2024年07月01日 09:00
バルセロナは33歳のDFマルコス・アロンソが契約満了で退団すると発表した。 6月末で契約満了となった彼への感謝と今後の幸運を願うメッセージも出している。 当初、バルサはアロンソとともにジョアン・フェリックスとジョアン・カンセロもローンバックで退団すると発表。だが、その後、2人についての記述を削除した。 フェリックスはアトレティコ・マドリー、カンセロはマンチェスター・シティからのレンタル移籍でバルサに加入。バルサは2人への感謝も綴っていたが、それを削除した。 『SPORT』によれば、2人の退団発表が騒動になったことでバルサは削除することにしたという。一部のファンたちは2人が完全に退団したと解釈したというが、実際はそうではないとのこと。 ハンジ・フリック新監督は2人のジョアンを構想に含めており、再ローンの可能性もあることから退団発表は削除されることになったそう。 「残留宣言」後あっさりクラブを去ったスター10名 2人はそれぞれ保有元では構想外となっているが、バルサに留まることになるのだろうか。
2024年07月03日 06:50
川崎の次世代を担う192センチ・90キロのCBの大器。川崎U-18に所属していた2022年に、宮代大聖(現・神戸)に次ぐクラブ史上ふたり目となる高校生でのプロ契約を締結し、実質高卒1年目であった2023年にはCBとしてポテンシャルの片鱗を見せ、今季は伝統の2番を継承。
将来を嘱望される19歳の高井幸大の胸の内、そしてここまでの歩みに迫るインタビューの後編では、開幕が迫るパリ五輪への想いなどを聞いた。
――◆――◆――
「楽しかった」
そう言えるところに大物感が漂っている。
口数が少ない男は、アルゼンチンでの2023年のU-20ワールドカップ、今年4、5月にカタールで行なわれたU23アジアカップの感想を、そう話すのである。
グループリーグで敗退したU-20ワールドカップでは、冨樫剛一監督の下で右SBとして3試合に先発。そしてチーム最年少として参加した先のU23アジアカップでは主戦CBとして大岩剛監督率いるチームの優勝に大きく貢献し、日本として8大会連続出場となるパリ五輪の切符を掴んでみせた。
大会を通じて多くの課題も残ったはずで、特にU20ワールドカップでは大きな悔しさも味わった。もっともトータルで見れば、未知の国で日々を過ごし、データが限られるなか、Jリーグでは対戦できないような外国人アタッカーとマッチアップをする舞台に、喜びを感じたというのだ。
日の丸を背負う立場として、その言葉は一見、勘違いされてしまう部分もあるのかもしれない。しかし、どんな環境でも楽しんでこそ、自らの力を発揮できるもの。周囲からの期待、要望、プレッシャーを受け止めたうえで、川崎生まれの“攻撃好きCB”として、相手をあざ笑うかのようなボールの持ち出し、フィードを見せ、ディフェンス面では高さとスピードを活かしながら激しく守ってみせた。
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
ビルドアップに関する考え方も彼ならではある。
「自信を持ってやっています。攻撃が好きなので、前進するひとつの方法として、自分の特長として意識していますね。基本は空いているところに出そうとしますが、相手が動かないなと思ったら、わざと短いパスを出して、相手をつり出してから、縦パスを入れたり、状況によって考えながらやっています。
でも、まず見るのはFW。FWの選手が動き出していると分かったら出しますし、リズムを作りたい時は中盤の選手とパス交換をしたりする」
かつてはFWで、幼少期に憧れたのはリオネル・メッシや、ズラタン・イブラヒモビッチ。そして何度も応援に通った等々力で釘付けになったのは、当時の川崎を代表するストライカー・鄭大世であった。
そうした選手たちのエッセンスを吸収しながら成長してきた、攻守に幅広く関われるCBとして、やはり彼のポテンシャルに多くの人が夢を抱いているはずである。
ちなみにまだ憧れの鄭大世らには会ったことがないと話し、「実際に目の前にしたらなんて話すだろう? メッシやイブラヒモビッチにもいつか会ってみたいですね」といたずらっぽく笑う。
「ここまではある程度、思った通りに来ていると感じます。これまでもオリンピックには出たいと考えていましたが、現実として捉えられているわけではなかった。でも、今は現実的ですし、やはり出場したいです」
気持ちをあまり表に出さない彼であるが、五輪への想いは強い。
