2021年12月05日 14:07
◆ 10代での2ケタ本塁打は球団初の快挙 僅差の接戦を連日繰り広げ「面白いシリーズだった」と好評を博した今年の日本シリーズ。オリックスは通算2勝4敗でヤクルトに敗れたものの、多くの若手選手が初の日本シリーズで躍動し新時代到来を印象づけた。中でも、正遊撃手として全試合でスタメン出場した紅林弘太郎内野手(19)は6試合で打率.318と活躍。次世代を担う大型遊撃手としてより多くの野球ファンにその名を知らしめた。 身長186センチ、体重94キロの恵まれた体格。高卒2年目の今季は中嶋聡監督に見いだされる形で、1年目の5試合を大きく上回る136試合に出場した。打撃はまだ粗削りな部分が多く打率.228に終わったものの、10月5日の日本ハム戦(京セラD大阪)で左翼5階席に着弾する2ランを放つなど非凡な長打力を披露。いずれもキャリアハイとなる10本塁打、48打点を記録し、10代での2ケタ本塁打は球団史上初の快挙となった。 守備面は6月までの71試合で11失策を記録したものの、7月以降は65試合で6失策と安定。強肩を生かした深めの守備位置が特徴的で、シーズンが進むにつれ自信をつけながら、自らのスタイルを確立する姿が印象に残った。◆ モヤが退団濃厚、背番号「1」の継承にも期待大!? ヤクルトとの日本シリーズでも三遊間深くから矢のようなスローイングを何度も披露。同シリーズは地上波で放送されていたこともあり、これまでオリックスにあまり馴染みがなかったであろう野球ファンからは、ネット上で「コレアの送球を見てるよう」「紅林の完成系はコレアかも」などの反応が多く見られた。「コレア」とは、メジャーリーグのヒューストン・アストロズに所属するカルロス・コレア内野手のこと。193センチ、100キロのメジャーを代表する大型遊撃手で、2019年に発覚したサイン盗み騒動以降、ダーティーなイメージがついてしまっているが、今季は自己最多のシーズン26本塁打を放つなど、打率.279、92打点、OPS.851を記録。遊撃手としても自身初のゴールドグラブ賞に輝き、現在はロックアウトによりメジャーの全業務が停止しているものの、今オフはFA市場の目玉として去就が注目されている。 ダーティーなイメージはさておき、紅林もスケールの大きな遊撃手として今後はチームのみならず日本を代表する野手に育ってほしいところ。今オフ、2シーズン在籍したモヤが、自身のインスタグラムで退団を示唆するメッセージを投稿。正式に退団することになれば、今季までモヤが着用していた背番号「1」は空き番号になる。球団の背番号1と言えば、簑田浩二、福良淳一、後藤光尊ら、多くの名手たちが継承してきた番号。上述のコレアもアストロズでは「1」を背負っており、仮に紅林が背番号「1」に変更することになれば、花形遊撃手としてのイメージはさらに膨らむ。
2024年04月26日 10:52
ガーディアンズ傘下3Aコロンバス戦に登板
メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手は25日(日本時間26日)、ガーディアンズ傘下3Aコロンバス戦に登板。1回持たず6失点(自責3)でノックアウトされた。
7試合に登板して防御率13.50となっている。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 10:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日』で解説を務めた山本昌氏が、巨人・萩尾匡也について言及した。
『6番・中堅』でスタメン出場した萩尾は0−0の2回二死走者なしの第1打席、柳裕也が3ボール2ストライクから投じた6球目のスライダーを見極め、四球を選ぶ。
この四球に山本昌氏は「萩尾選手は初球からガンガン振ってくる選手なんですけど、カウントが進んでいってボール球を選べるので、こういうところが今使ってもらっている理由ですよね」と語った。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月26日 10:00
チーム1の快足と評された元DeNA投手の田村丈氏(31)は、野球普及活動のため多くの元プロ野球選手らとタッグを組む。一般社団法人「アスリートプロ」を設立し、プロ野球選手のセカンドキャリアをサポート。同チームに所属していた山本武白志氏(26)や元阪神の松田遼馬氏(30)、竹安大知氏(29)らが所属する。野球で切り開いた人生。次は野球で恩返ししていく。
選手生活を終えて次の人生を考えた時、頭に浮かんだのは野球への恩返しだった。元DeNAの田村さんは一般社団法人「アスリートプロ」の代表として野球普及、プロ野球選手のセカンドキャリアサポートに励む。
