2021年08月01日 00:00
新日本プロレスのNEVER無差別級6人タッグ王座取りを狙う鈴木みのる(53)が、決戦前夜の前哨戦で同王者の石井智宏(45)をKOした。 同王座戦(1日、後楽園ホール)でみのるは、タイチ、ザック・セイバーJr.との鈴木軍トリオで、王者の石井、後藤洋央紀、YOSHI―HASHI組に挑戦する。 31日の後楽園大会では翌日のタイトル戦に臨む6人が入った5対5イリミネーションマッチで激突。後藤、タイチ、YOSHI―HASHI、ザックの順で退場となり、リング上はみのると石井の一騎打ちとなった。 激しいエルボー合戦では互いに譲らず、ならばとみのるが一本足頭突きを繰り出せば、石井も頭で応戦。意地と意地の張り合いが続いた。 ここで競り勝った石井がエルボーでみのるをダウンさせ、「どうしたんだ、おい!」と挑発的な言葉をかけながら頭を蹴り続ける。その直後だ。明らかに表情が変わったみのるはムクリと起き上がり、殴りつけるようなエルボー4発で石井をグロッギーに。場外ではパイプイスがひん曲がるまで殴り続け、両者リングアウトで失格になった。それでも錯乱状態のみのるは手を止めず、セコンド陣によって控室に連れ戻された。 しばらく倒れたままだった石井も我に返るとイスを手にバックステージへ。試合は2人残しで鈴木軍の勝利となった。 試合後、IWGPタッグ王座を保持するタイチとザックは後藤、YOSHI―HASHIと舌戦を展開。タイチが「あんなやつらが6人タッグ(王座を)持ってると思うと具合が悪くなる」と吐き捨てれば、ザックは「NEVERのベルトには価値がない。IWGPが全てだ。でも俺たちは2冠王者を目指しているから、あのベルトがいる」と豪語。1日の決戦は大荒れの展開となりそうだ。
2024年04月26日 22:55
渦中の男ノアのジェイク・リー(35)が、方舟マット離脱を否定した。
22日の新宿大会で清宮海斗とのGHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦に敗れたジェイクは、翌23日の新日本プロレス後楽園大会に電撃登場。前IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也をKOし、大きな波紋を呼んだ。さらに「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と共闘し、27日の新日本・広島大会に参戦する。
新日本マット登場以来、初の試合となった26日のノア新潟大会ではジャック・モリス、アンソニー・グリーン、YO―HEY、タダスケとの「GLG」で、「チームノア」の潮崎豪&モハメドヨネ&齋藤彰俊&小峠篤司&Hi69と10人タッグ3本勝負で激突。2―1で勝利した試合後だ。
マイクを握ったジェイクは、この試合がノアラストマッチになると明言し、ファンに感謝と別れの言葉を述べた。新日マット登場以来、ファンの間ではこのままノアを離れ、新日本を新たな主戦場にするのではないかという臆測が流れていた。
ところが会場が騒然としたところで、すぐに否定。バックステージでも「リング上で言った冗談、お客さんはそれを真に受けているのかどうか。けど、多くの方の目が点になっていたのを私は見逃しちゃいない」としつつ、改めて「ただ、あれはジョークだ。GLGジョークだ。常に緊張感の中にはユーモアを持たせないといけないと思っている」と強調した。
そのため「明日のことは、この場では深くしゃべることはやめよう」と新日本・広島大会については言及することなく、会場を後にした。
2024年04月26日 21:12
米プロレス団体「AEW」の設立者で世界的大富豪のシャヒド・カーン氏(73)が衝撃のリングデビューを果たし、話題になっている。
24日(日本時間25日)に放送された「AEW DYNAMITE」では、元新日本プロレスでAEWコンチネンタル王者オカダ・カズチカ、AEW世界タッグ王者ヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)、ジャック・ペリーの「ジ・エリート」が、シャヒド氏の息子でAEW社長のトニー・カーン氏を暴行。ペリーがカーン社長のボディーに不意打ちをくらわせると、オカダにうながされたヤングバックスが合体技メルツァードライバーを決めて、KOしてしまった。