世界中が注目する大会で自らの力を試し、成長のための貴重な経験を積みたいとの願いを抱えているのだろう。
では、もしそのメンバーに選ばれた時にまず感謝を伝えたいのは? 気恥ずかしそうに答える。
「お母さんと言っておきましょう。ここまで育ててもらえましたから」
好きな言葉は「水滴石を穿つ」。小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功するという意味である。その真意を問えばまたはぐらかされてしまう。
「僕の歩み方とはまったく違うんですが、言葉として格好良いじゃないですか(笑)」
しかし、プロの厳しい環境に揉まれながら、継続する重要性を学んだ今、その言葉は彼にお似合いのようにも映る。決して努力を見せず、言葉にもしない。それでも「毎日もっと練習して成長することだけを考えて」と研鑽を積んでいく。
そしてさらなる飛躍も期待できるなか、周囲が気になるのは、近年、多くの若手が早いタイミングで決断する海外移籍への想いだろう。その点についてはこう語る。
「特にここに行きたいなど憧れはないです。ただ、サッカー選手として成長するためにいつか行ければ、今言えるのはそれくらいだと思います」
パリ五輪に向けては「まずは選ばれて充実した大会にしたい」という。
奇しくもインタビュー当日には、川崎の新入社員研修が行なわれ、鬼木達監督や中村憲剛らの話を聞きながら、若者たちが未来に想いを馳せていた。19歳の新たな芽もどう輝くのか、楽しみである。
■プロフィール
たかい・こうた/2004年9月4日生まれ、神奈川県出身。192・93。リバーFC―川U-12―川崎U-15―川崎U-18―川崎。J1通算24試合・1得点。攻守で戦える川崎期待の大型CB。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年07月03日 06:48
EURO2024の準々決勝に進出したポルトガル代表。
39歳のクリスティアーノ・ロナウドはスロベニアとの決勝トーナメント1回戦でPKを失敗すると試合中にもかかわらず号泣する様子が話題になった。その後、ロナウドはPK戦でしっかりゴールネットを揺らすと、手を合わせてファンたちに謝意を示していた。この投稿をInstagramで見る
Optus Sport(@optussport)がシェアした投稿
元アーセナルDFマーティン・キーオンは「彼は国家の重責を担っている」とその気持ちを代弁していた。
そうしたなか、元ドイツ代表ディートマー・ハマンの発言が話題になっている。『RTE』で、ロナウドの涙についてこう述べていたのだ。
「彼はチームに対する責任がある。キャプテンだ。もし、もはやチームを助けられないと感じたなら、『自分を交代してくれ』と監督に伝えるべきだ。
これは最も恥ずかしいことであり、これまで見てきたなかで最も馬鹿げた決断だ…。こんなものは見たことがない。
彼はお手本であり、多くの子供たちが彼のようになりたがっている。失敗するも試合の一部だ。
彼があのリアクションで何を伝えたかったのか分からない。彼がやったことは全くもって恥ずかしいことだ。なぜなら、チームスポーツだからね。まだ試合中だったし、0-0だった。
試合後に泣けばよかった。彼にはチーム、スタッフ、ファン、国への責任がある。彼は自分のことしか考えていない」
感情的になりすぎており、試合中に見せるリアクションではなかったと感じているようだ。
ロナウドを酷評したハマンも…頭髪を植毛したスター10人
50歳のハマンは、バイエルン、リヴァプール、マンチェスター・シティなどでプレーし、EUROとワールドカップにそれぞれ2大会出場した経験を持つ。
2024年07月03日 06:47
熱戦が繰り広げられているEURO2024で、開催国のドイツは順当に、ベスト8に駒を進めている。
そのドイツのゴールマウスを守るのが、言わずと知れたマヌエル・ノイアーだ。バイエルンの所属する38歳は、今大会でもビッグセーブや果敢な飛び出しで、ピッチを救っている。
EURO2024を配信している「ABEMA」で、現地ドイツから解説を務めている元日本代表キャプテンの長谷部誠氏は、そのレジェンド守護神について、こんなエピソードを明かしている。
「ノイアーの守備範囲はだいぶ広いですから。昔、言われましたよ、監督に。ノイアーはすごく前に出て来るから『シュートを狙え!』って。入んないだろうなと」
【PHOTO】EURO2024を華やかに彩る各国の美女サポーターを特集!