田村さんは2015年にDeNAの入団テストを受け、同年ドラフトの育成3位で入団。150キロ前後の直球を武器に2軍で結果を残すと、18年7月26日に支配下登録を果たした。同日に1軍登録され、8月1日の巨人戦(横浜)でデビューを果たしたが、1回を2失点。チャンスで結果を残せず、2軍で再調整することになった。
育成からはい上がり、期待されていたが制球面が課題となった。投手として苦悩した中、50メートル走5秒6と当時チームトップといわれた脚力に、遠投110メートル超の強肩など身体能力の高さもあり、チームから野手転向を示唆された。だが、転向することなく19年に引退を決断。1軍での登板はデビュー戦の1試合のみとなったが「後悔はなかったです」と4年間のプロ野球人生に幕を閉じた。
引退後はDeNAのジュニアスクールのコーチに就任も、身体能力の高さを知る社会人アメリカンフットボールリーグのイコールワン福岡SUNS(現PLEIADES福岡)から声がかかり、22年に選手として加入。「転向した時からアメフトは長くはできないと思っていました」と23年の8月に現在、代表を務める「アスリートプロ」を立ち上げ、同年12月にアメフト選手を引退した。
「プロ野球選手としての経験は多くの人に伝えないといけない。若くして引退した選手は僕の他にもたくさんいる。その選手らに再び野球の熱を持ってもらいたいのと、子どもたちに伝える場所を提供したいという思いがあった」
野球普及へ。アメフト時代に拠点としていた九州を中心に、元選手らに声をかけた。ほとんどの人が本業との兼任だ。プロゴルファーを目指す元DeNAの山本武白志氏や元ソフトバンクで同球団の野球振興部スタッフを務める高橋純平氏、元阪神の竹安氏は熊本ゴールデンラークスのコーチを務める。
野球教室だけでなく、走り方教室なども開催。6月には野球を始めるきっかけになればと、Tボール教室も行う予定。「全国でやりたいなというのはあります」と田村氏。次世代育成へ、奮闘していく。(デイリースポーツ・井上慎也)
◇田村 丈(たむら・じょう)1992年11月20日生まれ、31歳。兵庫県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。関大北陽、関学大を経て2015年度育成ドラフト3位でDeNA入団。18年7月に支配下登録。19年10月に戦力外通告を受け現役引退。NPB通算1試合で勝敗なし、防御率18・00。
2024年04月26日 09:59
韓国メディア「スポーツ京郷」は、ベーブ・ルースと比較して絶賛した
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
バットが止まらないドジャースの大谷翔平に、韓国でも衝撃が走っている。
2024年04月26日 09:50
顔面付近のライナーに「カオ、ダイジョウブ?」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。試合中には顔面付近へライナーが飛ぶヒヤリとした場面も。心配した地元メディア「オレンジカウンティ・レジスター」のベテラン、ビル・プランケット記者が日本語質問をぶつけた。
「カオ、ダイジョウブ?」。山本の米メディアの囲み取材が終わると、プランケット記者が問いかけた。一瞬、山本は「顔?」と聞き返したが、プランケット記者が再度問うと、笑顔で山本も応えていた。
試合終了後、山本を待つクラブハウスのドアの前で、プランケット記者は“日本語質問”を用意していた。松井秀喜氏がエンゼルスに在籍していた際に、エンゼルス番を務めたベテラン。松井氏から様々な日本語を教わったため、日本メディアには「オッス」と挨拶してくれる。
ただ、当初用意していたのは「アタマ、ダイジョウブ?」だった。違う意味にも捉えられかねないため、日本人記者の一人が慌ててストップ。「face=カオ」と説明して、今回の質問をぶつけた。
大谷翔平投手にも「ワンチャン、ゲンキ?」と挨拶するプランケット記者。ドジャースは大谷、山本の加入で日本企業やメディアが多数集結。ドジャースの地元メディアたちが日本語を覚えるのもそう遠くないかもしれない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年04月26日 09:50
◆ 勝ち試合の9回に登板
「今のところはしっかりいい感じなんじゃないかなと思います」。
ロッテの鈴木昭汰は開幕から10試合・10回を投げ、イニング数を大きく上回る15奪三振、3ホールド、1セーブ、防御率0.00と抜群の安定感を誇る。
「2対0で登板したその前にも同点で投げたりしていたので、そんなに気持ちの変化はなかったです。ただ、クローザーという部分においては昂る気持ちもありました」と、4月17日の西武戦では2−0の9回、クローザーの役割を託された。
