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2026年07月26日 17:55
新生ゼロワン26日千葉・浦安大会の「火祭り」Bブロック公式戦で、中嶋勝彦(38)が佐藤嗣崇(山梨プロレス祭り)に快勝。4勝1敗で勝ち点8のブロック単独首位で公式戦を終え、優勝決定戦(8月7日、東京・後楽園ホール)進出を決めた。 試合は、目まぐるしい攻防が繰り広げられた。中嶋は序盤から組み合うと見せかけて強烈なローキックを繰り出し、自慢の蹴りを多用して見せ場をつくった。 佐藤からはエルボー、オクラホマ・スタンピードの猛攻にあった。それでも立ち上がってミドルキックを浴びせたが、MADE IN JAPANを決められてしまう。 それでも中嶋はハイキックやバックドロップと技を重ねていく。最後はバーティカル・スパイク(垂直落下式ブレーンバスター)でぶん投げ、胴締めスリーパーでギブアップ勝ちを収めた。 激闘を制した中嶋は「初の火祭り、王手だ。後楽園で俺が火祭り刀、そしてゼロワンの夏の大イベントを制して、俺が夏男になってやる」と拳を握った。 また、Aブロックは田中将斗が勝ち点8の首位で終了し、7日後楽園大会での一騎打ちが決定した。
2026年07月27日 17:48
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)=大橋=と、WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が27日、出身地の神奈川県座間市で行われたイベント「ざま井上兄弟キッズチャレンジフェスタ」に出席した。参加した150人の小学生と質疑応答を行った後、それぞれのベルトを触らせたり、さらにミット打ち体験では尚弥の発案で世界王者自ら約30分ミットを持ってパンチを受けるという神対応でイベントを盛り上げた。
ボクシング体験の時間に尚弥が動いた。ミット打ちのエリアに飛び入りで参加すると自らミットを持ち、小学生1人1人に声を掛けながらパンチを受けた。その後、拓真もミットを持って参加。ほとんどの子供がボクシング未経験者ながら、現役世界王者を相手にパンチを打ち込んだ後は一様に笑顔で、一度終わった後も並び直し、長蛇の列は途切れることがなかった。
イベントを終えた尚弥は「子どもたちも楽しんでくれて、夏休みの思い出をつくれたのはよかった。地元の子どもたちからしたら、テレビに出ている(同郷出身の)スポーツ選手の自分たちと触れ合える機会はいい経験になるかなと」と語った。急きょミット役を務めたことについては、「最初(の予定)は30分の体験コーナーを僕らは(会場前方に)座って見ているだけだった。(ミット打ちを)見て色々アドバイスをしていくっていう話だったんですけど、実際にミットを持って触れ合えた方が子供たちもいい思い出になるかなと思って。ま、そんな軽いノリです」とニヤリ。「子供たちが今日(参加して)どう思ったか。夏休みの思い出の1つとして、どれだけの思い出になったかっていうのが大事」とうなずき、拓真も「先に兄がミット持ちをやってたので、それになんか便乗して触れ合えたらなっていう感じです」と同調した。
イベントは申し込み総数462人から抽選で選ばれた座間市在住の小学生150人が参加した。質疑応答のコーナーでは、子どもから現在の目標を聞かれ、尚弥は「今33歳で、プロボクサーという職業をできるのも残り数年。小学1年から始めたボクシングを辞めたときに、良かったと思えるような引退の時を(迎えられることを)目標にこれからやっていきたい」と本音で語った。
また、拓真は昨年11月に世界王者に返り咲き、元世界4階級制覇王者の井岡一翔(37)=志成=を撃破して初防衛に成功。9月27日に那須川天心(27)=帝拳=との再戦が決まったが、その後の展望として「今ベルトを1本しか持っていない。兄みたく、4本集めたいのが目標」と決意を込めた。
2026年07月27日 17:04
米国・AEWのPPV「AEW REDEPTION」(カナダ・モントリオール)が26日(日本時間27日)に放送され、シングルの2大女子ベルトで王座移動が起こった。
元AEW女子世界王者の志田光は、1日の「DYNAMITE」でTBS王座を初戴冠。この日が24歳の誕生日だった新星マヤ・ワールドの挑戦を受けた。序盤から志田のペースで試合が進んだが、なかなか3カウントが奪えない。余裕の笑顔から仕掛けたファルコンアローも決まらず、レフェリーにくってかかった。焦った志田はマヤに突進するも、カウンターのブロックバスターホールドで投げつけられた。これを返せず、まさかのカウント3を奪われた。志田はわずか在位25日で、同王座を手放すことになった。
