年ぶりに他団体流出となった最高峰王座は、早々に迷走している。当初の新日本の発表では、モクスリーの初防衛戦の相手は成田だった。ところがその前にAEWマットでのV1戦が実現してしまった。
結果的に後回しにされた格好の成田だが、改めてモクスリーとの福岡決戦が正式決定。本紙の取材に応じると「別にどっちが来ても同じだったけどな。俺に負けるためにわざわざ日本に来るのがモクスリーになったってだけだろ」と豪語した。
むしろ成田は、今回の王座戦を巡るドタバタを歓迎しているという。一体どういうことなのか。「モクスリーが好き勝手にやって容認されるんだったら、俺も好き勝手やってもいいってことだからな。いい前例作ってくれたんじゃねえか?」とニヤリ。「勝手にやっていいんだったら、勝手にやらなくったっていいんだよな? だったら俺が王者になったら、海野のタイトルマッチは中止。恨むなら師匠のモクスリーを恨むんだな」と、5月11日(日本時間12日)の米カリフォルニア大会でIWGP世界王座挑戦が決定している海野翔太との防衛戦を一方的にボイコットする意向を示した。
そもそもモクスリーは海野との師弟対決を熱望していた。これを妨害したのが成田で、本来ならトップコンテンダーだった海野が3番手に回されているという理不尽な事態が発生している。しかし成田は「やりたいなら勝手にノンタイトルでやってろ。その代わりそんな誰も見たくない師弟対決は、王者の権限で第0試合にしてもらう。EVIL社長も認めてくれるだろうよ」と通告した。
もちろんAEWマットで挑戦表明した竹下も認めない。「誰だよ、そいつは。俺が王者になったら、俺が認めるヤツとしかやらねえんだよ」。結局福岡決戦でどちらが勝っても、AEWに好き勝手にされるのか、ハウス・オブ・トーチャーに好き勝手にされるのかの二択しかない。IWGP世界王座を巡る混乱が収束することはなさそうだ…。
2024年04月25日 21:23
「ボクシング・アジア最強ライト級トーナメント8回戦」(25日、後楽園ホール)
優勝賞金500万円のトーナメントが開幕し、本命視される日本ライト級6位の今永虎雅(24)=大橋=がマ シャン(27)=中国=に圧勝して7月18日の準決勝に駒を進めた。
2024年04月25日 19:41
「邪道」大仁田厚(66)が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。各団体を股にかけて活躍中の女子レスラー・ウナギ・サヤカを挑発した。
ウナギは5月25日、島根・松江市で行われるFBWファイヤープロレスくにびきメッセ大展示場大会、同26日の大阪・錦秀会住吉区民センター大会への出場が決まっているが対戦相手は未定だった。
そんな中、大仁田はこの日、「#ウナギさんへ」の表題のもと書き始めると、「ファイヤープロレス松江!大阪大会のダブルデスマッチ 松江は電流爆破マッチ 大阪は有刺鉄線バンクハウスデスマッチ この地方2連戦のデスマッチで査定してやるよ(笑)」と、ファイヤープロレス5・25、26に参戦してのウナギとの激突を表明。ウナギの決めゼリフ「査定」を逆に宣言。その実力を見極めることを明かした。
大仁田は昨年8月6日の全日本プロレス幕張大会でウナギと6人タッグの電流爆破デスマッチで激突。今年1月7日のウナギの自主興行には花束を持って登場。「僕は2023年のMVPはあなただと思っています」と高く評価していた。
2024年04月25日 15:00
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が、V4戦(27日、横浜BUNTAI)に向け極秘特訓を敢行した。
同王座戦では極悪ユニット「大江戸隊」の渡辺桃(24)とノーマルルール、ハードコアルール、ラストウーマン・スタンディングルールの3本勝負で対戦する。王座戦を控えた王者は、物を壊す体験ができる施設「REEAST ROOM」西新宿店に本紙記者を招集。「桃の提案に乗ってやったんだけどさ、武器の使い方わかんないからさ、今日はここの物ぶっ壊してハードコアに向けて特訓だ!」と暴れ始めた。最初こそ、皿を壁に投げつけるのも「怖い…。いいのかな…。悪いことしてる気分…」とためらう姿を見せたが、バールを手に持つと豹変。空き瓶ケースを叩き割り「これ楽しいな。渡辺桃、この野郎! ぶっ飛ばしてやる!」と絶叫しながら小型ヒーターまでぶっ壊した。最後にはマネキン人形を蹴りまくり、日ごろのストレスを発散。「あの空き瓶ケース意外と頑丈だし、いい武器になりそうだな…。まあ使うかわからないけど、BUNTAIに向けていい練習になったよ!」と満足げに語った。
