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2026年08月08日 05:01
「阪神2−3中日」(7日、京セラドーム大阪) 勝利目前の最終回に、球場が悲鳴に包まれた。阪神は必勝リレーで逃げ切りを図った中、九回2死からまさかの逆転負け。抑えのドリスが3失点と踏ん張れなかったが、藤川監督は「今まで、しっかりやってきていましたからね」と責めることはなかった。 2点リードの九回に大暗転した。先頭・福永からの連打と細川への四球で無死満塁。1死後、石川昂の内野ゴロの間に1点を献上するも、あと1死に迫った。しかし2死二、三塁から代打・阿部に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びて試合をひっくり返された。約2週間ぶりのホームゲーム。京セラドームは歓喜の六甲おろしではなく、ファンのため息で充満した。 ドリスの失点は7月11日・ヤクルト戦以来9戦ぶり。3敗目を喫した守護神は「あきらめることなく、いつも上を向いてやりたいと常に思っている。“今日はそういう日だったな”と思う」と敗戦を潔く受け止めた。1点差の惜敗だったが、追加点を取りきれなかった展開も終盤に響いた。 初回に幸先良く2点を先制するも、二回以降は高橋宏に1安打投球。今季3戦3勝と好相性を誇っていた相手右腕から、完全に主導権を握れなかった。六回は先頭・近本がアブレウから四球を選ぶも、中野がフルカウントから空振り三振。スタートを切っていた近本の二盗も失敗に終わり“三振ゲッツー”で好機の芽がしぼんだ。 指揮官は「年間(を通して試合を)やっていると全部が全部、きちっと取れることもないと思いますから。明日また、どういうゲームにできるかというところですから」と視線を上げた。 3度目のベンチスタートとなった大山については「人工芝(の球場)が続きますから」と疲労を考慮しての起用だと説明した。2位・巨人も敗れたため、1ゲーム差は変わらず首位はキープ。「しっかりとチームを一つにして明日に向かう、ということですね」と藤川監督。ナイン一丸で勝利だけを追い求めていく。 ◆九回2死からの悪夢… 九回2死までリードしており勝利まで残り1アウトの状況から逆転負けしたのは、最近では7月24日・巨人戦(甲子園)で、この試合の先発も才木だった。状況はスコア1−0で迎えた九回2死三塁のピンチから完封勝利を目指した才木がダルペックを2ストライクに追い込むも逆転2ランを被弾。直後の九回の攻撃で味方打線が同点に追いついたが、延長十回に再び巨人に勝ち越しを許し、そのままチームは敗戦した。
2026年08月08日 06:00
「DeNA2−1広島」(7日、横浜スタジアム)
広島の森下暢仁投手(28)が約1カ月ぶりの1軍登板に臨み、7回5安打2失点の好投を見せた。打線からの援護が乏しく、7敗目を喫したものの、ファームで磨き直した直球と切れ味抜群だった落ち球を軸にピンチを切り抜けていった。チームは3連敗で最下位脱出はならず、今季ワーストタイとなる借金「16」となった。
マウンド上で示した好結果とチームの勝敗がかみ合わない。汗を飛ばしながら投じた112球が報われることはなかった。敗戦の瞬間をベンチ最前列で迎えた森下は「『やれると思う』と上がったマウンドでチームを勝たせたかった。そこは本当に悔しい思い」と自らの黒星を受け入れた。
「初回もそうですし、六回もそうですけど、大事なところで簡単に点を取られてしまった」。二回から五回は4イニング連続で三者凡退。全体を通して安定していたからこそ、失点シーンが目立つ結果になった。初回は2死から筒香に浮いたカットボールを捉えられて左翼席に先制アーチを被弾。1−1の六回は先頭への安打から得点圏に走者を背負い、度会に左翼線への勝ち越しの適時二塁打を浴びた。
それでも後続を断って、傷口を最小限に食い止めると、続投した七回の無死二、三塁の大ピンチでも動じない。松尾に対してフォークを連投して空振り三振に斬り、勝又を投ゴロ。2死満塁となった後、代打・佐野を二ゴロに打ち取ると、3度に渡って力強く手をたたいて、この登板に懸ける思いを表現した。