素人に手を出す大暴挙にも、オカダらエリートの面々は悪びれず「チェンジ・ザ・ワールド!」などと叫びながら退場。ピクリとも動かないカーン社長の姿に心配で駆けつけた選手、関係者らでリング上は大混乱となった。
しかも、リングには見慣れぬ顔が…。クリーム色と黒の格子柄のシャツに、白いパンツ姿で立派な口ヒゲ。カーン社長の実父、シャヒド氏だったのだ。リングに上がったシャヒド氏は、マットに倒れて動けない息子を心配そうに見守ったところで放送は終了となった。
パキスタン系米国人の実業家で世界的な大富豪のシャヒド氏は、サッカーのイングランド・プレミアリーグのフラムや、NFLジャガーズのオーナーとしても知られる。英紙「デーリー・スター」によると、これがAEW初登場。米経済紙「フォーブス」で総資産が報じられる大富豪は「息子のプロレスビジネス進出に資金援助してきた。AEWは2019年の旗揚げ以来、米国でWWEのライバルとなっている。しかし4月24日まで、彼自身は関与することを避けていた」(デーリー・スター)という。
実際にシャヒド氏は、カーン社長からAEW設立のアイデアを提案された際にちゅうちょしたという。ところが、AEWは「現在、推定20億ドル(約3100億円)の世界で3番目に価値ある格闘技プロモーション」にまで成長した。息子の手腕を認めて、AEWの会場を訪れていたというところだろう。
もちろん世界的大富豪をリングに引っ張り上げるほど、オカダたちの蛮行が衝撃的だったことは言うまでもない。
2024年04月26日 21:05
DDT26日のひがしんアリーナ大会で、KO―D無差別級王者の上野勇希(28)が彰人(37)を下し、V4に成功した。
序盤から上野は彰人からヒザに徹底して攻撃を集中される。低空ドロップキックやドラゴンスクリュー、関節技に加え、持ち上げてヒザからマットやコーナーに叩きつけられるなど、あらゆる方法で痛めつけられ、悶絶した。
それでも中盤、場外で反撃に出る。リング下の彰人に向かい、コーナー最上段から決死のムーンサルトアタックを敢行。リングに戻ると、フロッグスプラッシュで飛ぶなど、少しずつペースをつかむ。
それでも足関節狙いの彰人に最後まで苦戦を強いられたが、ロープの反動を利用してのカナディアンデストロイヤーや、投げっ放しジャーマンなどでダメージを蓄積させる。終盤には彰人からまさかのリップロックから男色ドライバーとディーノ殺法を受けて大ピンチを迎えたが、最後は押さえ込み合戦から一瞬のスキを突いてWR。相手を脳天からマットに突き刺し、3カウントを奪った。
試合後、マイクを持った上野は「副社長になる前も今も、彰人さんに救われています。本当にいつもありがとうございます」などと感謝を口にする。そして「DDT全員で夢見ましょう。DDTで東京ドーム、行きましょう!」と大きな目標をぶち上げた。これに彰人からも「DDTで東京ドームを目指したい。上野君、これからも引っ張っていってくれよ」と応じられた上野は最後に「みんな、ありがとー!」と叫んで大会を締めくくった。
2024年04月26日 19:45
DDT26日のひがしんアリーナ大会(東京・墨田区)で、ユニバーサル王者のMAO(27)が中村圭吾(24)の挑戦を退け、8度目の防衛に成功した。
2024年04月26日 19:40
DDT26日のひがしんアリーナ大会で、ウナギ・サヤカがアイアンマンヘビーメタル級王座から転落。その後もやはりカオスな展開が繰り広げられた。
19日の調印式直前、ベルトをウナギ・カバヤキ(=うなぎのかば焼き)に奪われるも「共食い」で奪還するなどすったもんだはあったが、なんとか無事にこの日を迎えたウナギ。大一番に向け「ウナギ・サンシロウ」と化した高木三四郎との防衛戦は、ザ・たっちの如き幽体離脱や、ゴムパッチンも繰り出される白熱の展開になる。さらにウナギは場外戦で高木をパイプイスの山に叩きつけるなど、有利に試合を運んだ。
だが、5分が経過したところで高木に消火器を噴射され大ピンチ。それでも息を吹き返して反撃に出て頭髪をつかんだところ、スッポリとカツラが外れて一瞬、時が止まる。そのスキをつくように高木から放たれたスタナーをもろに受け、屈辱の3カウントを聞いた。