5月5日には地元・福岡での凱旋大会も控えるため、ここで王座を落とすわけにはいかない。「凱旋ってさ『戦いに勝って帰ること』を言うのに、私は地元でタイトルマッチやった時負けた…。だから今回ベルトを持って、胸張って福岡に帰りたい」と拳を握った。
これまで挑戦者の渡辺から「27日はお前の墓場だ」とまで言われた王者は「悪に染まった渡辺桃がスターダムの最高峰王者になんかなったら本当にスターダムは終わる。だから絶対にベルトを守って、私が世界一の団体であることを証明する。まだまだ女帝時代は終わらねえから」と主張。破壊特訓の成果を見せるつもりだ。
2024年04月25日 11:35
米AEWに移籍した元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」に登場。オカダ属する「ジ・エリート」がまさかの大暴挙に出た。
AEWコンチネンタル王座を保持するオカダは21日(日本時間22日)のPPV「DYNASTY」でPACの挑戦を退け初防衛に成功。この日のオープニングではヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)、さらに新たに「ジ・エリート」に合流したジャック・ペリーとともに会場入りした。
昨年9月に無期限出場停止処分を受けていたペリーは、今年3月から新日本プロレスで「ハウス・オブ・トーチャー」の一員として活躍していた。「DYNASTY」でAEWマットに帰還すると、この日のメインイベント終了後にはトニー・カーン社長と対面。2人は握手をかわすと、カーン社長がペリーの手を上げ復帰を認めた。
ところがその直後、ペリーはカーン社長を殴打。この緊急事態にオカダとヤングバックスもリングに駆け付ける。ヤングバックスがカーン社長にEVPトリガーを仕掛けようとすると、オカダは一応止めるポーズを取るが、まったく本気には見えない。結局最後はノリノリでヤングバックスのメルツァードライバーを誘導した。
4人は意気揚々と退場したが、深刻なのはカーン社長だ。ヤングバックスの合体技まで浴びたことで、まったく動くことができず。多くの関係者がリング上になだれ込み、大混乱のまま放送終了となった。
2024年04月25日 11:13
米国・AEW所属のIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38)が、24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功した。
2024年04月25日 06:00
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」に出場中のマット界随一の偏屈者こと鈴木秀樹(44)が、逆転Vへ怪気炎を上げた。
初出場のCCで開幕2連敗と完全に出はなをくじかれた感のある鈴木だが、なぜか「これで優勝間違いなしでしょう。ここから全勝で優勝決定戦に出て、優勝して3冠に挑戦してベルトを巻きます」と自らに優勝フラグが立ったと確信する。さらに逆転にむけて「SNSやコメントで誹謗中傷をしないで徳を積みたいと思います」とおそらくすぐ反故(ほご)にするであろう秘策を披露。「ベルトを取ったあかつきには、王道の道しるべになって標識を立てていきたいです」と拳を握った。
相変わらずな鈴木だが3冠には特別な思いがある。同王座はPWFヘビー級、インターナショナルヘビー級、UNヘビー級を統一したもの。そのうちPWFとUNは師匠であるビル・ロビンソンも巻いた。だからこそ、鈴木は「ロビンソンが巻いていないインターナショナルも含む3冠を巻くのが恩返しだと思うんです」と語気を強める。さらに王道マットへの定期参戦について「体格が同じ選手が多いので、今までとは全然違う感覚でプロレスができているのは感じます」と珍しく真面目に話す。充実感を感じているからこそ、ますますベルトへの意欲が強まったというのだ。