一方のマヤは、首の負傷で直前にドクターストップがかかった太陽神Sareeeに代わり、6月のオーエン・ハート杯女子トーナメントに出場。直前に最愛の兄を交通事故で亡くしていたが、悲しみを乗り越えて決勝まで勝ち上がった。決勝はメルセデス・モネに敗れたものの、勢いをつなげてメジャー団体初戴冠を果たした。
AEW世界王者のテクラは、ウィロー・ナイチンゲールと王座戦。ジュリア・ハート、スカイ・ブルーの「トラインアングル・オブ・マッドネス」で、女子プロレス「スターダム」のトライアングル王座を保持するが、仲間のピンチにスカイが現れてウィローを挑発する。
だが、ウィローは場外でガットレンチ式パワーボムを放ってスカイをKO。テクラはリングの戻ってきた挑戦者に得意のスピアーをぶっ放す。続けてとどめのストンプにいくが、かわされて逆さ押さえ込みをくらってしまう。ウィローの巨体が乗ったバックスライドを返せずフォール負け。今年2月にクリス・スタットランダーから同王座を奪ってから、在位165日でベルトを失った。
かたや日本でもおなじみのウィローは、同王座初戴冠。メガイベント「ALL IN LONDON」(8月30日=日本時間31日、英ロンドン・ウェンブリースタジアム)では、オーエン杯覇者モネの挑戦を受けることになった。
2026年07月27日 14:19
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)=大橋=と、WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が27日、出身地の神奈川県座間市で取材に応じた。井上尚は5月2日の東京ドーム大会で中谷潤人(28)=M・T=を下したが、「自分的には10月に(次戦を)やって、2月に(ビッグマッチを)やってがベストだが、色々事情があってできない」と年内は試合を行わないことを明言。年明けに想定される次戦については、スーパーバンタム級にとどまってWBA世界バンタム級スーパー王者“バム”ジェシー・ロドリゲス(26)=米国=を迎え撃つか、フェザー級に上げるかの2択に絞っていると明かし「あとはバムの動向次第」と語った。
井上尚は4月にTikTokのライブ配信に出演した際、「(中谷戦後に)1つやりたいなと思っている試合がある。それが終わればラストの挑戦でフェザー級(に上げる)」と発言していたが、その相手がバムであることを初めて公式に認めた。来年2月頃に日本での対戦計画が浮上しているが、「ぶっちゃけスーパーバンタムは体重的にまだまだいけるし、フェザーってなると無理して上げることになる。バムが望んで(試合を)やりたいんであれば僕は(スーパーバンタム級で)待ちますよと。それで、TikTok配信はああいう発言した。あとはバムの動向次第」と明かした。
バムはバンタム級転向初戦となった6月のアントニオ・バルガス(米国)戦で3階級制覇を達成したが、フィジカル面などで課題も残した。待望論はやや後退したが、井上尚は「やるとなれば慎重に(相手を)過大評価(して準備)するだけ。周りが言っているような評価にはならないが、自分は無理して(階級を)上げてきているので、スーパーバンタムが目一杯の選手ではないから、結局フレームや体のサイズもバムと変わらないすから。そこがどう結果に出るかはやってみないとわからない」と語った。
ただ、あくまで「残り数年」という自身のキャリアプランを優先する考えも示し、「僕はバムにこだわっているわけじゃない。バムがバンタム級でもう少しやりたいなら、自分はもうフェザー挑戦も考えてます。2月あたりにできるなら(バムと)やります。ただ、もうちょい(時期が)延び延びになるのであれば別にそこまでバムにこだわっているわけではないので、全然自分の道を進みます」と断言した。
一方、現バンタム級王者のバム陣営は、WBC同級王者の井上拓真との対戦にも意欲を示している。バンタム級での4団体統一を目標に掲げた井上拓は、バム戦について「前にもXでも反応したが、僕は全然やりたい。統一戦であれば誰とでもやりたいし、向こうが本当にやってくれるなら喜んでやります」と歓迎した。
この日、2人は地元で行われたイベント「ざま井上兄弟キッズチャレンジフェスタ」に出席し、参加した150人の小学生を相手にミットを持ってボクシング体験会をするなど交流を楽しんだ。
