2024年06月23日 09:55
[J1第19節]東京V 1−0 名古屋/6月22日/味の素スタジアム 東京ヴェルディは6月22日、味の素スタジアムで行なわれたJ1第19節で名古屋グランパスと対戦し、1−0で勝利した。 この一戦にフル出場し、ゴールを決めて勝利の立役者になったのが翁長聖だ。 52分、右サイドからカウンターを仕掛け、翁長とのワンツーで抜け出した木村勇大が、敵陣に入ったところで名古屋の山中亮輔に背後から引っ張られて倒される。ファウルかと思われ、選手たちの動きが一瞬止まるなか、プレーを止めなかった翁長がこぼれ球を拾ってそのまま持ち運び、芸術的なループシュートでネットを揺らした。 【動画】翁長の芸術ループ弾! この試合では、Jリーグが審判交流プログラムによって招聘しているイングランド人のダレン・イングランド氏が主審を担当していた。それも少なからず影響しているだろうが、ダレン主審は接触プレーでのファウルにアドバンテージを適用する傾向が強かった。 実際、翁長も得点の場面を「たぶんファウルだったと思うんですけど、今日の審判は流すって全員が認知していたので、あそこで追いかけた」と振り返る。 また、東京Vの城福浩監督は普段から、主審が笛を吹くまでプレーを止めないことを選手に徹底させており、「ハーフタイムに監督からもそれを言われたので、意識しながらやっていた」と翁長も語る。 ちなみにループシュートは「狙い通り」だったようで、「最初は中に(クロスを)上げようとしていたんですけど、ディフェンスが完全に中にいたし、キーパーと1対1になって、キーパーが出てきたので、ループの手段も持ちつつ、最後の判断でそうしたのが上手くいった」と明かした。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年06月28日 08:30
毎週木曜日に『DAZN』で最新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回はこのあとの番組にゲスト出演する日本代表選手たちのトークを先出ししていく他、松井大輔と行った「Players Lab」の最新回を放送していた。
その中で昨季から今季にかけてポルトガル1部のカーザ・ピアでプレーした相馬勇紀は、クラブの環境について以下のように話していた。
相馬「情報があまり手に入らなくて、施設に関しては衝撃を受けましたね。
僕のチーム(カーザ・ピア)は2部のときに使っていた小さめのスタジアムがあって、その観客席が12〜13列くらい。その下にある更衣室がロッカールームなんです。
スタジアムの横に建物があったので、日本人の感覚では『そこがロッカールームで、歩いて行くんだな』と思ったら、『この更衣室がロッカールームだよ』と言われて…『ここなんだぁ』と」
内田「使われ方については右でも左でもやれるけど…」
相馬「今季の前に監督へ言いに行きました。左サイドがやりたいって」
内田「ここですよ。海外に行ってタフになっていくところ。言わなきゃ始まらないという。
海外に行こうと思っている人たちに聞いてほしいですね。このようにしてタフになって、環境に慣れていくんですよ」
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ポルトガルリーグはトップレベルの数チーム以外は決して恵まれた環境にはなく、カーザ・ピアもスタジアムの更衣室をロッカールームとして使っていたとのこと。
そして自分の使われ方に関しては監督に直接希望を伝えることが大切であり、海外の環境では「こちらから言わなきゃ始まらない」のだそう。
2024年06月28日 08:00
かつてトッテナム・ホットスパーでプレーしていたアルジェリア代表MFナビル・ベンタレブが、オフシーズンに心臓発作を起こしていたとのこと。
現在リールに所属しているベンタレブは、6月18日にクラブから「体調不良で入院することになった」と公式発表されていた。
その病気の内容については「プライバシー保護のため」明かされておらず、命に別状はないことだけが説明されていた。
一部のメディアはその際に「心臓発作という情報もあるが正しくはわからない」と伝えていたものの、今回『RMC』の報道によって「現役引退のリスクがある」とレポートされた。
記事によれば、事故は6月18日にベンタレブが参加した5人制サッカーの会場で起こったとのこと。
ベンタレブはそのプレー中に昏倒してしまい、心臓が一時停止する状況になったという。
その場にいた友人たちによる心臓マッサージや除細動器(AED)での治療が行われた末に鼓動は回復したものの、リール大学病院に運ばれたあとで埋込み型のペースメーカーを装備するための手術を受けなければならなかったとのこと。
心臓の病気から生き延びたサッカー選手たち
現状命に別状はないものの、彼は昨年リールに加入した際も心臓に特徴的な炎症が発見されており、プレーの可否に関して協会やクラブで議論になっていた。
29歳になっているベンタレブに対しては今後フランスサッカー連盟のメディカル委員会が引退の勧告を行う可能性が高いとのことだ。
2024年06月28日 07:40
毎週木曜日に『DAZN』で最新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回はこのあとの番組にゲスト出演する日本代表選手たちのトークを先出ししていく他、松井大輔と行った「Players Lab」の最新回を放送していた。
中村敬斗と鎌田大地が出演した回の「先出し」では、現在は代表でともにプレーしている彼らの出会いについて明かされていた。