その決意が実ったか24日品川大会でのBブロック公式戦で本田竜輝に勝って待望の勝ち点2をゲット。27日からのハートリー・ジャクソン、諏訪魔、ロード・クルーとの勝負の3連戦を前に「諏訪魔は開幕2連勝で優勝の可能性がなくなったんだから、私との試合は欠場して不戦勝させろ。タッグパートナーのことを思うならそれくらいするべきだ」と意味不明な理由でバカタッグの相棒にむちゃを求めるのだった。
2024年04月25日 05:00
元UFC世界ヘビー級王者のジョシュ・バーネット(46)が、主催するプロレスイベント「ブラッドスポーツ 武士道」(6月22日、東京・両国国技館)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(AEW)と対戦する。インタビューに応じたバーネットは、新日本プロレスの最高峰ベルトを手にした狂犬の実力を高く評価。また、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の米国進出論争にも、私見を述べた。
――今大会には船木誠勝、桜庭和志ら格闘技界のレジェンドが集結する
バーネット たとえば、桜庭さんはUFCでブラジリアン柔術の黒帯に勝っていたし、UWFにもどんどん出ていた。船木さんはUWF、パンクラスでも活躍していた。本当のレスラーに出て、強さを見せてもらいたかった。2人とも個人的によく知っているし、スパーリングや試合をしたこともある。この大会に向けて2人をスカウトして、話をしてきた。
――自身はメインイベントで、モクスリーと対戦する。2021年4月のブラッドスポーツでは、レフェリーストップ勝ちを収めている
バーネット 彼はIWGPヘビーの現役チャンピオンで、世界でもトップのレスラー。彼には1度勝っているけど、(今回も)お互いに人生を懸けた戦いであって、彼以外の相手は思いつかなかった。
――海外他団体の選手が、同ベルトを巻いたのは初めてだった
バーネット 恐らく、彼はどこに行ってもチャンピオンになる存在。ベルトが彼を評価するのではなくて、彼自体が1人の評価されるべき人間。ベルトについては、そんなに気にしていない。
――モクスリーを高く評価する理由は
バーネット 彼は諦めない心が一番すごい。何があっても最後まで戦う選手で、諦めるのであれば死を選ぶような、そういった覚悟が本当にすごい。もちろん、それだけではなくて、全ての試合が非常に緻密で作戦を立てて戦っていて、武器が非常に多い選手なので。
――モクスリーが王者のまま試合当日を迎えた場合、タイトルマッチにしたい構想は
バーネット それは新日本がオッケーするかわからないので、新日本次第ですね。常にIWGPのベルトに挑戦したい気持ちは持っている。今回に関しては、ベルトに挑戦するというよりも、ベルトを持っている人間に挑戦するという気持ちで臨みます。
――同じ格闘技では、5月にボクシングの井上が、挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦することが注目されている
バーネット 井上選手については、もちろんよく知っている。殺人的な左フックがすごいと思うし、試合もたくさん見ている。
――試合の行方は
バーネット あんまりネリ選手のことは詳しくないけど、(井上が)ドネア選手をレバー(ブロー)でKOしたのは、すごく印象に残っている。もちろん(ネリの)KO率も高いけど、パウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ランキング)で1位の井上選手を、上回ることはないと思います。
――ボクシングの本場である米国で試合をするべきという意見に対して、井上はSNS上で「今や軽量級の本場は日本にある」と反論した
バーネット 別にそこ(自国)でいい試合ができるのであれば、他のところへ行くこともなく、そこから出る必要もない。そういう論争の中で、選手にとって一番大事なのは(周囲からの)エゴや悔しさ、嫉妬とかそういったものを、しっかりと利用して自分を強くしていくことだと思う。いろんな物事が起こる中で、自分のやるべきことをしっかりやって、確実に試合をこなすだけです。
(19日に取材)
2024年04月25日 05:00