2026年07月27日 13:45
米国・AEWのPPV「AEW REDEPTION」(カナダ・モントリオール)が26日(日本時間27日)に放送され、AEW世界王者のケニー・オメガ(42)が、TNT王者ケビン・ナイトの挑戦を退け、メガイベント「ALL IN LONDON」(8月30日=同31日、英ロンドン・ウェンブリースタジアム)に駒を進めた。
2026年07月27日 11:34
ボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)=大橋=と、WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が27日、出身地の神奈川県座間市で行われたイベント「ざま井上兄弟キッズチャレンジフェスタ」に出席した。参加した150人の小学生に5月2日の東京ドーム大会でともに防衛に成功した勝利報告をするとともに、ミット打ち体験では世界王者自ら約30分ミットを持つなど交流を楽しんだ。
子どもたちとの質疑応答のコーナーでは、現在の目標を聞かれた。尚弥は「世界王者になって13年になります。世界王者としての目標というよりも、今33歳で、プロボクサーという職業をできるのも残り数年。小学1年から始めたボクシングを辞めたときに、良かったと思えるような引退の時を(迎えられることを)目標にこれからやっていきたい」と本音で語った。また、世界王者になった後の心境として「ボクシングを始めて世界王者が目標だったが、なってみたらゴールではなくてスタートだったんですよ。今も目標、ゴールがわからずにやっている段階。みんなも目標を達成したときにどう感じるかは大事。到達してみたら景色が違って、ここからがスタートなんじゃないかと感じる」と自身の考えを明かした。
その真意について「無敗で迎えられるのか、(フェザー級に)1つ階級を上げた先にどんな結末が待っているかはわからない。今ピタッと辞めれば、それはそれで(輝かしい)ボクシング人生の結果として誰も文句の言えないもので引退できると思うが、ここからまだまだ挑戦していきたいので(どうなるかわからない)」と、浮上しているWBA世界バンタム級スーパー王者“バム”ジェシー・ロドリゲス(米国)とのビッグマッチや、5階級制覇を念頭に語った。
また、試合後に食べたいものは?との問いには、尚弥はしばらく考えた後に「カップラーメンです」と回答。「強くなるために減量でいい食生活と、量も減るので、なかなか食べたいものが食べられないので、その時期に食べられないラーメンだったり、マクドナルドとかを食べたくなります」と、意外な答えで驚かせていた。
2026年07月27日 10:26
Netflixで話題の恋愛リアリティー番組「ラヴ上等」の8月4日から配信されるシーズン2のティザービジュアルなどが公開され、話題となった。
ビジュアルの中で中央に映っている全身タトゥーの男性は、人気格闘技イベント「ブレイキングダウン」の選手でもある尾田優也。SNSなどでは「顔が良すぎる」、「尾田優也出てんの激アツ」、「全身刺青のえぐいやつ尾田優也なのかよ笑」、「あのだるまの刺青は尾田優也」、「華あるな」、「センターの男小指がないのガチすぎてビビる」、「マジかよ。どっかで見たことあると思ったら」、「大丈夫?」との声が上がっていた。
「ラヴ上等」は元暴走族など元ヤンキーが出演し、「恋も喧嘩も命懸け」をコンセプトに共同生活を送りながら愛を追及していくリアリティーショー。第1弾から大きな反響を呼んでいる。
尾田は北関東の喧嘩自慢としてBD9から登場し、シェンロンを撃破。BD18では虎之介に敗れたが、BD19では富永啓悟を下し2勝目をあげている。
2026年07月27日 08:00
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が史上初めて、1場所での大関復帰と優勝を同時に達成した。本割で関脇熱海富士に押し出されて12勝3敗で並ばれたが、優勝決定ともえ戦で熱海富士、大関霧島を連破。左足のケガを乗り越え、3場所ぶり3度目の賜杯を抱いた。4度目の技能賞も獲得し、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)では再び横綱を目指す戦いに臨む。
◇ ◇
安青錦が所属する安治川部屋は、名古屋場所の宿舎を愛知県日進市の愛知学院大キャンパス内に構える。安治川親方(元関脇安美錦)が「安いしうまい」と語る学食を利用する機会は多い。