「8回、9回っぽい感じはあったんですけど、“今日はクローザーで行くから”とは言われていなかった。ただ、自分の中では準備ができていましたね」。
ブルペンの電話が鳴り、勝ち試合の9回を投げるとなったときにスイッチのようなものは入ったのだろうかーー。
「スイッチも入りますし、自主トレで松井さんとやらせてもらって、あの人もクローザーですし、いつかこういうところで投げたいと思っていたので、すごい自分的に昂るものはありましたね。そのせいで球が高めに浮いたんですけどね(笑)」。
先頭の外崎修汰にセンター前に運ばれたが、アギラーを三塁ゴロ、中村剛也を遊ゴロ、最後は山村崇嘉のライトフェンス際の打球を愛斗がフェンスにぶつかりながらキャッチし試合を締め、プロ初セーブをマークした。
◆ ストレート
鈴木は昨年「ストレートの強さとインコースをテーマ」に投げ、夏場以降は「最後の方、形ができたというのは来季(2024年)に向けては良かった」と一軍で結果を出し、自主トレでは松井裕樹と行い「野球に対する考え方、栄養面、野球に関わる全てのことを教わってきた」と充実の時間を過ごした。
今季はストレートの強さをかなり感じるが、本人の中では納得のいくボールを開幕してからも投げられているのだろうかーー。
「投げられているんですけど、投げミスとかはゼロではないので、それを減らしたりとか、日々成長しないといけないと思うし、これを続けていかないとダメだと思う」。
取り組んできたことを“継続”している中で、自信は深めているのだろうかーー。
「そうですね、自信になってるかと言ったらわからないですけど、やってきたことが間違っていなかったなというのは思えたので、それがピッチングにも現れているんじゃないかなと思います」。
では自身の中で去年と今年で何が一番変わったと考えているのだろうかーー。
「真っ直ぐの制球力じゃないですね」とキッパリ。「真っ直ぐの強さも結構上がりましたね」と続けた。ストレートの強さに関しては昨年の夏場以降から継続して強さを感じるが本人は「自分の中ではかかりがいい感じ」と、昨年からもう1段階上がったとのこと。
開幕直後の取材で「本当にチームで一番投げたいです」と話した中で、ここまでチームトップの10試合に登板。「(連投も)全然いけますね。投げさせてくれって感じです(笑)」とアピール。「やることは変わらず、しっかり目の前の試合を1試合1試合全力で投げたいと思います」。自信を深める背番号47は、マリーンズのブルペンに欠かせない存在になりつつある。
取材・文=岩下雄太
2024年04月26日 09:33
○ カブス 3−1 アストロズ ●
<現地時間4月25日 リグリー・フィールド>
シカゴ・カブスが逆転勝利でアストロズをスイープ。2年目の有望株ピート・クロー・アームストロング外野手(22)が決勝2ランを放った。
1点先制を許したカブスは初回、無死満塁の絶好機を作るも、4番マイケル・ブッシュ、5番ダンズビー・スワンソンが連続三振。さらに6番ニック・マドリガルが中直に倒れ、チャンスを逃すと、以降も得点を挙げることが出来ず、5回を終えた。
しかし6回裏、同点に追いつき、なおも一死一塁という状況で8番クロー・アームストロングが右翼スタンドへMLB初安打となる決勝2ラン。デビューイヤーの昨季を14打数無安打で終わっていた有望株の“7か月越し”のキャリア初安打がチームに勝利をもたらした。
カブスは現在、鈴木誠也とコディ・ベリンジャーという主力打者2人が負傷者リストに入っている状況。クロー・アームストロングはベリンジャーと入れ替わりで昇格し、この試合が今季初のスタメン出場。起用に応える大仕事を果たした。
カブスは3連勝で地区首位ブリュワーズまで0.5ゲーム差。次カードは敵地で吉田正尚擁するレッドソックスとの日本人対決となり、日本時間4月27日の初戦には今永昇太が先発登板する。
2024年04月26日 09:25
バッテリーを組んだバーンズ「速球が一番重要な球種だと思う」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦に先発し、今季2勝目を挙げた。
2024年04月26日 09:15
ウィル・スミスも目を見張る打棒「ボールに触れれば、ロケットのように飛ぶ」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースのウィル・スミス捕手が大谷翔平投手を絶賛した。25日(日本時間26日)の敵地・ナショナルズ戦開始前に取材に応じ、大谷に言及。「彼の練習態度から学ぶことができる」などと語った。
ドジャースの扇の要を務めながら、4番として打率.352をマークしているスミスの目から見ても、大谷の打棒は異次元のようだ。「彼の強打ぶりはクレイジーだよ。ボールに触れれば、ロケットのように飛ぶ」と語る。