現在の女子プロレス界で最も注目を集めているのがお騒がせ女ことジュリア(30)だ。3月いっぱいで「スターダム」を退団し、新天地に選んだのは元スターダムエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(66)が立ち上げた新団体「MARIGOLD(マリーゴールド)」。先日はかねてラブコールを送られている世界最大のプロレス団体米「WWE」を視察した。米国マット進出の可能性が浮上する中、なぜ新団体だったのか。本人を直撃した。
――マリーゴールドを選んだ理由は
ジュリア 去年の早い段階で「次の契約更改で区切りかな」って心の中で決めてた。その後、小川さんが新団体をやるみたいな話を耳にして、直接「やるんだったら乗っかりたいです」って言った。やっぱりロッシー小川は面白いから、ついていきたいと思った。
――小川氏も「ジュリアとは一蓮托生」と
ジュリア プロレス界は昭和を終わらせようとしてるみたい。でも、昔からプロレスが好きな人と話すと「昭和はなんでもありでぶっ飛んでいてよかったんだよ」って本当によく聞くし、自分もそう思う。プロレスが本当に盛り上がっていた時代。プロレスを終わらせちゃいけないって思ってたし、小川さんも記者会見で「昭和は終わらせませんよ」って(笑い)。歴史を大事にしてるところが好きですね。
――15日の設立会見ではアクトレスガールズを退団した6人が加入した
ジュリア 引き抜かれたわけじゃなくて、自分の意思で来たんでしょ? 正直、事情は私もわかんないよ。
――2019年にアイスリボンからスターダムに移ったジュリア選手は電撃移籍の先輩だ
ジュリア それ、みんなに言われるんだよ…。あの日のX(旧ツイッター)見たらトレンドに「ジュリア」「ロッシー」「引き抜き」って3つが並んでた(笑い)。私の時も契約書がなかったから動けた。あの時は決断するまでに本当に悩んだよ。だからこそアクトレスの子たちの現状を変えるために動く覚悟は認めてやりたいと思った。一生懸命頑張れば、必ずいい結果につながると思うから。ただ間違いなくイバラの道だから、大事なのはここからだよね。世間からはマイナスなイメージを持たれてのスタートだから、今の悔しい思いを糧に、しっかり戦いを見せていってほしい。
――今月上旬はWWEの祭典「レッスルマニア40」(米フィラデルフィア)を観戦。名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」セレモニーも視察した
ジュリア バックステージで(殿堂入りした)ブル(中野)さんとお会いして圧倒されたよ。控室中にあらゆるスーパースターのオーラがこもってて、部屋が爆発しそうなくらいだった。こんな世界があるんだって思ったし、これを見てしまうと、やっぱり現状じゃ絶対に満足できなくなる。ただここでやっていくには、半端な気持ちで行っちゃいけない場所だとも思った。
――イヨ・スカイのWWE女子王座戦(対ベイリー)も観戦
ジュリア 7万人の大歓声の中、花道を歩いて入場するイヨさんを見て涙があふれた。そこには米国に来てからだけじゃなくて、スターダムや日本にいた時代からのものすごい苦労や努力が詰まってる気がして。きっといろんな紆余曲折があって世界の頂点にたどり着いたイヨさん、カイリ(セイン)さん、アスカさん、そしてスピーチをしていたブルさんは、日本のレスラーやレスラーを目指してる子に夢を与えていると思った。
――米メディアでは7月にWWEの第3ブランド「NXT」でタイトルに挑戦すると報じられた
ジュリア 全く聞いてないし、何も知らない。だからみんな、うわさはうわさ程度で止めておいてほしい。本人の口からか、公式が発表したものが真実だから。ちょっと待っててくれよ。
――WWE視察の収穫は大きかったか
ジュリア ものすごく刺激的だったよ。やっぱやるからには、いくところまでいくべきだって思った。それがレスラーのさがじゃない? でも今はマリーゴールドの旗揚げ(5月20日、後楽園ホール)に向けて選手を含めてみんなでバンバン意見を出し合って動いてる最中。もちろんスターダムという大きな会社で、生き残るために努力ができたのもいい経験だったけど、団体を一からつくり上げていくっていう今の経験も貴重。今後選ぶ道すべてが自分のため、そして日本の女子プロレスの未来のためにつながっていけばいいなって。だからこれからも自分を信じて進んでいきたい。