安青錦は名古屋めしについて「手羽先が好き。ちょっと甘いタレをかけた」と語り「大学食堂もおいしい。学生がいるところで飯を食うことは、なかなかない。僕は大学に入っていないので、ちょっと楽しみ」と続けた。ウクライナ侵攻がなければ「国の大学で相撲を続けていた」と語るだけに、いい息抜きになっている。
昨年から宿舎を構え、学生らにも慣れられたという。「甘めのタレで唐揚げ丼みたいなのをよく食べる。しょうゆラーメンもおいしい」と語る。
ご飯は大盛りか?と質問すると「大盛りはあんまり好きじゃない。ガッと来たら嫌で、中ライスを2回頼むタイプ。焼き肉屋さんで大盛りが出る時もあるけど、焼き肉だったらご飯を少なめに出して、肉をたくさん食わした方が売り上げになるんじゃないか。ちょっと商売を教えてあげようかな」と笑顔で回答した。
土俵での厳しい戦いの中、日々の生活にユーモアを加え、それを卓越した日本語で説明する姿も安青錦の魅力だ。(デイリースポーツ・山本鋼平)
2026年07月27日 07:00
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が3場所ぶり3度目の優勝を決めた。
2026年07月27日 06:00
Sareee(30)と彩羽匠(33)のタッグ「スパーク・ラッシュ」が、マーベラス8月8日後楽園大会のシングル決戦で負けたら解散の十字架を背負うこととなった。
スパーク・ラッシュの2人は、26日の千葉・船橋大会で桃野美桜、暁千華組に勝利。試合後は敗れた2人の求めに応じ、Sareeeが桃野と、彩羽が暁とそれぞれ一騎打ちで激突(8月8日、後楽園)することが決定的となった。
事件が起こったのはこの後。彩羽が後楽園大会への意気込みで「もし負けることがあったら…」と言ったところで、1人の観客から「やめろ」とのヤジが飛んだ。これを受けた彩羽が「おう、やめてやる。もし負けることがあったら、やめてやる。そのぐらいの覚悟をこっちは背負ってるんだ」と言い放ったのだ。
バックステージで発言の真意を問うと、横からSareeeがすかさず「どっちかが負けたらスパーク・ラッシュ解散でいいでしょ。マーベラスのビッグマッチでしょ? 火をつけたいじゃん、燃えたいじゃん。じゃないと面白くもなんともないよ」と、なんと両シングル戦を負けたら解散マッチへ変更するプランをぶち上げ。
彩羽も「勢いで言った部分はある」と逡巡しながらも「吐いた唾は飲み込めない」と了承。「勝てるに決まってる。リスクを背負おうぜ」と覚悟を決めた。ノンタイトル戦が、まさかの大一番へと変貌を遂げてしまった。
2026年07月27日 06:00
朝倉未来戦に王者として立てるか。DDT26日の後楽園大会で、バカサバイバーこと青木真也(43)のKO−Dタッグ王座挑戦が決定した。
青木はこの日の第1試合で宮脇純太(ノア)と対戦。関節の奪い合いや押さえ込み合戦を繰り広げると、最後は宮脇のサンシャインクラッチをエビ固めで切り返して3カウントを奪った。すると試合後、宮脇から「僕、もっと青木さんと一緒にプロレスがしたいです。お願いします」とコンビでの王座挑戦のラブコールを送られた。
これに「わかった」と応じた青木は宮脇とともにすぐに行動に移し、第5試合のKO−Dタッグ王座戦後のリングに登場。正田壮史、高鹿佑也組を下してV3に成功したクリス・ブルックス&HARASHIMAに宣戦布告し、8月11日の東京・両国国技館大会での王座戦が決まった。
その後、青木はこの決定を受けて「青木、宮脇組で挑戦とはずいぶん小ぶりだな」と自嘲しつつ声をしゃがれさせる。それでも「宮脇のヤロー、俺に乗ってきたってことはすっかり反ノアじゃないか。フリーの外様レスラーである俺と反ノアの宮脇、お互いDDTに染まりすぎてるんじゃないか?」と不敵な笑みで闘志をみなぎらせた。
タイトル戦は未来と対戦する「超(スーパー)RIZIN.5」(9月10日、京セラドーム大阪)の1か月前に行われるが、調整に影響がないか問われると「大丈夫だ。日々変わらない日常を過ごす」とベテランの貫禄。そして「DDTの王者がRIZINに上がれば、高木三四郎がいい思いをできるだろ。だから、高木三四郎のために取るよ。だって、もしここで取れば、RIZINで『現KO−Dタッグ王者』として紹介されることになるじゃないか!」とメガネを光らせながら団体愛を口にした。
最後に青木は「それはそれとして、ONEが40歳定年だったのはマジで初めて知ったよ」とわざとらしく両手を広げてみせる。