中村「めちゃめちゃ怖かったですよ。オーストリア(LASK)時代に、プレシーズンでフランクフルトとのフレンドリーマッチがあったんです。
僕はまだ代表に入っていなかったので、『鎌田選手がいる、長谷部選手がいる…緊張するな』という感じでした。
長谷部さんはベンチだったんですけど、大地くんはスタメンでした。『日本人の中村敬斗です、よろしくお願いします』って挨拶をしにいったんです。
そしたら『うぇ〜い…』って」
内田「怖っ!挨拶してよちゃんと!」
鎌田「覚えてるんですよ、ちゃんと。そんな子いたなと。だから大きくなったなぁと思って…。試合が終わって長谷部さんにはユニフォームを貰いに行ったらしいんですけど、オレのところには来なかった」
中村「こういうことを言うのは良くないからやめとこうかな(笑)大地くんにもユニフォームをもらいたかったんですけどね。
ハーフタイムで大地くんは交代になって、ピッチに入るところにある休憩場所に行っていたんですけど、一人でこんな(ふんぞり返る姿勢)になっていて…。
そこで『長谷部さんのユニフォーム貰いに行こう』と。『日本人?頑張ってるんだね、ここで』みたいに挨拶してくれて、めっちゃ優しかったです」
鎌田「そっちのほうがイヤじゃない?なんか上からの…」
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最初に挨拶をした時の態度が素っ気なかったため、鎌田大地には「怖い」という印象があったとのこと。
一方で長谷部誠は初対面の中村敬斗に対して丁寧に対応していたため、「優しかった」と感じたという。
2024年06月28日 07:10
現在コパ・アメリカが行われているアメリカ合衆国で、サッカー場に突如大きな穴が開くという衝撃的な事故があったという。
2024年06月28日 07:05
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会が、6月27日にマレーシアのクアラルンプールで行なわれた。
ドローの結果、日本はC組に入り、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとの対戦が決まった。
前回の予選に続いて、W杯の常連国である日本、豪州、サウジアラビアと同居した中国では、悲観論が出ているようだ。
【画像】日本の死の組? 北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ
同国メディア『直播吧』によれば、ワン・デー記者は、自身のウェイボー(中国版X)でこう綴っている。
「これより悪い抽選結果があるだろうか。サウジアラビア、日本、そしてオーストラリアと再び同組だ。中国代表はリベンジできるのか? 我々はポット5だった。運命を受け入れるほかない」
4位以内に入れば、本大会出場の可能性を残すだけに、中国にとってはまずそこを目ざす戦いとなりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 06:44
昨シーズン限りで現役を引退した日本代表の小野伸二氏が、DAZNで配信中のドキュメンタリー「SHINJI ONO」で、驚きの事実を明かした。
日本が1勝もできずに敗退した2006年のドイツ・ワールドカップで、1−3で敗れたオーストラリア戦のスケープゴートにされた小野氏の元には、大会後に厳しい声が寄せられた。自身の出来にも失望した天才MFは、26歳にして引退を本気で考えていたという。
「サッカーを心から楽しめなくなったというか、あの試合の後からそういう時期が続いて。どうしても自分が悪かったというのもそうだし、周りからの批判もそうですし、そういうものを受けすぎてしまって、もう辞めてもいいかなと一時期は思いましたね」
小野氏は、浦和レッズ時代の1つ上の先輩で、高卒で入団した時からお世話になっていた田畑昭宏氏に、その思いを打ち明けた。田畑氏はこう回想する。
【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
「お互いの家族で、みんなで飯に行こうとなって、たまたま時間がちょっとあって。当時自分が住んでいたところの駐車場で2人になった時に、伸二が急にサッカー辞めようかなって。ぽろっと言ってきて。引退しようと思ってると」
その前年に、オファーがありながらも27歳の若さで現役を引退していた田畑氏は、「僕は選手を辞めてスカウトという仕事をしてて、必要とされるチームがあったり、場所があるんだったら、絶対やったほうがいいと思ってたので、その思いを伸二に素直に伝えた」という。
「辞めてみて、サッカー選手って素晴らしいなと思って。1回辞めちゃったら戻れない。必要とされる場所があったり、やれる場所があるなら、絶対辞めちゃだめだと。俺は後悔してるよと伝えた」
小野氏は「その言葉がなかったら、『もういいかな』みたいな感じで思ってたので、その言葉は救いでしたね」と回想する。
田畑氏の一言がなければ、稀代のファンタジスタが44歳まで現役を続けることはなかったかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 06:40
かつてカメルーン代表で長くプレーした名MFのランドリ・エンゲモが、母国での自動車事故によって死去したとのこと。C’est avec une immense tristesse que nous avons appris le tragique décès de Landry Nguemo ce jeudi 27 juin.
