2024年06月23日 11:04
チェルシーは、アストン・ヴィラからU−20イングランド代表MFオマリ・ケリーマンの獲得に近づいているようだ。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。 チェルシーは先日からオランダ代表DFイアン・マートセンを移籍金3750万ポンド(約76億円)でアストン・ヴィラに売却することで合意したことが報道。6年契約を締結することで個人合意にも達した模様で、EURO2024の大会中ながらメディカルチェックも行われており、移籍成立は間近になっていることが明らかになっている。 この取引の一環として契約は別々になるものの、アストン・ヴィラから選手を獲得することが濃厚視されていたチェルシーは、今回の報道によると、移籍金1900万ポンド(約38億円)で現在18歳のケリーマンの獲得に迫っているという。 現時点で個人条件はまだ合意に達してはいないものの、5年から6年契約で話し合いは進んでいる模様で、メディカルチェックも完了した後に正式発表される見込みとなっているようだ。 なお、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)を意識しているアストン・ヴィラとチェルシーはお互いに今年度の会計の期限が迫る6月30日までに取引成立を望んでいることが明らかになっており、両選手の移籍は近日中に発表されることになりそうだ。 現在18歳のケリーマンは身長191センチメートルの攻撃的な左利きのMF。2022年7月にダービー・カウンティの下部組織から60万ポンド(約1億2100万円)でアストン・ヴィラに移籍し、2022年9月に初のプロ契約を締結。2023年9月にトップチームデビューを果たし、2023−24シーズンはトップチームで公式戦6試合に出場していた。
2024年06月28日 09:45
20日から開幕したコパ・アメリカ2024。今回は北中米カリブ海サッカー連盟のチームを加えてアメリカ合衆国を会場として行われている。
そして27日には開催国のアメリカがグループステージ第2節を戦うことになったが、なんとパナマを相手に1-2と敗北するという驚きの結果に。
キックオフからわずか18分でティモシー・ウェアがレッドカードで退場するという厳しいスタートのなか、22分に数的不利を跳ね除けてフォラリン・バログンが先制点を奪うアメリカ。
ところが26分にはパナマに同点ゴールを許し、さらに83分にはホセ・ファハルドに追加点を決められてしまう。
その後パナマにも退場者が出てお互いに10人となったが、アメリカは同点ゴールを決められず。最終的に1-2と敗北し、勝点を獲得することができなかった。
これによってアメリカとパナマがともに勝点3となり、最終節にグループ突破の望みをかけることになった。
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ただ、アメリカは最終節の相手が強豪ウルグアイ。一方でパナマはボリビアとの対戦となっており、アメリカにとってはまさにホームでのグループステージ敗退の危機となっている。
通常12チームで行われているコパ・アメリカであるが、今回は16チームになっているため、グループ2位以内に入らなければ決勝トーナメントに進むことができない。アメリカにとってはこれも厳しいポイントとなったようだ。
2024年06月28日 08:30
毎週木曜日に『DAZN』で最新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回はこのあとの番組にゲスト出演する日本代表選手たちのトークを先出ししていく他、松井大輔と行った「Players Lab」の最新回を放送していた。
その中で昨季から今季にかけてポルトガル1部のカーザ・ピアでプレーした相馬勇紀は、クラブの環境について以下のように話していた。
相馬「情報があまり手に入らなくて、施設に関しては衝撃を受けましたね。
僕のチーム(カーザ・ピア)は2部のときに使っていた小さめのスタジアムがあって、その観客席が12〜13列くらい。その下にある更衣室がロッカールームなんです。