大会前のテストマッチでミスもあり、不安視する声もあったものの、「ノイアーに関しては、みんな評価が高いですね」と現地の見方を紹介した。
次戦は、攻撃が好調なスペインとの準々決勝。ノイアーの仕事も忙しくなるかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月03日 06:39
川崎の次世代を担うCBの大器である。
2024年07月03日 06:26
スタッド・ランスでプレーする伊東純也。女性への準強制性交傷害の疑いで書類送検されたが、女性側も虚偽告訴容疑で書類送検されたと報じられている。
そうしたなか、伊東とチームメイトである中村敬斗は、それぞれのInstagramにお互いの様子を投稿していた。
2人は一緒に食事をしたようだが、伊東は「19時半集合でこの時間。19時49分。まぁいっか」と投稿。中村は先輩と約束した待ち合わせ時間に20分ほど遅刻したようだ。一方の中村は「久々のニキ」とメガネ姿の伊東がスマホを操作する様子を投稿していた。
日本代表、定着・招集に期待したいイケメン5人
仲良しな2人はスタッド・ランスの一員としてこの夏に来日し、プレシーズンマッチをプレーする予定だ。
2024年07月03日 06:15
板倉滉と福田師王が所属するボルシアMGは、昨季のブンデスリーガで14位に終わった。
板倉の契約解除料は1000万〜1500万ユーロ(17.3〜26億円)ほどとされており、モナコやアトレティコ・マドリーが関心を示している。
ただ、『Rheinische Post』によれば、ボルシアは板倉を残留させる可能性もあるという。
DFマクシミリアン・ヴーバーはリーズにレンタルバックし、DFニコ・エルヴェディも退団候補とされているため、板倉を守備の要に据えるかもしれないとのこと。
ボルシアは2026年までとなっている板倉との契約延長も視野に入れているというが、それを拒否された場合には、今後フリー移籍の問題に直面しうるとも。
日本人史上最高額移籍金ランキング!歴代1位は「59億円」
板倉が残留するのか、移籍するのか、この夏は注目を集めそうだ。
2024年07月03日 06:11
周知の通り、9月から始まる2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の組分けが決定し、C組の日本は、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同組になった。
このグループ分けについて、日本代表MF南野拓実(モナコ)のコメントが韓国で注目を集めている。
韓国メディア『SPOTV NEWS』は「インドネシアは怖いチーム。すごいシン・テヨン、日本が震えている」と題した記事を掲載。「日本代表のミナミノは同組に編成されたインドネシアに対する警戒心を表わした」と伝えた。
【PHOTO】コンセプトはFIRE! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット
同メディアは、元韓国代表監督のシン・テヨンが率いてから急成長を見せているインドネシアについて、「FIFAランキングは北朝鮮より低いが、ポット6では最も難しいチームで、最終予選でダークホースになると評価されている」と報道したうえで、こう綴っている。
「ミナミノは『インドネシアはアジアカップで良いパフォーマンスを見せていて、勢いがある』と警戒心を表わした」
日本は今冬のアジアカップでインドネシアと対戦。3−1で勝利している。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月03日 06:00
昨季のセリエAにおいてのサプライズチームと言えばクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得したボローニャだろう。
2024年07月03日 05:45
昨夏、シント=トロイデンに移籍した日本代表GK鈴木彩艶。
今夏にはマンチェスター・ユナイテッドがふたたび獲得に興味を示しているほか、セリエAのジェノアも関心を寄せている。