24日(同25日)の同カードで大谷は打球速度115.6マイル(約186キロ)の二塁打を放ったが、「125マイル(約201キロ)のように感じたよ。でも、よくよく考えたら前日に打った打球は(115マイルより)速かったんだよね。彼の仕事ぶりは信じられないよ」と感嘆した。23日(同24日)の同カードで、大谷は本塁打としては自己最速の118.7マイル(約191キロ)を記録していた。
異次元の打棒を続ける大谷から学べることはあるという。「練習態度から学ぶことができる。試合への挑み方、準備などは学ぶことができる。私たちは125マイルの打球を打つことはできないけど、ケージでは彼のように(練習)できる」と語る。真摯に野球に取り組む姿は“模範”になっているようだ。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 09:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
中日の岡林勇希が25日の巨人戦で適時二塁打を放った。
岡林は22年に最多安打を獲得し、22年と23年にはベストナインを獲得した若きヒットメーカーだが、今季は故障によりファームスタート。昇格してからも試合前まで打率.111と苦しんでいた。この日は『1番・右翼』で先発出場し、0−0の5回一死二塁の第3打席、菅野智之が2ボール2ストライクから投じた5球目のストレートをライトフェンス直撃の二塁打を放った。
25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日』で解説を務めた山本昌氏は、「素晴らしいバッティング。インコース真っ直ぐ振りまけなかった。ひたちなかで山粼伊織選手に対して岡林選手が振り遅れていたので、調子が上がらないなと感じだったんですけど、菅野投手のインコースのストレートをあれだけ叩けるというのはキッカケを作れるのではないですかね」と今後に期待を寄せた。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月26日 08:48
○ ロッキーズ 10−9 パドレス ●
<現地時間4月25日 クアーズ・フィールド>
サンディエゴ・パドレスが5点リードをひっくり返され逆転負け。松井裕樹投手(28)は4番手として登板し、2失点を喫した。
序盤は3回までに両チーム4点ずつを取り合う展開となったが、パドレスは4回表、ザンダー・ボガーツの適時二塁打とジェーク・クロネンワースの犠飛で2点を勝ち越し。7回表にはジュリクソン・プロファーが2号2ランを放つなど、最大5点のリードを奪った。
7回裏、一死走者無しから松井裕樹がリリーフ登板。僅か6球で3番マクマーンを三振、4番ディアスを遊ゴロに仕留め、回跨ぎで8回裏も続投。先頭打者を遊ゴロに打ち取ったものの、そこから二塁打と四球を許し、走者を溜めたところで5番手ワンディ・ペラルタへ交代。しかし、ペラルタが誤算となった。本塁打含む3安打、1四球で同点に追いつかれ、さらに逆転の走者を三塁に置いて降板。6番手ステファン・コレックがディアスに適時二塁打を浴び、この回一挙6失点で決勝点を献上した。
パドレスは痛恨の逆転負けを喫し、同地区最下位ロッキーズとの4連戦を2勝2敗。地区首位ドジャースとの差が2.5ゲームに広がった一方で、同率3位のダイヤモンドバックス、ジャイアンツとの差は1ゲームとなっている。次カードから本拠地へ戻り、東地区2位のフィリーズと3連戦を行う。
この試合の松井裕樹は1回0/3を投げて1安打、1四球、1奪三振、2失点という内容。今季ここまで14試合に登板し、防御率2.77をマークしている。
2024年04月26日 08:43
5回に169キロのライナーが顔面付近に…マウンドでロバーツ監督に「死ぬところだったと」
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャース・山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地・ナショナルズ戦で6回4安打無失点の好投を見せ、メジャー2勝目を挙げた。
2024年04月26日 08:06
敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板、3試合ぶりの白星を掴んだ
■ドジャース 2ー1 ナショナルズ(日本時間26日・ワシントンDC)
ドジャースの山本由伸投手は25日(日本時間26日)、敵地で行われたナショナルズ戦に先発登板し、6回4安打無失点の好投でメジャー2勝目を挙げた。5回に打球速度104.8マイル(約168.7キロ)の顔面付近へのライナーを好捕。「気づいたらボールが目の前にあったので、たまたま反応できました」と語った。