スタジアムの横に建物があったので、日本人の感覚では『そこがロッカールームで、歩いて行くんだな』と思ったら、『この更衣室がロッカールームだよ』と言われて…『ここなんだぁ』と」
内田「使われ方については右でも左でもやれるけど…」
相馬「今季の前に監督へ言いに行きました。左サイドがやりたいって」
内田「ここですよ。海外に行ってタフになっていくところ。言わなきゃ始まらないという。
海外に行こうと思っている人たちに聞いてほしいですね。このようにしてタフになって、環境に慣れていくんですよ」
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ポルトガルリーグはトップレベルの数チーム以外は決して恵まれた環境にはなく、カーザ・ピアもスタジアムの更衣室をロッカールームとして使っていたとのこと。
そして自分の使われ方に関しては監督に直接希望を伝えることが大切であり、海外の環境では「こちらから言わなきゃ始まらない」のだそう。
2024年06月28日 08:00
かつてトッテナム・ホットスパーでプレーしていたアルジェリア代表MFナビル・ベンタレブが、オフシーズンに心臓発作を起こしていたとのこと。
現在リールに所属しているベンタレブは、6月18日にクラブから「体調不良で入院することになった」と公式発表されていた。
その病気の内容については「プライバシー保護のため」明かされておらず、命に別状はないことだけが説明されていた。
一部のメディアはその際に「心臓発作という情報もあるが正しくはわからない」と伝えていたものの、今回『RMC』の報道によって「現役引退のリスクがある」とレポートされた。
記事によれば、事故は6月18日にベンタレブが参加した5人制サッカーの会場で起こったとのこと。
ベンタレブはそのプレー中に昏倒してしまい、心臓が一時停止する状況になったという。
その場にいた友人たちによる心臓マッサージや除細動器(AED)での治療が行われた末に鼓動は回復したものの、リール大学病院に運ばれたあとで埋込み型のペースメーカーを装備するための手術を受けなければならなかったとのこと。
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現状命に別状はないものの、彼は昨年リールに加入した際も心臓に特徴的な炎症が発見されており、プレーの可否に関して協会やクラブで議論になっていた。
29歳になっているベンタレブに対しては今後フランスサッカー連盟のメディカル委員会が引退の勧告を行う可能性が高いとのことだ。
2024年06月28日 07:40
毎週木曜日に『DAZN』で最新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
2024年06月28日 07:10
現在コパ・アメリカが行われているアメリカ合衆国で、サッカー場に突如大きな穴が開くという衝撃的な事故があったという。
事故があったのはイリノイ州にあるオールトンという街のゴードン・ムーア市立公園に作られたフットボールセンター。
事故が起こったのは水曜日で、複数面のピッチの中央部に突如巨大な陥没穴が出現したという。しかもその瞬間の映像が監視カメラに撮影されていた。
ALTON SINKHOLE -- Security video from Gordon F. Moore Community Park shows a sinkhole open up at the soccer fields and swallow a massive light pole.
The sinkhole opened Wednesday morning. No injuries were reported. pic.twitter.com/JLxV0CK5b8— Joe Millitzer (@jmillitzer) June 26, 2024
A park in Alton, Illinois, closed on Wednesday because of a giant sinkhole that formed in the middle of a soccer field.
The sinkhole was the result of a mine collapsing, according to local media.