7月10日・中日戦(バンテ)で5回6失点で敗戦投手となった翌日に登録抹消。プロ7年目にして、不調を理由にした期限を定めないファーム調整は自身初だった。ファームでは約3週間にわたって、試合には登板せずに練習で己を見つめ直した。ブルペン投球では「基本的に真っすぐを投げてきた」。今年は「手応えがあった」という直球がなぜ打たれたのかを分析しながら、試行錯誤を重ねてきた。
7月31日のファームリーグ・阪神戦(SGL)では7回無失点で150キロ前後の球を連発していた。この日も最速は150キロを記録し、「良かったのかなと思う」と一定の満足感。「いろんな方にサポートしてもらって、こういう形で戻ってこられたので、そこがまず一番。自分がどうこうというより」と続けた。
チームは3連敗で一日での最下位脱出ならず。苦境にはあるものの、CS圏の3位・ヤクルトとはまだ4差でもある。「とにかく勝っていかないといけないので。次に向けて準備していきたいと思います」と前を向いた森下。次回登板では白星をつかみ、“復肩”を証明する。
◆広島・菊地原投手コーチ(森下について)「非常に投球自体は良かったんじゃないかな。真っすぐの質がいいからこそ、変化球も生きてくる。負けてしまったんですけど、次につながる投球ができていた」
2026年08月08日 05:01
「ファーム・交流戦、ハヤテ4−7阪神」(7日、ちゅ〜るスタジアム清水)
指揮官も納得の流し打ちで初回の猛攻を締めくくった。阪神・嶋村が初回の適時二塁打を含む2安打2打点の活躍。「明日も継続していけるように」と次戦を見据えた。
初回は押せ押せムードで打席が巡ってきた。1番・岡城からの怒濤(どとう)の4連打で3点を先制し、なおも無死三塁。「最近当たりが出てなかったので、気負わず自分のスイングを」と、高めに浮いてきたカットボールに逆らわなかった。左翼線に運んだ一打。平田2軍監督も「最近、ちょっと強引になってたんでね。彼本来の打球がやっと出た」と評価した。
この日はDHでの出場だったが、6日の試合は本職の捕手でフル出場。さらに、一塁、外野とファームでの時間を有効活用し、オプションを増やしている。「試合に出るためにやっているので、プラスに捉えている」と嶋村。貪欲に出場機会を狙う。
2026年08月08日 05:01
「阪神2−3中日」(7日、京セラドーム大阪)
今年もブラックユニホームで豪快アーチを放った。阪神・佐藤輝明内野手(27)が初回に23号2ランをバックスクリーン右に運んだ。7月26日の巨人戦以来、7試合ぶりの一発でリーグトップ25本塁打の森下を猛追。チームは守護神ドリスが救援に失敗して痛恨の逆転負けを喫したが、巨人も敗れたため単独首位は変わらず。8日こそ黒虎ユニで今季初勝利をつかみ、再びVロードを加速させる。
甲子園を高校球児たちに譲り、夏の風物詩となった京セラでのホームゲーム。真っ黒の戦闘服で威圧感を増した佐藤輝が豪快な一発を放った。7試合ぶりの23号2ランは後半戦の初本塁打。「チャンスの場面でしっかり仕留めることができたので良かったです」。悔しい逆転負けとなったが、関西の虎党を喜ばせた。
初回2死三塁。カウント1−1から高橋宏の変化球にうまく合わせた。「いいホームランだったと思います」。バックスクリーン右へ、飛距離129・8メートルの特大弾。オールスターでは2戦連発だったが、公式戦では前半戦のラストゲームだった7月26日の巨人戦(甲子園)以来、待望の一発が飛び出した。
この一発で2年目の22年から京セラドームでは5年連続弾。球団では金本知憲の8年、福留孝介の7年、新井貴浩の6年に続く記録となった。「いい反応ができましたね」と好調を維持。3試合連続安打で、10試合連続出塁と遠征が続く夏場でも猛虎打線の核となっている。
この日は「B−LUCK DYNAMITE SERIES」として行われ、特別ユニホームで戦った。黒をベースに背番号や名前は銅色で強調された、強さを象徴するデザイン。昨年も同じイベントでアーチを描いていた。「去年もありましたけど、また新鮮というかね。ファンの方と一体になってできるイベントなので、好きですね」。相性抜群。いつも以上のオーラをまとい、結果でも示した。
ただ、2打席目は高橋宏から、3打席目は斎藤から空振り三振。1点ビハインドの九回1死二塁では四球で好機をつくったが、後続が倒れてあと一歩届かなかった。とはいえ、中日相手には今季9本塁打、21打点とカード別で最多の数字。ホームランキングの森下にも2本差まで迫った。