昨年まで格闘技戦の主戦場とした「ONEチャンピオンシップ」のチャトリ・シットヨートンCEOが青木の放出は40歳を超える年齢が理由だったとの趣旨の発言をしたことを踏まえ「ということは、俺を定年後に2年も嘱託職員として雇ってくれていたということか…。うれしい限り。チャトリには感謝しかない。マジで!」と口走ると、自転車で水道橋の雑踏から走り去った。
2026年07月27日 05:01
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が史上初めて、1場所での大関復帰と優勝を同時に達成した。本割で関脇熱海富士に押し出されて12勝3敗で並ばれたが、優勝決定ともえ戦で熱海富士、大関霧島を連破。左足のケガを乗り越え、3場所ぶり3度目の賜杯を抱いた。4度目の技能賞も獲得し、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)では再び横綱を目指す戦いに臨む。霧島は再び綱とりに挑み、熱海富士は大関とりに初挑戦する。
クールな男が土俵でほえた。安青錦は優勝の勝ち名乗りを受ける直前、感情の高ぶりを抑えられなかった。崖っぷちからの賜杯。大関復帰ではなく優勝を目指す−。大関陥落後に師弟で立てた目標を達成した。
「初優勝くらいにうれしい。(心と体)どっちも大変でした。自分は1回上がって終わる人間じゃない、という思いが強かった。しっかり頑張りました」
その力はどこに残っていたのか。本割で熱海富士に一方的に押し出されて臨んだともえ戦。霧島を破って優勝に王手をかけた熱海富士に、頭を付け左前みつを引いて食らいついた。出し投げでぐらつかせ、もろ差しとして寄り切った。霧島には左下手を引いて食らいつき、左の外掛けで崩して前に。最後は右で渡し込みながら寄り切った。
過去6人、7例しかなかった大関への特例復帰。10勝が必要な中、4日目に初黒星を喫しても「いい勉強になった」と心は落ち着いていた。不安を抱えていた左足首、8日目の取組で親指も負傷。大きく腫れた左足を引きずりながら戦った。
八角理事長(元横綱北勝海)は「満身創痍(そうい)で気持ちしかない」とうなり、有言実行の優勝に「なかなか言ってできるものじゃない。大したものだ」と称賛した。
6月のパリ公演では、戦禍のウクライナからドイツに移り住んだ両親を招いた。現地で一緒に観光し、最新のスマートフォンを贈った。以前の機種は、2021年欧州選手権の優勝賞金で購入。「両親はうれしくて長年使いたかったのでは。もっといいプレゼントができたら」と語り「これも相撲のおかげ。相撲に恩返ししたい」と語っていた。
その気持ちは、表彰式の国歌斉唱で表れた。「君が代」をしっかり口ずさんだ。初優勝の昨年九州場所ではたどたどしく「おかみさんとずっと練習していた。もっとうまく歌えるようになる」と胸を張った。幕内の取組開始が約50分遅れ、優勝が決まったのは午後6時10分。花道でまげを整え、汗がひかないままでしっかり歌った。
秋場所は大関として、再び横綱を目指す戦いが始まる。苦しみ抜いた優勝。「これはしないといけない経験だった。経験した方がさらに強くなれる」。不屈の22歳は力強く言い切った。
◆安青錦新大(あおにしき・あらた=本名・ダニーロ・ヤブグシシン)2004年3月23日、ウクライナ・ビンニツァ市出身。ロシアのウクライナ侵攻後、22年4月に来日。22年12月に安治川部屋に入門した。23年秋場所で初土俵。24年九州場所新十両。25年春場所新入幕。新関脇の同年九州場所で初優勝し大関昇進。26年初場所で新大関優勝。同年夏場所に関脇に番付を落とした。優勝3回。殊勲賞1回、敢闘賞2回、技能賞4回。金星1個。得意は右四つ、寄り。しこ名の由来は師匠の安治川親方(元関脇安美錦)のしこ名から「安」、ウクライナの国旗と瞳の色から「青」。下の名は角界入りの恩人である山中新大さん(現関大職員)から。182センチ、142キロ。
2026年07月27日 05:01
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が史上初めて、1場所での大関復帰と優勝を同時に達成した。
2026年07月27日 05:01
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が史上初めて、1場所での大関復帰と優勝を同時に達成した。本割で関脇熱海富士に押し出されて12勝3敗で並ばれたが、優勝決定ともえ戦で熱海富士、大関霧島を連破。左足のケガを乗り越え、3場所ぶり3度目の賜杯を抱いた。4度目の技能賞も獲得し、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)では再び横綱を目指す戦いに臨む。