L’AS Nancy Lorraine et l’ensemble de ses salariés, adressent leurs plus sincères condoléances à sa famille et à ses proches.
Landry est arrivé à 16 ans au centre de… pic.twitter.com/gaH8Su6UCt
— AS Nancy-Lorraine (@asnlofficiel) June 27, 2024
ランドリ・エンゲモは1985年生まれの選手で、少年時代にナンシーのスカウトを受けてフランスに渡ったというボランチ。
ナンシーで若くしてトップチームに定着し、アーセナルやサンダーランドなどからのオファーを受ける中で2009年にセルティックへと期限付き移籍。
さらに2011年にはボルドーへと加入し、その後サンテティエンヌ、アクヒサル・ベレディイェスポル、カイセリスポルなどでプレーした。
カメルーン代表としては41試合に出場し、ワールドカップでも2010年と2014年の2回でメンバー入り。長くチームを支えた選手の一人であった。
そして2019年にノルウェーの下部リーグで現役引退し、指導者に転身。古巣のナンシーでU-16の指導者を務めていた。
追悼…2022年にこの世を去った「サッカー界の名人物たち」
報告によれば、今週木曜日にカメルーンのオバラ近郊で発生した交通事故によって複数の人物が死去し、その中のひとりがエンゲモであることが発覚したとのこと。
ナンシーやボルドー、サンテティエンヌ、セルティックなど彼が所属した様々なクラブが驚きとともに追悼のコメントを発表している。
2024年06月28日 06:39
6月27日、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選のドローがマレーシアのクアラルンプールで行なわれ、以下のように組分けが決定した。
2024年06月28日 05:59
EURO2024・グループF第3節のチェコ代表vsトルコ代表の一戦が、EUROにおける1試合あたりのカード提示記録を更新したようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
ここまでの2試合で未勝利が続いていたチェコ代表と、1勝1敗を記録していたトルコ代表によるグループF最終節は大荒れの展開となった。立ち上がりから両チームが果敢にゴールを狙うアグレッシブなゲームは、20分にチェコ代表のアントニン・バラークが、2枚目のイエローカードを提示され退場処分となったことをきっかけにラフプレーが増加。試合は後半アディショナルタイムの決勝点でトルコ代表が2−1で勝利し、2位で決勝トーナメント進出を決めた一方、チェコ代表は最下位でのグループステージ敗退が決まった。
同メディアによると、最終的に両者合わせて合計18枚のカードが提示され、EUROにおける1試合あたりのカード提示枚数記録を更新した模様。なお、内訳はイエローカード16枚、レッドカード2枚(バラークのイエローカード2枚はレッドカード1枚に換算)で、ピッチ外の選手に対しては5枚の警告が与えられた。
また、タイムアップ直後にはフィールドにサポーターが侵入。同時に両国の選手たちによる“小競り合い”も発生し、チームスタッフや警備員なども入り乱れる事態が発生していた。
2024年06月28日 05:52
元日本代表DFの内田篤人氏が、MCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、後輩ストライカーについて語った。
番組内で言及したのが、古巣の鹿島アントラーズを引っ張るFW鈴木優磨だ。ここまでリーグ4位の10ゴールを挙げている事実が紹介されると、内田氏はこう評した。
「今まで、チームがうまく行ってない時は引いて(ボ―ルを)もらいにいってたんだけど、少しずつちゃんと前に残るようになった。起点にもなり、ゴール前でプレーすることが多くなったんで。チーム全体がうまく回ってるから」
【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
鹿島のレジェンドは、「元々、能力的には高いからね。クロスに合わせるのもうまいし、周りも活かせるし」と称賛。こう本音をこぼした。
「代表で見たいんだけどね、本当はね」
28歳のストライカーは、ここまで日本代表には一度も招集経験がない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:31
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会が、6月27日にマレーシアのクアラルンプールで行なわれた。
グループCに入った日本は、常に鎬を削ってきたオーストラリアと今回も同組に。他に、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアという顔ぶれとなった。