📹 abcnews pic.twitter.com/xPKf7V0Ze2— Eagle Nebula (@15_Stellar) June 27, 2024
『So Foot』によれば、この陥没穴は直径30メートル、深さは10メートルに達しているとのこと。
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これが発生した理由は、2018年に公園の地下45メートルを鉱山労働者が採掘していたためであるとのことで、何らかの影響によってその空間が陥没することになったようだ。
幸いにしてこの事故が発生した時間にはピッチに人がおらず、誰も巻き込まれた者はいなかったという。
2024年06月28日 07:05
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会が、6月27日にマレーシアのクアラルンプールで行なわれた。
ドローの結果、日本はC組に入り、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとの対戦が決まった。
前回の予選に続いて、W杯の常連国である日本、豪州、サウジアラビアと同居した中国では、悲観論が出ているようだ。
【画像】日本の死の組? 北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ
同国メディア『直播吧』によれば、ワン・デー記者は、自身のウェイボー(中国版X)でこう綴っている。
「これより悪い抽選結果があるだろうか。サウジアラビア、日本、そしてオーストラリアと再び同組だ。中国代表はリベンジできるのか? 我々はポット5だった。運命を受け入れるほかない」
4位以内に入れば、本大会出場の可能性を残すだけに、中国にとってはまずそこを目ざす戦いとなりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 06:44
昨シーズン限りで現役を引退した日本代表の小野伸二氏が、DAZNで配信中のドキュメンタリー「SHINJI ONO」で、驚きの事実を明かした。
日本が1勝もできずに敗退した2006年のドイツ・ワールドカップで、1−3で敗れたオーストラリア戦のスケープゴートにされた小野氏の元には、大会後に厳しい声が寄せられた。自身の出来にも失望した天才MFは、26歳にして引退を本気で考えていたという。
「サッカーを心から楽しめなくなったというか、あの試合の後からそういう時期が続いて。どうしても自分が悪かったというのもそうだし、周りからの批判もそうですし、そういうものを受けすぎてしまって、もう辞めてもいいかなと一時期は思いましたね」
小野氏は、浦和レッズ時代の1つ上の先輩で、高卒で入団した時からお世話になっていた田畑昭宏氏に、その思いを打ち明けた。田畑氏はこう回想する。
【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
「お互いの家族で、みんなで飯に行こうとなって、たまたま時間がちょっとあって。当時自分が住んでいたところの駐車場で2人になった時に、伸二が急にサッカー辞めようかなって。ぽろっと言ってきて。引退しようと思ってると」
その前年に、オファーがありながらも27歳の若さで現役を引退していた田畑氏は、「僕は選手を辞めてスカウトという仕事をしてて、必要とされるチームがあったり、場所があるんだったら、絶対やったほうがいいと思ってたので、その思いを伸二に素直に伝えた」という。
「辞めてみて、サッカー選手って素晴らしいなと思って。1回辞めちゃったら戻れない。必要とされる場所があったり、やれる場所があるなら、絶対辞めちゃだめだと。俺は後悔してるよと伝えた」
小野氏は「その言葉がなかったら、『もういいかな』みたいな感じで思ってたので、その言葉は救いでしたね」と回想する。
田畑氏の一言がなければ、稀代のファンタジスタが44歳まで現役を続けることはなかったかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 06:40
かつてカメルーン代表で長くプレーした名MFのランドリ・エンゲモが、母国での自動車事故によって死去したとのこと。
2024年06月28日 06:39
6月27日、2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選のドローがマレーシアのクアラルンプールで行なわれ、以下のように組分けが決定した。
▼グループA
イラン、カタール、ウズベキスタン、UAE、キルギス、北朝鮮
▼グループB