◇ ◇
−壮絶な決定戦だった。
「まあ、やりきったなという感じです」
−大関に復帰し、優勝も手にした。
「けがで休場して、大関陥落は確定だったので、師匠に来場所は10番じゃなくて、優勝を目指して頑張ろうって言われたので、ここで優勝できてすごくうれしい」
−本割で負けた後の立て直しは。
「どんなことがあっても対応できるよう、自分の相撲を取りきろうと思った」
−ともえ戦の2番は。
「我慢強く自分らしい相撲を取れたので、結果につながったのでは」
−ともえ戦の熱海富士戦への意識は。
「特に。自分の相撲を取りきろうとした」
−休場明け。何が結果につながったか。
「ケガをして関脇まで落ちて、自分自身に悔しさというか、自分はここで終わる人間じゃないという思いが強かった」
−経験が生きたか。
「昨年はこのIGアリーナで、あと一歩のところで敗れてしまった。今年は名古屋の皆さんに熱い相撲を見せれたらいいなと思って臨んだ」
−体の状態は。
「思ったより、体はしっかり動いていたので良かった」
−大関として来場所はどんな相撲を取るか。
「安青錦らしく、我慢強く相撲を取って、また一番上の番付を目指していく」
2026年07月27日 05:01
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が史上初めて、1場所での大関復帰と優勝を同時に達成した。本割で関脇熱海富士に押し出されて12勝3敗で並ばれたが、優勝決定ともえ戦で熱海富士、大関霧島を連破。左足のケガを乗り越え、3場所ぶり3度目の賜杯を抱いた。4度目の技能賞も獲得し、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)では再び横綱を目指す戦いに臨む。霧島は再び綱とりに挑み、熱海富士は大関とりに初挑戦する。
霧島は悔しさを押し殺すように眉をひそめた。支度部屋では両腕のテーピングを取りながら目をつむる。優勝決定戦で1勝もできず「今日は何もできなかった」と振り返った。
熱海富士に敗れたものの、安青錦が熱海富士に勝ったことで再び土俵に上がるチャンスを得たが、安青錦に寄り切られた。「自分の相撲を取らないといけない」と気合を入れ直したが振るわなかった。それでも今場所は12勝を挙げ、来場所に再び綱とりの望みをつないだ。
2026年07月27日 05:01
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が、大関霧島、関脇熱海富士との優勝決定ともえ戦を制して、12勝3敗で3場所ぶり3度目の優勝を果たした。左足首や左足親指のけがに耐え、11日目に10勝目をマークして、規定により1場所での大関復帰と栄冠を手にしたまな弟子を、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)も絶賛した。
水付けが始まる前、安治川親方は心配そうな表情を浮かべながら、安青錦の姿を待った。「足を引きずっているのかな。我慢したんでしょ。たいしたもんだよ」。弟子と対面すると、にこりと笑って右手で握手。「よく頑張ったな」と抱擁し、フラッシュを浴びる中で水付けが始まった。
大関復帰が懸かった今場所。それでも、目標は優勝だと安青錦に覇気を送り続けた。「ぶれずにやってこられましたね」。先場所休場の要因である左足首は万全ではない中で、手にした栄光。「痛かったなと思うし、相撲が取れるような状況ではなかったけど、その中で土俵に上がり続けたというのは成長したところ。よく頑張ったなと思っています」と、まな弟子の奮闘に目を細めた。
霧島、熱海富士を交えた三つどもえの優勝決定戦は、何よりも無事を願って見守った。「本割で勝負だと思っていたので、決定戦はけがなく終わってくれればという思いで見ていました。信じて待っていましたけど、ここまでの結果で来るとは思っていませんでした」。満身創痍(そうい)な体にムチを打って、激闘を制したまな弟子の姿を目に焼き付けた。
大関に復帰する来場所は、再び新たな景色を見るための戦いが始まる。「(大事なのは)気持ちがぶれないこと。ずっとこの相撲を信じてやってきていますから」と安治川親方。酒を口にし「うまい!」とうなった安青錦を、温かいまなざしで見つめた。