『Sky』によれば、セリエBで優勝してセリエAに戻ってきたパルマも鈴木獲得を狙っているという。移籍金600万〜700万ユーロ(10.4〜12.1億円)+ボーナスという金額で交渉を進めているとか。
パルマは元イタリア代表GKジャンルイージ・ブッフォンが2023年に引退し、昨季は34歳のアルゼンチン人GKレアンドロ・チチソラが正GKとして起用された。
ありがとう!「日本人を育てた欧州クラブ」10選
一方、『HBvL』によれば、鈴木の移籍金はシント=トロイデン史上最高額となる1000万ユーロ(17.3億円)以上になるかもしれないとのこと。これまで最も高い移籍金で売却されたのは、冨安健洋(2019年にボローニャに900万ユーロ≒15.6億円で売却)。
そして、シント=トロイデンは鈴木の後釜として、ベンフィカの小久保玲央ブライアンを獲得することが濃厚になっているという。
2人は揃ってパリ五輪メンバーに選出される見込みだが、今夏の去就も注目されそうだ。
2024年07月03日 05:31
ベスト4敗退に終わったアジアカップの後、ユルゲン・クリンスマン監督を解任した韓国代表は、まだ後任が決定していない。先月の北中米ワールドカップ・アジア二次予選を指揮したキム・ドフン暫定監督は、正式就任はしない意思を表している。
そんななか、韓国メディア『Xpors News』は7月2日、「ヒディンク?もはやベントレベルも韓国代表には来ない。海外の三流監督と契約か」と題した記事を掲載。過去の代表監督を引き合いに、次のように伝えた。
「ネームバリューを備えた名将の確保は大変になった。グース・ヒディンクはもちろん、パウロ・ベントと同レベルの監督も韓国に来ない見通しだ」
記事は、イ・イムセン韓国サッカー協会技術総括理事が2日、ヨーロッパに向けて出国し、元ウルグアイ代表MFグスタボ・ポジェと、ドイツ出身の元アメリカ代表FWデイビッド・ワグナーと面会予定だと報道。前者の指導者キャリアについて、こう綴った。
「2015年に成績不振でサンダーランドの監督を更迭された後、10年近く下り坂を歩いている。2022年からはギリシャ代表を率いていたが、EURO2024の本選進出に失敗し、契約満了で退いた」
【PHOTO】EURO2024を華やかに彩る各国の美女サポーターを特集!
後者については、「イングランド2部のハダースフィールドで、2016-2017シーズンにクラブ創設後初めてとなるプレミアリーグ昇格を成し遂げて注目された」としつつ、こう続けている。
「シャルケとヤングボーイズでは1シーズンもたなかった。ノーリッジでは1年4か月チームを率いて昇格失敗後に解任された」
同メディアは、「ポジェとワグナーはヨーロッパでそれなりにキャリアを積み重ねてきた監督だ。しかし代表チームを指揮して成功した経歴がないというのが大きなハンディキャップだ。韓国の新監督はテストマッチもなく、赴任するとすぐに9月から北中米ワールドカップ・アジア最終予選に臨まなければならない」と続けている。
そして、2002年W杯で4強入りに導いたヒディンクや、16年W杯でベスト16に進出させたベントと比較し、「キャリアが落ちる」と指摘。歴代監督のウンベルト・コエーリョやジョー・ボンフレーのレベルでも「韓国は契約を結びにくいと明らかになった」と嘆いた。
果たして、どちらかの指揮官に決定するのか。交渉の行方が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月03日 05:01
1992年に創設され、いまや欧州トップリーグの地位を確立しているプレミアリーグ。多くのトッププレーヤーが活躍してきたこの32年の歴史のなかで、最高の11人を選ぶなら誰か。5人の英国人記者に歴代ベストイレブンを選出してもらった。第2回はジャック・ロッサー記者だ。――◆――◆―― アリソン・ベッカーはGKというポジションの定義を書き換えた、エポックメーキングな存在だ。卓越した足技を駆使して、最後尾から組み立てを担うモダンなGKの理想形を確立したと言えるだろう。もちろん、ショットストップもハイクオリティーで、必要とあればゴールも奪ってみせる。 最終ラインは、1990年代後半から2000年代にかけて一世を風靡した名手を並べた。右からガリー・ネビル、リオ・ファーディナンド、ジョン・テリー、アシュリー・コールは、同時期にイングランド代表でも4バックを組んだ、いわゆる「ゴールデン・ジェネレーション」だ。 