韓国、イラク、ヨルダン、オマーン、パレスチナ、クウェート
▼グループC
日本、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシア
韓国のメディアは、最もいいグループに入ったと見ているようだ。『スポーツ朝鮮』は「組分けも実力のうちだ。『トップシード』の日本とイランは韓国が羨ましい。ビッグ3の中で断トツの『花道』に認定」と見出しを打った記事を掲載。次のように綴った。
「ビッグ3の中で、断トツのグループ分けは韓国だった。イランは『死の組』で、日本も難しい2チームとまた対戦する」
【画像】日本は死の組? 北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ
同メディアは「B組は『最高のグループ』であり、韓国が選択を受けた。相対すべき5チームがすべて中東勢でアウェーに対する負担がある。しかし、2022年カタール・ワールドカップのアジア予選でも経験した。当時、韓国はイラン、UAE、イラク、シリア、レバノンと共にA組に属し、巡航の末に2位で本選へのチケットを掴んだ」と見解を示した。
記事は「韓国の主軸であるヨーロッパ組の移動距離が短く、より有利であるという評価もある。イスラエルと戦争中のパレスチナが、二次予選でホームゲームを中立地域で行なったのも好材料になる可能性がある」と主張。ライバルの日本については、こう評している。
「日本はオーストラリア、サウジアラビアと再び同じ組に属し、快適ではない」
韓国メディアは抽選結果に大満足のようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:59
EURO2024・グループF第3節のチェコ代表vsトルコ代表の一戦が、EUROにおける1試合あたりのカード提示記録を更新したようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
ここまでの2試合で未勝利が続いていたチェコ代表と、1勝1敗を記録していたトルコ代表によるグループF最終節は大荒れの展開となった。立ち上がりから両チームが果敢にゴールを狙うアグレッシブなゲームは、20分にチェコ代表のアントニン・バラークが、2枚目のイエローカードを提示され退場処分となったことをきっかけにラフプレーが増加。試合は後半アディショナルタイムの決勝点でトルコ代表が2−1で勝利し、2位で決勝トーナメント進出を決めた一方、チェコ代表は最下位でのグループステージ敗退が決まった。
同メディアによると、最終的に両者合わせて合計18枚のカードが提示され、EUROにおける1試合あたりのカード提示枚数記録を更新した模様。なお、内訳はイエローカード16枚、レッドカード2枚(バラークのイエローカード2枚はレッドカード1枚に換算)で、ピッチ外の選手に対しては5枚の警告が与えられた。
また、タイムアップ直後にはフィールドにサポーターが侵入。同時に両国の選手たちによる“小競り合い”も発生し、チームスタッフや警備員なども入り乱れる事態が発生していた。
2024年06月28日 05:52
元日本代表DFの内田篤人氏が、MCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、後輩ストライカーについて語った。
番組内で言及したのが、古巣の鹿島アントラーズを引っ張るFW鈴木優磨だ。ここまでリーグ4位の10ゴールを挙げている事実が紹介されると、内田氏はこう評した。
「今まで、チームがうまく行ってない時は引いて(ボ―ルを)もらいにいってたんだけど、少しずつちゃんと前に残るようになった。起点にもなり、ゴール前でプレーすることが多くなったんで。チーム全体がうまく回ってるから」
【画像】小野伸二、セルジオ越後、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!
鹿島のレジェンドは、「元々、能力的には高いからね。クロスに合わせるのもうまいし、周りも活かせるし」と称賛。こう本音をこぼした。
「代表で見たいんだけどね、本当はね」
28歳のストライカーは、ここまで日本代表には一度も招集経験がない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:31
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組み合わせ抽選会が、6月27日にマレーシアのクアラルンプールで行なわれた。
2024年06月28日 05:00
思うように調子が上がらないベルギー代表を、米メディア『The Athletic』が分析している。