チームは最終回に悔しい逆転負けを喫したが、巨人も敗れたため、単独首位はキープ。残り2戦と18日からのヤクルト3連戦でも黒のタイガースが京セラに現れる。「いいイメージで、また明日も頑張りたいです」。優勝争いは、まだまだ激化の予感が漂う。抜け出すためには、佐藤輝のさらなる大暴れが必要不可欠だ。
◆昨年は8月8日に… 佐藤輝はこの日の一発でプロ2年目の2022年から京セラドーム5年連続本塁打。ちなみに昨年は8月8日に同球場でのヤクルト戦で両リーグ最速となる30号ソロをかっ飛ばしている。なお、阪神選手の同球場連続シーズン本塁打上位は金本知憲=8年(05〜12年)、福留孝介=7年(13〜19年)、新井貴浩=6年(09〜14年)。
2026年08月08日 05:01
「阪神2−3中日」(7日、京セラドーム大阪)
あと1人だった。
2026年08月08日 05:01
「阪神2−3中日」(7日、京セラドーム大阪)
打撃のお手本のようなセンター返しで先制攻撃を繰り出した。初回の鮮やかな先制劇の立役者の一人が近本だ。安打を生み続ける虎の切り込み隊長がこの日も躍動した。
初回、相手先発の高橋宏の立ち上がりを狙った。その初球。154キロ直球に反応した。近本らしいコンパクトなスイングで打球は二遊間を抜けていった。これで今季最長となる9試合連続安打。さらに12試合連続出塁もマークした。8月打率も・296。「一日、一日一本ずつ。積み重ねてはいます」。期間限定のブラックユニホームを身にまとい、虎党の歓声を一身に受けた。
その後、佐藤輝の2ランで本塁へ生還。「先制点につながって良かったと思います」。近本が打って後続も呼応する。猛虎打線を引っ張る打棒が頼もしい。
中堅守備では六回に村松の飛球をランニングキャッチ。左中間フェンス際で捕球する守備範囲の広さを見せた。攻守に存在感を示したが、帰り際の表情は晴れない。チームは悔しい逆転負け。次こそは自らのバットで勝利を演出してみせる。
2026年08月08日 05:01
阪神、中日などNPB6球団でコーチを務め、関西六大学野球の大経大で監督として指揮を執り、2025年12月に亡くなった高代延博さんの追悼試合が7日、大阪府茨木市の大経大茨木グラウンドで開催された。大経大と、高代さんの母校である法大が対戦した。
試合前には追悼セレモニーが行われ、本塁に設置された献花台に両校の監督、主将らが花を供えた。その後、選手や出席者が黙とうをささげた。
始球式には高代さんの長女・千夏さんが登場。高代さんがWBCで使用したユニホームとグラブを着用し、ワンバウンド投球を見せた。高代さんが食道胃接合部がんに罹患(りかん)してから約3年も闘病生活を支えており、「両校さんのご配慮に父も喜んでいると思います。感謝しかないですね。(涙は)ぐっとこらえて。父は病気でしんどくても泣かなかったから」と振り返った。
高代さんの後を継いだ大経大・平川輶亮監督(43)は「プロで実績があるのに、親身に指導する愛がある方でした。志半ばでしたし、改めて思いを引き継いでいきたいと感じました」と話した。
2026年08月08日 05:01
8日の中日戦(京セラ)に先発する阪神・伊原陵人投手(26)が“26歳初勝利”を目指す。誕生日を迎えた7日は試合前練習に参加して最終調整。京セラでの登板は4月2日・DeNA戦以来で、勝利投手になった。「チームが勝つのが一番。しっかり抑えて勝ちに貢献できるように頑張りたい」と気合を入れた。
前回7月25日・巨人戦(甲子園)は4回4失点(自責点3)で今季初黒星。翌26日に出場選手登録を抹消された。「あまり調整っていう感じではなく、暑さもあった中でしっかり(練習を)やることできた」と空いた期間を有効活用してきた。
中日戦は今季3試合の先発で1勝0敗、防御率4・38。7月16日の同戦は勝敗こそ付かなかったが、5回を1失点にまとめていた。
相手打線の印象には「小技を絡めたり、走れる選手も長打を打てる選手もそろっていて、打線としてはかなり抜け目がない」と警戒。その上で「先頭バッターだったり、そういうところは大事にしながら。一人一人、抑えられるように」と意気込んだ左腕。丁寧な投球で流れを呼び込む。
2026年08月08日 05:01
「阪神2−3中日」(7日、京セラドーム大阪)
勝利目前の最終回に、球場が悲鳴に包まれた。
2026年08月08日 05:01