ネビルはもっとも洗練されたSBではなかったかもしれないが、アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドで培った勝者のメンタリティー、生まれ持ってのリーダーシップが傑出していた。 反対サイドのコールは、運動量、敏捷性、テクニック、戦術眼、1対1守備、攻撃センスとすべてを兼ね備えた、イングランド史上最強の左SBと言えるだろう。 リオとテリーのCBコンビは、エレガントなリオとファイターのテリーと補完性も抜群の理想のパートナーシップだ。 イングランド代表が固めるこの最終ラインをプロテクトするアンカーはパトリック・ヴィエラ以外に考えられない。強靭なフィジカルに繊細なスキルを併せ持ち、中盤からゲームを文字通り支配したフランスの巨頭は、同胞のアーセン・ヴェンゲル率いるアーセナルの絶対的な主軸としてシーズン無敗優勝という偉業を達成している。 その一列前で攻撃を担うのが、フランク・ランパードとケビン・デ・ブライネだ。ダイナミックな8番として鳴らしたランパードは強力なミドルシュートで重要なゴールを重ね、プレミアリーグ通算177ゴールは歴代6位、MFとしては断トツの1位だ。 ランパードのようなインテンシティーや決定力に、さらにドリブルやラストパスによる局面打開力を兼ね備えているのがデ・ブライネで、現代的な攻撃的MFのひとつの完成形と言えるだろう。 前線は、通算260ゴールという歴代最多記録が燦然と輝くアラン・シアラー、アーセナルのインビンシブルズの象徴だったティエリ・アンリ、そして電光石火のドリブルで敵を切り裂いたクリスティアーノ・ロナウドが並ぶ恐怖の3トップだ。
【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華!EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
ベストの監督はアレックス・ファーガソンで決まりだ。説明の必要も、議論の余地もないだろう。プレミアリーグ優勝13回はもちろん歴代最多で、マンチェスター・ユナイテッドを絶対的な王者へと導いたその手腕に並ぶ者はない。20年以上に渡って圧倒的に勝ち続けたファーガソンのユナイテッドは、アンチにとってはそれこそ悪夢のような存在だった。2013年の勇退から10年、ユナイテッドが優勝どころか優勝争いにすら加われない暗黒の日々を過ごしているその事実が、ファーガソンの偉大さを雄弁に物語っている。◎ロッサー氏が選出した2ndイレブンGK:ペーター・シュマイケル(マンチェスター・Uなど)DF:デニス・アーウィン(マンチェスター・Cなど)DF:ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・C)DF:トニー・アダムス(アーセナル)DF:パトリス・エブラ(マンチェスター・Uなど)MF:ロイ・キーン(マンチェスター・Uなど)MF:スティーブン・ジェラード(リバプール)MF:モハメド・サラー(リバプールなど)MF:ライアン・ギグス(マンチェスター・U)MF:エリック・カントナ(マンチェスター・Uなど)FW:セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)■ジャック・ロッサー『サン』紙のフットボール記者で、ロンドンを拠点に精力的な取材活動を続ける。『ロンドン・イブニング・スタンダード』紙で記者生活を始め、首都ロンドンのクラブにイングランド代表を担当。2022年から現職。
2024年07月03日 05:00
FC町田ゼルビアの黒田剛監督が、フジテレビ系列のサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」にVTR出演。
2024年07月03日 04:30
パリ五輪に挑むU-23日本代表のメンバーが7月3日、ついに発表される。いったいどんな構成になるのか、4年に1度の大舞台に挑む18人を予想した。