ベルギーは現地時間6月26日、ドイツで開催されているEURO2024のグループステージ第3節(E組)でウクライナと対戦。試合を優位に進めながらも得点を奪えず、スコアレスドローで終えた。
この結果、ルーマニアとスロバキアを含めたE組の4チームが1勝1分1敗で並び、ベルギーは総得点の差で2位通過に。決勝トーナメント1回戦ではいきなり強豪フランスと激突することとなった。
これを受けて同メディアは、「今大会でおそらく最も楽なグループだったのに、優勝候補のフランスを引き当ててしまった」とベルギーについて伝えている。
【画像】いきなりフランス対ベルギー! EURO2024の決勝トーナメント表
「ベルギーにとって、フランスは2018年にワールドカップ優勝の夢を打ち砕いた巨大な隣国である。(ウクライナ戦で)敵陣ボックス付近で落ち着いていれば、このような運命は避けられただろう。また、個のクオリティだけでは勝てないと思い出させてくれた」
また、「ベルギーはケビン・デ・ブライネの他に誰がいる? 彼が前半に完璧なパスを出したが、ロメル・ルカクがシュートを失敗。決定機はこの一度しか作れなかった」とウクライナ戦を振り返り、今後の戦いに警告している。
「ジェレミー・ドクとレアンドロ・トロサール、ルカクの理解不足は痛いほど明らかだ。デ・ブライネはチームに残る唯一のスーパースターとして全力を尽くしている。そしてルカクは自分の魅力を取り戻さなければならない。ドメニコ・テデスコ監督がより良い選手同士の相性を見つけなければ、このストレスだらけのストーリーは早々に幕を閉じるだろう」
指揮官はフランス戦までに最適解を見出せるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月28日 05:00
7月末にパリ・オリンピックが開幕する。4年に一度の大舞台に挑むメンバーはどんな顔ぶれになるか。ここでは、サッカーダイジェストTV編集長の白鳥和洋氏が推奨するU-23日本代表の18人を紹介する。
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まず断っておきたいのが、予想ではなく“推奨”という点。当てにいくわけではないということだ。ただ、現実離れしすぎると面白くないので、リアルと理想をブレンドした陣容を考えてみたい。
パリ五輪のグループリーグで日本が戦うのは、パラグアイ(南米予選1位)、マリ(23年のU-23アフリカ選手権で3位)、イスラエル(23年のU-21欧州選手権でベスト4)の3か国。強敵揃いで、3試合とも押し込まれる展開になったとしても不思議はない。
そう考えると、グループリーグ突破の鍵はディフェンスと見る。ならばオーバーエイジ3枠は守備的なポジションで使うべきとの結論に行き着く。サッカーでは攻撃よりも守備組織を構築するほうが簡単で、となると短期間でチームにフィットさせやすいのはDFかボランチであるというのも、その結論の根拠となる。
例えばCFの上田綺世(フェイエノールト)をオーバーエイジで呼んだとする。必然的に彼を中心としたチーム作りになるわけだが(そうしなければ呼ぶ意味がない)、そうなった場合に本大会までの短期間で連係を確立できるか疑問。やはり、攻撃陣はU-23アジアカップや6月の海外遠征に参戦した選手で固めるべきだ。
GKは、6月の海外遠征に招集された鈴木彩艶(シント=トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)で問題ない。どちらも才能豊かなタレントだが、一番手はクラブでの出場機会で小久保を上回る鈴木にした。
システムはU-23アジアカップでもベースだった4-2-3-1で、4バックにオーバーエイジ枠を2つ使いたい。具体的には、CBに冨安健洋(アーセナル)、左サイドバックに伊藤洋輝(バイエルン)を配置できれば理想的だ。守備力に加え、ビルドアップ能力、流れを読むセンスが抜群の冨安は堅守を築くうえで重要な戦力。現実的に招集は難しいとはいえ、いずれにしても彼のような強力なCBをオーバーエイジで呼びたい。
伊藤は左サイドバックとCBをこなすうえ、正確なロングフィードでカウンターの起点にもなれる。本大会で日本が勝ち上がるためのポイントのひとつが、速攻をどう仕掛けるか。その意味で伊藤のロングフィードは重要なファクターになるはずだ。冨安と同じく招集の可能性は低いものの、彼のポリバレント性、さらにパスセンスは大きな魅力に映る。
