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2026年07月18日 05:00
野球日本代表「侍ジャパン」の次期監督に元ロッテ監督の井口資仁氏(51)が内定したことが17日、分かった。走攻守そろった強打の内野手として日本球界と、米大リーグで頂点を極めた経験を持つ井口氏は、メジャー経験者としては初の代表監督となる。ドジャースの大谷翔平投手(32)らメジャー組の参戦が予想される2028年のロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目指す。近く正式発表となる見通し。 日米球界で豊富な実績を残してきた井口氏が、侍ジャパンを率いることになった。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンは史上ワーストのベスト8で敗退。立て直しに向けて、侍ジャパン強化委員会は5月末に任期満了で退任した井端弘和監督の後任の人選を進めてきたが、複数の候補者の中から井口氏を招聘(しょうへい)する方針を固め、合意を取り付けた。現在は井口ジャパンとしての組閣作業が進められている。 世界を舞台に戦い、かつ監督経験もある井口氏の代表監督就任は、申し分のない人選と言える。 青学大時代の1996年にはアトランタ五輪に日本代表として出場し、銀メダル獲得に貢献。ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテでは日本一に輝いた実績を持つ。さらに米大リーグ3球団でプレーし、ホワイトソックス時代にワールドシリーズ制覇を経験するなど日米双方の野球を熟知する。 監督としても2018年からロッテで5シーズン指揮を執り、データを重視した采配でチームを2年連続2位に導くなど手腕を発揮してきた。 「五輪経験者」「日米でプレー」「監督経験」という要素は国際舞台で短期決戦を戦い抜くことが求められる代表監督に不可欠なものとして高く評価されている。 日本野球機構(NPB)は「現段階ではコメントは差し控えます。正式に決まり次第、速やかに公表いたします」とコメントしており、近日中に発表となる運び。 井口ジャパンの初陣は、11月開催予定のアジアプロ野球チャンピオンシップとなる。来年11月には五輪予選を兼ねた国際大会「プレミア12」が控える。その先にあるのは28年のロス五輪。大谷らメジャー組も束ねながら、金メダル獲得を目指す戦いが始まる。 ◆2028年ロサンゼルス五輪 出場枠は6チーム。既に開催国の米国、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝したベネズエラ、4強のドミニカ共和国の出場は決まっている。日本は来年11月の国際大会「プレミア12」で出場権獲得を目指す。16チームで争うプレミア12ではアジア最上位国と欧州・オセアニアの最上位国に出場権が与えられ、最後の1枠は28年3月までに開催予定の世界最終予選で決まる。 ◆井口 資仁(いぐち・ただひと)1974年12月4日生まれ、東京都出身。51歳。現役時代は178センチ、91キロ。右投げ右打ち。国学院久我山2年時に夏の甲子園出場。青学大では96年アトランタ五輪に出場し銀メダル。96年度ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入団。05年ホワイトソックスを振り出しにメジャーで08年までプレー。09年ロッテで日本復帰し17年限りで引退。その後18年からロッテ監督を5年間務めた。
2026年07月19日 06:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
超満員のマツダスタジアムに鯉党の歓声が響き渡った。広島・栗林良吏投手(30)が7回8安打1失点と力投し、1軍復帰星を挙げた。二回以降、毎回走者を背負いながらも粘りの投球を展開。右内転筋の肉離れから復帰後2戦目の登板で5月15日以来、約2カ月ぶりの5勝目を手にした。阪神打線を手玉にとった117球。背番号20がチームに勢いをつけた。
栗林が拳を握った。2−1で迎えた七回2死一塁。高寺を空振り三振に斬った直後だ。つながれれば中軸と対峙(たいじ)する局面。「ピンチのつもりで投げた」。決め球はフォーク。117球目。伝家の宝刀で流れを断ち切った。
試合の分岐点は二回にあった。2死一、二塁で、熊谷の痛烈なライナーが右足首付近を直撃。一度、マウンドに倒れ込んだ。すぐさまトレーナーらがマウンドへ駆け寄るものの、ベンチに下がっての治療を拒否した。