ライバルの豪州は前回、前々回の最終予選で後塵を拝した日本、サウジアラビアとまた同居する結果となり、ファンから次のような声が上がった。
【画像】日本は死の組? W杯アジア最終予選の組み合わせ
「恐ろしい」
「厳しい組み合わせだ」
「困ったことになった」
「奇跡が必要だ」
「日本と何回戦えばいいんだ?」
「クソみたいなグループだ」
「ノーチャンスだ」
「予選を突破できないかもしれない」
「8.5枠でよかった」
最終予選で出場権を勝ち取れる2位以内に入るのは簡単ではないと考えているファンが少なくないようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:00
思うように調子が上がらないベルギー代表を、米メディア『The Athletic』が分析している。
2024年06月28日 05:00
7月末にパリ・オリンピックが開幕する。4年に一度の大舞台に挑むメンバーはどんな顔ぶれになるか。ここでは、サッカーダイジェストTV編集長の白鳥和洋氏が推奨するU-23日本代表の18人を紹介する。
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まず断っておきたいのが、予想ではなく“推奨”という点。当てにいくわけではないということだ。ただ、現実離れしすぎると面白くないので、リアルと理想をブレンドした陣容を考えてみたい。
パリ五輪のグループリーグで日本が戦うのは、パラグアイ(南米予選1位)、マリ(23年のU-23アフリカ選手権で3位)、イスラエル(23年のU-21欧州選手権でベスト4)の3か国。強敵揃いで、3試合とも押し込まれる展開になったとしても不思議はない。
そう考えると、グループリーグ突破の鍵はディフェンスと見る。ならばオーバーエイジ3枠は守備的なポジションで使うべきとの結論に行き着く。サッカーでは攻撃よりも守備組織を構築するほうが簡単で、となると短期間でチームにフィットさせやすいのはDFかボランチであるというのも、その結論の根拠となる。
例えばCFの上田綺世(フェイエノールト)をオーバーエイジで呼んだとする。必然的に彼を中心としたチーム作りになるわけだが(そうしなければ呼ぶ意味がない)、そうなった場合に本大会までの短期間で連係を確立できるか疑問。やはり、攻撃陣はU-23アジアカップや6月の海外遠征に参戦した選手で固めるべきだ。
GKは、6月の海外遠征に招集された鈴木彩艶(シント=トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)で問題ない。どちらも才能豊かなタレントだが、一番手はクラブでの出場機会で小久保を上回る鈴木にした。
システムはU-23アジアカップでもベースだった4-2-3-1で、4バックにオーバーエイジ枠を2つ使いたい。具体的には、CBに冨安健洋(アーセナル)、左サイドバックに伊藤洋輝(バイエルン)を配置できれば理想的だ。守備力に加え、ビルドアップ能力、流れを読むセンスが抜群の冨安は堅守を築くうえで重要な戦力。現実的に招集は難しいとはいえ、いずれにしても彼のような強力なCBをオーバーエイジで呼びたい。
伊藤は左サイドバックとCBをこなすうえ、正確なロングフィードでカウンターの起点にもなれる。本大会で日本が勝ち上がるためのポイントのひとつが、速攻をどう仕掛けるか。その意味で伊藤のロングフィードは重要なファクターになるはずだ。冨安と同じく招集の可能性は低いものの、彼のポリバレント性、さらにパスセンスは大きな魅力に映る。
冨安の相棒はセレッソ大阪で主力を張る西尾隆矢で、CBの控えは成長株の高井幸大(川崎フロンターレ)。右サイドバックは柏レイソルでコンスタントに出場している関根大輝をピックアッぴし、左右に対応可能な半田陸(ガンバ大阪)をバックアッパー的な位置付けに。伊藤をCBで起用するなら、半田を左サイドバックに回すこともできる。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
残り10枠のうち、3枚がボランチ。名前を挙げると、U-23アジアカップで大会MVPの藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、ゲームメーカーとしてもプレースキッカーとしても優秀な山本理仁(シント=トロイデン)、そしてオーバーエイジ枠3人目の遠藤航(リバプール)となる。中央部の守備を固めるうえで、遠藤のボール奪取力は大きなキーになる。
遠藤の守備力を頼りにして、藤田(もしくは山本)には主に司令塔的な役割を託す。遠藤の振る舞いから藤田や山本が“A代表入りのヒント”を掴めれば、森保ジャパンの強化に繋がるだろうか。