大岩剛監督は6月25日、報道陣の取材に応じ、オーバーエイジ(OA)の招集は交渉が難航しているようで、「オーバーエイジの3枠を使う可能性もあるし、ゼロの可能性もある」とコメント。また、これまで選出してきた23歳以下の選手たちを中心にメンバーを組む方向性もあるとし、「U-23の選手たちの成長も間違いなく力強さがある」と強調していた。
指揮官のそういった考えと、OAの招集が難しい状況を考慮し、メンバーを予想。まずOAで、これまで有力視されてきた遠藤航(リバプール)は、クラブから派遣許可を得るのが困難な状況のようで、今回はリストから除外した。
唯一のOAは、CBの町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)。サイドバックもできて使い勝手の良い選手だが、今夏の去就次第ではどうなるか分からず、OA枠がゼロの可能性も十分にあり得る。
GKには小久保玲央ブライアンと鈴木彩艶。直近で大岩ジャパンに今スタンドに招集されており、指揮官の信頼をより得ていそうな小久保を一番手とした。
CBは町田に加え、伸び盛りの19歳・高井幸大(川崎)、キャプテンシーを持つ西尾隆矢(C大阪)が有力か。海外で研鑽を積んでいるチェイス・アンリ(シュツットガルト)や、怪我の状況によっては木村誠二(鳥栖)も候補に挙がる。
またサイドバックには、パリ五輪の出場権を獲得した今年4月のU-23アジアカップで、好パフォーマンスを披露した関根大輝(柏)と大畑歩夢(浦和)。この2人に怪我や出場停止のトラブルがあった際、両サイドでプレーできる半田陸(G大阪)の存在も重要になるだろう。
【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット!
中盤は5枚で、チームに欠かせないキャプテン・藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)がアンカーの最有力。練習から人一倍声を出し、チームメイトを鼓舞する姿は頼もしい。
インサイドハーフは類まれな運動量とフィジカルを持つ松木玖生(FC東京)と、デンマークで大活躍の鈴木唯人(ブレンビー)を選出か。鈴木唯は招集できるか微妙な状況だが、テクニックと創造性に優れる司令塔は、チームに必要な人材だ。
状況によっては2トップの一角に入り、得点に絡める荒木遼太郎(FC東京)、そしてU-23アジア杯で主軸を務めた山本理仁(シント=トロイデン)の信頼度も高そうだ。
右ウイングの三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)は、両サイドやインサイドハーフでもプレー可能で、複数のポジションをこなせるうってつけの選手。J1首位の町田で主力として存在感を示している左ウイングの平河悠(町田)を外すことも考えにくい。
また、三戸とオランダでチームメイトの斉藤光毅は、6月に行なったアメリカ遠征で圧巻のパフォーマンス。得意のドリブル突破はチームの大きな武器となる。
最前線は細谷真大が当確か。一時期、得点力不足に苦しんだが、現在は柏でも久々のゴールを挙げるなど、復調傾向にある。これまでパリ五輪世代の代表を引っ張ってきたエースが大舞台で得点を挙げればチームも波に乗れる。
右ウイングもこなせるポリバレント性を持つ藤尾翔太(町田)のメンバー入りも堅いだろう。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年07月03日 03:01
EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が2日に行われ、ルーマニア代表とオランダ代表が対戦した。
今大会、ルーマニア代表はグループFのウクライナ代表戦を3−0と大勝すると、続く第2節ではベルギー代表に0−2で敗れたものの、最終節ではスロバキア代表と1−1のドロー。全チームが1勝1分1敗で並ぶという大混戦ながら、首位通過を果たした。
一方で、オランダ代表はポーランド代表との大会初陣を2−1で制すと、フランス代表との第2節をスコアレスドローで終えるも、最終節ではオーストリア代表に2−3で敗北。1勝1分1敗の成績で、グループDの3位に甘んじたが、3位チームの上位4カ国には入り、辛くも決勝トーナメント行きを決めていた。