「(ベンチに下がって治療を受けると)チームの守備の時間が長くなる。投げられるのなら、わざわざ下がる必要ない。『下がりたくない』って言いました」
苦い記憶は、右内転筋を痛め、離脱のきっかけとなった5月22日の中日戦。初回、異変を訴えたとベンチ裏で治療。再びマウンドに戻るものの、打ち込まれ降板した。チームに迷惑をかけたという思いがある。だからこそマウンドを降りるという選択肢はなかった。
「本当に、あれでアドレナリンがより出たというか。絶対に抑えてやるって気持ちになりました。それ以降もずっと、集中を保つことができた」
三者凡退は初回の一度のみ。フルカウントは5度あった。それでも根負けせず四球はゼロ。得点源の森下、佐藤輝は無安打に封じた。
内角を強気に攻められたことも粘投につながった。前日17日に島内の投球が前川の背中を直撃。若虎は「右肩甲骨骨折」と診断された。
初回。先頭・近本の4球目。持丸のサインは内角高めの直球だった。「投げ切れなかったら、打たれるだけだと思った。しっかり割り切らなきゃいけないとこだったと思うし、より集中したというのはあります」。三邪飛に打ち取った。
7回8安打6奪三振1失点で5勝目。新井監督は「本当によく投げてくれた。素晴らしい投球だった」と賛辞を惜しまなかった。
復帰星は、開幕カード以来の本拠地で手にした。「ビジターでの勝利もうれしいですけど、ホームはよりうれしい。勝てて良かったなという気持ち」と声をはずませた右腕。アクシデントを闘志に変えてつかんだ価値ある白星。頼れる右腕が見せた熱き魂が、チームを加速させる。
2026年07月19日 06:00
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
超満員のマツダスタジアムに鯉党の歓声が響き渡った。広島・栗林良吏投手(30)が7回8安打1失点と力投し、1軍復帰星を挙げた。二回以降、毎回走者を背負いながらも粘りの投球を展開。右内転筋の肉離れから復帰後2戦目の登板で5月15日以来、約2カ月ぶりの5勝目を手にした。阪神打線を手玉にとった117球。背番号20がチームに勢いをつけた。栗林のお立ち台は以下の通り。
◇ ◇
−復帰後初勝利。
「うれしいです」
−どんな気持ちでマウンドに上がったか。
「野手を信じて、キャッチャーを信じて投げるだけでした」
−投球を振り返って。
「しんどかったですけど、野手がしっかり守ってくれましたし、二回のピッチャー強襲の打球もあれだけ(サッカー)ワールドカップでいいプレーを見てたんで、サク(坂倉)にいいパスをできれば楽だったんですけど、あれでアドレナリンが出て、七回まで投げられました」
−六回には坂倉が決勝弾。
「サク(坂倉)はもう三日前から僕の時は打ってくれると言ってたので、信じて見てました」
2026年07月19日 06:00
中日5−1巨人(セ・リーグ=18日)――中日は四回にサノーの2ランで先行し、細川のソロなどで加点した。
粘投の涌井が2勝目。巨人は相手を上回る13安打を放ったが、好機を生かし切れなかった。
中日・涌井が仲間とハイタッチするのをよそに、巨人の竹丸和幸(鷺宮製作所)は重い足取りでベンチ裏へ下がった。勝ち投手となった22年目のベテラン右腕と、本塁打2発に泣いた新人左腕。マウンドでのポーカーフェースが代名詞の2人だが、試合後の表情は対照的だった。
竹丸は球団記録に並ぶ7連続三振を奪うなど三回まで完全投球。だが、四回二死二塁で、サノーに対してボールが先行し、内角直球が甘くなって左越えの先制2ランを浴びた。六回には細川にソロを打たれ、6回3失点。10奪三振にも「三振はアウトの一つでしかない。次回は試合をしっかり作りたい」と反省の言葉を並べた。
ここ1か月で3度目の中日戦登板。竹丸の特徴を熟知する相手に対し、シーズン途中から使うシンカーやカットボールで目先を変え、空振りも奪ったが、走者を背負うと、得意の直球とチェンジアップに頼る場面が目立った。これでは、打者の目が慣れてくる2巡目以降、カウントを整えるのも容易ではなくなる。
杉内投手チーフコーチは「他に曲がり球があっても、ピンチの時に使う自信がないのか、消えているというのは(課題として)ある」と指摘し、こう付け加えた。「常に4球種くらいを操りながら、打者の選択に幅を持たせていた涌井の投球を見て、勉強になったはず」
12安打を浴びながらも最少失点でしのいだ先達の姿に、竹丸は「有利なカウントで勝負を続けている」と感じ入った様子だった。敗戦で得た経験を、ステップアップする糧にしていきたい。(井上敬雄)