「巨人0−1ヤクルト」(7日、東京ドーム)
久しぶりに、たくさんの笑顔が広がった。やっと暗く長いトンネルから抜け出した。連敗を7でストップさせた瞬間、ヤクルト・池山監督は何度も白い歯を見せ喜びに浸った。「ありがとうございます!」。ベンチ裏では今季2度目の完封勝利を挙げた奥川に感謝の思いを直接、伝えた。
大型連敗中の極限状態で右腕が躍動した。直球が走り変化球がさえ相手打線を圧倒。2安打に抑え5勝目をマークした奥川は「何とか1点を守り切ろうという気持ちでした」と笑顔。池山監督は「すごく頼もしい投球だった」と絶賛した。
1軍監督就任当初から先発の軸候補として「しっかりしていかないといけない」と期待を寄せてきた。今季は先発ローテの一角として腕を振り、前半戦最後の登板となった7月22日・中日戦(神宮)でも連敗を7で止めた。成長した右腕を評価し、後半戦の“開幕投手”にも指名。勝負どころで期待の男がまたチームを救った。
試合前。将はナインに「“今日1日元気に”と改めて伝えさせてもらった」とゲキを飛ばしたことを明かした。これまで通り前向きに、一戦必勝の心構えで戦うことの重要性を強調した。「一生懸命やってくれている中での勝敗。連敗はしましたけど、今度は連勝が続くようにあした、いい準備をしたい」。大失速も糧にし、池山ヤクルトが逆襲をスタートさせる。
2026年08月08日 05:01
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は「2リーグ制へ移行後、唯一の防御率0点台」について取り上げる。
◇ ◇
1970年に選手兼任監督となった村山実は、投手としてすさまじい働きを見せた。6月27日・ヤクルト戦(神宮)で7回無失点の好投を見せ、波に乗る。ここから9連勝と破竹の勢いで突っ走る。7月7日の大洋(現DeNA)戦で完封勝利を飾ると、防御率はついに0・92と0点台に突入する。6試合続けて0点台を維持し、防御率争いで一人旅を続ける。9月23日巨人戦(甲子園)で久々に敗戦投手となったが、次戦から持ち直す。
10月には5試合で34イニングを投げ、無失点。ついに防御率は0・98でフィニッシュした。
監督としても必死にタクトを振り、優勝した巨人と2ゲーム差の2位。開幕前にはキャンプでの門限厳守やギャンブルの制限など、厳しさを打ち出した。投手との「二刀流」を考えると、すさまじい働きだった。
シーズン防御率0点台は村山を入れて11人いるが、ほかの10人はいずれも試合数の少ない1リーグ時代。年間通して相手打線を封じ込めた村山の偉業はいつまでも色あせない。(デイリースポーツ・高野勲)
答え 村山実
2026年08月08日 05:01
「DeNA2−1広島」(7日、横浜スタジアム)
DeNA・度会のバットで競り勝った。同点の六回1死二塁、森下の初球を左翼線に運ぶ決勝の適時二塁打。3位・ヤクルトが勝ち、Aクラス浮上はならなかったが、ゲーム差なしのままピタリと追走だ。
「得点圏で回ってきたので、何が何でも打つぞっていう気持ちで打席に入ったので、打てて良かった」。7月はスタメン出場はわずか3試合にとどまったが、月が替わると再び先発メンバーに復帰した。前カードの阪神戦で1番を務め、持ち味の思い切りの良い打撃で打線をけん引。再び規定打席にも乗せている。
安打を放つと、塁上で行進をするパフォーマンスで鼓舞。「甲子園が始まったので、佐野さんと『初心を忘れちゃいけない』と始めました」。横浜高時代、1年夏と2年春に聖地の土を踏んだ度会は「頭の中には『栄冠は君に輝く』が流れています」とほほ笑む。母校は10日に初戦を控えており、後輩たちに刺激を受けて躍動している。
高校野球で学んだのは「心技体」。今まさにその全てが充実し、CS圏内へ向けて真夏の逆襲の中心となる。
2026年08月08日 05:01
「巨人0−1ヤクルト」(7日、東京ドーム)
両軍が胸に「TOKYO」を刻んで戦う3試合だ。
2026年08月08日 05:01
「日本ハム3−2楽天」(7日、エスコンフィールド)
どんな幕切れでも勝ちは勝ちだ。日本ハムは今季4度目のサヨナラ星で2位浮上。「矢沢くんに『決めてこいよ、頼むぞ』って言ったら、不思議な決め方をしました」。笑顔の新庄監督も声を弾ませた。