試合後、高木からはその活躍を絶賛された上「こうやってパクられるのも、お前が一流のレスラーになった証しだよ。いいレスラーや知名度のあるレスラーはパクられてナンボだ。俺がパクったっていうことはお前は一流だよ。また機会があったら戦おうぜ」と言葉を送られる。
これにウナギは「1年ぶりに復帰するヤツとかタイトルマッチとかでピリピリする大会で、そうやって自分が一番目立とうとして大人げないし、最低で最高のプロレスラーだよ」。さらに観客に「DDTの意味、知ってますか? ドラマチック・ドリーム・チームなんですよ。初めて知った時、天才的なネーミングセンスだと思いました。『ドリームチーム』という意味では間違いなく世界で一番のチームだと思う。これからもお前を越えるために、一生懸命プロレスをしたいと思います」と話し、会場をしみじみさせたところで一気に丸め込んで3カウントを奪取し、王座返り咲きに成功した。
この後、悔しがる高木から「こうやってウナギ・サンシロウとして自分の新しい境地に目覚めたからには、1つ言いたいことがあるんだ。俺とお前は大阪府豊中市出身で、しかもまあまあ地元も近いんだよ。これを機に『ウナギ・ウォリアーズ』として豊中…いや、世界を目指してタッグを組もうじゃないか!」と呼びかけられ、ウナギも快諾してタッグチームを結成。そろって退場したところ、高木に押さえ込まれてアイアンマン王座から陥落した。
なお、その高木は第5試合終了後に行われたプロハンドボールチーム「ジークスター東京」とのコラボレーションイベント中に失神し、マスコットキャラクターのジスター君に3カウントを奪われて、ベルトの流出を許した。
2024年04月26日 18:40
女子プロレス「スターダム」の白川未奈が、極悪ユニット「大江戸隊」討伐を誓った。
27日の横浜BUNTAI大会では刀羅ナツコとスペシャルシングルマッチで激突する。ビッグマッチを控えた24日(日本時間25日)には米AEW「DYNAMITE」に出場。アナ・ジェイに勝利を収めた。
同大会への参戦は20日神戸大会でスターダムの岡田太郎社長に連絡があり、急遽決定したもの。22日に渡米し、横浜大会前日に帰国するという過酷日程となった。
取材に応じた白川は「ハードスケジュールになることはわかってたし、話をもらった時は試合も決まっていなかったから、もしかしたら試合が組まれないかもとも思った。でも、誰もやっていないことをやりたいし、とにかく動かないと、と思って行ってきました」と語った。
試合後にはセコンドに就いたマライア・メイとともに対戦相手のアナに襲撃されると、マライアのパートナーであるAEW世界女子王者のトニー・ストームが登場。マライアを連れ去り、次にセリーナ・ディープが現れ、トニーのベルトに挑戦を表明した。
混沌とした状況に巻き込まれてしまった白川は「私が勝ったのに、とにかくカオスだった…。私は必ずマライアを取り戻すために、トニーと戦うところまで自分を押し上げる」と誓う。
もちろん、その前にやるべきことがある。先日の神戸大会で刀羅の「海外かぶれの働きアリ。お前をアリンコのようにぺっちゃんこに踏みつぶしてやるからよ」という挑発に白川が激怒したことで、今回のシングルマッチが決定した。
白川は「私を『働きアリ』だと思うのは、その人が怠け者だからだと思う。私は忙しく働いてるなんて思ったことがない。スターダムを世界に示すって目標があって、その気持ちを持って動いてるだけだから」と、バッサリと斬り捨てる。
その上で「私はナツコが凶器を振り回してでしか自分の強さを示せないことをわかってる。だからこそ、好きになんかさせないよ。私が全ての主導権を握る試合をする」と意気込みつつ「今、私たちイーネクサスヴィーがアーティストのベルトも持ってる。今、スターダムの中の一番のユニットっていうのを、ナツコという悪を制して完全に示す」ときっぱり。世界を股にかけて活躍する白川が格の違いを見せつける。
2024年04月26日 06:00
女子プロレス「スターダム」のブラック・ピーチこと渡辺桃(24)が、ワールド王者・舞華に不敵予告だ。
27日の横浜BUNTAI大会で同王座をかけてノーマルルール、ハードコアルール、ラストウーマン・スタンディングルールの3本勝負で対戦する。王座戦に向け物を壊しまくる破壊特訓を敢行した舞華の本紙記事を見た渡辺は「こんなの試合で役に立つの? 私の体はそんなんじゃ壊れない。無駄な時間すぎる」と言い放った。