巨人・橋上監督代行「(イニングの)先頭打者が出塁できなかった。ヒット多くして、得点につながらずだった。(相手投手に)うまくかわされた」
2026年07月19日 05:01
阪神は18日、前川右京外野手(23)が17日に広島市内の病院を受診し「右肩甲骨の骨折」と診断されたと発表した。
2026年07月19日 05:01
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
最後のアウトを取ると、阪神のアンダーソン・セベリーノ投手はド派手なガッツポーズを見せた。ベンチへ戻る前には、帽子をとって、両手を空へ突き上げるお決まりのポーズも決まった。来日から2試合連続無失点。しっかりと結果を残している。
「ランナーを出してしまったのは反省点だと思いますけど、そこからしっかり適応してゼロで帰れば、次につながるかなと思っていました」
走者を出しても、落ち着いていた。1点ビハインドの七回に登板。先頭にストレートの四球を与え、続く打者に1球で送りバントを決められる嫌な流れになった。それでも名原をスライダーで空振り三振。菊池は156キロを計測した自慢の直球で三ゴロに打ち取り、1イニングを無失点に抑えた。
助っ人左腕は、今月4日に入国。そこから超速で調整を進め、2軍戦2試合を挟み、14日に1軍昇格。翌15日の中日戦(バンテリン)で来日初登板を果たしていた。またしても初めて上がる慣れないマウンドで、最初こそ制球に苦しんだがすぐに修正した。
この日は連投中だった岩崎がベンチ外。左腕は若い門別とセベリーノの2人だけだった。これから夏が本格化。中継ぎ陣のコンディションが厳しくなるのは想定される。シーズン途中に加入したドミニカンが、ブルペンを支える存在になっていきそうだ。
2026年07月19日 05:01
「ファーム・西地区、阪神3−3オリックス」(18日、日鉄鋼板SGLスタジアム)
再浮上を目指し、懸命に腕を振った。同点の七回から降格後初登板の阪神・及川は1回無安打無失点。3人斬りの好投で上々の再スタートを切った。
「3人で終われたところは良かった。内容は良くしていけるので、そこを突き詰めて行けたら」
1点が勝敗を左右する緊迫した場面でマウンドへ上がった。先頭の横山聖は初球の直球で二ゴロとし、グラブを一つたたくと、代打・池田を一飛。堀も一直に封じて三者凡退とした。投じた11球中、10球が直球。最速は147キロで平田2軍監督も「ストレートに力があったね」と評した。
昨年は両リーグ最多の66登板でリーグ優勝に貢献した左腕も、今季ここまで防御率4・82で2ホールドと本来の力を発揮できていない。この状況には「全部良くしたいと思っているので。トレーニングも継続しています」と燃えている。「もっともっと全体的に上げていける。スピードだけでいったら平均とかも上げていける」。ここで終わるわけにはいかない。1軍の舞台で再び躍動するため、2軍で結果を求めていく。
2026年07月19日 05:01
「左アキレス腱断裂」からの復帰を目指す阪神の石井大智投手(28)が18日、SGLで捕手を座らせてブルペン投球を行った。同形式でのブルペン投球はすでに4回目だといい、今季中の復帰の可能性がある中で、また一歩前進した。
この日は平田2軍監督も熱視線を送る中、ブルペンで捕手を座らせて、約40球を投じた。変化球全球種を交えながら、左右に打者も立たせた。平田2軍監督は「今までと変わらない。ストレートも力強く投げていた。変化球も全球種を投げていました。肩をしっかり作っているという段階」。久保田2軍投手チーフコーチは「普通に投げられています。後は脚だけ」と話した。復帰に向けたステップとして、シート打撃に登板する日も近そうだ。
春季キャンプ中の2月11日に紅白戦で負傷。同21日に大阪府内で手術を受け、退院した。長いリハビリ生活が始まったが、5月1日には本格的なキャッチボールを再開。6月28日には立ち投げで術後初めてブルペンを使って投球していた。
藤川監督は降雨中止が続いた中での6月25日に、9月に過密日程が予想されることに触れた中で石井についても言及。「石井は今年、ノンキャリアですから戻ってくれば新戦力です」と話していた。虎党も、チームも、本人も、誰もが絶望した2月から5カ月。今季中の復帰も見える驚異的なスピードで、回復を果たしている。
2026年07月19日 05:01
阪神・村上頌樹投手(28)が18日、今月2度目の“コイ料理”へ闘志を燃やした。