そんな両者の対戦は、20分に均衡が破れる。オランダ代表は敵陣中央のスペースでイェルディ・スハウテンからの縦パスを引き出したシャビ・シモンズが左サイドへ繋ぐと、待っていたコーディ・ガクポがドリブルをスタート。カットインから中央へ仕掛けると、右足でニアサイドを打ち抜く。ガクポが得意の形で仕留め、オランダ代表が先手を取った。
前半はこのままオランダ代表の1点リードで終了。後半に入っても、1点を追いかけるルーマニア代表も悪くないシーンを作ったが、主導権を握ったのはオランダ代表。メンフィス・デパイやガクポらが数々のチャンスを作りながら、待望の追加点は奪えずに試合も終盤へ向かっていく。
迎えた83分、オランダ代表は左サイドでのスローインを深い位置でメンフィスが収めると、ボールを引き取ったガクポが見事なドリブルで中央へ切り込んでいく。マイナスへ折り返すと、最後は右サイドから中央へ走り込んだドニエル・マレンがダイレクトで押し込み、オランダ代表が勝利を手繰り寄せる2点目を挙げた。
後半アディショナルタイムには、攻めるしかなくなったルーマニア代表に対して、オランダ代表がセットプレーのこぼれ球を拾ってカウンターを発動。X・シモンズの粘りから、オープンスペースでマレンが受けると、自らドリブルで攻撃を完結させる。中央への持ち出しから右足でフィニッシュを沈め、自身この日2点目で勝利を確実なものとした。
試合はこのままタイムアップ。この結果、近年のEUROではなかなか結果を出せていなかったオランダ代表が、2008年大会以来、4大会ぶりのベスト8入りを決めた。一方のルーマニア代表は、2000年大会以来のベスト8進出とはならなかった。
この後、オランダ代表は6日に準々決勝で、オーストリア代表対トルコ代表の勝者と対戦する。
【スコア】
ルーマニア代表 0−3 オランダ代表
【得点者】
0−1 20分 コーディ・ガクポ(オランダ代表)
0−2 83分 ドニエル・マレン(オランダ代表)
0−3 90+3分 ドニエル・マレン(オランダ代表)
【ハイライト動画】オランダ代表が4大会ぶり8強入り!
2024年07月03日 00:35
ドーピング陽性反応による2027年9月10日までの公式戦出場停止処分を受けたユヴェントス所属の元フランス代表MFポール・ポグバが自身の引退を否定し、選手としての復帰を目指すと語った。2日、イタリアメディアの『スカイ』が報じた。
現在31歳のポグバは昨年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後、無作為に薬物検査の検査対象として選ばれ、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認された。その後、イタリア反ドーピング機構(NADO)は、ポグバから検出された物質が「非内因性のテストステロン代謝物であった」と発表。その後、10月6日に同選手から新たに採取したBサンプルの検査で再び陽性が確認され、今年2月29日、イタリア反ドーピング裁決機関(TNA)はポグバに対し、4年間の出場停止処分の裁決を下していた。
そのような状況のなか先月末に、ポグバがインタビューで「終わった。もうポール・ポグバは存在しないんだ」と語った映像が拡散され、ポグバがサッカー選手としてのキャリアを諦めたと世界の各国メディアが報じていた。
しかし、ポグバは『スカイ』のインタビューで「この不正と闘うチャンスはまだあると信じている」と語り、「私は終わった。ポール・ポグバはもう存在しないなどと言ったことはない。なぜならポグバはまだここにいるからだ」と、自身がサッカー選手としてのキャリアを諦めたという報道を否定。
つづけて、「まだサッカー選手だと感じているし、トレーニングもしている。今は前向きでいなければならない時だ」と、サッカー選手として復帰することを目指していると強調した。
そのうえで、「自分はまだユヴェントスの選手」だと説明したうえで、「ユヴェントスと契約しているが、スポーツディレクターや監督と話す機会がなかった。私は彼らの状況が分からないし、ちょっとした沈黙状態にある。彼らは控訴を待って今後どうなるか見守っているのかもしれない。残りのことは彼らに質問して欲しい」と語り、クラブとの契約などについてはユヴェントスに確認して欲しいと説明した。