同王座戦で3本勝負が行われるのは初。先に同ルールを提案した理由を問うと「赤いベルトは最強の象徴。だけど、舞華はトーナメントを勝っただけの暫定王者。だから私はいろいろルールを付け足して、本当の最強を決める試合にしてあげたんだよ」と説明。さらに渡辺は5日に王者の地元・福岡で開催される凱旋大会もぶち壊すと断言し「3本勝負だけど、2本目で完全に葬ってやる。福岡で凱旋試合? そんなの出られないよ? 今回の試合で舞華は私に立てなくなるまでボコボコにされるんだから。そのあとのシリーズは欠場だよ」と高笑いした。
11月でデビュー10周年を迎える渡辺は同王座を獲得し、自身で祝福すると断言。「プロレスを始めた時は10年くらいで辞めると思ってたんだけどさ。でも私は赤いベルト巻かないと死んでも死にきれないし、まだまだやりたいことがある…」と不敵な笑みだ。一方で団体最高峰王者として団体を引っ張る気など一切ない。「団体の他の奴らのことなんて知らねえよ。なんなら横浜BUNTAIをぶっ壊して、その修理費で会社を借金まみれにしてやってもいいと思ってる」と吐き捨てた。ブラック・ピーチが新生スターダムを闇に落とす。
2024年04月26日 05:00
大相撲の春巡業が25日、千葉県木更津市で行われ、幕内大の里(23)=二所ノ関=が幕内高安(田子ノ浦)から“愛のムチ”を受けた。
2024年04月26日 05:00
幕内朝乃山(高砂)が25日、千葉県木更津市で行われた巡業の稽古で右膝を負傷した。美ノ海との申し合いで痛めたといい、病院でMRI検査の結果「右膝内側側副靱帯損傷のため全治3週間」と診断された。28日までの春巡業は休場する。
三役復帰が濃厚な夏場所まで2週間余りのタイミングで痛いアクシデント。「膝(のケガ)は初めてなので嫌ですね。相撲をとっている時は気にならなかったが、痛みが出てきた。場所まで時間はないので治療するしかない」と顔を曇らせた。
2024年04月26日 05:00
新日本プロレスの成田蓮(26)が、IWGP世界ヘビー級王座戦線(現王者はジョン・モクスリー)にさらなる混迷をもたらす。米AEW所属のモクスリーは、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功。5月4日福岡大会で当初の予定通りモクスリーに挑む成田は、至宝流出による王者の権限拡大を歓迎し、身勝手な青写真を明かした。
モクスリーはホブスのパワーファイトに苦戦を強いられながらも、最後はリアネイキッドチョークでギブアップを奪取。試合後には竹下幸之介が姿を現し挑戦をアピールした。
それにしても約15年ぶりに他団体流出となった最高峰王座は、早々に迷走している。当初の新日本の発表では、モクスリーの初防衛戦の相手は成田だった。ところがその前にAEWマットでのV1戦が実現してしまった。
結果的に後回しにされた格好の成田だが、改めてモクスリーとの福岡決戦が正式決定。本紙の取材に応じると「別にどっちが来ても同じだったけどな。俺に負けるためにわざわざ日本に来るのがモクスリーになったってだけだろ」と豪語した。
むしろ成田は、今回の王座戦を巡るドタバタを歓迎しているという。一体どういうことなのか。「モクスリーが好き勝手にやって容認されるんだったら、俺も好き勝手やってもいいってことだからな。いい前例作ってくれたんじゃねえか?」とニヤリ。「勝手にやっていいんだったら、勝手にやらなくったっていいんだよな? だったら俺が王者になったら、海野のタイトルマッチは中止。恨むなら師匠のモクスリーを恨むんだな」と、5月11日(日本時間12日)の米カリフォルニア大会でIWGP世界王座挑戦が決定している海野翔太との防衛戦を一方的にボイコットする意向を示した。
そもそもモクスリーは海野との師弟対決を熱望していた。これを妨害したのが成田で、本来ならトップコンテンダーだった海野が3番手に回されているという理不尽な事態が発生している。しかし成田は「やりたいなら勝手にノンタイトルでやってろ。その代わりそんな誰も見たくない師弟対決は、王者の権限で第0試合にしてもらう。EVIL社長も認めてくれるだろうよ」と通告した。
もちろんAEWマットで挑戦表明した竹下も認めない。「誰だよ、そいつは。俺が王者になったら、俺が認めるヤツとしかやらねえんだよ」。結局福岡決戦でどちらが勝っても、AEWに好き勝手にされるのか、ハウス・オブ・トーチャーに好き勝手にされるのかの二択しかない。IWGP世界王座を巡る混乱が収束することはなさそうだ…。