2026年07月19日 05:01
「巨人1−5中日」(18日、東京ドーム)
6月に米大リーグナショナルズから移籍した巨人・小笠原が19日の中日戦で1軍戦に初先発する。
相手は24年まで在籍した古巣ながら「いずれは当たるんでね。別に特にないです」と特別な感情はないと強調した。登板に向けて「なるべく平常心を保って。自分のやれることをやります。早く認めてもらえるようにしっかり投げたい」と心境を語った。
2026年07月19日 05:01
「オリックス0−7日本ハム」(18日、京セラドーム大阪)
日本ハムは先発が抑えて打線は着々と加点する絵に描いたような快勝。「あら珍しい。この球場でこの勝ち方。力が抜けて、みんないつものファイターズに戻った感じがしますね」。5カードぶりにカード初戦をものにし、新庄監督の舌も滑らかだった。
中13日で満を持して先発した細野が、7回4安打無失点の好投で3勝目。「ワーストを争うぐらい」という状態で、三振狙いを捨てて打たせて取る投球を心がけたことが功を奏した。ただ、得点圏に唯一走者を背負った七回2死二、三塁では、149キロ内角直球で若月を見逃し三振。「大事なところではストレートで勝負できるピッチャーになりたいと思っている」と胸を張った。
念願の白星でもあった。同学年の進藤との23年度ドラフト1位&2位バッテリーでは、通算8試合目での初勝利。「うれしい。打ち取っても変な球を投げたら、結構注意されたりする。うまいこと怒られながら、ほめられながらやっていた。すごくありがたい」とプロ初登板でもコンビを組んだ相棒に感謝すれば、進藤も「ずっと気にしていた。めっちゃうれしい。さっきも、やっと勝てたねって話をした」と笑みがはじけた。
オリックス戦6連勝で今季50勝にも到達。上位2チームに負け越した嫌な流れを断った。「結果がついてこない中で、カード頭を任せてもらった。ホッとしてます」と安堵(あんど)感をにじませた細野。重責を全うした、価値ある1勝だった。
2026年07月19日 05:01
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
虎党にここ数年の「2番・二塁」は誰かと聞けば、100パーセントに近い割合で同じ答えが返ってくるだろう。そんな“聖域”と呼んでもおかしくないほどの場所に若虎が起用された。阪神・高寺望夢内野手が中野に代わって、二塁では今季2度目の先発出場。代役と言わせぬ、攻守での躍動ぶりだった。
開幕当初は左翼争いを繰り広げ、近本の離脱中は中堅のスタメンで懸命にプレーした。春季キャンプから外野練習に重きを置いていたが、前半戦の終盤に巡ってきたのは内野での起用。普段の練習でノックは受けていたが、久しぶりの実戦で腹をくくった。
まずは初回無死一塁で三塁の佐藤輝からの送球を受け、一塁送球で併殺完成。四回1死では小園の二遊間寄りのゴロも難なくさばいた。するとバットでも見せ場がくる。両軍無得点の五回2死一塁。フルカウントから振り抜くと、右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。
チームとして、栗林からの得点は4月26日の佐藤輝のソロ以来、17イニングぶり。「あの打席は良かったです」。結果的に白星は献上したが、相手バッテリーに嫌な印象を与える一打となった。今後も中野はコンディションを考慮されての起用が続きそう。前川も負傷離脱となり、左翼のレギュラーも現時点では決まっていない。「出るところで頑張れればいいと思います」。高寺が虎のジョーカーになれるかが連覇の鍵を握りそうだ。
2026年07月19日 05:01
「巨人1−5中日」(18日、東京ドーム)
セ・リーグの新人記録に並ぶ7者連続三振を奪っても勝てなかった。
2026年07月19日 05:01
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
阪神は栗林を攻略しきれず、8安打1得点での逆転負けで連勝が「2」で止まった。この日無安打に終わった佐藤輝明内野手(27)は1点を追った八回の打席で、広島・ハーンの胸元にすっぽ抜けてきたあわや死球というボールに怒りの表情を見せた。前日には前川が背中に死球を受け、骨折が判明した流れもあった中で、不穏な空気も漂った敗戦。19日は勝利して、カード勝ち越しを決めたい。
胸元を襲ったブラッシュボールに、佐藤輝は珍しく怒りの表情を見せた。ポーンッとバットを放り投げると、マウンドのハーンをにらみ付け2、3歩前に出た。ベンチで顔を紅潮させた藤川監督が、強い口調で叫び声を上げる。両軍一触即発ムードも漂う中、4番は息を吐いて感情を抑えた。