前回登板から中5日。初回は好調のエイブラムスを一直、ウィンカーを左飛、オリックスで同僚のメネセスを見逃し三振で3者凡退の立ち上がり。2回2死からギャロに四球、3回1死からヤングに二塁打を許したがゼロを並べた。6回も2死からメネセス、ガルシアに連打を許したが、ルイーズを遊ゴロに打ち取った。
97球のうち70球がストライクと抜群の制球力を見せつけた。確率にすると約72%だったが、本人も手ごたえを感じていたようだ。「コントロールの部分はすごく気をつけて、また変化球もストライクゾーンに投げられていたので、ストレートもその分、いいコースを狙ってピッチングできました」と振り返った。
ヒヤリとした場面は5回。先頭のロサリオの放った打球が、山本の顔面付近へ。あわや大惨事の出来事だったが、グラブを差し出してスーパーキャッチ。転倒しながらもグラブからボールを離さなかった。直後にはマウンドに輪ができたが、「いや、言えないような内容でした」と笑いながら明かさなかった。
6日(同7日)の敵地・カブス戦で初勝利を挙げたが、その後は白星から遠ざかった。12日(同13日)の本拠地・パドレス戦では5回3失点、19日(同20日)の本拠地・メッツ戦では6回4失点(自責1)で初のクオリティスタート(QS)も勝敗つかず。前回からより充実した内容で2試合連続QS。「ここまでの中では1番自分らしいピッチングだったかなとは思います」と手ごたえを口にした。(Full-Count編集部)
2024年04月26日 08:00
○ 巨人 3 − 2 中日 ●
<6回戦・東京ドーム>
巨人、中日の両チームの二塁手が守備で魅せた。
東京ドームを本拠地にする巨人の二塁・吉川尚輝は初回先頭の岡林勇希のセカンドゴロを逆シングルでキャッチし一塁へジャンピングスロー。25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−中日』で解説を務めた山本昌氏は、「素晴らしい守備ですね。守備範囲も広いんですけど、足の速い岡林選手に対してステップしたら間に合わないので、そのまま振り向きざまに投げましたけど、素晴らしいボールを投げている」と絶賛。
吉川は3回にも村松開人の打球をジャンピングキャッチ。これには山本昌氏もドンピシャじゃないと取れない。ジャンプのタイミング、ポジショニング全てがあってないと取れないですから素晴らしいプレーですね」と舌を巻いた。
中日の二塁・田中幹也も負けていない。初回坂本勇人が放った打球はマウンドに当たり打球はセカンドベース方向に飛んだが、この打球を素早く処理し一塁へジャンピングスローでアウトにした。さらに2回には丸佳浩の正面に飛んだ痛烈な当たりを逆シングルで捕球し一塁へ送球しアウトに。
山本昌氏は「珍しい取り方をしたというか、打球に対してグラブだけで取りに行った。メジャーリーグのサードがよくやるような逆シングルで入る判断にしたんでしょうね。なかなかセカンドでああいう判断するのは珍しいんですけどね」と評価した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年04月26日 08:00
「ヤクルト9−8広島」(25日、神宮球場)
激しい乱打戦をサヨナラ負けという形で落とした。試合終了後、三塁と左翼スタンドに陣取ったカープファンからの前向きな言葉を浴びながら、クラブハウスへと引き揚げる広島・新井貴浩監督は「よく追いついたと思うし、よく(一時は)ひっくり返したと思う。打線の反発力を感じた試合だったよね」と強調。最大4点ビハインドから一時は2点リードを奪った戦いぶりを評価した。
打線が奮闘を見せただけに悔やまれるのが、勝ちパターンの誤算だった。8−7で迎えた八回はセットアッパーの島内が代打・川端に同点の適時打を献上。8−8の九回にマウンドに上がった栗林が1死からサンタナにサヨナラ弾を浴びて力尽きた。
守護神は今季10戦目にして初失点で初黒星。登板前まで自責点もなく、今季2安打目が痛恨の被弾となった。高めに浮いた直球を強振され、「空振りを取りにいってしまった。違う選択肢を自分が持てれば、最悪の結果にはならなかったと思う。そこはしっかり反省しなきゃいけない」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。
新井監督は「それはもう、いつもいつもゼロで帰ってこられるわけないんだから、それはもうしょうがないです」と開幕からフル回転してきた栗林をかばった。終盤で試合をひっくり返される手痛い黒星であることは間違いないが、プラス面に目を向けて、チームは戦いを進めていく。