2列目のサイドは、FC町田ゼルビアで好調の平河悠、6月の海外遠征で存在感を示した斉藤光穀(スパルタ)と三戸舜介(スパルタ)。この3人はいずれも突破力に優れ、三戸については弾丸ミドルも特長だ。攻め手を欠いた状況下では三戸の中距離砲が突破口になるかもしれない。
トップ下は荒木遼太郎と松木玖生のFC東京コンビ。コンディション次第では、荒木がゼロトップ、松木はトップ下と今季FC東京で採用されている配置で戦ってもいい。連係面を考えたら、“ゼロトップの荒木、トップ下の松木”がベストチョイスか。縦に早い攻撃は2人とも得意としており、大岩ジャパンが本大会でカウンターを重視するなら彼らはキーマンになれる存在だ。
ちなみに、ボランチに怪我人が出た場合は松木をコンバートできる。ただ、松木はあくまでトップ下で起用したい。FC東京の試合で判断するかぎり、オフェンシブな仕事に専念させたほうが彼のセンスは光る。
最後にCF。まず推したいのは、町田でいぶし銀の活躍を見せている藤尾翔太だ。右ウイングにも対応可能なポリバレント性は魅力で、献身的な仕事も厭わない。フォア・ザ・チームの精神を浸透させるうえでも重要で、さらに言えば平河とのコンビネーションもいい。とにかく使い勝手が良く、パリに連れて行きたいアタッカーだ。
最後の1枠は迷いながらも細谷真大(柏レイソル)にした。今季J1リーグで15試合に出場してわずか1ゴールと、クラブで精彩を欠いているのは気掛かりだ。それでも、あのスピードと前線からの猛烈なプレッシングは大きな武器と判断して選出した。
CFとトップ下のスタメンは現地に入ってからのコンディション次第なところもある。細谷と荒木を同時起用してもいいし、荒木と松木のコンビにこだわっているわけではない。
さて、人選で迷ったのは東京ヴェルディの山田楓喜。“黄金の左足”はまさに宝で、FKの精度はピカイチだ。彼がいれば日本のセットプレーは相手の脅威になるはずで、その点でも選出したい人材だ。しかし、U-23アジアカップ以後、Jリーグでメンバー外の試合があるなど不安定で、。その現状では推しにくい。個人的にはとても期待しているタレントなのだが…。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
2024年06月28日 04:54
EURO2024でラウンド16進出を決めたジョージア代表に、同国の元首相であるビジナ・イヴァニシヴィリ氏がボーナスを支給するようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
予選プレーオフを勝ち抜いて史上初のEURO出場を決めたジョージア代表。国民の期待を背に開幕を迎えた“クルセイダーズ”は、2試合未勝利のままグループステージ最終節のポルトガル代表戦に臨み、見事2−0の勝利を収めたことでEURO初出場ながら決勝トーナメント進出の快挙を達成した。
そんななか、かつてジョージアの首相を務めた経歴を持つイヴァニシヴィリ氏が、代表チームに対して約840万ポンド(3000万ラリ/約17億円)のボーナスを支給する模様。ポルトガル代表戦での白星獲得を、「歴史的かつ夢のような勝利」と表現した同氏は、ラウンド16のスペイン代表戦で勝利した場合も、同額のボーナスを追加で支給すると約束し、ジョージア代表の快進撃を後押しする姿勢を示している。
なお、イヴァニシヴィリ氏はジョージアを代表する実業家として知られ、1990年代にコンピュータの販売や銀行業、金属への投資などで大きな成功を収めた。アメリカの経済雑誌『フォーブス誌』によると、推定資産は約38億7000万ポンド(約7868億円)で、2012年からの約1年間にわたりジョージアの首相を務めていた。
2024年06月28日 03:35
EURO2024に参加中のイングランド代表から離脱したMFフィル・フォーデンが、28日から同国代表のトレーニングに再合流するようだ。27日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
EURO2024・グループCを1勝2分の首位で突破し、30日にスロバキア代表とのラウンド16を控えるイングランド代表。そんななか、26日にイギリスの複数メディアが、「差し迫った家族の問題」によりフォーデンが一時的に帰国することになったと報道した。正式な帰国理由は明かされていなかったものの、恋人のレベッカさんによる第三子出産の立ち会いがチームを離れた目的だと指摘されている。
フォーデンはスロバキア代表との一戦までに、イングランド代表へと再合流する予定だったが、無事に出産に立ち会ったことで27日の夜にドイツへと戻る模様。28日にはチームのトレーニングに復帰すると報じられた。
ここまで無敗を維持しているものの、開幕前から優勝候補に挙げられていたほどのパフォーマンスは発揮できておらず、低調な戦いを露呈する“スリーライオンズ”。未だ無得点ではあるものの、今大会で全3試合に先発しているフォーデンの再合流は、指揮官を務めるガレス・サウスゲート監督にとって朗報となりそうだ。