2024年04月25日 21:23
「ボクシング・アジア最強ライト級トーナメント8回戦」(25日、後楽園ホール)
優勝賞金500万円のトーナメントが開幕し、本命視される日本ライト級6位の今永虎雅(24)=大橋=がマ シャン(27)=中国=に圧勝して7月18日の準決勝に駒を進めた。
サウスポーの今永は強烈な左ストレートでダウンを奪い、立ち上がったマを左ストレートからめった打ちにして1回2分35秒、TKO勝ち。「早すぎる!」という観客からの声に「(1回KOは)想定内、予想通り」と答え、「これまでの自分とは全然違うと今日でちょっと分かってもらえたかなと。このまま圧倒的に優勝したい」と宣言した。
控室では「もっとできますね。相手が強ければ強いほど発揮できるタイプだと思うので」と自信を漂わせた今永。「1ラウンド目から自分のやりたいボクシングをやっていくのがテーマ」だったと明かし、具体的には「パンチをもらわない、攻撃を一方的に当てていく、理想で言えば(同門の井上)尚弥さんみたいな試合」と説明した。
前回、昨年7月の試合では勝ったものの左アゴを骨折し、ブランクができた。その間、同門の武居由樹の出身ジムで、武居や八重樫東トレーナーらと通っているパワーオブドリームで「自分に足りなかった」というパワーのアップに努めたのをはじめ、古川誠一会長に「打ち方から何から全部見直して」もらったという。「その成果が出たかな」と手応えを感じていた。
1回戦のもう1試合は、日本14位の齊藤陽二(28)=角海老宝石=が日本1位の齋藤眞之助(28)=石川=と激突。1回に齊藤が右フックでダウンを奪えば、2回に齋藤が右フックでダウンを奪い返し、最後は2回2分55秒、齊藤が右フックで倒してKO勝ちした。下克上を果たした齊藤は「倒されたのはスリップ。もらった時だったので笑っちゃいました」と苦笑いしつつ、「トーナメント絶対優勝をテーマに掲げている。KO賞も出ているので、全試合KOで勝って」と宣言していた。
メインイベントの日本スーパーフライ級タイトルマッチは、王者の高山涼深(27)=ワタナベ=が、3度目の挑戦となった1位の古谷昭男(26)=六島=を3回1分31秒、TKOで退けた。3回に右フックでダウンを奪い、右フックでとどめを刺した。
小口忠寛トレーナーは「今回は(調子が)上がってくるのが遅かった。練習でも一時スランプ気味になっていたので、追い込みの時期に思い切って3日間完全休養させてみた。そこから上がってきたので良かったけど」と明かし、高山は「減量の取りかかりが遅かった。そこが一番の反省点」と認め、渡辺均会長は「副業(ラーメン店)が順調なので、なかなか取りかかれない」と補足。
小口氏は「本当に今回は苦労しました。ここで自分を変えなければ終わっちゃうよ」と苦言を呈し、高山も「これを機に」と約束していた。
セミファイナルの日本ユース・ミニマム級王座決定戦は、精度の高い連打で攻め込む佐伯侑馬(21)=大橋=に対し、宮澤蓮斗(21)=松田=は6回、「狙っていた」という右オーバーハンドのフックでダウンを奪取。最終8回まで激しい打ち合いとなり、76−75が2者、75−76が1者のスプリット判定で宮澤がベルトを巻いた。激闘を制した宮澤は「実感ないですね。でもうれしいですね」と喜んでいた。
2024年04月25日 19:41
「邪道」大仁田厚(66)が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。
2024年04月25日 15:00
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が、V4戦(27日、横浜BUNTAI)に向け極秘特訓を敢行した。
同王座戦では極悪ユニット「大江戸隊」の渡辺桃(24)とノーマルルール、ハードコアルール、ラストウーマン・スタンディングルールの3本勝負で対戦する。王座戦を控えた王者は、物を壊す体験ができる施設「REEAST ROOM」西新宿店に本紙記者を招集。「桃の提案に乗ってやったんだけどさ、武器の使い方わかんないからさ、今日はここの物ぶっ壊してハードコアに向けて特訓だ!」と暴れ始めた。最初こそ、皿を壁に投げつけるのも「怖い…。いいのかな…。悪いことしてる気分…」とためらう姿を見せたが、バールを手に持つと豹変。空き瓶ケースを叩き割り「これ楽しいな。渡辺桃、この野郎! ぶっ飛ばしてやる!」と絶叫しながら小型ヒーターまでぶっ壊した。最後にはマネキン人形を蹴りまくり、日ごろのストレスを発散。「あの空き瓶ケース意外と頑丈だし、いい武器になりそうだな…。まあ使うかわからないけど、BUNTAIに向けていい練習になったよ!」と満足げに語った。