冨安の相棒はセレッソ大阪で主力を張る西尾隆矢で、CBの控えは成長株の高井幸大(川崎フロンターレ)。右サイドバックは柏レイソルでコンスタントに出場している関根大輝をピックアッぴし、左右に対応可能な半田陸(ガンバ大阪)をバックアッパー的な位置付けに。伊藤をCBで起用するなら、半田を左サイドバックに回すこともできる。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
残り10枠のうち、3枚がボランチ。名前を挙げると、U-23アジアカップで大会MVPの藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、ゲームメーカーとしてもプレースキッカーとしても優秀な山本理仁(シント=トロイデン)、そしてオーバーエイジ枠3人目の遠藤航(リバプール)となる。中央部の守備を固めるうえで、遠藤のボール奪取力は大きなキーになる。
遠藤の守備力を頼りにして、藤田(もしくは山本)には主に司令塔的な役割を託す。遠藤の振る舞いから藤田や山本が“A代表入りのヒント”を掴めれば、森保ジャパンの強化に繋がるだろうか。
2列目のサイドは、FC町田ゼルビアで好調の平河悠、6月の海外遠征で存在感を示した斉藤光穀(スパルタ)と三戸舜介(スパルタ)。この3人はいずれも突破力に優れ、三戸については弾丸ミドルも特長だ。攻め手を欠いた状況下では三戸の中距離砲が突破口になるかもしれない。
トップ下は荒木遼太郎と松木玖生のFC東京コンビ。コンディション次第では、荒木がゼロトップ、松木はトップ下と今季FC東京で採用されている配置で戦ってもいい。連係面を考えたら、“ゼロトップの荒木、トップ下の松木”がベストチョイスか。縦に早い攻撃は2人とも得意としており、大岩ジャパンが本大会でカウンターを重視するなら彼らはキーマンになれる存在だ。
ちなみに、ボランチに怪我人が出た場合は松木をコンバートできる。ただ、松木はあくまでトップ下で起用したい。FC東京の試合で判断するかぎり、オフェンシブな仕事に専念させたほうが彼のセンスは光る。
最後にCF。まず推したいのは、町田でいぶし銀の活躍を見せている藤尾翔太だ。右ウイングにも対応可能なポリバレント性は魅力で、献身的な仕事も厭わない。フォア・ザ・チームの精神を浸透させるうえでも重要で、さらに言えば平河とのコンビネーションもいい。とにかく使い勝手が良く、パリに連れて行きたいアタッカーだ。
最後の1枠は迷いながらも細谷真大(柏レイソル)にした。今季J1リーグで15試合に出場してわずか1ゴールと、クラブで精彩を欠いているのは気掛かりだ。それでも、あのスピードと前線からの猛烈なプレッシングは大きな武器と判断して選出した。
CFとトップ下のスタメンは現地に入ってからのコンディション次第なところもある。細谷と荒木を同時起用してもいいし、荒木と松木のコンビにこだわっているわけではない。
さて、人選で迷ったのは東京ヴェルディの山田楓喜。“黄金の左足”はまさに宝で、FKの精度はピカイチだ。彼がいれば日本のセットプレーは相手の脅威になるはずで、その点でも選出したい人材だ。しかし、U-23アジアカップ以後、Jリーグでメンバー外の試合があるなど不安定で、。その現状では推しにくい。個人的にはとても期待しているタレントなのだが…。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
2024年06月28日 04:54
EURO2024でラウンド16進出を決めたジョージア代表に、同国の元首相であるビジナ・イヴァニシヴィリ氏がボーナスを支給するようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
予選プレーオフを勝ち抜いて史上初のEURO出場を決めたジョージア代表。国民の期待を背に開幕を迎えた“クルセイダーズ”は、2試合未勝利のままグループステージ最終節のポルトガル代表戦に臨み、見事2−0の勝利を収めたことでEURO初出場ながら決勝トーナメント進出の快挙を達成した。
そんななか、かつてジョージアの首相を務めた経歴を持つイヴァニシヴィリ氏が、代表チームに対して約840万ポンド(3000万ラリ/約17億円)のボーナスを支給する模様。ポルトガル代表戦での白星獲得を、「歴史的かつ夢のような勝利」と表現した同氏は、ラウンド16のスペイン代表戦で勝利した場合も、同額のボーナスを追加で支給すると約束し、ジョージア代表の快進撃を後押しする姿勢を示している。
なお、イヴァニシヴィリ氏はジョージアを代表する実業家として知られ、1990年代にコンピュータの販売や銀行業、金属への投資などで大きな成功を収めた。アメリカの経済雑誌『フォーブス誌』によると、推定資産は約38億7000万ポンド(約7868億円)で、2012年からの約1年間にわたりジョージアの首相を務めていた。