1点を追う八回、1死で迎えた打席。2ストライクからの3球目、150キロがスッポ抜けた。仕切り直して4球目のファウル後、スライダーに手を出して空振り三振。ベンチに戻っても怒りは収まらず、ヘルメットをイスに4度たたきつけた。普段、あまり感情を見せないだけに珍しい姿だ。
前日からの流れがあって、感情が前に出たか−そんな問いに試合後、佐藤輝は無言でうなずいた。17日の同戦では七回。前川が島内から背中付近に死球を受けた。起き上がることができず交代後、試合中に広島市内の病院に直行。「右肩甲骨骨折」の重傷だった。かわいい弟分の離脱はチームとしても大きな戦力ダウン。怒りは募っていた。
藤川監督も短い言葉に怒気を含んだ。「また明日、普通に試合をするだけです。お疲れさまでした」。今月上旬の3試合連続本塁打に目を細め、スタメンで起用していた若手ホープの離脱。4月26日の広島戦(甲子園)では、近本が左手首付近に死球を受け、骨折で長期離脱を余儀なくされた。17日の試合後に強い口調で苦言を呈していた。
「ある程度、我慢をしていますが、タイガースは死球が多い。投手がインコースに投げるには技術が必要。技術の引き上げをしてもらいたいというのが、公に言えることかなと」。1試合3死球を受け、広島ベンチに向けた“警告”。そして。この抜け球に唇を震わせた。藤川監督、佐藤輝ともに言葉にはしなかったが、フラストレーションは募っている。
この日は23年に28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さんの命日。同期入団の梅野や、鳴尾浜で共に汗を流した大山、熊谷らも安打を放ち勝利を目指したが、あと一歩、広島の先発・栗林を攻略できなかった。連勝は2で止まり、2位・巨人と1差。厳しい戦いが続く中、4番は「また明日、頑張ります」と短い言葉で決意を語った。不言実行−思いはバットに込める。
2026年07月19日 05:01
「広島2−1阪神」(18日、マツダスタジアム)
燃やし続けた勝利への執念に、スタンドの虎党たちが沸き立つ。シャープなスイングと球際の強さに、期待を抱かざるを得ない。攻守にわたる躍動は、タフな夏場の戦いに向けた大きな光。1軍再昇格した阪神・立石が「6番・左翼」で即先発出場して、存在感を発揮した。
見せ場はいきなり訪れた。二回2死で2ボールから相手先発・栗林のカットボールを強振した。強烈な打球は、あっという間に中前へ抜けるチーム初安打。「コントロールもいい投手というのも分かっていたので、しっかり振っていこうと思ってました」と受け身にならず、快音につなげた。
1軍での安打は6月10日・ソフトバンク戦(ペイペイ)以来38日ぶり。6月30日のファーム・広島戦(由宇)では栗林から右翼に2ランを放っており、舞台を1軍に移しても好結果を収めた。チームは栗林に2勝目を献上し、対戦防御率は0・87。今後も顔合わせの可能性があるだけに、若虎の奮起は肝要になる。
「(安打は)出ないよりは出た方がいい。ヒットが出てない中で自分が出て点は入らなかったですけど、チャンスメークできたことは良かった」と自己評価は及第点。試合前には17日の一戦で死球を受けた前川の「右肩甲骨骨折」が判明。代役としての出場機会で、価値ある働きを見せた。
守備では四回2死でモンテロの左前へ落ちそうな打球をダイビングキャッチ。「捕れて良かったです」と収穫を持ち帰った。屋外球場の左翼守備に就くのは5月20日・中日戦(甲子園)以来だったが、体を張ったプレーでナインを鼓舞した。
5月19日の1軍デビューから鮮烈な躍動を続けてきたが、6月17日に2軍降格。同16日の西武戦で4打席連続三振に倒れると、悔しさで目を真っ赤にした。課題に向き合いながら研さんを積み、戦いの舞台に戻ってきた立石は「今日に関しては悪いアプローチじゃなかったと思います」と振り返った。虎の近未来を担う若虎には、まだまだ大きな仕事が待っている。
2026年07月19日 05:01
「オリックス0−7日本ハム」(18日、京セラドーム大阪)
オリックスは今季11度目の零敗と3度目の4連敗で、5月に最大10あった貯金を使い果たし、4月13日以来の勝率5割となった。
先発のジェリーが5回4失点。打線も細野に四回まで無安打に抑えられるなど、散発5安打では勝てない。岸田監督は「もう一回、かみ合うようにやっていくしかない。ぎりぎりいっぱいのところ。必死に戦っていかないといけない」と前を向いた。