同点の九回1死一、二塁から途中出場の矢沢が右前打。二走・有薗はいったん三塁で止まったが、右翼・武藤の悪送球がバックネットに当たるのを見て、悠々と生還した。お立ち台に立った矢沢は「僕がヒーローでいいのかなって、今も思っています」と苦笑。ただ、出場機会が少ない中で結果を出し「積極的にいこうと思っていました」と胸を張った。
移動日試合の負担を考慮して、オールスターにも出場したレイエスと水野をベンチ待機に。2点を追う八回2死満塁で、とっておきの代打・レイエスが左翼線への同点二塁打を放った。指揮官は「よかった、モーレ(レイエス)を休ませといて。よく打ってくれた」と主砲を称賛しつつ「これで負けていたとしたら、なんで(先発で)使わないんだと。いやいや、この先もあるから」と、今後を見据えた。苦しい展開からの逆転勝ちを勢いに、とにかく白星を重ねていく。
2026年08月08日 05:00
「全国高校野球選手権・1回戦、健大高崎7−1八幡商」(7日、甲子園球場)
1回戦が行われ、健大高崎(群馬)は八幡商(滋賀)に7−1で快勝した。甲子園デビューとなった2年生エースの石垣聡志(そうし)投手が11奪三振で1失点完投。同じ「石垣」姓で昨年のエースだったロッテの石垣元気に負けない存在感を見せつけた。東海大甲府(山梨)は12安打を放って鶴岡東(山形)に5−2で勝ち、11年ぶりの甲子園勝利を挙げた。
敗色濃厚。0−7の劣勢で迎えた八回裏2死無走者。ここで“2人の夢”だった出番が巡ってきた。エース・田上に代わって、高木がマウンドに。
死球、ヒットで一、二塁。バン!と背中をはたかれた、気がした。「おまえはこんなもんじゃないやろう」。声の主は「厳しかった、おじいちゃん」だ。その遺骨は、常に持ち歩いている。
本来の姿を取り戻す。3人目。外角いっぱい、そして低めギリギリのスライダーで追い込み、1−2からの4球目。ここも決め球のスライダーで空振り三振。「自分のやってきたピッチングができました。めちゃくちゃ、楽しめました」と汗を拭った。
最初で、最後の甲子園は「(祖父の力を)感じましたし、人生で一番、投げやすいマウンドでした」と、短くても最高に濃厚な時間を味わうことができた。
幼少から、共に長い時間を過ごした祖父・平栄吉さんが、5年前に他界。「僕がわがままを言ったりした時は、よく怒られたし、泣かされたんですけど、野球好きにしてくれたし『人の役に立つ人間に』と教わった」恩人でもあった。
大学では準硬式で野球を続け、人の役に立つ職業を探していくつもりだ。墓前への報告の言葉は決めている。「支えてくれて、ありがとう。2人の夢をかなえたよ。これからも、応援してね」。
◆高木 大世(たかぎ・たいせい)2008年5月11日生まれ、18歳。滋賀県出身。175センチ、66キロ。右投げ右打ち。投手。小学4年から野球を始め、老上中時代は守山リトルシニアで主に外野手。八幡商では1年秋から投手。2年時には背番号「1」をつけた。滋賀大会は制球の良さを生かし2試合、6回2/3を投げ2失点。最速141キロ。
2026年08月08日 05:00
「全国高校野球選手権・1回戦、有明5−3立命館宇治」(7日、甲子園球場)
1回戦が行われ、春夏通じて甲子園初出場の有明(熊本)は立命館宇治(京都)に6−3で逆転勝ち。熊本県勢の春夏通算110勝目となった。1点を追う九回に永田晴輝内野手(3年)の3点二塁打などで4点を奪った。7月28日に発生した地震で傷ついた地元へ、聖地から届ける1勝となった。この日から、最も熱中症リスクの高い時間帯を避けるために、午前1試合、午後3試合の2部制で実施された。
3年ぶり出場の立命館宇治が、勝利を目前にしながら姿を消した。1点リードで迎えた九回2死。2番手の坂本有央(あお)投手(2年)は異変を感じていた。
「相手が熊本ということもあって、応援が圧のようになっていました。空気が変わった」。2連続四球で2死満塁となり、左中間へ逆転の適時二塁打を浴びた。満員の一塁側アルプス席は勝利の瞬間を待つ歓声から、悲鳴へと変わった。
全出場校のうち唯一の「2年生主将」の江原雅登捕手は初回に左前打、3回には二死二塁から先制の適時二塁打を放つなど活躍。「3年生がいなければここまで来ることはできなかった。来年は勝てるチームになって、甲子園に戻ってきたい」。初出場の2019年以来7年ぶりの勝利を逃した。ただ、2年生中心のチーム。来年はさらに強くなって、必ず甲子園で校歌を響かせる。