5月5日には地元・福岡での凱旋大会も控えるため、ここで王座を落とすわけにはいかない。「凱旋ってさ『戦いに勝って帰ること』を言うのに、私は地元でタイトルマッチやった時負けた…。だから今回ベルトを持って、胸張って福岡に帰りたい」と拳を握った。
これまで挑戦者の渡辺から「27日はお前の墓場だ」とまで言われた王者は「悪に染まった渡辺桃がスターダムの最高峰王者になんかなったら本当にスターダムは終わる。だから絶対にベルトを守って、私が世界一の団体であることを証明する。まだまだ女帝時代は終わらねえから」と主張。破壊特訓の成果を見せるつもりだ。
2024年04月25日 11:35
米AEWに移籍した元新日本プロレスのレインメーカーオカダ・カズチカ(36)が、24日(日本時間25日)の「AEW DYNAMITE」に登場。オカダ属する「ジ・エリート」がまさかの大暴挙に出た。
AEWコンチネンタル王座を保持するオカダは21日(日本時間22日)のPPV「DYNASTY」でPACの挑戦を退け初防衛に成功。この日のオープニングではヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)、さらに新たに「ジ・エリート」に合流したジャック・ペリーとともに会場入りした。
昨年9月に無期限出場停止処分を受けていたペリーは、今年3月から新日本プロレスで「ハウス・オブ・トーチャー」の一員として活躍していた。「DYNASTY」でAEWマットに帰還すると、この日のメインイベント終了後にはトニー・カーン社長と対面。2人は握手をかわすと、カーン社長がペリーの手を上げ復帰を認めた。
ところがその直後、ペリーはカーン社長を殴打。この緊急事態にオカダとヤングバックスもリングに駆け付ける。ヤングバックスがカーン社長にEVPトリガーを仕掛けようとすると、オカダは一応止めるポーズを取るが、まったく本気には見えない。結局最後はノリノリでヤングバックスのメルツァードライバーを誘導した。
4人は意気揚々と退場したが、深刻なのはカーン社長だ。ヤングバックスの合体技まで浴びたことで、まったく動くことができず。多くの関係者がリング上になだれ込み、大混乱のまま放送終了となった。
2024年04月25日 11:13
米国・AEW所属のIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38)が、24日(日本時間25日)放送の「AEW DYNAMITE」でパワーハウス・ホブス(33)の挑戦を退け初防衛に成功した。
モクスリーは5月4日福岡国際センター大会で成田蓮とのV1戦が新日本から発表されていたが、20日(日本時間21日)の「AEW COLLISION」で事態が急転。ドン・キャリスによってホブスとの試合が王座戦に変更されてしまった。
序盤から激しい打撃戦を展開したモクスリーは、ホブスのパワフルな投げ技に苦戦を強いられる。それでもトぺ・スイシーダを放って形勢逆転に成功。右膝を痛めたと見られるホブスをリングに入れると、容赦なくパンチを見舞っていく。
勝負に出たモクスリーはデスライダーを発射。これをカウント2で返されると、すぐさまスリーパーホールドに捕獲しギブアップを奪ってみせた。
コーナーに登って勝利をアピールすると「ユー・アー・デッドマン、ナリタ」と福岡で待つ挑戦者の成田を挑発。しかしリング外からはドン・キャリス・ファミリーの竹下幸之介が姿を現し、腰にベルトを巻く素振りを見せて挑戦意欲を示した。
ともあれモクスリーはこれで福岡決戦で成田とのV2戦が決定。さらに福岡決戦の勝者は、11日(日本時間12日)の新日本プロレス米カリフォルニア大会で海野翔太との防衛戦が義務付けられている。仮にここに竹下まで絡んでくれば、団体の垣根を越えたあらゆる新世代がIWGP世界王座を狙う構図となるが、果たして――。